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オウンドメディアKPI設定完全ガイド|成果を可視化し事業貢献を証明する方法

オウンドメディアKPI設定完全ガイド|成果を可視化し事業貢献を証明する方法

「PVは伸びているのに、売上への貢献度が説明できない…」
「上司からオウンドメディアの成果を問われ、具体的な数字で答えられない…」

オウンドメディアの運用を担当する中で、このような悩みを抱えていませんか。
アクセス数は増えていても、それがどう事業に結びついているのかを論理的に示せなければ、社内での評価を得ることは難しく、最悪の場合、予算削減につながる可能性もあります。

この記事では、そんなあなたのための「羅針盤」となるKPI設定の完全ガイドをお届けします。
感覚的な運用から脱却し、データに基づいて事業貢献を可視化する方法を学びましょう。
最終的には、自信を持って成果を報告し、戦略的なメディア運営を実現できるようになります。

なお、テクロ株式会社では「オウンドメディア作成マニュアル」資料を無料で配布しています。

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  • オウンドメディアの基礎知識
  • 担当者が抱えるオウンドメディアの課題
  • オウンドメディアを作る手順
  • オウンドメディアを作るにあたって大切なこと

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なぜオウンドメディアにKPI設定が不可欠なのか?「成果が出ない」を防ぐ羅針盤

オウンドメディア KPI

オウンドメディアの運用において、KPI《けーぴーあい》設定は施策の成否を分ける極めて重要なプロセスです。
なんとなく記事を更新しているだけでは、時間とコストを浪費し、期待した成果を得ることはできません。
KPIは、ゴールまでの道のりを照らし、進むべき方向を明確にする「羅針盤」の役割を果たします。

オウンドメディア運用については、こちらの記事もあわせてご参照ください。
オウンドメディアの目的とは?成功に導く4つの役割と始め方を徹底解説

「PV数だけ」を追う運用の危険性とは?

オウンドメディア運用でよく陥りがちなのが「PV至上主義」です。
もちろんPV(ページビュー)は重要な指標の一つですが、それだけを追い求めることには大きな危険が潜んでいます。

なぜなら、PV数はあくまで「どれだけ見られたか」を示す量的な指標に過ぎないからです。
たとえPV数が多くても、それが自社のターゲット顧客でなければ、最終的な売上や問い合わせにはつながりません。
PV数という「虚栄の指標」に囚われると、事業貢献度を測れず、メディアの本当の価値を証明できなくなるリスクがあります。

適切なKPIがもたらす3つのメリット

KPIを適切に設定することで、オウンドメディア運用は劇的に改善されます。
具体的には、以下のようなメリットが生まれます。

  1. データに基づく意思決定が可能になる
    • 感覚や経験則ではなく、客観的なデータに基づいて「どのコンテンツを強化すべきか」「どの流入経路が有効か」といった戦略的な判断を下せるようになります。
    • これにより、限られたリソース(人・時間・予算)を最も効果的な活動に集中できます。
  2. チーム内の目標共有と連携強化
    • 「今月はCV数を10%増やす」といった具体的なKPIをチーム全体で共有することで、メンバー全員が同じ目標に向かって動けるようになります。
    • ライター、編集者、マーケター間の連携がスムーズになり、施策の一貫性が高まります。
  3. 経営層への論理的な成果報告
    • 「PVがこれだけ増え、そこから〇件のリードが生まれ、商談化率は△%でした」というように、事業貢献度を数字で明確に報告できます。
    • これにより、上司や経営層の理解と納得を得やすくなり、メディアの予算確保や担当者としての評価向上につながります。

【基本のキ】KPI・KGIの違いを1分で理解する

オウンドメディア KPI

KPIについて深く理解するためには、その上位概念であるKGI《けいじーあい》との関係性を把握することが不可欠です。
この2つの指標はよく混同されがちですが、役割は明確に異なります。
以下の表で、その違いを整理してみましょう。

用語読み意味オウンドメディアでの例
KGIけーじーあいKey Goal Indicator(重要目標達成指標)。事業における最終的なゴールを示す指標。売上高〇〇円、新規契約数〇〇件、利益率〇%
KPIけーぴーあいKey Performance Indicator(重要業績評価指標)。KGIを達成するための中間プロセスを測る指標。月間リード獲得数、商談化率、CPA、CVR

簡単に言えば、KGIが「山の頂上(最終ゴール)」だとすれば、KPIは「頂上へ至るまでの中間地点にあるチェックポイント(中間目標)」です。
KPIを一つひとつクリアしていくことで、最終的にKGIの達成が見えてきます。

KGI(重要目標達成指標):事業の最終ゴール

KGIは、オウンドメディア単体の目標ではなく、会社全体の事業戦略と直結する最終ゴールです。
「オウンドメディアを通じて、事業の売上を年間5%向上させる」といった形で設定されます。
このKGIが曖昧だと、その後のKPI設定もすべて的外れになってしまうため、最初に明確に定義することが最も重要です。

KPI(重要業績評価指標):KGI達成に向けた中間指標

KPIは、設定したKGIを達成するために、具体的にどのような行動や数値を追うべきかを示す中間指標です。
例えば、「事業の売上を年間5%向上させる」というKGIに対し、「そのために必要な問い合わせ数を月間100件獲得する」といった指標がKPIになります。
KPIはKGIを分解して作られるため、両者は常に論理的な親子関係で結ばれています。

【テンプレート付】事業貢献を可視化する「KPIツリー」の作り方

KGIからKPIを論理的に導き出すための強力なフレームワークが「KPIツリー」です。
これは、最終目標であるKGIを頂点に置き、それを達成するための要素(KPI)を樹形図のように分解していく手法です。
KPIツリーを作成することで、日々の活動が最終ゴールにどう繋がっているのかが一目瞭然になります。

STEP1:KGI(最終ゴール)を事業目標から設定する

まずは、自社の事業目標に立ち返り、オウンドメディアが貢献すべき最終ゴール(KGI)を明確にします。
このとき、経営層や事業責任者としっかり認識を合わせることが重要です。

業態の例KGIの例
BtoB SaaS企業・月間有効リード獲得数:50件
・年間受注金額:3,000万円
Eコマースサイト・年間売上高:1億円
・新規顧客獲得数:5,000人
人材紹介会社・月間キャリア相談申込数:100件
・採用決定人数:10人

STEP2:KGIを構成要素に分解し、KPIを洗い出す

次に、設定したKGIを数式や要素に分解していきます。
例えば、KGIが「月間有効リード獲得数:50件」だった場合、以下のように分解できます。

  1. リード獲得数 = サイトへのセッション数 × CVR(コンバージョン率)
  2. サイトへのセッション数 = 各流入経路(自然検索, SNS, 広告など)からのセッション数の合計
  3. 自然検索セッション数 = 各キーワードの表示回数 × クリック率(CTR)

このように分解していくことで、KGI達成のために追うべき具体的なKPI(セッション数、CVR、クリック率など)が洗い出されます。
これがKPIツリーの幹や枝葉となっていきます。

STEP3:各KPIにSMARTな目標数値を設定する

洗い出したKPIには、具体的で測定可能な目標数値を設定します。
その際に役立つのが「SMART」というフレームワークです。

SMART意味オウンドメディアでの考え方
Specific具体的か「PVを増やす」ではなく「〇〇というキーワードで1位を獲得し、月間1,000 PVを達成する」
Measurable測定可能か「認知度を高める」ではなく「指名検索数を月間500件に増やす」
Achievable達成可能か過去のデータやリソースを基に、現実的な目標数値を設定する
Relevant関連性があるか設定したKPIが、上位のKGI達成に直接関連しているかを確認する
Time-bound期限が明確か「いつまでに」達成するのかを明確にする(例:3ヶ月後、年度末まで)

SMARTの法則に沿って目標設定することで、KPIが具体的で実行可能なものになります。

【目的・フェーズ別】オウンドメディアで設定すべきKPI一覧と具体例

「結局、うちのメディアではどのKPIを見ればいいの?」という疑問にお答えします。
設定すべきKPIは、オウンドメディアの「目的」と「成長フェーズ」によって異なります。
ここでは、それぞれのケースで重視すべきKPIを具体的に解説します。

目的①:認知拡大・ブランディング

まずは多くの人々に自社やサービスを知ってもらうことを目的とする場合です。
直接的な売上よりも、ブランドの認知度や信頼性の向上を重視します。

  • KGIの例: 指名検索数、ブランド名のSNS言及数
  • 主要なKPI:
    • PV(ページビュー)数、UU(ユニークユーザー)数
    • SNSでのシェア数、エンゲージメント率
    • 被リンク獲得数
    • 記事の読了率、平均滞在時間
    • 新規ユーザーの割合

目的②:リードジェネレーション(見込み客獲得)

多くのBtoB企業が最も重視する目的です。
オウンドメディアを通じて、将来顧客となりうる見込み客の情報を獲得します。

  • KGIの例: 月間有効リード獲得数、商談化数、受注数
  • 主要なKPI:
    • CV(コンバージョン)数(資料請求、問い合わせ、セミナー申込など)
    • CVR(コンバージョン率)
    • CPA(リード獲得単価)
    • 記事別、流入経路別のCV数・CVR

目的③:リードナーチャリング(顧客育成)

すでに獲得した見込み客や既存顧客に対し、有益な情報を提供し続け、購買意欲を高めたり、ファンになってもらったりすることを目的とします。

  • KGIの例: LTV(顧客生涯価値)、リピート購入率、アップセル・クロスセル率
  • 主要なKPI:
    • メルマガ登録数・開封率・クリック率
    • MA(マーケティングオートメーション)ツールでのスコアリング
    • 特定コンテンツ(導入事例、活用方法など)の閲覧数
    • NPS®(ネットプロモータースコア)

フェーズ別KPI:立ち上げ期・成長期・成熟期で見るべき指標は変わる

メディアの成長段階によっても、追うべきKPIの優先順位は変化します。

フェーズ主な目的重視すべきKPIの例
立ち上げ期(〜6ヶ月)まずはアクセスを集め、メディアの存在を認知させる・PV数、UU数
・検索順位
・SNSからの流入数
・回遊率
成長期(6ヶ月〜2年)アクセスをコンバージョンに繋げ、見込み客を獲得する・CV数、CVR
・CPA(リード獲得単価)
・オーガニック検索からの流入比率
成熟期(2年〜)投資対効果を最大化し、事業貢献度を高める・商談化率、受注率
・ROI(投資収益率)
・LTV(顧客生涯価値)
・チャネル別の収益貢献度

自社のメディアがどのフェーズにあるのかを客観的に把握し、適切なKPIに焦点を当てることが重要です。

【業界別】オウンドメディアKPIのベンチマーク(目標数値の目安)

「目標数値はどれくらいに設定すればいいの?」という疑問は当然です。
ここでは、一般的な業界別のKPIベンチマークをご紹介します。
ただし、これらはあくまで目安であり、商材の価格やターゲットによって大きく変動するため、自社の過去データと比較しながら調整することが重要です。

BtoB(SaaS・ITサービスなど)のKPIベンチマーク

BtoBビジネスでは、リード獲得を目的とすることが多いため、CVRや商談化率が重要な指標となります。

  • 資料ダウンロードのCVR: 1% 〜 5%
  • 問い合わせ・見積もりのCVR: 0.5% 〜 2%
  • リードからの商談化率: 5% 〜 20%
  • CPA(リード獲得単価): 5,000円 〜 30,000円

EコマースのKPIベンチマーク

Eコマースでは、直接的な売上がゴールとなるため、購入に関する指標が中心です。

  • 購入CVR: 1% 〜 3%
  • 平均顧客単価(AOV): 商材により大きく異なる
  • リピート購入率: 20% 〜 40%
  • カート放棄率: 60% 〜 80%

【独自事例で解説】BtoBに強いテクロ社のKPI改善実績

理論だけでなく、実際の成功事例を通じてKPI設定と運用の効果を具体的にご紹介します。
私たちテクロ株式会社は、BtoBマーケティングに特化した支援で、多くの企業のオウンドメディアを成功に導いてきました。

事例1:1年でPV数8733%増!資料請求0件→月168件を実現したコンテンツ戦略(株式会社サムシングファン様)

動画制作を手がける株式会社サムシングファン様は、オウンドメディアのアクセス数やリード獲得に課題を抱えていました。

  • 課題(Before):
    • 月間PV数が1.5万PVで伸び悩んでいた。
    • オウンドメディアからの資料請求は月に0件だった。
  • 施策(Action):
    • 徹底したキーワード分析に基づき、顧客の課題を解決する質の高いコンテンツを戦略的に制作・公開。
    • テクニカルSEOとコンテンツSEOの両面からサイト構造を改善。
  • 成果(After):
    • 支援開始から1年で、月間PV数が 132万PV に到達(8733% 増加)。
    • 資料請求数は 月平均168件 を安定して獲得できるようになった。

この事例では、「PV数」と「資料請求数」を主要KPIとして追い続け、コンテンツの質と量を担保することで、KGIであるリード獲得数の最大化に成功しました。
事例記事:PV25倍!コンテンツマーケティングでサイト価値を高め営業に有効活用|株式会社サムシングファン様

事例2:問い合わせ数3倍!営業とマーケの連携で商談化率10%向上(株式会社アジャイルウェア様、スリーアールソリューション株式会社様)

オウンドメディアの成果を最大化するには、マーケティング部門と営業部門の連携が不可欠です。

  • 課題(Before):
    • Webサイトからの問い合わせは来るものの、商談に繋がりにくい。
    • 営業担当者が顧客のWeb上での行動履歴を把握できていなかった。
  • 施策(Action):
    • HubSpot(MA/CRMツール)を導入し、マーケティングと営業の情報を一元管理。
    • オウンドメディアで獲得したリードの行動(どの記事を読んだかなど)を可視化し、営業担当者に共有。
  • 成果(After):
    • 株式会社アジャイルウェア様では、問い合わせ数が 3倍 に増加。
    • スリーアールソリューション株式会社様では、営業とマーケティングの連携が加速し、商談化率が10%向上した。

この事例のように、オウンドメディアのKPI(問い合わせ数)だけでなく、その先の営業プロセスにおけるKPI(商談化率)までを一気通貫で見ることで、事業全体への貢献度を高めることができます。
事例記事:商談化促進を目指し、HubSpotで営業状況の見える化を実現。営業とマーケの連携も加速 | スリーアールソリューション株式会社

【上級者向け】GA4×BigQuery連携でKPI分析を深化させる方法

データドリブンな運用をさらに高いレベルで目指すなら、Google Analytics 4 (GA4) と BigQuery の連携が強力な武器になります。
専門的な内容になりますが、この連携によって、GA4の管理画面だけでは見えない詳細なユーザー行動を分析し、より精度の高いKPI測定と改善施策に繋げることが可能です。

BigQuery連携で可能になる高度なKPI分析とは?

BigQueryと連携することで、GA4から生(ロー)データを出力し、自由に加工・分析できるようになります。
これにより、以下のような高度な分析が可能です。

  • ユーザー単位でのLTV(顧客生涯価値)の計測
  • コンバージョンに至ったユーザーの詳細な行動パス分析
  • CRMデータなど外部データと連携させた統合分析
  • SQLを使った複雑な条件でのユーザーセグメント作成

連携の基本ステップとサンプルクエリ

連携は、GA4の管理画面から数クリックで設定できます。

  1. Google Cloud Platform (GCP) でプロジェクトを作成する。
  2. GA4 の管理画面を開き、「サービス間のリンク設定」から「BigQuery のリンク」を選択する。
  3. GCPプロジェクトを選択し、データを出力するリージョンを選んで設定を完了する。

連携が完了すると、日次でデータがBigQueryにエクスポートされます。
例えば、特定のページを閲覧したユーザー数を集計したい場合、以下のようなSQLクエリを実行します。

SELECT
  COUNT(DISTINCT user_pseudo_id) AS user_count
FROM
  `your-project-name.analytics_xxxxxxxxx.events_*`
WHERE
  event_name = 'page_view'
  AND (SELECT value.string_value FROM UNNEST(event_params) WHERE key = 'page_location') LIKE '%/example-page-path/%'

このように、SQLを駆使することで、自社のKPIに合わせて自由なデータ分析が可能になります。

KPIモニタリングに役立つおすすめツール5選

オウンドメディア KPI

設定したKPIは、定期的に測定し、チームで共有することが重要です。
ここでは、KPIのモニタリングと可視化に役立つツールをカテゴリ別に紹介します。

ツールカテゴリツール名主な用途・特徴
基本分析Google Analytics (GA4)PV, UU, CVR, 流入経路など、基本的なWebサイト指標の分析。無料で利用可能。
基本分析Google Search Console検索順位, 表示回数, クリック率(CTR)など、自然検索に関する指標の分析。無料で利用可能。
可視化/BILooker Studio (旧Googleデータポータル)GA4やSearch Consoleのデータを連携し、自動更新されるダッシュボードを作成。KPIの定点観測に最適。
可視化/BITableau高度なデータ可視化と分析が可能なBIツール。大量のデータを扱う場合に強力。
MA/CRMHubSpotリード獲得から商談化、受注までを一元管理。マーケティングと営業を横断したKPI分析が可能。

こちらの記事では、コンテンツマーケティングに用いるツールについて解説しています。
コンテンツマーケティングツール完全ガイド2025|中小企業担当者が成果を出す選び方・目的別おすすめ厳選&成功事例

オウンドメディアKPI設定でよくある5つの落とし穴と回避策

最後に、KPI設定で陥りがちな失敗パターンとその回避策をまとめました。
これらを事前に知っておくことで、より効果的なKPI運用が可能になります。

  1. 落とし穴1:KGIとKPIの関連性が低い
    • 回避策:必ずKPIツリーを作成し、KGIから逆算してKPIを設定する。全てのKPIが「なぜこの指標を追うのか?」をKGIに結びつけて説明できるようにする。
  2. 落とし穴2:KPIの数が多すぎる
    • 回避策:見るべき指標を3〜5個程度に絞る。目的とフェーズを考慮し、今最も重要なKPI(最重要KPI)を一つ決める。
  3. 落とし穴3:非現実的な目標数値を設定してしまう
    • 回避策:SMARTの法則、特に「Achievable(達成可能か)」を意識する。過去のデータや競合の状況を参考に、現実的な目標を設定する。
  4. 落とし穴4:KPIを一度設定したきり見直さない
    • 回避策:市場や事業の状況は変化するため、四半期に一度など、定期的にKPIツリー全体を見直す機会を設ける。
  5. 落とし穴5:KPIがチーム内で共有されていない
    • 回避策:作成したKPIツリーやダッシュボードは、関係者全員が見える場所に保管・共有する。定例会議などで進捗を確認し、チーム全体の目線を合わせる。

まとめ:成果に繋がるKPI設定で、自信を持ってオウンドメディアを推進しよう

オウンドメディアの成果を最大化するためには、データに基づいた戦略的なKPI設定が不可欠です。

本記事の要点を以下にまとめます。

  • KGIは「最終ゴール」、KPIは「中間目標」であり、KPIツリーで両者を論理的に結びつける。
  • KPIはオウンドメディアの「目的」と「成長フェーズ」に応じて設定する。
  • SMARTの法則を活用し、具体的で達成可能な目標数値を設定する。
  • 成功事例を参考にし、自社のKPI運用に活かす。
  • ツールを活用してKPIを定点観測し、定期的に見直しを行う。

KPI設定は、単なる数値管理ではありません。
これは、あなたの活動の価値を証明し、事業への貢献を可視化するための強力なコミュニケーションツールです。
さあ、まずは自社のKGIを確認し、この記事を参考にKPIツリーの作成から始めてみませんか。

「自社だけでは適切なKPI設定が難しい」「BtoBマーケティングのプロに相談したい」という方は、ぜひ一度テクロ株式会社にご相談ください。
貴社のビジネスを成功に導くための最適な戦略をご提案します。

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  • 担当者が抱えるオウンドメディアの課題
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GA4とBigQueryを連携させるメリットは何ですか?

GA4とBigQueryの連携により、データを自由に加工・分析できるため、ユーザーの行動パスの詳細把握やLTVの算出、外部データとの統合など高度な分析が可能になります。この連携によって、より精度の高いKPI測定と改善策を実施できるようになります。

KPI設定におけるよくある落とし穴は何ですか?

代表的な落とし穴には、KGIとKPIの関連性が低いこと、多すぎる指標の設定、非現実的な目標値の設定、定期的な見直し不足、そしてチーム内での共有不足があります。これらを避けるためには、明確な関連付けや適正な指標数、現実的な目標設定と定期的な見直しが重要です。

効果的なKPIツリーの作り方は何ですか?

まずKGI(最終ゴール)を設定し、それを達成するための要素に分解します。その後、具体的なKPIを洗い出し、SMARTの法則に従って目標値を設定します。最後に、これらを論理的に繋げて全体像を把握できるツリー構造を作成します。

KPIとKGIの違いは何ですか?

KGIは最終的な事業のゴール(山の頂上)を示す指標であり、売上高や契約数などです。一方、KPIはそのゴールを達成するための中間ポイント(チェックポイント)であり、具体的な活動や数値を測定します。両者は論理的に結びついています。

オウンドメディアにおいてKPI設定が重要な理由は何ですか?

KPI設定は施策の成否を左右し、目的に沿った進行と事業貢献を可視化するために不可欠です。適切なKPIがあれば、明確な方向性を持って効率的な運用が可能となり、経営層への報告やチーム間の連携も強化されます。

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天野 央登 代表取締役
テクロ株式会社CEO。シンガポール国立大学・インド工科大学留学、データサイエンスを学ぶ。大学2年⽣時に起業、留学メディア「交換留学ドットコム」を1年半ほど運⽤し事業売却。その後はコンテンツマーケティングの知⾒を活かして、BtoBマーケティング支援事業を開始。BtoBマーケティングを中心にSEO・MAツールに詳しい。

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