効果的なメルマガの作り方!読まれるための9つのコツと注意ポイント

メルマガはマーケティングにおいて大事なツールの一つです。
「これからは動画の時代」と言われている昨今ですが、まだまだメルマガによって業績をあげている企業は多くあり、集客やコンバージョンに繋げるために欠かせません。
メルマガの作り方にも、さまざまなコツがあります。
作成前の準備やタイトルや本文をどう作っていくか、配信環境で考えるべきことなど、工夫次第では何倍もの効果を得られるかもしれません。
本記事では、メルマガの基本的な流れと、より読まれやすくするための9つのコツをお伝えします。
また、メルマガ配信において注意すべき点も抑えておきましょう。
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メルマガの作り方-基本的な流れ8つのステップ
メルマガで最も肝となる部分は「目的とターゲット」です。
目的とターゲットが明確になっていないと、メルマガを効果的なものにできません。
メルマガの作り方の基本的な流れを、以下8つのステップで紹介していきます。
- メルマガを作成する目的を決める
- 読者のターゲットを決める
- 競合のメルマガをリサーチ
- メルマガのタイトルを作成
- メルマガ本文の作成
- 連絡先リストを確認
- テスト配信を実施する
- メルマガの本配信
ステップごとに詳しく解説します。
ステップ1.メルマガを作成する目的を決める
あなた(貴社)が、どのような目的でメルマガを作成するのか考えましょう。
- 商品を購入してほしい
- アンケートに答えてほしい
- セミナーの参加者を増やしたい
- メディアの記事購読に繋げたい
など、さまざまあると思います。
読者にメルマガを読んでもらうことで、最終的にどういう行動に繋げたいのか決めてください。
目的がふわっとしたものになると、後に決める読者ターゲットやメルマガのコンセプトなどが全て中途半端になってしまいます。
ステップ2.読者のターゲットを決める
続いて、どのような読者に読んで欲しいのかターゲットを決めましょう。
性別や年齢層、職業をベースに、配信内容によっては既婚・独身、趣味などの細かい属性を決めるとより効果的です。
例えばターゲットが既存顧客で、目的が売上を増やしたいという場合は、新商品アプローチやセール、クーポンなどの情報を配信するとコンバージョンに繋がりやすくなります。
ステップ3.競合のメルマガをリサーチ
メルマガを作り始める前に、競合のメルマガを購読してみて、リサーチをすることをおすすめします。
大手企業のメルマガほど、経験豊富なエキスパートたちがメルマガを作成し、データ分析も実施しています。
タイトル・構成・画像の使い方・装飾や、何曜日の何時に送信しているかなど、競合が配信しているメルマガの分析をすると、より効果的なメルマガを作れるでしょう。
ステップ4.メルマガ本文の作成
競合やターゲットに対するリサーチを終えたら本文の作成に入ります。
本文をいきなり書き出し始めるのではなく、まず全体の構成(文章の流れ)作ります。
基本的には、以下のような構成で作ってみてください。
- ヘッダー
- 挨拶
- リード文
- 目次
- 本文
- フッター
執筆をする際は、以下のポイントを押さえましょう。
- 読みやすいように、改行を入れているか
- 誤字脱字はないか
- 不必要な煽り文句を多用していないか
- CTAボタンを乱用していないか
- 適切な場所に画像が入っているか
上記を意識することで、より読みやすく購買意欲を掻き立てやすいメルマガに仕上がるでしょう。
HTMLメールは画像や装飾以外に、動画も入れられます。
ターゲット層に合わせて適切な方法を選択し、アプローチしていきましょう。
ステップ5.メルマガのタイトルを作成
メルマガの本文が完成したら、内容に合ったタイトルを作成します。
タイトルは読者がメールを受信して、まず最初に見る部分です。
タイトルの質で、メルマガが開封されるかが左右されるのです。
タイトルを雑にしてしまうと、開封率が下がり、コンバージョンへの影響に直結していきます。
タイトルを付けるコツは「コツ4.開封率のあがるタイトルを付ける」で解説しています。
参考にしてみてください。
ステップ6.連絡先リストを確認
本文まで固まったら、リストとターゲットが合っているか確認しましょう。
性別や年齢、地域などの各セグメントを絞り込みできるようであれば、できる限りターゲットに近いリストに絞ることをお勧めします。
ターゲットから離れたリストにメルマガを配信しても、開封率が悪くなってしまうだけで、「メール内容を改善すべきかどうか」の見極めの精度が鈍ってしまう恐れがあります。
ステップ7.テスト配信を実施する
メルマガをリストに配信する前に、必ず1度はテスト配信しましょう。
読者がメルマガを受信した時にどう見えるのか、タイトルや装飾は適切か、リンク切れを起こしていないか、誤字脱字はないか等のチェックをします。
配信件数が多ければ多いほど、ミスの影響が大きくなるため、入念なチェックが必要です。
管理者が複数いる場合は、できる限りのテスト配信とチェックすることをおすすめします。
ステップ8.メルマガの本配信
テスト配信が問題なければ、本配信です。
効果的な配信結果を得るために、読まれやすい配信タイミング、配信時間を意識しましょう。
個人情報を扱っていることを忘れずに、緊張感を持って望んでください。
メルマガの効果をあげる9つのコツ
メルマガを1人でも多くの人に購読してもらうために、以下9つのコツについて詳しくお伝えしていきます。
- 読者ファーストを意識する
- テンプレートを作る
- 継続的に配信できるテーマを用意する
- 開封率のあがるタイトルを付ける
- 開封率の高い配信タイミングを見つける
- 見やすいデザインや装飾を心がける
- CTAボタンの設置と工夫
- ABテストをする
- メルマガ配信の後は効果測定をする
それぞれどの部分に注意するべきか解説します。
コツ1.読者ファーストを意識する
あなたのメールを読むか、商品を購入したいと思うか決めるのは読者です。
メルマガは、宣伝するものと考えがちですが、自社の主張が強すぎると嫌煙されます。
読者の目線に立ち、あなたが実際にそのメールを受け取って、商品を購入したいと思うか、問い合わせしてみたいと思うかを考えてみましょう。
また、メールは作成者の思いやテンションが伝わるものです。
作っていて面白くない、読みたくないと思うメルマガは、読者にも同様の感情を抱かせます。
コツ2.テンプレートを作る
毎回構成を1から全て考えるのは大変なため、大枠のテンプレートを用意すると効率がよくなります。
配信内容によって、何パターンかのテンプレートを用意する方法もあります。
- 通常のお知らせ
- キャンペーン
- アンケート
など、状況に応じたテンプレートをご用意して使い回せば、作成時間を短縮できます。
コツ3.継続的に配信できるテーマを用意する
毎週1本メルマガを配信すると、それなりに継続的に配信できるテーマが必要です。
ECであれば、毎週異なる商品を紹介したり、期間限定セールで読者を飽きさせないようにできるでしょう。
セミナー関連であれば、読者にとって有益な情報を小出しに発信し、メインとなる部分はセミナーで発信という風にすると、興味を持ってもらえる可能性があります。
途中でメルマガ配信ネタに困らないよう、情報収集は欠かさず、ネタのストックは常に用意しておくことをおすすめします。
コツ4.開封率のあがるタイトルを付ける
メルマガは開封されなければ始まりません。
開封されるようなタイトルをつけることを意識しましょう。
4U原則を意識し、1人でも多くの読者に興味を持ってもらえるようなタイトルをつけてください。
4U原則は、4つのUから始まる特性を盛り込むことで、読者の興味を引きやすくするマーケティング手法です。
以下の4つの内容で成り立っています。
- Urgency:緊急性
- Uniqueness:独自性
- Ultra-Specificity:超具体性
- Userfulness:有益性
それぞれの項目を解説します。
Urgency:緊急性
緊急性は「7日間限定」「5月25日〜30日までの期間限定」などの、すぐ読まなければいけないという、読者への行動を促すことです。
ただし「今すぐ」「5分以内に開封してください」などの煽り方をしてしまうと、読者から不信感を持たれたり、スパムメール(迷惑メール)と判断されてしまう可能性もあります。
煽りすぎには注意しましょう。
Uniqueness:独自性
独自性は、競合と同じような表現を使わず、オリジナリティのある文言を使うことです。
他にも競合が出していない新しい情報や、新しい角度からの視点を伝えると「この話題は初めて見るな」と、読者に思ってもらえます。
ただし、新しい言い回しや新鮮な話題に気を取られすぎて、コンセプトに合わないタイトルにならないようにしましょう。
Ultra-Specificity:超具体性
超具体性は、キャンペーンの内容やメルマガ本文の内容を具体的に示すことです。
例えば「20%オフ」「初回送料無料」「夏のおしゃれに役立つアイテムを紹介!」などが当てはまります。
ただし、タイトルは原則14文字〜20文字程度が適正なので、長くなりすぎないようにしてください。
Userfulness:有益性
有益性は、読者にとってメルマガが有益であることを示すことです。
例えば「このメルマガを読むことでSEOの知識がグッと深まります」などのを入れると効果的です。
ただし、興味を引かせたいがために、大げさな表現を使うのは避けましょう。
タイトルと本文の温度差があると、読者に不信感を持たれてしまいます。
4つのUを全て必ず盛り込まなければならないわけではありませんが、意識することでより読者に興味を持ってもらえるタイトルになります。
コツ5.開封率の高い配信タイミングを見つける
読者が寝ている夜中や、仕事で忙しい時間帯にメールを送ってもなかなか読まれません。
ターゲットの最も読んでもらいやすい時間帯を調査し、開封率のあがる配信タイミングを見つけましょう。
詳しいメルマガの配信タイミングは「メルマガ開封率をあげるには?ベストな配信時間や曜日も解説」を参考にしてください。
コツ6.見やすいデザインや装飾を心がける
メルマガを配信する際には、見やすいデザインや装飾を心がけてください。
HTMLメールの場合は、画像や文字装飾、動画を使って見やすくできます。
例えば大事な部分は赤文字にしたり、商品イメージがつきやすいように画像を挿入したりすると、最後まで読んでもらいやすくなります。
テキスト形式は、装飾を使ってわかりやすくするのがおすすめです。
記号を使って囲んだり、余白を使って伝えたい部分を強調しましょう。
読者にとって読みやすいか確認しながら、仕上げてみてください。
コツ7.CTAボタンの設置と工夫
CTA(=Call To Action)とは、ユーザーへの行動喚起を促すためのリンクに対して使われるwebマーケティング用語です。
「問い合わせる」「商品を購入する」というテキストリンクだけだと、見逃しやすいので、ボタンにして目立たせることで、読者が購入リンクを見つけやすくなるのです。
例えば、単に「送信」と書かれているボタンがあっても、読者はなにを送信するのか不安に感じてしまいます。
そこで「見積り条件を送信する」と具体的に示すことで、安心して読者はクリックしてくれます。
「読めばわかるだろう」という作成側の思い込みは、機会損失に繋がります。
読者は全てを読んで理解しているわけではないことを、念頭に置いておきましょう。
またボタンの設置場所も、読者が見つけやすいような場所を意識すべきです。
多くの読者は縦スクロールの文章を読む際に、Z型もしくはF型の動線で内容を見ていきます。
また、上から順番に全て読む読者は多くありません。
最初と最後、真ん中あたりを軽くみただけでも、メルマガの目的を伝えられるようにし、CTAボタンを設置するようにしましょう。
コツ8.ABテストをする
開封されやすいタイトルや配信タイミングを見つけるために、本配信前にABテストするとよいでしょう。
ABテストとは、AパターンとBパターンのメールを配信し、クリック率や開封率を比較し効果の要因を調べる方法です。
メルマガ配信システムによっては、ABテスト機能がありリストへランダムに送信できます。
タイトルの内容や本文のCTAボタンを変更して、テストしましょう。
開封率の反応がよかったタイトルや配信タイミングを、本配信に役立ててください。
コツ9.メルマガ配信の後は効果測定をする
メルマガを配信したあとは、効果測定をするようにしましょう。
配信して終わってしまうと、自社の目的を達成できません。
開封率やクリック率のほかに、配信リストのエラー率やコンバージョン数などを確認し、改善点を洗い出します。
メルマガは読まれなければ意味がないため、開封率を優先的に上げていきましょう。
メルマガ作成時に注意するポイント
メルマガをより効果的なものにするために、作成時に注意すべきポイントをいくつか紹介します。
文章は読みづらくないか
文章の誤字脱字は最低限チェックしなければなりません。
なぜなら誤字脱字があるだけで、説得力が薄れ読者が読むのをやめてしまう可能性があるためです。
特に日本語は変換ミスで誤った漢字を使ってしまうことがあります。
現在では無料で文章の校正をしてくれるツールがあるため、自社に合ったものを探して使ってみてください。
画像のサイズは適正か
画像のサイズや画質には、気をつけましょう。
画像が小さすぎたり、大きすぎて画面から見切れていたりすると、読者はストレスを感じてしまいます。
基本的には600pxくらいにすると、スマホで読んでいる人もスクロールの必要が無くなります。
画像を小さくする際には、画質が荒くならないように注意してください。
コンセプトに合っているか
メルマガが一通り完成したときは、コンセプトに合っているか振り返ってみてください。
会社員がターゲットになっているにもかかわらず、装飾や画像が多いメルマガを送ってしまうと開封されても読んでもらえない可能性があります。
メルマガの雰囲気全体を見て、 読者が違和感を持たないように作ることが大切です。
ターゲットが閲覧する環境に対応できているか
配信先の閲覧するも注意すべきポイントの一つです。
配信システムが、
- マルチパート配信に対応しているか
- レスポンシブ対応しているか
を事前に調べておく必要があります。
マルチパートとは、受信側によってHTML配信とテキスト配信を分けられる機能のことです。
レスポンシブ対応は、PCやスマホなどの受信端末によって、表示が最適化されることです。
ターゲットが閲覧する環境に合わせられるよう、配信前にチェックしておきましょう。
情報量やリンク先が多すぎないか
本文に情報量を詰め込みすぎていたり、リンク先の種類が多かったりすると、読者は混乱してします。
メルマガの目的を押さえて、読者の行動をしっかり誘導できるような構成にしましょう。
基本的に情報は1つで、リンクは2〜3に絞るのがおすすめです。
情報量やリンクが多いと離脱率だけでなく、購読停止にも繋がる恐れがあります。
リンク先に誤りやリンク切れはないか
リンク先に誤りがないかチェックしておきましょう。
読者が商品に興味を持って購入ボタンを押しても、肝心なリンク先が存在しないページになっていては、メルマガを配信した意味がありません。
知らずに配信してしまうと、読者からのクレームやトラブルに繋がる可能性もあります。
正しいリンクが設置してあるか実際にクリックして確かめましょう。
配信元情報の記載はあるか
配信元の情報は必ず記載しましょう。
誰(どこの企業)が配信しているか、問い合わせ先メールアドレスや電話番号など、配信元情報はメルマガ配信に必須です。
記載がないとスパムメールと判断されるだけでなく、「特定電子メール法」に違反して、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が罰せられる可能性もあります。
配信停止方法の記載はあるか
配信元の記載と同様、配信停止方法の記載も特定電子メール法によって定められています。
ただ設置するだけではなく、わかりやすい場所に表示する必要があります。
解除方法がわかりにくいと、企業の信用問題に発展することも。
配信停止のリンクは、配信前に正しく表示されるかチェックしておきましょう。
まとめ:メルマガは作り方を知り、読者目線を忘れずに作成する
メルマガは商品購入や申し込み、問い合わせなどの何かしらの目的を持って作られます。
コンバージョンをあげたいからと言って、自分本位のタイトルや本文を作成してしまうと、読者離れにも繋がりかねません。
読者目線に立ち
- 読んでいてストレスを感じないか
- CTAボタンは適正な数か
- 適正な場所に設置されているか、
- リンク先は間違っていないか
などの項目をチェックしてください。
本配信前のテスト配信や、配信後の効果測定、状況によってABテストなども取り入れ、メルマガをより効果的なものにしていきましょう。
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