リスキリング研修とは？実施方法や成功ポイントを徹底解説

2023.04.18 2023.11.07 ブログ人材育成

最近「リスキリング」を従業員にさせる企業が増えています。
自社も取り組んでいきたいけれども、どのように取り組めばいいかわからないと悩んでいませんか。

この記事では、リスキリング研修について必要性や実施方法、成功させるポイントを解説します。

なお、テクロ株式会社では人材育成eラーニングサービス「マーケブル」を提供しています。

マーケティングのリスキリングを検討している方は、無料で配布中の「BtoBマーケティング特化型eラーニング『マーケブル』サービス資料」をぜひご確認ください。

1 リスキリングとは
2 リスキリング研修が必要な理由
3 リスキリング研修の実施方法
4 リスキリング研修を成功させるための5つのポイント
5 おすすめのリスキリング研修4選
6 まとめ：リスキリング研修で従業員のレベルアップを狙おう

リスキリングとは

「リスキリング」は、企業のDX（デジタルトランスフォーメーション）や市場環境の変化に対応し、新しい職種や業務で求められるスキルや技術を習得するために、従業員のスキルアップを促す取り組みとして注目されています。

企業や組織を離れてから大学などで個人の自己研鑽として学ぶ「リカレント教育」とは異なり、企業が主体となって、新たな知識や技術を学習することを指しています。

現代では新しいテクノロジーやビジネスプラクティスが生まれ、マーケットや消費者のニーズも変容し、現代のビジネス環境は急速に変化しました。

こうした環境下で、企業は常に最新の知識やスキルを持つ従業員を確保する必要があり、従業員の教育やトレーニングに多大な労力や資源を費やしています。

リスキリング研修が必要な理由

リスキリング研修とは、従業員に新しいスキルや知識を習得させることで、企業側は組織全体の生産性や競争力を向上させるために行います。

なぜ、リスキリング研修が必要なのか以下で解説します。

ビジネス環境の変化に対応する

リスキリングは、ビジネス環境の変化に対応するために必要です。

新しいテクノロジーを中心に社会変化の激しい環境下において、企業は従業員が最新の知識やスキルを手に入れる必要があります。

企業の競争力向上のためにも、従業員にリスキリングさせることが大切です。

従業員の生産性とモチベーションの向上

リスキリング研修は、従業員のスキルや知識を増やすことが目的です。

今までにはなかったスキルを持つことで、従業員は業務を効率的にこなし、生産性を向上できます。

また、自己啓発やスキルアップの機会を提供することで、従業員のモチベーションも向上し、より高いエネルギーで業務に取り組めます。

モチベーションが上がることで、仕事へのやりがいも感じられ離職率も自ずと下がるでしょう。

従業員のキャリアパスの確保

スキリング研修は、従業員のキャリアパスを確保できます。

従業員は技術の進化やビジネス環境の変化に呼応して、リスキリング研修を通じた新しいスキルや知識によって、能力や知識が向上し、新しい役割や職務に挑戦できます。

これにより、企業は従業員の定着率を向上させ、組織の安定性を高められるでしょう。

DXの考え方が浸透してきている

現代は、顧客のニーズや市場の変化に合わせて、企業が最新のデジタル技術を活用して、製品やサービス、組織自体を革新させて新たなビジネスチャンスの創出が求められています。

また、こうしたDXを推し進めるには、従業員に新たなデジタルスキルやITスキルの獲得が必要です。

新しい時代に対応するために企業も従業員もDXの考え方が浸透してきています。

リスキリング研修を通じて、従業員がデジタルスキルやITスキル身につけて、企業DXを推進することが必要とされています。

リスキリング研修の実施方法

リスキリング研修は、ただ勉強する機会を与えるだけでは意味がありません。

しっかり効果が出るように、従業員に合ったリスキリング研修を受けさせる必要があります。

リスキリング研修を実施したいと考えたときには、以下の手順がおすすめです。

それぞれ詳しく紹介します。

1.目的の明確化

リスキリング研修を導入する前に、企業は研修の目的を明確にする必要があります。

具体的にどのようなスキルや知識を身につけたいのか、どのような成果を得たいのかを定めることが重要です。

明確な目的を設定することで、研修プログラムの効果的な評価や、従業員のモチベーションの向上にもつながります。

2.参加者の選定

研修の目的を明確化したのち、参加者の現在の業務内容やスキルレベルと参加者のニーズを考慮し、研修の対象となる人材を選定します。

リスキリング研修は、特定の職種や業務に従事する人だけでなく、全社員に必要な場合もあります。

しかし、一度にすべてのスタッフにリスキリングする小音は難しいため、まずは新しいスキルを必要とする社員に優先的に受けさせましょう。

3.研修の内容の設計

研修内容を設計するにあたり、技術の革新やビジネスモデルの変化に対応するために必要なスキルや知識を研修のカリキュラムに盛り込みましょう。

また、学習内容や時間、研修の形式、期間を考慮し、参加者が効果的に学べるように設計することも大切です。

同時に講師・インストラクターの選定も行います。

講師は以下の項目を参考に選ぶのがおすすめです。

対象分野について最新の動向に詳しい
コミュニケーション能力が高い
教え方の評判がいい

4.研修方法の選定

研修計画が策定されたら、研修を選定しましょう。

集合研修	会議室や研修室などの場所で講師が直接指導する方法です。参加者同士の交流も生まれやすく、実践的な演習やグループワークも取り入れられます。ただし、参加者のスケジュール調整や会場確保など、手配に時間と費用がかかることが欠点です。
スクール・外部セミナー	専門の研修機関が主催する方法です。研修の質が高く、専門的な知識を学べて、異業種と交流するいい機会にもなります。デメリットは参加費用が高いことや、会社や参加者のスケジュールに合わせることが難しいことです。
eラーニング	オンラインで学ぶ方法です。ビデオやテキストを用いて、いつでもどこでも自分のペースで学習でき、低コストで、効率的に学習を進めます。デメリットは、参加者同士のコミュニケーションが取りにくいため、双方向性がないことです。

最近はビデオやWebコンテンツを活用して、従業員が自宅や職場から参加できるオンライン研修があります。

また、双方のメリット・デメリットをカバーし合う、オンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッド研修も見られます。

企業の状況や目的、参加者のニーズに応じて使い分けることが重要です。

5.研修後のフォローアップ

研修が終了したら、研修の効果を測定し、研修の成果を評価する必要があります。

研修の成果を測定する方法には、以下のようなものがあります。

アンケート調査	研修後に従業員にアンケートを実施し、研修の満足度や理解度を調査します。
評価テスト	研修前後に従業員にテストを実施し、スキルや知識の向上度合いを評価します。
業務成果の測定	研修後に従業員の業務成果を測定し、研修の成果を評価します。