• ブログ

教育の現場が抱える課題とデジタルトランスフォーメーションの活用法

2021.02.16

教育の現場が抱える課題とデジタルトランスフォーメーションの活用法

デジタル技術を導入して活用し、普段の生活やビジネスに変革をもたらす「デジタルトランスフォーメーション」。

そのデジタルトランスフォーメーションはさまざまな業界で導入が進められています。

そこでこの記事では、教育の現場におけるデジタルトランスフォーメーションへの取り組みについて紹介していきます。

現在、教育の現場が抱えている課題に触れつつ、それらの課題を解決するためのデジタルトランスフォーメーションの活用法について紹介していきます。

ぜひ参考にしてみてください。

教育の現場が抱える3つの課題

教育の現場が抱える3つの課題

さまざまな業界で導入が進められているデジタルトランスフォーメーション。

ただ、日本はデジタルトランスフォーメーションへの取り組みが遅れていることもあり、いまだにデジタルトランスフォーメーションの導入がスムーズに進められていません。

そして、子どもたちを教える教育の現場も、そのデジタルトランスフォーメーションの導入が進んでいない業界の一つです。

そのため、日本の教育の現場は、

  • 増え続ける不登校の児童への対応
  • デジタル人材の育成
  • 教職員の負担の増加

の3つの大きな課題を抱えてしまっている状態になっています。

それぞれの課題について詳しくみていきましょう。

課題1. 増え続ける不登校の児童への対応

以前から日本の教育の現場が抱える課題であげられていた不登校の児童ですが、少子高齢化で子どもの数が減ってきているにも関わらず、年々増加し続けています。

教育の専門的な機関である文部科学省は定期的に不登校の児童に関する調査をおこなってそのデータを公表していますが、平成30年度におこなわれた調査によると、小・中学校における不登校の児童の数は164,528人にものぼるといいます。

前年度にあたる平成29年度の不登校の児童の数は144,031人となっているため、前年度から20,497人(約14%)も増加している状況です。

(参照:児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要/文部科学省

不登校の児童の増加傾向は6年間も続いてしまっています。

そのため、不登校の児童が抱える問題を解決して問題なく学校に登校できるように対策していくのはもちろん、不登校でもしっかりと教育が受けられる環境の構築への取り組みも急務となっています。

課題2.デジタル人材の育成

日本の教育の現場が抱えるさまざまな課題を解決してくれる可能性を秘めているデジタルトランスフォーメーション。

そのデジタルトランスフォーメーションですが、導入したデジタルトランスフォーメーションを支えるためにはデジタル人材が欠かせません。

ただ、日本は世界の国々に比べてデジタル教育への取り組みが遅れていると言われています。

そのため、デジタル教育への取り組みを推進し、デジタルトランスフォーメーションを支えるデジタル人材の育成するのも日本の教育の現場が解決しなくてはならない課題の一つとなっています。

課題3. 教職員の負担の増加

日本の教育の現場が抱える課題は子どもたちに関連するものだけではありません。

教育の現場で働く教職員たちに関する課題もあります。

それが、「教職員の負担の増加」です。

「ブラック企業」が広く認知されるなど従業員の負担の増加はどの業界も抱えている課題ですが、教育の現場は特に深刻な状況だと言えます。

文科省が公表しているデータによると、過労死ラインを超えた状態で働いている中学校教員の割合は全体の約6割にものぼるとされています。

全国の中学校教員の半分以上が過労死ラインを超える業務を負担しているわけですが、これはかなり異常な状態だと言えるでしょう。

このような状況もあり、教育学部を目指す若者の割合が減ってきているデータもありますが、そうなると現場の教職員の負担はさらに増してしまいます。

そのため、この「教職員の負担の増加」についても、日本の教育の現場が今すぐにでも解決するべき大きな課題の一つとなっています。

教育の現場におけるデジタルトランスフォーメーションの活用法

教育の現場におけるデジタルトランスフォーメーションの活用法

さまざまな課題を抱えている教育の現場ですが、それらの課題はデジタルトランスフォーメーションの活用で解決できる可能性があります。

ここからは、教育の現場でのデジタルトランスフォーメーションの活用方法について紹介していきます。

活用法1. オンライン授業

教育の現場が抱える課題で不登校の児童の増加をあげましたが、オンライン授業で解決できます。

オンライン授業はその名の通りオンラインで学校の授業が受けられる仕組みで、パソコンやスマートフォン、タブレットなどを使って勉強ができます。

これまでは自宅や別室での指導などによって不登校の児童の学習をサポートしていましたが、それらの方法だとどうしても教育の質が低くなってしまいがちですし、現場の負担も大きくなってしまいがちです。

一方、オンライン授業であれば普段教室で授業を受けているときと同じ感覚で学習できますし、オンデマンド形式の動画を用意していつでも好きなタイミングで学べるようにできます。

また、オンラインではありますが、授業を受けて学び続けることで、

「学校に行きたい」
「学校で学びたい」

など、学習に対する意欲の向上にもつながるため、不登校の児童の増加に歯止めをかけることができるようになります。

活用法2. eラーニング

eラーニングは、不登校の児童の学習サポートを目的としたデジタルトランスフォーメーションの活用方法です。

eラーニングはインターネットを活用して学ぶタイプの学習方法で、パソコンやスマートフォンなどのデジタルデバイスで学習をおこなっていきます。

先ほど紹介したオンデマンド型の動画コンテンツで学ぶこともできますし、テキストや問題集をオンラインで閲覧できるようすれば、学習のサポートが可能です。

また、どこまで学習したのかを記録できるようなシステムを備えることで進捗の管理もおこなえます。

学習の進捗を管理できるようになれば担任の先生もよりケアをおこないやすくなりますし、生徒の学ぶ意欲の向上にもつながります。

活用法3. デジタル教科書

不登校の児童の教育サポートとデジタル人材の育成をサポートするのが、「デジタル教科書」です。

デジタル教科書はパソコンやスマートフォン、タブレットなどで閲覧可能な教科書です。

いつでもどこでも教科書を閲覧できる大きなメリットがあります。

生徒の学びの進捗を管理する機能が備わっているタイプのデジタル教科書もあり、活用すれば生徒のケアもしやすくなります。

また、普段からデジタル技術に触れるため、デジタル人材の育成につなげることも可能です。

活用法4. ICT教育

「デジタル人材の育成」の課題を解決するためのデジタルトランスフォーメーションの活用方法が、「ICT教育」です。

ICT教育は、インターネットなどの通信技術や、パソコンやスマートフォンなどのデジタルデバイスを活用した教育の手法を指す言葉です。

これまで紹介してきたオンライン授業やeラーニング、デジタル教科書などもICT教育の一つですが、それだけではありません。

例えば、その場で答えがわかるようなアプリや正解数に応じて特典がもらえるようなアプリを導入すれば、生徒はゲーム感覚で楽しく学習に取り組むことができます。

ICT教育は最新の教育の方法と言えますが、普段から最新のデジタルテクノロジーに触れることでデジタル人材の育成も可能になります。

活用法5. AIの導入

教育の現場の課題の一つである「教職員の負担の増加」ですが、教職員の負担の増加を解決してくれるのがAI(人工知能)の導入です。

教育の現場にAIを導入することで、

  • 一人ひとりに最適化された学びの提供
  • データに基づく授業の改善
  • 教育の低コスト化
  • 教職員のサポート

などが実現できるようになります。

特に注目するべきなのが教育の低コスト化と教職員のサポートです。

AIによって事務的な作業の一部が自動化されるようになれば教職員の負担は大幅に軽減されます。

また、AIは24時間いつでも稼働してくれるため、低コスト化にも貢献してくれます。

コストが削減できれば部活動の顧問を外部の指導者に委託でき、教職員の負担の軽減につながると言えるでしょう。

教育の現場でのデジタルトランスフォーメーションを推進する際の注意点

教育の現場でのデジタルトランスフォーメーションを推進する際の注意点

教育の現場でデジタルトランスフォーメーションを推進していく場合、デジタル技術に関する教育をおこなわなくてはいけません。

デジタル技術はより良い教育を提供してくれますが、トラブルにもつながってしまう可能性のある技術でもあります。

インターネットに接続できるようになることで危険なWebサイトにアクセスできるようになりますし、知らないうちに犯罪に巻き込まれてしまう可能性もあります。

デジタルトランスフォーメーションを推進する場合は、デジタルテクノロジーの良くない部分から生徒たちを守ってあげなくてはいけません。

インターネットやデジタルデバイスの取り扱いに関する指導をおこない、子どもたちに最低限のネットリテラシーを身につけさせてあげるようにしましょう。

まとめ:教育の現場が抱える課題はデジタルトランスフォーメーションで解決できる

教育の現場が抱える課題はデジタルトランスフォーメーションで解決できる

日本の教育の現場はさまざまな課題を抱えています。

こういった課題に対しては教育の現場はもちろん国も本腰を入れて取り組んでいますが、いまだに改善できていません。

しかし、これらの課題はデジタルトランスフォーメーションの活用によって解決できる可能性のあるものばかりです。

オンライン授業やeラーニングの導入によって不登校の児童の学習をサポートしてあげることできますし、AIの導入によって教職員の負担の軽減も可能になります。

また、普段からデジタルテクノロジーに触れさせることでデジタル人材の育成の課題も解決できるようになるでしょう。

課題を感じている教育の現場の方は、ぜひデジタルトランスフォーメーションの推進を検討されてみてはいかがでしょうか?