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デジタルトランスフォーメーションを導入する前に知っておきたい5つのステップ

2021.03.23

デジタルトランスフォーメーションを導入する前に知っておきたい5つのステップ

国内でもジャンルを問わず取り組む企業が増えてきている、「デジタルトランスフォーメーション」。

そのため「今年こそ我社でも取り組みを推進していきたい…!」と模索している企業も多いかと思いますが、その際、事前に知っておきたいのが導入する際の手順について。

取り組みを成功させるためには正しい手順に沿って進めることが何よりも大切です。

そこでこの記事では、デジタルトランスフォーメーションを導入する際の手順を5つのステップに分けて解説していきます。

経済産業省が定めるガイドラインとあわせてわかりやすく解説していきます。

ぜひ参考にしてみてください。

デジタルトランスフォーメーションとは?

デジタルトランスフォーメーションとは?

デジタルトランスフォーメーションは、デジタルテクノロジーをビジネスに導入し、ビジネスを大きく変革させるために実施される取り組みです。

「DX」と呼ばれることもあります。

よく社内のIT化を進めていく動きと混同されてしまいがちですが、そういった単純な取り組みではありません。

もちろん、社内のIT化もDXを進める上で大切なステップの一つではありますが、

  • 生産工場にロボットを導入して単純な作業を自動化し、効率化と人員の削減を図る
  • 運送用のトラックの走行データをとり、より効率的な運送を実施する
  • オンラインとオフラインでの販売を融合させ、ユーザー体験と売上の向上につなげる

など、既存のビジネスのあり方を変えるような大きな取り組みを実現させる動きを、デジタルトランスフォーメーションと呼びます。

導入のステップを理解した上でデジタルトランスフォーメーションへの取り組みを進めるべき理由

導入のステップを理解した上でデジタルトランスフォーメーションへの取り組みを進めるべき理由

導入のステップを理解せずにデジタルトランスフォーメーションへの取り組みを進めると、失敗に終わってしまう可能性が高くなります。

実際、導入を成功させるのは非常に難しく、実施した企業の約95%が失敗してしまっていると言われているほどです。

失敗してしまう確率を少しでも下げるためにも、事前に導入のステップを理解し、進める必要があるわけです。

DXへの取り組みを進めていくのであれば、失敗する理由についても把握しておくべきです。
以下の記事もチェックしてみてください。

>>デジタルトランスフォーメーションへの取り組みが失敗する5つの理由

デジタルトランスフォーメーションを導入する際の5つのステップ

デジタルトランスフォーメーションを導入する際の5つのステップ

デジタルトランスフォーメーションを導入する際のステップは、

  • デジタル化
  • 効率化
  • 共通化
  • 組織化
  • 最適化

の5つのステップです。

これらの手順にそって取り組みを推進すれば、成功する可能性は高くなります。

それぞれのステップについて詳しくみていきましょう。

ステップ1. デジタル化

デジタルトランスフォーメーションを導入する場合の最初のステップが、「デジタル化」です。

このデジタル化のステップでは、日々の業務に使用しているツールをアナログなものからデジタルなものへと置き換えていきます。

ツールのデジタル化によって日々の業務が効率化されるようになりますし、ビジネスの変革に活用できるさまざまなデータが蓄積できるようになります。

このデジタル化の段階では、自社サイトに評価分析ツールを導入して、サイトの基本的な指標を分析していきましょう。

導入するツールは必ずしも有料のものである必要はなく、無料で利用できるものでもかまいません。

また、この段階で必要とされるスキルとしては、

  • HTMLやCSSなどのコーディングスキル
  • UIやUXを意識したデザインスキル
  • 市場や競合を調査するスキル

などが求められます。

ステップ2. 効率化

デジタル化でデジタルツールを導入し、データが蓄積させるようになったら、そのデータを活用する段階に移行します。

それが「効率化」の段階です。

この段階では、蓄積したデータを分析して日々の業務の効率化を図ったり、サービス品質の向上に活用したりしていきます。

効率化の段階では、コンテンツ作成や管理を効率的におこなえるCMSツールや各種SNSなどを導入し、実践できるところからデジタル化を進めて効率化を図っていきます。

そのため、「どのツールでどう効率化を実現していくか」を考えるスキルが求められると覚えておきましょう。

ステップ3. 共通化

デジタルトランスフォーメーションは、いきなり全社的におこなうのではなく、一部の部門で先行的に実施するなどスモールスタートで進めていくのが一般的です。

これまで紹介してきた「デジタル化」と「効率化」はスモールスタートの段階にあたります。

そのスモールスタートで蓄積したノウハウを活かし、全社的に進めていくのが「共通化」の段階です。

共通化の段階では、他の部門でも取り組みを進めたり、部門をまたいでDXを推進していきます。

求められる知見は

  • エンタープライズ
  • CMS
  • データベース
  • API
  • ITインフラ
  • プロジェクトマネジメント

などです。

また、

  • コスト管理
  • KPI設定
  • RFP策定
  • データ設計
  • システムアーキテクト
  • アセスメント

などに対するスキルが求められるということを認識しておきましょう。

ステップ4. 組織化

ステップ3の共通化は、あくまで全社的な基盤を整える段階でしかありません。

その基盤を元に、より効率的にデジタルトランスフォーメーションを進めるための組織づくりをおこなうのが、この「組織化」の段階です。

推進するための組織を形成し、よりスムーズに進めていけるようにしていきます。

組織化で必要になるデジタル知見やスキルは「共通化」の段階で必要とされるものと同じです。

また、組織づくりにはその分野の人材が欠かせません。

人材については以下の記事が参考になるため、こちらもあわせてチェックしてみてください。

>>デジタルトランスフォーメーション人材に必要な7つのスキルと育成方法

ステップ5. 最適化

デジタルトランスフォーメーションへの取り組みの最終段階にあたるのが、この「最適化」の段階です。

これまでのステップで蓄積してきたデータやノウハウを活用して事業に組み込み、より大きな成果をあげるための取り組みを進めていきます。

この段階に達して初めて、デジタルテクノロジーの導入によるビジネスの変革が実現できます。

蓄積したデータやノウハウによってより確度の高い事業計画が立てられるようになるため、より高いレベルで推進できます。

最適化の段階で求められるデジタル知見は、PMO(Project Management Office)に対する知見です。

プロジェクトを全社で横断的に実施するための取り組みを支援するPMOへの知見が求められます。

また、

  • 事業計画や損益計画の作成・管理
  • サービスデザイン
  • 市場分析
  • デューデリジェンス

などのスキルが求められます。

経済産業省が定める「DX推進ガイドライン」

経済産業省が定める「DX推進ガイドライン」

デジタルトランスフォーメーションの導入を是が非でも成功させたいのであれば、経済産業省が定める「DX推進ガイドライン」に記載されている内容についても把握しておくようにしましょう。

ここからは、経済産業省が定めるDX推進ガイドラインの各項目をわかりやすく解説していきます。

DX推進のための経営のあり方、仕組み

「DX推進ガイドライン」は、「DX推進のための経営のあり方、仕組み」と「DXを実現する上で基盤となるITシステムの構築」の2つの要素で構成されています。

まず初めに、「DX推進のための経営のあり方、仕組み」について解説していきます。

1. 経営戦略・ビジョンの提示

「経営戦略・ビジョンの提示」では、さまざまな分野で想定されるイノベーションを念頭におき、自社のどの分野でデジタルトランスフォーメーションによるビジネスの変革を推進していくのかについて決定していきます。

これは経営層が実践する部分になりますが、「とにかくAIを活用して何かサービスを作る」といった戦略やビジョンのない取り組みでは失敗に終わってしまうため注意してください。

2. 経営トップのコミットメント

デジタルトランスフォーメーションはビジネスに変革をもたらす取り組みです。

これまででつちかってきた企業のあり方や文化、風土を根本から変えてしまうことでもあります。

そのため、社内から反発が出てしまうことも珍しくありません。

その場合は、トップがリーダーシップを発揮しながら意思決定し、会社全体を先導していく必要があります。

3. DX 推進のための体制整備

デジタルトランスフォーメーションへの取り組みを進めるためには体制や環境の整備が欠かせません。

  • デジタルトランスフォーメーションを推進するためのチーム作り
  • デジタルトランスフォーメーションを推進し、成果を出すためのマインドセットの構築
  • デジタルトランスフォーメーション人材の育成と確保

など、体制整備をしっかりとおこなっていきましょう。

4. 投資等の意思決定のあり方

デジタルトランスフォーメーションを推進する場合、さまざまな場面で意思決定が求められます。

  • コストだけで考えず、取り組みがもたらすインパクトを意思決定の要素の一つとして取り入れる
  • リターンを求めすぎて挑戦を阻害していないかどうかに重点をおく
  • デジタルトランスフォーメーションへの取り組みが遅れることにより競合他社との競争に負けてしまう可能性が高まってしまわないかどうかを意識する

など、投資にかかるコストだけで判断するのではなく、これらのポイントを含めて総合的に意思決定をおこなっていくようにしましょう。

5. DX により実現すべきもの: スピーディーな変化への対応力

デジタルトランスフォーメーションによってもたらされるビジネスの変革は、経営方針の転換やグローバル展開に対応できるものでなくてはいけません。

これらの変化にスピーディーに対応できるか視野に入れながら取り組んでいくようにしましょう。

DXを実現する上で基盤となるITシステムの構築

「DX推進ガイドライン」を構成するもう一つの要素である「DXを実現する上で基盤となるITシステムの構築」では、体制づくりや実行のプロセスについてより深く触れられています。

仕組みと体制を整える

デジタルトランスフォーメーションの実行には仕組みと体制の構築が欠かせません。

全社的なシステム構築のための体制を整えると同時に、管理体制も整えなくてはいけません。

「一部の部門だけがシステムの扱い方を知っている」といった状況にならないようにするのはもちろん、複雑化せず、すべての社員がシステムを正しく取り扱える体制づくりを目指しましょう。

実行プロセスを整える

デジタルトランスフォーメーションを推進する場合、どのようにしてその取り組みを実行するかを具体的に考えていかなくてはいけません。

そのためには、企業が今保有しているIT資産を分析して評価し、それらのIT資産を仕分けする必要があります。

その上で、今後どういったITシステムを取り入れ、ビジネスを改革していくかをプランニングしていきます。

まとめ:デジタルトランスフォーメーションは正しいステップにそって進めることが大切

デジタルトランスフォーメーションは正しいステップにそって進めることが大切

デジタルトランスフォーメーションは既存のビジネスのあり方を変えてしまうほどの大きな取り組みです。

そのため、見切り発車で進めてしまうと失敗してしまいかねません。

デジタルトランスフォーメーションに取り組んだ企業のうち約95%の企業が失敗してしまっている事実からも、その取り組みを成功させるのがいかに難しいか伝わってきます。

そのため、実際に取り組む場合は正しい進め方を理解し、着手していくことがとても重要になってきます。

ガイドラインの内容を把握しつつ今回紹介したステップにそって進めてもらえれば、失敗してしまう確率を抑えることができるようになるはずです。

ぜひ参考にしながらデジタルトランスフォーメーションへの取り組みを推進していきましょう。