オウンドメディアの成功事例12選!失敗しない共通点をプロが解説
オウンドメディアは、企業が⾃社の価値を伝え、⾒込み客や優秀な⼈材との接点を増やす強力なマーケティング⼿法です。
広告費の⾼騰や消費者の情報収集スタイルの変化に伴い、戦略的なオウンドメディア運⽤の重要性が増しています。
しかし、
- そもそもどのようなメディアを立ち上げたら良いのかわからない
- 立ち上げたものの思ったような効果が出ない
- ⾃社の⽬的に合った成功事例が知りたい
とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、
- オウンドメディアの成功事例
- オウンドメディアで失敗しないためのコツ
を解説します。
オウンドメディアの立ち上げや、ビジネスへの活用を検討されている方にとって、きっと参考になるはずです。
なお、テクロ株式会社では「オウンドメディア作成マニュアル」資料を無料で配布しています。
顧客満足度90%以上・高いKPI達成率を誇る、テクロのノウハウを凝縮した資料です。
ぜひご確認ください。
目次
オウンドメディアとは
オウンドメディアとは、企業が自社で運営しているWebメディアを指します。
「Owned(=所有されている)メディア」という意味です。
今あなたがご覧になっているこのページも、まさに弊社のオウンドメディアの中の記事です。
「広告収益を目的とするキュレーションメディアやアフィリエイトメディアとは異なり、自社のビジネスと関連する情報を発信するために運営されます。
つまりオウンドメディアの目的は、情報発信を通して自社の事業活動を推進することです。
オウンドメディアについては以下の記事で詳しく紹介しているので、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。
関連記事:オウンドメディアとは?立ち上げる目的やメリット・デメリットについて解説
オウンドメディア運用の3つの目的

先ほどオウンドメディアの目的は「自社の事業活動を推進すること」と説明しました。
ただ、ひとくちに「事業活動」と言っても、さまざまなものが存在します。
ここでは、大きく以下の3つに分けてご紹介します。
- リード獲得
- 採用強化
- ブランディング
ひとつずつ見ていきましょう。
1.リード獲得

自社独自の情報を発信することで、自社の商品・サービスに関心をもつ見込み顧客にリーチできます。
そのままお問い合わせや商品購入につながるケースもあれば、「ホワイトペーパー」と呼ばれるお役立ち資料をダウンロードしてもらい、見込み顧客と関係性を築くことも可能です。
とくにBtoBの場合は検討期間が長くなる傾向にあるため、検討中の顧客に参照してもらえるホワイトペーパーの提供は、有効な手段と言えます。
関連記事:BtoBマーケティングでホワイトペーパーが重要な理由とは?
また、SNSや広告と比較して、オウンドメディアで公開したコンテンツは、中長期的にアクセスを維持しやすい傾向にあります。
予算や工数の都合でオウンドメディアの更新が難しくなったとしても、積み上げた資産でコストパフォーマンスよく集客できます。
2.採用強化

採用活動というと、求人媒体への出稿をイメージされる方も多いでしょう。
しかし、ある調査によると、新卒の学生のうち82%近くが「就職活動時に採用サイトを見た」と回答しています。
参考:新卒採用における採用サイト利用実態調査(2024年度版) | 採用マーケティングの教科書
求人媒体に掲載できる情報は、どうしても型が決まっており、自社の独自性を出すのが難しい傾向にあります。
そのため、自社の雰囲気や特長を自由に伝えられるオウンドメディアを運用することは、採用後のミスマッチを防ぐ意味でも重要です。
オウンドメディアリクルーティングについては以下の記事で詳しく紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
関連記事:オウンドメディアリクルーティングとは?メリット・デメリットから進め方まで徹底解説!
3.ブランディング

自社の商品・サービスの情報を魅力的に発信することで、ブランドイメージが高まり、自社のファンを増やせます。
顧客が求めていることを常に把握し、専門性の高い自社独自のコンテンツ配信を続けることは、「〇〇ならこの会社」というイメージを持ってもらうことにつながります。結果的に、売上・利益の拡大にもつながります。
次の章からは、実際にオウンドメディア運営を成功させている企業の実例をもとに、オウンドメディア運営成功の秘訣を探っていきましょう。
リード獲得に成功!オウンドメディア6選

まずは、リード獲得に成功しているオウンドメディアのうち、代表的なものを6つご紹介します。
弊社なりに分析した「成功した理由」も添えていますので、ぜひ参考になさってください。
1.ferret(株式会社ベーシック)
引用元:ferret
「ferret」は、マーケティングサービスを提供する株式会社ベーシックが運営するオウンドメディア。SEO・SNSマーケティング・Web広告など、Webマーケティング全般の情報を発信しています。
月間UU150万人・月間PV200万を誇り、オウンドメディアの成功事例として知られています。
「ferret」が成功した理由
1つ目は、初心者でも体系的に学べるコンテンツ設計です。
会員登録すると講座形式のカリキュラムが利用でき、進捗管理もできるため、「何から学べばいいかわからない」という悩みを解消しています。
2つ目は、量と質の両立です。
カスタマージャーニーをもとにフェーズごとのコンテンツ方針を可視化し、記事ごとに評価基準を設定。
戦略的なコンテンツづくりを実践しました。
狙いと効果
| ターゲット層 | マーケティングに興味のあるユーザー |
| コンセプト | マーケターのよりどころ |
| 得られた効果 | 月間UU115万人を実現月間PV200万人を達成会員数の増加 |
2.ばね探訪(東海バネ工業株式会社)

引用元:ばね探訪
「ばね探訪」は、東海バネ工業株式会社が運営するオウンドメディア。
自社製品の導入事例を紹介し、製品が使われている現場や技術力の高さをアピールしています。
ブランディングだけでなく、社内人材のモチベーション向上にもつながっており、対外・対内の両面で効果を発揮しています。
「ばね探訪」が成功した理由
1つ目は、収益ではなく顧客との関係構築に主眼を置いたことです。
自社製品を前面に出すのではなく、導入先の事業や歴史を丁寧に紹介。
顧客目線の情報発信を徹底することで、信頼されるメディアとなりました。
2つ目は、多くの社員がメディア運営に携われる体制を整えたことです。
定期的にプロジェクトメンバーを入れ替え、社員を製品が使われている現場に派遣。
自分たちの製品がどう活躍しているかを知ることで、社内のモチベーション向上にも貢献しています。
狙いと効果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ターゲット層 | 自社の製品に興味のある事業者 |
| コンセプト | 東海バネ工業のばね達が活躍するモノづくりの現場をレポート |
| 得られた効果 | 毎年100社を超える新規取引の獲得 |
3.カオナビ人事用語集(株式会社カオナビ)
引用元:カオナビ人事用語集
「カオナビ人事用語集」は、人材情報関連サービスを提供する株式会社カオナビが運営するオウンドメディア。従来のサービスサイトやリスティング広告による集客からさらなる拡大を目指し、オウンドメディアを導入しました。
結果として、見込み客の数を約100倍、受注額を3倍に増加させた成功事例です。
「カオナビ人事用語集」が成功した理由
1つ目は、長期スパンでの運用準備です。 2年以上の計画とリソースを確保し、継続的に運用できる体制を構築。さらに検索キーワードの選定や優先度の決定を徹底し、限られた記事数でも最大限の効果を発揮する方法を追求しました。
2つ目は、記事のクオリティを保ちつつ制作スピードを高めたことです。 コンテンツ制作を6つの工程に分業し、それぞれに専任の人員を配置。各工程に特化することでコスト削減と効率化を実現しました。さらに構成段階でコンテンツを作り込むことで、分業体制でも最終的な品質を担保しています。
狙いと効果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ターゲット層 | 企業の人事担当者や採用担当者 |
| コンセプト | 人事やマネジメントのトレンド情報を発信するメディア |
| 得られた効果 | 見込み客獲得費用が半減/見込み客数100倍/受注金額3倍 |
4.CAMP HACK(株式会社スペースキー)
引用:CAMP HACK
「CAMP HACK」は、株式会社スペースキーが運営する日本最大級のアウトドア系オウンドメディア。
キャンプ場やキャンプ用品など、アウトドアに関連する情報を幅広く発信しています。
初心者から上級者まで幅広い層をターゲットとしており、動画やGIFを活用したわかりやすいコンテンツが特徴です。
「CAMP HACK」が成功した理由
1つ目は、市場環境に合わせた戦略設計です。
同社はもともとキャンプ場の予約サイトを運営していましたが、アウトドアが一般的な趣味として広がる流れを受け、初心者も取り込めるメディアとしてCAMP HACKを立ち上げました。
「キャンプは難しそう」というハードルを下げる存在として、消費者のニーズにうまくマッチしています。
2つ目は、ユーザビリティを考えたメディア設計です。
たとえば多用されているGIF画像は、通信環境が不安定なアウトドア先でも閲覧しやすいという利点があります。
ユーザー目線に立った設計が、支持を得ている大きな要因です。
狙いと効果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ターゲット層 | アウトドアに興味を持つ初心者から上級者 |
| コンセプト | 今までにないワクワクを。 |
| 得られた効果 | 月間利用者数550万人/月間PV3,500万/SNS総フォロワー100万人 |
5.Lidea(ライオン株式会社)
引用:Lidea
「Lidea(リディア)」は、ライオン株式会社が運営するオウンドメディア。
生活用品メーカーである同社が、暮らしのアイデアを通じて自社製品の認知拡大・紹介を行っています。
「くらしのマイスター」と呼ばれる各分野の専門家が記事を作成・監修しており、コンテンツの信頼性を高めています。
また、サイト内のアクションに応じてポイントが貯まり、特典やプレゼント応募に利用できる会員制プログラムも特徴です。
「Lidea(リディア)」が成功した理由
1つ目は、ユーザーに役立つ情報の発信です。
オウンドメディアは自社の宣伝にも活用されますが、あくまでユーザーにとって有益な情報を優先。
これによりSEO評価の向上やユーザーの定着につなげています。
2つ目は、会員登録を活用した顧客アプローチです。
ユーザーにとっては疑問解消のツールとなり、記事を読む動機が生まれます。
企業側はユーザーの動向を把握しやすくなり、顧客情報の獲得やPDCAの改善に活用できるメリットがあります。
狙いと効果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ターゲット層 | 毎日を少しでも楽しく、丁寧な暮らしをしたい人 |
| コンセプト | くらしとココロに、彩りを。 |
| 得られた効果 | メディアによる顧客情報の収集/ユーザーロイヤルティの向上 |
6.インサイドセールスマガジン(株式会社soraプロジェクト様)【テクロ支援事例】
引用元:インサイドセールスマガジン
「インサイドセールスマガジン」は、インサイドセールス代行を手がける株式会社soraプロジェクトのオウンドメディア。
社内のWebマーケティング担当者のリソース不足が課題で、過去に外注も試みたものの費用対効果が合わず半年で断念した経験がありました。
弊社が支援し、SEO記事制作・内部SEO対策・CTA最適化・リライトを組み合わせた施策を展開しています。
「インサイドセールスマガジン」が成功した理由
1つ目は、主要キーワードでの継続的な記事制作です。
「インサイドセールス」「テレアポ」といったキーワードで毎月8〜12本の記事を安定して制作し、検索流入の基盤を構築しました。
2つ目は、既存コンテンツの改善と導線設計です。
既存LPの内部リンクやタグの最適化、各記事へのCTA追加に加え、2ヶ月で27記事をリライト。
情報の鮮度と検索順位を改善し、問い合わせにつながる導線を整備しました。
▼成功の背景について、詳しくはこちらの記事でも紹介しています
問い合わせ数1.5倍!コンテンツマーケティングで新たな見込み客を獲得|株式会社soraプロジェクト様
狙いと効果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ターゲット層 | インサイドセールスやテレアポに関心のある企業担当者 |
| コンセプト | インサイドセールス代行の認知拡大・リード獲得 |
| 得られた効果 | PVが1万→5.9万(約6倍)/資料DLが0件→43件/問い合わせ1.5倍、コンテンツ経由は月0→月5〜6件 |
採用強化に成功!オウンドメディア3選

続いて、採用強化に成功したオウンドメディアのなかから、代表的なものを3つご紹介します。
SNSとかけ合わせた施策を打っている企業も多く、各社の魅力が伝わる発信の仕方がきっと参考になるはずです。
1.mercan(株式会社メルカリ)
引用元:mercan
「mercan」は、フリマアプリ「メルカリ」を運営する株式会社メルカリのオウンドメディア。
一般的なオウンドメディアとは異なり、自社を志望する就活生・転職者向けの採用メディアとして、かなり早い段階から立ち上げたパイオニア的存在です。
自社の情報をあえて発信することで、採用のミスマッチを低減。実際に、採用面接に来る応募者のほとんどが「mercan」を見て応募を決めたと話しています。
「mercan」が成功した理由
1つ目は、包み隠さずありのままの姿を発信したことです。
仕事の内容だけでなく、取材対象の幼少期や学生時代にも触れることで、「一緒に働く仲間のイメージ」が湧きやすい記事づくりを工夫しています。
2つ目は、更新頻度を維持し、会社全体で取り組んだことです。
KPIをあえて設定せず、反応や効果を見ながら柔軟に発信。
会社全体で支えるメディアという共通認識のもと運営することで、社内外で読まれるコンテンツを生み出しています。
狙いと効果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ターゲット層 | メルカリへの入社を考えているユーザー |
| コンセプト | メルカリの「人」を伝える |
| 得られた効果 | 応募者のほとんどがmercanを見て応募/社内外で読まれるコンテンツに成長 |
2.ジモコロ(株式会社アイデム)
引用元:ジモコロ
「ジモコロ」は、株式会社アイデムと株式会社バーグハンバーグバーグが共同運営するオウンドメディア。
日本各地のローカルネタを発信し、地域密着型の求人サービス「イーアイデム」への送客につなげています。
共同運営の成果として、アイデムへの求人応募者の10%がジモコロの読者という数字が出るほど認知度が向上しました。
「ジモコロ」が成功した理由
1つ目は、「面白いコンテンツ」に注力したコンテンツマーケティングです。
「インターネットでは面白いコンテンツを出せば広まる」という考えのもと、ユニークなコンテンツ制作を得意とする制作会社と共同でメディアを構築しました。
2つ目は、若い世代に人気のライターを起用し、回遊率を伸ばしたことです。
SNSで知名度の高いライターの記事をきっかけに読者を集め、ジモコロ内の他記事への回遊を促進。
将来求人を探す際に「イーアイデム=地方の求人に強い」と想起してもらえる認知づくりに成功しています。
狙いと効果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ターゲット層 | 地方での転職や就職を考えているユーザー |
| コンセプト | あなたがどこに暮らしていても、もっと地元が好きになる |
| 得られた効果 | 求人応募者の10%がオウンドメディアの読者 |
3.サイボウズ式(サイボウズ株式会社)
引用元:サイボウズ式
「サイボウズ式」は、ソフトウェア開発を手がけるサイボウズ株式会社が運営するオウンドメディア。「KPI目標を追わない」「他メディアと同じ記事を書かない」「編集長は企画書だけでジャッジしない」という独自の運用方針で、独自性の高い記事を発信しています。
月間PVは20〜40万、公開記事数も月10本前後と規模は大きくないものの、TV番組に取り上げられるほどの影響力あるコンテンツを生み出しています。
「サイボウズ式」が成功した理由
1つ目は、数字ではなくコミュニケーションを重視した運用姿勢です。
撤退ラインやKPIを設けず、「誰に読んでもらうか」「どう感じてもらいたいか」「読者にどんな行動をしてもらいたいか」を軸にコンテンツを設計。
成果の指標もPVではなく、SNSに投稿されるコメントの内容を重視しました。
2つ目は、「やること」「やらないこと」を明確に定めたことです。
販促や売上ではなく、自社の認知・ブランディングに目的を絞り、読者との信頼関係の構築を徹底。
結果として、自社のブランディングや認知度向上につなげました。
狙いと効果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ターゲット層 | ワークライフバランスやチームでの働き方に興味のあるユーザー |
| コンセプト | 新しい価値を生み出すチームのための情報サイト |
| 得られた効果 | TV番組で記事が紹介/メディア経由で応募・入社した社員も |
ブランディングに成功!オウンドメディア3選

最後に、ブランディングに貢献しているオウンドメディアの代表例を3つご紹介します。
各社が伝えたい世界観や哲学が、コンテンツの内容や切り口を通して表現されており、読んでいるうちにアイデアが湧いてくるはず。
1.LIGブログ(株式会社LIG)
引用元:LIGブログ
「LIGブログ」は、Webサイト制作・教育事業を展開する株式会社LIGが運営するオウンドメディア。
SEOによる検索上位表示とSNSでの話題化を両立させ、Web制作者やビジネス層への認知を広げました。
運用目的として「教育・営業・採用・収益・ファンづくり」の5つを掲げ、広告収益だけに頼らない多面的な価値を設計することで、長期運用を実現。
2019年時点で記事数7,000本超、月間500万PVを達成しています。
「LIGブログ」が成功した理由
1つ目は、社員が1人1本ずつ記事を書くルールを設けたことです。
デザイナー・エンジニア・ライターなど専門職の社員が執筆することで、制作ノウハウやビジネス知識にとどまらない、クリエイティブなコンテンツが集まるサイトとして知名度が向上しました。
2つ目は、空気や世間にとらわれない自由な発信を推奨したことです。
会社の看板を背負うプレッシャーを逆手に取り、「会社員だからこそ自由に書ける」という強みに転換。社員が遊び心を持って発信できる環境が、独自性の高いコンテンツにつながりました。
狙いと効果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ターゲット層 | Web制作に関わるユーザー/ビジネスに興味のあるユーザー |
| コンセプト | 社員ブログ=サラリーマンブログ |
| 得られた効果 | 月間500万PV達成/社員教育・採用ミスマッチの低減にも活用 |
2.CAREER HACK(エン・ジャパン株式会社)
引用元:CAREER HACK
「CAREER HACK」は、自社サービスの利用者増加とファンづくりを目的に立ち上げられたオウンドメディア。
Web・IT業界で働く人に向けて、業界の最新動向やキャリアを応援するコンテンツを発信しています。
業界を絞った専門的な記事により、質の高い情報提供を実現しています。
「CAREER HACK」が成功した理由
1つ目は、業界を絞ることで専門性を高めたことです。
Web・IT業界にターゲットを明確化し、ピンポイントで良質な情報を提供することに成功しています。
2つ目は、読者の共感性が高い記事を制作したことです。
ライフスタイルやワークスタイルなど、業界で働くからこそ感じるテーマを取り上げ、読者の共感を得ています。
3つ目は、業界の特性を理解し最新情報を届けたことです。
変化の激しいWeb・IT業界の最新動向をタイムリーに記事化することで、読者の満足度を高めています。
狙いと効果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ターゲット層 | Web・IT業界で働く人 |
| コンセプト | テック業界で働く人のためのWebメディア |
| 得られた効果 | 業界関係者への企業ブランディング/自社サービスを通じたキャリアチェンジの訴求 |
3.YOURMYSTAR STYLE(株式会社ユアマイスター)

引用元:YOURMYSTAR STYLE
「YOURMYSTAR STYLE」は、株式会社ユアマイスターが運営するオウンドメディア。
掃除・洗濯・修理など暮らしに役立つ情報を発信しています。
「大事なものを、もっと大切にするひとのメディア」というキャッチコピーを掲げているのが特長。
単なる掃除や洗濯にとどまらず、生活全体を整えるための企業というブランドを醸成するのに一役買っています。
「YOURMYSTAR STYLE」が成功した理由
1つ目は、ユーザー目線に立ったコンテンツ制作です。
日常の困りごとにフォーカスし、取り組みやすい解決方法を提示。
ユーザーにとって有益な情報を届けることが、メディアの成長につながっています。
2つ目は、ユーザーニーズに応えるカテゴリ分けです。
情報を整理して分類することで、求めている情報にたどり着きやすい設計にしています。
3つ目は、SNSとの組み合わせによる運営です。
InstagramやTikTokでの発信を並行し、SEOメディアとの相乗効果を生み出しました。
狙いと効果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ターゲット層 | ファミリー層や主婦層を中心とした、生活情報に興味関心のある層 |
| コンセプト | 大事なものをもっと大切にするひとのメディア |
| 得られた効果 | Instagram・TikTok合計フォロワー35万人超/月間1,300万PV |
ここまで、「リード獲得」「採用強化」「ブランディング」の3つの切り口で、成功しているオウンドメディアを紹介してきました。
もちろん、たとえば今回「リード獲得の成功事例」として紹介したオウンドメディアが、採用強化にも好影響を与えているケースもあるでしょう。
オウンドメディアの最大のメリットは、運営を通じてWeb上に自社の情報が増え、様々な波及効果が得られる点にあります。
では、オウンドメディア運営を成功させるためには、いったいどんなポイントを意識する必要があるのでしょうか。
続いて、成功しているオウンドメディアに見られる4つの共通点をご紹介します。
成功するオウンドメディアの4つの共通点

当然ながら、オウンドメディアはただ運用すれば成果につながるわけではありません。
BtoBマーケティングプロフェッショナルカンパニーとして多数のクライアントを支援してきた私たちのノウハウをもとに、ここまでに紹介した成功事例を分析しました。
成功しているオウンドメディアには以下の5つの共通点があります。
【共通点1】目的とKPIが明確に設定されている
成功しているオウンドメディアは、必ず「何のために」「誰に向けて」情報を発信するのかが明確です。
「流入の70%は検索から獲得する」「成約に近いキーワードで上位を目指す」など、数値で目標を設定しましょう。
こうした数値目標を「KPI」(重要業績評価指標)と呼びます。
なお、KPI設定の前に、KGI(重要目標達成指標)の設定をしましょう。
KGIは、事業やプロジェクトの最終目標を示す数値的な指標で、細かく分解することでKPIを導き出します。
つまり、細かく設定されているKPIをすべて達成すると、同時に最終目標であるKGIを達成できるという仕組みです。
KPIとKGIは常に密接な関係にあるため、KPIツリーを作成するなど、ずれが生じないように管理すると良いでしょう。

【共通点2】継続的なコンテンツ発信を行っている
量より質を重視しつつ、定期的に新しいコンテンツを公開しています。
これにより、Googleなどの検索エンジンからの評価が高まり、安定的なアクセスを獲得しています。
【共通点3】ユーザーの悩みに合わせたコンテンツを発信している
オウンドメディアのコンテンツを作成するときは、ユーザーの悩みを解決できる内容を発信しましょう。
オウンドメディア記事の重要なポイントは、ユーザーが欲しいと思う情報を提供すること、つまり知りたいことや困っていることの答えを提供することがポイントです。
優良な情報を提供続けることでブランド周知や「〇〇なら××会社」といったを第一想起を得られるのです。
そのため、市場やターゲットの課題リサーチや課題に対する自社の商品やサービスが提供できる価値を洗い出しておきましょう。
こちらの記事では、特に企業をターゲットとしたオウンドメディア運営について解説しています。
関連記事:BtoBオウンドメディアとは?成功事例と戦略を徹底解説|失敗しない始め方
【共通点4】データを元にした分析と改善を繰り返している
アクセス解析やリード数、エンゲージメント指標を定期的にチェックし、コンテンツや運用手法を継続的に改善する必要があります。
データの収集には、Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなどのツールを使います。
なお、私たちテクロは、このようにデータをもとにした施策を得意としています。
データ分析・改善を通して、成果につながるメディアへと成長させていくプロフェッショナルです。
参考:マーケ支援を行うテクロ、理念をアップデート。「データドリブン」でBtoB企業の事業を加速させる | テクロ株式会社のプレスリリース
【共通点5】 信頼性・独自性を確保している
専門性の高い情報や独自の切り口で差別化を図り、ユーザーの信頼を獲得しています。
自社ならではのノウハウや事例を積極的に公開することが重要です。
よくある失敗例と改善策
では逆に、失敗してしまうオウンドメディアには、どのようなケースがあるのでしょうか。
私たちの経験上、オウンドメディア運用についてお問い合わせをくださるお客様にヒアリングをしていくと、おおむね以下のような状況に陥っていることが多いです。
それぞれ、解決策とともにご紹介します。
| 失敗例 | 改善策 |
| 目的が曖昧でKPIが設定されていない | 目的を再定義し、KGIを設定してからKPIを明確に導く |
| コンテンツの更新が断続的で、質も不安定 | コンテンツ制作計画を立て、一定の頻度で高品質記事を発信する |
| SEO施策が不十分で検索流入が少ない | キーワードリサーチの強化とコンテンツの最適化を実施する |
| 効果測定をしていない | Google Analyticsなどを活用し、定期的に数値を分析する |
| 担当者依存で属人化している | チーム体制を整備し、知識の共有とマニュアル化を推進する |
| 目的に合わない戦略を実行している | 目的の軸がブレていないか定期的に確認し、戦略を修正する |
「ウチのオウンドメディアにはどんな課題があるのだろう・・・?」と疑問にお思いの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
大企業から中小企業まで、累計100社以上のクライアント様を支援してきた経験をもとに、課題と改善策をご提案いたします。
オウンドメディア運営を成功させる手順とポイント

オウンドメディアを成功させるためには、立ち上げから運用までの流れを正確に把握し、長期のプロジェクトに耐えられる計画を立てることが重要です。
そこで、オウンドメディアの立ち上げの手順を
- 目的・KPIの設定
- ターゲット・ペルソナの設定
- 運用体制の構築
- SEOを意識したコンテンツ作成
- 効果測定とPDCAの実践
に分類し、各フェーズで意識すべき成功させるためのポイントを解説します。
1.目的・KPIの設定
オウンドメディアを立ち上げる場合は、役割を明確にしておくことが重要です。
オウンドメディアの役割がぶれてしまうと、効果的なコンテンツの投稿ができなくなり、結果的に成果を上げられない可能性があります。
例えば、自社のサービスや商品の購買を促す場合と、自社のブランディングを目的とする場合では、オウンドメディアの設計が大きく異なるでしょう。
さらに、既存顧客やすでに自社の事業や業界に興味のあるユーザーに向けたメディアなのか、新しいユーザー層の開拓を目的としたメディアなのかによって、オウンドメディアの性質は大きく変わります。
このように、オウンドメディアを立ち上げるための根幹になるポイントのため、十分に検討したうえでメディアの役割を設定しましょう。
2.ターゲット・ペルソナの設定
オウンドメディアの役割が明確になったら、ペルソナの設定や読み手の検索意図を理解します。
ターゲットへ情報をリーチさせることや、満足度の高い情報を提供するためには、適切なターゲティングが欠かせません。
そのためには「ペルソナ」と呼ばれる、具体的な顧客像や求職者像を描くことが必要です。
年齢・職業・役職・課題・ライフスタイルまで詳細に設定することで、ニーズや課題、行動パターンを想像しやすくなり、コンテンツの軸がブレなくなります。
ペルソナ設定については、以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:オウンドメディアにペルソナ設定が重要な理由とは?設定方法や活用例も解説!
3.運用体制の構築
オウンドメディアを成功させるためには、継続的な情報発信が欠かせません。
さまざまなニーズにマッチするコンテンツを投稿し続けることで、多くのユーザーとの接点ができ、より目的達成へ近づけます。
オウンドメディアを質の高い状態で運用していくためには、綿密な組織運営と管理が必要です。
そのためには、制作のスケジュールや記事の投稿頻度などの管理体制をしっかりと整えておきましょう。
また、本格的な運用を始める前に、現在の組織が正しく機能するかどうかを判断することも重要です。
必要にあわせて外部の会社からのリソースの追加などの措置を取りましょう。
オウンドメディアの外注を考えている場合は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:オウンドメディアの外注の注意点。運営上の課題と依頼先別特徴と費用
4.SEOを意識したコンテンツ作成
多くのユーザーは検索エンジンからオウンドメディアへ流入するため、検索結果の上位表示が重要です。ユーザーにとって有益な情報を過不足なく伝えることを最優先にしつつ、内部リンクの最適化や構造化データの活用も組み合わせましょう。
SEO施策の進め方については、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:オウンドメディアで失敗しないSEO対策とは?効果的な方法を解説
5.効果測定と改善施策の実行
アクセス解析、リード獲得数、応募数などを定期的に分析し、改善点を洗い出して対策を講じます。
定期的なミーティングで進捗を共有し、チーム全体で改善サイクルを回しましょう。
順位が低い記事は上位記事との差異を分析し、リライトを実施します。
効果的なリライトの進め方は、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:SEO効果を最大化する記事リライト完全ガイド|効果測定から成功のコツ、失敗しない注意点まで徹底解説 | テクロ株式会社
よくある質問
オウンドメディアの立ち上げ・運用にあたってよくいただく質問をまとめました。
「自社の場合はどのようにすればいいのだろう?」など、個別具体的なご質問にもお答えできますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
オウンドメディアの運営において注意すべき点はありますか?
運営上の注意点は、コンテンツの質を維持し続けることや、過度な成果や数字だけにこだわらず、ユーザーとの信頼関係を重視することです。また、継続的な情報更新とターゲット層の変化への柔軟な対応も重要です。長期的な視点で戦略的に運営を行う必要があります。
オウンドメディアを成功させるためのポイントは何ですか?
成功のポイントは、ターゲット層に合わせた高品質なコンテンツ制作と長期的な運用です。最新の情報を提供し続けること、ターゲットのニーズを捉えたコンテンツ設計、社内全体での継続的な運営意識の共有などが重要です。また、SEOやSNSを活用した拡散も効果的です。
オウンドメディアを運用する企業の主な目的は何ですか?
オウンドメディアを運用する目的は、自社ブランドのブランディングや採用活動の強化、見込み顧客との接点の創出、広告費用の削減など多岐に渡ります。自社の情報を継続的に発信することで、ブランドイメージ向上やターゲット層との関係構築に貢献します。
オウンドメディアの成功事例にはどのようなものがありますか?
代表的な成功事例には、株式会社メルカリの採用向けメディア「mercan」、エン・ジャパンの業界情報発信「CAREER HACK」、株式会社アイデムの地域密着求人サイト「ジモコロ」、サイボウズの社員ブログ「サイボウズ式」、株式会社ベーシックのマーケティング情報メディア「ferret」などがあります。これらはターゲット層に合わせた内容や運営方針により高い認知度と効果を達成しています。
オウンドメディアとは何ですか?
オウンドメディアは、企業が自社のビジネスや製品に関連する情報を自社で運営するWebメディアの総称です。広告収益を目的としたメディアではなく、自社の情報発信を通じてブランド構築や顧客との関係性を深めることを目的としています。
オウンドメディア成功のノウハウを無料配布中!

本記事では、リード獲得・採用強化・企業ブランディング・BtoCの4目的別にオウンドメディアの成功事例12選を具体的に解説しました。
成功企業に共通するのは、目的とターゲットの明確化・継続的で質の高いコンテンツ発信・SEO施策の徹底・PDCAによる改善サイクルの実践・信頼性と独自性の確保です。
これからオウンドメディアを始めたい方、既存メディアの成果を伸ばしたい方は、ぜひ成功事例を参考にしながら自社に合った戦略を立案してみてください。
なお、テクロ株式会社では「オウンドメディア作成マニュアル」資料を無料で配布しています。
マーケティング会社が実践しているオウンドメディアの作り方を知りたいBtoB企業様は、ぜひご確認ください。













