オウンドメディアで失敗しないSEO対策とは？効果的な方法を解説

「全体的なトラフィック数は増えてきたけれども、お問い合わせにつながらない。」
「オウンドメディアで成果につなげていくには、どうしたらよいのかわからない。」

そのようなお悩みを持っていたりしませんか？

オウンドメディアのSEO対策では、トラフィックなどが重要視されがちですがユーザーファーストの考え方がとても大事です。

この記事では、Googleが推奨している考え方を知り、読者のニーズを満たせるようにするには、どのようにSEO対策をしていけば良いのかなど詳しく紹介していきます。

オウンドメディアのSEO対策に行き詰まっている場合は、参考にしてみてください。

なお、テクロ株式会社では「SEOのキーワード選定マニュアル」を無料で配布しています。

オウンドメディアで上位表示を獲得したいBtoB企業様はぜひご確認ください。

オウンドメディアとは

オウンドメディアとは、企業が自社のWebサイトやブログ、SNSなどを活用して、独自のコンテンツを配信することです。

コンテンツは企業や個人が設定したテーマに基づいて、記事や画像、動画、音声などの形式で提供されます。

オウンドメディアでは、ターゲット層に適したコンテンツを提供でき、顧客とのコミュニケーションの機会も増えるでしょう。

顧客にとっても自分たちが求めている情報を得られるため、自社の商品やサービスについてより深く理解することにつながります。

結果、顧客との関係がより強固になり、信頼関係も築かれるのです。

企業が自社のブランドや商品を紹介できるため、ビジネスにも非常に重要な役割を果たしています。

オウンドメディアについて詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事：オウンドメディアの意味とは？役割とスムーズな運用方法を紹介

オウンドメディアが注目されている理由

オウンドメディアが注目される理由は、以下の2つです。

• 広告費が削減できる
• 資産になる

自社保有するメディアなので情報発信は、無料で始められます。

広告に比べてコストパフォーマンスが良いです。

広告の場合、出稿する費用が高額になるときもあり、広告を継続出稿する費用などで予算を圧迫することが多いです。

対してオウンドメディアでは固定の人件費とシステム代を支払うため成果が出るほど、費用対効果は高くなります。

そのため、投資コストをおさえながら、運用していくほど集客効果も高めていけるという点は大きいです。

つぎにコンテンツ内で情報発信をつづけるため、Web上での資産となって残っていくのです。

オウンドメディアは、一度公開すればWeb上に残り続けます。

対して広告の場合は、出稿をやめてしまうと広告は掲載されません。

オウンドメディアは、やめたとしても集客効果を発揮しますが、広告はユーザーに情報を届けられなくなるのです。

オウンドメディアは広告費が削減でき、資産として半永久的に残せるため、注目を集めています。

オウンドメディアの費用対効果の調べ方については、以下の記事でも解説しています。

関連記事：オウンドメディアの費用対効果は？効果を高める6つのポイントを紹介

オウンドメディアのメリット

オウンドメディアを活用する主なメリットは以下の3点です。

• ブランドイメージの向上
• 集客力の向上
• ファンの獲得

オウンドメディアは自社が所有するため、ブランディングに最適です。

コンテンツを通じて自社の特徴や強みをアピールすることで、ブランドイメージの向上につながります。

さらにオウンドメディアはネット上で発信をするため、いままで集客できなかった層にもリーチできます。

共感を呼びやすいコンテンツを作成することで、SNSでのシェアも増え、集客力も向上します。

また、オウンドメディアの内容がユーザーに刺されば、おもしろいメディアと判断されてファン化できます。

ファンになったユーザーは、商品を広めたり、購入してくれたりする顧客になるため、売上の向上にも役立つでしょう。

オウンドメディアの基本のSEO対策

ここからオウンドメディア運営をしていく上で、読者となる基本となるSEO対策を紹介していきます。

一つひとつ対策することで、読者の満足度向上にもつながるため、ぜひおさえておきましょう。

読者を意識した質の高い記事制作を目指す

オウンドメディアの中で大切なことは、読者にとって役立つ情報を提供することです。

商品の魅力や強みを伝えるだけでなく、より興味を引き立てるような内容にしましょう。

さらに文章のつながりや広告に対して、無理に誘導していないかなど、メディアとしての総合的な質も求められます。

提供している情報に手抜き感があったり、信憑性のない情報を載せていると読者はすぐに興味を失い、サイトから離脱してしまうでしょう。

よって正確かつ有益な情報の発信が非常に大事なのです。

取り上げるテーマは、読後に満足してもらえるような記事の品質の基準を設けましょう。

第三者が校正や審査してもらえる環境を用意することで、記事品質はより向上します。

Googleの考え方を取り入れた記事制作をする

Googleは、実際に検索エンジンで上位表示されるのは質の高いコンテンツと言っています。

Google のサイト品質アルゴリズムは、質の低いコンテンツの掲載順位を下げることで、「質の高い」サイトを見つけやすくすることを目指しています。

引用：Google検索セントラル「質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス」

質の高いコンテンツとは、以下のようなものです。

• 情報の信憑性が高い
• 掲載されている事実に誤りがない
• 情報がユーザーにとって有益である
• ユーザーの興味を引く
• 内容他サイトと差別化されている
• 周りに広めたくなるページ

上記の要素を加えたコンテンツをオウンドメディアの中で提供しつづけていくことこそが、Googleが求める考え方を取り入れていると言えます。

参考：Google検索セントラル「質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス」

Googleが掲げる10の真実

Google社では10の事実と呼ばれる項目が設定されています。

10の事実からGoogle社の考え方を学べます。

1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2. 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3. 遅いより速いほうがいい。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10. 「すばらしい」では足りない。

引用：Google「Googleが掲げる10の事実」

上記に沿ったコンテンツを作成するだけでも、ユーザーニーズに合う情報を提供できます。

E-E-A-T

E-E-A-Tは、

• Experience（経験・体験）
• Expertise（専門性）
• Authoritativeness（権威性）
• Trustworthiness（信頼性）

のそれぞれの頭文字を取っています。

Googleは上記の観点が考慮され、検索順位に影響すると考えられています。

実際にGoogleの検索品質評価ガイドラインで最重要項目として記載され、専門性は重要な指標として以下のように紹介されていました。

Experience, Expertise, Authoritativeness and Trust (E-E-A-T) are all important considerations in PQ rating. The most important member at the center of the E-E-A-T family is Trust.

経験、専門知識、権威性、信頼 (E-E-A-T) はすべて、ページ品質の評価における重要な考慮事項です。最もE-E-A-T ファミリーの中心となる重要なメンバーは信頼です。

引用：Google「General Guidelines」

それぞれについて、以下で解説します。

Experience（経験・体験）

経験・体験は、コンテンツ作成者がテーマに関する実経験や実体験をもとに制作されているかを意識しています。

実際の経験に紐づくコンテンツであるほうが、読者にとって有益な情報を提供としているとGoogleは判断し、SEO評価を高める傾向です。

Expertise（専門性）

専門性とは、Webサイトで“ある1つのテーマに特化”していることです。

テーマが特定の1つの分野に特化して作成することで、専門性のあるWebサイトしてGoogleに認識してもらえます。

例えば法律関係の情報を検索するとき、多くの人はさまざまなカテゴリを掲載しているサイトやブログよりも、法律事務所が提供している専門的な情報を必要としているはずです。

これは法律に限らず、多くの分野でも同じことかと思います。

Authoritativeness（権威性）

権威性についても法律を紹介する記事であれば、弁護士などの専門分野の人に監修してもらいます。

監修してもらうことでユーザーへの信頼性の向上により、流入や滞在時間の増加に繋がり結果的にSEOの評価も高まります。。

Trustworthiness（信頼性）

監修してもらった専門家の実名を掲載することで、信頼性をより高めるといった方法も取れるでしょう。

より多くの人から信頼を得ているかという観点は、SEO対策の一つの評価対象です。

リライトは上位表示に欠かせない

記事を公開した後であっても、世の中の常識が変わったり、新しい情報にアップデートされたりと変化していきます。

古い内容の記事をオウンドメディアの中に掲載していると、ユーザーに今と間違った情報を伝えてしまう可能性もあります。

リライトをしなかったばかりに、誤情報の提供をしてしまい、読者の信頼を失うこともあるのです。

記事のリライトをすることで誤った情報を記載するリスクをおさえたりすることにも役立ちます。

また過去の記事が読みにくかったり、わかりにくかったりする部分は修正するのがおすすめです。

足りない情報を補うことで新たな顧客を獲得にもつながり、質を高めていくことにもつながるでしょう。

サイトアクセスが下降している記事などを分析してメンテナンス修正をすることで、過去記事を改良させてSEOの効果も期待できます。

逆にアクセスが集中しているコンテンツであればあるほど、効果は大きなものになります。

コンテンツの管理がされていると、柔軟に対応している姿勢がユーザーに好印象を与えることも大きなメリットです。

検索順位ツールを活用して効果測定をする

公開した記事の検索順位を把握するチェックする手段として、検索順位ツールを使った効果測定が効果的です。

効果測定を行うことで、公開した記事の現在の検索順位などがわかります。

SEO対策する上では公開した記事の現在地を把握することで、競合記事と自社コンテンツとの違いがわかり、記事を改善するためのヒントが見えてきます。

順位を把握するのであれば、GMO順位チェッカーやGRC、SE Rankingなどがおすすめです。

流入キーワードなどを把握するのであればGoogle Search Consoleも導入しましょう。

Search Consoleの主な特徴は、以下のものです。

• 読者ユーザーがどのキーワードで検索したのかを把握できる
• どのキーワードが何位に表示されているかを把握できる
• サイトアクセスに結びついたキーワードは何かを把握できる
• 検索データベースへ正常にインデックスされているかを確認できる

検索順位の確認や改善案の発見はもちろん、サイト流入してきた検索キーワードも確認可能です。

オウンドメディアに訪問してきた読者ユーザーのニーズを発掘して、必要なコンテンツを把握できます。

SEO対策で使えるツールを探している場合は、以下の記事も参考にしてみてください。

関連記事：2023年最新｜おすすめSEOツールを目的別に18製品紹介！

オウンドメディアのSEO内部施策

ここからは、SEO対策を行うときに有効な内部施策を解説していきます。

SEO対策をする際、オウンドメディアのコンテンツは読者と検索エンジンのクローラーにわかりやすい設計することが重要です。

さらにGoogleではユーザーファーストのコンテンツを重視しています。

ユーザーに有益で役に立つものが上位表示されやすい仕組みのため、読者にわかりやすいコンテンツ設計を目指しましょう。

タイトルやメタディスクリプションの最適化する

タイトルやメタディスクリプションは、コンテンツ自体がどのようなテーマなのかを表す重要なものです。

そのため目標設定するキーワードを必ず入れ込むとことを意識しましょう。

両方とも最適化することで、検索結果画面にも表示されることになり、ユーザーにもアクセスしてもらいやすくなります。

タイトルは32文字以内で、ユーザーが求める重要なキーワードを入れながら、内容を明確に表すものを入れてください。

メタディスクリプションは、キーワードを盛り込み、思わずクリックしたくなるような文章を70～120文字程度で作りましょう。

スマートフォンで検索した場合に前半50文字、パソコンで検索した場合は120文字程度が表示されます。

前半70文字で重要項目を説明するイメージを持ちましょう。

キーワードを詰め込みすぎると、何を伝えたいのかわからなくなります。

そのため最適化される文字数範囲内で、わかりやすくまとめることが非常に重要です。

キーワードの設定をする

 コンテンツ作成の際、伝えたいことをユーザーに理解してもらうためのキーワードは欠かせません。

例えばビールのことを紹介したいのに、タイトルや文章中に「会計ソフト」というキーワードがないと、そもそも何の話をしているのかわかりません。

まず何をメインキーワードとして扱い、どのようなサブキーワードが必要なのかを考えていくことで本文に統一感が生まれます。

例えば「会計ソフト」をメインキーワードにする場合、メインだけでは幅が広すぎるため、サブキーワードとして「経費」「確定申告」「おすすめ」などテーマに合わせて設定していきましょう。

あくまで読者が求めるテーマを設定することが重要です。

さらにキーワードを一つのコンテンツにあれやこれやと盛り込みすぎると、焦点がぼやけてしまいます。

目安として1コンテンツにつき1つのメインキーワードを設定しましょう。

関連するサブキーワードを設定して、読者を意識したコンテンツ作成をしましょう。

XMLサイトマップの活用する

オウンドメディアのように数十ページ以上のサイト運営を想定する場合、検索エンジンのクローラーがサイト全体を把握しにくくなります。

XMLサイトマップでは、ページ内容のサイト構成から、更新頻度などサイトに関する詳細な情報をクローラーに直接伝られます。

サイトの情報をクローラーがWebサイト内のURLを集める際、使うのがXMLファイル形式です。

XMLサイトマップを作成することで、クローラーのクロール率が上昇し、インデックス効果も同時に高まります。

さらに最新のサイト情報をクローラーにXMLデータ形式で渡して、サイトの更新情報を伝えます。

結果的に、Webサイトの情報の変化をクローラーへ共有しつづけることになり、SEO評価も高まるのです。

サイトの「最新情報」を伝えるためにもXMLサイトマップの活用は必須です。

URLの階層を浅くする

リンク階層は目的のコンテンツに何回クリックして到達したかを意味する階層です。

Googleの検索エンジンは、少ないリンク階層のページをクロールし、SEOにおいて重要なページだと判断します。

そのため、3クリック以内に到達できる階層でコンテンツを作成するのが重要です。

リンクの階層が浅いメリットは、クローラーが巡回し、情報を収集してもらいやすいことです。 

階層が浅いほどインデックスされやすくなり、ディレクトリ階層を考慮して、リンク階層を最適化すればSEO対策も効果を発揮します。

注意するべき階層は、複雑な入れ子構造になっているページです。

クローラーだけでなく読者側も自分がどこを見ているのか認識できず、目的のページに辿りつけず迷子になる可能性があります。

対策する場合は、現在の立ち位置を知るためのパンくずリストを設置するのが有効です。

オウンドメディア運営側もパンくずリストの設置によって、階層の深さを再認識する気づきを与え、見直すきっかけとしても役立ちます。

さらにトップページに第4階層、第5階層の層が深いコンテンツの内部リンクを設定すると、クリック数が1回になりクローラーは2階層目で認識します。

極力サイト全体の階層も深い階層にならないように設計をメンテナンスしていきましょう。

構造化データのマークアップを活用する

構造化データは見出しや段落などのサイト内の構成をHTMLでマークアップすることです。

見出しタグ、段落タグなど、構造がわかりやすくマークアップされていることで、検索エンジンのクローラーがサイト構造を認識しやすくなります。

Web上には無数のコンテンツがあり、クローラーは1日で数億ページをクローラーは訪問していると言われています。

少しでも早くクローラーにWebページを見つけてもらうためには、構造化データをマークアップして、わかりやすくコンテンツを整えることは大切なのです。

実際に構造化データを用いていないページよりも、明確かつ詳細な情報をインデックスできるメリットがあります。

適切なマークアップがされていれば、クローラーに正しく情報を伝えられるのが早まり、自然と検索エンジンからの評価も高くまるのです。

ただ構造化データを用いれば、必ずSEO対策での上位表示につながるなどという直接的な保証はありません。

Googleからの評価を効率化できますのでSEO対策の一つとして、前向きに取り組むと良いでしょう。

関連性のある内部リンクの設置する

オウンドメディア内のコンテンツを閲覧中に、関連した情報のリンクがあると、ユーザーは興味が沸いてクリックしたくなります。

内部リンクは、関連情報の紹介によってサイトを回遊してもらうのが目的です。

関連するリンクのアクセス数が増えることで、各ページ間の滞在率も向上し、サイト全体の評価も高まっていきます。

ただサイト内に関連性のないリンクを設置してしまうと、クリックされず記事を読んだら離脱される可能性もあります。

ページ構造を意識した読者とクローラーが訪問しやすいコンテンツであることが大切です。

スマートフォン・モバイル対策する

Googleはモバイルフレンドリーの対策がなされていないモバイルサイトに関して、検索順位を下げるアルゴリズムが採用されています。

そのためモバイルからのアクセスに適していないページと判断されてしまえば、Webサイト全体の評価を下げることになります。

現代では、パソコンやスマートフォン、タブレットなどどのようなデバイスからでもWebサイト閲覧しやすい環境を用意することが重要です。

Googleが定めている基準として以下が挙げられます。

• パソコンサイトと同じコンテンツである
• 動画や画像などが使われている
• 画面サイズに応じて最適なサイズになる
• 画面幅内でコンテンツが収まっているか

上記を満たしているサイトでいなければ、モバイルフレンドリーとして認められないのです。

モバイルフレンドリー環境は、ユーザーがサイトを利用する際のストレス軽減にもつながります。

参考：Google検索セントラル「モバイルサイトとモバイルファースト インデックスに関するおすすめの方法」

表示速度を上げること意識する

Googleが公式で「ページの表示速度も検索順位に関連する」と発表しており、表示速度を上げる取り組みも重要です。

ランキング要因として影響が比較的小さい要素と言われていますが、ページ表示速度の向上はユーザー満足度も上がるのが特徴です。

さらにサーバーの負担も減らしてくれるなどのメリットがあります。

一般的に表示が遅れるほどコンバージョン率、顧客満足度の低下につながると言われており、早く表示されるサイト設計が求められます。

主にページの表示速度が下がる原因は、画像の多さや大きさなどです。

無駄な装飾画像がないかをチェックは必要です。

検索エンジンのクローラーが頻繁に巡回しているときも、表示が遅くなる傾向があります。

遅いと感じた場合は、できるだけサイト内が軽くなるように改善対策を検討しましょう。

方法としてrobots.txtを使って、古いページは読み込みさせないようにクローラーの手間を減らす対策が必要です。

参考：Google検索セントラル「ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します」

オウンドメディアのSEO外部施策

ここからはSEO対策の外部施策として必要な方法を紹介します。

外部施策は他サイトやブログでリンクづけをしてもらったり、SNSで話題に取り上げてもらったり、シェアなどです。

それぞれ解説します。

高品質な被リンクを増やす

被リンクとは、外部サイトやブログに自社サイトのリンクを貼ってもらうことです。

Googleは被リンクが多いコンテンツを外部で多く紹介されている記事として認識する特徴があります。

関連性の高いサイトや著名サイトからの被リンクは高品質なものとして評価されます。

サイトの信頼度を高める意味でも高品質な被リンクを獲得することは重要です。

4. ウェブ上の民主主義は機能する。
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。Google では、200 以上の要素と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。この手法なら、新しいサイトが増えるたびに情報源と投票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効果も高まります。また Google では、多くのプログラマーの力の結集によって技術革新が進むオープンソース ソフトウェア開発にも力を入れています。

引用：Google「Googleが掲げる10の事実」

検索結果に悪影響を与えるような売買や意図的に構築した低品質なリンクは、Googleのガイドライン違反でインデックスから解除される可能性があるため注意しましょう。

参考：Google「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」

SNSを活用した集客の方法

現代はパソコンを持たずに、スマートフォンやタブレットから情報を集める方も珍しくないはずです。

さらにSNSのフォロワーからの紹介やネットワークを経由して、目的の情報を入手するという流れも強まっています。

サイトへのアクセス数の比率もパソコンよりもスマートフォン経由でのアクセス数が多い傾向があり、SEO対策とSNSには相乗効果もあります。

コンテンツをより多くの人に届けるために独自性のあるコンテンツを作成しましょう。

読者に共感されやすい良質なコンテンツを作成すると、興味・関心のあるフォロワーにSNS上でシェアしてもらいやすくなります。

読む価値があるか、拡散するメリットがあるコンテンツかどうか考えながら制作するのがポイントです。

結果的に、自然と被リンク獲得にもつながっていくはずです。

Twitter、Facebook、YouTubeなどの拡散性の高いSNSをうまく活用することすれば、外部施策としても十分な効果が期待できます。

外部配信メディアを活用する

プレスリリースは企業の新商品やサービスを発表する際など活用して、ステークホルダーであるマスコミや顧客との関係を築くために利用されることが多いです。

通常のペイド型広告との違いとして、永久的にプレスリリースメディア上で公開されます。

主な期待できる効果として以下の2点が挙げられます。

• 間接的に被リンクを獲得
• サイテーションされる可能性

間接的に被リンクを獲得

プレスリリース配信サービスなどで投稿した記事リンクには、検索エンジンにクローラーにインデックスされやすいよう施されています。

プレスリリース記事自体からの直接的なSEO効果は見込まれません。

ただ記事を経由して自社サイトを訪問したユーザーが、コンテンツを被リンクとして共有する可能性は秘めています。

例えば、出稿したプレスリリースを閲覧した読者が、プレスリリース情報を引用することで被リンク獲得するなどです。

間接的に獲得した被リンクは、クローラーにインデックスされるため確かなSEO効果が生まれます。

ただ記事を取り上げてもらうには、プレスリリース自体に何か魅力的なものだったり、目新しい情報だったりとインパクトは必要になります。

プレスリリースでインパクトを与えるためには、読者の印象に残り、心を揺るがせ、誰かに共有したくなる文章を執筆することを意識すると良いでしょう。

サイテーションされる可能性

サイテーションとは社名、製品名、サービス名、イベント名、情報について他のWebサイトで言及したものであり、好意的な内容であればSEO効果が望めるでしょう。

また被リンクのようにオウンドメディアのリンクが張られる必要はなく、オウンドメディア以外の場所で名前が言及されることを表します。

主にサイテーションで言及される単語には、以下の要素が必要です。

• Webサイトを表す単語である
• Webサイト固有の単語である

プレスリリースによって自社名、製品やサービス、イベントなどの情報が露出されるとSNS上で拡散されたり、コンテンツの内容について他のWebサイトで言及される可能性があります。

さらにイベントやキャンペーンなどの情報、一次調査情報などSNSを通じて拡散されやすいようなコンテンツであれば、情報拡散されながら高いSEO効果も見込めるでしょう。

サイテーションを意識することは、ユーザーとの接触を増やす機会作りの場でもあります。

SEO対策の方法を詳しく知りたい場合は、以下の記事も参考にしてみてください。

関連記事：SEO対策の種類は3つ！具体的なやり方を初心者に分かりやすく解説

SEOに強いコンテンツを作る重要性

SEOで評価されるサイトをつくる上で、コンテンツを継続的に配信することは欠かせません。

さらにコンテンツ配信を継続的に行うことで、オウンドメディア内のインデックス数（ページ数）が増え続けて、メディア規模も次第にボリュームアップします。

パンフレットぐらいのページ数だった本が、コンテンツ記事が積み重なることで辞書のような厚みのある本に成長していくような感覚です。

Google側も「これだけ情報量が載ったホームページはユーザーにとって役立つ」と判断して、検索エンジンからの信頼度であるドメインパワーの向上が見込めるのです。

SEO対策をしていくのであれば、コンテンツの質にもこだわっていきましょう。

SEOに強いコンテンツを作る6つの手順

オウンドメディアはコンテンツの集合体であり、運用していく上では高品質なコンテンツを担保することは欠かせません。

継続的なコンテンツ配信を実施していく上でも、戦略設計となる草案を決めて、フォーマット化にしておくことは重要です。

フォーマット化で、コンテンツ制作などの日々の運用に落とし込むことが可能です。

ここからはコンテンツを作る方法を紹介します。

1.キーワードを選定する

まず実際にコンテンツごとにメインとなるキーワード選定していきます。

メインキーワードは、サイトでお問合せや商品購入などの成果を出していくために1位を目指すキーワードのことをさします。

例えば、リード獲得が主な目的であれば、「売上管理 システム」のような、ユーザーが商材を購入する一歩手前に検索する「比較・検討フェーズのキーワード」をメインキーワードに設定すると良いでしょう。

さらにメインキーワードで上位を狙う場合、関連キーワードでもコンテンツを作り込み、内部リンクを構築するとより相乗効果で効果を高めていくと良いです。

検索ボリュームが多く、難易度の高いキーワードほど一つの記事で上位表示を狙うのは難しいです。

よってメインページに紐づくするコンテンツを別記事で作り、内部リンクの関係を構築をしながらユーザーの滞在時間を伸ばして、検索エンジンからの評価の向上を目指していきます。

またメインキーワードの選び方は、サイトの運用目的によって変わるため、カスタマージャーニーマップを作成して考えてみると良いでしょう。

カスタマージャーニーマップとは、読者となるユーザーが自社サービスを利用するまでの想定されるプロセスの行動履歴を可視化したものです。

カスタマージャーニーマップの作り方を知りたい場合は、以下の記事をチェックしてみてください。

関連記事：カスタマージャーニーはオウンドメディア成功の秘訣？マップの作り方を解説

2.コンテンツの構成を作成する

コンテンツの構成案は、コンテンツの設計図のようなものです。

設計図を作成せずにコンテンツ制作を実施してしまうと、制作過程で方向性がブレてしまいます。

コンテンツの方向性が明確ではないと軸もブレますし、チームやプロジェクトで実行する際は情報共有の意味も含めて重要です。

構成案を作成する時は、調査したニーズを基本に、読者がどのような情報を求めているのかを書き出しながらまとめていきます。

以下のように、見出しと内容を一覧で見られるように書き出すと良いでしょう。

構成案作成のポイントとして、見出しを読むだけで記事の大枠の内容がつかめるのがベストです。

また競合コンテンツと比較してみて情報に過不足がないか、わかりやすい構成になっているかなども確認しておくと良いでしょう。

3.コンテンツの本文を作成する

コンテンツの構成が完成したら、構成を確認しながら本文作成に入ります。

構成を作り込んだ流れに沿って作成していくため、本文内容に迷うなどのリスクをおさえられます。

書く際、以下の注意点を意識しながら文章を作成していきましょう。

• ひらがなと漢字のバランスに注意する
• スマートフォンからの閲覧を前提にする
• 語尾を連続させない
• 一文を長くしすぎない

また書き進めていく上で追加調査も必要になることもあり、適時情報をチェックしながら進めていきます。

執筆作業が完了したら、文章の見直しを行いましょう。

コンテンツの品質を左右する重要な工程のため、最後まで気を抜かずに取り組むことが大事です。

以下の項目は必ずチェックしましょう。

• 誤字脱字のチェック
• 文書のねじれや論理の飛躍のチェック
• 言葉の誤用のチェック
• 見出しと文章の結論にずれがないか

執筆ルールを事前に作っている場合は、規則に沿った執筆内容になっているかなども確認する必要があります。

オウンドメディアのコンテンツの作り方を知りたい場合は、以下を参考にしてみてください。

関連記事：オウンドメディアで良質な記事を制作する7つの方法と運営のコツを紹介

4.マークアップや画像作成をする

構造化マークアップとは、人間であれば文章を「これは料理の話だ」とか「求人情報だ」など、流れを読めば理解できます。

ただ検索エンジンのクローラーには、単語の羅列だけでは理解してもらえません。

そのため、HTMLで構成された単語や文章に意味を持たせるために特定の情報をマークアップして記述することで、何の情報かを理解してもらいます。

構造化データのマークアップには専門知識が必要で、実装するまでに時間がかかることもあるため、知識に長けたプログラマーなどに相談しながら取り組むのも一つの方法です。

さらに、SEO評価を効果的に発揮するためには、テキストとの関連性を考慮した画像を用意しましょう。

関連性が薄い画像の場合、読者が違和感を覚えてしまい、ユーザーの利便性が低下しまいます。

結果、画像が掲載されるWebページ自体の品質も下がり、Googleからも評価されづらくなるのです。

読者にわかりやすい画像を挿入して、コンテンツの品質を高めましょう。

また検索エンジンは、Webサイトに設置された画像がどういったものなのか認識できません。

検索エンジンに画像をつたえるために「alt属性」をWebサイトに追加する画像内に設定します。

alt属性の役割は、以下の3つです。

• 検索エンジンに画像の内容を伝える
• 読み上げソフトでalt設定した内容を読み上げる
• 画像の代わりを担う

サイトの読み込みが遅い時や画像が読み込まれなかったときも、画像の代わりにalt属性に記載された内容が表示されます。

5.内部リンクの設定

コンテンツの作成が終わったら、内部リンクを忘れずに設定しましょう。

前述したように、内部リンクは回遊率を上げるためにも重要なポイントです。

関連性の高い記事同士をつないで、読者の知りたいという欲求に応えていきます。

内部リンクが完成したら、コンテンツを公開しましょう。

6.リライトを実施してメンテナンスをする

リライトとは、すでにリリースされたコンテンツの改善を意味します。

そのため接続詞や語尾の表現を変えただけの文章はコンテンツの改善ではなく、SEO対策におけるリライトには該当しません。

一見すると地味な作業と思われるかもしれないですが、オウンドメディアの成長させる上では本当に欠かせない施策でもあります。

また時代の変化と共に情報は変化します。

古い内容のまま記事の更新しないことで、読者に間違った情報を伝えてしまう可能性もあるのです。

それこそ読者に不利益な情報を提供することになり、サイト全体のSEO評価を下げてしまいかねません。

実際にリライトするタイミングですが、以下を目安にしましょう。

• 検索順位が右方下がりのとき
• タイトル名や見出しなどが競合上位の記事と異なるとき

リライトはGoogleが公式にも言及している「ユーザーファースト」を意識しながら、テキスト内容や画像を書き換えていくことが大切です。

関連記事：失敗しないオウンドメディアの作り方！おすすめの計測ツールも紹介

オウンドメディアでSEO対策をするポイント

SEO対策を実施する際、いくつかのポイントがあります。

SEOの効果がでるまで時間も必要な特徴がありますので、改善すべき点を明確にして、計画的に一つひとつPDCAサイクルを回しながら対応していくことが大切です。

長期的な視点で考える

SEO対策は、多くのケースで短期間に明確な効果が出るものではありません。

コンテンツを作成・公開したとしても、対策したいキーワード難易度なども加味した上で、検索エンジンに評価されるまで4か月～1年程度の時間は要するとGoogleの公式でも言及しています。

成果が出るまで時間がかかることを忘れないでください。変更に着手してからメリットが得られるようになるまで、通常は 4 か月から 1 年かかります。

引用：Google「SEO業者の利用を検討する」

対象キーワードの競合難易度にもよりますが、上位表示を達成させていくには記事のリライトを繰り返す必要になるケースも多いです。

リライトなどの記事のメンテナンスも含めて、時間と人件費のリソースなどもかかるため、SEO対策を行うのであれば、中長期的な視点で成果を出すことを考えて計画を立てる必要があるのです。

数値を増やすことだけに注力しすぎない

オウンドメディアを一般公開していくと、検索順位やページ毎のアクセス数やコンバージョンなどの目標値が数値としてでてきます。

もちろん日々の定点観測をしていく上での目標設定として、数値を見比べながら運用すること自体は問題ありません。

しかし、以下の視点も忘れずにメディア運用を心がけることも大切なポイントです。

• 読者が満足している情報や役に立つ情報提供はできているのか？
• 読者がコンテンツを読んで、理想のゴールへ導けているのか？

上記が満たせていなければ、目的達成は難しいでしょう。

YMYL領域のコンテンツ制作は慎重にする

YMYLとは、「Your Money or Your Life」の略語で、「人々の将来の幸福、健康、経済的安定、安全に潜在的に影響を与えるテーマ」を意味しています。

Googleの定める検索品質評価ガイドラインでは、医療情報・金融情報・法律情報・金融取引情報などを主にYMYL領域とされています。

Pages on the World Wide Web are about a vast variety of topics. Some topics have a high risk of harm because content
about these topics could significantly impact the health, financial stability, or safety of people, or the welfare or well-being
of society. We call these topics <Your Money or Your Life= or YMYL.

ワールド・ワイド・ウェブ上のページには、実にさまざまなトピックがある。トピックの中には、危害の危険性が高いものもあります。
これらのトピックに関するコンテンツは、人々の健康、経済的安定、安全、または社会の福祉や幸福に重大な影響を与える可能性があるためです。
社会の福祉や幸福に重大な影響を与える可能性があるからです。私たちはこれらのトピックを<Your Money or Your Life=またはYMYLと呼んでいます。

引用：Google「General Guidelines」

具体的には、以下のようなページです。

• ショッピングまたは金融取引ページ
• 財務情報ページ
• 医療情報ページ
• 法的情報ページ
• 重要なニュース記事または公的情報ページ

上記のような「生活やお金と関連が深いページ」は、正確な情報を記述してより信頼性の高いWebページを提供することが重要です。

他ジャンルよりも詳しく、信頼性ある情報提供をしながら高品質なページに作り込んでいく必要があります。

Googleは、YMYLのジャンルに関しては「情報の正確さ」を重要視して、ページの品質評価しています。

上位表示の難易度は高くなるため注意してください。

複数の施策に注力する

オウンドメディアでのSEO対策は重要ですが、メディア単体だけで実施するWeb集客はリスクが伴う特徴もあります。

例えばGoogleのアップデートをきっかけに検索順位が下降して、サイトアクセスも半減してしまったなど聞くケースもあります。

さらにSEO対策を実施して成果が出るまでに多少なりとも時間がかかるため、Web広告やSNS運用など短期的な集客が得られる方法も活用すると良いです。

リスクをおさえながら、広告や運用を併用する集客施策も検討しましょう。

KPIはメディアに応じて変更する

KPIの設定は、最終的な目標（KGI）の達成度合いを客観的に測ることが目的です。

メディアの戦略や目的に応じて変更することが重要です。

KPI設定をすることで、最終目標達成に向けて、どの部分のどの数値を改善すれば良いのか可視化できます。

KPIとKGIの関係をマラソンで例えると、KGIが「フルマラソンを制限時間内に完走する」の場合、KPIは「〇分以内に1つ目のチェックポイントを通過する」と設定できます。

具体的に月200件のリード獲得をKGIに設定したとすると、PV数や申し込み率がKPIにあたるのです。

自社の目的に合わせて、KPI・KGIを設定してみましょう。

オウンドメディアのKPIについて知りたい場合は、以下の記事も参考にしてみてください。

関連記事：オウンドメディアのKPIとは？目標とフェーズ別の指標設定方法を解説

まとめ：失敗しないオウンドメディア運営を実現していくために

オウンドメディアのSEO施策では、トラフィックなどのアクセス数が重要視されがちですが、ユーザーファーストの考え方が大事です。

Googleが推奨している考え方にあわせて、読者となるユーザーが満足感を得られる情報や役に立つ情報提供を心掛けることを意識するのが大切です。

さらに内部施策では、HTMLタグ、キーワード設定、構造化マークアップなどのページ内部の最適化をしましょう。

外部施策では、WebページのPRによる被リンクやサイテーションの獲得促進をしながら、外部からの評価も高めてください。

そうして総合的なSEO対策ができれば、自然とSEO評価も上がるはずです。

基本は読者ニーズを調査してから、適切なコンテンツを作り上げていくことになります。

その上で、読者ニーズを満たせるようにするにはどのようにすれば良いのか考え、キーワードを選定してコンテンツをつくりあげていくのです。

弊社では適切な「【上位表示を目指すなら必見！】SEOのキーワード選定マニュアル」に関する資料を配布していますので、オウンドメディアの運営に役立ててください。