SEO対策の種類は3つ!具体的なやり方を初心者に分かりやすく解説
Web集客において、SEO対策は欠かせません。
しかし、
- SEO対策の具体的なやり方が分からない
- 現在取り組んでいるSEOで良いのか不安を感じている
と悩みを抱えている方も多いでしょう。
そこで今回は、SEO対策のやり方を3つ紹介します。
SEO対策に取り組みたい、SEO対策の精度を上げたいと考えている方は、ぜひご一読ください。
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目次
SEO対策とは
SEO(Search Engine Optimization)対策とは、Googleなどの検索エンジンの検索結果上位に、自社サイトを表示するための施策です。
現在の検索エンジンのシェアはGoogleが9割以上を占めるため、「SEO対策=Google検索で上位表示されるための施策」と覚えておくと良いでしょう。
自社サイトが上位表示されると多くのアクセスを集められるため、Web集客においてSEO対策は欠かせません。
もしSEO対策の基本を知りたい場合は、以下の2つの記事を参考にしてください。
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次の節から、SEO対策の具体的なやり方である
- 内部対策
- 外部対策
- コンテンツSEO
SEO対策のやり方①内部対策
内部対策とは、テキストや画像、リンクなど、サイト内部の要素を改善する施策のことです。
「Webサイトの土台作り」と覚えておくと良いでしょう。
検索エンジンのクローラー(検索順位を決める情報を集めるロボット)の巡回を促し、情報を正確に伝えることが目的です。
内部対策は、基本的にWebサイトを制作するときに行います。
しかし、Webサイト制作時に取り組んでいなかったり、修正点が見つかった場合は、後から対応してもかまいません。
内部対策を怠っていると、いくら高品質なコンテンツを制作してもクローラーに発見されず、検索エンジンのデータベースに登録されません。
今回紹介するSEO対策の中でも基礎的な施策なので、最初に取り組んでおきましょう。
内部対策には、以下の3つの施策があります。
- クローラーの巡回頻度を上げる施策
- クローラーにコンテンツの内容を正確に伝える施策
- ユーザービリティ最適化に関する施策
クローラーの巡回頻度を上げる施策
以下に紹介する7つの施策によって、クローラーが巡回しやすいサイト構造を作ります。
クローラーの巡回頻度が上がることで、検索上位を獲得しやすくなります。
内部リンクの最適化
内部リンクとは、Webサイト内のページをリンクでつなぐことです。
画像の赤枠のようにつなぎます。
同じサイト内の関連するページ同士をリンクすると、クローラーが巡回しやすくなり、評価されやすくなります。
Webサイトの専門性を高めたり、ユーザーの滞在時間を長くすることにもつながるため、より強いSEO効果を期待できるでしょう。
パンくずリストの設置
パンくずリストとは、ユーザーがWebサイトのどこにいるかを視覚的に示した、案内表示のようなものです。
例えば、「ホーム>事業紹介>SEOコンサルティング事業」などと表示されます。
パンくずリストを作ることでユーザビリティが向上するだけでなく、クローラーも効率的にサイト内を巡回できるようになります。
SSLの適用
SSLとは、インターネット上のデータ通信を暗号化することです。
URLの最初を「http://」から「https://」にすることと覚えておくと良いでしょう。
SSL化することで、Webサイトのセキュリティが強化されます。
実は、GoogleもSSL化を推奨しているのです。
Google はランキング シグナルとして HTTPS を使用することにしました。現在のところは、ウェブマスターが HTTPS に切り替えるための移行期間として、このシグナルのウェイトを非常に小さく設定しています(グローバル クエリの 1% 未満にしか影響せず、高品質のコンテンツなど他のシグナルよりウェイトが小さい)。しかし、誰もがウェブを安全に利用できるよう、すべてのウェブサイトの所有者に HTTP から HTTPS への切り替えをおすすめしたいと考えているため、今後このウェイトは大きくする予定です。
引用:Google検索セントラル「ランキング シグナルとしての HTTPS」
そのため、SSL化しておくと「ユーザーが安心して利用できるコンテンツ」と評価され、SEOにおいて有利に働きます。
URLの正規化
URLの正規化とは、同じ内容のリンクが複数ある場合に、検索エンジンからの評価を受けるURLを1つにすることです。
重複コンテンツによる低評価を避けることと、クローラービリティを向上させることが目的です。
Search ConsoleのURL検査ツールを使えば確認できます。
XMLサイトマップの作成
XMLサイトマップとは、Webサイトの構造やコンテンツをまとめたファイルのことです。
図のように、構造が複雑だったりコンテンツが多すぎたりすると、クローラーがWebサイトの内容を理解するのに時間がかかってしまいます。
一方で、XMLサイトマップに内容がまとめられていると、素早く理解することが可能です。
結果的に、巡回効率が上がり、SEOにおいて有利に働きます。
以下の場合は、XMLマップを作っておくのがおすすめです。
- 500ページ以上のコンテンツがある
- サイト内リンクがない
- 外部リンクが少ない
- 動画や画像が多い
robots.txtの設置
robots.txtとは、クローラーの動作をコントロールするためのテキストファイルのことです。
ページ数が増えてくると、クローラーの巡回効率は低下します。
重要なページの巡回頻度が下がって、検索順位に大きく影響するでしょう。
巡回頻度の低下を防ぐために、robots.txtを使って、不要なページを巡回しないよう設定します。
すると重要なページが効率良く巡回されるようになり、上位表示を維持しやすくなります。
構造化データのマークアップ
構造データのマークアップとは、Webサイトの構造をクローラーに分かりやすく伝えるために、HTMLにマークアップする専用コードのことです。
単なる<div></div>で囲えば、クローラーにはただの文字列として認識されます。
そこで、専用の<header>や<nav>などのタグを用いて書かれている文字列の意味を認識させます。
構造化データのマークアップは、HTMLなどの専門的な知識が必要です。
クローラーにコンテンツの内容を正確に伝える施策
以下の4つの施策によって、クローラーがコンテンツの内容を正確に理解できるようにします。
ページタイトルにキーワードを入れる
タイトルには、ユーザーとクローラーの両方に内容を伝える役割があります。
検索意図をふまえたタイトルであれば、ユーザーに訪問してもらいやすくなるだけでなく、クローラーにも理解されやすいでしょう。
以下のポイントを意識して、タイトルを付けてみてください。
- 全角30文字以内で簡潔に付ける
- キーワードを適度に入れる(詰め込みすぎはNG)
- キーワードや重要な内容は最初の方に入れる
- 関連ワードや複合ワードに対応させる
メタディスクリプションの最適化
メタディスクリプションとは、ページ内容を要約したテキストです。
「検索結果の画面でタイトルの下に表示される文章のこと」といえば、ピンとくる方も多いと思います。
直接的なSEO効果はありませんが、クリック率向上が期待できるため、設定しておくことをおすすめします。
ただし、あまり長すぎると、文章全体が検索結果の画面に表示されません。
120文字を目安に作成すると良いでしょう。
見出しタグ(h1〜h6)の使用
見出しタグを使ってページ内容をまとめると、ユーザーとクローラーの両方がページ内容を理解しやすくなります。
Googleは「ユーザーの利便性」を最も重要な要素と位置付けています。
そのため、見出しタグを適切に使って利便性を高めることで、大きなSEO効果が期待できるでしょう。
画像のaltタグ使用
altタグとは、画像が示している内容をクローラーに理解してもらうためのテキストです。
「飼い主と散歩する黒いトイプードル」などと、具体的な内容を簡潔に記述しましょう。
ユーザビリティ最適化に関する施策
以下の4つの施策によって、ユーザーの利便性を高めます。
文字サイズの最適化
文字が小さすぎるとユーザーは読めません。
さらに、Google Search Consoleのモバイルユーザービリティで「テキストが小さすぎて読めません」とエラーが出て、評価を下げてしまうこともあります。
読みやすさを考慮して、Googleが推奨している16px程度に設定しておきましょう。
404エラーページの設定
404エラーページとは、ユーザーが表示しようとしたページを見つけられなかったときに表示されるページのことです。
404エラーページが表示されても、Webサイトの評価が下がることはありません。
Googleからも以下のように明言されています。
サイトの一部の URL が 404 を返しているということ自体が、サイト運営者の評価や Google 検索の結果に影響することはありません。
引用:Google検索セントラル「404 はサイトに悪影響を与えますか?」
ただし、ユーザビリティ向上のためにも、オリジナリティある404エラーページを作ることをおすすめします。
例えば、検索フォームが表示される404エラーページを作るとユーザーが離脱しにくくなり、目的のページにたどり着きやすくなります。
ページ表示速度の高速化
ページの表示速度が遅いと、ユーザーが離脱しやすくなります。
そのため、画像の軽量化やデータ通信量を減らすなどして、ページが素早く表示されるようにしておきましょう。
モバイルファーストインデックスへの対応
モバイルユーザーの増加に伴い、Googleは「モバイルに対応しているかどうか」を重要な評価基準にしています。
以下の3点を意識してサイト作り・コンテンツ作りに取り組むと良いでしょう。
- 拡大しなくても読みやすい文字の大きさ
- 拡大や横スクロールの必要がない、適切な画面サイズ
- リンク同士が十分に離れて、目的のリンクのタップが容易
SEO対策のやり方②外部対策
外部対策とは、他サイト(第三者)からの評価を集めるための施策です。
外部対策が施されていると、クローラーも「外部からの評価があるから、良いコンテンツに違いない」と判断します。
自分でコントロールしにくいことが難点ですが、外部対策ができていれば、他社と差を付けられます。
具体的なやり方は以下の2点です。
- 被リンクを獲得する
- サイテーションを獲得する
被リンクを獲得する
被リンクとは、他のWebサイトに自社のWebサイトのリンクを張ってもらえることです。
- 複数のサイトからの被リンクを獲得する
- 権威性のあるサイト(ドメインパワーの強いサイト)からの被リンクを獲得する
といったように、量と質の両方を担保できれば、SEOにおいてかなり有利になります。
Googleからもリンクが検索の基準と明言されています。
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。
引用:Google「Google が掲げる 10 の事実」
ただし、自然獲得(ナチュラルリンク)が鉄則。
自作自演の過剰な被リンクは「ブラックハットSEO」と見なされ、検索結果から除外されることもあるので注意しましょう。
サイテーションを獲得する
サイテーションとは、ネット上で企業名やサイト名、電話番号などがテキストで書かれることです。
Googleはサイテーションに関して正式な発表はしていません。
しかし、他のWebサイトからサイテーションされると、多くの場合認知度向上などのプラスの効果がもたらされます。
結果、検索が増え、SEOへの効果が期待できるでしょう。
外部対策はSNSの活用がポイント
外部対策は自社でコントロールするのが難しいため、取り組みにくい施策です。
そこでポイントとなるのが、SNSの活用です。
SNSを使えば、シェア機能によって多くのユーザーにコンテンツを届けることが可能。
ユーザーの共感を呼べばさらに拡散され、より多くの人の目に触れることも期待できます。
そのため、ユーザーが「シェアしたい」と感じるような、質の高いコンテンツ制作を意識しましょう。
また、ユーザーがシェアしやすいように、FacebookやTwitterなどのSNSボタンを設置しておくのもおすすめです。
SEO対策のやり方③コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、ユーザーの悩みを解決するためのコンテンツを制作し、検索上位を目指す施策のことです。
ただ記事を量産すれば良いというわけではなく、ユーザーニーズを満たす、高品質な記事を作ることが何よりも重要です。
以下に紹介する5つのステップで行います。
キーワードを選ぶ
コンテンツSEOでは、選んだキーワードに関する記事を制作して、検索上位を目指します。
その際、ターゲットが検索しそうなキーワードを洗い出し、どのキーワードに対してコンテンツを作るか決めていきます。
例えば、引越し業者がコンテンツSEOを実施する場合、メインターゲットである引越しを検討中のユーザーは
- 引越し 業者 選び方
- 引越し 相場 東京
- 引越し 見積もり シミュレーション
といったキーワードで検索しているでしょう。
この中からユーザーニーズを考慮して、狙うキーワードを絞ります。
「ユーザーはどのような悩みを抱えているか」と、ユーザー目線に立って考えることがポイントです。
構成案を作る
次に、記事の骨組みとなる構成案を作ります。
このとき
- ペルソナ設定
- 検索意図の分析
- 競合サイトの調査
などを行いながら、ユーザーが求めている情報を洗い出していきます。
そして、集まった情報を適当な順番に並べれば、構成案の完成です。
コンテンツSEOでは
- ユーザーが求める情報が網羅されている
- 必要な情報が自然な流れで並んでいる
ことが重要視されています。
さまざまな媒体で入念なリサーチを実施し、ユーザーが「読みやすい」と思える構成案を作りましょう。
構成案を丁寧に作っておくと、次のコンテンツ制作が楽になりますよ。
コンテンツ制作(ライティング)をする
次に、構成案に沿ってコンテンツ制作(ライティング)を進めていきます。
コンテンツ制作の際は、E-E-A-Tを意識することが重要です。
E-E-A-Tとは、
- Experience:経験
- Expertise:専門性
- Authoritativeness:権威性
- Trust :信頼性
- Expertise:専門性
の4点で、Googleが最も重視している品質評価項目です。
(参考:Google「General Guidelines」)
そのため、新しく記事を作る際は、情報量が多く分析力に富んだコンテンツを作るよう意識してください。
すでに記事を公開している場合は、リライトして内容を厚くするなどして、E-E-A-Tに富んだ記事にしましょう。
また、テキストばかりではユーザーに飽きられてしまいます。
適度に画像や表を挿入しましょう。
ユーザーニーズを満たす内容と読みやすさを意識して進めることがポイントです。
完成した記事をチェックする
記事が完成したら
- 誤字脱字
- 表記揺れ
- 不自然な文章
などがないか、必ず確認しましょう。
コンテンツに不備があると、ユーザーは違和感を覚えて離脱しやすくなります。
必ず入念なチェックをしてから公開しましょう。
分析と改善をする
コンテンツは、公開して終わりではありません。
上位表示につなげるために、データを取得して記事を分析し、改善案を考える必要があります。
分析→改善のサイクルを回してコンテンツの質を上げていけば、検索上位をとりやすくなります。
必要なデータは
などで取得できるので、積極的に活用していきましょう。
なお、コンテンツが少ないうちは、十分なデータを得られません。
そのため、Webサイト制作からしばらくの間はコンテンツ制作に集中し、ある程度アクセスが集まるようになってから分析・改善に取り組んでください。
なお、コンテンツSEOやWebサイトの運営に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてください。
関連記事:Webメディアの作り方を徹底解説!下準備からおすすめの作成方法まで
SEO対策をコンサルティング会社に依頼するのもおすすめ
ここまで読んで「SEO対策って思っていたよりも難しそう」と感じた方も多いでしょう。
そのようなときは、コンサルティング会社に依頼するのがおすすめです。
専門的なサポートによって効果的にSEO対策を進められるだけでなく、SEO対策に割く負担も軽減できます。
以下の記事でおすすめのSEOコンサルティング会社を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:おすすめのSEOコンサルティング会社6選!会社を選ぶときのポイントも
まとめ:SEO対策の主なやり方は3つ
SEO対策のやり方として
- 内部対策
- 外部対策
- コンテンツSEO
3つを紹介しました。
まずは自社でできそうな施策を見つけて、実際に取り組んでみましょう。
そして自社で難しい部分があれば、コンサルティング会社への依頼も検討してみてください。
なお弊社テクロでは、コンテンツSEOに役立つ資料「公開前に確認するべき記事チェックリスト」を無料公開しています。
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