BtoB向け!Webマーケティングの価格相場を施策別に紹介
「BtoBのWebマーケティングの相場価格とは?」
「BtoBのWebマーケティングを外注したい」
とお悩みではないでしょうか。
BtoBのWebマーケティングは、BtoB・Web/IT・マーケティングのそれぞれの知識が必須であり、自社で全てをまかなうのが難しいケースもあります。
本記事ではBtoBWebマーケティングの
- 料金相場
- 成功事例
- 外注する際の注意点
について解説します。
自社のWebマーケティングについてお悩みの場合、ぜひご一読ください。
なお、テクロ株式会社では資料「失敗しないBtoBマーケティング会社の選び方」を無料で配布しています。
BtoBマーケティングの外注先選びでお悩みの企業様は、ぜひご覧ください。
目次
Webマーケティング施策の料金相場を比較
主なWebマーケティング施策に挙げられる、5つの施策を比較した表は以下の通りです。
各施策 | 費用相場 |
Web広告マーケティング | 20〜50万円(月額) |
コンテンツマーケティング | 10〜50万円(月額) |
SEO対策 | 10〜100万円(月額) |
SNSマーケティング | 10〜50万円(月額) |
メルマガ配信 | 数千円〜20万円(月額) |
本項では、それぞれの特徴について解説します。
Web広告の費用相場
Web広告とはインターネット上で配信される広告全般を指します。
マーケティングやWebの知識も必要なため、おおよその目安は月20万〜50万ほどと考えるのが良いでしょう。
種類別の費用相場は、以下です。
広告の種類 | 費用相場 |
---|---|
リスティング広告 | 10〜500円前後(1クリック) |
ディスプレイ広告 | 予算に合わせて単価変更可 |
SNS広告 | 1〜200円前後(1クリック) |
BtoBメディアへ掲載する純広告
|
10〜7000万円(媒体によって掲載期間は変動) |
1つだけではなく複数のWeb広告を掛け合わせ、様々な媒体でマーケティングに活用できます。
外注する場合は
- LP制作費
- 運用費
- 初期費用
と別途料金も発生するため、すべてのオプション機能も合計すれば100万円以上かかる可能性もあります。
外注する先を慎重に選び、より自社の目的に沿った施策の提案・運用を実施してくれる会社を選びましょう。
コンテンツマーケティングの費用相場
コンテンツマーケティングの代行費用相場は、およそ以下の表の通りです。
相場額 | 施策内容 |
---|---|
〜月額10万円 |
|
月額10万円〜30万円 |
|
月額30万円〜50万円 |
|
月額50万円〜 |
|
コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとってメリットのある情報や、課題や悩みを解決する情報を発信してリードを得る施策です。
特にSEO対策はコンテンツマーケティングの中でも効果が高く、業種や業界を問わず多くのBtoB企業でも取り入れられています。
コンテンツマーケティングの相場は施策内容によって異なります。
まだ何も用意ができていない・社内にリソースがない場合には、戦略の構築やWordPressの設定までを担ってくれるサービスを選ぶのもおすすめです。
自社サイトやメディアの準備が完了しており、方向性や戦略も定まっているケースは、記事制作のみを外注するのも一つの手です。
依頼する際の注意点は、長期的な目線で成果を追うこと。
コンテンツマーケティングは短期的に効果が出る施策ではなく、時間を掛けてファンを増やすマーケティング手法です。
短期的な成果を見込むのであれば、別の施策も検討してみましょう。
SEO対策の費用相場
コンテンツマーケティングの中には、SEO対策に特化した料金設定をしている場合もあります。
相場額 | 料金タイプ | 施策内容 |
月額5万〜30万円 | 月額報酬タイプ | コンテンツSEO |
月額1万〜15万円 | 外部SEO対策 | |
月額10万~50万円(※サイト規模によっては100万〜) | コンサルティング | |
1記事1,000円~10万円 | 一括支払いタイプ | コンテンツSEO |
10万~100万円 | 内部SEO対策 | |
1万〜100万円 | 成果報酬タイプ | 外部SEO対策 |
SEO対策とは、自社サイトやオウンドメディアを検索エンジンの上位に表示させることで、サイト流入の向上やリード獲得を狙う手法です。
SEO対策にかかる費用は、サービスやプラン内容で大きく異なります。
自社サイトやオウンドメディアの現状のレベルを把握、現時点で必要な対策・運用は何かを明確にしてからサービスを決めるのがおすすめです。
SNSマーケティングの費用相場
SNSマーケティングの代行費用相場はおよそ以下の表の通りです。
相場額 | 施策内容 |
---|---|
〜月額10万円 |
|
月額20万円〜30万円 |
|
月額50万円〜 |
|
SNSマーケティングとは、
自社アカウントのフォロワーを増やすことで、自社に興味のあるリードを獲得する・イベントや告知を認知・拡散してもらうことが目的です。
SNSアカウントの開設は無料で実施できますが、広告や外部の業者へ代行を依頼する際に費用が発生します。
最初はリーズナブルなプランから進め、効果や実績を感じられるほどまでにアカウントを育てられたら徐々に予算を増やしていく手法もあります。
代行会社にSNS運用を任せることで、プロのノウハウやスキルで炎上を避けて運用するだけではなく、社内リソースを浮かすことも可能です。
メルマガ配信の費用相場
メルマガ配信の費用相場は以下の通りです。
【代行業者へ依頼する場合】
費用相場 | 施策内容 |
月額6,000円~10万円 | メール本文執筆の代行 |
月額5万円〜 | メール配信の代行 |
月額20万円〜 | メール本文執筆・配信の代行 |
【個人へ依頼する場合】
費用相場 | 施策内容 |
1記事1,000円~2,000円 | 特別なノウハウがいらないメール本文執筆 |
1記事4,000円~25,000円 | 特殊な知識が必要な専門的なメール本文執筆 |
メルマガ配信とは、獲得したリード情報をもとに自社や自社商品・サービスに興味のある見込み顧客に、メールマガジンを配布する手法です。
メルマガの依頼方法は、
- 代行業者
- 個人
と2種類の方法があります。
代行業者へ依頼する場合、施策内容によって料金やプランが異なりますが、個人に依頼するよりも比較的高価となるのが特徴です。
しかしクラウドソーシングで個人へ依頼した場合、途中で連絡が取れなくなる・クオリティが担保されないなどのリスクが生じます。
さらに個人への依頼は、自社での配信設定〜計測までが必須です。
そのためメルマガ配信のノウハウが社内にない場合は、代行業者に依頼するのがおすすめです。
他会社へ外注する際には初期費用に注意が必要
他会社や専門家へ業務を外注する際には、以下の初期費用が発生する点にも注意が必要です。
マーケティング施策 | 項目 |
Web広告 |
|
コンテンツマーケティング |
|
SEO |
|
SNS | 基本的業務&コンサルティング関連 |
それぞれの詳細について解説します。
Web広告の初期費用
Web広告の初期費用は、広告媒体ごとに違います。
それぞれ初期費用がどのような作業に必要か見ていきましょう。
リスティング広告
リスティング広告を代行依頼する際に、初期費用が発生するケースもあります。
理由は、広告を配信するまでに必要な以下の項目準備が複数あるためです。
- 利用するツールのアカウント発行
- キーワード選定・設定
- 広告グループ・文言の作成
上記の項目は運用代行費用には含まれず、初期費用として請求されるケースもあります。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告の運用代理を依頼した際にも、手数料・広告料の他に初期費用が発生します。
細かな点やプラン内容は依頼する会社によって異なりますが、5万円ほど請求されるケースがほどんどあります。
少額のコストで運用できることをメリットとして挙げている代理店もあり、少しでも予算を抑えたい場合は価格設定に注目して選定するのがおすすめです。
SNS広告
SNS広告を出向した際にも、手数料や広告費以外に初期費用が発生します。
金額は、およそ4〜5万円です。
初期費用は、以下の業務に使われます。
- アカウントの開設
- アカウント設計
この金額は、広告代理店に直接支払われるケースが多いです。
BtoBメディアへ掲載する純広告
この広告は掲載する広告の種類によって変わります。
バナー広告であれば、制作費で5〜20万円。
動画広告であれば、5万円程度かかります。
依頼する企業によって、初期費用は変わるため、事前にチェックしておきましょう。
コンテンツマーケティングの初期費用
コンテンツマーケティングの初期費用がかかる項目に、以下の3つが挙げられます。
サイトの構築
自社サイトがない場合、Webサイトの立ち上げが必須です。
費用は40〜80万円程度。
作業の手順は
- 全体のサイト設計
- デザインの作成
- サイト構築
の流れで進みます。
社内でサイト立ち上げのノウハウや運用方法が確立していないケースでは、Webサイト制作に強い外部会社へ外注が必要です。
WordPressの設定費やサイトデザイン・構築費の他、オプション機能を利用した際にはサービスによっては追加料金が発生するケースもあります。
戦略の組み立て
コンテンツマーケティングを実施する上で、方針や戦略をあらかじめ定めておきましょう。
戦略の組み立ては、ツールの利用と合わせて10〜30万円程度です。
具体例を挙げると
- ペルソナ設定
- カスタマージャーニー
- 自社サイト・オウンドメディアの方向性
- KPI作成
を決める必要があります。
上記で挙げた項目も、マーケティングのスキルやノウハウがなければ社内のリソースのみで成果を上げることが難しいでしょう。
そのためマーケティングに詳しい他会社に外注して、自社のWebマーケティングにおける戦略を組み立ててもらう必要があります。
Webマーケティング施策のツール利用
Webマーケティングの効果を数値化するためには、ツールの導入が必須です。
有名なツールでは
- Googleアナリティクス
- Googleサーチコンソール
- HubSpot
- Marketo
が挙げられます。
無料からサブスクリプション制の有料ツールまで、種類はさまざまです。
自社の目的と予算に合わせたツールの選定も重要です。
よりWebマーケティングに活用できるツールについて知りたい場合は、こちらの記事もご一読ください。
「BtoB向けのMAツール15選!選ぶときのポイントを併せて解説」
SEO施策の初期費用
SEO対策には複数の項目があり、選んだ項目によってかかる初期費用は変動します。
主な項目の初期費用の相場は以下の通りです。
項目 | 初期費用 |
---|---|
固定・成果型酬型SEO対策 | 5万〜20万円(企業によっては要相談) |
SEOコンサルティング | 10万円〜50万円 |
コンテンツSEO | 〜30万円(企業によっては要相談) |
SEO内部対策 | − |
外部SEO被リンク対策 | − |
またSEO対策の価格や料金プランについては、代行会社によって大きく異なるためあくまで目安としてご参考ください。
初期費用が必要な理由は、どのくらいSEO対策を実施できているか事前に把握するためです。
およそ5万〜30万円の予算規模で計画を組み立てることが重要です。
SNS施策の初期費用
SNS施策の初期費用は、基本的業務&コンサルティング関連の部分でかかります。
アカウントの発行や炎上時の対応マニュアルなど基本的なものから、ペルソナの想定・KPIの組み立てなどコンサルティングに関する業務に初期費用がかかります。
初期費用の相場はおよそ20〜30万円ですが、依頼する会社やプランによって変動するため契約の前に事前確認が必要です。
メルマガ配信の初期費用
メルマガ配信の初期費用は、企業によってさまざまです。
3万〜10万円が相場とされています。
システム導入やテンプレート作成にかかる費用に当てられます。
BtoBのWebマーケティングならコンサルティングもおすすめ
BtoBはBtoCに比べて顧客の絶対数が少なく、少ないパイをライバル企業と取り合うことになってしまいます。
そのため成約にもすぐにはつながらないことから、専門家に依頼して知識やノウハウを自社の成長に役立てることも1つの手法です。
Webマーケティングコンサルティングの相場
Webマーケティングのコンサルティングの相場は、依頼する範囲やサービスにもよっても変わり、およそ90〜120分で5〜10万円ほど費用が必要です。
ツールを活用したコンサルティングの場合は、そこからさらに費用がかかり30〜50万円ほどかかることもあるでしょう。
長期的な戦略と考え、毎月コンスタントにコンサルティングを頼む場合でも、最低でも月額30万円はかかると予想できます。
費用を最低限に抑えるためにも、事前にどこまでの業務をカバーしてもらうのか・何を解決したいのかを明確にしましょう。
コンサルティング会社を選ぶ際のポイント
コンサルティング会社を選ぶ際のポイントは「顧客第一」で、施策を立案してくれるかどうかです。
スキル×工数で相場が変動するコンサルティングは、時間労働を中心にしてしまうと成果が出ない危険もあります。
そのため自社と同じ目線に立ちながらも、全体を把握し成果が出るまでの導線を設計してくれるコンサルティング会社を選びましょう。
BtoBWebマーケティングが成功した例
BtoBのWebマーケティングが成功した事例2選です。
- 目的設定を正しく実施し内製化した例
- 自然流入により広告費を削減した例
それぞれの詳細について紹介します。
成功例1.目的設定を正しく実施し内製化した例
リードを増やすことを目的に立ち上げられた、コーポレートサイトの事例です。
本事例ではコンサルティング会社に依頼することなく、社内のリソースのみでSEO対策に取り組みました。
- 販売したいサービスのLP作成
- WordPressを導入し集客を目的としたメディアの立ち上げ
- 社内で月数本のブログ記事を執筆
- リード獲得のためのホワイトペーパーを複数本準備
と、さまざまな施策を組み合わせています。
ほとんどの業務を社内で担当したことで実際に外部に発注した金額は
- LP制作費:150万円
- CMSの導入:100万円
と全体的にコストを抑えて、コーポレートサイトを立ち上げることに成功しました。
成功例2.自然流入により広告費を削減した例
オウンドメディアのマーケティングに成功し、広告費削減につながった事例です。
自社商品の販売を目的とした、リード獲得・ブランディングを狙って立ち上げられたメディアは、月間で約150件のリード獲得に成功します。
BtoBの顧客獲得単価(CPA)を1万円と仮定した際、本件では月間150万円必要だったリード獲得を、自然流入により無料で獲得したことになります。
年間で約1,800万の広告費を削減できている、と考えられることからBtoBにおいてWebマーケティングは重要な手法です。
BtoBWebマーケティングが失敗した例
BtoBのWebマーケティングが失敗した事例2選です。
- 値段だけで依頼先を決めたケース
- 目的を決めずに依頼したケース
それぞれの詳細について紹介します。
失敗例1.値段だけで依頼先を決めたケース
値段の安さとデザインの見栄えを重視して、依頼先を決めた失敗事例です。
サイト制作を企画しサービスやデザインを選定していた際に、値段が安くおしゃれなデザインに魅力を感じサイトを作成します。
しかし見栄えだけを優先したデザインでは、自社の強みや特徴を伝えきれず集客にもつながりませんでした。
リードの獲得や集客を目的としたサイト制作ならば、見込み客のニーズを分析してサイト設計を実施し、情報量や見やすさを優先した制作が重要です。
見栄えを優先したサイトに比べて、制作までに時間・コストが必要となりますが、リソースをかけた分だけ後々の成果にもつながりやすくなります。
失敗例2.目的を決めずに依頼したケース
「Webマーケティングを導入すれば売り上げがアップする」と考え、目的を決めずに外注した事例です。
Web集客を目的に
- 自社サイトを600万円で制作
- LP制作
- 広告代理店を経由して広告を運用
- WordPressを導入
とさまざまな施策を試みましたが、どれも満足のいく集客にはつながりませんでした。
流行りや噂で聞いたことだけで判断し、明確な目標や目的を立てずに施策を進めた場合、かけたコストに対する見返りが得られないこともあります。
そのためWebマーケティングの導入を考えた際には、まず自社の目的・目標を定めて数ある施策の中から自社に合ったものを選ぶことが重要です。
Webマーケティングは外注すべき分野の見極めが重要
Webマーケティングは全て自社でまかない、コストを抑えることもできます。
しかし、社内のリソースやノウハウが足りないケースも考えられます。
そのため自社の目的や予算を明確にし、どこまでを自社で対応しどこから外注するのかの線引きを明確にすることが大切です。
価格を抑えるために社内だけでWebマーケティングを実践するのではなく、コストやリソースの上限がある中で
- どの業務を自社で担当するのか
- どの業務を外注し、専門家に任せるのか
を見極めましょう。
WebマーケティングはBtoBの施策の中でも、コストを抑えて効率よく運用することが可能な施策です。
自社の目的や課題を明確にし、その中で自社が対応できる範囲・できない範囲を見極めます。
そして予算や社内リソースを踏まえながら、効率的かつ・効果的なWebマーケティングを実践しましょう。
サービスによってはスモールステップで低単価に導入できるプランもあり、まずは試しに社内で使用し様子を見ながら高額プランに変更する、といった活用方法もあります。
まとめ:自社に合ったBtoBWebマーケティング会社を探そう
これまでBtoBのWebマーケティング会社の価格について
- 料金相場
- 成功事例
- 外注する際の注意点
について解説しました。
Webマーケティングを成功につなげるためには、自社の課題や問題の分析から解決するための施策選びが重要です。
しかし、WebやBtoBの専門知識が必要なマーケティング分野で、社内だけではリソースやノウハウが足りないケースも考えられます。
Webマーケティングでより高い効果を出すために、業務の外注を視野に入れることも一つの手法です。
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