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BtoB Webマーケティング完全ガイド|戦略から成功事例まで専門家が徹底解説

「BtoB事業のWebマーケティング担当になったけど、何から手をつければいいか分からない」
「BtoCの経験はあるのに、BtoBでは思うように成果が出ない…」

このような悩みを抱えているマーケティング担当者の方は、決して少なくありません。
BtoBのWebマーケティングは、BtoCとは異なる特有の難しさがあり、正しい知識と戦略がなければ成功への道のりは険しいものになります。

しかし、ご安心ください。
この記事では、BtoB Webマーケティングの基礎知識から、成果を出すための具体的な戦略立案、明日から使える施策の数々、そして他社の成功事例までを体系的に解説します。
この記事を読めば、あなたが抱える漠然とした不安は確信に変わり、自信を持って施策を推進できるようになるはずです。

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BtoBマーケティングの戦略の立て方や施策の優先順位、企業選びでよくあるミスとその防止策をご紹介します。「失敗しないBtoBマーケティング会社の選び方」をお気軽にダウンロードください。

そもそもBtoB Webマーケティングとは?基本を理解しよう

BtoBにおけるWebマーケティングの重要性

まずは、BtoB Webマーケティングの基本的な考え方をしっかりと押さえましょう。
「知っているつもり」をなくし、確固たる基礎を築くことが、成功への第一歩です。
このセクションを読めば、なぜ今BtoB Webマーケティングが重要なのか、そしてBtoCと何が違うのかが明確になります。

BtoB Webマーケティングの定義と重要性

BtoB Webマーケティングとは、企業が企業に対して製品やサービスを販売するために、Web上で行うマーケティング活動全般を指します。
具体的には、Webサイトやブログ、SNS、Web広告など、あらゆるオンラインチャネルを活用しておこないます。

近年、このBtoB Webマーケティングの重要性は急速に高まっています。
その背景には、顧客の購買行動の大きな変化があります。
かつては営業担当者からの情報が主でしたが、今では顧客自らがインターネットで情報を収集し、比較検討するのが当たり前の時代になりました。

特に、DX《ディーエックス》(デジタル変革)の波と新型コロナウイルスの影響は、この流れを決定的なものにしました。
対面での営業機会が減少し、オンラインでの顧客接点がビジネスの生命線となったのです。
もはや、Webを制する企業がビジネスを制すると言っても過言ではありません。

【一覧表で比較】BtoCマーケティングとの5つの決定的違い

「BtoC(企業から一般消費者へ)のマーケティング経験はあるのに、BtoBだとうまくいかない」という方は、両者の違いを明確に理解する必要があります。
BtoBにはBtoB特有の「勝ちパターン」が存在するのです。
ここでは、5つの決定的な違いを表で比較してみましょう。

比較項目BtoBマーケティング(企業向け)BtoCマーケティング(消費者向け)
ターゲット特定の企業・組織、担当者不特定多数の一般消費者
購買プロセス複数の意思決定者が関与し、長期的・論理的に検討個人が感情や直感で比較的短期間に決定
価格帯高額な製品・サービスが多い比較的低価格な製品・サービスが多い
意思決定者部署の担当者、管理職、経営層など複数人主に本人またはその家族
重視される要素課題解決、費用対効果、信頼性、機能性、実績デザイン、流行、ブランドイメージ、価格、手軽さ

このように、BtoBマーケティングでは、論理的な判断を下す複数の意思決定者に対し、長期間にわたってアプローチし続ける必要があります。
この違いを理解することが、戦略を立てる上で非常に重要になります。

成果を出すためのBtoB Webマーケティング戦略の立て方【4ステップ】

多くの企業が陥りがちなのが、戦略なきまま手当たり次第に施策を実行してしまうことです。
それでは、時間とコストを浪費するだけで、期待する成果は得られません。
再現性のある成功を実現するためには、しっかりとした戦略立案が不可欠です。
ここでは、そのプロセスを4つのステップに分けて具体的に解説します。

STEP1:ターゲット顧客の明確化(ペルソナ・ABM)

まず最初に決めるべきは、「誰に、何を届けるか」です。
ターゲットが曖昧なままでは、誰の心にも響かないメッセージになってしまいます。

具体的な人物像である「ペルソナ」を設定しましょう。

  • 業種、企業規模、役職
  • 抱えている業務上の課題や悩み
  • 情報収集の方法(Webサイト、SNS、展示会など)
  • 意思決定における役割

さらに、特に価値の高い重要顧客企業群に的を絞って集中的にアプローチする、ABM《アカウントベースドマーケティング》という考え方も重要です。
ターゲットを明確にすることで、その後のコンテンツ制作やチャネル選定の精度が格段に上がります。^7

STEP2:カスタマージャーニーマップの設計

ターゲット顧客があなたの製品やサービスを認知し、最終的に購買に至るまでの道のりを可視化したものが「カスタマージャーニーマップ」です。
顧客の行動や思考、感情をフェーズごとに描き出すことで、最適なタイミングで最適な情報を提供できるようになります。

一般的に、BtoBのカスタマージャーニーは以下のフェーズで構成されます。

  1. 認知・課題認識フェーズ: 顧客が自社の課題に気づき始める段階。
  2. 情報収集フェーズ: 課題解決のための情報を探し始める段階。
  3. 比較検討フェーズ: 具体的な製品やサービスを比較し始める段階。
  4. 導入・購買フェーズ: 最終的な意思決定を行い、契約に至る段階。

各フェーズで「顧客は何を知りたいか」「どこで情報を探すか」「どのようなコンテンツが有効か」を考えることが、施策の土台となります。

STEP3:KGI・KPIの具体的な設定方法

マーケティング活動の成果を正しく評価し、改善を続けるためには、適切な目標設定が欠かせません。
ここで重要になるのが、KGIとKPIという2つの指標です。

用語読み意味
KGIけーじーあいKey Goal Indicator(重要目標達成指標)。最終的に達成したいゴール(例:売上〇〇円、受注件数〇〇件)。
KPIけーぴーあいKey Performance Indicator(重要業績評価指標)。KGI達成のための中間目標(例:リード獲得数、商談化率、WebサイトのPV数)。

例えば、「売上1億円(KGI)」を達成するために、「月間リード獲得数100件」「商談化率20%」「受注率25%」といったKPIを設定します。
KPIを定期的に観測することで、目標達成に向けた進捗が可視化され、問題があれば早期に対策を打つことができます。[^10]

STEP4:戦略実行のためのフレームワーク活用術

戦略を立てる際には、思考を整理し、抜け漏れを防ぐための「フレームワーク」が非常に役立ちます。
闇雲に考えるのではなく、先人たちの知恵が詰まった型を活用しましょう。

フレームワーク概要活用シーン
3C分析Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の3つの視点から現状を分析する。自社の立ち位置や事業環境を客観的に把握したい時。
SWOT分析Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の4つの軸で自社を分析する。自社の内部環境と外部環境を整理し、戦略の方向性を見出したい時。
AISASAttention(注意)→Interest(関心)→Search(検索)→Action(購買)→Share(共有)という購買行動モデル。顧客の購買プロセスに合わせて、どのような情報を提供すべきか考える時。

これらのフレームワークを使うことで、論理的で説得力のある戦略を効率的に立案できます。

【施策大全】BtoB Webマーケティングの主要な手法10選

BtoB Webマーケティングの施策例

戦略という名の設計図が完成したら、次はいよいよ具体的な施策(打ち手)の検討です。
ここでは、BtoBのWebマーケティングで特に有効とされる10の主要な手法を紹介します。
自社のターゲットや目的に合わせて、これらの施策を組み合わせて実行することが成功の鍵となります。

① オウンドメディア(ブログ・コラム)

自社で運営するWebサイトやブログを「オウンドメディア」と呼びます。
これは、広告のように費用を払い続ける必要がなく、一度作成したコンテンツが資産として蓄積されていくのが大きな特徴です。

潜在顧客が抱える課題を解決するような質の高い記事を発信し続けることで、専門家としての信頼を獲得できます。
結果として、検索エンジンからの安定したアクセスとリード獲得につながる、BtoBマーケティングの根幹をなす施策です。

② SEO対策(検索エンジン最適化)

SEO《エスイーオー》対策とは、Googleなどの検索エンジンで、自社のWebサイトを上位に表示させるための施策です。
オウンドメディアでどれだけ良い記事を書いても、読まれなければ意味がありません。

ターゲット顧客が課題解決のために検索するであろうキーワードを予測し、そのキーワードで上位表示されるようにコンテンツやサイト構造を最適化します。
SEO対策に成功すれば、広告費をかけずに継続的な集客が見込めるため、費用対効果が非常に高い施策です。

③ Web広告(リスティング広告・SNS広告)

短期間でターゲットにアプローチし、成果を出したい場合に有効なのがWeb広告です。
BtoBでよく使われる広告には、主に以下の2種類があります。

  • リスティング広告: ユーザーが検索したキーワードに連動して表示される広告。課題が明確な「今すぐ客」にアプローチできます。
  • SNS広告: FacebookやLinkedInなどで、役職や業種、企業規模といった詳細なターゲティングで配信できる広告。潜在層への認知拡大に有効です。

④ コンテンツマーケティング(ホワイトペーパー・事例)

コンテンツマーケティングとは、顧客にとって価値ある情報を提供することで、見込み顧客を引きつけ、育成し、最終的に購買へとつなげる手法です。
特にBtoBでは、以下のコンテンツがリード獲得やナーチャリングに絶大な効果を発揮します。

  • ホワイトペーパー: 業界の調査レポートや、特定の課題に対するノウハウをまとめた資料。ダウンロードと引き換えにリード情報を獲得します。
  • 導入事例: 自社の製品・サービスを導入した顧客が、どのような課題を解決し、どんな成果を得たかを紹介するコンテンツ。検討段階の顧客の背中を押します。

⑤ SNSマーケティング

BtoBにおいて、SNSはもはや無視できないチャネルです。
その目的は多岐にわたります。

  • 専門性の高い情報発信によるブランディング
  • 潜在顧客とのコミュニケーション
  • ターゲットを絞った広告配信
  • イベントやウェビナーの告知・集客

特に、ビジネスSNSであるLinkedInや、実名登録制のFacebookは、BtoBマーケティングと非常に相性が良いプラットフォームです。

⑥ メールマーケティング・メルマガ

一度獲得したリード(見込み顧客)との関係を維持し、少しずつ購買意欲を高めていく活動を「リードナーチャリング」と呼びます。
その中心的な役割を担うのが、メールマーケティングです。

定期的に役立つ情報を届ける「メルマガ」や、顧客の行動(資料ダウンロードなど)を起点に自動でメールを送る「ステップメール」などを活用します。
地道な活動ですが、長期的な関係構築が重要なBtoBにおいて非常に効果的です。

⑦ ウェビナー(オンラインセミナー)

ウェビナーは、Web上で開催するセミナーのことです。
場所の制約なく、一度に多くの見込み顧客と接点を持つことができます。

製品のデモンストレーションや、専門家による講演、ユーザー事例の紹介など、様々な形式で実施可能です。
参加登録時にリード情報を獲得できるだけでなく、質疑応答を通じて顧客の生の声を直接聞ける貴重な機会にもなります。

⑧ マーケティングオートメーション(MA)の活用

MA《マーケティングオートメーション》ツールとは、これまで手作業で行っていたマーケティング活動を自動化・効率化するためのシステムです。
リード情報の一元管理、Webサイト訪問者の行動追跡、メール配信の自動化、見込み顧客のスコアリングなど、その機能は多岐にわたります。
MAツールを導入することで、担当者はより戦略的な業務に集中でき、データに基づいた効果的なアプローチが可能になります。

⑨ インサイドセールスとの連携

Webマーケティングで有望なリードを獲得しても、それがスムーズに商談につながらなければ意味がありません。
そこで重要になるのが、電話やメールでリードをフォローし、商談機会を創出する「インサイドセールス」部門との連携です。

マーケティング部門とインサイドセールス部門で、「どのような状態のリードを」「いつ引き渡すか」といったルール(SLA)を明確に定めておくことが、全体の成果を最大化する鍵となります。

⑩ オフライン施策との連携(展示会など)

Webマーケティングは、オンラインだけで完結するものではありません。
展示会やセミナーといったオフラインの場で獲得した名刺情報も、非常に価値のあるリードです。
これらの情報をMAツールなどに取り込み、オンラインでのフォローアップ(お礼メール、関連資料の送付など)を行うことで、機会損失を防ぎます。
オンラインとオフラインを融合させることで、顧客接点を最大化し、相乗効果を生み出すことができます。

BtoB Webマーケティングを成功に導く5つの鍵

これまで様々な施策を紹介してきましたが、それらをただ実行するだけでは十分ではありません。
本当の意味で成果を出し、ビジネスを成長させるためには、より本質的な成功要因を押さえる必要があります。
ここでは、BtoB Webマーケティングを成功に導くための5つの「鍵」を紹介します。

鍵①:営業部門との強力な連携体制を築く

BtoBマーケティングにおける最大の成功要因は、マーケティング部門と営業部門の連携にあると言っても過言ではありません。
部門間の対立や断絶は、リードの質低下や機会損失に直結します。

成功している企業は、必ず以下の取り組みを徹底しています。

  • リードの定義共有: どのような状態の顧客を「有望なリード」とするか、共通の認識を持つ。
  • KPIの連携: マーケティングのKPI(リード数など)と営業のKPI(商談化率など)を連携させ、売上という共通目標に向かう。
  • 定期的な情報交換: 週次や月次でミーティングを行い、リードの質や商談の進捗についてフィードバックし合う。

この連携体制こそが、企業全体の収益を最大化するエンジンとなります。

鍵②:データ分析に基づいたPDCAサイクルの徹底

Webマーケティングの最大の利点は、あらゆる活動の成果をデータで可視化できることです。
施策を「やりっぱなし」にせず、データに基づいて改善を続けるPDCAサイクルを回すことが不可欠です。

  1. Plan(計画): 目標(KPI)を設定し、仮説を立てて施策を計画する。
  2. Do(実行): 計画に沿って施策を実行する。
  3. Check(評価): Google Analyticsなどのツールを用いて結果を分析し、KPIの達成度や仮説の正否を評価する。
  4. Action(改善): 評価結果に基づき、施策の継続・改善・中止を判断し、次の計画に活かす。

このサイクルを高速で回し続けることで、施策の精度は着実に高まっていきます。

鍵③:【2025年予測】最新トレンドをキャッチアップする(AI・動画・インテントデータ)

BtoBマーケティングの世界は、日進月歩で進化しています。
競争優位性を保つためには、常に最新のトレンドにアンテナを張っておく必要があります。
2025年以降、特に重要となるトレンドは以下の3つです。

トレンド概要
AIの活用AIチャットボットによる自動応答や、リードスコアリングの自動化、コンテンツのパーソナライズなど、マーケティング活動のあらゆる場面で活用が進む。
動画マーケティング製品デモや顧客事例、ウェビナーなど、テキストだけでは伝わりにくい情報を効果的に伝え、顧客のエンゲージメントを高める手法として、ますます重要になる。
インテントデータ活用顧客が「何を検索しているか」「どのサイトを訪問しているか」といったWeb上の行動データ(インテントデータ)を分析し、購買意欲が高まった瞬間を捉えてアプローチする。

これらの新しい技術や考え方を積極的に取り入れる姿勢が、将来の成功を左右します。

鍵④:マーケティング組織の構築と内製化支援

BtoBマーケティングを本格的に推進するには、適切な組織体制が欠かせません。
戦略立案、コンテンツ制作、データ分析、広告運用など、必要なスキルを持つ人材をチームとして揃える必要があります。

最初は外部の支援会社にアウトソースするのも一つの手ですが、長期的に見れば、ノウハウを社内に蓄積し、自社で運用できる「内製化」を目指すのが理想です。
近年では、内製化をサポートするためのeラーニングサービスなども登場しており、実践的なスキルを学びながら自走できる体制を築くことが可能になっています。

BtoB Webマーケティングの事例10選

BtoB Webマーケティングの事例10選

それでは、BtoBのWebマーケティングに成功した事例10選を紹介します。

事例1.ライオン株式会社

LION法人様向けノベルティ販促サイト

出典:LION法人様向けノベルティ販促サイト

ライオン株式会社は、歯磨き粉や洗剤、医薬品などを製造・販売する、大手生活用品メーカーです。

BtoCのイメージが強いかもしれませんが、BtoB向けの卸売も実施しています。

ライオン株式会社のBtoBのWebマーケティング事例は以下の通りです。

課題
  • 企業サイト内にノベルティの問い合わせページを設置したが、誘導が少なかった
  • 目的外の問い合わせが50%ほどあった
主な施策
  • 商品情報を詳しく記載
  • 関心のある顧客をお問い合わせページに誘導する導線を提案
  • 法人向けの新サイトを作成
結果
  • 月間問い合わせ件数が3ヶ月で約6倍に
  • 目的外の問い合わせも10%まで低下
  • 5年で単月平均売上4.6倍を達成

ライオン株式会社では、この他に継続的な改善に取り組んでいることもポイント。

来訪企業の所在地・業種・問い合わせ内容などのデータを蓄積し、コンテンツの追加やプロモーションによる集客に取り組んでいます。

また、コンテンツを追加する際は、導線の改善にも着手。

単にWebサイトを運用するのではなく、「ユーザーの使いやすさ」を軸にサイトを運用することで成功した事例といえるでしょう。

事例2.コーセル株式会社

コーセル株式会社

出典:コーセル株式会社

コーセル株式会社は、半導体関連の電子機器や電子機械器具の製造・販売をしている企業です。

富山県富山市に本社を置き、国内はもちろん、アメリカ、ドイツ、中国などでグループ会社を展開しています。

コーセル株式会社のBtoBのWebマーケティング事例は以下の通りです。

課題
  • Webサイトが集客向きではなかった
  • アジア市場において、従来のアウトバウンド型営業の効果が出にくくなっていた
主な施策
  • Webサイトを集客用にリニューアル
  • マーケティングオートメーションツールを導入
結果
  • Webサイトからの問い合わせ件数が10倍に増加
  • マーケティング施策の効果が把握できるようになり、PDCAサイクルが定着
  • 負担であったデータをレポートにまとめる時間を8割削減

コーセル株式会社は、MAを導入することでマーケティング活動が大きく変わった事例です。

メルマガやWeb広告などで顧客に情報を発信しやすくなるとともに、効果の分析、取り組みの改善も容易になりました。

さらに、コンバージョンを意識した営業工程管理もできるようになり、商談を大切にする意識も定着しつつあります。

事例3.株式会社ストライク

M&Aオンライン

出典:M&Aオンライン

株式会社ストライクは、M&Aや経営支援コンサルティングを主な事業としている企業です。

オウンドメディアを作成して、集客に成功した事例です。

課題M&Aの情報はなかなかWebで入手できなかった
主な施策
  • オウンドメディアを作成
  • M&Aについて丁寧に解説することで、検索からの流入を狙った
結果問い合わせ件数が倍増

株式会社ストライクは、元々はアウトバウンド型のマーケティング活動を実施してきました。

しかし「インターネットで手軽に情報を集めたい」というニーズを知り、Webマーケティングに着手。

その戦略は見事成功したといえます。

Webで入手しにくかった情報の発信に取り組んだことから、顧客のニーズを徹底的に掘り下げて成功につながった事例でしょう。

事例4.株式会社新菱

株式会社新菱

出典:株式会社新菱

株式会社新菱は、産業廃棄物の再生・無害化や、ファインケミカル製品の製造に取り組む企業です。

最初は「とりあえず古いWebサイトを新しくしたい」という思いでしたが、Webサイトの目的を考え直し、戦略的なマーケティング活動に取り組みました。

課題
  • Webマーケティングのノウハウがない
  • Webサイトからの集客が見込めない
主な施策
  • CRMツールの導入
  • Webサイトのリニューアル
  • Webマーケティング会社によるノウハウサポート
結果
  • Webサイト訪問数が35倍に増加
  • 問い合わせの質が向上した
  • データの蓄積・分析ができるようになった

Webマーケティング会社が提供しているCRMツールとノウハウを活用することで、成果につながった事例といえます。

自社にノウハウが定着したことで、PDCAサイクルを回すスピードが向上。

顧客のニーズに迅速に対応できるようなったため、新規顧客の開拓につながりました。

また、今まで考えていなかった業界からの問い合わせがあったことで、事業の新しい可能性を見つけることもできました。

事例5.アミタ株式会社

未来をおしえて!アミタさん

出典:未来をおしえて!アミタさん

アミタ株式会社は企業のCSR担当者向けに、環境課題や地域課題の解決サポートを実施している企業です。

日本国内だけでなく、アメリカやアジア各国でも展開しています。

アミタ株式会社のBtoBのWebマーケティング事例は以下の通りです。

課題CSR・環境戦略についてまとめたWebサイトがなかった
主な施策
  • オウンドメディア「未来をおしえて!アミタさん」を作成
  • 企業のCSR・環境戦略を支援する情報を発信
  • ユーザビリティを考えたサイト設計
結果月間6万人以上がサイトを訪問するようになった

アミタ株式会社は、ユーザビリティを徹底的に考えた、使いやすいオウンドメディアを作った事例です。

特徴的なのが、閲覧するユーザーの役職によってフィルターがかけられること。

Webサイトでユーザーが目的の情報を探しにくくなる不便さを克服しています。

また興味を持ったユーザーがメルマガに登録し、有益な情報を得られる仕組みも実装。

見込み顧客の獲得→見込み顧客の育成という流れが構築されています。

コンテンツ量・ユーザビリティ・信頼性において、非常に参考になる事例です。

事例6.NISSHA株式会社

connect.nissha.com

出典:connect.nissha.com

NISSHA株式会社は、スマートフォンなどの電子機器に使われているタッチパネルやフィルム、センサーの設計・開発・製造をしている企業です。

ターゲットと目的を絞り込んで、Webマーケティングに成功した事例です。

課題
  • 新規市場の開拓に困っていた
  • コーポレートサイト1つでは、細かい技術の説明が難しかった
主な施策
  • ターゲットを技術者、目的を新規顧客獲得に絞った特設Webサイトを作成
  • SEO対策を実施
  • 短期的な認知度向上のために、Web広告(リスティング)も運用
結果ターゲットであった大手企業の技術者からの問い合わせが増加

特設Webサイトには、製品や開発体制の情報をわかりやすく配置。

企業向けの専門的な内容も、ターゲットを絞ることで詳細に説明しています。

また、見込み顧客の属性やニーズを分析しながら、コンテンツの追加修正やWeb広告のキーワード調整なども実施。

サイトの軸に沿ってPDCAサイクルを回すことで、成功につながりました。

事例7.有限会社宮崎製作所

有限会社宮崎製作所

出典:有限会社宮崎製作所

有限会社宮崎製作所は、合成樹脂の加工・受注生産・販売に取り組む企業です。

社員は8名と少数ですが、精度の高さときめ細かな対応力が魅力。

BtoBのWebマーケティングの事例は以下の通りです。

課題Webサイトで思うような成果を上げられていなかった
主な施策
  • Webサイトのリニューアル
  • 競合企業との差別ポイントである「対応力の高さ」をアピール
  • SEO対策を実施
結果
  • 新規の問い合わせを安定して獲得(月に4~5件)
  • 狙ったキーワードからの顧客も獲得

樹脂加工においては「トラブルが起こったときにすぐに来てほしい」という、ユーザーニーズが多くありました。

一方で有限会社宮崎製作所はフットワークが軽く、対応力が高いという強みを持っていました。

この強みをニーズと合致させる方向で、Webサイトを作成。

SEO対策でも「樹脂切削 東京」「樹脂切削 特急」で1位を獲得しました。

今では大手メーカーからの問い合わせも増えており、昨年から始めた事業でも、問い合わせが増加しています。

事例8.株式会社シマテック

有限会社宮崎製作所のブログ

出典:ブログ(株式会社シマテック)

株式会社シマテックは、大阪で45年続く町工場です。

生産ラインに使用される自動搬送装置「パーツフィーダ」を製造しています。

株式会社シマンテックのBtoBのWebマーケティング事例は以下の通りです。

課題ブログ・ホームページから商品の購入につながることが少なかった
主な施策
  • ブログのコンテンツの見直し
  • YouTubeを使って技術力の高さを発信
結果
  • 1年で売り上げが1.7倍アップ
  • ブログからの問い合わせが3.1倍に増加
  • 大手企業からの受注獲得

株式会社シマンテックのポイントは、動画コンテンツを活用した点です。

技術などはテキストだけで伝えることが難しく、ブログだけでユーザーに届けるのは困難です。

しかし、動画で見せることで、複雑な情報も簡単に伝えられます。

テキストコンテンツだけだと伝わりにくい場合は、動画を活用すると効果的という事例です。

事例9.株式会社ブイキューブ

テレワークナビ

出典:テレワークナビ

株式会社ブイキューブは、Web会議システムや動画配信サービスを提供している企業です。

オウンドメディアのリニューアルに伴い、自社ブランディングを図りました。

課題オウンドメディアの効果が把握しづらかった
主な施策
  • 「テレワーク」というキーワードを軸にコンテンツを改善
  • Google Analyticsの計測タグ再設計・コンバージョン設定の見直し
結果
  • 見込み客数が10倍以上に増加
  • 受注率が3倍に増加

オウンドメディアのリニューアルに伴い「テレワークで日本を変える」というスローガンを設定。

テレワークを軸にしたWebサイトを構築することで、「テレワークといえばブイキューブ」という認知付けを狙いました

方向性を決めてからは、わずか2ヵ月で100以上のコンテンツを見直し、分析方法も改善。

半年で「見込み顧客数10倍以上、受注率3倍増」という結果が得られました。

事例10.第一フォーム株式会社

第一フォーム株式会社

出典:第一フォーム株式会社

第一フォーム株式会社は、発泡スチロールの加工を専門としている企業です。

新たに工業分野の案件獲得を目標に、SEO対策に取り組んだ事例です。

課題新型コロナウイルスの影響で展示会やイベントがなくなり、受注が激減
主な施策
  • 工業分野のユーザーが使うキーワードの洗い出しと、それに基づいたサイト設計
  • 従来ページの改善(情報の追加・修正)
結果
  • 問い合わせ件数が3倍以上に増加
  • 工業用途の加工品はリピート率が上昇
  • 過去最高の月間受注件数を達成

第一フォーム株式会社では、展示会やイベントでの発泡スチロール造形を中心にWebマーケティングを実施していました。

しかし、新型コロナウイルスの影響で需要が激減。

そこで工業向けの発泡スチロール加工に切り替えて、Webマーケティングを実施しました。

マーケティング活動の中では、競合調査やキーワード選定に加え、既存顧客へのヒアリングも実施。

ユーザーニーズを徹底的に考えてサイト構築したことが、成功につながったといえます。

事例に学ぶ!BtoB Webマーケティングの成功パターンと失敗要因

最後に、理論だけでなく、実際の企業の取り組みから成功と失敗のパターンを学びましょう。
具体的な事例を見ることで、これまで解説してきた内容がより立体的に理解できるはずです。
ここでは、業界をリードする企業の成功事例に加え、初心者が陥りがちな失敗事例を反面教師として紹介します。

【独自情報】BtoBマーケティング成功事例3選(SmartHR・Sansan・テクロ支援先)

他社がどのようにして成功を収めたのかを知ることは、自社の戦略を考える上で大きなヒントになります。

企業名成功のポイント
株式会社SmartHR人事労務担当者が抱える具体的な悩みに寄り添った「課題解決型コンテンツ」をオウンドメディアで大量に発信。SEO対策とWeb広告を効果的に組み合わせ、圧倒的なリード獲得を実現。
Sansan株式会社ABM(アカウントベースドマーケティング)を早期から導入。ターゲット企業に合わせた個別のアプローチと、製品の価値を直感的に伝える動画マーケティングを駆使し、エンタープライズ市場での高い成約率を誇る。
テクロ株式会社 支援先BtoBマーケティング支援を行うテクロ社の実績。例えば、株式会社サムシングファンの事例では、戦略的なコンテンツ制作とホワイトペーパー活用により、1年でオウンドメディアのPVを約88倍、資料請求数を月0件から168件へと劇的に増加させた。

これらの成功事例に共通するのは、「明確なターゲット設定」「顧客ニーズに根差した価値あるコンテンツ」「データに基づく改善サイクル」そして「マーケティングと営業の強力な連携」です。

【反面教師】よくある失敗事例3選とその回避策

成功事例から学ぶと同時に、他社の失敗から教訓を得ることも重要です。
ここでは、多くの企業が陥りがちな3つの失敗パターンと、その回避策を紹介します。

失敗事例要因回避策
① ターゲットが曖昧「誰にでも売りたい」という発想で、メッセージが誰にも響かない。詳細な市場調査とペルソナ設定を行い、「誰の、どんな課題を解決するのか」を徹底的に絞り込む。
② コンテンツの質が低いとりあえず記事を量産するも、専門性がなく、顧客の課題解決につながらない。顧客へのヒアリングやアンケートを実施し、本当に求められている情報を把握する。専門家の知見を取り入れ、質の高いコンテンツを作成する。
③ 効果測定をしていない施策をやりっぱなしにし、何が成功し、何が失敗したのかを把握できていない。施策開始前に必ずKPIを設定する。定期的にデータを分析し、成果が出ない施策は勇気を持って見直すPDCAサイクルを徹底する。

これらの落とし穴を事前に知っておくことで、無駄な失敗を避け、成功への最短距離を進むことができます。

初心者向け|明日から始めるBtoB Webマーケティング学習ロードマップ

この記事を読んで、BtoB Webマーケティングの全体像が見えてきたのではないでしょうか。
最後に行動を起こしたいあなたの背中を押すために、明日から始められる学習ロードマップを提示します。
インプットとアウトプットを繰り返しながら、着実にスキルアップしていきましょう。

担当者必読!おすすめの専門書・本5選

Web上の情報は断片的になりがちです。体系的な知識をじっくりと身につけるためには、書籍から学ぶのが最適です。
ここでは、BtoBマーケティング担当者が必ず読んでおきたい5冊を厳選しました。

  1. 『THE MODEL マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス』福田 康隆 (著)

    マーケティングと営業の連携プロセスの重要性を説いた、BtoBマーケティングのバイブル。

  2. 『BtoBマーケティングの定石 なぜ「普通の会社」が知られなくても儲かるのか?』垣内 勇威 (著)

    派手な施策ではなく、BtoBの基本に忠実な戦略で成果を出す方法を解説。初心者にも分かりやすい一冊。

  3. 『沈黙のWebマーケティング —Webマーケッター ボーンの逆襲—』松尾 茂起 (著), 上野 高史 (作画)

    ストーリー形式でWebマーケティングの全体像が学べる。楽しみながら本質的な知識が身につく。

  4. 『事例で学ぶ BtoBマーケティングの成功法則』「BtoBマーケティングの教科書」編集委員会 (著)

    実際の企業の成功事例が豊富に掲載されており、自社の施策を考える上で具体的なヒントが得られる。

  5. 『シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは』ジョセフ・シュガーマン (著)

    人の購買心理に基づいた普遍的なマーケティングの法則を学べる。BtoBにも応用できる本質的な一冊。

まとめ:BtoB Webマーケティングは顧客との長期的な関係構築から始まる

本記事では、BtoB Webマーケティングの基礎から戦略、具体的な施策、成功の鍵までを網羅的に解説してきました。
多くの情報がありましたが、最も重要な本質は非常にシンプルです。

BtoB Webマーケティングとは、小手先のテクニックの集合体ではありません。
それは、「自社の顧客は誰で、何を求めているのかを深く理解し、価値ある情報を提供し続けることで、長期的な信頼関係を築く活動」に他なりません。

明確な戦略を立て、データに基づいて粘り強く改善を続けること。
そして何より、営業部門と一体となって顧客に向き合うこと。
これらを実践すれば、あなたの会社は必ずWebマーケティングで大きな成果を上げることができるでしょう。

この記事が、あなたのBtoB Webマーケティング成功への羅針盤となることを心から願っています。
さあ、今日から新しい一歩を踏み出しましょう。

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