BtoB企業のオウンドメディア成功事例9選!メリット・デメリットも紹介

「オウンドメディアを運営しているけれど、なかなか成果が出ない」
「そもそもオウンドメディアを取り入れるべきなのか」
と悩んでいる方は多いです。
事例から学ぼうと思っても、多くの情報があり迷ってしまう方もいるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、BtoB企業がオウンドメディアを導入して成功した事例を9つ紹介します。
また、BtoB企業がオウンドメディアを導入するメリットとデメリットも解説します。
オウンドメディアの運用方法や導入について悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
なお、テクロ株式会社では、Webメディアの基本や作り方について解説した資料「Webメディア作成マニュアル」を無料で配布しています。
Webメディアの作成を検討している企業様や、Webメディアの運用でお悩みの企業様はぜひ参考にしてください。
目次
BtoB企業がオウンドメディアを導入するメリット5つ
BtoB企業がオウンドメディアを導入するメリットは以下の5つです。
- 競合が少ない
- ブランディングにつながる
- 顧客の育成ができる
- 安定した集客ができる
- 潜在ニーズにアプローチできる
それぞれ解説するので、見ていきましょう。
メリット1.競合が少ない
オウンドメディアを導入するメリットは、競合が少ないことです。
その理由は以下の2つです。
- オウンドメディアを導入しているBtoB企業が少ない
- BtoB企業が扱う商品やサービスは独自性が高くニッチなものが多い
例えばBtoB企業の多くは、制御機器や電子部品、建設資材、住設機器、化学製品などの専門性の高い商品やサービスを扱っています。
専門性が高く独自性のあるコンテンツで他社と差別化できるため、オウンドメディアの導入はおすすめです。
メリット2.ブランディングにつながる
オウンドメディアを道入することで、ブランディングにつながります。
オウンドメディアで自社商品の情報や顧客にとって有益な情報を配信することで、認知度の向上が見込めるでしょう。
情報発信をすることで自社に対する信頼や共感を得られ、価値観の向上や差別化もできます。
オウンドメディアは商品のセールスページと異なり、同業者や競合他社などにも幅広く読んでもらえるのです。
メリット3.顧客の育成ができる
オウンドメディアで顧客の育成ができます。
オウンドメディアを通して情報発信することで、自社の価値観や商品やサービスを少しずつ継続的に伝えられます。
課題を抱えている企業に対し、解決策とともに自社商品の魅力を伝えることも可能です。
また、検索エンジンで上位表示されることで、情報を求めている潜在顧客に対しても教育ができるので、見込み客の意欲や関心を高められます。
メリット4.安定した集客ができる
オウンドメディアは安定した集客ができます。
オウンドメディアで質の高いコンテンツを配信していると、Googleに良質なコンテンツとして検索エンジンに上位表示されます。
広告に頼らずに集客ができるため、広告料を払う必要がなくなり、長期的目線で集客ができるでしょう。
メリット5.潜在ニーズにアプローチできる
オウンドメディア運営によるコンテンツを配信することで、まだ顕在化していない潜在ニーズにアプローチができます。
コンテンツが検索エンジンで上位表示されたり、SNSで拡散したりすることで、自社の潜在ニーズへ情報が届けられるからです。
つまり、購入を検討している層だけではなく、「課題はあるが解決方法がわからない」「課題に気づいていない」人にもコンテンツを届けられます。
BtoB企業がオウンドメディアを導入する2つのデメリット
BtoB企業がオウンドメディアを導入するデメリットは以下の2つです。
- SEOスキルが必要
- 成果が出るまで時間がかかる
メリットだけではなく、デメリットも把握しておきましょう。
デメリット1.SEOスキルが必要
オウンドメディアを導入するにあたって、SEOスキルが必要です。
SEO対策をしなければGoogle検索で上位表示される可能性が低くなってしまいます。
SEOスキルを備えた社員がいないのであれば、オウンドメディア運用に伴い以下の対策が必要です。
- 社員にSEOスキルを取得してもらう
- SEOコンサルティング会社に外注する
SEOスキルをいかしたオウンドメディアを制作することで、上位表示されやすくなり、メディアやコンテンツを見てくれる人が増加する可能性があります。
おすすめのSEOコンサルティング会社を知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:おすすめのSEOコンサルティング会社6選!会社を選ぶときのポイントも
デメリット2.成果が出るまで時間がかかる
オウンドメディアは、安定して大きな成果が得られるようになるまでに時間がかかります。
要因は以下の2つです。
- コンテンツ作成に時間がかかる
- メディアが高い評価を得るまでに時間がかかる
SEOで集客する場合はユーザーの検索ニーズに対して、適切に解答したコンテンツにする必要があります。
ユーザーにとって興味関心のある、有益な情報を配信することで、信頼関係を築いていきます。
知識のない方が、有益な記事を書くコツを掴むのはかなり時間がかかります。
また、ユーザーとGoogleの両方から高い評価を受けなければ、検索上位に表示されません。
Googleから評価を得られるまで時間もかかるため、長期的な視点で運用していく必要があります。
BtoB企業のオウンドメディア成功事例9選
BtoB企業のオウンドメディア成功事例を9選紹介します。
- LIGブログ(株式会社LIG)
- 経営ハッカー(freee株式会社)
- Inside Out(リクルートホールディングズ)
- マルケトブログ(アドビ株式会社)
- BOXIL magazine(スマートキャンプ株式会社)
- ソーシャルメディアラボ(株式会社ガイアックス)
- ナイルのマーケティング相談室(ナイル株式会社)
- PINTO!(株式会社PLAN-B)
- ばね探訪(東海バネ工業株式会社)
それぞれの企業について、見ていきましょう。
成功事例1.LIGブログ(株式会社LIG)
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引用:LIGブログ
LIGブログはWeb制作・マーケティングを得意としている株式会社LIGのオウンドメディアです。
株式会社LIGはオウンドメディアにより、Web業界では知らない人はいないほどの有名なベンチャー企業になりました。
他社にはないオウンドメディアの特徴は以下のとおりです。
- 質の高いエンタメ記事
- 社員の個性をいかしてインフルエンサーに仕立てる
成功事例2.経営ハッカー(freee株式会社)
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引用:経営ハッカー
経営ハッカーは、クラウド会計ソフトを提供するfreee株式会社が運営するオウンドメディアです。
中小企業の経営者や個人事業主向けのテキスト、動画コンテンツを配信しています。
配信コンテンツの中には、確定申告や青色申告といったビッグワードで検索上位を獲得しているものもあります。
経営ハッカーのコンテンツはクラウド型会計ソフトを知らない層へリーチし、ユーザーを教育することが目的です。
freeeの無料お試しに問い合わせされるようメディア設計されています。
成功事例3.Inside Out(リクルートホールディングス)
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引用:Inside Out
Inside Outはリクルートホールディングスが運営するブログです。
リクルートホールディングスは求人関係の事業を多く営んでいます。
企業文化についての考察をインタビューする記事など、自社やサービスについて知ってもらうためのメディアです。
本メディアでは、以下のコンテンツを配信しています。
- 自社サービス
- リーダーシップ
- 企業文化
- サステナビリティ
- DEI
サービスやテクノロジーなどのストーリーをしっかりと盛り込んだ内容で、読者を引き込んでいます。
成功事例4.マルケトブログ(アドビ株式会社)
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引用:マルケトブログ
アドビ株式会社では、MA(マーケティングオートメーションツール)の「Adobe Marketo Engage」を提供しています。
オフラインで受注することが多かったことから、2020年頃からSEOに力を入れはじめました。
外資系ITならではの成約がある中でも、およそ100を超えるアイデアを実施。
記事は外部のライターに依頼して、クオリティを担保した上で、情報を発信しています。
オウンドメディア運用でSEOでのリード獲得数は、約150%ほど上昇しました。
成功事例5.BOXIL magazine(スマートキャンプ株式会社)
ボクシルマガジンは、スマートキャンプ株式会社が運営しているメディアです。
制作ができる土台は築けていたものの、PV数・UU数に悩んでいました。
そこから3ヶ月のコンサルティングを受けて、上位表示される記事の数を増やしています。
現在では、150記事中、30記事は検索1位を獲得。
成果を出し続けているメディアです。
成功事例6.ソーシャルメディアラボ(株式会社ガイアックス)
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引用:ソーシャルメディアラボ
ソーシャルメディアラボは、ソーシャルメディアマーケティング支援サービスを提供する株式会社ガイアックスのオウンドメディアです。
ガイアックスは早期から企業に対するSNS活用法に優れたオウンドメディアの構築に投資することで、安定的なお問い合わせの獲得に成功しています。
SNS業界はトレンドなどに左右され変化が早いため、深い知見や考察が必要な記事よりも、最新の流行りにあった情報を配信していくことが重要です。
各SNSメディアを運用する事業会社へのインタビューなども実施し、独自性のある情報を配信し続けています。
ソーシャルラボによって、外部と連携したコンテンツが効果があることがわかります。
成功事例7.ナイルのマーケティング相談室(ナイル株式会社)
ナイルのマーケティング相談室は、ナイル株式会社が運営するオウンドメディアです。
未経験のWebマーケティング担当に向けて、SEOの基礎知識を配信しています。
SEOはガイドラインが毎年更新されるため、新しい方針に対応していく必要があります。
ナイルのマーケティング相談室は最新のSEOを元に、Webマーケティング担当の悩みや課題に答える記事を作成。
メルマガでコンテンツも併せて配信し、見込み客への認知が拡大しました。
成功事例8.PINTO!(株式会社PLAN-B)
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引用:PINTO!
PINTO!は、5,000社を超えるマーケティング支援実績のある株式会社PLAN-Bが運営しているオウンドメディアです。
株式会社PLAN-Bが提供している商品やサービスは以下のとおりです。
- SEOやネット広告などのWebマーケティングのコンサルティング
- SEOツール「SEARCH WRITE」
- インフルエンサーマーケティングツール「Cast Me!」
PINTO!は「Webマーケティング全般に関する記事」「弊社のノウハウを配信するお役立ち資料やセミナー情報」を配信しています。
メディア内にあるCTAやポップアップから、各種サービスにお問い合わせができる仕組みです。
成功事例9.ばね探訪(東海バネ工業株式会社)
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引用:ばね探訪
ばね探訪は、金属ばねを設計・製造・販売する東海バネ工業株式会社のオウンドメディアです。
ばね探訪は、金属ばねを使用した物造りについてのコラムを数多く配信しています。
また、他社と連携し他のメーカーへのインタビュー記事も多いのが特徴です。
金属ばねが必要な企業にとっては解決策が豊富なメディアとなるため、メーカーの部品担当者などに見られることが予想されます。
そのため、アクセス数が少なくとも既存顧客を教育することで、常連客を獲得できるでしょう。
まとめ:BtoB企業こそオウンドメディアを導入しよう
今回はBtoB企業のオウンドメディア成功事例や導入するメリットとデメリットを解説しました。
オウンドメディアは成果が出るまでに時間がかかりますが、顧客の育成ができ、安定した集客ができます。
そのため、BtoB企業こそオウンドメディアを導入する価値は大いにあります。
ぜひ本記事を参考にしてオウンドメディアの導入を検討してみてください。
なお、テクロ株式会社では、Webメディアの基本や作り方について解説した資料「Webメディア作成マニュアル」を無料で配布しています。
Webメディアの作成を検討している企業様や、Webメディアの運用でお悩みの企業様はぜひ参考にしてください。