メルマガのクリック率を上げる方法を徹底解説!業界別の目安も紹介
「クリック率はメルマガにおいて重要な指標」と、よくいわれます。
理由は、クリック率がメルマガと読者とのエンゲージメントを図る数値だからです。
しかしメルマガを配信している方の中には、クリック率が上がらないという悩みを抱えている方も多いでしょう。
そこで今回は、メルマガのクリック率を上げる方法について解説します。
また、業界別のクリック率の平均値や、クリック率を測定するツールも紹介。
メールマーケティングを成功させてい方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
メルマガのクリック率・開封率・反応率の違い
クリック率は、開封率や反応率という指標と混同しがちです。
まずは、3つの指標の違いを解説します。
クリック率とは
クリック率とは、送信したメルマガのうち、何人がメルマガ内に記載されているリンクをクリックしたかを示す割合です。
例えば、メルマガを1,000人に送信して50人がクリックした場合、クリック率は5%となります。
クリック率は、メルマガを開封するだけでなく、メルマガを読んでリンクをクリックするという行動が伴う指標です。
そのため、クリック率はどれくらいの読者がメルマガのコンテンツに興味を持っているかを示す指標といえます。
開封率とは
開封率とは、送信したメルマガのうち、開封されたメルマガの割合を示す指標です。
例えば、メルマガを1,000人に送信して200人が開封した場合、開封率は20%となります。
業界によって異なりますが、平均値は15~20%です。
タイトルや配信時間を評価するときに参考となる指標です。
開封率について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:メルマガ開封率をあげるには?ベストな配信時間や曜日も解説
反応率とは
反応率とは、開封されたメルマガのうち、何人が本文に記載されているリンクをクリックしたかを示す指標です。
クリック率と間違えやすい指標なので注意しましょう。
例えば、1,000人にメルマガを送信したとします。
そのうち200人が開封し、50人がクリックした場合、反応率は25%となります。
開封されたメルマガが母数となるため、メルマガの本文を評価するときに参考となる指標です。
【業界別】メルマガのクリック率の平均
クリック率の平均値は2~3%といわれていますが、業界によって異なります。
2022年にGetResponse社が実施した調査では、以下の結果となりました。
業種 | 平均開封率 | 平均クリック率 |
芸術・エンターテイメント | 25.97% | 3.17% |
自動車 | 23.71% | 2.35% |
教育 | 22.42% | 1.96% |
金融 | 24.94% | 3.22% |
健康・美容 | 23.58% | 2.72% |
マーケティング | 14.97% | 1.66% |
法律 | 25.49% | 2.90% |
非営利団体 | 30.85% | 3.60% |
出版 | 22.17% | 4.29% |
不動産 | 28.37% | 2.42% |
食品 | 30.09% | 2.99% |
小売り | 23.28% | 2.69% |
スポーツ | 25.15% | 3.32% |
旅行 | 22.48% | 1.61% |
参考:2022 Email Marketing Benchmarks|GetResponse
平均クリック率は業界によって差があるものの、多くは1~3%に収まっていますね。
もし1%を下回るようであれば、対策を講じましょう。
ご自身のメルマガを分析するときの参考にしてください。
メルマガのクリック率の計測ツール
次に、クリック率を分析できる計測ツールを2つ紹介します。
Google Analytics
Google Analyticsは、Googleが提供する無料の計測ツールです。
クリック率や開封率などの指標はもちろん、メルマガからサイトに流入したユーザーの行動履歴も分析できます。
Google Analyticsでクリック率を計測するためには、ダミーパラメータの設定が必要です。
ダミーパラメータとは、ユーザーがどこから流入したかを測定するための変数です。
Google Analyticsでは、以下の5種類があります。
- utm_source=”媒体名”
- utm_medium=”email”
- utm_campaign=”任意の数値”
- utm_content=”任意の数値”
入れ方がわからない方は、Googleが提供するURL生成ツールを使うと、ダミーパラメータ付きのURLを簡単に作成できます。
その後、Google Analyticsでログインし、集客のキャンペーンをクリックすれば、クリック数がわかる仕組みです。
クリック率を知りたい場合は「クリック数÷配信数×100」で計算しましょう。
メルマガ配信サービスの分析機能
メルマガ配信サービスとは、メルマガ配信に特化した機能を多く搭載したサービスです。
開封率やクリック率などの分析はもちろん、セグメント配信やABテストなど、さまざまな機能を搭載しています。
無料のものと有料のものがありますが、必要な機能が揃っていれば基本的に無料ツールで問題ないでしょう。
まずは無料体験期間などで複数のサービスを試して、使いやすいものを選ぶのがおすすめです。
必要な機能が揃っていない場合は、有料のメルマガ配信サービスを使いましょう。
なお、無料のメルマガ配信サービスについては、以下の記事で紹介しています。
関連記事:無料のメルマガ配信サービス7選!選び方や注意点も解説
メルマガの開封率を上げる方法
ここからは、開封率を上げる方法を5つ紹介します。
クリック率を上げる前に開封率を上げて、より多くの人にメルマガを読んでもらえるようにしましょう。
15~20字のタイトルで読む価値を伝える
読者が最初に目にするのは、メルマガのタイトルです。
そのため、開封率アップのためには、「読んでみたい」と思えるタイトルを付けることが重要です。
具体的には、15~20字程度で、メルマガを読む価値を伝えましょう。
長すぎるタイトルだと趣旨が分かりにくくなるので、20字以内に収めるのがおすすめです。
また、具体性を持たせて、メルマガの内容や価値を伝えることも重要。
例えば「弊社の商品紹介」ではなく「お客さま満足度No.1商品の紹介」とした方が、読者の関心を集めやすいです。
読者がメルマガを読むかどうか判断する重要なポイントなので、タイトルを作成したら、社内のメンバーに印象を聞くことをおすすめします。
配信のタイミングをターゲットに合わせる
開封率は、配信するタイミングによって変わります。
例えば、ビジネスパーソンがターゲットの場合、通勤時間・昼休み・就寝前の3つの時間帯が、開封率が高まるタイミングといわれています。
メルマガのメインターゲットはどのような生活スタイルを送っているかイメージして、余裕のある時間帯に送りましょう。
以下の記事では、メルマガ配信に最適な曜日・時間帯を、ターゲット別に解説しています。
開封率を上げる際の参考にしてください。
関連記事:メルマガ配信に最適な曜日・時間をターゲット別に徹底解説
読者の目を引くプリヘッダーを作る
プリヘッダーとは、メールの受信画面で表示される、2~3行のテキストです。
プリヘッダーで読者の興味を引くことで、開封率アップにつながります。
以下のような文章が効果的といわれています。
- メールの要約
- パーソナライズした文章
- 特別感のある情報
差出人名は配信者の名前や社名を使う
差出人名は、配信者の名前か社名を使いましょう。
差出人不明のメールだと、開封前に削除されたり、自動的に迷惑メールに分類されたりするからです。
特定電子メール法でも、名前や社名の表記は義務化されています。
配信前に、必ず確認しておきましょう。
購読者の属性ごとに内容を分けて配信する
多くの方は、メルマガを一斉送信していると思います。
しかし、購読者数が増えると想定していたターゲット以外の読者も増え、ニーズも多様化します。
そのため、購読者の属性ごとに内容を分けて配信することも、開封率アップに効果的です。
メルマガ配信サービスの中には、属性ごとの配信リストを作成できるサービスがあります。
いくつかの配信リストを作っておいて、使い分けるといいでしょう。
メルマガの開封率を上げる方法について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:メルマガ開封率をあげるには?ベストな配信時間や曜日も解説
メルマガのクリック率を上げる方法
それでは、メルマガのクリック率を上げる施策を7つ紹介します。
メルマガの目的を見直して情報を絞り込む
まずはメルマガの目的を見直して、必要な情報を絞り込みましょう。
メルマガの本文を作成していると、ついさまざまな情報を詰め込みがちです。
しかし、読者はメルマガを最初から最後まで読んでくれるわけではありません。
情報が多すぎると目当ての情報を見つけられず、クリックにつながらないことも増えます。
そのため、メルマガの目的に合った情報に絞り込むことが重要です。
「商品の販売促進」「サービス認知度の向上」など、メルマガごとに目的を設定していると思います。
目的の達成に必要な情報だけを記載して、読者の興味を引けるようにしましょう。
CTAボタンとアンカーテキストの活用
CTAボタンとは、Webサイト等でユーザーにクリックなどのアクションを促すためのボタンです。
「資料請求はこちら」などと書かれた色付きの枠というと、分かる方も多いでしょう。
また、アンカーテキストとは、CTAボタンの中に表示されるテキストのことです。
CTAボタンとアンカーテキストを活用すると、読者の目を引きやすく、クリック率の向上につながります。
CTAボタンを活用する際は、以下の2点を意識しましょう。
- PC、スマホ、タブレットごとに最適な大きさで表示されるように設定する(レスポンシブデザイン)
- 1通のメルマガに設置するCTAボタンは1種類のみ
CTAボタンを複数種類設置すると、返って読者の気を反らしてしまいます。
そのため、CTAボタンは同じ種類のものを、先頭と末尾に設置すると効果的です。
また、アンカーテキストは、簡潔で分かりやすい表現を意識しましょう。
画像を使う
画像を使うことで、読者が商品やサービスをイメージしやすくなり、クリック率アップにつながります。
大切なのは、読者が期待する情報を含んだ画像を用いること。
「メルマガ会員様のみ30%OFF」などと、画像にテキストを入れるのも効果的です。
画像にATLテキストを入れる
ALTテキストとは、画像が表示されないときに代わりに表示されるテキストです。
多くの場合、メール受信のデフォルト設定は画像が表示されません。
対策として、ALTテキストを設定しておきましょう。
希少性を強調する
「メルマガ会員限定」「期間限定」など、希少性を強調することもクリック率アップに効果的です。
キャンペーンなどでよく使われる手法ですが「限定」という言葉は読者にアクションを促します。
ただし、読者が興味のある情報であることが前提です。
いくら限定であろうと、興味のない情報を見ようとはしません。
配信リストを見てどのような情報の希少性が高ければ読者の興味を引けるか、しっかりと考えましょう。
動画を使う
最近では、メルマガに動画を使う企業も増えてきました。
動画には以下メリットがあります。
- 視覚と聴覚に訴えるため、テキストよりも伝えられる情報量が多い
- 短時間で多くの情報を伝えられる
- 印象に残りやすい
長すぎる動画だと離脱されやすいので、15~30秒ほどの長さがおすすめ。
上手く活用すれば、読者の深い理解を得られますよ。
テキストメールの場合は装飾を活用する
読者の中には、HTMLメールを受け取らない設定にしている方もいます。
そのため、HTMLメールと一緒に、テキストメールも作成しておきましょう。
テキストメールでは、以下のように装飾を活用して、クリックして欲しい場所を強調することがポイントです。
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(参考:【装飾】見出し・タイトル|メルマガdeco)
他にも、テキストメールの装飾はたくさんあります。
読者に印象を残すような装飾をしてみましょう。
メルマガを配信するときの注意点
最後に、メルマガを配信するときの注意点を3つ紹介します。
メルマガ配信はあくまで手段
メルマガは、あくまで目的を達成するための手段です。
「メルマガ配信」が目的になってしまっては、本末転倒です。
「商品の販売促進」「サービスの認知度向上」など、何のために配信するのか明確にしておきましょう。
配信前にテストメールで確認する
メルマガを配信する前に、必ずテストメールを送って、思い通りに見えるか確認してください。
特に、デバイスごとの見え方の違いを意識しましょう。
PCではきれいに見えても、スマホでは見えにくくなってしまうこともあります。
また、記載したリンクの間違いがないか、確認しておくことも重要です。
テストメール送信は、メルマガ作成の最終ステップとして作業フローに組み込んでおくことをおすすめします。
マルチパートメールを配信する
HTMLとテキストメールを同時に送れる「マルチパートメール」を配信しましょう。
マルチパートメールを配信することで、HTMLメールを開けない方でも内容が確認できます。
HTMLメールがうまく表示できないユーザーに送り続けると迷惑メールだと思われ、購読解除やクレームにつながる可能性があります。
メルマガツールの中にはマルチパート機能が付いているものもあるため、チェックしてみてください。
まとめ:メルマガのクリック率を上げてビジネスの成果を上げよう
今回は、メルマガのクリック率を上げる方法や、業界別の平均クリック率について紹介しました。
最後に、クリック率を上げる方法をまとめておきます。
- メルマガの目的に合わせて情報を絞り込む
- CTAボタンとアンカーテキストを活用する
- 画像を使う
- 画像にATLテキストを入れる
- 「メルマガ会員限定」など、希少性を強調する
- 動画を使う
- テキストメールの場合は装飾を活用する
クリック率を上げるポイントは、ターゲットに適切な情報を送ることです。
あなたが配信しているメルマガのメインターゲットにはどのような情報が役に立つか、しっかりとイメージしてメルマガを作成してください。
なお、弊社テクロでも、メルマガを含むBtoBマーケティングに関するお役立ち情報を、メルマガで配信しています。
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