オウンドメディアで成果を促す4つのメルマガ活用法と成功事例を紹介
「メルマガを集客方法として活用できないかと検討している。」
「オウンドメディアへの再訪問が伸びていない現状がある。」
そのようなお悩みを持っていませんか?
オウンドメディアとメルマガの組み合わせは、ビジネスの成長を促進する強力なマーケティングツールでもあります。
それぞれ強みを活かすと互いに補完し合えるのです。
この記事では、成果を促す4つのメルマガ活用法や成功事例を紹介していきます。
オウンドメディアとメルマガを組み合わせて運用したい方や改善をしていきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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リード獲得やメルマガの開封率に課題を抱えているBtoB企業様はぜひ参考にしてください。
目次
オウンドメディアとは
オウンドメディアとは、企業が自社のWebサイトやブログ、SNSなどを活用して、独自のコンテンツを配信することです。
コンテンツは、企業や個人が設定したテーマに基づいて、記事や画像、動画、音声などの形式で提供されます。
オウンドメディアはターゲット層に適したコンテンツを提供でき、さらに顧客とのコミュニケーションの機会も増えます。
顧客にとっても自分たちが求めている情報を得られ、自社の商品やサービスについてより深く理解することにもつながるでしょう。
オウンドメディアの意味や役割を詳しく書いた記事もありますので、参考にしてみてください。
関連記事:オウンドメディアの意味とは?役割とスムーズな運用方法を紹介
オウンドメディアでメルマガを活用するメリット
オウンドメディアでメルマガを活用するメリットは、以下の4点です。
- 顧客と長い関係構築ができる
- 広告コストがおさえられる
- 他コンテンツやセミナーに誘導できる
それぞれ以下で解説します。
顧客と関係構築できる
継続的に発信できるメルマガは読者と長い関係を築けます。
新規顧客よりも既存顧客のほうがコストは掛かりません。
メルマガは関係を継続しながら、顧客に合ったコンテンツを提供できるため、リピータやファンの育成に役立つのです。
コンテンツの質が低いとファンがつかないため、魅力の高い内容を意識する必要があります。
広告費をおさえられる
メルマガはコンテンツ作成を自社運用ができれば、広告費用がかかりません。
メルマガ配信システムの費用はかかることが多いですが、月額数千円~1万円程度で安価に利用できます。
前述したように既存の顧客にもアプローチできるため、新規顧客に売り込むよりもコストをおさえられるでしょう。
他コンテンツやセミナーに誘導できる
メルマガの文面で、別コンテンツやセミナーのリンクなどを設置して誘導できます。
読者が違和感のない文章を構成していれば、有効な広告施策として活用できるでしょう。
さらに配信リストが多いと有効な宣伝手段であり、読者との関係ができていれば、メルマガ経由でのコンバージョン獲得のチャンスもあります。
メルマガを始めたい方や効果を出したいと思う方に向けて、メルマガの効果について解説もしていますので、下記の記事も参考にしてみてください。
関連記事:メルマガって本当に効果あるの?具体的な効果やメリットを紹介
オウンドメディアでのメルマガの役割
SEOなど時間をかけながら集客をするオウンドメディアですが、メルマガを活用することで相乗効果をより生み出すことも可能です。
ここからは、メルマガがオウンドメディアにおいてどのような役割を果たせるかを確認していきましょう。
リードナーチャリングができる
リードナーチャリングとは、見込み顧客を育てるマーケティング活動のことをさします。
持続的に顧客との接点を持つことで、自社商品・サービスへの良い印象や興味を持ってもらったり、比較検討候補してもらうことが目的です。
オウンドメディアのメルマガ運用では、見込み客がメルマガに登録した時点で、オウンドメディアに良い印象や興味があるはずです。
定期的に良質なコミュニケーションを心がけることで、自社商品やサービスのファンになってもらう可能性を秘めています。
メルマガでリードナーチャリングをする場合は、頻度に注意してください。
頻度が多いとしつこい印象を与えてしまい、メルマガを解約される可能性があります。
頻度が少ないと、ユーザーに忘れられたり、目標を達成できない可能性があります。
コンテンツへの流入が見込める
メルマガは、1対多数のコミュニケーションに強みがあります。
WebサイトやSNSなどの媒体では、不特定多数の見込み顧客に向けてコンテンツを届けることは可能です。
ただ特定の見込み顧客に向けてコンテンツを届けることは難しいです。
コンテンツに流入させる場合は、メルマガ登録済みの配信対象リストに向けて、オウンドメディアで使われているコンテンツの一部を紹介します。
そして、オウンドメディアのコンテンツに誘導するボタンを設定するなどがあります。
売り込みすぎず、さりげなく誘導できるかがポイントです。
ブランドの信頼性が向上できる
オウンドメディアとメルマガを組み合わせることでブランドの信頼性向上にも寄与します。
例えば、会計ソフトの追加プラン発表に向けてメルマガで情報を提供し、使用例や導入のメリットなどをオウンドメディアで提供しましょう。
ブランドの一貫した価値情報の提供で信頼感が増します。
顧客自身も関係が構築できることでメッセージを受け入れやすく、長期的なビジネス関係を築きやすくなります。
オウンドメディアでのメルマガ活用法
メルマガでは読者との関係を築けるようになりますが、ここからは読者登録につながるような活用法をいくつか紹介していきます。
お役立ち情報を提供する
メルマガを配信する役割として、商品やサービスの売り込みではなく、読者のお悩みに寄り添う意識が重要です。
その上で読者が抱えるお悩みだったり、顧客からあった質問に対して、回答などをメルマガを通じて情報発信していくのがよいです。
さらに読者がオウンドメディアの最新情報を入手するきっかけや特別なコンテンツ配信することで、読者との信頼関係を築けます。
ウェビナー開催を告知する
ウェビナーなどオンラインイベントを実施する場合、メルマガで詳細情報を発信して、参加者を募れます。
また優待特典などを付与することで、より参加促進につなげることも可能です。
イベント開催後も録画動画の公開情報などをメールで伝えることで、参加できなかった読者に情報を届けることもできます。
ウェビナーについては、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:ウェビナーの意味とは?メリット・デメリットや便利なツール6選を解説!
更新情報を提供する
メルマガを通じて新たに追加されたコンテンツや記事の情報を読者に伝えることで、最新情報の入手とサイト訪問を促します。
ゼロからメルマガの企画を考える必要がなく、関係性のある見込み顧客に紹介もできるため、目的の情報に誘導しやすくなります。
読者の興味を引く部分を引用して、クリックしたくなる仕掛けを意識しましょう。
読者のニーズに合っていないコンテンツを提供してしまうと、クリックされない要因にもなるため、注意してください。
導入事例の紹介する
自社製品やサービスの導入事例をメルマガで紹介することで、読者に導入したあとの姿をイメージさせやすくします。
データなどの変化の推移も伝えられると導入後イメージも湧きやすく、検討中の読者の興味を持ってもらうことが可能です。
さらにデータだけでなく、お客さまの声やインタビュー動画や音声などをメルマガ内で公開すると効果が高まります。
実際のユーザーの声は、検討段階にいる顧客に響きやすいため、ぜひ活用してみてください。
オウンドメディアでのメルマガ運用の注意点
メルマガ登録してもすぐに登録解除されてしまっては、もったいないです。
ここからは、読者に向けて避けるべき行動をお伝えしていきます。
売り込みすぎない
メルマガで商品やサービスの売込みが強すぎると、読者は離れてしまう可能性が高まります。
メルマガは一方通行ではなく、見込み顧客となる読者と対話をしましょう。
コミュニケーションを取るような感覚で情報発信することを意識します。
自社商品やサービスの宣伝だけでなく、業界のトレンドや技術的なヒント、他社の成功事例など価値を感じてもらえる情報を共有することが大事です。
読者は価値を感じてもらい、メルマガを読み続けてもらえるはずです。
文章をわかりやすく簡潔にする
読者は、長くメリハリのないメルマガの文面は読みたくないはずです。
そのため、読者の集中力が途切れないような以下の工夫が必要です。
- 1つのメルマガに1コンテンツを意識する
- 目次を用意する
- 見出しを用意する
- 余白・改行をする
ユーザーに有益な情報を提供していても、文章がわかりにくければ離脱されます。
読んでもらえるメルマガを作りたい場合は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:メルマガの作り方の基本8ステップ!クリック率を高めるコツも紹介
PDCAサイクルを意識する
メルマガもPDCAサイクルを実施して、常に改善しながら運用していくことは重要です。
PDCAサイクルとは、以下の言葉で構成されたフレームワークです。
- Plan(計画):KPIの設定
- Do(実行):メルマガの作成・配信する
- Check(評価):データの効果測定をする
- Act(改善):改善点を洗い出し・修正する
メルマガのKPIの指標になるのは、開封率や反応率、クリック率などです。
ステップメールや配信コンテンツを設定して終了というものではありません。
改善要素があってもいいので、配信する型のフォーマットを作成して、早い段階で配信スタートしましょう。
PDCAサイクルを回しながら修正していく姿勢が大事です。
配信することで得られる反応率のデータを取りながら、継続的な改善をすることで、パフォーマンスと反応率の精度が高まるはずです。
さらに詳しい重要な指標や測定ツールも紹介していますので、気になる方は関連記事をご覧ください。
関連記事:メルマガは効果測定が重要!重要な指標や測定ツールを紹介
セキュリティ対策は万全にする
メルマガはセキュリティを意識することも大切です。
登録してくれた読者の個人情報の保護やスパムメール規制、登録解除リンクの設定など、法律や規制を遵守することは欠かせません。
メールアドレスを適正管理しながら、不正利用を防ぐ仕組みをつくることは大事です。
またメールアドレスを取得する際、メルマガ使用の用途以外で個人情報を利用しないことを登録してくれる読者に伝えることも重要です。
運用体制を整備する
メルマガで定期的に配信を継続していくには、運用体制を整えることも大事です。
理想的な運用体制は以下です。
- 責任者:現場トラブルも含めた運用全体の陣頭指揮を取る
- 編集長:読者の理想のイメージをメンバーに常に伝えていく
- 運用管理者:進行管理でメンバーと共有して円滑に業務遂行する
- システム管理者:個人情報管理やメルマガ配信を円滑に業務遂行する
- 制作担当者:読者に向けたメルマガ企画・制作を実行していく
- 校正担当者:誤字・脱字やメルマガ内容の確認をして修正していく
- 解析担当者:到達率やクリック率など反応率を分析して改善を促す
社内状況に合わせて、1人が複数の役割を担当する場合もあります。
1つの役割を細分化して複数名で担当していくように調整しましょう。
オウンドメディアとメルマガ活用の成功事例3選
オウンドメディアとメルマガを活用して成功している企業事例はあります。
それぞれ自社のリソースや特徴を活かしながら、読者に評価されている3つの事例を紹介していきます。
事例01:ナイルのマーケティング相談室(ナイル株式会社)
ナイルのマーケティング相談室は、マーケティングに関する情報を提供しているメディアです。
忙しい担当者に向けてお役立ち情報を配信しており、読者視線で情報を届けています。
メルマガは、以下の6つのポイントを重視して運用しています。
- テーマは「商談時によく聞かれる質問」にする
- とにかく件名にこだわる
- リンクの位置でアクションにつなげる
- テンプレートを複数作成する
- 送信先は絞らずに配信する
- GIVEとTAKEのバランスを意識する
引用:ナイルのSEO相談室「【1本30分でCV10倍】ナイル流「片手間メルマガ術!」成果事例も公開」
結果的に開封率は20%後半の開封率に変化し、問い合わせ数も約10倍成長しました。
事例02:PR TIMES(株式会社PR TIMES)
引用:PR TIMES
メディア関係者と個人ユーザーという2つのカテゴリに向けて、メルマガ戦略を使い分けているのが特徴的です。
国内の新聞社や通信社、出版社、テレビ局、ラジオ局、オンラインメディアなどに向けたメディア関係者の場合は、PR TIMES限定のプレスリリース情報を受信できるようにプレミア感を演出しています。
ユーザーは最新情報をつかめるほか、PR TIMES会員限定の情報をメールでもらえます。
自社の方向性を活かして対象のターゲット層に合わせてメルマガ活用している事例です。
一般企業などでも特別な顧客向け商品と一般的な顧客向けなどのカテゴリ分けした情報発信に活かせます。
事例03:TABI LABO(株式会社TABI LABO)
引用:TABI LABO
毎朝8時に新着記事を配信し、継続的な読者の確保に真摯に向き合っている印象です。
読者プレゼントなど、メルマガ読者限定のコンテンツを用意して飽きさせない構成とオウンドメディアとメルマガの連携されているのが特徴です。
さらに限定コラムの閲覧やプレゼント抽選などを提供し、特典を活かしながらオウンドメディアに集客することで、よりファンになってもらう戦略を感じます。
メルマガ登録をしたくなる仕掛けがこれから運用したい方や改善したい方には参考になるはずです。
まとめ:オウンドメディアとメルマガを活用して成果を上げるためには
オウンドメディアとメルマガは、オウンドメディアにリピート訪問してもらい、集客できる機会が作れます。
PDCAサイクルをしっかり回していけば、自社商品やサービスへの理解と共に、読者のファン化につながる相乗効果も得られるでしょう。
メルマガ運用には企画から配信まで定期的に実行していく負荷がかかります。
読者にとって有益な情報や知識などの自社ノウハウである資産をコンテンツに反映し、継続提供することで確実に読者を自社の理想のファンに育成できます。
なお、テクロ株式会社では「BtoBメルマガの効果的な作り方」資料を無料で配布しています。
リード獲得やメルマガの開封率に課題を抱えているBtoB企業様はぜひ参考にしてください。