ホワイトペーパーを外注する時にかかる料金は?外注先の選び方も解説
ホワイトペーパーは、BtoBコンテンツマーケティングにおいて重要な施策の一つです。
しかし、ホワイトペーパーを内製するのはかなりの時間と手間がかかります。
自社に作成や運用のノウハウを持つ人材がいないなら、制作会社に外注するのも一つの方法です。
この記事では、ホワイトペーパーを外注したときにかかる料金について解説するとともに、依頼するときに料金を抑えるコツや制作会社の選び方について紹介します。
ホワイトペーパーの外注を検討しているものの、料金が気になって一歩を踏み出せないという方は参考にしてください。
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目次
ホワイトペーパー制作代行に依頼する料金の目安は?
ホワイトペーパーは主に種類や内容、ページ数などによって料金が変わります。
だいたい10〜15ページのホワイトペーパーを作成するとして、一般的な相場では1冊15万〜30万円です。
料金体系は会社によって異なるので、外注を依頼する候補の会社には必ず見積もりをとって確かめましょう。
なお、デザインを中心に受ける会社では、1ページあたりの料金を提示するケースが多い傾向にあります。
また、企画や運用を含めた制作を行ってくれる会社では、一冊作成するのにかかった料金を請求する場合が多いでしょう。
ホワイトペーパー制作代行の料金に含まれる作業内容
ホワイトペーパーを作成するには、以下のような流れで行います。
ホワイトペーパー制作代行に依頼するといっても、依頼できる作業内容はさまざまです。
上記をふまえて、料金に含まれる作業内容の例をみてみましょう。
- 打ち合わせ
- ディレクション
- ライティング
- デザイン、資料作成
- 校正編集
まず初回の打ち合わせで、ホワイトペーパーを作成する目的やダウンロードしてもらうターゲット像のすり合わせを行います。
目的やターゲット層は、自社である程度設定しておくのが理想的です。
自社でホワイトペーパーの目的やターゲット層を設定できなくても、自社製品やサービスなどのヒアリング実施や競合他社の調査をして提案してくれる制作会社もあります。
打ち合わせでホワイトペーパーの内容・構成を決定した後は、制作会社側でデザイナーやライターのアサイン、全体のスケジュール管理を行うなどのディレクションを担当します。
ホワイトペーパーに掲載する文章はすべてライターに任せることもできますが、自社で作成した文章をリライトしてもらうことも可能です。
さらに、ホワイトペーパーの種類によっては作業内容が増えます。
ホワイトペーパーの種類は以下の7つです。
このうち、例えば事例紹介の場合はクライアントへのインタビュー、調査・レポート型の場合はアンケート調査・集計も必要です。
インタビューやアンケート調査などは、オプションとして追加料金が発生する場合がほとんどです。
ホワイトペーパーの料金を決める要因5つ
ホワイトペーパーの料金は、依頼する制作会社によって大きく異なります。
それは、会社によって各作業への単価や作業範囲、制作にかかる人数などが違うためです。
ホワイトペーパーの料金が決まる主な要因は、次に挙げる5つです。
どこに料金がかかるのかを知っておけば、コストカットや見積もり後に交渉する際に役に立ちます。
- ページ数や種類
- 図解、イラストの数
- オリジナリティ
- 制作者のレベル
- ダウンロードまでの支援の有無
詳しい内容について、以下で解説していくので参考にしてください。
1.ページ数や種類
ホワイトペーパーのページ数は、内容や業種・分野によって異なります。
だいたい10〜15ページ前後が平均的ですが、内容や構成によっては30ページを超えるものも。
ページ数が増えると、単純にそれだけライティングの量や挿入するイラスト・グラフの数が増えるため、かかる工数も増えます。
かかった工数や人数分だけ料金はアップするというわけです。
また、ページの種類によってもかかる料金には差があります。
表紙には文章はあまり必要ありませんが、ダウンロードした人の目を引いたり読む意欲を引き出したりするために、デザイン性を重視するべきです。
そのため、デザインやイラスト作成に時間がかかるので、表紙にかかる料金は少し高くなります。
一方、目次ページに関してはそこまでデザインが求められないため、料金は安めです。
2.図解、イラストの数
ホワイトペーパーに見やすさや内容の分かりやすさを求めるならば、図解やイラストは欠かせません。
ホワイトペーパーはパソコンで閲覧する場合が多いため、文章ばかりになるとどうしても読みづらくなってしまいます。
図解を制作会社に依頼すると、分野によっては提供された情報を理解するところからのスタートなので時間がかかります。
その分、必要になる料金も上がることになるのです。
また、イラストに関しても無料素材ではなく、ホワイトペーパーのためのオリジナルを作成すると料金がかかります。
3.オリジナリティ
ホワイトペーパー作成にテンプレートなどを使用すると制作時間が早くなり、料金も安く抑えられますが、会社のオリジナリティは出せません。
どこかで見たような仕上がりになってしまうことは避けられないでしょう。
競合他社がすでにホワイトペーパーを配布している場合、他社との違いが出せなければ思ったような効果もあげられません。
自社のオリジナリティを出すには、事例紹介でクライアントへのインタビュー内容を載せたり、オリジナルのイラストや写真を挿入したりと自社にしかないものを考えて作る必要があります。
このようなインタビューやオリジナルのイラストやデザイン作成は、オプション料金になる場合がほとんどです。
さらに、インタビューするライターやフォトグラファーのアサインも必要になるため、全体の制作料金は高くなります。
4.制作者のレベル
実際にホワイトペーパーを制作するスタッフのレベルによっても、料金に差があらわれます。
制作会社は自社でデザイナーやライターを抱えていることが多いですが、規模の小さい会社は営業を中心に行って、実際の制作はさらに外注するケースがあります。
制作料金が安い会社では、新人デザイナーや外注で単価の安いライターを起用して作成していることもあるため、事前に納品実績を見て必ず仕上がりのレベルを確認しましょう。
5.ダウンロードまでの支援の有無
ホワイトペーパーは作成するまでがゴールではありません。
ホームページにダウンロードページを設置し、サイトを訪れた人にダウンロードしてもらうという行動へつなげる必要があります。
結果を出すためにはWebマーケティングの知識も必要になるため、はじめてホワイトペーパーを作成する場合はダウンロードへの支援もお願いできると安心です。
しかしダウンロードページの入力フォームの調整や、リンクへの誘導などの設計も考えてくれる会社を選ぶと、コンサル料金が加わってそれだけ料金は高くなります。
制作だけを依頼するよりも価格相場が高くなることがほとんどです。
ホワイトペーパーの目的別・制作会社の料金例
ホワイトペーパー制作は、目的によって制作会社に依頼する範囲が変わります。
範囲が小さければそれだけ工数が減るため料金は抑えられますが、制作のみであってもデザイン性の高いホワイトペーパーを求めるならば料金は高くつくこともあるでしょう。
ここでは料金の目安として、代行依頼する目的別に制作会社の料金例を紹介します。
制作のみ依頼したい/株式会社エコンテ
引用:株式会社エコンテ
住所 | 東京都渋谷区恵比寿3-46-3 |
TEL | 03-5798-7467 |
料金例 |
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株式会社エコンテは、主にコンテンツや資料制作の支援を行っている会社です。
「世の中のいいことをわかりやすく伝える」を企業理念としており、テキストを図表化・イラスト化するのを得意としています。
ホワイトペーパーの内容を企画・構成して作成したもののイラストやデザインを担当できる人材が少ない場合や、デザイン的に見やすいホワイトペーパーを作りたい場合におすすめできる制作会社です
ホワイトペーパーの目的やターゲットを丁寧にヒアリングして構成を作成するところから依頼できます。
また、ライティングに関してはオプションです。
すでに自社である程度作り上げたホワイトペーパーへオリジナルイラストやグラフを加える場合、料金は抑えられます。
マーケティング支援も受けたい/株式会社ニュートラルワークス
住所 | 神奈川県藤沢市辻堂神台2丁目2番地1 アイクロス湘南8階A号室 |
TEL | 0466-30-5070 |
料金例 | 15ページ以内のホワイトペーパー制作
|
株式会社ニュートラルワークスは、デジタルマーケティングのコンサルティング会社です。
BtoBマーケティング支援やSNS、Web広告運用、Webサイト構築などを中心に相談を受け付けています。
自社の課題からホワイトペーパーの目的や目標を明確にし、顧客ペルソナ設定・導入検討プロセス分析するところから任せることができるため、ホワイトペーパーをつくるために何が必要かわからない場合でも最適なホワイトペーパーを提案してくれます。
また、ホワイトペーパー配信後のダウンロード数など分析してPDCAを回しながら改善するコンサルティングも可能です。
ダウンロードの戦略を見直してほしい/株式会社アイコネクト
引用:株式会社アイコネクト
住所 | 東京都目黒区五本木2-4-3 |
TEL | ― |
料金例 |
料金 25万円〜 納期 約1か月 |
株式会社アイコネクトはBtoBマーケティング・DX支援の会社です。
クライアントの課題をヒアリングして、ホワイトペーパー制作を戦略立案から活用、分析・改善までワンストップで任せられるのが特徴です。
ホワイトペーパーを自社で作成してみたものの、なかなかダウンロードされずに成果が見られないといった場合に戦略から相談できます。
また、独自に提供している効果測定ツールの利用を申し込めばホワイトペーパー1冊にアクセス状況がすぐわかるレポートページを提供してもらえます。
さらに作成できる業種・分野が広く、法律関係や医療関係でも弁護士や医師の監修者を付けることも可能です。
今回紹介した制作会社以外にホワイトペーパー外注先を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
参考記事:ホワイトペーパー制作代行のおすすめ21社|依頼内容ごとにおすすめを紹介
ホワイトペーパー制作の料金を安く抑えるコツ3つ
ホワイトペーパー制作を外注するのは、少なからず料金がかかります。
料金のことだけを考えると、自社で内製すれば費用はかかりません。
しかし、ホワイトペーパー制作のノウハウやライティング・デザインができる人材がいない場合や、作成へ十分なリソースを割けない場合は、内製のほうがかえってコストがかかることもあります。
ここでは、ホワイトペーパーにあまり費用をかけられない企業向けに、できるだけ外注する料金を抑えるコツについて紹介します
1.部分的に制作を依頼する
ホワイトペーパーを企画段階からダウンロード戦略まで一通り依頼すると、料金はどうしても高くなります。
そのため、ホワイトペーパーの企画・内容の構成までは自社で行う、制作だけを依頼する、資料やイラストのみ依頼するなど部分的な依頼にするとそれだけ料金は抑えられるでしょう。
ただし、制作会社によっては作業の流れを定型化させているところもあるので、部分的な依頼に対応できないこともあります。
2.既存のコンテンツをホワイトペーパー化する
オウンドメディアですでに配信しているコンテンツを、ホワイトペーパーにまとめて配信するのも一つの方法です。
制作会社には既存記事をホワイトペーパー用にリライト・デザイン調整してもらうだけで制作できるため、料金を抑えられます。
すでに一度配信している内容を流用するようで気になるかもしれませんが、ホワイトペーパー化することで社内共有がしやすくなり使い勝手が良くなるといったメリットもあります。
3.社内資料を調整する
社内研修で利用した資料があれば、それをまとめて制作会社に提供してホワイトペーパー作成を依頼するのも有効です。
依頼する作業の工数が減るため、料金を抑えられます。
なお、社内資料をホワイトペーパー化するときには、資料に社外秘情報や社内でしか通じない用語が掲載されていないか、著作権を侵害していないかなどに注意しましょう。
ホワイトペーパー制作会社を選ぶポイント4つ
ホワイトペーパー制作を外注すると決めたら、自社の目的に合う制作会社を選びましょう。
ホワイトペーパー制作代行は広告代理店、Webマーケティング・デジタルマーケティング支援会社、ITコンサルティング会社など様々な業種の会社が取り扱っています。
中にはクライアントの要望を聞かずにレベルの低い制作物を納品して高い料金を請求してくる会社や、納期がかかりすぎる会社などもあるので見極めが必要です。
以下で紹介するポイントに注意して、安心して任せられる制作会社を選びましょう。
【ポイント1】相見積もりをとる
制作会社を選ぶ際に、1社にしぼって見積もりをとるのではなく、気になっている複数の会社へ相見積もりをとるようにしましょう。
相見積もりをとることで、会社ごとの料金の違いや適正な価格がわかるだけでなく、どのような作業範囲をどれくらいの料金で行ってくれるかがわかります。
また、相見積もりを取るときのやり取りで相手会社との相性も垣間見える点も重要です。
丁寧な対応で親身になって相談にのってくれるか、制作するときの姿勢や方針など相見積もりだけで様々な情報が得られます。
なお、複数の会社へ相見積もりを取るときは次のような点に注意しましょう。
- 会社によって提示する条件を変えない
- 見積もりの途中で条件を変更しない
- 作業内容と料金が具体的に書いている見積書を出した会社を選ぶ
会社によって依頼する範囲などの条件を変えて見積もりしたい気持ちはわかりますが、相見積もりで会社によって条件を変えてしまうと正しく比較できません。
どうしてもという事情がある場合以外は一度提示した条件を変えないようにしましょう。
また、具体的にどのような作業にどれくらいの料金がかかるという内訳が見積書にない会社は、見えないところで高く料金を見積もっている可能性があります。
内訳の詳細を明かさない会社はできるだけ避けるのが無難です。
【ポイント2】安すぎる会社は避ける
相見積もりを取って、もっとも料金が安かったからという理由だけで制作会社を選ぶのはやめましょう。
料金が安くなるのには様々な事情があります。
あまりに安い制作会社では、納品された制作物がホワイトペーパーのテンプレートを使用した簡単な仕上がりになるかもしれません。
あるいは、詳しい打ち合わせをせずに制作し、修正対応してくれない可能性もあります。
見積もりでは安くなっていたものの、自社の求めるクオリティにするにはオプションをつける必要があり、結局は他の会社と支払う料金が変わらなくなることもあります。
ただ料金の高い安いだけでみるのではなく、制作内容の質とコストが見合っているかどうかをよく見極めなければなりません。
【ポイント3】目的に合った外注先を選ぶ
外注を依頼する制作会社は、自社がホワイトペーパー制作を外注する目的に沿って選びましょう。
- リード獲得するためにホワイトペーパーを制作したいが、初めてなので何もわからない
- すでに自社で制作したホワイトペーパーがあるが、ダウンロード数が伸びないのでテコ入れしてほしい
- ホワイトペーパーの企画はできているが制作するリソースが足りないので外注したい
目的によって適切な対応できる制作会社が違います。
ホワイトペーパーを初めて制作する場合には、コンサルティングも行っている会社を選ぶと、戦略から任せられる上に、運用が軌道に乗るまでの支援も依頼できます。
一方で制作リソースが足りないために制作だけ依頼したい場合は、デザインを得意とする制作会社に依頼した方が効率的です。
【ポイント4】長く付き合える外注先を選ぶ
ホワイトペーパーはお役立ち資料として配信するものですが、まだ自社をよく知らないリードにとっては「顔」になりうるものです。
ホワイトペーパーは一冊だけで終わることはまずないでしょう。
継続的に配信していくものなので、ホワイトペーパー制作会社はできるだけ一冊ごとに変えずにずっと同じところへ依頼できるように選ぶことが大切です。
一冊ごとに制作のテイストが変わってしまうと、会社としても統一感がないのではないかとリードに不安を抱かせてしまいます。
長いお付き合いができる制作会社を選ぶためにも、選定は慎重に行いましょう。
まとめ:ホワイトペーパーを外注する場合は目的と料金を考慮して選ぼう
ホワイトペーパーを外注する場合、料金の相場は15万〜30万円です。
しかし、依頼する範囲や制作会社の方針によって、金額には多少幅があります。
料金だけにこだわるのではなく、ホワイトペーパーを制作する目的や自社で内製できる範囲を明確にしてから依頼する会社を選ぶと無駄がありません。
また、ホワイトペーパー制作に求める内容がどの程度の料金相場になるかは複数の制作会社へ相見積もりを取ることでわかります。
制作会社との相性などもわかるため、相見積もりは必ずとるようにしましょう。
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