メルマガ配信の成功事例7選!ポイントや失敗例を解説
メルマガ配信には、見込み客の教育やブランディングなど、売り上げアップにつながるメリットがたくさんあります。
しかし、メルマガの効果を引き出すには成功させるためのポイントを押さえる必要があり、ただ導入しただけでは本来の成果は得られません。
また近年はSNSなどの登場により、メルマガでの集客が難しくなっており、工夫が求められるようになっています。
そこで当記事では、メルマガ配信を成功させるために参考となる事例を7つと、失敗事例を紹介します。
メルマガ集客を諦めてしまう前に、いくつかの成功事例から運用のポイントを確認してみましょう。
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メルマガで成果をあげている成功事例7つ
メルマガ(メールマガジン)といっても、配信内容はもちろん、配信手段や時間帯などによってさまざま方法があります。
各企業は売り上げにつながるメルマガの配信方法を長年の運用経験から見つけ出しましたが、ここで紹介する成功事例を参考にすれば、はじめてのメルマガでも良いスタートが切れるはずです。
事例1.サッポロビール
サッポロビール株式会社は、日本でも有数の大手ビールメーカーで、1876年に「開拓使麦酒醸造所」として北海道の札幌で創業以来、ビールを作り続けています。
現在サッポロビール株式会社は、
- SAPPORO NET News
- YEBISUプレミアム通信
- 焼酎&梅酒だより
- GRANDE POLAIRE Precious Salon
のメールマガジンをWebサイトの会員向けに配信していますが、メルマガの配信を開始した時期は1997年とかなり早めの時期でした。
メルマガでは、ビールなどのお酒の情報を中心に配信していますが、地域や会員によって配信内容を切り替えるセグメント配信を導入しています。
セグメント配信によって、会員の住んでいる地域限定のビール情報を個人に合わせて配信したり、閲覧した記事の内容から個人の興味に合わせたりした製品情報を紹介しています。
テンプレート化されがちで、自分のために書かれていると感じにくいメルマガの欠点を潰した「ユーザーの心をつかむメルマガ」の配信方法です。
【参考】膨大な数の会員にもスムーズに配信|Cuenonte
事例2.マイナビニュース
マイナビニュースは、就職・転職や人材派遣など総合情報サービス企業である株式会社マイナビが配信しているメルマガです。
会員数は約140万人を超え、多いときには1日に300万通のメールを配信しています。
マイナビニュースの配信内容は
- 注目のニュース記事
- イベントレポート
- 充実したコラム
など、サイトでも掲載しているコンテンツをより見やすいかたちでまとめたコンテンツが中心です。
またメルマガは3つのジャンルに分けられており、
- ワーク&ライフ(毎週 水/土/日曜日)
- エンタメ・ホビー(毎週 土曜日)
- PC・デジタル(毎週 月/火/水/木/金/土曜日)
と、それぞれの読者に好んで読まれやすい曜日によって配信期間を分けています。
また、メルマガを通じて読者とのコミュニケーションを継続させることで、ただの情報提供だけでなく、ファン育成のためのツールとしても活用している点が特徴的です。
【参考】メルマガ配信に新システムを導入し業務の効率化に成功、ビジネスチャンスの拡大を目指す|Cuenonte
事例3.イーデザイン損保
インターネットや携帯電話を活用した自動車保険を提供しているイーデザイン損保でも、メルマガを導入しており、1日に送信されるメール種類は120種類を超えています。
メルマガでは、事故を防ぐための運転ヒントや保険商品をはじめとした情報提供の他にも、お見積もりをした後の顧客のフォローの役割も担っているのです。
またイーデザイン損保では、メール開封率の計測機能で分析しており、開封率は30〜40%と平均といわれる10〜15%を大きく上回っています。
この開封率を引き上げた理由の1つは「メール件名の最適化」です。
実際に配信したメールでABテストを実施した結果から、メールの件名に「顧客の車名」を入れると開封率が伸びることを発見しました。
【参考】1日120種類のメール送信で顧客との接点を創出 イーデザイン損保のマーケティング施策に迫る|MarkeZine
事例4.有限会社味源
有限会社味源は、香川県に本社を構える菓子類や麺類などの製造・販売を事業としている会社です。
味源では従来のメールアドレスを使用するメルマガではなく、LINEの公式アカウントを利用して情報発信しています。
LINE公式アカウントは、メールと比べて開封率が約2倍というデータもあり、味源でも事前告知とリマインド配信を組み合わせた結果、売り上げが5倍以上に増加しました。
配信コンテンツ内容もカードタイプのメッセージにしてクリック率をあげたり、販促効果の高い日曜日に配信するなどの基本的なポイントも押さえています。
また、リアルタイムな情報が届いているという「ライブ感」を出すため、あえて正確な配信時間を決めていないのも1つの特徴です。
【参考】
MAとしての間口を広げる「ステップ配信」のプロダクトマネジメント、企画背景と工夫したポイントとは?|OnLINE
LINE公式アカウントはメルマガの上位互換――売り上げ5倍を実現したEC企業の活用術|LINE for Business
事例5.株式会社ビッグビート
株式会社ビッグビートは、1997年に創業したBtoB企業のマーケティングのコニュニケーション支援を事業としている企業です。
元々、見込み顧客向けにメルマガを配信していましたが、顧客をセグメント分けせず、テキスト形式で配信していました。
しかしMAツールを使いセグメントして配信をはじめた結果、メルマガ経由でのイベント特設サイトへの訪問件数が1.5倍以上に増加しました。
セグメント配信は、収集したデータを分析して見込み顧客の興味に合わせた内容をテキスト形式とHTML形式で配信しています。
メルマガを成功させるためには、それぞれの顧客の興味を把握することが重要とわかる事例の1つです。
【参考】セグメントごとにメール内容を最適化した結果、 メルマガ経由でのサイト訪問件数が 1.5倍以上増加! |SATORI
事例6.クックパッドニュース
日本最大級のレシピサイトであるクックパッドが配信しているメルマガ「クックパッドニュース」では、流行りのレシピや調理の裏ワザ情報など、料理に役立つ情報を配信しています。
読者層は、30〜50代の毎日料理をする女性が中心で、LINE公式アカウントの友達数は、2017年9月1日時点で400万人を突破するほどの人気です。
配信内容は、毎日の料理の助けとなるよう月曜から土曜まで週6日配信と高頻度で配信されています。
クックパッドニュースの大きな特徴は、全体の25%の読者がSNS経由で記事へと流入している点です。
旬の季節の野菜を使った料理や料理の裏ワザなど、SNSで拡散されやすいテーマを選んで配信することで、メルマガ本体以外からの集客にも成功しています。
【参考】毎日の料理をサポートするメルマガで日本最大のレシピサイトに |Cuenonte
事例7.blastmail
blastmailは、約20年以上にわたって全国の企業から官公庁から利用されているメルマガ配信システムです。
SEOや広告での集客をメインに「無料トライアル」の獲得を目標としています。
ターゲットに合わせたコンテンツ作成や配信を施策した事例では、1ヶ月の無料トライアルの獲得数が導入前と比較して約6倍までに成長しました。
そしてメルマガで特に重要とされているタイトルでは、いくつものメールの開封率をアップさせた実績もあります。
メールの開封率をUPさせるタイトルに1つの正解はなく、その配信コンテンツやターゲットによっても変わってきます。
ブラストメールで蓄積されたノウハウを利用すれば、大幅に成約の獲得件数が増やせるでしょう。
【参考】メールマーケティングの成功事例を紹介!効果が出る4つの共通点とは? | blastmail
メルマガ配信を成功させるためのポイント3つ
これまで紹介したメルマガの成功事例にはいくつか共通しているポイントがあります。
ここからは、メルマガ配信を成功させるためのポイント3つをまとめて紹介します。
ポイント1.顧客のニーズを満たす
メルマガは、今でも大きな効果を発揮するマーケティング手法ですが、鬱陶しく感じられやすく、読者に好まれなければすぐに配信停止されてしまう可能性があります。
メルマガを不特定多数に配信するとなれば、当然メールの中には読者の興味のないコンテンツも含まれてしまい、配信停止されかねません。
それを防ぐためにも、個人の興味に合わせて顧客のニーズを満たすメールを配信する必要があります。
地域や顧客などによって配信内容を切り替えるセグメント配信を利用すれば、離脱防止につながるでしょう。
ポイント2.配信の時間帯を最適化する
メルマガを成功させるポイントとしてよく知られているのが、配信をする日程と時間帯です。
メールなので時間は関係ないと思われがちですが、配信のタイミングによって開封率は大きく左右されます。
ユーザーの開封されやすい時間を見つけるためには、戦略的なプランや、実際にメールを配信して得られたデータを分析する必要があります。
メルマガに配信に最適な時間や曜日を知りたい方は「メルマガ配信に最適な曜日・時間をターゲット別に徹底解説」をご覧ください。
ポイント3.メルマガ専用の特典を用意する
メルマガを利用してもらうためには、メルマガ専用の特典を用意する方法も効果的です。
そのメルマガでしか得られない情報にも価値がありますが、ターゲットにあわせたプレゼントを用意すれば、多くの登録者を手に入れられます。
ただ、プレゼントを受け取ってしまった後にメルマガへの興味・関心が薄れてしまわないような工夫も必要です。
メルマガで陥りがちな失敗事例とその原因
メルマガの成功例と合わせて、失敗例も知識として頭に入れておくことで、同じような失敗を防げます。
メールが届いていない
いくら読者の興味のあるメルマガを配信しても、届かなければ意味はありません。
配信したメールがスパム判定されてしまい、迷惑メールフォルダへ振り分けられてしまいます。
もしスパムメールと見なされればブラックリストに登録され、すべてのメールが届かなくなる危険性もあります。
スパムメール対策は
- 過剰な文章の装飾をしない
- 迷惑メールと誤解される表現を避ける
- 配信間隔を調整する
- 配信者情報の明記
- リターンメールの自動削除
など、さまざまな方法があります。
ABテストと改善を取り入れていない
メルマガは、ABテストなどの改善を取り入れることで真価を発揮します。
ABテストと改善を取り入れずに、メルマガは効果がでなかったと判断するのは時期早々です。
メルマガのABテストでよく検証される指標は、以下の4つです。
- 開封率
- クリック率
- コンバージョン率
- メール到達率(エラー率)
メールの内容だけでなく、配信環境やセグメントも考慮しながら数値を最適化していくことが重要です。
まとめ:メルマガの成功事例を参考に売り上げをUPさせよう!
メルマガの成功事例は、リアルなデータであるとともに良き教材でもあります。
自社の課題に似た成功事例を見つけて、メルマガ配信に活かしてください。
しかし、成功事例だけではメルマガの導入イメージがわかない方も多いはずです。
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