デジタルトランスフォーメーション時代に取得したい資格7選
国内でも取り組む企業が増えてきているデジタルトランスフォーメーション(DX)。
デジタルトランスフォーメーションの分野に携わりたいと考えているのであれば、ぜひ取得しておきたいのが「資格」です。
そこでこの記事では、取得しておきたい資格について解説していきます。
それぞれの資格の概要や取得方法について紹介していくので、デジタルトランスフォーメーションの分野で活躍していきたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
デジタルトランスフォーメーションに必要な資格は変化している
デジタルトランスフォーメーションの分野に活かせる資格を取得したいと考えた場合、意識しておきたいのが、
- 今必要とされている資格
- 今後重要度が増していく資格
の2点です。
これまでデジタルトランスフォーメーション関連の資格と言えば「ORACLE MASTER」や「認定MySQL」などデータベース関連の資格が人気でしたが、その状況に変化が生じ始めています。
日経XTECHが定期的におこなっている「IT資格実態調査」によると、データベース関連の資格の人気は徐々に低迷し始めています。
これはクラウドの活用が盛んになってきたことにより、データベース関連の業務が減少したためです。
代わりに「ITストラテジスト」や「AWS認定各種」などの資格への需要が高まってきており、実際に取得したユーザーからも高く評価されています。
デジタルトランスフォーメーション時代に取得するべき資格7選
先ほど紹介したように、デジタルトランスフォーメーション時代に取得するべき資格は変化してきています。
そこでここからは、今必要とされている資格や重要度が増していく7種類の資格について紹介していきます。
1. AWS(Amazon Web Services)認定各種
デジタルトランスフォーメーション関連の資格で絶大な人気を誇っているのが、この「AWS(Amazon Web Services)認定各種」です。
AWS認定各種は、Amazonが提供しているクラウドサービスであるAWS上でアプリの開発やオペレーティングがおこなえるだけの技量を持つことを認定する資格で、
- クラウドプラクティショナー
- ソリューションアーキテクト(アソシエイトレベル)
- ソリューションアーキテクト(プロフェッショナルレベル)
- SysOps アドミニストレーター
- デベロッパー
- DevOpsエンジニア
- セキュリティ
- Alexa スキルビルダー
- 高度なネットワーキング
- 機械学習
- データアナリティクス
- データベース
といった12種類の資格が用意されています。
AWS認定の資格を取得するためには試験に合格する必要がありますが、試験はオンライン・オフラインでも受験できます。
具体的な申し込み方法などについては、AWS認定の公式サイトでチェックしてください。
>>AWS認定
2. ITストラテジスト試験
超上流工程で活躍するエンジニアであるITストラテジストも、デジタルトランスフォーメーション時代に取得するべき人気の資格の一つです。
ITストラテジストは、デジタルテクノロジーを活用した経営戦略を考え、それを実行に移すスペシャリストです。
ITストラテジストには、
- 経営に関する基礎知識
- 高度なIT関連スキルと知識
- プロジェクトマネジメントスキル
などが求められますが、それらの知識やスキルを証明する資格が、IPAの「ITストラテジスト試験」です。
申し込みはIPAのホームページからからおこなえるようになっており、指定の期間内に申し込みをおこなった後は全国の主要都市にある会場で試験を受けます。
申し込みや詳しい内容については以下のリンクからIPAのホームページにアクセスし、確認してください。
3. プロジェクトマネージャ試験
プロジェクト全体の進行を管理するプロジェクトマネージャー。
デジタルトランスフォーメーションの推進も企業が取り組む大きなプロジェクトの一つであるため、先導できるプロジェクトマネージャーへの需要は年々高まってきています。
その知識や技量を認定するための試験が、IPA(情報処理機構)が実施している「プロジェクトマネージャ試験」です。
プロジェクトマネージャ試験は情報処理系の国家試験の一つでもあるため、非常に高く評価される資格の一つとなっています。
プロジェクトマネージャ試験では、
- 組織戦略
- システム戦略
- 法務
- 情報セキュリティ
- コスト管理
- 品質管理
- リスク管理
など、非常に幅広い分野から問題が出題されます。
試験には、願書の郵送かIPAのホームページからの申し込みが可能です。
申し込みをおこなった後は、全国の主要都市に設けられている試験会場で受験します。
プロジェクトマネージャ試験についてより詳しく知りたい場合は、IPAのホームページから確認してください。
4. Python 3 エンジニア認定試験
デジタルトランスフォーメーションにはAI(人工知能)の技術が用いられることが多々あります。
AIの分野で使用される機会の多いプログラム言語と言えば「Python(パイソン)」が有名です。
Pythonに精通しているエンジニアであることを証明する「Python 3 エンジニア認定試験」も人気の高い資格の一つです。
Python 3 エンジニア認定試験は一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会がおこなっている試験で、民間の資格となっています。
ただ、プログラミング系の資格の中ではかなり有名で、DXを推進したいと考えている企業から高く評価されている資格だと言えます。
民間の試験であるため取得はそれほど難しくなく、日常的にPythonを使用して業務をおこなっている方や他のプログラミング言語を学んでいる方であれば、1ヶ月ほどの対策での取得も可能です。
Python 3 エンジニア認定試験への申し込みは試験会場にて直接おこなう仕組みとなっています。
詳しくは以下のリンクから確認してみてください。
5. 認定スクラムマスター
小さな単位で機能の実装とテストを繰り返すことでシステム開発をスピーディーにおこなっていくアジャイル開発。
スクラム開発はアジャイル開発における手法の一つですが、スクラム開発に関連した資格の中で特に人気が高いのが「認定スクラムマスター」です。
認定スクラムマスターは、アジャイル開発をおこなうチームのメンバーがスムーズにスクラム開発に取り組めるようにサポートする役割を担います。
少人数でチームを組み、日々進捗を確認し合いながら開発に取り組むスクラム開発ですが、経験がないチームの場合は開発をスムーズに進めることができません。
そういった場合に、会議に参加して積極的に助言をしてチームのメンバーや開発をサポートするのが認定スクラムマスターです。
認定スクラムマスターの資格取得を目指す場合、研修に参加した後に試験を受ける必要があります。
もっと詳しく知りたい場合は、以下のサイトをチェックしてみてください。
6. データスペシャリスト試験
デジタルトランスフォーメーションへの取り組みを進めるために欠かすことのできないDX人材。
DX人材の一つであるデータサイエンティストが取得するべき資格として注目を集めているのが、データスペシャリスト試験です。
デジタルトランスフォーメーションでは、取得したデータを活用し、業務の効率化や売上の向上を目指していきます。
その役割を担うのがデータサイエンティストとなっており、データスペシャリスト試験の資格の取得を目指すべきです。
この試験では、
- データに関する基礎知識
- データの取り扱い方
- データベース
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム構築
- セキュリティ
など、非常に広い範囲から問題が出題されます。
データスペシャリスト試験は毎年10月頃に実施される試験で、IPAのホームページから申し込みが可能です。
申し込んだ後は、全国各地の会場にて試験を受けます。
詳しくはIPAのホームページで確認できるので、チェックしてみてください。
7. ITコーディネータ
経済産業省の「DXレポート」でも紹介されている、デジタルトランスフォーメーション時代における注目の資格、「ITコーディネータ」。
ITコーディネータは、経営とITの両方に精通した人材で、経営者の立場からIT戦略を考えて実行に移す役割をになっています。
「経営とITの橋渡し役」と言われています。
ITコーディネータの資格保有者は全国に6,000人以上おり、企業はもちろん、官公庁などの重要な施設で活躍する人もいるほどです。
ITコーディネータの資格を取得するためには、試験に合格した後に研修を受ける必要があります。
試験の出題範囲は以下の4つです。
- 総論(ITを活用し、事業を発展させる)
- IT経営の認識に関する3つのプロセス
- IT経営を実現するための4つのプロセス
- 全体への最適化を目指すためのマネジメント
ITコーディーネータ協会が発行している「IT経営推進プロセスガイドライン」で参照できます。
申し込みや詳しい流れについては、ITコーディネータ協会のホームページから確認してください。
まとめ:資格を取得してデジタルトランスフォーメーション時代に活躍できる人材を目指そう
自分がデジタルトランスフォーメーション時代に活躍できる人材だと証明し、プロジェクトに関わったり取り組みを進める企業で活躍するためには、資格を取得するのが一番です。
資格を取得すれば、その分野に精通していることをアピールできますし、重宝されるようにもなります。
今回紹介した7つの資格はいずれも人気の資格ばかりです。
また、必要とされる資格が変化してきていることと、
- 今必要とされている資格
- 今後重要度が増していく資格
の2点を意識しながらピックアップしています。
中には国家資格など取得する難易度の高いものもありますが、ぜひ資格の取得にチャレンジされてみてはいかがでしょうか?