BtoBマーケティングに役立つオウンドメディアの成功事例20選
「オウンドメディアを運営しているけれど、なかなか成果が出ない」
「そもそもオウンドメディアを取り入れるべきなのか」
と悩んでいる方は多いです。
事例から学ぼうと思っても、多くの情報があり迷ってしまう方もいるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、BtoB企業がオウンドメディアを導入して成功した20の事例を紹介します。
また、BtoB企業がオウンドメディアを導入するメリットとデメリットも解説します。
オウンドメディアの運用方法や導入について悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
なお、テクロ株式会社では、Webメディアの基本や作り方について解説した資料「Webメディア作成マニュアル」を無料で配布しています。
Webメディアの作成を検討している企業様や、Webメディアの運用でお悩みの企業様はぜひ参考にしてください。
目次
BtoB企業がオウンドメディアを活用すべき理由
BtoB企業がオウンドメディアを活用すべき理由は、以下のような理由があります。
- 顧客との接触機会を増やせるため
- 投資回収がしやすいため
- 競合性が低いため
- 営業やサポートなどで副次的な効果を期待できるため
それぞれの理由について詳しく解説していきます。
また、オウンドメディアについて詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しているため、ご覧ください。
関連記事:オウンドメディアの意味とは?役割とスムーズな運用方法を紹介
顧客との接触機会を増やせるため
BtoBビジネスにおいて、顧客との接触機会を増やすことは大きな課題となっています。
製品やサービスが高額であるため、上長への稟議や関連部署でのコンペなど顧客の意思決定プロセスに多くの人が関与します。
このような状況下で、オウンドメディアを活用することは顧客との接点を増やすチャンスになるのです。
オウンドメディアは、継続的に価値あるコンテンツを発信できます。
そのため、顧客の課題や悩みを理解したり、適切な解決策を提示しながら自社の特徴や強みをアピールしたりなどして、顧客との接点を増やせるでしょう。
例えば、ある製品の仕組みや活用シーンをわかりやすく解説したり、過去の導入事例を紹介したりすることで顧客が抱える疑問を払拭し、製品の魅力を実感してもらえます。
さらに、検索エンジンの上位表示を狙うことで、まだ明確なニーズを持っていない潜在顧客との接触機会も得られるでしょう。
BtoB企業にとってオウンドメディアは顧客との接点を豊かにする有力な手段と言えます。
投資回収がしやすいため
オウンドメディアを運営するには継続的な投資が必要不可欠ですが、BtoB企業であれば投資回収がしやすいメリットがあります。
その理由は、BtoB商材が一般的に高額であるためです。
製品やサービスの単価が高ければ、オウンドメディアから1件の顧客を獲得しただけでも、大きな収益につながります。
加えて、オウンドメディアを通じて顧客からの信頼を構築できれば、顧客生涯価値(LTV)の向上も可能です。
有益なコンテンツを継続的に発信することで、顧客の理解が深まり、製品活用のサポートや関連サービスの追加販売などにもつながります。
こうした顧客の継続率を高められれば、1人当たりの収益性が大幅に向上するでしょう。
また、BtoBではSEOに適切に対応したコンテンツマーケティングを行えば、安定した集客が実現できます。
オウンドメディアで顧客を獲得できれば、リピーターを増やしていく施策も打ちやすくなります。
このように、多額の広告費をかけずに集客・獲得できるメリットもあり、低コストで投資回収を図ることが可能です。
競合性が低いため
BtoB企業がオウンドメディアを運営すべき理由には、競合性が低いことが挙げられます。
BtoBビジネスでは、製品やサービスの対象がニッチで専門性が高い傾向にあるためです。
例えば、工場の制御機器や建設資材、医療機器など、一般消費者からは馴染みの薄い領域が多くを占めています。
このようなニッチな領域では、情報発信する企業自体が限られています。
つまり、オウンドメディアでコンテンツを発信する競合相手が少ないということです。
逆に一般の消費者向けコンテンツならば、競合するメディアが溢れているでしょう。
競合が少ないため、狙ったキーワードで検索上位に表示されやすくなります。
的確な対策さえすれば、ターゲットユーザーにリーチしやすい環境が整っていると言えます。
営業やサポートなどで副次的な効果を期待できるため
BtoB企業がオウンドメディアを運営すべき理由は、営業活動やアフターサポートなどで副次的な効果が期待できる点です
オウンドメディアで発信したコンテンツは、まず潜在顧客に対する教育的な役割を果たします。
自社の強みや特徴、製品の仕組みや活用事例などを分かりやすく解説しているため、顧客の理解を深め、商談の糸口になります。
さらに営業現場でもオウンドメディアのコンテンツを活用することも可能です。
事例を紹介した記事があれば、「こんな風に活用できます」と提案する際に具体的なイメージを提示でき、説得力が高まるでしょう。
このようにオウンドメディアは、単なる集客ツールにとどまらず、営業支援やカスタマーサクセスにも貢献する効果が期待できるというわけです。
BtoB企業にとってオウンドメディアは、販売活動の前後で顧客をサポートし、収益の最大化につなげられる重要な基盤となる役割が期待できます。
BtoBオウンドメディアの目的
BtoBオウンドメディアの目的には、以下のような目的があります。
- 認知拡大
- 競合他社との差別化
- 顧客満足度の向上
認知拡大
BtoB企業がオウンドメディアを運営する最大の目的のひとつが、自社の認知度を高め、より多くの人々に存在をアピールすることです。
BtoBビジネスでは、扱う製品やサービスがニッチで専門性が高いものが多く、わかりにくかったり、とっつきにくかったりします。
そのため、潜在的な顧客層に対する認知度が決して高くないのが実情です。
こうした状況を打開するためにオウンドメディアを活用し、自社や取り扱い製品・サービスについての情報を広く発信することが重要になります。
例えば、コンテンツを検索エンジンで上位表示させ、ユーザーからのアクセスを獲得していくことで、見られる機会自体を大幅に増やすといったことが挙げられます。
さらに、ターゲットユーザーにマッチした質の高い専門情報を発信することで、自社の存在意義や価値を効果的にアピールできます。
このようにオウンドメディアは、BtoB企業における認知拡大の強力な手段として運営される目的があります。
競合他社との差別化
BtoB市場においては、競合他社との差別化が非常に重要な課題となります。
多くの場合、取り扱う製品やサービスが高度に専門化されているため、顧客企業は様々な選択肢を比較検討する必要があるからです。
オウンドメディアを戦略的に活用することは、自社の強みを競合他社と明確に差別化するための有力な手段になります。
オウンドメディアでは、自社の持つ専門知識や強みを存分に活かした質の高い情報を発信できるためです。
例えば、製品の仕組みや活用方法、最新の動向分析、技術的な解説やノウハウなどを、わかりやすく詳細に紹介することができます。
高付加価値でありながら、他社では簡単に真似のできない情報を提供し続けることで、顧客の課題解決を最大限にサポートできるでしょう。
顧客にとって本当に価値のある情報源として評価され、信頼が得られれば、自然と競合他社との差別化が図れます。
BtoBビジネスにおいて圧倒的な存在感を発揮でき、売り手と買い手の良好な関係構築に大きく貢献することが期待できます。
顧客満足度の向上
オウンドメディアは、既存顧客の満足度を高める重要な役割も担っています。
製品やサービスを導入した顧客に対し、オウンドメディアで活用ノウハウや関連情報を継続的に提供することができるからです。
例えば、FAQ、操作手順、テクニカルな解説、アップデート情報、新機能の活用事例などの発信があります。
これらの情報は、顧客が抱える疑問を解消し、製品の価値を最大限に活用するための助けとなります。
わかりやすいガイドや事例を参考にすることで、顧客は自身のスキルを高められ、顧客満足度も格段に向上することが期待できるしょう。
BtoB企業がオウンドメディアを導入するメリット
BtoB企業がオウンドメディアを導入するメリットは、以下の通りです。
- ブランディングにつながる
- 顧客の育成ができる
- 安定した集客ができる
- 潜在ニーズにアプローチできる
それぞれ解説するので、見ていきましょう。
ブランディングにつながる
オウンドメディアを道入することで、ブランディングにつながります。
オウンドメディアで自社商品の情報や顧客にとって有益な情報を配信することで、認知度の向上が見込めるでしょう。
情報発信をすることで自社に対する信頼や共感を得られ、価値観の向上や差別化もできます。
オウンドメディアは商品のセールスページと異なり、同業者や競合他社などにも幅広く読んでもらえるのです。
顧客の育成ができる
オウンドメディアで顧客の育成ができます。
オウンドメディアを通して情報発信することで、自社の価値観や商品やサービスを少しずつ継続的に伝えられます。
課題を抱えている企業に対し、解決策とともに自社商品の魅力を伝えることも可能です。
また、検索エンジンで上位表示されることで、情報を求めている潜在顧客に対しても教育ができるので、見込み客の意欲や関心を高められます。
安定した集客ができる
オウンドメディアは安定した集客ができます。
オウンドメディアで質の高いコンテンツを配信していると、Googleに良質なコンテンツとして検索エンジンに上位表示されます。
広告に頼らずに集客ができるため、広告料を払う必要がなくなり、長期的目線で集客ができるでしょう。
潜在ニーズにアプローチできる
オウンドメディア運営によるコンテンツを配信することで、まだ顕在化していない潜在ニーズにアプローチができます。
コンテンツが検索エンジンで上位表示されたり、SNSで拡散したりすることで、自社の潜在ニーズへ情報が届けられるからです。
つまり、購入を検討している層だけではなく、「課題はあるが解決方法がわからない」「課題に気づいていない」人にもコンテンツを届けられます。
BtoB企業がオウンドメディアを導入するデメリット
BtoB企業がオウンドメディアを導入するデメリットは、以下通りです。
- SEOスキルが必要
- 成果が出るまで時間がかかる
メリットだけではなく、デメリットも把握しておきましょう。
SEOスキルが必要
オウンドメディアを導入するにあたって、SEOスキルが必要です。
SEO対策をしなければGoogle検索で上位表示される可能性が低くなってしまいます。
SEOスキルを備えた社員がいないのであれば、オウンドメディア運用に伴い以下の対策が必要です。
- 社員にSEOスキルを取得してもらう
- SEOコンサルティング会社に外注する
SEOスキルをいかしたオウンドメディアを制作することで、上位表示されやすくなり、メディアやコンテンツを見てくれる人が増加する可能性があります。
おすすめのSEOコンサルティング会社を知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:おすすめのSEOコンサルティング会社7選!会社を選ぶときのポイントも
成果が出るまで時間がかかる
オウンドメディアは、安定して大きな成果が得られるようになるまでに時間がかかります。
要因は以下の2つです。
- コンテンツ作成に時間がかかる
- メディアが高い評価を得るまでに時間がかかる
SEOで集客する場合はユーザーの検索ニーズに対して、適切に解答したコンテンツにする必要があります。
ユーザーにとって興味関心のある、有益な情報を配信することで、信頼関係を築けるためです。
知識のない方が、有益な記事を書くコツを掴むのはかなり時間がかかります。
また、ユーザーとGoogleの両方から高い評価を受けなければ、検索上位に表示されません。
Googleから評価を得られるまで時間もかかるため、長期的な視点で運用していく必要があります。
BtoB企業のオウンドメディア成功事例20選
BtoB企業のオウンドメディア成功事例を20選紹介します。
それぞれの企業について、見ていきましょう。
また、成功事例1〜5の事例については、テクロ株式会社でサポートを受けられているオウンドメディアの事例です。
詳しくは、導入事例ページで紹介しているため、参考にしてみてください。
成功事例1.Lychee Redmine(株式会社アジャイルウェア)
株式会社アジャイルウェアは、ソフトウェア開発の経験を活かし、オーダーメイドの受託開発と自社サービス事業を展開しています。
「Lychee Redmine」のオウンドメディアは、Webマーケティング戦略の中核をなすものであり、SEO対策の一環として、広告に依存しない新規リード獲得の手段として活用されています。
このメディアを通じて、プロジェクト管理やテレワークなどに関するキーワードで検索上位にランクインする成果を上げ、サイト流入数を4.75倍に増加させました。
さらに、表示されていなかったキーワードの掘り起こしにも成功し、新たなターゲット層への認知拡大に寄与しています。
Lychee Redmineのオウンドメディアを戦略的に運営し、他のBtoB企業にとっても参考になる成功事例です。
成功事例2.Wakka Inc.(株式会社 Wakka Inc.)
引用:wakka-inc.
株式会社 Wakka Inc.は、システムインテグレーションを中心にDXやシステム開発、海外法人設立支援などを行っています。
オウンドメディア「wakka-inc.」は、技術力の高いコンテンツと専門的な情報を提供し、IT業界内での知識共有に努めています。
オフショア開発のメリットや海外法人設立のノウハウなど、企業がグローバルに展開するための貴重な情報が満載です。
オウンドメディア運営を通じて、Wakka Inc.はPV数を2倍に増加させ、他社からの乗り換えで問い合わせ数の増加に成功しました。
成功事例3.Scene Live(株式会社SceneLive)
引用:Scene Live
株式会社SceneLiveは、CTIシステムやSaaS型営業支援コールシステムを提供し、電話営業の効率化を図る技術を開発しています。
そのオウンドメディア「Scene Live」では、CTIシステムやAI音声解析などの先進技術を用いた営業効率化の方法や成果の最大化に関する情報を発信しています。
外部に委託していたコンテンツマーケティング業務をテクロ株式会社に乗り換えたことで、CV数が月間1~2件から13件以上に増加しました。
戦略的な記事制作とポータルサイトの改善が見込み顧客の質も量も向上させることに成功しています。
成功事例4.LG Breakthrough(株式会社LGブレイクスルー)
株式会社LGブレイクスルーは、地方自治体との持続可能なパートナーシップ構築を目指す民間企業に、あらゆるソリューションを提供する企業です。
そのオウンドメディア「LG Breakthrough」では、業界の最新動向、技術情報、ケーススタディを提供し、読者に価値ある知識とインサイトを届けています。
運営開始後、Webマーケティング戦略の見直しと強化を図り、特に半年でPV数を20倍に増加させるなど、目覚ましい成果を達成しました。
これは、オウンドメディアが顧客との強固な関係構築に不可欠であることを示しています。
LGブレイクスルーの成功は、オウンドメディアのポテンシャルを最大限に引き出し、ビジネス成長につなげた事例です。
成功事例5.ジェイアンドユー(株式会社ジェイアンドユー)
引用:ジェイアンドユー
株式会社ジェイアンドユーは、新聞社の拡販誌に特化した広告代理業を営む企業です。
Webマーケティングに未着手だった同社は、オウンドメディア「ジェイアンドユー」の立ち上げをテクロ株式会社に依頼しました。
この施策により、これまで想定外だった他業種からの問い合わせが増加し、営業チームのモチベーションも向上しました。
オウンドメディアの運営は、同社にとって新たな顧客獲得チャネルとなり、紙媒体に依存していたビジネスモデルにWebマーケティングの効果をもたらしました。
この成功事例は、伝統的な業界であっても、適切なWebマーケティング戦略を取り入れることで、ビジネスの新たな可能性を開くことができることを示していています。
成功事例6.LIGブログ(株式会社LIG)
引用:LIGブログ
LIGブログはWeb制作・マーケティングを得意としている株式会社LIGのオウンドメディアです。
株式会社LIGはオウンドメディアにより、Web業界では知らない人はいないほどの有名なベンチャー企業になりました。
他社にはないオウンドメディアの特徴は以下のとおりです。
- 質の高いエンタメ記事
- 社員の個性をいかしてインフルエンサーに仕立てる
成功事例7.経営ハッカー(freee株式会社)
引用:経営ハッカー
経営ハッカーは、クラウド会計ソフトを提供するfreee株式会社が運営するオウンドメディアです。
中小企業の経営者や個人事業主向けのテキスト、動画コンテンツを配信しています。
配信コンテンツの中には、確定申告や青色申告といったビッグワードで検索上位を獲得しているものもあります。
経営ハッカーのコンテンツはクラウド型会計ソフトを知らない層へリーチし、ユーザーを教育することが目的です。
freeeの無料お試しに問い合わせされるようメディア設計されています。
成功事例8.Inside Out(リクルートホールディングス)
引用:Inside Out
Inside Outはリクルートホールディングスが運営するブログです。
リクルートホールディングスは求人関係の事業を多く営んでいます。
企業文化についての考察をインタビューする記事など、自社やサービスについて知ってもらうためのメディアです。
本メディアでは、以下のコンテンツを配信しています。
- 自社サービス
- リーダーシップ
- 企業文化
- サステナビリティ
サービスやテクノロジーなどのストーリーをしっかりと盛り込んだ内容で、読者を引き込んでいます。
成功事例9.マルケトブログ(アドビ株式会社)
引用:マルケトブログ
アドビ株式会社では、MA(マーケティングオートメーションツール)の「Adobe Marketo Engage」を提供しています。
オフラインで受注することが多かったことから、2020年頃からSEOに力を入れはじめました。
外資系ITならではの成約がある中でも、およそ100を超えるアイデアを実施。
記事は外部のライターに依頼して、クオリティを担保した上で、情報を発信しています。
オウンドメディア運用でSEOでのリード獲得数は、約150%上昇しました
成功事例10.BOXIL magazine(スマートキャンプ株式会社)
ボクシルマガジンは、スマートキャンプ株式会社が運営しているメディアです。
制作ができる土台は築けていたものの、PV数・UU数に悩んでいました。
そこから3ヶ月のコンサルティングを受けて、上位表示される記事の数を増やしています。
現在では、150記事中、30記事は検索1位を獲得。
成果を出し続けているメディアです。
成功事例11.ソーシャルメディアラボ(株式会社ガイアックス)
引用:ソーシャルメディアラボ
ソーシャルメディアラボは、ソーシャルメディアマーケティング支援サービスを提供する株式会社ガイアックスのオウンドメディアです。
ガイアックスは早期から企業に対するSNS活用法に優れたオウンドメディアの構築に投資することで、安定的なお問い合わせの獲得に成功しています。
SNS業界はトレンドなどに左右され変化が早いため、深い知見や考察が必要な記事よりも、最新の流行りにあった情報を配信していくことが重要です。
各SNSメディアを運用する事業会社へのインタビューなども実施し、独自性のある情報を配信し続けています。
ソーシャルラボによって、外部と連携したコンテンツに効果があることがわかります。
成功事例12.ナイルのマーケティング相談室(ナイル株式会社)
ナイルのマーケティング相談室は、ナイル株式会社が運営するオウンドメディアです。
未経験のWebマーケティング担当に向けて、SEOの基礎知識を配信しています。
SEOはガイドラインが毎年更新されるため、新しい方針に対応していく必要があります。
ナイルのマーケティング相談室は最新のSEOを元に、Webマーケティング担当の悩みや課題に答える記事を作成。
メルマガでコンテンツも併せて配信し、見込み客への認知が拡大しました。
成功事例13.PINTO!(株式会社PLAN-B)
引用:PINTO!
PINTO!は、5,000社を超えるマーケティング支援実績のある株式会社PLAN-Bが運営しているオウンドメディアです。
株式会社PLAN-Bが提供している商品やサービスは以下のとおりです。
- SEOやネット広告などのWebマーケティングのコンサルティング
- SEOツール「SEARCH WRITE」
- インフルエンサーマーケティングツール「Cast Me!」
PINTO!は「Webマーケティング全般に関する記事」「弊社のノウハウを配信するお役立ち資料やセミナー情報」を配信しています。
メディア内にあるCTAやポップアップから、各種サービスにお問い合わせができる仕組みです。
成功事例14.ばね探訪(東海バネ工業株式会社)
引用:ばね探訪
ばね探訪は、金属ばねを設計・製造・販売する東海バネ工業株式会社のオウンドメディアです。
ばね探訪は、金属ばねを使用した物造りについてのコラムを数多く配信しています。
また、他社と連携し他のメーカーへのインタビュー記事も多いのが特徴です。
金属ばねが必要な企業にとっては解決策が豊富なメディアとなるため、メーカーの部品担当者などに見られることが予想されます。
そのため、アクセス数が少なくとも既存顧客を教育することで、常連客を獲得できるでしょう。
成功事例15.SAIRU(株式会社 才流)
引用:SAIRU
株式会社才流は、BtoB企業に特化したマーケティングと営業戦略のコンサルティングを提供する会社です。
株式会社才流は、自らの経験と専門知識を活かしてオウンドメディアを運営しています。
このメディアでは、BtoBマーケティングや営業に関する深い洞察、独自のメソッド、成功事例を共有し、読者に実践的な知識と戦略を提供。
SAIRUの運営を通じて、株式会社才流は、他業種からの関心を引きつけると同時に営業のモチベーション向上という顕著な成果を得ています。
このオウンドメディアは、読者に対して貴重な情報源となり、ビジネスの成長に貢献している点が特徴です。
成功事例16.knowledge / baigie(株式会社ベイジ)
引用:knowledge
株式会社ベイジは、Webサイト制作、システム開発、そしてBtoBマーケティングや法人営業のコンサルティングを提供する企業です。
株式会社ベイジは、独自のメソッド論に基づき、クライアント企業のビジネス成果の最大化を目指す戦略的アプローチを行っています。
また、同社が運営するオウンドメディア「knowledge」では、マーケティング、デザイン、テクノロジー、組織作り、キャリアに関する豊富な情報を発信しており、ビジネスプロフェッショナルにとって価値ある知見を提供。
knowledgeの運営を通じて、株式会社ベイジは、その専門知識と実績を業界内外に広くアピールし、クライアント企業だけでなく幅広い読者に対して影響力を拡大しています。
成功事例17.HubSpot 日本公式ブログ(HubSpot Japan株式会社)
HubSpot Japan株式会社は、CRM(顧客関係管理)プラットフォームを提供する企業です。
マーケティング、営業、カスタマーサービス、オペレーションの管理を一元化し、ビジネスの成長を加速させます。
このオウンドメディアは、顧客との深い関係構築を通じて、企業のインバウンドマーケティング戦略の成功を支援しています。
HubSpot Japan株式会社が運営する「HubSpot 日本公式ブログ」は、マーケティングやセールス、カスタマーサービスに関する専門知識を共有するオウンドメディアです。
最新のビジネストレンド、効果的なマーケティング戦略、営業テクニック、顧客サービスの向上方法など、実践的な情報を提供しています。
HubSpot 日本公式ブログの運営により、HubSpot Japan株式会社は、業界内での認知度を大幅に高め、自社製品への関心を増加させました。
このブログは、読者に対して価値ある知識を提供することで、見込み客の獲得や顧客エンゲージメントの向上に貢献しています。
成功事例18.Money Forward Bizpedia(株式会社マネーフォワード)
株式会社マネーフォワードは、財務管理プロセスの効率化をサポートするクラウドサービスを提供している企業です。
2012年の設立以来、個人向け家計簿アプリから法人向けの会計ソフトまで、幅広いフィンテックサービスを展開。
特に法人向けには、経理・財務業務の自動化と効率化を実現する「マネーフォワード クラウド会計」などが知られています。
株式会社マネーフォワードが運営するオウンドメディア「Money Forward Bizpedia」は、経営者や個人事業主をはじめとするビジネスパーソン向けに、会計や税務、経費管理などに関する有用な情報を発信。
Money Forward Bizpediaの運営によって、株式会社マネーフォワードは、自社の専門知識とサービスの価値を広く伝えることに成功しています。
具体的には、月平均100万PVを達成し、その流入の約9割が自然検索からという驚異的な数字を記録。
マネーフォワードのブランド信頼性を高め、潜在顧客との接点を増やすことに貢献しています。
成功事例19.人事ZINE(株式会社i-plug)
引用:人事ZINE
株式会社i-plugは、2012年設立のHRテクノロジー企業です。
新卒ダイレクトリクルーティングサービス「OfferBox」を提供しており、学生と企業のマッチングを効率化することで、新卒採用のサポートを行っています。
株式会社i-plugが運営するオウンドメディア「人事ZINE」は、新卒採用を担う人事担当者に向けて、採用に関する情報やノウハウを提供しています。
記事内容は、採用戦略や選考プロセス、内定者フォローなど、採用におけるあらゆる局面に対応した情報です。
人事ZINEは、同社の提供するサービス「OfferBox」の認知度向上に貢献し、新卒採用市場での同社のポジションを確立するのに役立っています。
成功事例20.ferret(株式会社ベーシック)
引用:ferret
株式会社ベーシックは、Webマーケティングとテクノロジーの力で社会問題に取り組むテクノロジーカンパニーです。
株式会社ベーシックは「知識・環境・人」不足というWebマーケティング推進上の課題解決を目指しており、その一環として「ferret」というオウンドメディアを運営しています。
ferretは、Webマーケティングに関する深い知識や最新情報、有益なノウハウを提供するメディアとして、2012年1月に開設されました。
その内容は、マーケティング担当者はもちろん、Web業界に携わるすべてのプロフェッショナルに向けたもので、オウンドメディアやコンテンツマーケティングの支援情報が豊富に掲載されています。
株式会社ベーシックはオウンドメディア「ferret」を通じて、Webマーケティング業界における知識の共有、問題解決のアプローチを提供し、リード獲得や顧客数、認知度の拡大など様々な成果を上げています。
また、紹介したオウンドメディアの成功事例以外でも知りたい方は、以下の記事でも成功事例を紹介しているため、ご覧ください。
関連記事:オウンドメディアの成功事例18選と企業一覧。失敗しない構築・運用の共通点は?
BtoB企業のオウンドメディアを成功させるポイント
BtoB企業のオウンドメディアを成功させるポイントには、以下のようなポイントがあります。
- オウンドメディア運用前に目的と成果を決める
- ペルソナとカスタマージャーニーマップを定める
- フェーズごとに適切なKPIを設定する
- 運用体制を整える
オウンドメディア運用前に目的と成果を決める
BtoB企業がオウンドメディアを成功させるための最初のポイントは、運用に入る前に明確な目的と達成すべき成果を設定することです。
オウンドメディアは、企業が抱える様々な課題解決のための手段として位置づけられます。
オウンドメディアの目的には、商品やサービスの認知拡大、差別化、顧客満足度の向上だけでなく、優秀な人材の採用、既存顧客への教育やリテンションの向上など多岐にわたります。
まずは、その目的を明確にし、次に「その目的を達成したら具体的にどのような状態になるのか」という成果を明確設定にしましょう。
認知拡大であればPV数やインプレッション数、採用であればエントリー数など、数値化できる成果目標を設定するのが理想的です。
目的と成果を事前に定めることでオウンドメディアの運用方針が明確になり、その達成に向けた戦略を立てやすくなります。
漫然と運用を続けるよりも目標からバックキャストして考える方が効果的です。
オウンドメディアを運営する際には、運用前の準備段階から目的と成果をしっかりと定義しましょう。
ペルソナとカスタマージャーニーマップを定める
オウンドメディアで成果を上げるためには、ターゲットユーザーのニーズを的確に捉え、効果的なコンテンツを提供する必要があります。
そのために欠かせないのが、ペルソナとカスタマージャーニーマップの設定です。
ペルソナとは、サービスの重要な購買者像を具体的に設定したものです。
業種、年齢、役職、課題といった属性を詳細に定義します。
製品やサービスの購入検討プロセスに複数人が関与するBtoBでは、ペルソナを明確にしておくことが肝心です。
一方のカスタマージャーニーマップは、ペルソナがお客様になるまでの行動の道筋を視覚化したものです。
認知から関心、検討、購入へと至る各ステップでどのような態度変容が起きるのかを整理します。
これらを設定することで、ターゲットユーザーの人物像や課題が明確になり、コンテンツのテーマや形式、ディレクションが定まってきます。
また、適切なタッチポイントを設計し、ニーズに合わせたコミュニケーションが可能です。
ペルソナとカスタマージャーニーを設定することで、ユーザーが求める本当の価値提供や最適なナビゲートができるようになり、成果の最大化を目指せます。
フェーズごとに適切なKPIを設定する
オウンドメディアを運営する上で欠かせないのが、適切なKPIの設定です。
KPIは、Key Performance Indicatorの略で、目標達成に向けての主要評価指標のことを指します。
オウンドメディアではフェーズごとに達成すべき目標が異なるため、KPIも段階を追ってブラッシュアップしていく必要があります。
初期フェーズでは行動量を重視し、基盤づくりに注力。
中期的には認知獲得など幅広い指標を設定し、最終的にはリード獲得やコンバージョンにフォーカスするといった具合です。
例えば、初期フェーズには「記事本数」や「コンテンツチーム体制の確立」といった内部行動指標を重視します。
次に「トラフィック数」「平均滞在時間」など認知拡大に関するKPIを設け、最終的にはリード獲得数や問い合わせ数などの成果指標を主要KPIとして設定していきます。
フェーズごとに目標を明確化し、それに合わせてKPIを設定していくことが大切です。
運用体制を整える
オウンドメディアは、継続して運営することが何よりも重要です。
そのためには、安定した体制を整備しておく必要があります。
オウンドメディアの立ち上げから運営に至るまでには、企画力、ライティング力、SEO知識、web制作スキル、分析力など、さまざまな専門的な能力が求められます。
これら一人で全ての役割を担うのは現実的ではありません。
そこで推奨されるのが、社内とアウトソースを組み合わせた運営体制の構築です。
コアメンバーは社内に確保し、不足する人材や能力はフリーランスやベンダー企業などの外部リソースを活用するのが賢明でしょう。
ただし、全てを外注するのではなく、ブランディングやコミュニケーションの核となる部分は社内人材が主体的に関与することが重要です。
そうすることで外部リソースへの過度な依存を避けられ、内外のリソースを最適に組み合わせながら段階的に体制を強化していくような運営体制の構築につながります。
また、以下の関連記事では、オウンドメディアの作り方について詳しく解説しています。
気になる方は、ぜひご覧ください。
関連記事:オウンドメディアの作り方とおすすめのツール・サービスも紹介
まとめ:BtoB企業こそオウンドメディアを導入しよう
今回はBtoB企業のオウンドメディア成功事例や導入するメリットとデメリットを解説しました。
オウンドメディアは成果が出るまでに時間がかかりますが、顧客の育成ができ、安定した集客ができます。
そのため、BtoB企業こそオウンドメディアを導入する価値は大いにあります。
ぜひ本記事を参考にしてオウンドメディアの導入を検討してみてください。
なお、テクロ株式会社では、Webメディアの基本や作り方について解説した資料「Webメディア作成マニュアル」を無料で配布しています。
Webメディアの作成を検討している企業様や、Webメディアの運用でお悩みの企業様はぜひ参考にしてください。