DX推進に役立つ資格とリスキリング23選|メリットや選び方を解説

デジタル技術の発展に伴って、企業活動もDXを取り入れる動きが加速しています。
IoTやAI、クラウドなど、あらゆるデジタルテクノロジーを駆使することで、市場での優位性を獲得できることから、DXの対応は企業に必須の取り組みともいえるでしょう。
しかし、DXを取り入れるためには、従業員のリテラシーも向上させることが重要です。
そこで今回は、DX推進に役立つリスクキリングに関する資格ついて紹介します。
リスキリングの意味や実施する際のポイントなども紹介しています。
DXへの取り組みを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
リスキリングとは?
リスキリングとは、環境やビジネスの変化のために新しい知識やスキルを習得することです。
経済産業省によれば、以下のように定義されています。
新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること
引用:経済産業省「リスキリングとは―DX時代の人材戦略と世界の潮流」
私たちのビジネス環境は、デジタル化(DX化)によって急速に変化をしています。
そこで、このDX化に対応できるように、適切な知識やスキルを身に着けることが必要になりました。
企業としては、従業員の資格取得を奨励したり、DX研修をしたりなど、リスクキリングの機会を提供することも重要です。
特に資格の取得は、企業としても従業員の達成指標として設定しやすく、知識やスキルを持っていることが明確になることから、リスキリングにおすすめの手段といえます。
リスキリングとしてDX研修を進めていきたいと考えている場合は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:おすすめのDX研修10選!選ぶ際のポイントも併せて紹介
DX時代にリスキリングが求められる理由
DX化とは、デジタル技術を活用することで、ビジネスモデルや経営を変化させることです。
経済産業省では、DXを以下のように定義しています。
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。
引用:経済産業省「デジタルガバナンス・コード2.0」
ここでのデジタル技術とは、IoTやAI、クラウド、5Gなど多岐に渡ります。
また、DXに伴うサイバーセキュリティの強化など、企業として対応が必要になるケースもあります。
このようなデジタル技術を駆使するためには、適切な知識やスキルが欠かせません。
そこで重要となるのが、DXに必要となる知識やスキルを身に着けるリスキリングです。
リスキリングによって、企業のDX戦略に必要な人材を獲得し、ビジネスの変革をスムーズに行うことが大きな目的です。
DXについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:デジタルトランスフォーメーションとは?注目される理由を徹底解説
DX推進におけるリスキリングと資格取得のメリット
ここから、DXを推進するうえで、リスキリングによる資格取得をするメリットについて解説します。
DX化に必要な人材を確保できる
リスキリングで従業員に知識やスキルを学ばせることで、DXに必要な人材を確保できます。
前述の通り、DXはさまざまなデジタル技術を駆使する必要があり、求められる知識やスキルがたくさんあります。
また、DXは単なるデジタル化とは異なり、業務プロセスや企業の体質そのものを変革させ、競争上の優位性を確保することが目的です。
そのため、DX推進を担う人材は、ビジネスモデルや社内の仕組みを理解できている人材が適任です。
さらに業務プロセスを大きく変質させることが目的となるため、社内の各部署の協力も欠かせません。
外部からDXの知識を持つ人材を獲得するよりも、社内の人材にDXに関する教育をした方が効率的なケースがあります。
外部リソースを活用してDX推進を行う場合も、従業員のリテラシー向上は必要です。
DX導入後の変化にスムーズに対応するために、必要な知識やスキルをリスキリングによって身に着けましょう。
DX化を効率的に推進できる
前述の通り、社内の仕組みを理解している人材のリスキリングを進めることで、DXをスムーズに推進できます。
ただし、DXに取り組む際は、推進者のみならず企業全体としてデジタルに関する知識を習得しておくことが理想です。
DXの変革による影響範囲は広範であり、ほぼすべての従業員がDXによる変化の対象になります。
つまり、一部でもDXに対応できない部署があれば、ビジネスが機能不全に陥ってしまう可能性があるのです。
例えばDXの一環でシステムを導入した場合、ITに関する知識が不足している従業員がいれば、かえって業務効率が悪くなってしまうことも考えられます。
推進者ほど知識やスキルを充実させる必要はありませんが、DXにより業務上で必要となる最低限の知識を身に着けておくことは重要です。
DXのためのリスキリングが積極的に行える環境を整備しましょう。
セキュリティなどの管理リスクを低減させる
デジタル技術に関する知識不足は、重大なセキュリティリスクを発生させる危険性もあります。
このようなセキュリティ事故は企業にとって大きな損失となる可能性もあることから、確実に回避することが重要です。
例えばPCのウイルス感染やランサムウェアの感染などによる顧客情報の流出は、多大な損害も被る可能性もあり、DXにおける大きな問題となるセキュリティリスクといえます。
この場合でも、リスキリングによって従業員への教育を徹底することは効果的な手段です。
ウイルス感染を防ぐための適切な機器の取り扱いや、ウイルス感染が疑われる場合の対処方法を学ぶことで、このようなリスクを低減できます。
企業として重大なリスクを避けるためにも、従業員のリスキリングを推進しましょう。
セキュリティについてより深く知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:DX時代に求められるセキュリティ対策とは?導入のポイントを解説
リスキリングでDXに関する資格を選ぶ3つのポイント
ここまで、DXにおいてリスキリングを進めるメリットを解説しました。
ただし、リスキリングによってDXをスムーズに推進するためには、より効果のあるスキルや知識を取得することが重要です。
リスキリングに役立つ資格を選定するためには、以下のポイントを意識しましょう。
- キャリアによって適切な資格を選択する
- 従業員へ資格取得の目的を理解させる
- 資格の取得が目的にならないようにする
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
ポイント1:キャリアによって適切な資格を選択する
DXをスムーズに推進するためには、必要となる知識やスキルに絞ってリスキリングすることがポイントです。
例えばDXの推進者であれば、デジタル技術の導入を指揮できる資格や、進行管理ができる資格など、マネジメント系の資格の取得が求められます。
また、従業員のキャリアにあわせた資格選びも必要です。
DXを推進するにあたり、従業員の今までのキャリアとまったく関係のない資格を取得させることは非効率的で、あまり現実的な手段とはいえません。
そのため、現状のキャリアや将来のキャリアプランにあわせて資格の取得を促すことにしましょう。
現状のキャリアで培ったノウハウにリスキリングを組み合わせることで、より業務上で効果的に知識やスキルが活かせるようになります。
自社のDX戦略をしっかりと定め、必要になる知識やスキルを持った人材を効率的に育成できるようにしましょう。
ポイント2:従業員へ資格取得の目的を理解させる
資格を取得する目的を明確にするためには、DX戦略を定めることが必要です。
DXによってどのような変化を目指すのかを明確にし、さらにプロセスを綿密に計画することが求められます。
DXに取り組む目的とプロセスを明確にすることで、どのような知識やスキルが必要になるのかが明確になり、効率的に従業員へのリスキリングを促せます。
従業員も、DXによってどのような変革が生じるのかを理解することで、自ら学習を行う機会の創出につなげることも可能です。
DXに取り組む目的を明確にしたうえで、リスキリングの重要性を伝えられるようにしましょう。
ポイント3:資格の取得が目的にならないようにする
資格を取得する目的は、あくまでも習得した知識やスキルをDXに活かすことにあります。
そのため、資格の取得自体が目的にならないように注意しましょう。
取得する資格によっては、DXには関係の範囲を学習する機会もあります。
DXに取り組むにあたり、必要になる知識やスキルを明確にしたうえで、学習すべき範囲を理解できるようにすることがポイントです。
前述の通り、リスキリングを行う目的を明確にしたうえで、効率的に知識やスキルを習得できるようにしましょう。
DXに直接関係するリスキリングにおすすめな資格3選
ここからは、DXのためのリスキリングのおすすめな資格を紹介します。
まずは、DXに直接関係する資格について解説します。
ぜひリスキリング実施の参考にしてみてください。
1.DX検定
DX検定は、DXに必要となるビジネスやデジタル技術に関する知識について、受験者の知識レベルを評価する検定試験です。
1,000点を満点として、取得した点数によって受験者のDXに関する知識レベルが数値化されます。
例えば、IPAが定義しているDX推進人材像に照らし合わせた場合、850点以上を獲得できれば、社内のDXを推進するリーダーとして活躍が期待できるレベルです。
出題範囲は、DXに関する基本的な知識から、ITやデジタル技術のトレンドに関する問題など幅広く、先端技術の理解度も問われます。
DXに関する知識レベルを数値化できるため、特に社内の推進者などの受講がおすすめの資格です。
2.デジタルトランスフォーメーション検定
デジタルトランスフォーメーション検定は、全日本情報学習振興協会が実施している検定試験です。
DX人材を目指すための基礎習得を目的とした検定であり、AIやIoT、クラウドなどの知識を幅広く習得できます。
デジタルトランスフォーメーション検定では、「DX推進アドバイザー認定試験」と「DXオフィサー認定試験」の2種類があり、企業としてDX人材の育成を行う場合はDXオフィサー認定試験の取得がおすすめです。
DXオフィサー認定試験は、DXの現状や推進に必要となるデジタル技術、DXを推進するための方法などを学び、DXの推進者や管理者を目指すことを目的としています。
DXの基本を学べる内容になっていますので、推進者や従業員教育を行う部署では率先して取得したい検定です。
3.+DX認定資格試験
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引用:+DX認定資格試験
+DX認定資格試験はDX推進者向けの試験で、非IT部門の担当者でも取得できる資格になっています。
DX推進に必要な知識が求められる試験になっていて、8割以上の正答で合格となります。
経済産業省などが公表している、公的な資料からの問題出題もあり、ただしくDXについて学べることがポイントです。
試験自体は遠隔地でも受験できるため、会社で試験を受けることも可能です。
推進者としての知識を獲得するために有用な資格といえます。
DXに必要な基本知識を学べる資格4選
続いて、DXに必要な基本知識を学べる資格を紹介します。
DXはさまざまなデジタル技術を駆使するため、学ぶ範囲が広くなりがちです。
自社のDX戦略を策定したうえで、必要な知識をリスキリングするようにしましょう。
1.ITパスポート
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引用:ITパスポート試験
ITパスポートは、IPA(情報処理推進機構)が実施している資格試験で、ITに関する基本知識を習得していることを示す国家資格になります。
出題範囲は、最新のITやデジタルのトレンドに関する事柄や、ITの一般知識、経営知識、情報セキュリティなどです。
幅広い知識が求められることが特徴です。
DXに必要となるITの知識について、初学者から学べる内容になっているので、全社員のITリテラシー向上のためにも利用されています。
ITに関する知識の普及のためにおすすめな資格試験です。
2.情報セキュリティマネジメント試験
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引用:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「情報セキュリティマネジメント試験」
情報セキュリティマネジメント試験は、ITパスポートと同じくIPAが実施している国家試験です。
ITパスポートの違いは、情報セキュリティに特化している点で、特にマネジメント分野の知識を習得できます。
情報セキュリティマネジメント試験では、情報セキュリティの計画や運用、評価、改善など、リスク回避のための知識やスキルが習得が可能です。
特に企業のDXにおいては、推進者やマネージャークラスの取得が求められます。
3.MOS(Microsoft Office Specialist)
MOSは、マイクロソフトが公式に実施している資格試験です。
WordやExcelをはじめとするマイクロソフト・オフィス製品について、一定以上の知識と利用スキルを所持していることを示す資格となっています。
現在、企業の多くではWordやExcelを使用する機会が増えており、業務効率化のために取得しておくことが望まれる資格です。
MOSには、「スペシャリストレベル(一般)」と「エキスパートレベル(上級)」の2種類の資格があり、エキスパートレベルはより高度な知識を所有していることを証明できます。
MOSを取得することで、オフィスソフトのより高度な操作が可能となり、業務効率化の役立てることも可能です。
4.VBAエキスパート
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引用:VBAエキスパート
VBAエキスパートとは、マイクロソフトが提供するExcelやAccessにおいて、マクロとVBAのスキルを証明する資格です。
マクロやVBAの活用は、作業や業務効率を大きく改善させる効果があり、取得することでDXに大きく貢献できるケースもあります。
また、システム開発にも使用されるスキルであり、DXの取り組みで導入したシステムでも活用できます。
VBAエキスパートは、資格試験の対策がそのままスキルの習得につながり、合否は試験の終了後にすぐ判明することから、スピード感を持った資格取得が可能です。
DX推進のマネジメントに役立つ資格6選
DXに取り組む場合は、戦略に沿って進められるように推進者が必要になります。
ここからは、DX推進のマネジメントに役立つ資格を紹介します。
1.プロジェクトマネージャ試験
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引用:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「プロジェクトマネージャ試験」
プロジェクトマネージャー試験とは、システム開発におけるマネジメントスキルを証明する資格です。
IPAが実施している資格試験のなかで最高位に位置付けられている資格で、合格率も15%前後とかなり難易度が高い試験となっています。
情報処理技術に関する正しい知識や、プロジェクトを適切に推進できる能力、経営やシステムの戦略など、システム構築のマネジメントに関わる幅広い分野の知識が求められます。
DXで情報システムの構築が必要になる場合に有用な資格で、かなり汎用性が高い資格です。
2.ITストラテジスト試験
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引用:株式会社アイテック「ITストラテジスト【ST】情報処理技術試験」
ITストラテジスト試験は、システム開発の超上流で活躍するエンジニアを育成する国家試験です。
デジタル技術を活用することで、企業戦略の立案や実行を行う人材のことをITストラテジスと呼びます。
DX戦略の策定にも活用できる資格となっているため、デジタル技術に関する高度な知識や、経営戦略の知識が求められることが特徴です。
DXの戦略立案段階から活用できますので、推進者や企業のトップ人材であれば取得しておきたい資格です。
3.ITコーディネーター
ITコーディネーターは、2001年から経済産業省が推進している資格試験です。
経営のIT化を支援できる人材の育成を目的としており、DX推進に有用な資格といえます。
ほかの資格と比べて、企業の経営とITの関係に特化していることが特徴で、コンサルタントのような役割として活躍できます。
企業経営の知識も身に着けられるため、DXを推進する際には管理職レベルの取得がおすすめです。
また、ほかの資格試験に比べても比較的合格難易度が高いことから、知識とスキルの取得を目的に受験できる資格となっています。
4.基本/応用情報技術者試験
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引用:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「試験区分一覧」
情報技術者試験は、ITエンジニアが習得しておくべき知識を網羅的に学べる資格です。
試験には基本と応用の2種類があり、応用はさらに実践的な内容を学べる資格となっています。
内容としてはITパスポートと近い部分もありますが、より実践的な内容を基本としており、ITを活用した問題解決能力を養えることが特徴です。
基本的にはエンジニア向けの資格といえますが、DXにおいてシステム開発を行う場合は、戦略立案やマネジメント側にも一定の知識が求められることから、最低でも基本資格は所有しておくとよいでしょう。
5.システムアーキテクト試験
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引用:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「システムアーキテクト試験」
システムアーキテクト試験は、IPAが実施している試験区分の1つで、情報技術者試験よりも高度なIT知識が要求される国家試験です。
企業のIT戦略をもとにシステム開発の要件定義を行い、実装までを実践的に取り組む方法について学習できます。
情報システム開発を行う部門で、開発のマネジメントを行う人におすすめの資格です。
特徴は、企業のIT戦略を正確に読み解く能力と、それを実現するための高度な知識が要求される点が挙げられます。
情報処理技術者試験のなかでも最高難易度の試験となっているため、適切な対策が必要です。
6.IMA検定
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引用:IMA検定
IMA検定は、一般社団法人のIMA研究所が提供しているWebマーケティングに関する資格です。
資格取得には、講義を受講する必要があるため、ただの暗記ではなく現場で実践できるスキルを学べます。
受講できるコースは、以下の2つです。
- Standardコース
- Professionalコース
Standardはサイト分析とリスティング広告の運用スキルが身につき、Professionalコースはターゲット別の集客プランの立案などの知識が得られます。
プロダクトマネージャーなど、Webマーケティングの知識を改めて学びなおしたい方におすすめです。
DXにおけるエンジニアのリスキリングにおすすめな資格6選
DXを推進する際には、社内のシステム開発などに携わるエンジニアが必要になるケースがあります。
ここからは、エンジニアのリスキリングにおすすめ資格を紹介します。
すでにエンジニアとして活躍している人から、これから目指す人におすすめな資格を紹介しますので、ぜひリスキリングの参考にしてみてください。
1.ネットワークスペシャリスト試験
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引用:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「ネットワークスペシャリスト試験」
ネットワークスペシャリスト試験は、IPAが実施している高度情報処理技術者試験のひとつです。
情報処理技術者試験のなかでも最高難易度のレベル4に属しており、取得難易度が高い資格試験です。
ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークを専門分野として、システムの企画や要件定義、設計かた保守・運用までの知識とスキルを身につけられます。
DXの基盤となるシステム構築に関するスキルを学べるため、インフラエンジニアにおすすめの資格といえます。
ただし、取得難易度が高いことから、学習時間が必要になることに注意が必要です。
2.AWS認定各種
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引用:Amazon「AWS 認定」
クラウドサービスの1種であるAWSは、サーバーやデータベース、インフラの構築など、幅広い分野で利用されています。
DXでも使用する機会が多いことから、AWSに関する知識やスキルをリスキリングして置くことも重要です。
AWSには、11種類の認定資格が用意されており、初学者から熟練したエンジニア向けの資格が用意されています。
最高難易度の試験は以下の5つの分野に分かれており、AWSを活用した専門分野について学習できます。
- Security(情報セキュリティ)
- Database(データベース)
- Machine Learning(機械学習)
- Advanced Networking(ネットワーク)
- Data Analytics(データアナリティクス)
必要なスキルに絞って学習できることから、リスキリングにおすすめな資格といえます。
3.AI実装検定
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引用:AI実装検定
AI実装検定は、ビックデータの分析やデータサイエンスなどに、AIを活用する知識とスキルを学べる資格です。
特にディープラーニングに関する知識とスキルを専門的に学べることから、データ分析などの場面で役に立つ資格です。
資格は難易度ごとに3つに分類されていて、初学者から実践レベルまで幅広い人が受験できます。
データ分析や売上予測など、AIの活用は今後のDXにおける重要なポイントにもなるため、リスキリングでの学習に注目が集まっている分野でもあります。
4.データベーススペシャリスト試験
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引用:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「データベーススペシャリスト試験」
データベーススペシャリスト試験は、IPAが実施する高度情報処理技術者試験の1つです。
企業活動に重要となるデータベースに関して、システム基盤の企画や要件定義、開発、運用、保守などで推進役を担えるレベルの知識を保有していることを証明します。
顧客データをはじめとするデータベースは、企業の売上予測や戦略策定などに大きく貢献する分野であり、市場での優位性を確保するために欠かせない要素です。
データスペシャリスト試験は、企画から運用までの実践的な内容を学べるため、DX化でのデータベース構築の中心となって活躍できます。
5.Python3エンジニア認定試験
Python試験は、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が実施する資格試験です。
Pythonは近年人気になりつつあるプログラミング言語で、数値計算能力の高さと、連携可能なシステムの多さが特徴です。
特にデータベースをはじめとする膨大なデータを処理することに向いています。
また、多数のシステムとの連携により、作業の効率化を行うDXと相性の良いプログラミング言語です。
Python3エンジニア認定試験には3つの試験区分があります。
- Python3 エンジニア認定基礎試験
- Python 3 エンジニア認定データ分析試験
- Python 3 エンジニア認定実践試験
すでに習得しているスキルやキャリアにあわせてリスキリングしましょう。
6.CIW JavaScript Specialist
CIW JavaScript Specialistは、Certification Partner社が実施している国際認定試験です。
Webブラウザの構築に欠かせないJavaScriptに関する知識を中心としながら、インターネットやWebに関する知識も学習できます。
DXによってWebサイトなどの改善を行う場合には、リスキリングする価値のある資格といえます。
ただし国際試験のため、設問などはすべて英語で受験しなければならず、取得難易度が高い点がデメリットです。
DXにおけるデータサイエンティストのリスキリングにおすすめな資格2選
DXでは、ビジネス上で収集するデータを活用する、データベースの構築も重要です。
DXによってデータベースで構築したデータベースを、ビジネスに活かすためには適切なデータの活用が欠かせません。
そこでデータベースを活用し、ビジネス課題の解決方法を見出す役割がデータサイエンティストです。
ここからは、データを活用するデータサイエンティストのリスキリングにおすすめな資格を解説します。
1.データサイエンティスト検定
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引用:一般社団法人データサイエンティスト協会「データサイエンティスト検定™ リテラシーレベル」
データサイエンティスト検定は、一般社団法人データサイエンティスト協会が実施している検定試験です。
第1回の実施が2021年と比較的新しい資格ではありますが、DXの広がりと共に注目を集めています。
現在は、リテラシーレベルのみの展開になっており、データサイエンティストの基礎であるデータ加工やデータ分析を初め、機械学習、数理統計などが学べます。
データサイエンティストの基本を学べる試験となっていますので、これから知識やスキルを身に着けたいと考えている方におすすめです。
2.OSS-DB技術者認定試験
OSS-DB技術者認定試験は、特定非営利活動法人LPI-Japan事務局が実施する民間資格です。
試験は、データベースソフトウェア「PostgreSQL」の基礎や実務的な知識が問われる試験です。
PostgreSQLは、2011年にリリースされたデータベースソフトウェアで、DXにおけるデータベース構築にも利用できます。
やや限定的な資格になりますが、データベースを活用した課題解決なども学べる資格になるため、リスキリングにおすすめな資格です。
DXにおけるUI/UXデザイナーのリスキリングにおすすめな資格2選
DXで推進する改革のなかには、Webサイトの構築や改善などが含まれることがあります。
そこで、Webサイトの制作に関わるUI/UXデザイナーも必要です。
ここからは、UI/UXデザイナーのリスキリングにおすすめな資格を紹介します。
1.ウェブデザイン技能検定
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引用:ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、インターネットスキル認定普及協会によって実施されている資格試験です。
Webサイト制作に必要なWebデザインやシステム構築の知識やスキルが問われ、学科試験と実技試験の両方が実施されます。
試験は1級から3級までが実施されていて、UI/UXの初学者から、すでにデザイナーとして勤務している方まで受験できます。
Webサイト構築の実技も学べるため、UI/UXデザイナーを目指す方におすすめの資格です。
2.Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験は、サーティファイ認定試験事務局が実施する資格試験です。
Webクリエイターとしての知識やスキルを保有していることを示す資格であり、エキスパートとスタンダードの2種類があります。
デザインや画像編集に関するスキルも求められることから、UI/UXデザイナーのリスキリングにおすすめな資格です。
また、試験内容がHTML5やXHTML1.0、HTML4.01に対応しており、業務に合わせて受験しやすいことも特徴です。
リスキリングで資格を取得しDX化をスムーズに進めよう
今回はDXにおけるリスクキリングについて解説しました。
DXは企業にとって必須ともいえる取り組みです。
しかし、DXに取り組むためには、平行して従業員のリテラシー向上も欠かせません。
DX戦略を策定したうえで、必要となるスキルを洗い出し、適切なリスキリングを推進できるようにしましょう。
テクロ株式会社では、DXで必要になるWebマーケティングについて、効率的に学べるeラーニング教材「マーケブル」を提供しています。
Webマーケティングのリスキリングを検討している方は、無料で配布中の「BtoBマーケティング特化型eラーニング『マーケブル』サービス資料」をぜひご確認ください。