オウンドメディアの成功事例6選!失敗しないためのコツとは?
2020.12.15

インターネットからの集客方法の一つとして人気を集めているオウンドメディア。
上手くいけば広告にお金をかけなくても継続的に集客できることもあり、オウンドメディアの立ち上げを考えている企業も多いのではないでしょうか?
ただ、実際にオウンドメディアを立ち上げて集客に成功している企業がある反面、イマイチ上手く集客できていないメディアもあります。
そして、オウンドメディアの運営で失敗しないためには、成功事例から成功する秘訣を学ぶことが非常に重要になってきます。
そこで今回は、オウンドメディアの成功事例について紹介していきます。
さまざまなジャンルの6つの成功事例を紹介しつつ、オウンドメディアの運営で失敗しないためのコツについても紹介していきます。
これからオウンドメディアを立ち上げてビジネスに活用していきたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
オウンドメディアとは
オウンドメディアとは、企業が運営しているWebメディアの総称です。
ただし、企業が運営しているWebメディアと言っても、広告で収益を上げることを目的として運営されている「キュレーションメディア」や「アフィリエイトメディア」などはオウンドメディアではありません。
あくまで自社でおこなっているビジネスと関連する情報などを発信しているWebメディアをオウンドメディアと呼びます。
オウンドメディアは、自社でおこなっているビジネスと関連する情報を発信していく中で自社の製品やサービスを紹介し、製品の購入やサービスの利用につなげていくことを目的に運営されています。
オウンドメディアについては以下の記事で詳しく紹介しているので、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。
>>オウンドメディアとは?立ち上げる目的やメリット・デメリットについて解説
オウンドメディアの6つの成功事例
オウンドメディアの運営に成功している企業はたくさんありますが、今回は、それらの成功事例の中でも特に素晴らしい成果をあげている6つの成功事例について紹介していきます。
どの事例も、オウンドメディアを運営していく上で非常に参考になるものばかりです。
該当メディアへのリンクも設置していますので、気になるメディアがあれば、ぜひチェックしてみてください。
それでは、みていきましょう。
成功事例1. 北欧、暮らしの道具店(株式会社クラシコム)
引用元:北欧、暮らしの道具店
オウンドメディアの代表的な成功事例として真っ先にあげられるのが、「北欧、暮らしの道具店」の事例です。
「北欧、暮らしの道具店」は、北欧テイストの家具や雑貨を販売しているECサイトで、北欧テイストのインテリアが好きなユーザーから絶大な支持を集めています。
そんな「北欧、暮らしの道具店」ですが、2020年に公開されたデータによると、毎月1,600万ものアクセスがあるようです。
「北欧、暮らしの道具店」はECサイトの中でコンテンツを掲載しているタイプのメディアですので、この1,600万ものPVすべてがメディアに掲載されているコンテンツによるものだとは言えません。
それでも、オウンドメディアに掲載されているコンテンツがユーザーの集客に大きく貢献しているのは間違いありません。
「北欧」にテーマをしぼりながらも毎月これだけのアクセスを獲得しているわけですから、大成功しているオウンドメディアの事例の一つだと言えるでしょう。
また、月間1,600万のアクセス数の他にも、
- ユーザーの95%以上が週に1回以上アクセスし、そのうちの72%が毎日アクセスしている
- ユーザー全体の50%以上が過去に20回以上アクセスしている
- Instagramのフォロワー105万人
- Twitterのフォロワー4万人
など、さまざまな成果をあげています。
「北欧、暮らしの道具店」が成功した理由
そんな「北欧、暮らしの道具店」ですが、「北欧、暮らしの道具店」のオウンドメディアがここまでの成果をあげられたのは、ユーザーが読みたいと思えるコンテンツ作りを徹底してきたからです。
実際に「北欧、暮らしの道具店」に掲載されているコンテンツに目を通してもらうとわかるかと思いますが、北欧に興味がない方でも思わずワクワクしてしまうようなコンテンツばかり掲載されています。
元々北欧テイストの家具や雑貨に興味を持っていなかったユーザーでも興味を抱いてしまうようになるわけですから、北欧テイストの家具や雑貨が好きなユーザーであれば惹かれないはずがありません。
最近は魅力的な商品があふれているため、ただ単に商品を紹介してもなかなか購入してもらうことができません。
しかし、ほとんどのECサイトは単純に商品を紹介するだけになります。
一方、「北欧、暮らしの道具店」では、写真をふんだんに使って商品の魅力をアピールしています。
また、その商品の活用例なども掲載されているので、その商品を購入した後のことが想像しやすくなっているのも優れているポイントの一つです。
「北欧、暮らしの道具店」のオウンドメディアでは、元々読者だったユーザーが社員として運営に加わり、コンテンツを作成していると言います。
その仕組みにより、ターゲットとなりうるユーザーが「読みたい」と思える魅力的なコンテンツを次々と生み出せているわけです。
後ほど詳しく紹介していきますが、この「ユーザーが読みたいと思えるコンテンツだけを作成する」という点はオウンドメディアを運営していく上で重要なポイントの一つになってくるので覚えておくようにしてください。
成功事例2. Rentio PRESS(レンティオ株式会社)
引用元:Rentio PRESS
「Rentio PRESS」は、レンティオ株式会社が運営している、カメラや家電に特化したオウンドメディアです。
レンティオ株式会社は「Rentio」というカメラや家電をレンタルするサービスを展開していますが、より多くのユーザーにサービスを利用してもらうための入り口として「Rentio PRESS」を運営しています。
こちらのメディアは立ち上げられて間もないメディアですが、すでに「月間訪問者数:100万UU」「月間閲覧数:200万PV」などの成果をあげています。
カメラや家電などのメディアは競合が強い傾向にありますが、そんなジャンルでここまでの成果をあげられているため大成功していると言えるでしょう。
「Rentio PRESS」が成功した理由
「Rentio PRESS」が後発のメディアながらここまで成果をあげられたのは、ユーザーが求めるコンテンツを丁寧に作りこんで発信しているからです。
実際に「Rentio PRESS」にアクセスしてコンテンツに目を通してもらえるとわかるかと思いますが、レビュー系の記事など、カメラや家電に興味を持っているユーザーが求めている記事が多数掲載されています。
カメラや家電には数十万円するものもあるため、ユーザーは実際に使ってみた感想などのコンテンツを求める傾向にあります。
「Rentio PRESS」では、そういったユーザーに向けてレビュー記事を掲載することで、ユーザーのニーズに答えているわけです。
また、コンテンツもかなりしっかりと作られていて、カメラのレビュー記事ではそのカメラを使って撮影したオリジナルの作例などが盛り込まれています。
その他にも、製品選びで悩んでいる方向けにおすすめの製品を紹介するコンテンツがあったり、その製品に関する基礎知識系のコンテンツが多数掲載されていたりします。
こういった直接CVにつながらないようなコンテンツも丁寧に作って掲載していくことで、それぞれの段階のユーザーのニーズに対してしっかりと答えているわけです。
また、「Rentio PRESS」では「この製品をRentioでレンタルして試してみませんか?」といった形でCTAを設置しています。
カメラや家電は製品の価格が高額になってしまいがちですが、レンタルだと10分の1以下の料金で試せるので、このCTAがレンタルサービスの利用者の獲得につながっていると予想されます。
こういった、メディアから自社の製品やサービスへ誘導する方法なども非常に参考になるので、ぜひチェックしてみてください。
成功事例3. Dcollection(株式会社ドラフト)
引用元:Dcollection
「Dcollection」は、株式会社ドラフトが運営するメンズ向けのファッションアイテムを取り扱うECサイトです。
そのサイト内に「メディア」のメニューを設け、オウンドメディアを展開しています。
「Dcollection」はメンズファッションに興味を持っているユーザーの中でも、ファッションに苦手意識を持っているユーザーをメインターゲットにしています。
そのためターゲットがかなり限定されてしまっていると考えられますが、それでも月に400万ものPVが集まる大人気のメディアの一つです。
「Dcollection」が成功した理由
「Dcollection」のオウンドメディアが成功した理由は、ファッションがわからず苦手意識を持っているユーザー向けのコンテンツ作りを徹底したからにほかなりません。
「Dcollection」のオウンドメディアでは、
- それぞれのアイテムの選び方
- サイズ選びのポイント
- 実際に販売しているアイテムを使ったコーディネート例
などのコンテンツを掲載しています。
また、「女子目線から選んだ〇〇」などのユニークなコンテンツも掲載されています。
これらのコンテンツでファッションの基本について学びながら商品を選んでいくことで、ファッションに苦手意識を持っている方でもおしゃれな服が選べるようになるわけです。
また、「オシャレの教科書」と呼ばれるシリーズもののコンテンツでは、シルエットや色選びに関する基礎知識などについても学ぶことができるようになっています。
ファッションに苦手意識を持っているユーザーに寄り添うコンテンツをしっかりと作り込んで掲載しているからこそ、月に400万ものアクセスを集めることに成功しているわけです。
成功事例4. 初心者のためのブログ始め方講座(エックスサーバー株式会社)
引用元:初心者のためのブログ始め方講座
「初心者のためのブログ始め方講座」は、レンタルサーバーを提供しているエックスサーバー株式会社が運営するオウンドメディアです。
こちらのオウンドメディアでは、メディアの名前どおり、これからブログを始める方に向けたコンテンツが多数配信されています。
最近のSEOでは権威性が評価の対象として重要視される傾向にあります。
「初心者のためのブログ始め方講座」はブログと関わりの深いレンタルサーバーのサービスを提供しているエックスサーバー株式会社が運営しているということもあって、関連するキーワードで軒並み上位表示を実現。
エックスサーバーの公式サイトのサブディレクトリで運営されていることも関係していると想定されますが、2020年の5月に始まったメディアが「ブログ 始め方」などのキーワードで上位表示しているのは驚異的です。
コンテンツ内ではブログを始めるのにおすすめのレンタルサーバーの一つとしてエックスサーバーを紹介する形でサーバーの契約へと誘導しています。
ブログ関連のさまざまなキーワードで上位表示しているため、メディアから誘導されてエックスサーバーを契約するユーザーはかなり多いと予想されます。
「初心者のためのブログ始め方講座」が成功した理由
「初心者のためのブログ始め方講座」が成功した最大の理由は、メディアの運営にうまく権威性を取り入れているからです。
まず、先ほども紹介したように、国内のレンタルサーバーの中で1、2を争う人気を誇るエックスサーバー株式会社が運営しているメディアという点で評価をされているのは間違いありません。
元々、高い評価を得ていたであろうエックスサーバーのドメインを使ってメディアを運営している点も、SEOの評価に多少なりとも影響をあたえているかもしれません。
さらに、こちらのメディアでは、ブログ運営で有名な「クニトミさん」がメディアの運営に参加されています。
クニトミさんのブログもブログの運営に関するありとあらゆるキーワードで上位表示されていますし、Twitterのフォロワーも6万人を超えています。
こういった権威性があると評価されうる方が運営に加わり、コンテンツを作成している点も、高く評価されている要因なのかもしれません。
こういった戦略的なメディアの運営によって、「初心者のためのブログ始め方講座」はオウンドメディアの運営で成果をあげているわけです。
成功事例5. ferret(株式会社ベーシック)
引用元:ferret
「ferret」は、マーケティング関連のサービスを提供している株式会社ベーシックが運営しているオウンドメディアです。
- SEO
- SNSマーケティング
- Web広告
など、Webを活用したマーケティングに関するさまざまなコンテンツを配信しています。
マーケティング関連のオウンドメディアは、自社のマーケティング力の宣伝にもなるのでさまざまな企業が取り組んでいますが、「ferret」は頭一つ飛び抜けている存在で、マーケティングをテーマにしたオウンドメディアです。
「月間UU350万人」「月間PV550万人」などのデータからも、オウンドメディアとして成功しているのがひしひしと伝わってきます。
「ferret」が成功した理由
マーケティングに特化したメディアである「ferret」が成功した理由は、マーケティングの知識をまったく持ち合わせていない人でも体系的に学べるようなコンテンツ作りを心がけていたからです。
「ferret」には会員登録の機能があり、無料で会員登録できるようになっているのですが、会員登録をおこなうとマーケティングのカリキュラムが閲覧できるようになります。
用意されているカリキュラムは、マーケティングを基礎から講座形式で学んでいけるように設計されたもので、進捗率なども確認できるようになっています。
マーケティングは専門性の高い分野ですので、ユーザーが「何から学べばいいんだろう…」と悩んでしまいがちです。
「ferret」では、そういったユーザーの悩みを解消し、マーケティングをスムーズに学んでいける環境を提供しています。
今でこそこういった手法をメディアに取り入れる企業は増えてきましたが、当時はかなり画期的な手法でした。
このカリキュラムの実装によって、「ferretならマーケティングを無料でイチからしっかり学べる」という口コミが広がり、あっという間に人気のメディアへと成長していったわけです。
成功事例6. mercan(株式会社メルカリ)
引用元:mercan
「mercan」は、人気のフリマアプリ「メルカリ」の運営元である株式会社メルカリが運営しているオウンドメディアです。
ただ、「mercan」はこれまで紹介してきたオウンドメディアとは若干毛色の異なるオウンドメディアで、採用を目的として運営されています。
企業が優秀な人材を獲得するためにオウンドメディアを運営することをオウンドメディアリクルーティングと言いますが、「mercan」はそのオウンドメディアリクルーティングのために立ち上げられたメディアです。
オウンドメディアリクルーティングは成果が数値化しにくいため成果に関するデータは公表されていませんが、メルカリの採用面接に来る応募者のほとんどが「mercan」を見て応募を決めたと話しているそうです。
「mercan」が成功した理由
当時ほとんどの企業が採用していなかったオウンドメディアリクルーティングに早い時期から参入したという点が、「mercan」が成功した理由だと担当者がインタビューで語っています。
当時はWantedlyなど完成したプラットフォームを活用して採用活動に取り組んでいくのが効率的だと考えられていました。
しかし、「mercan」はあえて一般的ではないオウンドメディアリクルーティングを選び、見事成功につなげていったわけです。
オウンドメディアリクルーティングについては以下の記事で詳しく紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
>>オウンドメディアリクルーティングとは?メリット・デメリットから進め方まで徹底解説!
成功事例から学ぶオウンドメディア運営で失敗しないための4つのコツ
オウンドメディアの運営で失敗したくないのであれば、紹介させてもらった成功事例のオウンドメディアを細かく観察していくのが一番です。
そうすることで、それぞれのメディアがなぜオウンドメディアの運営に成功したのかがわかるようになります。
ただ、そういった時間をなかなか確保することができないという方も少なくないかと思います。
そこで、成功事例のオウンドメディアを細かく観察することで見えてくるオウンドメディアの運営のコツを4つ厳選してピックアップしてみました。
オウンドメディア運営で失敗しないための4つのコツについて詳しくみていきましょう。
要素1. ユーザーが求めるユーザのためになるコンテンツを意識する
紹介したオウンドメディアのコンテンツをいくつかチェックしてみるとわかるかと思いますが、それぞれのメディアに掲載されているコンテンツは、どれもユーザーが求めている有益なコンテンツばかりです。
例えば、「北欧、暮らしの道具店」のオウンドメディアでは北欧のテイストが好きなユーザーをターゲットにしているので、北欧テイストの家具や雑貨などの情報を中心に掲載しています。
ただし、一般的なメディアのように単純にアイテムを紹介するだけではありません。
日々の生活の中でどのようにアイテムを活用していけばいいのかを、写真を多用しながら紹介しています。
家具や雑貨の購入を検討しているユーザーは、「そのアイテムを購入したあとどのようにして活用していけばいいのか」といった情報も欲しているため、活用例を交えた商品紹介コンテンツを作成し掲載しているわけです。
また、活用例を交えることでユーザーはアイテムを購入した後のことを想像できるようになるため、製品の購買意欲を高めることもできます。
このようにオウンドメディアでは、ターゲットとなるユーザーが求める、ユーザーのためになるコンテンツを配信していくことがとても重要になってきます。
要素2. とことんまでこだわった良質なコンテンツのみを掲載する
オウンドメディアではユーザーが求めるユーザーのためになるコンテンツのみを掲載するべきだと紹介してきましたが、掲載するコンテンツは品質にもこだわらなくてはいけません。
なぜなら、ユーザーは品質の低いコンテンツを欲していませんし、ユーザーのコンテンツに対する目が肥えてきているからです。
日本でオウンドメディアが流行り始めたころは、ユーザーの目は今ほど肥えていませんでした。
そのため、とても品質が高いとは言えないようなコンテンツでもユーザーを満足させることができていました。
一方、スマホが広く普及して誰でも気軽にネットにアクセスできるようになっている現在は、ユーザーの目がかなり肥えてきています。
中身の薄いコンテンツではユーザーを満足させることはできませんし、冒頭で「このコンテンツは有益ではない」「このコンテンツはつまらない」と判断されてしまうとユーザーはすぐに離脱してしまいかねません。
一度つまらないメディアのイメージがついてしまうとそのユーザーが今後アクセスしてきてくれる可能性はグッと下がってしまいます。
そういったユーザーが増えるとリピーターの獲得が一気に難しくなるため、注意が必要です。
品質の低いコンテンツはSEOにも悪い影響をあたえしまいかねない
品質の低いコンテンツはSEOにも悪い影響をあたえてしまいかねません。
最近のWebコンテンツはジャンルにかかわらず質の高いものが増えてきているため、中途半端なコンテンツだと上位表示を実現することができません。
そうなると、いつまで経っても十分なアクセスを獲得できなくなってしまいます。
SEOの評価にはユーザーからの評価も加味されますが、品質の低いコンテンツではユーザーを満足させることができず離脱につながってしまうため、やはり悪影響をあたえてしまう可能性があると言えます。
品質の高いコンテンツの作成は時間と手間がかかってしまうので決して簡単ではありません。
ただし、コンテンツを一つ作ってアップするのに一ヶ月以上かけるメディアがあることを考えると、やはりコンテンツの品質にはとことんまでこだわりぬくべきだと言えるでしょう。
要素3. 成果が出るまで地道に取り組む
オウンドメディアへの取り組みを成功させたいのであれば、成果が出るまで地道に取り組むことが必要になります。
なぜなら、オウンドメディアは短期間で成果をあげられるような方法ではないからです。
オウンドメディアを立ち上げる場合、基本的に新しいドメインを取得して立ち上げていくことになりますが、新しいドメインはSEOで正当な評価を受けられるようになるまでに時間がかかります。
半年の間は正当な評価を得られない状態が続くと考えておくべきです。
その期間は、どれだけ品質の高いコンテンツを作成してアップしてもほぼ上位表示を実現できない状態が続くことになります。
オウンドメディアの運営にさける時間が少なくなってしまう場合や業種によっては、1年以上かかってしまうこともあります。
オウンドメディアの運営に取り組んでいく場合、このことをよく理解しておかないと、中途半端に取り組んで撤退してしまうことになりかねません。
実際、オウンドメディアの運営をやめてしまった企業の多くが、成果が出るようになるまで待てずにしびれを切らして撤退してしまっている傾向にあります。
時間や手間、お金を無駄にしてしまわないためにも、オウンドメディアで成果があがるまでは地道な取り組みが必要になることを理解しておくようにしましょう。
要素4. データを元にした分析と改善を繰り返す
Webで展開していくオウンドメディアでは、ツールを活用することでさまざまなデータを取得することが可能です。
Google Analyticsを使えば、
- ユーザーの属性
- ユーザーのサイト内での行動
- コンテンツに対する評価
などのデータを取得できるようになります。
また、Google Search Consoleを使えば検索に使用されたキーワードがわかるようになりますし、順位チェックツールを使えばコンテンツの検索結果での掲載順に関するデータも取得できます。
これらはオウンドメディアを運営していく上で最低限使用しておきたいツールですが、この他にもさまざまなツールがあり、それらのツールを活用すればより詳細なデータを取得することも可能です。
なぜこういったツールを使ってデータを取得するかというと、ユーザーと検索エンジンの両方から評価されるコンテンツを作るために必要不可欠になってくるからです。
これらのデータを分析して改善することで、より無駄のない洗練されたコンテンツを作りあげていけるようになります。
分析と改善を繰り返してコンテンツの完成度をより高めていくことができる点はWebメディアならではの大きなメリットでもあるので、必ず実践していくようにしましょう。
まとめ:オウンドメディアを成功させる秘訣は成功事例から学べる
オウンドメディアは確かに大きな成果をもたらしてくれるものではありますが、誰でも成果をあげられるというものではありません。
実際、オウンドメディアを立ち上げたものの、思うように成果をあげられていない企業もたくさんあります。
成果をあげるためにも、成功しているオウンドメディアをよく観察し、参考にしていくようにしましょう。
今回、オウンドメディアの運営で失敗してしまわないためのコツも紹介してきましたが、紹介させてもらった4つのコツを意識しながらメディアの運営に取り組んでもらえればそれなりの成果をあげることはできるはずです。
失敗してしまうことはほぼないと言っていいでしょう。
ただし、よりしっかりと成果をあげていきたいのであれば、成功しているメディアの分析は必要不可欠です。
- コンテンツの内容
- コンテンツのデザイン
- 画像やイラストの使い方
- 装飾の仕方
- メディアのデザイン
- 内部リンクの設定の仕方
など、チェックするべきところや参考にできるところはたくさんあります。
メディアを運営していきながらでいいので、参考になりそうなメディアをどんどん観察・分析し、取り入れていくようにしましょう。
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