オウンドメディアを設計する12の手順と成功事例を紹介!
- 自社の発信力を高めることで、ユーザーとの接点を増やしたい!
- 自社サービスや商品情報を自分たちで発信したい!
自社が保有するメディアや新しく自社メディアを立ち上げて効率的なマーケティング施策を考えている担当者がいることでしょう。
しかし同時に、どう設計したら良いのか頭を悩ませている方もいると思います。
ここでは、オウンドメディアを設計するステップを12個に分解し、成功事例や失敗パターンをご紹介します。
なお、テクロ株式会社では「Webメディア作成マニュアル」資料を無料で配布しています。
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目次
オウンドメディアとは?
オウンドメディアとは、自社で所有するメディアのことです。
自社が保有するメディアは、Webサイトやブログ、SNS、動画チャンネルなどさまざま形態があります。
オウンドメディアは、ユーザーとの接点を増やして自社のブランド価値を高める手法として活用されています。
オウンドメディアの基礎知識についてはこちらの記事もあわせてチェックしてみてください。
関連記事:オウンドメディアの意味とは?役割とスムーズな運用方法を紹介
オウンドメディアの目的
オウンドメディアの目的は、自社サービスや商品を売り込むだけでなく、ユーザーに情報や知識を提供し、信頼関係を築くことにあります。
ここではオウンドメディアの主な目的を4つ解説します。
ブランドの構築
オウンドメディアを活用することで、企業はサービスや商品のメッセージを発信し、独自のブランドイメージを構築できます。
他のメディアに寄稿する場合は、トンマナをメディアに合わせる必要がありますが、自身のメディアであれば発信は自由です。
さらにコンテンツの内容だけではなく、サイトのデザインでもブランドイメージを構築できます。
このオウンドメディアは、〇〇会社のものという印象付けができるのです。
顧客との関係性の構築
オウンドメディアを通じて、ユーザーとの関係性を構築し、リピート率を高められます。
ブログやソーシャルメディアを通じてのコメントやシェア、購読者へのメールニュースレターなどを通じて、ユーザーとの対話を活発化できます。
また、クーポンや特典などの独占的な情報や特典を提供することで、ユーザーのロイヤリティを高めることも可能です。
人材採用
企業のブランドイメージを構築し、採用分野においてもオウンドメディアは有効です。
例えば、キャリア情報や採用情報、あるいは企業のビジョンや文化、社員の声などを掲載することで、求職者に魅力的な職場であることを伝え、興味を持つきっかけとなります。
オウンドメディアは、企業の独自性やブランド価値をアピールするツールとして、人事採用にも活かせます。
オウンドメディアを人材採用目的で運用したい場合は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:オウンドメディアリクルーティングとは?メリット・デメリットから進め方まで徹底解説!
広告売上
オウンドメディアは、広告収益を生み出すためのプラットフォームとして活用できます。
例えば、ブランドとの相性や共通のターゲット層を考慮して、他の企業やブランドとのパートナーシップを構築し、広告やスポンサーコンテンツを掲載することで広告収益を得られます。
以下は、その具体的な事例です。
手法 | 特徴 |
ネイティブ広告 | 広告がコンテンツと一体化しているため、ユーザーにとっても自然な形で表示できる |
タイアップ記事 | 広告主と媒体が協力して出す広告 |
アフィリエイト | 広告を掲載し、契約や購入に結びついたときに報酬が出るタイプの広告 |
ただし、オウンドメディアのメインの目的は認知拡大が大きいため、収益化に特化しすぎると目的から逸れることがあります。
オウンドメディアの目的についてはこちらの記事もあわせてチェックしてみてください。
関連記事:オウンドメディアの目的・役割とは?詳しい手順と活用事例を紹介!
オウンドメディアの設計が重要な理由
オウンドメディアは、ブランドのイメージを形成する重要であるため、設計が重要です。
オウンドメディアを無計画に始めてしまうと、更新がなくなったり、低品質のコンテンツが量産されてしまうおそれがあります。
結果的に、目的を達成できなくなるリスクが高まります。
オウンドメディアの計画を丁寧に立てることで、コンテンツの方向性や更新頻度、実行する施策などが明確になり、チームにも共有できるのです。
ゴールに向かって何をするべきか明確になるため、迷うことなく作業できます。
安定的な運用をしていくためにも、オウンドメディアの計画は必要です。
オウンドメディアを設計する12の手順
では、オウンドメディアを設計するにはどうしたらいいでしょうか?12の手順を解説します。
1.そもそもオウンドメディアが必要か検討する
オウンドメディアを導入する前に、企業の目標やニーズに合わせてオウンドメディアが必要かどうかを検討します。
オウンドメディアが、ブランドの認知度向上やユーザーエンゲージメントの向上などの目的を果たせるかを判断しましょう。
長期的な視野に立った予算やリソースの確保が困難な場合は、広告やSNS運用などが有効になる場合があります。
2.目標を設定する
オウンドメディアを設計するにあたり、具体的な目標を設定することが大切です。
目標を設定することで、オウンドメディアの方向性が明確になり、オウンドメディアの成果を定量的・定性的に評価することにつながります。
例えば、以下のような目標を立てましょう。
設定例 | 内容 |
認知拡大 | UU(ユニークユーザー)数やPV(ページビュー)数、シェア数などを指標にします。 |
顧客育成 | サービスの利用数やリピート数、解約数などを指標にします。 |
リード獲得 | 購入数や見積もり依頼数、メール登録数などを設定します。 |
3.ターゲット・ペルソナを設定する
ペルソナ像を明確にすることで、オウンドメディアのコンテンツやメッセージをターゲットユーザーに適切に発信し、彼らの興味やニーズに合致した情報を提供できます。
- 年齢層、性別、居住地域、職業などの属性情報
- 興味・関心、価値観、行動傾向の行動パターン
- ニーズや欲求などの課題
- ペルソナが期待するゴールや目的
- SNSの利用頻度や好み、ブログやニュースサイトの閲覧習慣など利用パターン
それぞれの項目を具体的に洗い出し、ペルソナ像を明確にすることで、オウンドメディアがターゲットユーザーに合致したコンテンツの提供が可能です。
4.コンセプトを設定する
次に、ブランドのメッセージやアイデンティティに合致し、ターゲットにとって魅力的で価値のあるコンテンツを提供するコンセプトを設定します。
コンセプトはブランドの特徴や独自性を表現するための基盤で、ブランドのアイデンティティを明確にし、他の競合ブランドとの差別化を図るためのものです。
例えば、サイボウズ株式会社が運営しているサイボウズ式のコンセプトは「新しい価値を生み出すチームのためのコラボレーションとIT情報サイト」です。
コンセプトを設定するためには、ブランドのビジョン(理想の未来像)やミッション(ブランドの使命)を明確にし、ターゲットユーザーのニーズや期待との接点を探します。
また、差別化を図るために競合他社を分析して、自社の独自性や特徴として、オウンドメディアのスタイルやトーンをコンセプトに反映させることも重要です。
5.カスタマージャーニーマップを作る
カスタマージャーニーマップは、ユーザーが商品やサービスを利用する際の体験や感情の流れを可視化したツールです。
ユーザーの視点から、購買前から購買後までの一連のステップや接点を把握し、思考や行動を理解するために使用されます。
主に以下の3つの理由から導入されます。
- 購買行動を理解する:ユーザーの行動や心理を可視化して、ユーザー目線を把握する
- 顧客満足度の向上:ユーザーを知り、商品やサービスの問題点を洗い出す
- コミュニケーション戦略の構築:どのタイミングやチャネルでどのような情報を提供すればユーザーに訴求できるかを把握する
カスタマージャーニーマップは、効果的なコミュニケーション戦略を構築する際の指針となります。
6.コンテンツを設計する
カスタマージャーニーマップもとに、必要なコンテンツの種類や形式、トピック、配信チャネルなどを計画します。
コンテンツ設計では、動画コンテンツ、ハウツー記事、成功事例、インタビュー記事、プレミアムな限定コンテンツなど、ターゲットに適したコンテンツを設計する必要があります。
コンテンツは、顧客の検討段階にあった情報を提供することが大切です。
認知
認知段階の顧客は、会社や製品・サービスについて知識がなく、存在を知りません。
そのため、以下のコンテンツを発信しましょう。
- 会社や製品・サービスの紹介や特徴を簡潔に伝える動画コンテンツ
- 未認知顧客が抱えている問題を解決するための基本的な情報や手順を提供するガイドやお役立ちコンテンツ
情報収集
情報収集の段階の顧客は、会社や製品・サービスについては知っているが、まだ購入検討までいたっていません。
そのため、製品を知ってもらいやすいよう以下のコンテンツを提供します。
- 自社製品やサービスを競合他社と比較し、選択の際の情報を提供する比較記事
- 悩みを解決するお役立ちコンテンツ
比較検討
比較検討とは、会社や製品・サービスに興味を持ち、購入を本格的に検討している状態のことです。
以下のコンテンツがおすすめです。
- 他の顧客がどのように製品やサービスを活用して成功したかを示すケーススタディや成功事例
- 顧客の声や体験談を共有し、信頼性や信頼度を高める顧客インタビューコンテンツ
- 商品の魅力を伝えるランディングページ
継続利用
長期間にわたって忠誠心を持ち、継続的な購買や関与をしている層のことです。
以下のコンテンツを提供しましょう。
- 特別な情報やサービスを提供するプレミアムコンテンツ
- 限定的なイベントや特典情報を提供する限定コンテンツ
7.KPIを設定する
オウンドメディアの成果を評価するための重要業績評価指標(KPI)を設定します。
例えば、検索順位やコンバージョン数、リード数、PVなど目的や戦略に合わせた適切な指標を選び、オウンドメディアの目標達成を具体化し、管理することが重要です。
KPIを設定する際は、KGIを設定することを忘れないようにしましょう。
KPIだけを単独で設定するのではなく、支える大局的な目標であるKGI(Key Goal Indicator)も同時に設定する必要があります。
KGIとKPIの設定はバランスを取りながら行い、オウンドメディアの戦略的な成果を達成するための指標体系を構築すると良いでしょう。
また、上記の図のようにKPIツリーを設定してください。
KPIツリーとは、KGIとKPIの関係性を可視化するツールで、KGIを根幹として、KPIが階層的に組み立てられる構造です。
KPIツリーを作成することで、上位のKGIから下位のKPIまでの関連性や目標の達成度を明確に把握でき、バランスや矛盾がないかを確かめられます。
オウンドメディアにおける目標とフェーズ別の指標設定方法をこちらで詳しく解説しています。
関連記事:オウンドメディアのKPIとは?目標とフェーズ別の指標設定方法を解説
8.スケジュールを作成する
次に、一貫性と順序をもってオウンドメディアを運営するために、コンテンツの制作や公開のスケジュールを作ります。
スケジュールを作成することで、コンテンツの制作や更新、公開などの活動を計画的に進められ、効率的な運営が可能です。
さらに、一貫性のある情報提供と定期的な更新やコンテンツのバリエーションを確保できるため、ユーザーの興味・関心を維持し続けられます。
スケジュールのスパンは、一般的に1年ぐらいを目安に決めましょう。
スケジュールを設定する際には、コンテンツの質を保ちながら、制作や更新の頻度を適切に調整するコンテンツの質と量のバランスが大切です。
コンテンツの種類や形式、制作に必要なリソース(人員、予算、ツールなど)を考慮してスケジュールを設定しましょう。
例えば、テーマやトピックに関連する記事と動画を連続して公開するなど、異なるコンテンツを組み合わせて提供することも考慮が大切です。
9.運用ルールを決定する
オウンドメディアの運営におけるルールやガイドラインも設定しましょう。
オウンドメディアのルールを設定しなければいけない理由は、以下の3つです。
- メディアのトーンやスタイルを揃える
- 品質を一定に保つ
- 業務効率化
具体的には、コンテンツの品質基準やスタイルガイド、掲載ルールなどを用意します。
一定のクオリティを保ったコンテンツを生産するためにも、ルール作りが必要です。
10.運用体制を整える
オウンドメディアの運営に必要な人材や役割を整えます。
運用体制が整っていないと、特定の従業員にばかり負担がのしかかり、更新が難しくなるといった事態になるのです。
作業ごとに担当者を決めておけば、負担が分散され、安定してメディア運用できます。
具体的には、以下の人材が必要です。
- マーケター
- 編集者
- ライター
- Webデザイナー
自社で揃えることも可能ですが、通常の業務と兼任している場合、疎かになることもあります。
リソース不足が懸念される場合は、外注も検討しましょう。
オウンドメディアの運用を外部リソースを使うメリットをこちらでも詳しく解説しています。
関連記事:オウンドメディア運用代行5選を徹底比較!メリットやサービス内容も紹介
11.コンテンツの制作と編集を行う
コンテンツを実際に作成します。
コンテンツを作成するときは、ゴール・ターゲットを明確にしましょう。
曖昧な場合、コンテンツの途中で話がそれてしまったり、狙っているターゲットに刺さらないコンテンツが完成します。
記載する情報は、国や公式サイトを参考にして、オリジナルのコンテンツを盛り込んでください。
最後に、ユーザーが情報を理解しやすくなるようにコンテンツの文章構成や文章を見直しします。
オウンドメディアで良質な記事を制作する方法をこちらでも詳しく解説しています。
関連記事:オウンドメディアで良質な記事を制作する7つの方法と運営のコツを紹介
12.成果の測定と分析する
最後に、達成したKPIに基づいてオウンドメディアの成果を定期的に測定し分析します。
オウンドメディアは、コンテンツを発信して終わりではありません。
定期的に改善していくことで、新たな施策の方向性や投資したリソースや予算に対しての効果を確認できます。
さらに、過去のデータを確認することで、戦略の方向性や施策の優先順位の意思決定をサポートしてもらえます。
Google AnalyticsやSearch Console、SNSのアナリティクスデータなどを活用し、コンテンツのパフォーマンスやユーザーの反応を評価した上で、戦略の改善や最適化を行いましょう。
得られたデータは、客観的なデータとして上層部や関係者に提出でき、オウンドメディアの活動や成果を共有することで、関係者の理解と関与を促進が可能です。オウンドメディア設計に成功した事例5選<業種別>
実際に、オウンドメディアを立ち上げ、成功している事例を紹介します。
飲料メーカー:レッドブル・ジャパン株式会社「Red Bull」
引用:Red Bull
概要
エナジードリンクブランドであるRed Bullがドキュメンタリー映画、オンラインマガジン、音楽、ゲーム、イベントなど、多様なメディアプラットフォームを通じてコンテンツを展開するメディアです。
Red Bullのオウンドメディア戦略は、トップアスリートなどを通じてRed Bullの良さを伝えるスポーツ、エンターテイメント、冒険などのコンテンツを提供し、ターゲットである若者やスポーツ愛好家を惹きつけています。
特徴
Red Bullのメディアの特徴は、以下の4つです。
- ハイクオリティなコンテンツ
- 多くのチャネルを活用している
- グローバルな視野
- オフラインイベントの開催
Red Bullは、動画や写真、インタビューなど、さまざまな形式の高品質なコンテンツが特徴です。
直接商品を訴求することはあえてせず、情報源としての役割を徹底しています。
記事コンテンツだけではなく、動画や音楽などの多くのチャネルを利用して、ユーザーとの接点を作り上げているのです。
Red Bullは、全世界で活躍しているアスリートをピックアップし紹介しています。
頑張っているアスリートやアーティストを取り上げて応援し、共感してくれるユーザーのアクセスを集めています。
さらに、レッドブル・エアレースやレッドブル・ストラトスのような大規模なイベントや音楽フェスティバルなど、サポートや主催をして世界中の注目を集めていることも特徴です。
これらの取り組みでファン同士の交流も生まれ、認知度を拡大しています。
不動産:アットホーム株式会社「HOMETRIP」
引用:HOMETRIP
概要
アットホーム株式会社が運営するオウンドメディアであり、住まいに関連するコンテンツを提供しています。
不動産情報、住宅購入や賃貸のアドバイス、リノベーションのアイデア、インテリアデザイン、DIYプロジェクトなど、幅広いトピックをカバーしています。
特徴
HOMETRIPの特徴は、以下の3つです。
- 専門的な知識と情報の提供
- ニーズを意識したライフスタイル提案
- ユーザーインタビュー記事
賃貸契約の手続きや住宅ローンの基礎知識など、ユーザーが実際の住まいに関する情報を理解しやすく提供しています。
さらにユーザーニーズに即したインテリアデザインのトレンドやアイデア、DIYプロジェクトのガイド、快適な生活空間の作り方など、読者のライフスタイルに合わせたアイデアや提案を行っています。
新築の戸建てやマンションのリノベーション、店舗付き住宅など、具体的なユーザー事例をインタビュー形式で展開しているのもポイントです。
また、多様なキーワードで検索の絞り込み機能を設けるなどユーザビリティ性も備えています。
ライフスタイル:株式会社クラシコム「北欧、暮らしの道具店」
引用:北欧、暮らしの道具店
概要
株式会社クラシコムが運営するオウンドメディアで、北欧インテリアやライフスタイルに関する情報を提供するプラットフォームです。
北欧インテリアやライフスタイルに関心のある読者に対して、高品質なコンテンツなどを通じて、読者の関心を引きつけ、ブランドの知名度や信頼性を高めています。
特徴
北欧、暮らしの道具店の特徴は、以下の4つです。
- 北欧へのフォーカス
- インスピレーションとアイデアの提供
- コミュニティの形成と参加
- 他社ブランドとのコラボ
北欧のインテリアデザイン、家具、キッチン用品、ライフスタイルアイテムなど、幅広いトピックにわたるコンテンツを北欧地域に特化した情報で提供しています。
北欧デザインの美しさや機能性を紹介するだけでなく、実際の生活に取り入れるためのヒントやアドバイスも提供し、ユーザーに役立つ情報を発信しています。
SNSやWebサイト上でのコメントや投稿、読者の体験やアイデアの共有などを通じて、ユーザー同士が交流し情報を共有する機会を提供していることもポイントです。
他の北欧ブランドやデザイナーとコラボレーションしながら、ユーザーに信頼性のある情報や最新のトレンドを提供しています。
医療:第一三共ヘルスケア株式会社「健康美塾」
引用:健康美塾
概要
主に一般用医薬品、スキンケア、オーラルケアなどを取り扱う医薬品メーカーが提供する健康と美容に関するオウンドメディアです。
医薬品メーカーらしい専門的で信頼性の高い情報や専門家のインタビューやコラム、編集部によるメールマガジンなどを提供しています。
特徴
健康美塾の特徴は、以下の4つです。
- 専門性のある情報
- 幅広いカテゴリー情報
- 専門家へのインタビューやコラム
- メールマガジンとの連動
- キーワード検索
医薬品メーカーとしてのバックグラウンドを活かして、医療や健康領域における専門知識と信頼性のある情報を提供しています。
栄養や運動、メンタルヘルス、スキンケア、ダイエット、睡眠など、幅広いカテゴリーの情報を提供し、ユーザーは自身の関心やニーズに合った情報を見つけられます。
専門家や著名な健康・美容関連の人物へのインタビューやコラムを掲載することで、ユーザーは専門家の知見や経験に基づくアドバイスや情報を得られるのです。
編集部によるメールマガジンの登録を促し、プレゼントの情報や、毎月更新されるコンテンツなどを継続的に提供しています。
さらにユーザーは、多くの情報から自分がほしいものを選べるよう、キーワード検索が用意されており使いやすさを追求しているのもポイントです。
法律:弁護士ドットコム株式会社「弁護士ドットコムニュース」
引用:弁護士ドットコムニュース
概要
弁護士ドットコム株式会社が提供する法律に関する情報のプラットフォームとして、幅広い法的トピックや実践的なアドバイス、最新の法改正情報や判例解説を提供しています。
法律に関心のある人々や法的な問題に直面している人々にとって、正確で信頼性の高い情報を提供することで、知識や理解を深め、適切な判断をするサポートをしています。
特徴
弁護士ドットコムニュースの特徴は、以下の5つです。
- 法的専門性と信頼性
- 幅広い法律トピック
- 実践的なアドバイスとガイダンス
- 最新の法改正情報や判例解説
- 法律に関する情報の一元化と普及
記事やコンテンツは法律専門家によって作成されており、法的専門性と信頼性のある情報を提供しています。
刑事事件、民事訴訟、家族法、労働法、企業法務など、さまざまな分野の法的トピックを網羅しているのが特徴です。
法律問題への対処方法や法的手続きの流れ、契約書の解説など、読者が実際の状況で役立つ情報を発信することで、法律に関する実践的なアドバイスやガイダンスを提供しています。
常に変化する法律に関して、最新の法改正情報や注目の判例について解説することで、ユーザーに対して最新の動向や影響をわかりやすく伝え、法的な情報の理解と適切な判断を支援しています。
オウンドメディアの成功事例については、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:マーケターが厳選したオウンドメディアの成功事例12選!ポイントも解説
よくあるオウンドメディアの設計失敗パターン4選
せっかく立ち上げたオウンドメディアがうまくいかないことがあります。
何が原因なのか、よくあるオウンドメディアの設計失敗パターンを4つ解説します。
1.準備で失敗する
準備段階での失敗は、オウンドメディアの成功に大きな影響を与えます。
具体的な失敗パターンとしては、戦略の不明確さや目標の設定の欠如が挙げられ、ペルソナを明確にせず、必要なリソースや予算を適切に割り当てないことです。
また、競合分析や市場調査の不足も問題となります。
準備段階で失敗しないためには、目的と戦略を明確化し、ターゲットとなるペルソナを立てましょう。
必要なリソースと予算を把握して、競合分析を行うなど、オウンドメディアの設計段階で準備不足による失敗を避けることが重要です。
2.体制づくりで失敗する
専任の編集スタッフやライターが不足していたり、適切な管理体制やプロセスが確立されていない場合など、体制づくりの段階で失敗することもあります。
また、チームのコミュニケーションや役割分担がうまく機能していないことも問題となり、これらの要素が欠けることで、コンテンツの品質や効率性が低下します。
すると、読者の関心を引くことが難しくなります。
体制作りで失敗しないために、無理のない管理体制を構築し、コミュニケーションプロセスを確立し、チームの役割分担を機能させることが大切です。
3.コンテンツ制作で失敗する
オウンドメディアの魅力的なコンテンツは、読者の関心を引きつけるために不可欠ですが、コンテンツ作成の段階で失敗することもあります。
例えば、ユーザーのニーズや関心事を把握せず、的外れなトピックや情報を提供する場合や、コンテンツの質やスタイルが一貫性を欠いたり、ユーザーにとって付加価値のある情報や洞察を提供しない場合です。
結果的に、読者の興味を失い、コンテンツの浸透力や影響力が低下することにつながります。
コンテンツ制作において失敗しないためには、市場調査やユーザーインサイトの収集を通じて、ターゲットの特徴や期待を把握しましょう。
また、業界のトレンドや競合他社のコンテンツを調査した上で、独自性のあるコンテンツを企画し、提供するコンテンツのクオリティを確保するために、校正や編集、デザインの適切な管理を行うことも重要です。
コンテンツの質が低いとき
コンテンツの品質が低い場合は、Googleのコンテンツ評価基準であるE-E-A-Tも意識してみましょう。
E-E-A-Tとは、Googleが専門性・権威性・信頼性・経験の4つにおいて、品質の高いコンテンツかどうか重視している基準です。
Googleでも、以下のように記載されています。
Experience, Expertise, Authoritativeness and Trust (E-E-A-T) are all important considerations in PQ rating.
経験、専門性、権威、信頼(E-E-A-T)は、PQ評価において重要な考慮事項です。引用:Google「General Guidelines」
コンテンツを制作する際、信頼性の高い情報源や専門家の情報に基づき、正確で価値のあるコンテンツを心がけることで、Googleからの評価が変わる可能性があります。
E-E-A-Tの4つの評価基準を意識したコンテンツ制作を行いましょう。
4.運用で失敗する
オウンドメディアの運用の段階で失敗するパターンとしては、定期的な更新やコンテンツの配信の遅延が挙げられます。
また、ソーシャルメディアや他のプラットフォームへの展開や連携が不十分であったり、ユーザーとの対話やフィードバックの受け入れができない場合も問題となります。
ユーザーの関心を維持し、コミュニティの形成やエンゲージメントの向上が難しくなるのです。
オウンドメディアの運用の段階で失敗しないためには、無理のない計画的なスケジュールを作成しましょう。
SNSなどのコメントを通じた双方向コミュニケーションを意識し、ユーザーの関心を維持することを心がけましょう。
オウンドメディアの設計をして運用を成功させよう
オウンドメディアを通じたメリットは以下のようなことが考えられます。
- ブランド構築
- ターゲットオーディエンスへの直接的なリーチ
- 検索エンジン上での可視性
- 顧客とのエンゲージメントとロイヤリティ向上
- マーケティングの効率化
しかし、より効果的なオウンドメディアを運用するためには、そもそもオウンドメディアが必要か検討することから始めることが大切です。
そして、目的の設定をどうするか、ターゲット・ペルソナを設定するなどオウンドメディアを設計する12の手順をきちんと踏んで、設計する必要があります。
設計が適切であれば、多くの顧客から支持され、信頼されるブランドになり、設計が不十分であれば、ブランドの信頼性を低下させることにつながります。
成功事例と失敗パターンを参考に、自社にとって適切なメディア運営を行うための設計を行い、成功するオウンドメディアを構築しましょう。
テクロ株式会社では、オウンドメディアの運用支援を行っています。
Webマーケティングの基本について解説している「Webメディア作成マニュアル」も配布しておりますので、自社の課題解決にぜひご活用ください。