【インバウンドマーケティング】HubSpotのメリットや機能を紹介
昨今のビジネスで注目され始めているインバウンドマーケティング。
自社でも導入を考えていたり、より効率化を目指している方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、インバウンドマーケティングに役立つ「HubSpot」の導入メリットや機能について紹介します。
インバウンドマーケティングを始めようと考えている方、マーケティングツールの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
なお、テクロ株式会社では、Webマーケティングの基礎や必要な施策についてまとめた資料「Webマーケティングの教科書」を無料で配布しています。
Webマーケティングを始めようとしているBtoB企業様は、ぜひご活用ください。
目次
インバウンドマーケティングとは?
HubSpotとはインバウンドマーケティングに不可欠なツールです。
しかし、そもそもインバウンドマーケティングについての理解がないと、ツールを使いこなすことはできません。
そこでまずは、インバウンドマーケティングについて説明します。
顧客主導のマーケティング
インバウンドマーケティングとは、ユーザーの興味や抱えている問題に合わせたコンテンツを生み出し、惹きつけるビジネス手法です。
主にWeb上で展開される方法であり、大きく分けて下記の2つに分類されます。
- コンテンツマーケティング(Webサイト・動画・メールマガジン・ホワイトペーパー)
- ソーシャルメディアマーケティング(Twitter・Instagram・Facebook・LINE)
以前までのマーケティングは企業が主導となり、広告やダイレクトメールなどの積極的な売り込みをおこなう、アウトバウンドマーケティングが主流でした。
しかし、昨今の時勢はインバウンドマーケティングに移り始め、一方的なマーケティングは敬遠される傾向にあります。
問題解決や興味のあるコンテンツを提供することで、ユーザー自身にサービスや自社そのものを「見つけてもらう」手法は、自社への関心も高くなり見込み客や顧客化を促します。
インバウンドマーケティングについてもっと知りたい方は「インバウンドマーケティングとは?メリットや課題、成功させるための戦略を紹介」をご覧ください。
インバウンドマーケティングのメリット
インバウンドマーケティングには
- ユーザーに好印象を与えられる
- 低コストかつ効果が高い
- データの計測が可能
といったメリットがあります。
ユーザーに好印象を与えられる
SNSが普及した現代社会では、口コミの力が大きくなっています。
ユーザー主導で自社サービス・商品や、自社そのものを知ってもらい「他のサービスも利用したい」「人に紹介したい」と思ってもらえれば、さらなるリード・顧客の獲得にも繋がります。
低コストかつ効果が高い
高額な広告費や大掛かりな準備を必要としないインバウンドマーケティングは、低コストで運用できることも魅力です。
営業代行・コンサルティングサービスを提供する株式会社セレブリックスでは、インバウンドマーケティングに切り替えたところ、訪問受注率が7倍になった実例もあります。
(参考:訪問受注率が7倍に!営業のプロフェッショナルが体験したインバウンド営業の効果)
データの計測が可能
既存のTV・新聞や雑誌広告では広告を見たユーザーの年齢・性別などの情報や、その後の動きなどを記録・数値化はできませんでした。
ですが、Web上のコンテンツとして展開するインバウンドマーケティングであれば、ユーザーの反応や効果を追跡しデータの計測が可能です。
しかしインバウンドマーケティングには
- 効果が数字に出るまでに時間がかかる
- SEOやWebに関する知識が必要
といった課題も。
時間・ノウハウ面での課題をクリアし、メリットを最大限に活かすためにも、ツールを用いたデータ管理や効率的な運用が必要です。
インバウンドマーケティングの手法
インバウンドマーケティングの手法は、大きく4ステップに分かれます。
- ATTRACT(興味を惹きつける)
- CONVERT(見込み客を増やす)
- CLOSE(顧客化する)
- DELIGHT(ファンを増やす)
まずは顧客となりうるユーザーの、問題解決や興味のある情報をSNSやWebコンテンツから提供するところから始まります。
そこで得たリードを元に、見込み客の行動やニーズを分析しながら自社サービスや商品への購買意欲を高めていき、顧客化を狙うことがポイントです。
最終的には顧客となったユーザーの顧客満足度を上げ、「また利用したい」「他の人へ勧めたい」と思ってもらえるかが重要です。
この一連の動きがインバウンドマーケティングと呼ばれる手法のため、覚えておきましょう。
インバウンドマーケティングにおすすめのツール「HubSpot」とは?
「HubSpot」とはインバウンドマーケティングをサポートするための
- マーケティング・営業・顧客データ管理支援
- LP・Webサイト・ブログ作成
- メール配信・計測
など、様々なツールが備わっている総合プラットフォームです。
一部ツールは導入から継続利用まで完全無料で提供しており、低コストでマーケティング施策をスタートできます。
HubSpot社が提唱する独自のインバウンド手法
HubSpot社では「フライホール」と呼ばれるビジネスモデルを提唱しています。
下記ではその手法について、詳細に解説していきます。
1.Attract(惹きつける)
ユーザーにとって有益なコンテンツを制作・公開することで、頼れるアドバイザーとして自社の存在感をアピールします。
具体的にはSEO戦略を意識した具体的なキーワードやフレーズを選定し、ブログ記事やSNSへの投稿などをおこなっていきましょう。
そうして検索から自社を自力で見つけてくれるユーザーこそが、メインターゲットであり理想的な顧客です。
2.Engage(信頼関係を築く)
1.で見込み客・顧客となったユーザーに対し、より長期的な関係を築きたいと思ってもらえる様な価値を提供します。
「商品」ではなく「問題の解決方法」を販売している、と意識して対応することがポイントだとHubSpot社は述べていました。
最終的には、顧客と自社それぞれにメリットのある契約を結ぶことがゴールです。
3.Delight(満足させる)
最後は購入後も高い顧客満足度を継続し、支援し続ける段階です。
チャットボットやアンケートを駆使して顧客からのフィードバックを受けたり、SNS等のアカウントに寄せられるユーザーのメッセージに耳を傾けてみましょう。
また会社の直接の利益にならずとも、顧客を支援し続けることが重要です。
そうして顧客に満足してもらえれば、ブランド自体のファンや他の顧客を増やす存在となりうることを説明しています。
さらに詳細を知りたい方は、ぜひ公式サイトをご確認ください。
HubSpotの機能を紹介
HubSpotにはマーケティングや営業・カスタマーサービスなど、業務に必要な各種ツールや連携機能が用意されています。
単体や組み合わせでも利用できるため、ご自身の業務に応じて必要なプランを選んでみてください。
ここではその中でも特にインバウンドマーケティングに重要な5点を紹介します。
Marketing Hub
「Marketing Hub」はマーケティング活動に特化したサービスです。
- プログラミング
- Webデザイン
- SEO
などの専門的な知識を必要とせず、HubSpot内のコンテンツ戦略ツールや独自のエディターを使って、SEOを意識した魅力的なコンテンツを作成できる仕組みを実現。
訪れたユーザーを顧客化した後は、そこで得た情報を元に顧客の興味・関心に合わせた自社サービスの最適化や調整も可能です。
Sales Hub
「Sales Hub」は、営業に関する業務の自動化や効率化を可能としたサービスです。
マーケティング支援ツールの中でもSFA(※セールスフォースオートメーション…営業支援システム)の役割を担うサービスであり
- マーケティングで得たリード・顧客とのやりとりをタイムラインで追従
- Eメールの開封率や滞在時間などの計測
- 効果のあるEメールをテンプレート化しチーム内での共有
などがおこなえます。
Service Hub
「Service Hub」は、商品購入・サービス開始後のカスタマーサクセスをサポートするサービスです。
顧客との
- Webチャット
- チャットボット
- Eメール
でのやりとりを記録・管理し、ナレッジベース(※業務の中で培われた知識をひとつにまとめたデータベース)やテンプレートを作成することで、サポートチームの処理スピードや顧客満足度の向上に役立てます。
CRM Hub
「CRM Hub」は上記で紹介した
- Marketing Hub
- Sales Hub
- Service Hub
で提供している中から、CRMに関する便利な機能を集めたサービスです。
- マーケティング
- 営業
- カスタマーサービス
などインバウンドマーケティングに必要な業務をサポートする機能も、無料で利用できることがポイント。
まずはこのサービスから利用を始め、必要に応じて各種サービスを有料契約していきましょう。
Operations Hub
「Operations Hub」はオペレーション支援のサービスです。
HubSpot社は顧客満足度を向上させるには「後方支援・最適化をおこなうオペレーションシステムの役割が重要になる」と考えました。
そしてその概念に対応するため、上記で紹介したサービスの中でも一番新しいソフトウェアとして、提供され始めた背景があります。
- アプリの連携
- 顧客データの整理
- ビジネスプロセスの自動化
などを単一のプラットフォームで対応できるよう、1つにまとめられたツールです。
インバウンドマーケティングにHubSpotを導入するメリット
ここからはHubSpot導入のメリットを解説していきます。
- 導入から実務まで、広い範囲で無料利用できる
- 業務の効率化・改善ができる
- 専任のマネージャーによるオリジナルのプラン作成
など、HubSpotを導入するメリットは様々です。
HubSpotではインバウンドマーケティングにおける必要・便利なツールを集めた「CRM Hub」を無料で利用できます。
社員同士の引き継ぎや情報共有もスムーズにおこなえるため、よりスピーディーなマーケティング対応ができる他、実際の使用感を気軽に試せるのも利点です。
無料プランを使っていく中で、さらにグレードアップが必要となれば自身の予算・目標に合わせた各種プランが選べます。
またProfessionalやEnterpriseプランに加入すると、専任のカスタマーマネジャーが個人の目標に合わせた、独自のプランを作成してくれます。
- 何をすればいいのか分からない
- どうやって目標を立てればいいのか
とお悩みの方はぜひご一考ください。
HubSpotはどのような会社に必要なのか
ではHubSpotはどの様な会社に必要なのでしょうか?
ここでは3つのタイプに分けて説明します。
1.ツール導入費用を安く抑えたい
HubSpotでは上記で紹介した無料のサービス「CRM Hub」に加えて、他のサービスにもStarterという低価格から始められるプランが用意されています。
上記で紹介した有料サービスは、どれも¥6,000/月から利用可能です。
現在すでに他のマーケティングツールをお使いの方も値段と機能を比較・検討することで、今よりもっとツールにかかるコストを下げられる可能性があります。
2.業務の効率をもっと上げたい
複数のサービスが1つになっているHubSpotなら
- 自社コンテンツやSNSアカウント
- 顧客情報
- カスタマーサポートで得たナレッジ
などがまとめて管理できるので、営業チームやマーケティングチーム・カスタマーチームなど部署間でのスムーズな連携を実現できます。
これにより、行き違いによるミスや情報がバラバラになることを防ぎ、インバウンドマーケティングをさらに効率的におこなえます。
3.マーケティング支援ツールを始めて使う
オールインワンパッケージで提供されているHubSpotは、まだ社内でMA・SFA・CRMツールを導入されていない方にもおすすめです。
申し込み手続きや運用を一本化することで余計な業務を減らし、現在アナログで管理されている顧客情報や案件内容を、より管理しやすくしていきましょう。
まとめ:HubSpotはインバウンドマーケティングをおこなう会社に有効なツール
HubSpotはインバウンドマーケティングに特化した総合プラットフォームとして提供されています。
インバウンドマーケティングに取り組みたい・より強化したいと考えている会社にとっておすすめのツールです。
しかし
- 社内にマーケティングのノウハウがない
- どうやってインバウンドマーケティングを始めていいのか分からない
と、お困りの方もいるのではないでしょうか。
テクロ株式会社では、Webマーケティングの支援サービスをご提供しています。
インバウンドマーケティングの取り組みや、マーケティングツール導入についてお困りの方は、「お問い合わせ」からお気軽にご相談ください。
また、Webマーケティングの基礎や必要な施策についてまとめた資料「Webマーケティングの教科書」を無料で配布しています。
これからWebマーケティングに取り組むBtoB企業様は、ぜひご活用ください。