SEO対策の基本を徹底解説!施策や7つのステップを紹介
ビジネスをおこなう上でWebからの集客は欠かせません。
Webを活用した集客方法にはさまざまな種類がありますが、絶対におこなっておくべきなのがSEOでの集客です。
そこで今回は、基本的なSEO対策について紹介していきます。
具体的な対策方法についてはもちろん、実際に対策をおこなう際の流れに触れながら基本的な対策方法について解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
また、効果を高めるためのリライトマニュアルも無料で配布しておりますので、こちらもご活用ください。
目次
SEO対策とは?
SEO対策のSEOは、Search Engine Optimizationの略称で、検索エンジンの検索結果への最適化を表す言葉です。
検索結果で自社のWebサイトを上位表示させられた場合、多くのアクセスが見込めるようになりますが、上位表示させるには検索結果に最適化させなくてはいけません。
そのためにおこなう施策が「SEO対策」です。
SEO対策はGoogle対策
SEO対策の対象となる検索ブラウザにはさまざまな種類がありますが、検索ブラウザはGoogleが圧倒的なシェアを得ているため、Googleの検索エンジンへの対策が基本です。
最新の検索エンジンのシェアに関するデータでは、
- デスクトップの場合だと、Googleが79%、Yahooが12%
- スマートフォンなどのモバイル端末の場合だと、Googleが74%、Yahooが24%
です。
実に90%以上のシェアをGoogleとYahooが獲得しているわけですが、YahooはGoogleの検索エンジンのシステムを利用しているため、Googleのシステムに対する対策を重点的におこなうべきだと言えるわけです。
広告や独自のサービスを紹介する枠が設けられているためGoogleとYahooで若干検索順位や内容が異なることはありますが、大きな差異が生じることはほとんどありません。
参考:statcounter「Desktop Search Engine Market Share Japan」
参考:statcounter「Mobile Search Engine Market Share Japan」
Googleが掲げる10の事実
SEO対策をおこなう上で理解しておきたいのが、Googleの理念や考え方について。
Googleは、「Googleが掲げる10の事実」の名目で、以下の考え方を提唱しています。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる
- 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番
- 遅いより速いほうがいい
- ウェブ上の民主主義は機能する
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる
- 世の中にはまだまだ情報があふれている
- 情報のニーズはすべての国境を越える
- スーツがなくても真剣に仕事はできる
- 「すばらしい」では足りない
参考:Google「Googleが掲げる10の事実」
SEOに関係の薄いものも含まれていますが、この「Googleが掲げる10の事実」を読みとくことで、どのような心構えでSEO対策に取り組めばいいか理解できるようになります。
SEO対策には明確な答えがないため、取り組んでいく中で迷ったり自信をなくしてしまったりしてしまいがちですが、「Googleが掲げる10の事実」はそういったときに立ち返りたい基本的な考え方です。
ブックマークするなどして、いつでも振り返れるようにしておきましょう。
SEO対策に取り組むメリット
SEO対策によって得られる代表的な3つのメリットについて解説していきます。
メリット1. 多くのアクセスが見込めるようになる
SEO対策は特定のキーワードでの上位表示を目標におこなうものですが、よく検索されるキーワードで上位表示を獲得できた場合、Webサイトに多くのアクセスが見込めるようになります。
例えば、「リフォーム」は月間の検索数が110,000回にもなる検索需要の高いキーワードですが、自社のWebサイトが「リフォーム」で上位表示されるようになった場合、月に数万のアクセスが見込めます。
Webサイトのコンテンツを充実させてさまざまなキーワードで上位表示を獲得できるようになれば、月に数十万のアクセスの獲得も夢ではありません。
メリット2. 費用対効果が高い
他の集客方法より費用対効果が高いのも、SEO対策の代表的なメリットの一つです。
Webでの代表的な集客方法にリスティング広告がありますが、仮に「リフォーム」でリスティング広告を出稿して数万回のアクセスを獲得するとなると、毎月数百万円の広告費がかかってしまいます。
SEO対策にも費用はかかりますが、広告を出稿する場合に比べるとはるかに安い費用で対策ができますし、上位に表示されている間は効果を発揮し続けてくれます。
メリット3. ブランディングできる
SEO対策に取り組んで自社のWebサイトが上位表示できるようになった場合に、期待できるようになるのはアクセスだけではありません。
上位表示できるようになり、ユーザーの目に触れる機会が増えると、
- 販売している製品
- 展開しているブランド
- 会社
の認知度が高まり、ブランディングできます。
上位表示されてユーザーの目に触れる機会が増えると単純接触効果によって好感度が高まるため、製品やブランド、会社の認知につながるのです。
いい製品を作っていることやいいサービスを提供していることが前提にはなりますが、ブランディングを高められるのは企業にとって非常に大きなメリットです。
SEO対策に取り組むデメリット
ビジネスをおこなっていく上でさまざまなメリットをもたらしてくれるSEO対策ですが、デメリットもあります。
実際に取り組むかどうかは、メリットとデメリットを比較してから決めるべきです。
SEO対策を始める前に、しっかりと理解しておきたい4つのデメリットについて解説していきます。
デメリット1. 必ず効果が得られるわけではない
SEO対策は必ず成果が保証されるようなものではありません。
上位表示させるWebサイトはGoogleのシステムによって決定されるため、時間と手間をかけて取り組んでも上位表示されないことは多々あります。
「リフォーム」などのビッグキーワードはさまざまな企業が上位表示を狙っているキーワードであるため、少し対策したくらいで簡単に上位表示できるようなキーワードではありません。
リスティング広告などのWeb広告は、予算を割いて出稿すればアクセスを集めることは可能です。
売上につながるかどうかは製品やサービス、売り込み方によりますが、情報を届けるチャンスは増えます。
一方、SEO対策の場合は上位表示できないとアクセスを集めることができません。
SEO対策に取り組む場合は、このことをよく理解しておく必要があります。
デメリット2. 効果が得られるまでに時間がかかる
新しくドメインを取得してWebサイトやメディアを構築する場合であれば、それなりにアクセスが集まるようになるまでに早くても半年はかかりますし、長い場合だと1年以上かかる場合もあります。
すでにドメインを取得している場合はドメインがどう評価されているかによりますが、最低でも3ヶ月はかかると考えておくべきです。
この期間はあくまでも上手くいった場合の目安になるため、より長い期間を要してしまうこともあります。
初めのころは一桁台のアクセスが続くことも珍しくなく、ほとんど効果を実感できないため、成果が出る前に諦めてしまうケースも少なくありません。
広告のように即効性のある施策ではありませんので注意してください。
デメリット3. 常に分析と改善をおこなう必要がある
SEO対策を実施して自社のWebサイトを上位表示させるためには、データを取得して分析し、改善をおこなう必要があります。
また、このサイクルを繰り返しおこなわなくてはいけません。
なぜなら、検索結果の順位は常に変化し続けているからです。
「昨日は上位表示していたのに、次の日には上位表示されなくなってしまった…」ということはよくありますし、キーワードによっては数時間で検索結果が変動する場合もあります。
これは、Googleが検索結果の順位を決定するのに使用しているシステムの、評価基準の変化によるものです。
そのため、「施策をおこなったら終わり」ではなく、
- データを取得する
- 取得したデータを分析する
- 分析したデータを元に仮説を立てる
- 仮説をもとに改善策を考え、実施する
といったサイクルを回し続け、上位表示を目指したり、維持し続けたりする必要があります。
デメリット4. アルゴリズムの変化により順位が大きく変動する可能性がある
SEOの順位に大きな影響をあたえるGoogleのアップデート。
このアップデートもSEO対策における大きなデメリットの一つです。
Googleは、年に2~4回ほど、アルゴリズムのアップデートの名目で大がかりなシステムの改修をおこなっています。
元々は数年に1回おこなわれるものでしたが、ユーザーが増えて影響力が大きくなってしまったため、年に何回か実施されるようになりました。
アルゴリズムのアップデートは非常に大がかりなもので、検索結果の順位が大きく変わってしまうことも珍しくありません。
ずっと上位表示していたWebサイトが圏外になってしまうようなケースも多々あります。
アップデートによって順位が大きく変動してしまった場合、アクセスがなくなり売上が壊滅的な状態になってしまう可能性もあるため、このデメリットについても事前に把握しておく必要があると言えるでしょう。
SEO対策に取り組む前に知っておきたい6つのポイント
メリットとデメリットを理解した上でSEO対策に取り組む場合、事前に知っておきたいポイントがいくつかあります。
いずれも成果を出すために知っておくべき重要なポイントばかりですので、しっかりと把握しておいてください。
ポイント1. SEO対策には内部対策と外部対策がある
SEO対策とひとくちに言ってもその種類は一つだけではありません。
SEO対策には、内部対策と外部対策と呼ばれる2種類の対策方法があります。
内部対策における代表的な施策には、
- Webサイトの高速化
- 内部リンクの最適化
- SSL化
などがあげられます。
一方、外部対策の代表的な施策には、
- 被リンクの獲得
- SNSの活用
などが、あげられます。
ひと昔前まではコンテンツの質が重視される傾向にあったため外部対策は軽視されがちでした。
しかし、最近は被リンクの重要性が増してきているため被リンクを獲得するための施策がかかせませんし、SNSへの投稿や拡散といったSNSの活用も必要です。
これから本格的にSEO対策を実施していくのであれば、両方の施策への対応をしていきましょう。
ポイント2. SEO対策には推奨されている方法と推奨されていない方法がある
SEO対策には明確な答えがありません。
そのため、さまざまな手法のSEO対策が出回っていますが、大きく分けると「ホワイトハットSEO」と「ブラックハットSEO」の2つに分けることができます。
ホワイトハットSEOはGoogleが推奨している正攻法と呼べるSEO対策の手法です。
- 内部施策を実施する
- コンテンツを充実させる
- コンテンツの質を高める
- 自然な被リンクを獲得するための施策を実施する
など、「Googleが掲げる10の事実」にのっとる形でおこなわれるため、正当な評価を受けられます。
一方、ブラックハットSEOは、Googleのアルゴリズムの穴をつくようなSEO対策の手法です。
ブラックハットSEOの代表的な手法には、
- ツールでコンテンツを大量に生成してコンテンツが充実しているように見せかける
- 相互リンクを実施し、被リンクを多く獲得しているように見せかける
- サテライトサイトを用意し、被リンクを自作自演で獲得する
などがあげられます。
サテライトサイトは、メインサイトへの被リンクの設置を目的として制作されるサイトです。
ブラックハットSEOはGoogleのシステムの穴をつく対策方法で、Googleは推奨していません。
そのため、Googleにバレてしまった場合はペナルティがあたえられます。
ペナルティを受けてしまうと、そのWebサイトはほとんどアクセスの見込めないサイトになるため、ブラックハットSEOでの対策は避けるようにしましょう。
ポイント3. モバイルサイトの重要性が高まってきている
SEO対策に取り組む上で意識しなくてはいけないのが、スマートフォンやタブレット向けのモバイルサイトです。
モバイルサイトを意識するべき理由は、
- インターネットのインフラが整ってきたこと
- スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末が登場し、広く普及したこと
によって、パソコンなどのデスクトップ端末からではなく、モバイル端末からインターネットにアクセスするユーザーが増えてきているからです。
ドイツのSEO会社「Sistrix」がおこなった調査によると、日本のユーザーの実に75%がモバイル端末で検索をおこなっています。
Googleもこの流れに目を向けており、モバイル端末での表示に最適化されているモバイルフレンドリーなサイトを評価する傾向にあります。
また、2018年にはMFI(モバイルファーストインデックス)が実施され、SEOにおける評価の対象や基準になるサイトが、デスクトップ向けのサイトからモバイル向けのサイトへと切り替わりました。
この流れは今後も加速していくことが予想されるため、モバイル端末を意識した対策をおこなう必要があると言えます。
参考:Sistrix「The proportion of mobile searches is more than you think – What you need to know」
ポイント4. E-A-Tの重要性が高まってきている
SEO対策における重要性が年々高まってきているのが、「E-A-T」です。
E-A-Tは、
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
の頭文字をとって名付けられたもので、SEOにおける評価の基準の一つです。
例えば、リフォーム関連のキーワードの場合だと、雑記ブログのようにさまざまなテーマで一般の方が運営していWebサイトよりも、
- リフォームに関するコンテンツのみが掲載されている専門的なサイト
- リフォームに関する事業をおこなっている会社の権威性のあるサイト
- リフォームのことを知りつくしている人が運営している信頼性のあるサイト
などが上位表示されやすい傾向にあります。
代表的なサイトは、リフォーム会社のWebサイトやオウンドメディアがあげられるでしょうか。
そのため、SEO対策に取り組む場合は、E-A-Tを高める施策についても実施する必要があります。
ポイント5. Googleとユーザー、両方への対策が必要
SEO対策では、Googleとユーザー、両方に対しての対策が必要になります。
Googleのアルゴリズムに評価してもらうための対策もおこなわなくてはいけませんし、コンテンツを見たユーザーに評価してもらうための対策もおこなわなくてはいけません。
SEOでは、まず初めにGoogleのアルゴリズムによっておおよその評価がおこなわれるようになっていますが、この期間の順位はあくまでも仮の順位です。
この期間に集まったユーザーの行動データを元に最終的な評価がくだされるようになっています。
そのため、Googleとユーザー、両方に対しての対策が必要になるわけです。
Googleは、Googleが掲げる10の事実で「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」と言っていますが、ユーザーのことだけを意識しすぎると思うような成果をあげることはできません。
もちろん、ユーザーのことを無視したコンテンツも評価されません。
どちらか片方ではなく、両方のことを意識した対策を実施するよう心がけてください。
ポイント6. Googleは「コンテンツの質」「被リンク」「ユーザーからの評価」を重要視している
SEO対策を実施するのであれば、「SEOの順位を決定する上でGoogleが何を重要視しているのか」を把握しておく必要があります。
GoogleはSEOの順位を決定する上で200以上の指標を参考にしていますが、その中でも特に重要視されているのが、
- コンテンツの質
- 被リンク
- ユーザーからの評価
の3つです。
検索したユーザーを満足させる質の高いコンテンツは高く評価されますし、被リンクの多さはユーザーの満足度の高さにつながるため、被リンクの多さについても高く評価されます。
ただ、最近は被リンクの質も重要視される傾向になってきており、関連性の低いサイトからの被リンクや自作自演の被リンクは評価されづらくなってきているので注意が必要です。
また、Google Analyticsなどの分析ツールで確認できるユーザーの行動に関する指標も、
- ユーザーを満足させるコンテンツかどうか
- ユーザーを満足させるWebサイトかどうか
を判断するための指標の一つとして重要視されています。
そのため、これからSEO対策に取り組み始めるのであれば、これら3つの指標を高める施策の実施が何よりも重要です。
コンテンツSEOの基本的な流れ
ここからは、今のSEO対策の主流であるコンテンツSEOの簡単な概要と、取り組む際の具体的な手順について解説していきます。
コンテンツSEOとは?
コンテンツSEOとは、Webサイトに掲載するコンテンツを主体としたSEO対策の方法です。
ユーザーは検索エンジンを使ってさまざまなキーワードで検索しますが、コンテンツSEOではそれらさまざまなキーワードの一つ一つに回答するコンテンツを制作して上位表示を獲得し、集客を図ります。
ステップ1. キーワードを洗い出して選定する
コンテンツSEOを主体としたSEO対策に取り組む場合、まず初めにおこなうのがキーワードの洗い出しと選定です。
コンテンツSEOではそれぞれの検索キーワードに対してコンテンツを制作し、上位表示の獲得を目指します。
例えば、リフォーム事業をおこなっている企業がコンテンツSEOを実施する場合のメインターゲットはリフォームを検討しているユーザーですが、
- キッチン リフォーム 費用
- トイレ リフォーム 期間
- リフォーム 業者 選び方
など、さまざまなキーワードで検索をおこないます。
ターゲットが検索するであろうキーワードを洗い出して選定し、どのキーワードに対してコンテンツを制作するかを決めていくのが、この「キーワードを洗い出して選定する」のステップです。
具体的なキーワードの洗い出し方と選定する際のポイント
キーワードを洗い出して選定する場合、ツールを使って効率的に選定をおこないます。
まず、サジェストツールを利用し、関連するキーワードをすべて洗い出しましょう。
サジェストツールは、「ラッコキーワード」がおすすめです。
キーワードを洗い出したら、キーワードの検索ボリュームをチェックしましょう。
検索ボリュームはそのキーワードが月にどれくらい検索されるかを表す指標ですが、検索されないキーワードで上位表示してもアクセスが見込めないため、検索ボリュームのあるキーワードを選定するようにしましょう。
検索ボリュームを調べるツールは、Googleの「キーワードプランナー」がおすすめです。
選定するキーワードの数はジャンルや求める成果によって異なりますが、30~50キーワードほどピックアップしておくことをおすすめします。
ステップ2. 構成案を作成する
対策するキーワードの洗い出しと選定が完了したら、それぞれのキーワードに対してどのようなコンテンツを制作するかの骨組みとなる構成案を作成していきます。
そのキーワードで検索するユーザーが求めているであろう情報をリストアップしてよりスムーズに読み進められる順番で配置し、構成を作っていきます。
構成案を作る際の手順に明確な決まりはありませんが、
- 記事のペルソナを考える
- 上位表示しているサイトのコンテンツから必要だと思われる要素を洗い出す
- サジェスト、共起語、LSIをリストアップする
- SNSやYouTube、掲示板や質問サービスで検索し、需要を探る
- 4までで洗い出した要素を自然な順番に並べ、構成を組み立てる
といった流れで作成するのが一般的です。
SEOを意識したコンテンツでは、
- ペルソナとなるユーザーが欲している情報を網羅していること
- ペルソナが欲している情報が自然な流れでコンテンツ化されていること
の2点が重要になります。
そのため、さまざまな媒体で徹底的にリサーチし、コンテンツに目を通すユーザーのことを考えながら構成を組み立てていく必要があります。
ステップ3. コンテンツを制作する
構成案ができたら、その構成にそってライティングをおこない、コンテンツを形にしていきましょう。
ステップ2の工程で丁寧に構成案を作成しておけば、スムーズにライティングが進められるはずです。
- 参考にしたいサイトや参考になるサイトをメモしておく
- 記述する内容を大まかにでもいいのでメモしておく
など、ライティングが楽になるように丁寧に構成案を作成しておきましょう。
テキストが羅列されただけのコンテンツはユーザーをうんざりさせてしまうため、適度に画像やイラスト、表を挿入しましょう。
また、同じ要素が複数続く場合は箇条書きを使用するのもおすすめです。
例えば、カレーの作り方に関するコンテンツを制作する場合、材料を「カレー粉、にんじん、じゃがいも、玉ねぎ、豚肉…」と羅列するよりも、
- カレー粉
- にんじん
- じゃがいも
- 玉ねぎ
- 豚肉
と箇条書きで記述してあげた方が読み進めやすくなります。
こういった配慮はSEOの評価にもつながるため、ユーザーの読みやすさを意識しながらコンテンツの制作をおこなうようにしましょう。
ステップ4. 校閲する
コンテンツが出来上がったら、必ず校閲してください。
いきなりコンテンツを公開するのはおすすめできません。
なぜなら、制作したコンテンツに不備があるかもしれないからです。
- 誤字や脱字
- 表記のゆれ
- 引用したデータの記述ミス
などが発生していないかしっかりと確認しましょう。
また、実際に声に出して文章を読み進めると、文章的におかしなところに気づきやすくなるのでおすすめです。
コンテンツに不備があると、ユーザーは違和感を感じ、読み進めるのをやめてしまいます。
そうなると、せっかくのビジネスチャンスを逃してしまいかねません。
さらに、ユーザーが読み進めるのを途中でやめてしまうとSEOの評価に不利に働き、順位に影響が出てしまう可能性もあります。
コンテンツを制作した後は、しっかりと校閲し、不備がないのを確認した上で公開しましょう。
ステップ5. コンテンツを公開してデータを取得する
SEO対策では、コンテンツの公開はゴールではなくスタートです。
よほど高く評価されているドメインでコンテンツを配信しない限り、作って公開したばかりのコンテンツが上位表示されるようなことはありません。
データを取得し、そのデータを分析して改善点を洗い出し、コンテンツを洗練させ続けて始めて上位表示を実現できます。
そのため、コンテンツを公開したら、
- Google Analytics
- Search Console
- 順位チェックツール
などを導入し、分析と改善に必要なデータを取得しましょう。
各ツールの詳しい内容については、以下のリンクをクリックして確認できます。
ステップ6. 分析して改善案を考える
貯まったデータを元に分析をおこない、上位表示を実現するための改善案を考えましょう。
- Google Analytics
- Search Console
- 順位チェックツール
SEO対策は成果が得られるようになるまでに時間のかかる施策のため、まともにアクセスが集まるようになるまではデータもほとんど蓄積されません。
そのため、初めのころはコンテンツを充実させることに集中し、半年後などある程度アクセスが集まるようになってきたら分析をおこなうようにしてください。
ステップ7. 施策を実施してデータを取る
ツールで取得したデータを分析して改善案を考え、施策を実施したら、その施策のデータも取得しましょう。
代表的なデータの取得方法には、
- 施策を実施する前と実施した後の順位の推移
- 施策をおこなった後のユーザー行動に関するデータ
などがあげれます。
施策をおこなった後のデータをしっかりと取得しておけば、その施策が有効だったかどうかがわかりますし、そのようなデータを取得し続けることで施策の精度を高めていけます。
あとは、ステップ6とステップ7の工程を繰り返し、コンテンツをより洗練させていくだけです。
これが、SEO対策の基本であるコンテンツSEOを実施する際の大まかな流れです。
基本的な12のSEO対策
ここからは、基本的な12のSEO対策について紹介していきます。
- Webサイトやブログをモバイルに対応させる
- ページの表示スピードを改善する
- Search Consoleに登録する
- Google Analyticsを導入する
- 検索順位チェックツールを導入する
- 徹底的にリサーチして網羅性の高いコンテンツを作る
- 対策キーワードを含めた魅力的なタイトルをつける
- 見出しと本文にも対策キーワードを適度に含める
- 共起語とLSIキーワードを適度に含める
- 画像や表を積極的に活用する
- 内部リンクを設置する
- 被リンクを獲得する
基本的なものではありますが、いずれも重要な対策方法ばかりですので、これから紹介する内容を参考にしながら必ずおこなうようにしてください。
対策1. Webサイトやブログをモバイルに対応させる
「SEO対策に取り組む前に知っておきたい6つのポイント」の項目でも紹介したとおり、モバイルサイトの重要性は年々高まっています。
Webサイトがモバイル端末に対応しきれていない状態では、上位表示は実現できません。
また、ユーザーの離脱率を高める要因にもなりかねません。
Webサイトがいまだにモバイル端末に対応しきれていない場合は、早急にモバイル端末への対応を進めるようにしてください。
まず初めに、既存のWebサイトがモバイル端末に対応できているかどうかを確認しましょう。
確認は、Googleが提供している「モバイル フレンドリー テスト」で確認できます。
確認の方法は簡単で、WebサイトのURLを入力して「URLをテスト」をクリックするだけ。
「このページはモバイルフレンドリーです」と表示される場合は問題ありませんが、「このページはモバイルフレンドリーではありません」と表示される場合は、モバイルフレンドリーなサイトになるようWebサイトの修正をおこないましょう。
修正するべき箇所についても教えてくれますので、指示に従いながら修正をおこなうようにしてください。
対策2. ページの表示スピードを改善する
SEO対策における内部対策でぜひおこないたいのが、ページの表示速度の改善です。
ページの表示速度が1秒から3秒に低下するとユーザーの直帰率が32%も高まってしまうため、ページの表示速度の改善は絶対におこなっておきたい施策だと言えます。
2018年にはWebページの表示速度に関する「スピードアップデート」がおこなわれましたし、UXの重要な指標にページの表示速度などを含む「コアウェブバイタル」の導入も進められています。
このことからもGoogleがWebページの表示速度を重要視していることがわかりますが、表示速度を改善するには、まず現在のWebサイトの表示速度を確認しなくてはいけません。
表示速度の確認は、Googleが提供している「ページスピードインサイト」からおこなえます。
WebサイトのURLを入力して「分析」をクリックするだけで具体的な改善点を示してくれますので、指摘された部分を確認しながら改善を進めるようにしましょう。
参考:Google「Find Out How You Stack Up to New Industry Benchmarks for Mobile Page Speed」
対策3. Search Consoleに登録する
SEO対策では、
- データの取得
- 分析
- 改善案の立案
- 施策の実施
のサイクルが大切だと紹介してきました。
このサイクルの一番初めの段階である「データの取得」に欠かせないのが、Search Consoleです。
Search ConsoleはGoogleがウェブマスター向けに無料で提供しているツールで、WebサイトやWebページの改善に欠かせないデータの取得がおこなえるツールです。
Search Consoleで取得できる代表的なデータには、
- ユーザーがどのような検索キーワードでWebサイトに流入してきているか
- どのようなサイトのページに対して被リンクが貼られているのか
- 検索ブラウザ上にサイトが表示された回数やクリック率
などがあげられます。
また、「URL検査」と呼ばれる機能で、新規ページや更新したページのインデックスも促せます。
何かしらのエラーが発生しているページやGoogleからのペナルティに関する連絡もSearch Console宛てに送られるようになっているため、忘れずに登録しましょう。
対策4. Google Analyticsを導入する
Google Analyticsも、SEO対策に取り組む上で欠かせないツールの一つです。
Google AnalyticsはGoogleが提供している無料のアナリティクスツールで、Webサイトに関するさまざまなデータを取得し、蓄積してくれます。
SEO対策には分析と改善が必要不可欠ですが、分析と改善をおこなうための環境を整えてくれるのが、このGoogle Analyticsです。
Google Analyticsで確認できる代表的なデータには、
- 特定の期間にWebサイトに来訪したユーザーの数など、アクセスに関するデータ
- 性別や年齢など、ユーザーの属性に関するデータ
- 集客チャネルなど集客に関するデータ
- ユーザーがよく閲覧しているページなど、行動に関するデータ
などがあげられます。
サイトを登録し、発行されるコードをサイトのソースに記載するだけで導入できます。
対策5. 検索順位チェックツールを導入する
SEO対策の目的は、狙った検索キーワードで自社のWebサイトを上位表示させることです。
そのためには検索結果上での順位のチェックが欠かせませんが、順位のチェックを手動でおこなうのは効率的ではありません。
そこで導入したいのが、順位チェックツールです。
順位チェックツールにあらかじめチェックしたいキーワードを登録しておくと、ツールが自動で検索順位をチェックしてくれます。
備わっている機能はツールによって異なりますが、前日からの順位の変動値やランクインしているページに関するデータも確認可能です。
順位チェックツールで日々の順位の変動をチェックしておけば、毎日の順位の変動はもちろん、効果的な施策やアップデートの影響についてもチェックできるようになります。
チェックツールのおすすめは機能が充実している「GMO順位チェッカー」です。
他にはシェルウェアの「GRC」もおすすめですが、Macでは使用できないため、Macをお使いの場合は「Rank Tracker」の導入を検討してみてください。
さらにPCだけではなくスマホやタブレットでも順位の変動を確認したいときはインストール不要の「Nobilista」が便利です。
対策6. 徹底的にリサーチして網羅性の高いコンテンツを作る
「SEO対策に取り組む前に知っておきたい6つのポイント」でも紹介したとおり、Googleは質の高いコンテンツを評価し、上位表示する傾向にあります。
そのため、コンテンツを制作する際は徹底的にリサーチをおこない、網羅性の高いコンテンツを作らなくてはいけません。
例えば、「キッチン リフォーム」のキーワードで検索するユーザーは、キッチンのリフォーム方法について知りたいだけでなく、
- リフォームにかかる費用
- リフォームする際の注意点
- どこに依頼すればいいか
など、さまざまな情報を欲しています。
網羅性の高いコンテンツとは、そういった細かなニーズに対しての回答が用意されている親切なコンテンツです。
ユーザーがどのような情報を欲しているのかについては、
- 対象のキーワードで上位表示しているサイトのコンテンツ
- サジェストキーワード
- 共起語
- LSI
- SNS
- YouTube
- 掲示板
- 質問サービス
などをリサーチすればわかります。
徹底的にリサーチし、ユーザーを満足させられるコンテンツを作ることを心がけましょう。
対策7. 対策キーワードを含めた魅力的なタイトルをつける
SEOで上位表示を獲得するためには、Googleに「何について書かれたコンテンツなのか」を伝えなくてはいけません。
そこで重要になってくるのが、コンテンツのタイトルです。
Googleは、
- タイトル
- 見出し
- 本文
からコンテンツの内容を推測し、その内容に適したキーワードの検索結果にWebサイトを表示させます。
キッチンのリフォームについて書かれたコンテンツの場合は、「キッチン リフォーム」などのキーワードの検索結果に表示されるわけです。
タイトルに対策キーワードを含めることでGoogleに対して、「これは〇〇について書かれたコンテンツですよ」と伝えられるようになり、対策キーワードの検索結果に表示される可能性を高められます。
また、ユーザーにアクセスしてもらうためには、思わずユーザーがクリックしたくなるようなタイトルをつけなくてはいけません。
具体的な数字を入れるなどして、クリック率を高めるようにしましょう。
対策8. 見出しと本文にも対策キーワードを適度に含める
コンテンツ内で設定する見出しやコンテンツの主役となる本文も、Googleに対して「何について書かれたコンテンツなのか」を伝える役割を担っています。
そのため、見出しと本文にも対策キーワードを適度に含めるようにしなくてはいけません。
ただ、そのことを意識するあまり不自然に対策キーワードを入れすぎると、スパム行為だと判定されてしまうため注意が必要です。
また、対策キーワードを含めることを意識しすぎると文章が不自然になってしまい、ユーザーに違和感を感じさせてしまいます。
対策キーワードを含めることは大切ですが、不自然にならないよう入れてください。
対策9. 共起語とLSIキーワードを適度に含める
コンテンツを制作する際、積極的に本文に含めたいのが、「共起語」と「LSI」です。
共起語は、そのキーワードと一緒に使われることの多いキーワードを指す言葉です。
「リフォーム」の代表的な共起語には、
- 費用
- 工事
- 事例
- リノベーション
などがあげられます。
LSIは、ユーザーの潜在的な需要をあらわすキーワードです。
LSIは、検索結果の画面の一番下に「他のキーワード」の形式で表示されたり、特定のサイトにアクセスした後で検索結果に戻ったときに「他の人はこちらも検索」といった形で表示されます。
共起語とLSIは、そのキーワードで検索するユーザーが欲している情報を表すキーワードです。
コンテンツの網羅性を高めるために含めておきたいキーワードですので、自然な形・割合で含めるようにしてください。
対策10. 画像や表を積極的に活用する
GoogleはSEOの評価に「ユーザーからの評価」も含めています。
ユーザーからの評価は、
- コンテンツに目を通した時間
- 最後までコンテンツを読み進めたユーザーの割合
- コンテンツを見た後に再検索したユーザーの割合
などで計られます。
再検索したユーザーの割合を減らしたい場合はコンテンツの網羅性を高める必要がありますが、コンテンツにしっかりと目を通してもらったり最後まで目を通してもらったりするためには、読み進めやすさを担保しなくてはいけません。
その役割を担ってくれるのが、画像や表です。
文字が羅列されているだけのコンテンツはユーザーをうんざりさせてしまかねないため、適度に画像を用意してあげましょう。
また、比較する場合など、表で説明してあげた方がわかりやすい箇所には積極的に表を設置しましょう。
対策11. 内部リンクを設置する
SEOで評価されるコンテンツは網羅性の高いコンテンツだと紹介してきましたが、細かすぎるニーズまで拾ってコンテンツを制作すると一部のユーザーにとって不親切なコンテンツになってしまいかねません。
そのため、一つのコンテンツですべてのニーズを拾うのではなく、細かすぎるニーズに対しては別でコンテンツを用意して内部リンクで誘導しましょう。
内部リンクはWebサイト内で設置するリンクで、コンテンツとコンテンツ同士をつなぐリンクです。
内部リンクを適切に設置すればユーザーの回遊率が高まり、SEOの評価も高まります。
対策12. 被リンクを獲得する
Googleは、
- コンテンツの質
- 被リンク
- ユーザーからの評価
を特に重要視しているため、被リンクも積極的に獲得する必要があります。
- コンテンツの質を高める
- SNSで周知し、より多くのユーザーの目に届ける
- 一次情報や図解、インフォグラフィックを作成し、拡散してもらいやすくする
など、被リンクを獲得するための施策についても積極的におこなうようにしましょう。
まとめ:基本的なSEO対策だけでも十分な効果が期待できる
今回紹介してきた内容はSEO対策における基本でしかありません。
ただ、業界にもよるものの、基本的なSEO対策すらできていない会社はたくさんあります。
分析ツールを導入せず、ただコンテンツを公開しているだけだったり、ブログ調でコンテンツを制作している会社は少なくありません。
そのため、今回紹介した基本的なSEO対策を実施するだけでも効果を得ることは可能です。
もし専門的な内容に感じてしまい、自社で取り組むのが難しい場合は、ぜひ弊社にサポートさせてください。
私たちテクロ株式会社は、伴走型Webマーケティングのサービスを提供しているマーケティング会社です。
SEO対策も得意としておりますので、ぜひ一度「お問い合わせ」からご相談ください。
また、効果を高めるためのリライトマニュアルも無料で配布しておりますので、こちらも併せてご確認ください。