Webメディアとは?7つの種類とそれぞれの特徴について徹底解説!
集客ツールとして人気が高まってきているのがWebメディアです。
ビジネスに活用していくことでさまざまなメリットをもたらしてくれるようになるため、自社に取り入れたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
ただ、「Webメディア」とひとくちに言っても種類はさまざまで、特徴も異なります。
そのため、Webメディアを立ち上げたいと考えているのであれば、Webメディアの概要や種類、それぞれのメディアの特徴についての理解が必要不可欠です。
そこでこの記事では、Webメディアの種類とそれぞれのメディアの特徴について詳しく紹介していきます。
自社のビジネスに最適なメディアがわかるようになっているので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
Webメディアとは
Webメディアは、インターネット上で閲覧可能なメディアです。
パソコンはもちろんスマートフォンやタブレットなど、インターネットへの接続が可能な端末でアクセスできます。
これまでメディアと言えば、
- テレビ
- ラジオ
- 新聞
- 雑誌
といったマスメディアが一般的でした。
しかし、スマートフォンやタブレットの登場で誰もがいつでも好きな場所でインターネットにアクセスできるようになったことで、インターネット上のメディアが一気に広まりました。
Webメディアは、ユーザーのアクセスを集めるためのビジネスツールとして非常に優秀で、アクセスしてきてくれたユーザーとの接点にもなります。
また、ユーザーへ自社の商品やサービスをアピールする場にもなるため、ビジネスにも幅広く活用されています。
今の時代ビジネスへのネットの活用は必須となりつつありますが、中でもWebメディアの運営に取り組む重要性は非常に高いでしょう。
Webメディアの種類とそれぞれの特徴
Webメディアにはさまざまな種類があるのをご存知でしょうか?
これからWebメディアを立ち上げビジネスに活用していきたいと考えているのであれば、メディアの種類と特徴を把握し、その中から自社のビジネスにより最適なメディアを選んでメディア運営をしていかなくてはいけません。
代表的な7種類のWebメディアと、それぞれのメディアがどういった特徴を持っているのかについてみていきましょう。
種類1. 1次メディア
1次メディアは、情報の発信源となるタイプのWebメディアです。
自身が発信源となる1次情報をメインに取り扱うため、1次メディアという呼ばれ方をします。
自身が情報の発信源となるため、1次メディアで公開されているコンテンツはオリジナルのものとなっていることがほとんどです。
1次メディアで発信されるコンテンツには、
- 各ジャンルのニュース系の記事
- ライターや編集者が企画して執筆するオリジナル記事
- 外部のライターやブロガー、専門家が執筆する寄稿記事
- 海外のメディアによって発信された情報を日本語に翻訳して掲載する転載記事
などがあります。
この後紹介していく2次メディアやキュレーションメディアなどは、1次メディアからの情報を元にしているものがほとんどです。
そのため、1次メディアを運営していく場合は、「他のメディアにも掲載される可能性のある1次情報を発信していく」という気概を持って情報を発信していかなくてはいけません。
他のメディアの参考になったり、引用されたりすることも多いので、情報の正確性を意識する必要があります。
また、発信していく情報のほとんどがニュース系の記事やオリジナル記事のため、
- 情報収集力
- 取材力
- 企画力
など、さまざまな能力が求められるタイプのメディアとも言えます。
さらに、情報源が海外のメディアとなることも少なくないため、英語など外国語での情報収集力も必要になることを覚えておきましょう。
代表的な1次メディア
運営していく上でさまざまな能力が求められる1次メディアですが、代表的な1次メディアとしては、
などの新聞系メディアがあげられます。
取り扱う情報がさまざまなメディアの情報源になるため、情報収集力の高い新聞系のメディアが強い印象です。
一般的な企業が参入していくには難易度が高いタイプのメディアだと言えますが、実際に参入する場合は、こういった新聞系のメディアを参考にしてメディア運営をしていくことをおすすめします。
種類2. 2次メディア
2次メディアは、1次メディアで発信されている情報を2次的に発信するタイプのWebメディアです。
Yahoo! JAPANなどの有名なポータルサイトも2次メディアにあたります。
これらのメディアはアクセスするユーザーが非常に多いため、1次メディアで発信されている情報をより多くのユーザーに届けるという役割を担っています。
実際、新聞社のメディアなどの1次メディアをひとつずつまわって情報を収集しているという方よりも、Yahoo! JAPANニュースなどのポータルサイトでさまざまなジャンルの情報をまとめて収集しているという方のほうが多いのではないでしょうか?
2次メディアでは、コンテンツの本文には変更を加えずに1次メディアのものをそのまま利用することがほとんどです。
タイトルについても1次メディアのものをそのまま使用することもあります。
ただ、より多くのアクセスを確保するために、タイトルだけユーザーの目を引くようなものに変更して配信していくことも少なくありません。
さまざまな1次メディアの情報を1つの記事にわかりやすくまとめて配信するキュレーションメディアが近年人気を集めていますが、キュレーションメディアも2次メディアにあたります。
1次メディアのコンテンツをそのまま利用していくタイプの2次メディアの場合は、企画力や情報をまとめる能力は特に必要ありませんが、さまざまなジャンルの情報を大量に収集して1日に何回も発信していく能力が求められます。
一方、キュレーションメディアタイプの2次メディアを運営していく場合は、情報を収集してわかりやすくまとめる能力が必要になってくることを覚えておきましょう。
代表的な2次メディア
1次メディアで発信されている情報をより多くのユーザーに届けるという役割を担っている2次メディアですが、代表的な2次メディアとしては、
- Yahoo! JAPAN
- SmartNews(コーポレートサイトに移動します)
- Gunosy(コーポレートサイトに移動します)
など、さまざまなジャンルのニュースを掲載しているタイプのメディアがあげられます。
2次メディアにはアプリで配信しているタイプのメディアも多く、より気軽にニュースやコンテンツをチェックできるようになっています。
そのため、2次メディアを立ち上げ運営していきたいと考えているのであれば、アプリを用意することも視野に入れておいた方がいいでしょう。
種類3. オウンドメディア
オウンドメディアは、企業が運営しているWebメディアの総称です。
自社が展開しているビジネスに関連するジャンルでメディアを運営し、ジャンルに特化した内容のコンテンツを発信していきます。
Webメディアの総称ですのでSNSがオウンドメディアに含まれることもあります。
ただし基本的にはブログのようなメディアをオウンドメディアとして取り扱うことがほとんどです。
オウンドメディアには、
- 強力な集客ツールになる
- ユーザーとの接点になる
- ユーザーをファン化できる
という、3つの大きなメリットがあります。
Web上にコンテンツをアップしていくことで検索から多くのユーザーを集客でき、配信するコンテンツやそこに集まるコメントなどを通してユーザーとコミュニケーションを取れます。
また、ユーザーの役に立つ良質なコンテンツを発信し続けることでユーザーをファン化させることも可能です。
ただし、企業が運営していくWebメディアという性質上、発信する情報の正確性やコンテンツの品質には細心の注意を払わなくてはいけません。
正確な情報や質の高いコンテンツのみを発信していればファンを作れます。
逆に、発信していく情報の正確性やコンテンツの品質が原因で企業に対する評価が下がってしまう場合もあるため注意しましょう。
代表的なオウンドメディア
オウンドメディアの成功事例として特に取り上げられることが多いのが、「北欧、暮らしの道具店」のオウンドメディアです。
北欧テイストの雑貨を販売しているECサイトですが、オウンドメディアの月のPVは1,600万にもなります。
大企業が運営するオウンドメディアでもこれだけのPVを獲得しているメディアはそう多くありません。
実際にサイトにアクセスしてもらえるとわかりますが、「北欧、暮らしの道具店」のオウンドメディアでは、非常に魅力的なコンテンツが多数配信されています。
世界観も販売している商品のテイストとマッチしていますし、どのコンテンツも購買意欲をかきたてられるものばかりです。
これからオンウドメディアを立ち上げて運営していきたいと考えているのであれば、一度は目を通しておくことをおすすめします。
オウンドメディアについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
>>オウンドメディアの意味とは?役割とスムーズな運用方法を紹介
種類4. キュレーションメディア
2015年頃から取り組む企業が増え、日本を代表するような大企業が運営しているものも多いのが、キュレーションメディアです。
キュレーションメディアは、集めて選んだ情報を発信していくタイプのものです。
「キュレーション」は情報を集め・選び・整理するという意味を持つ「Curation」という英単語からきています。
キュレーションメディアには、総合型のキュレーションメディアと特化型のキュレーションメディアがあります。
総合型のキュレーションメディアは、さまざまなジャンルの情報を集め、発信していくタイプです。
一方、特化型のキュレーションメディアは、特定のテーマやジャンルに絞って情報を発信していくタイプです。
特化の仕方もさまざまで、グルメや旅行などのジャンルに特化しているメディアもあれば、男性向けや女性向けなど特定の性別に特化したメディアもあります。
キュレーションメディアは、1次情報を発信しているメディアや他の2次メディアの情報などを参考にコンテンツを作成していきます。
そのため、低コストでコンテンツ制作が可能です。
また、コンテンツの作成に時間と手間がかからならいので、短期間で大量にコンテンツを用意することできます。
一方で、ジャンルに関しての知識が乏しいライターがコンテンツ制作を担当していることも多く、発信する情報の正確性でしばしば問題になることもあります。
そのため、実際にキュレーションメディアを運営していく場合は、情報の正確性を担保していきながらの情報発信を心がける必要があるでしょう。
代表的なキュレーションメディア
キュレーションメディアの中でも特に有名なのが、旅行に特化したキュレーションメディアの「RETRIP(リトリップ)」です。
RETRIPは国内外問わず旅行好きのユーザーをターゲットとしているキュレーションメディアで、各地の有名観光地に関する情報や穴場スポットなどに関する情報を発信しています。
公開されているコンテンツは2万を超え、月間2,400万ものアクセスがあります。
特化型のキュレーションメディアのお手本と言えるようなメディアですので、キュレーションメディアを立ち上げ、運営していきたい場合はぜひ参考にしてみてください。
種類5. バイラルメディア
SNSなどで話題になることを「バズる」と表現することが一般的になってきていますが、バイラルメディアは、「Buzz(バズ)」を意識して情報を発信していくタイプのメディアです。
また、すでに一部でバズっていることを早い段階で取り上げてコンテンツとして発信し、瞬間的なアクセスを狙っていくタイプのメディアでもあります。
バイラルメディアはコンテンツの一つひとつでバズることを狙っていくため、短期間で大量のアクセスを集めることが可能です。
一方、発信したコンテンツのバズが下火になるとアクセスが急減するので、コンスタントにコンテンツを発信していかなくてはいけないというデメリットもあります。
また、バイラルメディアは著作権に関するトラブルが起こりやすい側面もあります。
もちろんその辺を意識してメディアの運営に取り組んでいくようにすれば問題はありません。
しかし意識していないメディアが多いため、バイラルメディアに対する世間の評価はあまりよくありません。
バイラルメディアの運営に取り組んでいく場合は、著作権に対する認識をしながら取り組んでいく必要があるでしょう。
代表的なバイラルメディア
バイラルメディアで特に人気なのが、株式会社スマートメディアが運営する「curazy(クレイジー)」です。
curazyでは、メディア名どおり、思わずクスっとしてしまうようなコンテンツを中心に配信しています。
コンテンツもオリジナルのものが多く、バイラルメディアの中でも健全な運営をされているタイプのメディアと言えるので、バイラルメディアの運営を考えている場合はぜひ参考にしてみてください。
種類6. SNS(ソーシャルメディア)
TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSも立派なWebメディアの一つです。
SNSはよりユーザーとコミュニケーションが取りやすく、多くの企業が積極的に活用しています。
ただし、その他のメディアと異なり、発信の仕方や発信していける内容に制限があるため本格的なメディアをSNSで作るのは難しいと言えます。
あくまで、ユーザーとのコミュニケーションやオウンドメディアなどその他のWebメディアを補完するためのものとして、活用していくようにしましょう。
代表的なSNSメディア
SNSはユーザーとのコミュニケーションやその他のメディアを補完するために活用していくべきだと紹介してきましたが、例外もあります。
その例外的なSNSの一つが、Instagramです。
Instagramはユーザーの数が多く、機能が充実しているため、画像メインのWebメディアを運営する場として人気を集めています。
Instagramでおすすめのメディアは大量にありますが、そんなInstagram系のメディアの中でも特に有名なのが「節約ライフ」です。
節約ライフはユーザーがInstagramに投稿したものをリポスト(再投稿)するタイプのメディアですが、約45万人もフォロワーを抱えている人気アカウントです。
SNSでもメディアを展開したいと考えている場合は、ぜひ参考にしてみてください。
種類7.コンシューマージェネレーテッドメディア
コンシューマージェネレーテッドメディア(CGM)は、個人の投稿から構成されるWebメディアのことです。
口コミサイトや一部のSNSが該当します。
かつては、ユーザーはインターネット上で企業や団体が発信した情報を受け取るだけでした。
しかし、スマートフォンが普及したことで、ユーザー側も情報発信が可能になりました。
例えば、気軽に操作できるため、移動中や休憩中といった隙間時間での投稿が可能です。
また、カメラが搭載されているため、写真や動画をリアルタイムで発信しやすいことも特徴です。
そのため、コンシューマージェネレーテッドメディアは、スマートフォンと非常に相性が良いとされています。
企業としてもさまざまな属性のユーザーに安価な広告費でリーチできるため、広告出稿数は増加し続けています。
ただし、気軽に投稿できる分、断片的なコンテンツになりやすかったり、コンテンツの質にこだわりにくかったりと、良いことばかりではありません。
スマートフォンならではの利点を活かせる場合はチャンスがあります。
代表的なコンシューマージェネレーテッドメディア
代表的なコンシューマージェネレーテッドメディアは以下の通りです。
これらのサイトは、元々PCサイトでした。
PC時代に集まったコンテンツをスマートフォンでも使えるように転換しており、現在でも多くのユーザーが利用しています。
一方で、以下のコンシューマージェネレーテッドメディアはスマートフォンが普及して以降に登場し、急速に拡大しているサービスです。
これらのコンシューマージェネレーテッドメディアは、スマートフォンで使いやすい操作方法やUI設計が特徴です。
例えば、「写真のみ」「短いテキスト」といった断片的なコンテンツでも充実感を得られたり、満足感を得られるリアクションがあったりといった工夫があります。
なお、紹介したWebメディア以外にも、Yahoo!知恵袋やFacebook、YouTubeもコンシューマージェネレーテッドメディアに該当します。
コンシューマージェネレーテッドメディアは今後ますます増えると考えられるので、一度検討してみるのも良いでしょう。
Webメディアの作り方
Webメディアを立ち上げる方法には、大きく分けて2つの方法があります。
それが、「HTMLやCSS、プログラミング言語などを使って一から立ち上げる方法」と「CMSを使って立ち上げる方法」です。
HTMLやCSS、プログラミング言語で一からメディアを立ち上げていく場合は、確かにかなり大変で難易度が高いでしょう。
一方、WordPressなどのCMSを使って立ち上げる場合はそれほど大変ではありません。
なぜなら、WordPressなどのCMSにはテーマと呼ばれるサイト構築に使用できるテンプレートが用意されていて、比較的簡単にメディアを立ち上げられるようになっているためです。
サーバーやドメインの用意などの事前準備も必要になるため、これらの工程も入れるとある程度の時間はかかりますが、初めてメディアを立ち上げる場合であっても1日もあれば十分に形にできるでしょう。
Webメディアの作り方については以下の記事に詳しくまとめているので、あわせてチェックしてみてください。
>>Webメディアの作り方6ステップ!下準備から分析方法まで紹介
Webメディアを運営していく上で大切な5つの要素
次に、これからWebメディアを立ち上げて運営していく上で重要になってくる5つの要素について紹介していきます。
しっかりと把握し、意識しながらメディアの運営に取り組んでいくようにしましょう。
要素1. 誰に向けて情報を発信していくか
Webメディアを通じて情報を発信していく場合、「誰に向けて情報を発信していくか」が重要です。
なぜなら、誰に向けて書かれているかわからないコンテンツは、誰にも刺さらないためです。
刺さらないコンテンツは見ていてつまらない印象をあたえてしまいます。
逆に、自分に向けて発信されていると感じられるコンテンツは最後までしっかりと読まれる傾向にあり、そういったメディアにはファンがつきやすくなります。
そのため、Webメディアを立ち上げるときには誰に向けて情報を発信していくメディアにするのかを考えることが重要です。
考え方については、コンテンツを作成するときにも意識しなくてはいけません。
コンテンツを作成する際は、想定読者(ペルソナ)をイメージし、想定読者に向けてコンテンツを作ることを意識しましょう。
要素2. 良質なコンテンツ
Webメディアの主役はコンテンツです。
どれだけ優れたコンテンツを発信しているかで、そのメディアの評価は決まります。
そのため、コンテンツの質にはとことんこだわるようにしてください。
コンテンツの質が高ければ高いほどユーザーの満足度は高くなり、リピートしてくれるようになるのはもちろん、ユーザーをファン化させることもできます。
逆に、コンテンツの質が悪いと、誰も読んでくれませんしリピーターになることもありません。
また、コンテンツの質はSEOの順位にも大きな影響をあたえます。
質の高いコンテンツを継続的に作成して配信していけば、数々の検索キーワードで上位表示を獲得し、多くのアクセスが集まるようになります。
一方、質の低いコンテンツがSEOで高く評価されることはないので、どれだけ大量に用意したとしてもアクセスは集まりません。
最近は、コンテンツの質の平均値がかなり高くなってきているので、競合メディアに負けてしまわないためにもコンテンツの質を高めることを意識するべきです。
コンテンツの質を高める方法はいくつかありますが、
- 読みやすくわかりやすい文章を意識する
- 誤字脱字のない文章を心がける
- 画像やイラストを積極的に活用する
- 表や箇条書きを積極的に活用する
- 装飾を積極的に活用する
などが代表的なものとしてあげられます。
正確な情報を発信していくのはもちろん、ユーザーが読みやすくなるような工夫をすることでコンテンツの質はどんどん高まっていきます。
Webメディアを運営する際は意識するようにしましょう。
要素3. データの取得
Webメディアをより良いものにしていくためには分析と改善が必要不可欠ですが、分析と改善するために必要なのが「データ」です。
Webメディアの分析や改善は闇雲にするものではなく、データを元に実施しなければ意味がありませんので、必ずデータを取得するようにしてください。
取得するデータは多いにこしたことはありませんが、最低でも、
- SEOの順位に関するデータ
- ユーザーのアクセスに関するデータ
- 検索キーワードに関するデータ
の3つは取得しておくべきです。
それぞれのデータの概要とどのようにして取得していけばいいのかについても確認しておきましょう。
1. SEOの順位に関するデータ
Webメディアの主な集客経路はSEOなので、継続的にしっかりとしたアクセスを確保するためにはSEOでの上位表示が欠かせません。
SEOの順位に関するデータを毎日取得しておけば、どういった施策がSEOの順位を上昇させるために有効なのかがわかるようになりますし、急な順位変動も確認できます。
GRCなどの順位チェックツールを使って、毎日決まった時間に狙っているキーワードの順位をチェックし、コンテンツの改善などの施策を積極的実施するようにしましょう。
特に最近は頻繁にSEOのアルゴリズムのアップデートがされているので、毎日順位をチェックするクセをつけておきましょう。
2. ユーザーのアクセスに関するデータ
Google Analyticsなどのアクセス解析ツールで取得ができるのは、ユーザーのアクセスに関するデータです。
ユーザーアクセスに関するデータを取得することで、
- アクセスの多いコンテンツとアクセスの少ないコンテンツ
- ユーザーがメディア内をどのように回遊しているか
- ユーザーがどこで離脱しているか
などがわかるようになります。
いずれのデータもWebメディアをよりよいものにしていく上で欠かすことのできないデータばかりですので、アクセス解析ツールについても必ず導入するようにしましょう。
3. 検索キーワードに関するデータ
検索キーワードに関するデータを取得することで、ユーザーがどのようなキーワードで検索してメディアにアクセスしたのかがわかるようになります。
検索キーワードに関するデータを取得しておけば、コンテンツにどのようなキーワードを含めてリライトしていけばいいのかがわかるので、必ず取得しておくべきです。
また、想定していなかったお宝的なキーワードが見つかることも多々あります。
Webメディアを運営していく上でキーワードに関するデータは非常に重要なものになるため、Google Search Consoleなどのツールを活用して積極的に取得しましょう。
要素4. 分析
Webメディアをよりよりものにしていくためにはデータの分析し、仮設を立てて次に実行する施策を考えていくことが大切です。
Webメディアに掲載するコンテンツは、データを取得して分析し、改善を繰り返して初めて完璧なコンテンツに近づきます。
「データ分析」と聞くとかなり難しく聞こえるかもしれませんが、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールで取得したデータを眺めているだけでも、さまざまなことに気がつくはずです。
例えば人気のコンテンツと人気のないコンテンツの比較した場合、人気のコンテンツがユーザーから評価されている理由などが見えてくるかもしれません。
また、ユーザーの離脱に関するデータをチェックしてみることで離脱率の高いコンテンツがわかり、内容をチェックすることで離脱の原因が判明する可能性もあります。
こういった日々の分析と、その分析から導き出される仮説による改善がWebメディアをより良いものにしてくれるため、分析をルーティーン化するのがおすすめです。
要素5. 改善
さまざまなキーワードで上位表示されているような優れたWebメディアのコンテンツというのは、何十回も改善がされているものです。
メディアやコンテンツによっては、改善の回数が百回を超えることもあるぐらいです。
それほど、Webメディアにおいて改善の工程は重要だと言えます。
そのため、Webメディアを運営していくのであれば、必ずコンテンツの改善が必要になってくることを覚えておきましょう。
改善ができるのは、Webメディアの良いところの一つでもあります。
その他のメディアの場合、一度コンテンツを世に送り出してしまうとそう簡単には改善できません。
コンテンツを公開するだけ公開して改善をしないことは、Webメディアならではの大きな利点を自ら放棄してしまっているものです。
「コンテンツを公開してから○日経過した場合は必ず改善する」などスケジュールを決めておくと、改善をルーティーン化できるのでおすすめです。
Webメディアの評価基準
次に、Webメディアの評価基準となる指標を4つ紹介します。
ツールで分析する場所はわかっていても、何処をどのように見ればいいかわからないと悩むことも多いかもしれません。
すべての指標が重要というよりは、自分たちで重要視する指標を決めて、推移を見るようにしましょう。
ユーザーが閲覧したページ数「ページビュー(PV)」
ページビュー(PV)とは、サイトに訪問したユーザーが、訪問時に見たページ数のことです。
Webメディア全体がどれくらいユーザーに閲覧されたかを知れます。
基本的に、1ページ閲覧するごとにカウントされます。
例えば、1人のユーザーが3ページ見た場合のページビューは3PVです。
また、ページの更新や戻るボタンによって前のページに戻った場合もカウントされます。
しかし、サイト構成がわかりにくく、ユーザーが迷ってさまざまなページにアクセスしても、ページビューはカウントされます。
そのため、ページビューが増えたからといって、多くのユーザーに閲覧されたとは限らないので注意してください。
PV数がサイトの問題かどうかは、他の数値などとよく比較する必要があります。
特定のページにアクセスしたユーザー数「ユニークユーザー(UU)」
ユニークユーザー(UU)とは、サイト内の特定のページにアクセスしたユーザー数のことです。
1人のユーザーが同じページに何度アクセスしても1とカウントされるのが特徴です。
結果的に、そのページを訪れたユーザーの総数がわかります。
つまり、実際にWebメディアがどれくらい人気なのかを測るのに適した指標といえます。
運営の方向性や方針によりますが、近年ではページビューよりユニークユーザーが重視されることが増えました。
ユーザーがページを閲覧していた時間「滞在時間」
滞在時間とは、ユーザーがアクセスしたページにどのくらいの時間滞在したかを示す指標です。
さまざまな指標と組み合わせながら、平均値の推移を注視するのがおすすめです。
理由は、滞在時間の平均には、直帰したページの滞在時間が含まれる場合と含まれない場合があるためです。
また、短いニュース記事を投稿している場合は、滞在時間が短くなる傾向があります。
反対に、動画や長めのインタビュー記事を投稿している場合は、滞在時間は長くなります。
そのため、滞在時間の長短がWebメディアの質に直結するとは限りません。
何かしらの施策を行なった前後で、滞在時間にどの程度の変化が生じるかを見るのが重要です。
検索画面で掲載されている順番「検索順位」
検索順位とは、Googleなどの検索エンジンにキーワードを打ち込んで検索したときに表示される順番のことです。
最初に表示されれば「検索順位1位」となります。
ユーザーからの自然流入を狙うことの多いオウンドメディアで重視される指標です。
理由は、1位から10位で、以下のようにクリック率に差が出るからです。
検索順位 クリック率 1位 13.94% 2位 7.52% 3位 4.68% 4位 3.91% 5位 2.98% 6位 2.42% 7位 2.06% 8位 1.78% 9位 1.46% 10位 1.32% 引用:seoClarity「2021 CTR Research Study」
表から、上位に表示されるほど、ユーザーに閲覧される可能性が高いことがわかります。
どれだけ良質なコンテンツでも、検索順位が低ければユーザーに届きません。
そのため、コンテンツが何位に表示されているかは非常に重要です。
検索順位は流動的なので、定期的にコンテンツの改善を図り、上位を維持することがWebメディア運営において大切です。
継続的にアクセスを集められれば、以下のメリットにつながります。
- 1次メディア:広告掲載の営業がしやすくなる
- オウンドメディア:リード獲得につなげやすくなる
Webメディアのマネタイズ方法
これからビジネスへの活用を目的としてWebメディアを立ち上げ、運営していくつもりなのであれば、Webメディアのマネタイズ方法について理解しておくことをおすすめします。
Webメディアは種類もさまざまですが、マネタイズの方法もさまざまです。
最後に、Webメディアの4つのマネタイズ方法について解説していきます。
マネタイズ方法1. インターネット広告の掲載
マネタイズ方法として取り入れているメディアが特に多いのが、インターネット広告の掲載です。
インターネット広告の掲載では、運営するWebメディアの一部にインターネット広告を掲載することで収益をあげていきます。
掲載する広告の種類はさまざまで、テキスト広告やバナー広告はもちろん、動画広告が掲載されることも少なくありません。
また、Google AdSenseのようにタグを埋め込むことで、広告を自動的に掲載してくれるサービスや広告を掲載したい企業を募って、特定の広告を自社で掲載していくこともあります。
どの方法で広告を掲載するかによって収益構造や収益の金額が異なってきますが、インターネット広告の掲載でWebメディアをマネタイズしていく場合は、「どれだけ多くのPVを集められるか」が重要です。
メディアに多くのユーザーを集めて、広告を見てもらったり広告をクリックしてもらったりすることで、収益が発生するような仕組みになっています。
とにかく多くのユーザーを集客する必要があるわけです。
そのため、インターネット広告の掲載でメディアを収益化していきたいと考えているのであれば、検索需要のあるキーワードでコンテンツを作成してSEOで上位表示させることが必要です。
マネタイズ方法2. アフィリエイト
Webメディアは、成果報酬型の広告であるアフィリエイトでの収益化も可能です。
先ほど紹介したGoogle AdSenseのような広告は、広告が掲載されたりクリックされるだけで収益になりますが、アフィリエイトの場合は仕組みが異なってきます。
Webメディアに掲載したアフィリエイト広告をユーザーがクリックし、その先のサイトで商品を購入したりサービスを利用することで初めて収益が発生します。
そのため、先ほど紹介したインターネット広告の掲載よりも収益化させるのが難しいマネタイズ方法です。
アフィリエイトでのマネタイズは商品を購入してもらったりサービスを利用してもらったりするこで初めて収益が発生するため、アクセスを集めることはもちろんですが、ユーザーに広告をクリックしてもらわなくてはいけません。
また、ユーザーが商品を購入したりサービスを利用したりしたくなるような誘導も必要です。
商品の購入やサービスの利用にはお金がかかるため、収益化のハードルはかなり高いでしょう。
一方で、アフィリエイトでの収益化には、成果が発生したときの報酬が高いという魅力があります。
一つの成果で数千円の収益が発生することは珍しくなく、広告によっては数万円の収益が発生します。
また、コピーライティングやセールスライティングによってクリック率やコンバージョン率を高められれば、少ないアクセスで莫大な収益をあげることも可能です。
月1,000PVほどのアクセスしかないWebメディアが、アフィリエイトで月100万円以上の収益を上げているという例は多くあります。
コピーライティングやセールスライティングに長けているのであれば、アフィリエイトでのマネタイズも検討してみるべきでしょう。
マネタイズ方法3. 商品やサービスの販売
Webメディアを立ち上げて運営していく場合、商品やサービスの販売でのマネタイズも可能です。
商品やサービスの販売するマネタイズ方法は、オウンドメディアで取り入れられることの多い方法です。
メディアにアクセスしてきてくれたユーザーに対して自社の商品やサービスを売り込み、商品を購入してもらったりサービスを利用してもらうことで収益をあげていきます。
自社が販売している商品や展開しているサービスと関連するジャンルの情報を発信していくオウンドメディアには、興味を持っているユーザーが集まりやすいメリットがあります。
それらのユーザーの中には購買意欲の低いユーザーもいますが、オウンドメディアはそういったユーザーをコンテンツで教育していけるのです。
もしすでに何かしらの商品を製造していたり何かしらのサービスを展開しているのであれば、商品やサービスを販売する方法での収益化を検討してみてはいかがでしょうか?
マネタイズ方法4. メディアへの情報掲載
Webメディアの中には、メディアへ情報を掲載するという方法でマネタイズをしているメディアもあります。
例えば、インテリアに関するWebメディアを運営していて、各地域の家具店をまとめて紹介するようなコンテンツを作成するとします。
その際、各地域にある家具店に対して「店舗の情報を掲載しませんか?」と営業し、掲載することで収益化していくわけです。
メディアへ情報掲載をする場合、情報の掲載をいくらに設定するかを自由に決められて、期間や掲載方法についても柔軟に設定できます。
もし、システムを構築できるのであれば、集客したユーザーの数に応じて金額を設定したりもできます。
メディアへの情報掲載は、ある程度のアクセスがある状態でないと顧客にアピールできません。
そのため、しっかりと集客できるメディアを用意しておく必要があります。
アクセス数の多いメディアを用意できれば、かなりの規模の売上をあげられる可能性が高いです。
また、メディアへ情報掲載をする方法で売上を確保していくにはメディアの構築だけでなく顧客への営業も必要になってくるため、難易度が高めのマネタイズ方法だと言えます。
まとめ:Webメディアであなたのビジネスを加速させよう
Webメディアの種類とそれぞれのメディアの特徴について詳しく紹介してきました。
ビジネスにWebメディアを活用していきたいのであれば、中でもオウンドメディアが断然おすすめです。
オウンドメディアには、
- ユーザーを集客してくれる
- ユーザーを教育できる
- ユーザーとのコミュニケーションの場になる
など、さまざまなメリットがあります。
また、商品やサービスを売るといったマネタイズをスムーズにできるタイプのメディアで、ビジネスでの活用にはオウンドメディアが最も向いているでしょう。
今回紹介してきた内容を参考にしながらオウンドメディアを立ち上げ、ぜひビジネスに活用されてみてはいかがでしょうか?
「Webメディアを立ち上げて運営していきたいけど、イメージがわかない」という方は、人気のWebメディアをジャンル別にまとめて紹介している以下の記事が参考になるのであわせてチェックしてみてください。
>>人気のあるWebメディア110選!カテゴリ別に一覧にして紹介
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Webメディアの立ち上げや運用で悩んでいる方は、ぜひダウンロードして活用してみてください。