集客とマーケティングの違いとは?効果的な集客方法をご紹介!
社会人として働いていると、「集客」や「マーケティング」という言葉を一度は耳にしたことがあるでしょう。
「どちらも似たような意味なのでは?」「違いがよく分からない」という方も意外と多いのではないでしょうか。
この記事では上記のような方のために、集客とマーケティングの違いについて解説します。
また、集客の成功事例や具体的な手法、集客を成功させるポイントについても解説していますので、ぜひご覧ください。
なお、テクロ株式会社では「Webマーケティングの教科書」を無料で配布しています。
企業が抱えるWebマーケティングの課題と解決方法について知りたいBtoB企業様は、ぜひ参考にしてください。
目次
集客とは?
集客とは、顧客を集めるための仕組みづくりやプロモーションを指す言葉です。
すでにどのような製品やサービスを扱うのかが決まっており、どの客層に対してどのようにアプローチするのかを考えて、施策を行うのが集客です。
顧客は状態によって、サービスや商品に興味がありそうな「見込み客」、初めて購入する「新規顧客」、定期的に購入・利用している「リピーター」、自社製品の存在を知らない「潜在顧客」の4つに分類できます。
集客を成功させるには、顧客の特性や自社のサービス・商品に合わせた方法を考えることが重要です。
マーケティングとは?
マーケティングとは、事業を成功させるためのプランや施策を指します。
どのような市場にどのような商品・サービスを投入するのか、どのように流通させるのかといった事業全体の戦略を立案し、実行するのがマーケティングです。
マーケティングの施策の中には集客も含まれており、マーケティング施策のひとつと位置づけることができます。
集客とマーケティングの違いをまとめると次のようになります。
集客 | マーケティング |
---|---|
|
|
集客はマーケティング戦略に沿って実行することではじめて意味をなします。
混同されることの多い言葉ですが、集客はマーケティングの一部と考えると分かりやすいのではないでしょうか。
集客アップの事例
ここからは、集客アップに成功した企業の事例をいくつかご紹介します。
ライオン株式会社
引用:ライオン法人向けノベルティサイト
ライオン株式会社は、Webサイトのリニューアルを行い、問い合わせ数を増加させることに成功しました。
ライオンでは、法人向けの販促ノベルティを取り扱っており、以前はコーポレートサイト内にノベルティ用の問い合わせページを設置していました。
しかし、問い合わせ数が少なく、目的とは関係のない問い合わせが半数を占める状態でした。
導線を改善するため、ノベルティ専用の新しいサイトを構築したところ、月間の問い合わせが6倍に向上。
Web経由の売上を増加させた事例として知られています。
Right-on
引用:Right-on
衣料品チェーンとして知られるRight-onは、スマートフォンアプリを活用することで集客に成功しました。
Right-onでは電子化したスタンプカードが利用されていましたが、IDやパスワードを忘れるなどのトラブルが発生。
店舗でのオペレーションを簡略化するために、オートログインできるスマートフォンアプリを導入しました。
アプリ導入後は従来のシステムと比較して、50%近く増加したとされています。
元々、会員向けの集客にはメールマガジンを使用していましたが、 アプリのプッシュ通知を活用するようになってからは、会員の反応率も向上したと言われています。
牛角
引用:牛角[twitter公式アカウント]
焼肉チェーンの牛角は、SNSを活用した集客の成功した事例として知られています。
牛角では定期的にキャンペーンを実施していますが、たった1日のキャンペーンのために広告費を投入すると赤字になる可能性があります。
そこで牛角では、無料で利用できるTwitterでキャンペーンの告知を実施。
顧客の投稿を積極的にリツイートし、キャンペーンの盛況ぶりをアピールすることで、集客に成功しました。
顧客とコミュニケーションを取りながらプロモーションを行える点は、SNSならではと言えるでしょう。
和 着物レンタル店
引用:和 着物レンタル店
着物レンタル店の和は、口コミサイトを活用することで中国人旅行客の集客に成功しました。
インターネットで簡単に情報収集を行える昨今、Web上の口コミの影響力が以前よりも高まっています。
中国最大級の口コミ投稿サイト「大衆点評」にショップを登録し、顧客に大衆点評に口コミを投稿するよう地道に声かけを行い、口コミ投稿数を増やすことで、ショップが中国人観光客の目にとまるように。
ショップに来店する中国人の99%が大衆点評経由とされています。
中国人観光客の集客を強化したい方は、参考になるのではないでしょうか。
Web上での集客方法
ここからは具体的な集客方法について解説していきます。
まずは、Web上での代表的な集客方法をご紹介しましょう。
Webサイト
Webサイトの制作費(コーポレートサイト):30万円~
Webサイトを用いた集客は、Web上での集客の基本と言えるでしょう。
低コストで簡単にWebサイトを作成できるサービスも誕生し、現在では誰でもWebサイトを持てるようになりました。
企業もWebサイトを持つことが当たり前になりつつあります。
一口にWebサイトといってもさまざまな種類が存在し、目的にもそれぞれです。
コーポレートサイト |
|
---|---|
プロモーションサイト |
|
ブランディングサイト |
|
リクルートサイト |
|
ランディングページ |
|
製品やサービスを探す際に、インターネットを利用するユーザーも多いため、適切な情報をコーポレートサイトやプロモーションサイトに記載することで、成約に繋がる可能性を高められます。
成果に繋がるWebサイトを作成するためには、目的を明確にして用途に合わせたサイトを作成することが大切です。
しかし、Webサイトを作成したとしても、必ず集客できるわけではありません。
自社のWebサイトにアクセスを集めるには、次に紹介するSEO対策も重要になってきます。
SEO対策で集客力を高める
月額固定型のSEO対策の費用:1万円~/月
成果報酬型のSEO対策の費用:1万円~
内部対策の費用:10万円~
SEOとは、検索エンジン最適化のことです。
優れたWebサイトを作成しても、Googleなどの検索エンジンの検索結果に自社サイトが表示されなければ意味がありません。
一般的に検索結果の上位に表示されるページほど、ユーザーがクリックする確率も高くなります。
そのため、検索エンジン経由で集客を行うには、いかに検索結果の上位をとれるかが非常に重要です。
SEO対策は、検索エンジンの検索結果上位に自社サイトを表示することを目的とした施策で、見込み客が検索しそうなキーワードを選んで対策を行います。
SEO対策は、内部対策と外部対策に分類され、それぞれの違いは以下の通りです。
内部対策 | サイト構造の最適化を行い、検索エンジンがクロール・インデックスしやすいサイトを構築する。 |
---|---|
外部対策 | 他サイトからの被リンク獲得を目的とした施策。 |
現在では、外部対策よりも内部対策が重要とされており、上位表示を狙うにはユーザーに評価される質の高いコンテンツが不可欠です。
SEO対策を外注する場合の費用は、内部対策と外部対策で違いがあります。
また、外部対策の料金体系は月額固定型と成功報酬型に分けられ、月額固定型は結果にかかわらず毎月定額の料金が掛かります。
ページが上位に表示されていなくても、費用が掛かってしまいますが、キーワードによっては割安になるケースも。
一方、成果報酬型は自社サイトが検索結果の上位に表示された時にだけ、料金が発生する料金体系です。
上位に表示されない限り費用が掛からないメリットがありますが、上位表示を狙うキーワードの難易度によって料金が決まるため、競争の激しいキーワードでは100万円以上掛かる場合もあります。
SEO対策について詳しく知りたい方は、関連記事「SEO対策で上位表示するには?施策すべきポイントを徹底解説!」をご覧ください。
Web広告
Web広告運用代行の費用:広告費+広告費の20%前後
Web広告は、インターネット上でのプロモーションを目的とした広告で、さまざまな媒体が存在します。
代表的なWeb広告を以下の通りです。
リスティング広告 | 検索連動型広告とも呼ばれ、ユーザーが検索エンジンに入力したキーワードと関連性の高い広告を検索結果ページに表示する。 |
---|---|
ディスプレイ広告 | Webサイトの広告枠に表示される広告で、バナー画像を表示するケースが多い。 |
ネイティブ広告 | Webサイトのコンテンツに溶け込むように、通常の記事や投稿と同じフォーマットを用いて出稿する広告。 |
動画広告 | 動画の再生中に広告を流すインストリーム広告やWebサイトの広告枠に動画を表示するインバナー動画広告などがある。 |
SNS広告 | FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSに表示される広告。 |
広告の種類によってアプローチできる客層が異なるため、目的に合った広告を選ぶことが重要です。
また、Web広告の運用には専門的なノウハウが求められるため、自社での運用が難しい場合は運用代行サービスを活用すると良いでしょう。
Web広告の運用代行の費用は、広告費と運用代行会社に支払う運用費が広告費の20%ほど掛かります。
SNS
SNS運用代行の費用:10万円〜/月
TwitterやInstagramなどのSNSは、集客に活用することもできます。
ユーザーの役に立つ情報を発信できれば、情報が拡散してより多くの人に自社の製品やサービスについて知ってもらえます。
また、SNSには広告のような一方的な情報発信ではなく、ユーザーとコミュニケーションを取れる利点もあります。
ユーザーとの間に信頼関係を構築できれば、自社のファンになってもらえるかもしれません。
ただし、SNSごとに主要ユーザーが異なるため、ターゲットに合わせたSNSを選ばなければ期待したような効果を得られない可能性もあります。
主要なSNSの特徴は以下の通りです。
主要ユーザーの年齢層 | ユーザー数 | 特徴 | |
---|---|---|---|
30~40代 | 24億人 |
|
|
10~20代 | 3億5,000万人 |
|
|
20~30代 | 10億人 |
|
|
LINE | 10~60代 | 2億2,000万人 |
|
うまく活用できれば、効果的に情報を発信できるSNSですが、不適切な投稿によって炎上してしまうリスクもあります。
企業イメージを傷つける恐れもあるので、間違った情報を発信しないように注意しましょう。
SNS運用代行の費用は、依頼する作業範囲によって変化し、投稿の代行のみであれば、10万円以内に収まる場合もあります。
アクセス解析からコメントへの返信など、すべての作業を外注する場合は50万円を超えるケースも。
SNSでの集客に本格的に取り組みたいのであれば、代行会社に全ての作業を任せて徐々にノウハウを貯めていくと良いでしょう。
オウンドメディア
メディア構築:20万円~
オウンドメディアとは、ブログなどの自社所有のWebメディアです。
広義では、コーポレートサイトなどもオウンドメディアに該当しますが、一般的には自社で運営するブログ形式のサイトを指します。
オウンドメディアによる集客には以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット |
|
---|---|
デメリット |
|
広告による集客では、広告の出稿を停止するとアクセスもなくなってしまいます。
一方、オウンドメディアは検索エンジンからの自然流入でアクセスを集めるため、広告費が不要な上、自社のページが上位表示され続ける限りアクセスを集め続けます。
オウンドメディアはコンテンツを充実させる必要があるため、数百ページを超えることも珍しくありません。
しかし、やみくもに記事を作成するだけでは、上位表示させることはできないため、SEO対策が必須です。
特にSEOライティングの技術が欠かせないため、いかによいライターを確保できるかが、メディア運営のカギになります。
広告のような即効性はありませんが、中・長期的に低コストで集客できる点がオウンドメディアの最大の魅力です。
オウンドメディアは20万円前後から構築できますが、サイト作成しただけでは集客できません。
定期的に記事を追加してコンテンツを充実させる必要があります。
オウンドメディアを立ち上げる前に、月々の運用に掛かるコストも確認しておきましょう。
動画
Web動画制作の費用(プロモーション用):50万円~
スマートフォンが普及した現在、動画を活用した集客の重要度は以前よりも高まっています。
現在のようにインターネットが普及する前は、映像によるプロモーションといえば、テレビのコマーシャルしかありませんでした。
しかし、テレビCMには多額の費用が掛かるため、中小企業にはなかなか手が出しにくいプロモーション手段でした。
YouTubeなどの動画共有サイトやSNSを活用することで、低コストで動画によるプロモーションを実施できます。
文章や写真では分かりにくい商品の魅力も、動画であれば一目で伝えられるでしょう。
Web動画の制作費は動画の種類や長さによって異なり、短いインタビュー映像であれば5万円前後から依頼できます。
メールマガジン
メールマガジン配信システムの料金:2,000円〜
SNSやチャットアプリの普及によって、メールを使用するユーザーは少なくなっていますが、メールマガジンにはSNSにはない利点があります。
- 顧客に直接情報を届けられる
- 自社に都合のよいタイミングで情報を発信できる
- 顧客の反応率が高い
メールマガジンを受け取るには、基本的にユーザー自身でアドレスを登録する必要があります。
メールマガジンへの登録は、SNSでフォローするよりもハードルが高いため、購読者は自社の商品やサービスに対する関心が高いユーザーです。
特にリピーターへのアプローチ方法としては、現在でも一定の効果があります。
既存の顧客へのアプローチ方法を探している方は、メールマガジンを検討してみると良いでしょう。
配信システムには、自社でサーバーを用意するオンプレミス型とクラウド型があります。
低価格でメールマガジンを配信したい方にはクラウド型がおすすめです。
Webマーケティングについてもっと詳しく知りたい方は、 関連記事「デジタルマーケティングにおすすめの企業30選!料金や選び方を解説」をご覧ください。
店舗型ビジネス向けの集客方法
つづいては、店舗型ビジネス向けの集客方法をご紹介します。
ダイレクトメール(DM)
はがきDMの費用:50円~/通
ダイレクトメールは、個人や法人にはがきなどの郵便物を送付して集客する方法です。
はがき以外にもさまざまな種類があり、封書やカタログなども送れます。
DMによる集客は、メールマガジンと比較するとコストが割高です。
しかし、サンプルやクーポン券を送れるなど、メールマガジンやSNSにはないメリットもあります。
DMをただ送るだけでは開封されずに、捨てられてしまう可能性が高いため、顧客の目を引く工夫が必要です。
DM発送代行業者の中には、DMの企画から依頼できる会社もあるので、はじめてDMを送る場合は企画から依頼すると良いでしょう。
ダイレクトメールは、発送する枚数が多いほど安価になる傾向があります。
一方で、DM発送代行会社によっては、小口の依頼を受け付けていない場合もあるので注意しましょう。
折り込みチラシ
折込チラシの費用:3円~/枚
新聞の折り込みチラシも店舗型ビジネスに適した集客方法です。
食料品や家電製品など、家庭でよく使用される商品を扱うビジネスに向いています。
折り込みチラシの反応率を上げるためには、ターゲットを明確にした上で、興味を引くキャッチコピーやデザインを考えることが大切です。
また、学習塾のチラシであれば子育て世帯が多いエリアを選ぶなど、見込み客が多い地域を絞り込むと反応率を高められます。
折込チラシもDM同様に、発注する枚数が多いほど割安になります。
ポスティング
ポスティングの費用:3円~/枚
ポスティングは、チラシを住宅のポストに直接投函する集客方法です。
折込チラシよりも、さらにエリアを絞って集客したい場合に有効な方法で、不動産業や飲食業など、地域と関連性の高いビジネスに向いています。
折り込みチラシ同様に、見込み客が多いエリアを絞り込むことで、反応率を高められます。
例えば、リフォームの宣伝であれば、建設から20年以上経過している住宅地に配布するといった具合です。
特定の地域に何度もポスティングを行うと、見込み客の記憶に残りやすくなるので、定期的に配布するとチラシを見てもらえる可能性を高められるでしょう。
ポスティングでは、チラシの配布方法によって費用が変化します。
配布地域のすべての住宅に配る場合は単価が安くなりますが、ターゲットを絞って配布する場合は1枚当たり2~3円程度高くなります。
フリーペーパー
フリーペーパーの広告掲載費用:3万円~
コンビニなどに置かれているフリーペーパーも店舗型ビジネスの集客に適しています。
とりわけ、スクールや美容室などの業種では、反応率が高いとされています。
フリーペーパーの特徴は以下の通りです。
- クーポンなどの特典で来店を促せる
- 多くの見込み客にリーチできる
- 発行元の会社が広告を作成してくれる
一般的にフリーペーパーは、新規顧客獲得の手段として使用されることが多いです。
そのため、リピーターになってもらう仕組みを用意しておかなければ、費用対効果が低くなってしまう恐れもあるので注意しましょう。
フリーペーパーの費用は、広告を掲載するスペースのサイズによって決まります。
スペースを広く取るほど、見込み客の目にとまりやすいですが、料金も上がるので目的に合ったサイズを選びましょう。
看板
自立看板の制作費:2万円~
飲食店やスポーツジムなど店舗型のビジネスにおいて、看板は重要な集客ツールです。
看板には主に3つの役割があります。
- 店舗に気づいてもらう
- 店舗の雰囲気を伝える
- 店舗に誘導する
人通りの多い場所に店舗があっても、気づいてもらえなければ意味がありません。
また、看板を見てどのような商品やサービスを扱っている店舗なのか分からなければ、見込み客に足を運んでもらうのは難しいでしょう。
看板を設置する際のポイントは、情報を盛り込み過ぎないことです。
営業時間や駐車場の場所など、必要な情報を簡潔に掲載することで、見込み客が迷う心配もなくなります。
基本的に自社で設置した看板は破損しない限り、電気代以外のコストは掛かりません。
そのため、費用対効果の高い集客ツールと言えるでしょう。
スマートフォンアプリ
スマートフォンアプリの制作費:50万円~
スマートフォンアプリは集客に活用することもできます。
新商品やセールの情報を発信したり、クーポンの配信するなど、複数の手法を組み合わせられる点がアプリによる集客の魅力です。
また、集客にポイントカードを使用している店舗も多いですが、アプリであらかじめ会員登録をしておけば、手続きの手間も省けます。
店舗側にとっても効率的にデータを収集でき、効果測定が容易になる利点があります。
アプリによる集客はメリットが多いですが、インストールしてもらえなければ期待したような効果は得られません。
いかにダウンロードしてもえるかが集客の成否を分けます。
アプリを開発するだけではなく、広告やSNSなどを利用して、アプリをインストールするメリットを訴求することが大切です。
開発費はアプリの種類によって大きく変化し、商品を紹介するカタログアプリであれば50万円前後から依頼できます。
Googleマイビジネス
Googleマイビジネス運用代行の費用:3万円前後/月
Googleマイビジネスは、GoogleMapやローカル検索された際に、自社の情報を表示できる機能です。
無料で利用できるので店舗型のビジネスを運営している方は、登録しておくことをおすすめします。
Googleマイビジネスに登録しておくと、「地名+業種」で検索された際に、上位表示されやすくなります。
Googleマイビジネスで上位表示されるためには、定期的に更新して最新の情報を記載することが重要になります。
加えて、ユーザーのレビューも加味されるため、可能な限り多くの口コミを投稿してもらうと有利です。
来店した顧客にレビューの投稿をお願いするなど、地道に口コミを増やしていきましょう。
当然のことではありますが、低評価多いと上位に表示されても、顧客が店舗に足を運んでくれなくなる恐れもあるので、常に丁寧な接客を心がけておく必要があります。
街頭配布
街頭配布の費用(東京都):9,000円/4時間
チラシやティッシュの街頭配布も、店舗型ビジネスと相性がよい集客方法です。
人が直接手渡しするため、人件費が掛かるものの確実に受け取ってもらえます。
街頭配布の料金は地域によって相場が異なり、東京都内で配布する場合、街頭配布員1につき4時間で9,000円程掛かります。
また、街頭配布ではディレクター1人と配布員2人を最小単位として動くため、半日配布した場合、交通費などの諸経費込みでトータル4万5,000円程掛かります。
店舗をオープンした時など、期間を限定して集中的に集客したい場合に利用するとよいでしょう。
BtoB向けの集客方法
ここからは、BtoB向けの集客方法をご紹介します。
セミナー
セミナー開催の費用:規模によって変化
無料セミナーを開催して見込み客を集める方法は、BtoB分野でよく用いられる手法です。
トレンドを押さえたカリキュラムを設定して、見込み客が興味を持ちそうなセミナーを開催し、最後に自社製品のプロモーションを行うのが一般的です。
セミナー当日に名刺交換などでリードを獲得しておき、 後日フォローすることもできます。
セミナーによる集客の成否は、どれだけ多くの参加者を集められるかがポイントです。
SNSやWeb広告など、見込み客の目にとまりやすい媒体で事前に告知しておく必要があります。
IT化が進んでいない業界であれば、DMやチラシなどの紙媒体によるプロモーションも効果的です。
どのような企業をターゲットにするのか明確にしておくと、ある程度媒体を絞り込めるでしょう。
展示会
出展料:30万円~
ブース制作費:20万円~
展示会での集客を成功させるには、事前の準備が大切です。
自社が出展することを知らせておかなければ、期待していたほど集客ができない恐れもあります。
商品への関心が高い見込み客は、事前に情報収集した上でブースを訪れるケースが多いため、自社サイトやSNSなどで告知しておきましょう。
既存の顧客の中でも、来場する可能性が高い顧客には、DMやメールでも告知しておくと効果的です。
ブースのデザインは商品を印象付けるためにも、目を引くロゴを使用したり、興味を引くキャッチコピーを掲げるなど、他社のブースに埋もれないように工夫しましょう。
当日だけではなく、展示会が終わった後のフォローも重要です。
展示会の翌日にお礼のメールを送っておけば、自社を印象付けることができます。
また、既存の顧客に対しても、同様の対応をしておけば信頼を獲得でき、今後の営業活動にもプラスに働くでしょう。
展示会にブースを出展する際に必要な費用は、展示会の主催者に支払う出展料とブースの制作・施工費です。
小規模なブースの場合、出展料は30万円ほど掛かり、ブース自体の制作費や施工費が40万円以上です。
トータルで70万円ほど掛かりますが、展示会によってははじめから施工費が料金に含まれていることもあるので、事前に確認しておきましょう。
FAX
FAXDMの費用:5円~/通
FAXによるDMもBtoBに適した集客方法です。
FAXの原稿はA4用紙に収める必要があり、文字数が限られているほか、白黒の原稿しか送れないなどの制約があるものの、FAXにしかない利点もあります。
Eメールや郵送のダイレクトメールの場合、中身を見てもらえないことも珍しくありません。
一方で、FAXは封筒や圧着はがきのように開封する必要がないため、一度はターゲットの目に入ることに。
詳細に目を通してもらうためには、原稿を工夫する必要があります。
一番アピールしたいことをタイトルとして記載し、訴求するポイントは3つ程度に絞りましょう。
FAXは通信料のみで送ることができますが、顧客側が用紙とトナーを消費してしまいます。
送り過ぎは苦情に繋がる可能性があるので注意しましょう。
FAXDMの費用は1通あたり5~13円ほど掛かり、送信数が多くなるほど料金が割安になります。
業者によっては初期費用が掛かる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
プレスリリース
プレスリリースの料金(スポット):3万円前後
プレスリリースとは、新聞社などのメディア向けに情報を発信することです。
メディアに取り上げてもらい、自社のサービスや商品についてより多くの人に知ってもらうことが目的です。
注目を集めることができれば、高い集客効果も期待できます。
プレスリリースを行う場合、プレスリリースは配信サービスを利用するのが一般的です。
ただし、必ずしもメディアに取り上げられるとは限らないため、空振りに終わってしまうことも。
コストパフォーマンスが高い集客方法なので、業界内でも初の取り組みや前例がないサービスをリリースする際には、配信を検討すると良いでしょう。
集客を成功させる4つのポイント
闇雲に集客に取り組んでも、結果に繋がることはありません。
ここでは、集客を成功させるポイントを4つご紹介します。
【ポイント1】目的を設定
「新規顧客の獲得したい」「リピーターを増やしたい」など、集客の目的を設定しましょう。
何が目的なのかによって適切な集客方法は異なります。
仮に集客できたとしても、目標が定まっていない状態では、コンバージョンに必要なコンテンツが用意されておらず取りこぼしが発生する可能性も。
「Webでの問い合わせ数を2倍にしたい」「店舗の売上を50%増やしたい」など、具体的な数値目標を設定しましょう。
【ポイント2】ターゲットを設定
目的が定まったら、どのような人をターゲットにするのかを決めましょう。
以下の点に着目してペルソナを作成すると、ターゲットを設定しやすくなります。
- 年齢:年齢やライフステージによって考え方や関心事は異なります。自社の製品に興味を持ってもらえそうな年齢層を選びましょう。
- 性別:女性と男性では身体的な特徴や考え方が異なります。日常品など商品によっては考慮しなくても良い場合も。
- 職業:特定の業界でしか使用されない特殊な商品を扱っている場合など、BtoB分野の集客では特に意識する必要があります。
- 知識の深さ:ターゲットの商品に対する理解度によって、情報の伝え方を変える必要があります。初心者や中級者、ベテランなど、知識量も考慮しましょう。
ターゲットを絞るほど対象者も少なくなっていきますが、ある程度絞った方が反応を得られやすいです。
とはいえ対象者が少な過ぎる場合は、複数のペルソナを作成して個別にアプローチした方が、結果に結びつきやすいでしょう。
【ポイント3】適切な手法を選択
集客を成功させるためには、ターゲットに合わせた適切な手法を選択する必要があります。
若い女性向けのアパレル商品を販売した場合は、Instagramでプロモーションを行うとなど、見込み客が普段使用している媒体を選択しましょう。
見込み客の少ない媒体で集客に取り組んでも反応率が低く、時間とコストを無駄にしてしまう可能性が高いです。
また、同じ商品やサービスであっても、保険のように年齢によって訴求すべきポイントが違うケースもあります。
ペルソナを作成しておけば、集客方法を絞るのはそれほど難しくないでしょう。
【ポイント4】効果測定と改善
集客を行った後は、効果測定を行いましょう。
紙媒体で集客した場合、正確なデータを集めるのは難しいですが、アンケートなどでデータを残しておきましょう。
チラシにクーポンを付けておけば、ある程度データを取ることができます。
セミナーや展示会などに参加した場合も、獲得したリードのリストを作成して、案件に繋がったかどうかを追跡できるようにしておきましょう。
Webでの集客であれば、詳細なデータを簡単に集められるほか、アナログな媒体では難しい、集客に失敗したターゲットのデータも集められます。
どのような集客方法であれ、はじめから良い結果を出せるケースは少ないため、根気よく改善しながらもっとも費用対効果が高くなるポイントを見つけることが大切です。
まとめ:集客力アップにはマーケティングが必須
集客とマーケティングの違いや集客を成功させるためのポイントを解説しました。
集客はマーケティングの一部であり、効果的に集客を行うためには、マーケティング戦略が必要不可欠です。
集客で失敗しないためにも、具体的なターゲットを設定して、適切な方法を選択しましょう。
しかし、集客には専門的なノウハウが必要になるため、場合によっては外注した方が費用対効果が高いこともあります。
集客でお悩みの方は、外注も視野に入れておくとよいでしょう。
当メディアを運営している弊社テクロではWebマーケティング支援を行っていますので、Web上での集客でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
また「Webマーケティングの教科書」も無料で配布しています。
企業が抱えるWebマーケティングの課題と解決方法について知りたいBtoB企業様は、ぜひ参考にしてください。