グロースハックを学べる初心者におすすめの本9冊!
近年、マーケティング界隈でグロースハックという言葉が注目を浴びています。
スタートアップの企業から、ベンチャー企業、大手企業まで、どのビジネスシーンでもグロースハックの考え方は重要です。
一方で知識をつけるために、どのような方法で勉強するか悩まれる方も多いのではないのでしょうか。
実はグロースハックは、本で学ぶことがおすすめです。
この記事では、本で学ぶメリットとおすすめな本9冊を紹介します。
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目次
グロースハックを本で学ぶメリット3つ
ここでは、グロースハックを本で学ぶためのメリットを3つ紹介します。
本で学ぶメリットを把握することで、自分に合った勉強方法か判断できます。
メリット1.グロースハックに関する正しい知識を学べる
リアルタイムで最新の情報を入手したり、一部の情報を集中して調べ上げたりするには、インターネットが早くて効率的です。
しかし、情報が正しいか、自分で判断する必要があります。
本の場合、グロースハックのプロが書いているため、本の内容に間違いはありません。
予め情報が整理されている本を読むことで、基盤となる知識を体系的に学べます。
基礎をしっかり作っておくことで、のちの学習の定着力も変わってくるでしょう。
古本屋・図書館で探したり、電子書籍を検討したりして、グロースハックに関する書籍を探してみてください。
メリット2.現場で学べないことが学べる
実践ベースで現場から学ぶことは多いですが、現場では学べないこともいくつかあります。
特に、グロースハックを実際に成功させた本人が体験したことは、現場では学べません。
グロースハックを成功に導いた著者は基礎から応用まで全てを網羅した上で、自身の経験を事例に上げて解説しています。
そのため、具体的にイメージしながら、知識を得ていけるでしょう。
メリット3.自分のペースで学べる
本で学ぶことで、時間に囚われず、自分のペースで学習を始められます。
最近では、グロースハックを学ぶためのセミナーの開催や、オンラインスクールもあります。
セミナーに参加することやスクールを受講することが悪いことではありません。
セミナーは時間を確保する必要がありますが、本はスキマ時間でも十分学べます。
コツコツと知識を得ていきたいと考えている方に、おすすめです。
グロースハックの初心者におすすめな本4選
ここからは、初心者向けのグロースハックを学ぶのにおすすめを4つ紹介します。
1.Hacking Growth グロースハック完全読本
著者について
「グロースハック」という考え方の名付け親で知られているショーン・エリス(Sean Ellis)氏がモーガン・ブラウン(Morgan Brown)氏と共同で書き下ろした一冊です。
ショーン・エリス氏は、オンラインストレージサービスで有名なDropBox社の創業期にマーケティングを担い、DropBoxを世界中に広めた方で、グロースハックの第一人者です。
モーガン・ブラウン氏は、シリコンバレーの有名アクセラレーターである「500 Startups」の「グロース・メンター」職に就いており、現在はFacebook社のプロダクト・マネジャーを務めています。
特徴
本書では、グロースハックの成功事例を多数紹介しており、我々の生活に身近な企業の事例も紹介しているため、分かりやすくまとめられています。
1部は「グロースハックの基本」で、
- チームの立ち上げ
- グロースハックの考え方を取り入れた施策の導入
- 実際の改善手法
など、自社でグロースハックに取り組む際に知っておくべきことが網羅的に記載されています。
2部の「グロースハックの実践」では、1部で培った基盤の要素を活かして実際に収益までつなげるための応用手段が記されています。
記載されていることはユーザーを獲得し、製品やサービスの利用を活性化させ、その状態をできるだけ長く維持し収益化をする方法です。
グロースハッカーが取るべき手法について細かく解説されているため、スムーズに理解できるでしょう。
グロースハッカーを目指す方は、最初の1冊に手に取ってみてはいかがでしょうか。
2.いちばんやさしいグロースハックの教本 人気講師が教える急成長マーケティング戦略 「いちばんやさしい教本」
著者について
株式会社VASILY(ヴァシリー)代表取締役CEOである金山裕樹氏と、株式会社VASILYを立ち上げた際の元グロースハッカーだった、梶谷健人氏による解説本です。
金山氏は、ヤフー株式会社にてX BRANDなどのライフスタイルメディアの立ち上げをおこなった後に、2008年に株式会社VASILYを設立しています。
日本最大級の女性ファッションアプリ「iQON(アイコン)」を開発し、ファッション界隈の女性ユーザーに高く支持されています。
梶谷氏は、2013年にVASILYに参入し「iQON」グロースハックの実践をされたことから、そのノウハウをセミナーやカンファレンス、ブログなどで発信してきました。
グロースメンターとして、発信活動も積極的におこなっています。
特徴
本書は「いちばんやさしい教本」シリーズから出版されていることが特徴です。
丁寧な説明であり、もちろん実践にもしっかり活かせる情報が体系的に整理されています。
筆者が自社製品を育てた経験をもとに、役に立つ手法やフレームワークを徹底的に解説してくれます。
グロースハックの入門書と言えるため、グロースハッカーを目指し始めた方には必読の本です。
3.グロースハック 予算ゼロでビジネスを急成長させるエンジン
著者について
梅木 雄平氏は株式会社The Startupの代表取締役です。
スタートアップ企業へのコンテンツマーケティングのコンサルティングや、コンテンツの提供等で活躍されています。
特徴
本書では、グロースハック思考に必須なフレームワーク「AARRR」や「グロースエンジン」の仕組みなど、グロースハックの概念や基本的な分野を抑えつつ、国内外で実践された成功事例を徹底的に取材して紹介しています。
事例が多く取り上げられていることから、グロースハックのイメージがしやすいことが特徴です。
4.スタートアップで知っておきたい知識・グロースハック手法入門
著者について
寺井大樹氏は2012にソフトバンクに入社後、情報システム部門にて社内システムやアプリの開発・研究をおこなってきました。
2016年にはdely株式会社に入社し、料理動画アプリでも有名な「クラシル」のAndroid版の初期開発を担当。
2017年には株式会社ミツモアにて、エンジニアのキャリアを活かしながらも、グロースハック施策・SEO施策等マーケティング分野でも力を発揮しています。
特徴
スタートアップ企業を実際に成功に導いたエンジニアによるグロースハックの施策・手法を解説した1冊です。
知っておきたい基礎知識や実践して効果のあったエッセンス等が完結的にまとめられており、実際に現場で使えるノウハウ、テクノロジーやツールの紹介に加え、運用方法も解説されています。
スタートアップ企業で働き始めた方や、エンジニアをしている方が、次のステップへ進むための知識を得るのにおすすめです。
グロースハックの上級者におすすめな本5選
次は、既にグロースハックについてある程度知識のある方向けにおすすめな本を5つ紹介していきます。
1.ハック思考〜最短最速で世界が変わる方法論〜
著者について
須藤憲司氏は、株式会社リクルートに入社後、マーケティング部門にて新規事業開発部門を経て、株式会社リクルートマーケティングパートナーズ執行役員として活躍しました。
また、全社表彰グランドスラムを達成した経歴と実績を持った豊富なグロースハッカーとして、2013年にはアメリカでKaizen Platform, Inc.を創業。
現在は日本・US・韓国・台湾の4拠点で事業を展開しています。
特徴
本書は「ハック思考」に焦点を当てた本です。
- 売り上げを増やしたい
- PVを伸ばしたい
- 退会率を下げたい
と悩まれている企業に向けて、2つのステップで成果を出すヒントが書かれており、グロースハックの応用テクニックを網羅しています。
「ハック思考」の応用方法を具体例を交えながら解説しているため、イメージがしやすいです。
グロースハックの基礎的な内容は記載されていないため、すでにグロースハックの知識をお持ちの方におすすめの本です。
2.グロースハッカー 第2版
引用元:グロースハッカー 第2版
著者について
ライアン・ホリディ(Ryan Holiday)氏は、アメリカのアパレル大手であるアメリカン・アパレル社のマーケティング・ディレクター、メディア戦略家です。
- YouTube
などでケーススタディとして採用されており、アド・エイジ/ニューヨーク・タイムズ/ゴーカー/ファスト・カンパニーなどのメディアでも紹介され、世界的にも知られている方です。
特徴
2013年末に発行された『グロースハッカー』の第2版です。
DropboxやTwitterなどの事例に加え、第2版ではAmazonなどのグロースハック事例も追加されています。
アメリカの著名なグロースハッカーへのインタビューや、著者に寄せられた質問への回答、用語集など、グロースハックについて幅広い視点から知ることのできる1冊です。
本書はグロースハッカーの知見を深める目的があるため、基礎は押さえており、プラスで知識を蓄えたい方におすすめです。
3.Lean Analytics―スタートアップのためのデータ解析と活用法
著者について
アリステア・クロール(Alistair Croll)氏は、起業家・作家・パブリックスピーカーとして2経歴を20年以上持ち、
- ウェブパフォーマンス
- ビッグデータ
- クラウドコンピューティング
- スタートアップ
など、多数の知見を持った有力者です。
ベンジャミン・ヨスコビッツ(Benjamin Yoskovitz)氏はウェブビジネスで15年以上の経験があるシリアルアントレプレナーです。
シリアルアントレプレナーとは、新しい事業を何度も立ち上げる起業家のことを指し、日本語では「連続起業家」と言います。
著者の運営する「Instigator Blog」はスタートアップやアントレプレナーシップに関する記事を更新する人気ブログの1つです。
特徴
本書は、スタートアップを成功させるための手法にある「リーンスタートアップ」において構築・計測・学習ループのうち、「計測」にフォーカスを当てて解説した1冊です。
6つのビジネスモデルを例に挙げ、具体的なデータ裏付けしながら、スタートアップ企業が成長するための「計測すべき数値」について細かく解説しています。
分析力を身につけるという点では、参考になる本ではありますが、専門用語も比較的多く使われていることから、すでに実務経験を積んでいる方が次のステップアップのために読むのにおすすめです。
4.A/Bテストの教科書
引用元:A/Bテストの教科書
著者について
野口竜司氏は、世界No.1のA/BテストツールであるOptimizelyエバンジェリストです。(※エバンジェリスト=最新テクノロジーを大衆に分かりやすく解説する人)
ビックデータ活用・分析を得意とする株式会社イー・エージェンシーの取締役で活躍しています。
特徴
本書はデータ分析を中心に記載されている本です。
A/Bテストはグロースハックにおいて必須の分析方法であり、この1冊でA/Bテストの基礎をマスターできます。
3つのステップに分けて、A/Bテストの流れやコツを解説してくれます。
明日からでも使える、実践的な参考書です。
5.THE MODEL(MarkeZine BOOKS)マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス
引用元:THE MODEL(MarkeZine BOOKS)マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス
著者について
福田康隆氏は2004年に、アメリカのセールスフォース・ドットコムの日本市場におけるオペレーションを担当しています。
翌年、同社の日本法人に着任しました。
以後9年間に渡り、専務執行役員兼シニアバイスプレジデントとして日本市場における成長を牽引しました。
2017年には、株式会社マルケト代表取締役社長アジア太平洋日本地域担当プレジデントに就任し、わずか創業3年目でベストカンパニー受賞、小規模部門で1位入賞を納めています。
現在はJAPAN CLOUDのアドバイザー、ユーザベース「SPEEDA」事業マネジメント・アドバイザーをはじめ、SaaS領域のスタートアップのメンター、アドバイザーでも活躍中です。
特徴
本書では、
- マーケティング
- インサイドセールス
- 営業
- カスタマーサクセス
など、ここ数年でのBtoBマーケティングの全体像、考え方や具体的な組織構造を解説しています。
さらに、ツールの効果的な使用方法や、マーケティング手法が生まれた理由なども丁寧に解説。
主にBtoBで用いられる考え方のエッセンスをつかめる特徴があります。
グロースハックの知識にさらに加えて、マーケティングも学習されたい方におすすめです。
まとめ:グロースハックを学ぶときは、自分に合った本を見つけよう!
グロースハックはここ数年の間でかなり注目を集めているマーケティング手法の1つです。
マーケター・エンジニア・デザイナー・営業経験がある方が、グロースハッカーを目指すことも増えてきています。
グロースハックについて勉強したい、グロースハッカーを学びたい方に今回はレベル別で勉強に役立つ本を9つ紹介しました。
特に、初心者の方はまず体系的に、整理された本を読むことをおすすめします。
まずは1冊手に取ってみることから始めましょう。
Webマーケティングについて興味がある方は、無料配布中のWebマーケティングの教科書も併せてご確認ください。