デジタルトランスフォーメーション人材に必要な7つのスキルと育成方法
これから企業が成長していく上で欠かすことのできないデジタルトランスフォーメーションへの取り組み。
実際、デジタルトランスフォーメーションの重要性を感じ、取り組みを進めていきたいと考えている企業も多いのではないでしょうか?
ただ、DXは導入するだけでなく、取り組みを継続しておこなう必要があります。
そこで重要になってくるのが、「デジタルトランスフォーメーション人材」です。
この記事では、デジタルトランスフォーメーション人材に求められるスキルや育成方法などについて紹介していきます。
DXを推進していきたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
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目次
デジタルトランスフォーメーション人材の代表的な6つの業種
デジタルトランスフォーメーション人材を確保・育成する上で重要になってくるのが、業種への理解です。
取り組みを進めていく場合、どのような業種の人材を確保・育成する必要があるのかを考え、採用しなくてはいけません。
デジタルトランスフォーメーション人材の代表的な6つの業種とそれぞれの業種が担う業務や役割については、以下のとおりです。
業種 | 業務や役割 |
プロデューサー |
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ビジネスデザイナー |
|
アーキテクト |
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データサイエンティスト |
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エンジニア・プログラマー |
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UI・UXデザイナー |
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デジタルトランスフォーメーションへの取り組みやデジタルサービスを作っていく場合、さまざまな業種のデジタル人材が一つのチームとなって一緒に進めていくことになります。
いずれも欠かせない業種となっているため、最低でも1人ずつは人材を確保する必要がありますし、取り組みの内容によっては複数人用意しなくてはいけない場合もあります。
デジタルトランスフォーメーション人材に必要とされる7つのスキル
デジタルトランスフォーメーション人材には必要とされるスキルが7つあります。
スキルを持ち合わせていないとデジタルトランスフォーメーションへの取り組みをスムーズに進めることはできませんし、最悪の場合、失敗してしまう可能性もあります。
デジタルトランスフォーメーション人材を新しく採用する場合は、スキルを持ち合わせているかを見極める必要がありますし、育成する場合は必要なスキルを身につけさせなくてはいけません。
デジタルトランスフォーメーション人材にはどういったスキルが求められるのかみていきましょう。
スキル1. ITに関する知識とスキル
デジタルトランスフォーメーションはデジタル技術をビジネスに導入し、ビジネスの変革を図る施策です。
そのため、ITに関する知識やスキルが求められます。
求められるものは業種によって異なりますが、デジタル技術を活用してビジネスを変革させていくわけですから、かなりの知識量が求められます。
実際にデジタルトランスフォーメーション人材を採用する場合は、業種ごとに必要だと思われる知識やスキルをあらかじめ洗い出しておいて、能力を持ち合わせている人材を採用しましょう。
スキル2. 好奇心とリサーチ能力
デジタルトランスフォーメーション人材には好奇心とリサーチ能力も求められます。
デジタル技術は毎日驚くべきスピードで進化し続けているため、少しでも情報収集をおこたるとすぐに取り残されてしまうでしょう。
そのため、デジタルトランスフォーメーション人材は毎日新しくなる情報をリサーチするなど、デジタル技術に関する好奇心が旺盛でなくてはいけません。
また、インターネット上にアップされているあらゆる情報の中から、必要な情報をピックアップするリサーチ能力も求められます。
スキル3. 柔軟な発想力と思考力
デジタルトランスフォーメーションはビジネスに変革をもたらす取り組みです。
今まで実現できていなかったことをデジタル技術を活用して実現しなくてはいけないわけですが、それには柔軟な発想力や思考力が求められます。
デジタルトランスフォーメーションは既存の考え方では進められない場合がほとんどです。
既存の考え方にとらわれず、あらゆる方向から問題を解決する考え方やひらめきが求められるので、そういった案を積極的に提案できるアイデアマンを採用しましょう。
スキル4. 課題を発見する能力
ビジネスに変革をもたらすためには既存の課題を解決していかなくてはいけません。
そこでデジタルトランスフォーメーション人材に求められるのが「課題を発見する能力」です。
一般的な感覚で発見できる課題はもちろん、デジタル技術に精通しているデジタルトランスフォーメーション人材ならではの視点で課題を発見する能力も求められます。
この能力は、ビジネスをデザインするビジネスデザイナーやシステムを設計するアーキテクトが特に求められる能力となっています。
スキル5.コミュニケーション能力
デジタルトランスフォーメーションは、他の事業同様チームで進めていくものです。
積極的に意見を交わすことが課題の発見や新しいアイデアの創出につながるため、積極的に周りとコミュニケーションを図れる人材が求められます。
チームをまとめるプロデューサーは外部の人と接する機会も多いので、より高いコミュニケーション能力が求められると考えておきましょう。
スキル6. デジタル技術を活用して課題を解決する能力
デジタルトランスフォーメーションはデジタル技術を活用して既存の課題を解決する取り組みです。
そのため、デジタル技術で課題を解決する能力が求められますが、そこに大きく関係してくるのがUIやUXを向上させる考え方です。
UIはユーザーインターフェースの略称で、サービスや製品の使いやすさにつながる部分となっています。
UXはユーザーエクスペリエンスをの略称で、サービスや製品を使ったユーザーの体験をあらわす考え方です。
最適なUIをデザインし、UXを向上させることができれば、そのサービスや製品は多くのユーザーに長い間愛されるようになります。
この考え方はデザインの部分を担うUI・UXデザイナーに特に求められる能力となっています。
スキル7. プロジェクトを推進・マネジメントする能力
デジタルトランスフォーメーションへの取り組みを取りまとめるプロデューサーに求められるのが、プロジェクトを推進・マネジメントする能力です。
この能力を持ち合わせている人材をプロデューサーに据えることでチームがまとまり、プロジェクトが円滑に進むようになります。
プロジェクトを推進する能力とマネジメントする能力はプロデューサーが特に求められるスキルではありますが、その他の業種の人材にも必要です。
チームの一人ひとりがプロジェクトをマネジメントできればデジタルトランスフォーメーションを成功する可能性を高められるようになるため、そのスキルを持ち合わせている人材を確保するようにしましょう。
デジタルトランスフォーメーション人材を育成・選抜する方法
ここからは、デジタルトランスフォーメーション人材を育成・選抜する方法について紹介します。
人材がまだ揃っていない企業の方は、以下を参考に採用してみてください。
デジタルトランスフォーメーション人材を育成する方法
デジタルトランスフォーメーション人材の育成は、DXを推進している部署が社内に存在するか存在しないかによって異なります。
デジタルトランスフォーメーションを推進している部署がすでに設けられている場合は、候補となる人材をその部署に配置し、OJTを通して育成するようにしましょう。
デジタルトランスフォーメーションを推進する部署が社内にない場合は、
- 書籍などの教材
- スクールやオンラインスクール
- セミナー
などを通して育成を進めていく必要があります。
人材を選抜することがデジタルトランスフォーメーション推進の近道
デジタルトランスフォーメーションを推進する近道は、適切だと思われる部署やポジションから候補を選ぶことです。
なぜなら、よりスムーズに育成が進めていけるようになるからです。
チームをまとめるポジションであるプロデューサーは、チームの管理をおこなっている管理職やリーダー的なポジションから採用するといいでしょう。
外部の人とコミュニケーションをとることもあるため、営業経験のある人も適任です。
そういった人をプロデューサーに据えて、ITに関する知識やスキルを覚えさせることで育成していきましょう。
ユーザーのニーズからビジネスをデザインするビジネスデザイナーにはマーケティング部門から人材を確保するのがおすすめです。
この場合も、ITに関する知識やスキルを覚えさせることが育成の第一歩となります。
残りの、
- アーキテクト
- データサイエンティスト
- エンジニア・プログラマー
- UI・UXデザイナー
については、プロデューサーやビジネスデザイナーと異なり、初めの段階から豊富なITへの知識とスキルが求められます。
そのため、育成するよりも新しい人材を採用するべきだと言えるでしょう。
まとめ:DXへの取り組みにはデジタルトランスフォーメーション人材の確保・育成が必要不可欠
デジタルトランスフォーメーションへの取り組みを進めていくためにはデジタルトランスフォーメーション人材の確保・育成が必要不可欠です。
外部から採用して用意したり、既存の社員を育成したりする場合でも、必要な人材の確保には時間がかかります。
そのため、これから本格的にデジタルトランスフォーメーションへの取り組みを進めていくのであれば、人材の確保も並行して進めていくようにしましょう。
また、デジタルトランスフォーメーションへの取り組みは継続しておこなっていくことになるので、人材を育成する仕組みを構築しておくことも忘れないようにしてください。
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