人材系オウンドメディアの事例7選と運用のメリットやコンテンツ例についても紹介
大手人材系の企業では、オウンドメディアを運営しているケースが多く見られます。
中小企業の担当者の中でも、これからオウンドメディアを作りたいと考えている方もいるでしょう。
しかし「どのように運営していけばいいのか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか?
本記事では、人材系オウンドメディアの種類やメリット、コンテンツ例などを紹介します。
また、人材系オウンドメディアの成功例も紹介するため、今後のメディア戦略の役に立ててください。
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目次
人材系オウンドメディアは大きく2種類
人材オウンドメディアには大きく分けて2種類あり
- 人事やHR(ヒューマンリソース)関連の採用者向けオウンドメディア
- 就職・転職を検討している人を対象にした、求職者向けオウンドメディア
があります。
それぞれについて解説していきます。
採用者向け
人事やHR(ヒューマンリソース)関連の採用者向けのメディアは、法律関連や雇用契約に関する情報を発信します。
採用者は、近年の働き方改革で新たな施策や制度を検討する必要があります。
最新の情報を常に必要としている人事をターゲットに情報を発信して、見込み企業の集客をしているメディアもあるのです。
求職者向け
求職者向けには、企業情報をまとめた記事やトレンド情報、インタビュー記事などさまざまな魅力的コンテンツがあります。
ネット社会の現代では、求職者はフリーペーパーだけではなくWeb上の求人情報も活用します。
内容は、面接のコツや採用におけるルールなどを解説するコンテンツ。
さらにすでに働いている人の仕事観ややりがいにフォーカスするインタビュー情報などです。
人材系オウンドメディアの多くは、求職者向けの情報発信をすることでファン化を図っています。
人材系オウンドメディアを運用するメリット
人材系オウンドメディアを運用するメリットはさまざまあります。
主なメリットは、以下の3つ。
- 潜在顧客への認知や接点を持つ
- ファン層の獲得につながる
- 働き方の多様性を求める層にアプローチできる
潜在顧客への認知や接点を持つ
オウンドメディアは直接的な訴求をするだけでなく、潜在顧客との接点になったり認知効果につながったりするメリットがあります。
人材系も同じで、「実は今の仕事に不満がある」「良い人材が見つからない」といった、潜在層を取り込めるでしょう。
継続的に情報発信することで、潜在顧客と接点が持てるため、就職活動や採用活動をする際にオウンドメディアを思い出してもらいやすくなります。
ファン層の獲得につながる
オウンドメディアは自社の認知度を高めて、ファンを作るのに有効です。
例えば、求職者向けのサイトであれば、働いている方のインタビューを載せると効果的なブランディングができます。
採用者向けであれば、専門家のコラムを載せることで、人事の専門的な内容を学べるサイトだと印象付けられるでしょう。
ターゲットに合わせて有益な情報を発信するコンテンツを作っていくことで、ファン層の獲得につながります。
働き方の多様性を求める層にアプローチできる
働き方の多様性を求める層にアプローチできるメリットもあります。
求職者の情報収集リテラシーは近年高まっており、Web検索では「在宅 働き方」「ものずくり 正当な評価」のような企業の特徴などを捉えたキーワードで検索する人も多くなりました。
オウンドメディアは、検索してきた求職者を取り逃がさないよう対策できます。
働き方改革に伴い、ライフワークバランスを重視する層にフィットした情報の発信も可能です。
人材系オウンドメディアのコンテンツ例
オウンドメディアを継続して運用していくには、ユーザーから「魅力があるコンテンツ」だと評価される必要があります。
人材系オウンドメディアのコンテンツ例にはどのようなものがあるのか、いくつか例を挙げますので、参考にしてください。
インタビュー記事
社内で働いている人へのインタビュー記事は、これから企業に転職しようと考えている人にとって後押しになります。
実際に働いたときの社内の雰囲気や業務についてなど、勤務状況のイメージが湧きやすくなるでしょう。
また、ネガティブポイントもある程度事前に知っておくことで、ギャップを埋められ離職率の低下につながります。
人事に関するトレンド情報
採用者向けの場合、人事に関するトレンド情報を発信するのがおすすめです。
採用担当者は、他社の働き方の情報をリサーチしたり、新たな施策や制度を検討する立場にあるため、トレンド情報は欠かせません。
人事に詳しい専門家などを監修者に迎え発信することで、権威性のある情報を見込み顧客に提供できます。
会社の価値観や福利厚生
会社の価値観や福利厚生などもコンテンツのネタになります。
会社の価値観であれば、経営者にインタビューして記事化するのが良いでしょう。
福利厚生であれば、制度の紹介とともに実際に利用した社員にインタビューするのもおすすめです。
これらを紹介することで、共感した求職者をより多く集客できる可能性があります。
法律関係・知識系
労働基準法はもちろん、有給休暇や育児休暇についての法律関係や福利厚生、税金についてなどの知識系もコンテンツのネタとして有効です。
わかりやすく解説することで「困ったときにはこのサイトを見ればいい」と印象付けられます。
近年ではリモートワークを採用している企業も増えていることから、情報漏えいや顧客とのトラブルなどの情報を発信するのもいいでしょう。
人材系オウンドメディアの事例7選
オウンドメディアと言っても形・表現はさまざまです。
これからメディアを作っていくのに参考となるような、成功の代表とされる人材系オウンドメディアの事例を7つ、紹介いたします。
「CARRER HACK」エン・ジャパン
引用:CARRER HACK
エン・ジャパン株式会社が運営する「CARRER HACK」は、経営陣への取材記事や、企業の社員インタビューの他、企画記事やコラムなどコンテンツ量が豊富。
求職者・採用者問わず、さまざまな業界情報を得られるトレンドを意識したサイトです。
webサイト以外に、キャリアハックのFacebookアカウント(フォロワー1.5万人)とTwitterアカウント(6,600フォロワー)があります。
「マイナビクリエイター」株式会社マイナビワークス
引用:マイナビクリエイター
株式会社マイナビワークスが運営する「マイナビクリエイター」はWeb・ゲーム・IT業界に特化した転職支援のサービスサイトです。
オウンドメディアは、転職や就職に関する相談会のイベント情報や、キャリアアドバイザーやクリエイターによるブログ記事など、主に求職者に向けた情報発信がされています。
体験談とアドバイザーの具体的なコメントで、丁寧に寄り添ってくれることをアピールし集客につなげています。
「就職ジャーナル」リクルートホールディングス
引用元:就職ジャーナル
リクルートホールディングスが運営する「就職ジャーナル」は、就活に関する記事や仕事選びのヒントなどをまとめた記事群など、求職者への役立ち情報が満載。
テキスト記事以外に、漫画記事を取り入れることで、読者の関心を惹きやすいように工夫されており、ファン化を狙った戦略も参考になります。
内定者へのアンケート記事も複数あり、人気です。
「エンジニアtype」株式会社キャリアデザインセンター
引用元:エンジニアtype
株式会社キャリアデザインセンターが運営する「エンジニアtype」は、技術者のための転職情報サイト。
国内外の優れた技術者、テクノロジー企業、研究者などへの取材を行ない、転職情報を発信しています。
セミナーやイベントも開催し、エンジニア特化で支援しています。
「BiZHiNT」株式会社ビズリーチ
引用元:BizHint
株式会社ビズリーチが運営する「BizHint」はイベントレポートや業界動向記事、経営者インタビュー記事などをメインに発信。
記事以外にもセミナー動画や、お役立ち資料を発信しており、他社にはないオリジナルコンテンツも豊富にあります。
Webサイトだけでなく、アプリも対応しており、モバイルユーザー向けにも運営しています。
「ジモコロ」株式会社アイデム
引用元:ジモコロ
株式会社イーアイデムが運営する「ジモコロ」は、地元特化の情報メディア。
ジモコロは、地元の求人に強いイーアイデムと、ゆるいコンテンツに強い株式会社バーグハンバーグバーグ、ローカル情報に強い株式会社Huuuuの3社が共同運営しています。
日本地図から各都道府県の記事を探せて、ジャンルは観光やグルメ、趣味などさまざま。
読者ファンを増やし、各都道府県の求人、アルバイト情報としてイーアイデムへ流す導線が組まれています。
「CareerSupli」アデコ株式会社
引用:Career Supli
アデコ株式会社が運営する「Career Supli」はキャリア・転職情報の記事から、採用担当者や人事部長へのインタビュー、ライフハックの情報記事などを取り扱っています。
自己分析や面接対策などの特集もあり、転職希望者にとって役立つ情報が豊富です。
同社が運営する「Spring」は転職エージェントと就活エージェントの2種あり、「Career Supli」の読者からの流入も狙っています。
働き方が多様化している現代、オウンドメディアで柔軟な対応を
人材系オウンドメディアは、求職者向けか採用者向けかターゲットを明確に決めた上で運営していくことが重要です。
コンテンツ例を参考に、ターゲットに合った発信をしていきましょう。
今回紹介した人材系メディアの成功事例を参考に、オウンドメディアを運営してみてください。
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