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BtoBマーケティングのKPI設定の手順と施策別のポイントを紹介

BtoBマーケティングのKPI設定の手順と施策別のポイントを紹介

BtoBマーケティングにおいて「どうすれば売上や受注数を効果的に伸ばせるのか」「KPIは何を設定すべきか」という悩みを持つ企業は多いです。BtoBマーケティングで成果を最大化するには、「KPI」の適切な設計が欠かせません。KPIは営業・マーケティング双方で目標を明確化し、施策の進捗や効果を数値で管理する重要な指標です。Webや広告、コンテンツ、メールなど複数チャネルの活動を最適化し、リードや商談獲得、売上達成までのプロセスを可視化できるため、企業全体の戦略や業績向上に直結します。

この記事では、

  • KPIとKGIとの違い
  • KPI設定の具体的ステップや事例・フェーズ別の指標
  • 実施方法・改善方法

までコンサルティングの現場でも活用されるノウハウを解説します。

これにより、自社のマーケティング課題へ即時に対応できる戦略構築が可能となります。

また、BtoBマーケティング支援企業をお探しの方は「プロが選ぶBtoBマーケティング支援企業25選!選び方を紹介」の記事も参考にしてみてください。

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成功するBtoBマーケティング計画の立て方

本資料では、BtoB マーケティングの戦略でよくあるお悩みとKPIの立て方でよくあるミスとその改善策をご紹介します。

BtoBマーケティングにおけるKPI設定の目的と重要性

BtoBマーケティングは検討期間が長く、関係者も多いため、KPI設定の意義は極めて大きいです。PVや資料請求数など短期的な効果指標だけを追うと、一時的な成果にとらわれ、本質的な事業目標の達成に結び付かなくなります。

BtoBでは最終的な「受注・成約」がKGI(最重要指標)であり、その達成までの各KPIをKPIツリーとして逆算し、プロセス全体を可視化する必要があります。なぜなら商談やリード獲得、Webサイトのコンバージョンなど中間プロセスごとの成果が最終的な売上へと連動するからです。短期指標のみに注目すると、途中段階のボトルネックやマーケティング・営業間の連携不足が見落とされがちになります。例えば、リード数の増加に満足していた結果、ターゲット外の見込み顧客が増え、商談化率や受注率が低下するケースも多く見られます。

こうした課題に対応するには、受注から逆算したKPI設計が不可欠です。数字の根拠としては、各段階の業務指標をつなげて因果関係を明確にできるため、営業現場との認識ずれも防げます。したがって、BtoBマーケティングでは本質的な事業成果に直結する逆算型のKPI設計が、全体のパフォーマンス向上と継続的改善にとって重要です。

BtoBマーケティングのKPIとKGI・KSFの違いとは?

BtoBマーケティングにおいて、KPIはKGIやKSFと混同されやすいですが、それぞれ役割が異なります。KPIは、企業の目標を効果的に達成するための具体的な行動指針であり、KGIが長期的なゴールを示すのに対しKPIはその進捗や業務成果を測定する役割です。

KGI(Key Goal Indicator)は最終的なビジネス成果や事業目標に直結する指標ですが、KPI(Key Performance Indicator)は日頃のマーケティング活動や営業施策の進捗管理、各プロセスの達成度評価に活用されます。KSF(Key Success Factors)は、その事業や会社の成功に欠かせない条件や活動を指し、KPIはそのKSFを数値化したものとなります。

項目正式名称意味役割具体例
KGIKey Goal Indicator最終目標最終的に「成し遂げたいこと」を定量化したもの。年間の売上:1億円
KSFKey Success Factor事業成功の鍵KGI達成のために「最も注力すべき要素」や戦略。高品質なBtoB記事の量産、SEO順位の向上
KPIKey Performance Indicator中間指標KSFが順調かどうかを確認するための「計測値」。月間PV数、資料ダウンロード数、記事公開数

つまり、KGIで定めた組織や事業の目標を進めていく中で、KSFという成功のポイントを定義し、そのポイントをきちんと実現できているかをKPIという定量的指標で管理する流れです。具体的に数値で効果や行動を評価し、状況に合わせて柔軟に見直すことで、KGIに向けた着実なアクションが蓄積され、最終的な組織成果の達成ができます。

なぜKPIが重要なのか?KPIを設定しない場合のリスクとは

KPIの設定は、BtoBマーケティングにおいて成果を最大化するための基本プロセスになります。KPIを明確に設定することで、チームや担当ごとにPDCAサイクルの効率化が進み、目標までの進捗状況をリアルタイムに把握できます。

KPIを設定しない場合、BtoBマーケティングの施策や活動の効果を客観的に評価する指標がなくなります。これにより業務や目的が曖昧になり、部門間や個人間で異なる尺度で成果を捉え、戦略の一貫性や効率が損なわれます。仮にKGIだけを追いかける場合、結果が出るまで取り組みの良し悪しがわからず、非効率な活動や課題の放置が起きやすくなります。KPIを設けて、例えばWeb広告のクリック率やリード獲得数などを順次分析することで、問題発生時に素早い改善策を打てるのが大きなメリットです。

また、デジタルマーケティングではGoogle Analyticsなどのツールによりデータ収集・分析が容易となり、KPIに基づいた意思決定がしやすくなっています。組織内でKPIを共通言語として活用すれば、部署間の連携も円滑になり、各部門の施策が全体戦略と結びついて組織力が向上します。

もしKPIがない場合、個別施策や担当者ごとの基準がバラバラになり、組織全体の方向性や成果評価が不透明となるリスクがあります。KPIを軸に進捗をモニタリングし、新たな課題や改善点に素早く対処し続ける体制づくりが、成果達成へとつながります。

事業成果を最大化するためのBtoBマーケティングKPI設定手順

KPI設計では、企業や組織の最終ゴール(KGI)達成に向け、各部門・フェーズごとに必要な指標や数値目標を明確化します。

KPI設定のポイント
  • KGIを明確に定義し、進捗や成果を逆算で分解
  • 営業、インサイドセールス、マーケティングなど部門単位でKPIを設定
  • リード獲得数、コンバージョン率、資料ダウンロード数など具体的な指標を設ける
  • 業績向上には、全体の流れやボトルネックを一覧やダッシュボードで可視化・評価
  • 過去の実績データや業界分析を活用し設計・改善を実施

KPI設計は自社の課題や評価基準を明確化し、プロセス全体で最適な指標を設定します。KPIの設定と運用を標準化し、定量的な進捗管理や分析を行うことで、部門連携や事業戦略の実現、成果の最大化が可能となります。

ここから具体的なKPI設定の手順をご紹介します。

【KPI設定手順】

KGI(最終目標)の確定

まずは「何をもって成功とするか」のゴールを明確にします。

  • ポイント: 「売上」「受注数」「成約金額」など、事業収益に直結する数値を設定します。
  • 注意点: 曖昧な目標ではなく「いつまでに」「いくら」という具体的な数値(SMARTの法則)に落とし込みます。
プロセスの可視化(ファネル分解)

顧客が認知してから受注に至るまでの流れを、カスタマージャーにマップに落とし込みフェーズごとに細分化します。

  • 認知: サイト訪問、広告クリック
  • 興味・関心: 資料ダウンロード、ウェビナー参加
  • 比較・検討: 商談、アポイント、見積提示
  • 成約: 受注
KSF(主要成功要因)の特定

「KGIを達成するために、どのプロセスが最も重要か?」を見極めます。

  • 例: 「商談化率は高いが、そもそも母数(リード数)が足りない」のであれば、リード獲得がKSFになります。
  • 例: 「リードは多いが商談に繋がらない」のであれば、インサイドセールスの架電率やコンテンツの質がKSFになります。
KPIツリーへの落とし込み

KSFを達成するための具体的な行動指標(KPI)を設定します。

  • KGIから逆算して「受注10件のためには商談が30件必要」「商談30件のためにはリードが100件必要」と、各指標に数値を割り振ります。
  • この時、部門間(マーケと営業)で「何をもって有効リードとするか」という定義を必ず合意しておきましょう。
運用ルールの策定とツール導入

数字を立てて終わりにせず、追い続ける仕組みを作ります。

  • 計測方法: Google Analytics、MAツール、SFA/CRMなどのツールを連携させ、自動で集計できる環境を整えます。
  • 振り返り(PDCA): 週次や月次でモニタリングし、「なぜ未達なのか」「どの施策が効いているのか」を分析する会議体を設置します。

KGI(最終目標)の確定:すべての起点を明確にする

目標であるKGIがはっきりしていなければ、KPIの設計やマーケティング活動の方向性も定まりません。

ビジネスゴール(KGI)からKPIを逆算し、各プロセスの指標を具体化することはBtoBマーケティング戦略の重要ポイントです。例えば売上というGoalから商談数・リード数まで定量的に指標を設定し、サイトや資料ダウンロード、コンバージョンなど各フェーズで成果を可視化します。

KGIを明確にすると…
  • 営業・インサイド双方で共通指標を持てる
  • 受注など最終成果を逆算し課題を明確化
  • 分析・評価・改善のPDCAが効率化

この流れによって、企業はKPI設計・運用の最適化やマーケティング施策の効果向上を実現できます。

事業の売上や成約数など、達成するべき具体的な結果をもとに、いつまでに何をどれだけ達成するか明示することが不可欠です。例えば「3ヶ月で成約数を1.5倍に」「1年で事業売上を2倍」など、明確な期限と数値目標を設定することで、チーム全体が同じゴールに向かって業務を推進できます。

KPIはここで設定したKGIから逆算して構築されるため、この段階の精度がその後の戦略設計や業績評価にも大きく影響します。
設定時には組織の現実的なリソースやビジネス状況も踏まえ、到達可能であり意味のある目標になっているかを、進捗やデータに基づき定期的に見直していく姿勢も大切です。

プロセスの可視化:カスタマージャーニーから接点を描く

KGIが決まったら、顧客が認知から受注に至るまでのプロセスを可視化します。ここで重要なのが「カスタマージャーニー」の視点です。顧客がどのような課題を持ち、どう比較検討を行うのかを整理することで、Webサイト訪問、資料ダウンロード、商談といった「計測すべき接点」が明確になります。

カスタマージャーニー作成のポイント
  • 「顧客視点」を忘れない
    自社が「させたいこと」ではなく、顧客が「どう行動し、どう感じるか」というカスタマージャーニーを軸にフェーズを分けます。
  • 離脱ポイントを特定する
    どこで多くの顧客が立ち止まっているのか(例:資料はダウンロードするが商談には応じない等)を可視化することで、重点的に計測すべき場所が見えてきます。

カスタマーサクセス視点ではLTV(顧客生涯価値)、解約率、NPS(顧客推奨度)などの指標がよく用いられます。LTVにより、契約期間を通した収益力を把握でき、解約率はサービスの継続利用を維持するために重要なKPIです。さらにNPSは顧客がどれだけ自社サービスへ愛着を持ち、推奨する意向があるかの指標として活用できます。

これらの数値で分析を進めれば、Webやメール、コンテンツ施策の中でどこに改善余地があり、どのようなコミュニケーションプロセスが事業価値やブランド力向上に直結するかを洗い出せます。

定量評価を行うことで次の戦略を明確にし、全体の成果を長期的に高めるためのKPI設計やプロセス最適化につながります。

KSF(主要成功要因)の特定:成果を左右する「鍵」を見極める

すべての指標を均等に追うのは非効率です。プロセス全体の中で「どこが成否を分けるポイントか」というKSF(主要成功要因)を特定します。

例えば、「商談数は足りているが成約率が低い」のであれば、KSFは「商談の質」や「追客コンテンツ」になります。この「レバーを引けば成果が出る」ポイントを絞り込むのが設計の肝です。

KSFを特定するポイント
  • 「レバレッジ」が効く場所を探す
    「ここさえ改善すれば全体が底上げされる」という急所を1〜2個に絞り込みます。あれもこれもと欲張ると、リソースが分散して成果が出ません。
  • 定性的な要因も考慮する
    数字だけでなく「ターゲット属性の合致」や「コンテンツの納得感」など、成功の裏にある「質」の部分を言語化することが重要です。

KPIツリーへの落とし込み

KSFに基づき、具体的な中間指標(KPI)を数値化します。KGIから逆算して、「受注10件のためには商談が30件、商談のためにはリードが100件、そのためにはサイト訪問が5,000件」といった形でKPIツリーを構築します。

この際、マーケティング部門と営業部門で「有効なリード(MQL)の定義」を共通言語化しておくことが、運用後のトラブルを防ぐ秘訣です。

KPIツリーのポイント
  • 逆算の論理を通す
    「10件受注するには、成約率20%だから50件の商談が必要」といった具合に、算数として成立しているかを確認します。
  • 「言葉の定義」を揃える
    複数部署と連携する場合、ここが一番揉めるポイントです。「有効リード(MQL)」とは具体的にどの資料をダウンロードした人か、などをマーケと営業で握り合っておきましょう。
  • 適宜KPIの修正を行う
    KPIを初めて設定する場合、目標数値が高すぎたり低すぎるケースがあるため、進捗に応じて修正をすることも検討に入れましょう。

運用ルールの策定と可視化:PDCAを高速で回す

最後に、数値を継続的にモニタリングし、改善する仕組みを作ります。

MAツールやSFAを活用してダッシュボード化し、リアルタイムで進捗を確認できるようにしましょう。KPIは一度決めて終わりではなく、施策の結果を見て定期的に見直すものです。「数字を見て、次のアクションを決める」というサイクルを組織に定着させることが、最終的な事業成長に繋がります。

営業・マーケティングの連携を生むポイントと注意点

BtoB組織において、マーケティングと営業の「壁」は永遠の課題です。マーケが「リードを渡した」と言えば、営業は「質が悪い」と返し、営業が「決まらない」と言えば、マーケは「追客が甘い」と返す。目標を設定したとしても、連携ができないことにより目標達成が遠のいてしまいます。

BtoBマーケティングで成果を出すためには、営業とマーケを分断せず、各指標で以下のような連携を行うようにしましょう。

指標担当部署連携内容
リード獲得数マーケ量の確保(入り口)
MQL転換率共通「質」の合意。ここで定義を擦り合わせる。
商談化率共通営業の対応スピードとマーケの事前情報の質。
受注数・率営業最終的な事業貢献(出口)

営業・マーケ連携のためのKPI設計のポイント

「受注」を共通のゴール(KGI)に据える

最も多い失敗は、各部署のKGIが異なるケースです。例えば、マーケが「リード数」、営業が「受注数」というKGIを設定している場合です。

MQL(有効リード)の定義を「共同」で作る

「何をもって良いリードとするか」の基準がズレていると連携は崩れます。

役職、業種、検討フェーズ、特定の資料ダウンロードなど、営業現場が「これなら商談したい」と思える条件を言語化し、MQL(Marketing Qualified Lead)の基準を決めましょう。これにより、営業からマーケに対する「リードに対する不信感」が払拭されます。

双方向のフィードバック指標(SLA)を設定する

マーケから営業への一方通行ではなく、双方向の約束(SLA:Service Level Agreement)を数値化します。

  • マーケのKPI: 有効なリードを月間〇〇件供給する。
  • 営業のKPI: 供給されたリードに対し、〇営業日以内に初回アプローチを行い、結果をシステム(CRM/SFA)に入力する。
  • 効果: 放置されるリードが減り、逆に営業からの「このリードはここがダメだった」というフィードバックがデータとしてマーケに還流されるようになります。

結局のところ、ツールや数字よりも部署ごとの「対話」が重要です。月に一度は両部門の責任者が集まり、「設定したKPIが今の現場の実態に合っているか」を定性的に振り返る場を設けることが、最強のKPI運用に繋がります。

最適なKPIを設定する際の注意点

KPIを設定する際、単なる「数字の割り振り」ではなく、現場が改善アクションを起こせる設計が必要です。例えば、「認知度アップ」などの抽象的な言葉ではなく、資料ダウンロード数、リード獲得数、商談化率といった誰もが共通認識を持てる実数値を使います。

また、過去の自社実績や業界水準を無視した高すぎる目標は、現場の士気を下げ、形骸化の原因になります。

  • PVや「いいね数」に惑わされない
    PVや「いいね」は、あくまで認知の手段です。B2Bにおける本質的な成果(受注・商談)と相関しているかを常に疑ってください。
    評価の軸を「PV数」から「コンバージョン数(CV)」や「商談数」にシフトすると目先の数字に一喜一憂しない運用が可能になります。
  • 質を無視した「リード数」を追わない
    リード数(件数)だけを評価指標にすると、ターゲット外の問い合わせが増え、結果として営業部門の効率を著しく下げてしまいます。
    単なる「件数」ではなく、ペルソナへの合致度やBANT条件(予算・権限・ニーズ・導入時期)を満たしているかを評価基準に加える他、営業現場から「このリードは質が低かった/高かった」という声を定期的に吸い上げると、リードの定義を常にブラッシュアップできます。

フェーズ別に見るKPIの具体例と指標一覧

BtoBマーケティングでは施策や業務プロセスが細分化されるため、各フェーズごとに最適なKPIを設定することが可能です。
ここではフェーズごとにどのようなKPI設定ができるのか具体例をもとに解説します。

フェーズ役割具体的なKPI例
認知潜在顧客との接点作りサイト訪問数(PV)、広告表示回数、検索順位
検討興味・関心の醸成資料ダウンロード数、ウェビナー申込数
比較・商談営業への橋渡し有効リード獲得数(MQL)、商談数、アポ率
受注・成約最終成果受注数、受注金額、成約率
継続(リピート)LTVの最大化顧客満足度、リピート率、LTV、解約率(チャーンレート)

認知・流入フェーズ

認知・流入フェーズでは、主に以下をKPIとして活用します。

  • 自社サイトやサービスページへのアクセス数
  • オーガニック検索経由の流入
  • SNSシェア数
    など

また、広告インプレッションやWebサイトの新規訪問者数も重要なポイントです。
KPIを設定することで、宣伝施策によるブランド認知度の向上や、潜在顧客へのアプローチが十分に行えているかを定量的に把握できます。施策ごとの改善余地を見極め、より多くの見込み顧客にリーチできる環境を構築しましょう。

リード獲得フェーズ

BtoBマーケティングのリード獲得フェーズでは、以下がKPIの中心となります。

  • 新規リード数
  • リードの質
  • 獲得単価(CAC)
    など

どのサイトや資料からリードを獲得できているか、費用対効果がどうなっているのかを数値で評価し、施策の有効性や改善点を確認します。

リード獲得数の伸びや質の向上は、ビジネスチャンスの拡大や営業成果の底上げに直結するため、各数値をマーケティング活動の進捗管理に活用します。

効果的なリードジェネレーションができているかを定期的にチェックすることがKPI運用の肝となります。

商談・受注フェーズ

商談・受注フェーズにおいては、受注数の他に以下をKPIとして設定するのがおすすめです。

  • 受注率
  • 案件化率
  • 商談化率
    など

仮に受注率25%、案件化率50%、商談化率20%を目安とし、自社の事業特性や案件プロセスに適した数値を設定するとしましょう。
その場合、どのリードソースが受注に結びつきやすいか、プロセスごとのボトルネックがどこにあるかを数値で評価し、改善施策を出すことができます。

プロセスごとにKPIを詳細化することで、営業活動やマーケ施策の効率化・最適化につながります。

顧客育成・継続フェーズ

顧客育成・継続フェーズでは、既存顧客の維持やロイヤリティ向上のためのKPIが重要です

以下のKPIを定期的に計測します。

  • 継続率
  • リピート購買率
  • 顧客満足度指標(NPS)
    など

これらの指標をもとに既存イベントやサポート体制の見直しを図り、LTV(顧客生涯価値)を最大化することで成果を可視化し、ブランド価値の向上や長期的な顧客基盤の強化が期待できます。

施策別に見るKPIの設定例と成功事例

施策により異なりますが、各メディアページからの流入数、他ページ遷移率、フォーム遷移率やダウンロードCV率/CV数、MQL数、アポ率/アポ数など多面的な指標が活用されます。以下に施策別のKPI設定例と成功事例をまとめました。

コンテンツマーケティング(SEO記事、ホワイトペーパー)

SEOやホワイトペーパーを主軸にしたコンテンツマーケティングのKPIは、単なるセッション数増加ではなく、コンバージョン数や売上増加といった最終的な事業成果への貢献度が重視されます。

戦略設計から記事制作、CV対策まで一貫して、KPIとしてCV数や対象キーワードでの順位、獲得リード数などを設定しましょう。

長期的に成果を出すためにSEOによるサイト全体の価値向上を狙い、施策ごとに数値目標を分解し、効果測定と施策改善を定期実施します。これにより、効率的な予算配分や早期売上拡大が実現できます。

Web広告(CVR、CPA、クリック率)

Web広告運用においては、CPA(顧客獲得単価)、CPC(クリック単価)、インプレッション数、クリック率(CTR)、コンバージョン数・率などがKPIになります。これらの指標を効果測定ツールと連動して分析することで、運用状況を把握しやすくなります。

指標が多すぎて煩雑化するリスクもあるため、事業目的や現状に合わせてKPIの優先順位を明確にします

例えば、認知拡大フェーズではインプレッション数、見込み客獲得や売上拡大フェーズではCV数やCPAなど、プロセスごとに最適なKPI管理を徹底します。

メールマーケティング(開封率、CTR、CV率)

メールマーケティングでは、リードリスト数や配信数、メルマガシナリオ数に加え、開封率やクリック率、メール経由のCV件数・CVRをKPIとします。

加えてお礼メールなどの返信件数・率や解約件数・率なども指標に含めることで、マーケティング活動の進展や顧客との関係性を具体的に把握できます。

メールはリード育成(ナーチャリング)プロセスで頻繁に用いられるため、各KPIのデータ分析でターゲット別のセグメントや施策内容の最適化が行えます。

セミナー・ウェビナー(参加数、アンケート結果、商談化率)

セミナーやウェビナー施策のKPIは、実施回数、テーマ数、申込数、出席数(率)、リード獲得件数、有効アンケート回答数、商談化率などが基本です。

多様なテーマ展開で持続的なリード獲得を目指し、参加後のアンケートやヒアリングで施策を継続的に向上させます。各種KPIを比較・分析することで、効率良く質の高い商談案件を創出しやすくなります。

KPIのモニタリング・改善のためのPDCAサイクル

KPIとKGIを設定した後は、PDCAサイクルを通じて進捗を分析・改善します。

例えばダイエットならKGIが「半年で5kg減」、KPIは「初月で0.5kg減」とし、日々の活動を記録・実行することで、進捗や原因分析(Check)を行い、必要に応じKPIや施策を修正(Action)します。

BtoBマーケティングでも同様に、Webアクセス解析や広告指標、営業進捗データを定量的に測定・評価しながら、定期的に振り返り・改善していく仕組みづくりが欠かせません。

これにより、施策の最終目的達成や業績向上に向けた無駄のないアクションの実行が可能となります。

KPI進捗の確認方法と会議体の作り方

KPIは組織や事業プロジェクトの進捗を定量的に測る指標として活用され、ビジネス戦略や施策成果の客観的評価に役立ちます。

進捗確認の場では、各メンバーが設定したKPIを元に現状や課題、今後の改善点などの意見交換を行います。

モニタリング会議や定期レビューの場を設けることで、Key Performance Indicator(KPI)を軸としたデータドリブンな業務改善が推進されます。

全体像の把握と数値共有が進むことで、担当者間や部署間のコミュニケーションも円滑になり、組織力強化に寄与します。

活用できるダッシュボード・テンプレート例

ダッシュボードやテンプレートは、KPIや業績データの整理・可視化に大きな効果をもたらします。

主なシート例には予算・パイプライン管理、アクセス解析(サイト訪問やCV数)、Web広告の成果、メールマーケティングの反応、セミナー・展示会の参加者データなどがあります。

また、その他のマーケティング施策やSNS運用記録なども項目別に管理できます。入力エリアと計算エリアを区分し、活動記録や定期集計、進捗グラフ化によって現状把握と改善サイクルが容易になります。組織や事業の目的・状況に合わせて活用することで、KPI運用の効率や効果が大きく向上します。

改善アクションに落とし込むには?

KPIの進捗データを分析した後は、具体的な改善アクションへの落とし込みが必要です。

問題の要因を特定し、それに合わせた業務プロセスや施策を再設計します。達成度が目標値に届いていない場合、プロセスごとのボトルネック発見やKPI自体の見直しも検討します。改善内容は全社・チームで共有し、定期的な振り返りやアクションレビューも欠かせません。KPIとPDCAを連動させることで、効率的で再現性の高い事業運営が実現します。

KPI設計の実践Tips|よくある課題とその対処法

KPI設定で活用されるSMARTの法則は、目標を具体的・測定可能・達成可能・関連性・期限付き(S・M・A・R・T)で設計する枠組みです。

これに従えば、組織や担当者ごとに明確で実現性のあるKPIが設定可能になります。

  • S:Specitic(具体的に)
  • M:Mesuarable(測定可能に)
  • A:Achievable(達成可能に)
  • R:Relevant(関連的に)
  • T:Time bound(期限を決めて)

こうして個々の行動を数値で可視化・測定しやすくなり、施策成果や達成度の評価も容易になります。

SMARTを意識することで目標達成のためのプロセスや全体の進捗が明確になり、施策改善や業務効率化にも貢献します。

数値が思うように伸びないときに見直すポイント

KPIは一度設計したら終わりではなく、施策実施とともに現状に即して見直すことが大切です。日別や月別でKPI各数値を定期的にモニタリングし、成果が思うように伸びていない場合は、現状の数値やボトルネックに合わせて迅速なKPI再設計やプロセス見直しが求められます。

Googleアナリティクスや広告ツールなどのダッシュボードを活用すると、KPI状況の確認も容易です。常に数値や結果を確認・改善していくPDCAサイクルを回すことが、事業成果を安定的に向上させるポイントです。

営業とずれるKPIの再設計

BtoBマーケティングでは、事業プロセスや部門ごとにKPIが増えたり複雑になりがちですが、自社の現場や成果目標にマッチしたKPIへの再設計が重要です。

例えば、営業部門との連携が取れていないKPIの場合、商談やリード獲得から受注までのプロセス全体で代表的なKPIを定め、共通言語化・一覧化します。
これによりミスコミュニケーションを防ぎ、部門・プロセス横断で施策のPDCAサイクルを効率化できます。

定着しないKPI運用を仕組みにする方法

KPI運用を仕組み化するには、進捗・達成状況の可視化、定期的な振り返り、改善アクション明確化を徹底する必要があります。

KPI進捗の可視化では、数値推移をグラフ化し進捗遅延の要因や戦略修正ポイントをいち早く把握できる体制を構築します。次に、達成状況を定点観測し振り返る習慣を持つことで、課題発見や改善スピードが上がります。季節要因や外部環境の影響もモニタリングを継続していればすばやく気付き、柔軟に対応できます。

まとめ|BtoBマーケティングは適切なKPIで成果が変わる

BtoBマーケティングの成果を大きく左右するのは、適切なKPI設計と運用です。

目標を明確化し、KPIでプロセスを見える化することで、ボトルネックの特定やスピーディーな業務改善が実現します。組織内で指標を共通言語化すれば、部門間連携や全体最適への道筋が見えてきます。

BtoBマーケティング支援企業をお探しの方は「プロが選ぶBtoBマーケティング支援企業25選!選び方を紹介」の記事も参考にしてみてください。

テクロ株式会社では、BtoBのコンテンツマーケティングでのリード獲得を支援しています。成功するBtoBマーケティング計画の立て方についての資料も無料で配布していますので、ぜひご活用ください。

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成功するBtoBマーケティング計画の立て方

本資料では、BtoB マーケティングの戦略でよくあるお悩みとKPIの立て方でよくあるミスとその改善策をご紹介します。

KPIを効果的に運用するためのポイントは何ですか?

KPIを効果的に運用するには、SMARTの法則に沿って具体的で測定可能な指標を設定し、定期的に進捗をモニタリング、PDCAサイクルを回して改善を続けることが重要です。また、営業とマーケティングの連携も効果的な運用に不可欠です。

KPIが設定されていない場合のリスクは何ですか?

KPIが設定されていないと、活動の進捗や成果が不透明になり、非効率な施策や課題の見過ごしが起きやすくなります。これは、組織全体の戦略達成や成果向上に悪影響を及ぼす可能性があります。

効果的なKPIを設定するステップは何ですか?

効果的なKPIの設定には、まずKGIを明確に定め、その後に達成に不可欠なKSF(重要成功要因)を洗い出し、それを基に具体的なKPIを設計します。最後にKPIの構造を整理したKPIツリーを作成します。

KPIとKGIの違いは何ですか?

KGI(Key Goal Indicator)は最終的なビジネス成果を示す指標であるのに対し、KPIはその進捗や業務成果を測定するための具体的な指標です。KPIは、KGI達成に向けたプロセスを管理・評価するために用いられます。

KPIとは何ですか?

KPI(Key Performance Indicator)とは、最終目標であるKGIを達成するために設定される定量的な指標であり、マーケティングや営業活動の進捗や効果を測定する役割を持っています。

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天野 央登 代表取締役
テクロ株式会社CEO。シンガポール国立大学・インド工科大学留学、データサイエンスを学ぶ。大学2年⽣時に起業、留学メディア「交換留学ドットコム」を1年半ほど運⽤し事業売却。その後はコンテンツマーケティングの知⾒を活かして、BtoBマーケティング支援事業を開始。BtoBマーケティングを中心にSEO・MAツールに詳しい。

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