【ホームページ担当者必見】問い合わせを増やす12個の実践的施策
- ホームページを作ったけど、問い合わせが増えない
- ホームページへのアクセス数は多いが、なかなか問い合わせに結びつかない
このようなお悩みを抱えていませんか?
BtoBのWebマーケティングにおいて、ホームページからの問い合わせは重要なコンバージョンポイントです。
問い合わせが少ない原因を見極め、効果的な施策を実行しないと、なかなか効果は期待できません。
本記事では、ホームページからの問い合わせを増やすための実践的な施策を、12個の紹介します。
また、ホームページからの問い合わせが少ない原因や、問い合わせに対処するポイントも解説しています。
「ホームページからの問い合わせを増やしたい」とお悩みのWeb担当者は、ぜひ参考にしてください。
なお、テクロ株式会社では、企業が抱えるWebマーケティングの課題と解決方法についてまとめた資料「Webマーケティングの教科書」を配布しています。
無料でダウンロードできるので、ぜひ自社のWebマーケティングにご活用ください。
目次
ホームページからの問い合わせが少ないと感じる5つの原因
まずは、ホームページからの問い合わせが少ない原因を明らかにしましょう。
考えられる原因は、次に紹介する5つです。
原因1.そもそもアクセス数が少ない
最も多い原因は、アクセス数が少ないことです。
アクセス数を増やすためには、数あるWebサイトの中から、自社を認知していないユーザーに自社ホームページまで辿り着いてもらわなければなりません。
そのためには、
- 検索結果で上位に表示される
- 関連サイトで自社ホームページへのリンクが掲載される
- SNSで話題になる
など、幅広いユーザーに認知が広がらなければ、アクセスの増加につながりません。
アクセス数は、問い合わせ数の母数となる数値です。
自社ホームページの集客力が増えれば、自社に興味を持つ顧客の獲得につながり、問い合わせの増加が期待できるでしょう。
原因2.ホームページのターゲットが明確でない
ホームページのターゲットが明確でない場合、ページ構成やコンテンツ内容、デザインなど、ホームページ全体がぼやけてしまい、問い合わせにつながりにくくなります。
訪れたユーザーにとって、「わかりにくいホームページ」となってしまうからです。
そのため、ホームページにアクセスしてほしいターゲットを明確にする必要があります。
ホームページのターゲットは「自社の商材を購入する見込みのある顧客」である場合がほとんどです。
ターゲットは、事業を行うにあたって既に決まっている場合が多いでしょう。
もしターゲットが決まっていない場合は、早急に社内で議論し、明確にしてください。
原因3.問い合わせしやすい導線設計になっていない
問い合わせまでの導線設計がわかりにくい場合も、ホームページからの問い合わせが増えない原因のひとつです。
コンテンツが充実していても、問い合わせまでの導線がわかりにくいとユーザーはどこから問い合わせれば良いかわからなくなり、問い合わせを諦めてしまいます。
場合によっては、競合他社のホームページなどで代替商材を探すこともあるでしょう。
また、導線がわかりやすくても、問い合わせフォームの作りが悪いと問い合わせは少なくなります。
例えば、入力項目が多いとユーザーは「面倒」と感じるため、問い合わせは増えにくくなるでしょう。
多くの情報を集めたい気持ちはわかりますが、ユーザーの利便性にも配慮しなければなりません。
原因4.有益な情報がない
ユーザーは、自身の抱える悩みや不安の解決につながる情報を得るために、ホームページを訪れます。
ホームページに有益な情報が少ないと、離脱しやすい状況に陥ります。
例えば、ユーザーが「有益な情報が少ない」と感じるのは以下のような場合です。
- 必要な情報が不足している
- 商材の魅力が伝わらない
- コンテンツが少ない
会社概要や事業内容を掲載して、自社について知ってもらうことも大切ですが、自社の商材によって得られるメリットを明確に伝えることは、さらに重要です。
「有益な情報がある」とユーザーが感じることで、企業への興味や信頼度が増し、問い合わせにつながりやすくなります。
そのため「顧客になる可能性があるユーザーが抱えている悩みは何か?」と意識しながら、ホームページの運用に取り組むことが大切です。
原因5.ホームページのデザインが見にくい
コンテンツが充実していても、ホームページ自体のデザインが見にくいと、問い合わせは少なくなります。
ユーザーが「読みにくい」「必要な情報を探しにくい」と感じて、離脱してしまうからです。
例えば、適切な位置で改行せず、だらだらと文章が続いているホームページを想像してみてください。
休みところがなく途中で疲れてしまい、最後まで読むことを諦めてしまいそうです。
初めから自社のホームページや商材に強い興味を持っているユーザーは、基本的に多くありません。
見やすいホームページデザインにして、それほど興味のないユーザーでも読みやすいと感じるように工夫してください。
ホームページの問い合わせを増やすために重要な2つの指標
ホームページからの問い合わせ数について考えるときに重要なのは、以下の計算式です。
アクセス数×コンバージョン率=コンバージョン数(問い合わせ数)
コンバージョンとは、問い合わせなどで得られた成果を指します。
コンバージョン率とは、ホームページを訪れた人の中で、成果につながった人の割合を示す数値です。
この計算式を使って、以下のように考えてみましょう。
- アクセス数が毎月1万でコンバージョン率が1%だと、コンバージョン数は毎月100件
- アクセス数が毎月1万でコンバージョン率が5%だと、コンバージョン数は毎月500件
- アクセス数が毎月5万でコンバージョン率が5%だと、コンバージョン数は毎月2,500件
このように、アクセス数とコンバージョン率を共に高めていくと、コンバージョン数の増加、つまり問い合わせ数の増加につながることが理解できます。
そのため、自社のホームページがアクセス数とコンバージョン率のどちらに課題を抱えているのか、アクセス解析で明らかにする必要があります。
課題が明確になると改善施策を実施しやすくなるため、ホームページの問い合わせ増加を期待できます。
【基本編】ホームページの問い合わせを増やすための5つの施策
ここからは、ホームページの問い合わせを増やすための施策を紹介します。
基本的な施策として、次の5つの行動を徹底する必要があります。
- ペルソナを見直す
- SEO対策で検索エンジンのランキング上位表示を目指す
- ターゲットに響く有益なコンテンツを制作する
- わかりやすく使いやすいホームページのデザインにする
- 定期的に更新する
1.ペルソナを見直す
まずは、ホームページのペルソナを見直してみましょう。
ペルソナとは、自社のサービスや商材を利用する典型的なユーザー像のことです。
ペルソナが正しく設定されていないと、届けるべきユーザーに自社のサービスや商材が届けられないという、残念な結果になりかねません。
年齢や性別だけでなく、役職や家族構成、趣味、ライフスタイルなど、特定の個人をイメージできるレベルで細かく設定しましょう。
ペルソナを詳細に設定することで正確なニーズを把握でき、効果的な集客施策を実施できます。
ホームページのペルソナは自社商材のペルソナと同じ場合がほとんどですが、明確でない場合は、早急に社内で決めなければなりません。
なお、BtoBマーケティングでのペルソナ設定については、以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてください。
関連記事:BtoBマーケティングでのペルソナ設定の手順・ポイントを徹底解説
2. SEO対策で検索エンジンのランキング上位表示を目指す
アクセス数を増やすために有効な施策が、SEO対策です。
SEO対策とは、Googleなどの検索エンジンに自社サイトのコンテンツを上位表示させ、検索からのアクセスを増やすためのWebマーケティング施策です。
効果が現れるまでに時間がかかりますが、安定して上位に表示させることができるようになれば、継続的な集客に結びつきます。
SEO対策にはさまざまな手法があります。
- ターゲットユーザーが検索すると考えられるキーワードの選定
- 選定したキーワードで検索した際のターゲットユーザーのニーズに答えるコンテンツ制作
- 適切なページタイトル、ディスクリプションの設定
- 外部リンクを増やす施策
現在では、SEO対策について書かれた記事や書籍は多くあります。
テクロ株式会社でも以下の記事を公開しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事
SEOの効果とは?成果を出すための対策や注意点も解説SEO対策の基本を徹底解説!施策や7つのステップを紹介3. ターゲットに響く有益なコンテンツを制作する
コンバージョン率の向上や、コンバージョンにつながる見込みの高いユーザーを集客するためには、有益なコンテンツ制作が重要です。
有益なコンテンツとは、ユーザーの抱える悩みや不安の解決につながるコンテンツのことです。
自社のコンテンツがユーザーの情報収集の助けになれば、ユーザーからの信頼を得られ、問い合わせにつながりやすくなります。
以下のような手法でユーザーの情報収集を手助けし、問い合わせにつながるよう後押ししましょう。
- オウンドメディア・ブログ
- ホワイトペーパー
- 競合他社との比較資料
- 製品カタログ
- メールマガジン
- セミナー・ウェビナー
4. わかりやすく使いやすいホームページのデザインにする
コンバージョン率の向上を目指す場合は、わかりやすく使いやすいホームページデザインにすることが重要です。
一目見てわかりやすいデザインだと、ユーザーに良い印象を与え、自社に興味を持ってもらいやすくなるからです。
以下のポイントを意識して、ホームページのデザインを見直してみましょう。
- 自社のイメージに合った色を使っているか
- 自社のコンセプトに合ったデザインになっているか
- 視覚的にわかりやすいデザインになっているか
- 画像や動画を効果的に支えているか
- 各コンテンツへの導線はわかりやすいか
これらのポイントを見直し、ユーザーが求める情報に容易にアクセスできるようにしましょう。
また、ユーザーがホームページ上で行動しやすいように、リンクやボタンをわかりやすく効果的に配置することも重要です。
魅力的なデザインになることで、ユーザー満足度が向上し、売上向上などの効果が見込めるようになるでしょう。
5.定期的に更新する
定期的な更新も欠かせません。
長期間更新されていないと「営業していないのでは」と、ユーザーに不信感を与えてしまうからです。
新しいコンテンツを追加する、古い情報を更新するなどして、ホームページを定期的に動かすことを意識しましょう。
【応用編】さらに問い合わせを増やすための7つの施策
次に、ホームページからの問い合わせを増やすための応用的な施策として、次の7つを紹介します。
- フォームを改善して問い合わせのハードルを下げる
- CTAを効果的に配置して行動を促す
- 信頼感を高める要素を追加する
- Webマーケティング施策と組み合わせる
- 電話でも問い合わせられるようにしておく
- アクセス解析で改善点を見つける
- ページ表示速度の最適化を図る
6. フォームを改善して問い合わせのハードルを下げる
フォームを見直して問い合わせのハードルを下げると、今まで離脱していたユーザーを問い合わせまで導くことが可能になります。
6.1. 入力項目を必要最低限にする
入力項目が多いとユーザーはストレスに感じてしまい、問い合わせをやめてしまいます。
多くの情報を得たい気持ちもわかりますが、ユーザーの立場に立って考えると、入力項目の多いフォームには引け目を感じかねません。
- 入力項目は必要最低限にする
- 入力ミスや入力漏れをわかりやすくする
- 郵便番号を入れるだけで住所が自動表示されるようにする
- 文字を大きくする
- 見やすいフォントにする
など、ユーザーのストレスが少ない問い合せフォームを作成しましょう。
また、自由記述欄を設ける場合は記入例を明記したり、「お気軽にご相談ください」といった一言を添えたりする気遣いも忘れないようにしましょう。
ちなみに、フォームの操作性を高めたり、より簡単に入力できるようにしたりすることを「EFO(Effective Field Operations)」と呼びます。
Web担当者は覚えておくと良いでしょう。
6.2. サンクスページでユーザーを離脱させない工夫をする
サンクスページとは、問い合わせフォームを送信した後に表示されるページのことです。
サンクスページはユーザーに安心感を与えるだけでなく、関連情報への導線を設置することで、ユーザーの離脱を防ぐ役割も果たします。
例えば、サンクスページに関連サービスのページや会社紹介のページへのリンクを掲載することで、ユーザーの興味関心をさらに高められます。
また、資料ダウンロードやクーポン配布などの情報を掲載することで成約率向上も期待できるため、積極的に設置すると良いでしょう。
6.3. チャットボットを活用する
チャットボットとは、ホームページを訪れたユーザーからの問い合わせに、対話形式で応答するツールのことです。
導入する企業が増えているため、見たことがある方も多いのではないでしょうか。
チャットボット特徴は以下の通りです。
- フォーム入力を意識させず、スムーズに問い合わせを獲得できる
- 基本的に画面の右下に表示されるため、導線確保としての効果が高い
7. CTAを効果的に配置して行動を促す
CTAとは、「Call To Action」の略で、ユーザーに特定の行動を促すためのボタンやテキストのことです。
問い合わせを増やすためには、ホームページ上の適切な場所にCTAを設置し、ユーザーに行動を促すことが重要です。
7.1. ボタンの色や形を工夫する
CTAボタンは、目立つ色や形にすることで、ユーザーの目に止まりやすくなります。
例えば、ホームページのデザインに馴染みつつも、ほかの部分とは異なる色合いのボタンを設置したり、影をつけたりすることで、ボタンを強調できます。
また、ボタンの形も重要です。
一般的に、角丸のボタンはクリックしやすいと言われています。
ユーザーが直感的にクリックしやすいボタンを設計しましょう。
7.2. キャッチコピーでユーザーの心を動かす
CTAボタンには「資料請求はこちら」「お問い合わせはこちら」といった、具体的な行動を促すキャッチコピーを入れましょう。
また、ユーザーのメリットを伝えるキャッチコピーを入れることも効果的です。
例えば、「無料でダウンロード」「今ならお得なキャンペーン実施中」といった言葉を入れることで、ユーザーの行動意欲を高められます。
8. 信頼感を高める要素を追加する
初めて訪れたホームページに、信頼感を持ってもらうことは容易ではありません。
しかし、信頼感がなければ、ユーザーは安心して問い合わせようとは思わないでしょう。
ホームページに信頼感を高める要素を追加すれば、ユーザーの不安を払拭し、問い合わせを促進できます。
8.1. お客様の声や事例紹介を掲載する
実際にサービスを利用したお客様の声や、サービス導入による成功事例を掲載することで、ホームページの信頼性が高くなります。
お客様の声を掲載する際は、具体的なエピソードや感想を交えることで、よりリアルな声を届けられます。
また、写真や動画などを活用することで、説得力を増すことも可能です。
事例紹介を掲載する際は、どのような課題を抱えていたクライアントが、サービス導入によってどのように改善されたのかを具体的に説明することが重要です。
数字などを交えながらわかりやすく説明することで、ユーザーの理解度を高められるでしょう。
8.2. 専門性や権威性をアピールする
提供している商材に関する専門知識や技術力、実績などをアピールすることで、ユーザーに「この会社なら安心して任せられる」という印象を与えられます。
例えば、専門家としてメディア出演した実績や、受賞歴、資格などを掲載することで、専門性をアピールできます。
また、ブログなどで専門知識を発信し続けることも、ユーザーからの信頼獲得につながるでしょう。
8.3.ベネフィットを記載する
ユーザーの目的は、商材の購入ではありません。
商材を購入・導入することで現在抱えている課題を解決することが目的です。
そのため、商材の特徴を細かく紹介するのではなく、その商材によって得られる結果や効果といったベネフィットを記載する必要があります。
開発ストーリーやアフターフォローといった機能面以外の情報も掲載しておくことで、他社との差別化もしやすくなります。
8.4.よくある質問を掲載する
以下のような「よくある質問」を掲載することで、ユーザーの不安を和らげられます。
- 購入までの流れ
- 利用期間やキャンセル時の条件
- 支払い方法
- サポート体制
9.Webマーケティング施策と組み合わせる
Webマーケティング施策と組み合わせると、ホームページへのアクセスを増やすことが可能になります。
9.1.リターゲティング広告で潜在顧客にアプローチする
リターゲティング広告とは、一度ホームページにアクセスしたユーザーに対して、再度広告を表示する広告手法です。
一度ホームページに訪れたユーザーは、自社の商材に興味関心を持っている可能性が高いため、リターゲティング広告を活用することで効率的に問い合わせにつなげられます。
具体的な使い方は以下の通りです。
- 資料ダウンロードページを閲覧したユーザーに対して、資料請求を促す広告を表示する
- サービス紹介ページを閲覧したユーザーに対して、無料体験に誘導する広告を表示する
9.2.コンテンツマーケティングでの集客を図る
コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって有益なコンテンツを制作し、発信するマーケティング施策です。
ホームページ上にコンテンツが「資産」として蓄積され、継続的な集客につなげられる点が特徴です。
コンテンツが増えて集客力が高まれば、半永久的な集客装置にもなり得ます。
成果が出るまでに時間がかかる点がデメリットですが、継続的に取り組めば、広告費用を抑えて集客力を高められます。
ほかにも「リードナーチャリングに効果的である」「ツールを活用して精度の高い分析ができる」といったメリットもあります。
以下の記事で、コンテンツマーケティングについて詳しく解説しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。
関連記事:コンテンツマーケティングとは?実践方法や手法、事例まで徹底解説
9.3. SNSを活用してホームページへの流入を増やす
SNSは低コストで行える集客施策で、ユーザーとの接点を増やし、ホームページへの流入を促進する効果があります。
そのため、商材に関する情報を発信したいときや新規コンテンツを公開したときは、積極的にSNSで発信しましょう。
ユーザーの共感を呼んでシェア機能で拡散されると、認知度アップ効果も期待できます。
ただし、SNS運用は以下の点を押さえた上で取り組んでください。
- ターゲットユーザーの多くが利用しているSNSを選ぶ
- 運用体制・運用方針を決める
- 定期的に効果検証を実施する
- 炎上しないような運用を心がける
- ユーザーが閲覧しやすい時間帯に投稿する
9.4.メールマガジンを配信して関係強化を図る
登録者向けにメールマガジンを配信することも効果的です。
ユーザーが能動的に登録しているため、興味関心のある情報を提供できれば、ホームページへのアクセスや問い合わせを促進できるからです。
メールマガジンで効果を出すには、ユーザーの読みやすい時間帯に配信したり、ニーズにあった情報を配信したりしなければなりません。
以下の記事で、メールマガジンの効果的な運用方法について解説しています。ぜひ参考にしてください。
関連記事:メルマガって本当に効果あるの?具体的な効果やメリットを紹介
10. 電話でも問い合わせられるようにしておく
ユーザーが問い合わせしようという気持ちになったときに、ストレスなく問い合わせられる導線を作っておくことも重要です。
その導線のひとつが「電話」です。
緊急度の高いユーザーは、問い合わせフォームではなく、電話で問い合わせる傾向があります。
そのため、
- 問い合わせフォームに電話番号を明記する
- 追従バナーなどを活用していつでも電話しやすいようにしておく
- スマホユーザー向けにタップで電話をかけられるようにしておく
といった導線を作っておきましょう。
とにかく、ユーザーが迷わず、都合の良い方法で簡単に問い合わせられるようにしておくことが重要です。
このような細かな配慮に企業の顧客対応への姿勢が表れるので、丁寧に対応しましょう。
11. アクセス解析で改善点を見つける
アクセス解析によってホームページの弱点を見つけ、改善策を講じることも問い合わせ増加に有効です。
例えば、アクセス解析によって以下のことがわかります。
- 離脱率が高いページがある=そのページの内容とユーザーニーズがマッチしていない
- 問い合わせフォームの入力状況を把握する=フォームの改善や入力項目の見直しができる
- 流入元を把握する=マーケティング施策の効果を測定できる
アクセス解析を行うためには、Googleが提供するアクセス解析ツール「Google Analytics」を導入しましょう。
Google Analyticsを導入することで、PV数や滞在時間、離脱の多い部分などを把握できます。
導入方法は比較的容易で、Googleアカウントを作成し、トラッキングコードを自社のホームページに埋め込むだけです。
ただし、膨大なデータを収集できるようになるので、必要なデータをしっかりと見極めるようにしてください。
ホームページをはじめ、Webマーケティング施策を実行するときは、※PDCAサイクルを意識することが重要です。
振り返りと改善を繰り返して、施策をアップデートしていきましょう。
※PDCAサイクル:Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)
12. ページ表示速度の最適化を図る
ホームページの表示速度が遅いと、ユーザーにストレスを与えてしまいます。
自社の商材がほかにないものであれば、多少遅くても待ってもらえるかもしれません。
しかし、ほとんどのケースで自社と同じような商材を提供している企業は存在しているでしょう。
そうなると、表示速度にストレスを感じているユーザーは「なかなか表示されないから、ほかの会社のホームページを見てみよう」と、離脱してしまいます。
ホームページの表示速度が遅い場合は、以下の対策を講じて、できるだけ離脱されないよう表示速度の最適化を図りましょう。
- 画像や動画の圧縮
- スクロールに応じて画像を読み込むよう設定する
- 不要な外部ファイルを削除する
- 無駄なソースコードを削除する
- ブラウザのキャッシュを使う
2018年にGoogleが発表した調査結果によると、ページの表示速度が1秒の場合に比べ、3秒かかったときは直帰率が32%上昇しています。
また、表示に3秒以上かかったモバイルページでは、53%ものユーザーが離脱したという結果が出ています。
この結果から、ユーザーに3秒以上待たせることなくホームページを表示させることが望ましいといえます。
参考:Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed|Think with Google
ホームページからの問い合わせ対応策
ホームページからの問い合わせを増やす施策を実行すると同時に、対応のあり方についても検討しておきましょう。
ポイントを理解して問い合わせに対応することで、ユーザーとの信頼関係を構築でき、さらなる問い合わせ増加や売上アップが期待できます。
最も大切なことは、迅速に対応すること
問い合わせ対応で最も大切なことは、迅速に対応することです。
自分がどこかの企業に問い合わせた場合を考えてみてください。
問い合わせたのに長い時間返答がないと、どう感じるでしょうか?
決して良い印象は持てないはずです。
このように、問い合わせに対して迅速に対応しないと、ユーザーは不安を感じたり、悪い印象を持ったりします。
つまり、商材の購入には至らず、自社の顧客になりません。
加えて「問い合わせても対応がなかった」と、自社にとって望ましくない口コミが広がる可能性もあります。
そのため、問い合わせには迅速な対応を意識することが大切です。
自動返信機能を活用する
自動返信機能とは、問い合わせのあったメールアドレスに自動でメールを返信する機能です。
企業の中には自動返信で対応し、時間が経ってから詳しい情報を提供することで、問い合わせに対応している場合があります。
自動返信機能を活用すると、
- 問い合わせを受けたことをユーザーに知らせ、ユーザーに安心感を与えられる
- メールアドレスに不備がないか確認できる
といったメリットがあります。
なかには自動返信メール内にヒアリングフォームを設定して、ユーザーの詳細情報を得られるようにしている企業もあります。
担当者の最初の返信では購入までの導線を意識する
担当者が最初に返信する際は、購入までの導線を意識するようにしましょう。
どのような返答であればユーザーニーズに答えることができ、次につながるかを考えるのです。
定型化できる部分は定型化しても構いませんが、画一的になりすぎないように注意してください。
ホームページの問い合わせが増えてきたときの対処方法
施策の効果が出始めて、ホームページからの問い合わせが増えてきたら、次の2点を意識して対応するようにしましょう。
一歩先を考えたコミュニケーションを図る
問い合わせから始まるユーザーとのやり取りは、ユーザーとの数少ない大切な接点です。
ただ単にユーザーからの問い合わせに返答するのではなく、
- 質問の裏に隠された心理はなにか?
- どんなことに悩んでいるのか?
- 何を求めているのか?
と、ユーザーニーズを意識して返答することで、「よくわかってくれる」と、好印象を持ってもらえることが期待できます。
このような一歩先を考えてコミュニケーションを図ることで、自ずと顧客満足度が高まり、商材の購入へとつながりやすくなるでしょう。
ユーザーの感じる疑問から施策改善のヒントを得る
問い合わせで寄せられる質問は、施策改善のための貴重なヒントになります。
その理由は、自社のターゲットユーザーが抱えている悩みや不安を反映しているからです。
問い合わせを通じてターゲットユーザーの課題やニーズを把握できれば、ホームページのコンテンツの改善や商談時の戦略に活かせます。
その結果、問い合わせ数や売上アップのチャンスが広がるでしょう。
ホームページの問い合わせフォーム作成ツール
ホームページからの問い合わせ対応に便利なのが、問い合わせフォーム作成ツールです。
問い合わせフォームを容易に作れるだけでなく、
- 自動返信機能がある
- 顧客情報を管理・蓄積できる
- メールアドレスの公開が不要で、迷惑メール防止効果がある
といったメリットがあります。
ここからは、おすすめの問い合わせフォーム作成ツールを6つ紹介します。
Googleフォーム
Googleフォームは、名前の通りGoogleが提供しているフォーム作成ツールです。
特徴は以下の通りです。
- 無料で利用できる
- 直感的な操作で容易にフォームを作成できる
- フォームからの回答をスプレッドシートに保存して、複数人で情報を共有できる
作成したフォームはPC・スマホ、どちらからでも見やすくなっています。
予算をかけたくない方、操作が簡単な問い合わせフォーム作成ツールを探している方におすすめです。
リンク:Googleフォーム
オレンジフォーム
オレンジフォームは、メール配信システム「オレンジメール」と同じ会社が提供しているフォーム作成ツールです。
特徴は以下の通りです。
- 問い合わせフォームだけでなく、イベント受付やアンケートなど、さまざまなテンプレートがある
- オレンジメールと連携させることで、メルマガやステップメールの配信ができる
- 有料プランになると、ChatworkやSlackなどの外部ツールとも連携できる
ホームページの問い合わせフォーム以外にも、イベントやアンケートなどでフォームを活用することがある方におすすめです。
リンク:オレンジフォーム
formrun(フォームラン)
formrun(フォームラン)は、35万人以上のユーザーに利用されているフォーム作成ツールです。
特徴は以下の通りです。
- 最短30秒でフォームを作成できる
- 回答データと対応状況を管理しやすく、対応漏れを防ぎやすい
- 100種類以上のテンプレートを誇る
デザイン性にも優れており、セキュリティ対策も整っています。
手軽さと機能性を両立させたい場合におすすめです。
リンク:formrun
formzu(フォームズ)
formzu(フォームズ)は、20年以上の実績があるフォーム作成ツールです。
特徴は以下の通りです。
- 東証一部上場企業や国立機関など、幅広い企業・団体に利用されている
- 個人情報保護のプライバシーマークの取得やSSL通信に対応しているなど、万全のセキュリティを誇る
- 無料フォームでも、PayPalやクレジットカード決済機能を利用できる
実績十分な入力フォームを探している方におすすめです。
リンク:formzu
Formmailer(フォームメーラー)
Formmailer(フォームメーラー)は、「低価格で高機能」がテーマのフォーム作成ツールです。
特徴は以下の通りです。
- ドラッグ&ドロップの直感操作でフォームを作成できる
- 住所自動入力や送信前の入力画面確認など、ユーザーの使いやすさも考慮されている
- Google Analyticsと連携したアクセス解析ができる
登録数が55万を超えており、個人から大企業、官公庁など、幅広いユーザーが利用しているツールです。
コストパフォーマンスを重視する方、信頼のおけるツールを探している方におすすめです。
リンク:Formmailer
Tayori
Tayoriは、バックオフィス業務にも役立つ機能が充実しているフォーム作成ツールです。
特徴は以下の通りです。
- ロゴや背景色の変更など、細かいデザイン調整ができる
- マーケティングや顧客サポート、データ管理に関する機能が豊富
- 有料プランではチャット機能を利用できる
リンク:Tayori
ホームページの問い合わせに関するよくある質問
ホームページの問い合わせに関するよくある質問は「問い合わせを増やすために、今すぐ取り組むべきことは何ですか?」という質問です。
すぐに取り組むべきこととして、以下の3つが挙げられます。
- スマホ表示への対応
- 問い合わせフォームの使いやすさ
- SEO対策
中でも重視したいことは、ホームページをスマホ表示に対応させることです。
PC表示にしか対応していないと、スマホでアクセスしたときに見にくくなってしまいます。
これでは全体が小さく表示され、必要な情報や問い合わせボタンを見つけられず、離脱につながってしまうでしょう。
総務省が発表している資料によると、端末別のインターネット利用率は以下の通りです。
利用端末 | 割合 |
スマートフォン | 71.2% |
PC | 48.5% |
テレビ | 27.1% |
タブレット端末 | 26.4% |
家庭用ゲーム機 | 18.0% |
携帯電話(スマートフォンを除く) | 10.3% |
そのほか | 1.6% |
スマートフォンによるインターネット利用率は、PCによるインターネット利用率の約1.5倍です。
この差は年々拡大しています。
そのため、スマホユーザーにもわかりやすいホームページを構築するようにしましょう。
まとめ:自社にぴったりの方法でホームページの問い合わせを増やそう!
ホームページを作成しただけでは、問い合わせは増えません。
ユーザーニーズに合った有益な情報を発信したり、ユーザーに使いやすいデザインに整えたりすることで、ビジネスでの成果につながりやすくなります。
「自社のホームページからの問い合わせが増えない」と感じている場合は、問い合わせが増えない原因を分析して、今回紹介した以下の方法を試してみてください。
- ペルソナを見直す
- SEO対策で検索エンジンのランキング上位表示を目指す
- ターゲットに響く有益なコンテンツを制作する
- わかりやすく使いやすいホームページのデザインにする
- 定期的に更新する
- フォームを改善して問い合わせのハードルを下げる
- CTAを効果的に配置して行動を促す
- 信頼感を高める要素を追加する
- Webマーケティング施策と組み合わせる
- 電話やチャットなど、問い合わせ手段を増やす
- アクセス解析で改善点を見つける
- ページ表示速度の最適化を図る
なお、テクロ株式会社では、企業が抱えるWebマーケティングの課題と解決方法についてまとめた資料「Webマーケティングの教科書」を配布しています。
無料でダウンロードできるので、ぜひ自社のWebマーケティングにご活用ください。