コロナ中の気になるマーケターのスケジュールとは?【マーケターの1週間or1ヶ月を徹底解剖のウェビナーレポート:前編】 | テクロ株式会社
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コロナ中の気になるマーケターのスケジュールとは?【マーケターの1週間or1ヶ月を徹底解剖のウェビナーレポート:前編】

コロナ禍によって働き方が急速に変化していく世の中。

リモートワークが当たり前になったことで、業務のスケジュールや他のマーケターの働き方ついて、気になっている方も少なくないのではないでしょうか?

そこで、今回は2021年2月5日におこなわれた「ぶっちゃけコロナ中何してるの?マーケターの1週間or1ヶ月を徹底解剖」のウェビナーレポをご紹介します!

コロナ中におけるBtoBマーケターが、どのようなスケジュールで働いているのかを知れるほか、リモートワークにおけるマネージメントのコツについても学びがある内容となっています。

前編の本記事では株式会社インターパーク取締役 COOの高井伸さんにお話をうかがいます

講師紹介

高井さんTOP

高井伸(たかい・しん)
株式会社インターパーク取締役 COO

起業家として2009年より活動。多くのプロダクトを立ち上げ、現在手がけるB2B向けのクラウドサービス「サスケ」は導入企業を1,500社まで拡大。ジョイン当時からARRは40倍以上を計上。現在所属するインターパーク社へ2015年に自身も出資を行い経営参画。

松永さん

松永創(まつなが・そう)
株式会社FLUED 代表取締役/CEO 

1984年 福岡市出身。IT(SaaS)ベンダの営業としてキャリアをスタート。その後 博報堂系テレマーケティング/ECサポートベンダでEC構築・運用・受注処理・カスタマーサポート・フルフィルメント(物流)事業/拠点の立ち上げ・営業企画に従事。自身もインサイドセールス部門での業務経験を積む。
その後B2BマーケティングエージェンシーでスタートアップSaaSベンダからERPなどのエンタープライズITまで様々なマーケティングに携わる。インサイドセールス/テレマーケティングで携わった企業・プロジェクトの数は100以上に及び、企業規模・フェーズに応じたコンサルティング幅の大きさに定評がある。
B2Bマーケティング/ビジネスプロセス改善などのテーマを中心にセミナー・カンファレンスなどで講演多数。

天野さん

天野央登(あまの・ひさと)
テクロ株式会社 代表取締役

テクロ株式会社CEO。⼤学2年⽣時に起業。留学メディア「交換留学ドットコム」を1年半ほど運⽤し事業売却。その後はコンテンツマーケティングの知⾒を活かして、Webマーケティングの顧問事業を開始。BtoBマーケティングを中心にSEO・MAツールに詳しい。

本ウェビナーの趣旨について

昨今、コロナ禍でDXセミナー・セールスセミナー・デジタルマーケティングのセミナーが増えました。

ですがどのセミナーも内容がマンネリ化していると正直感じています。
皆さんウェビナー疲れをしていませんか?

皆さんに今回は少し変わったテーマでお届けするということで、多忙なBtoBマーケターが日常どんな業務をしているのか、各人のカレンダーを元に徹底解剖していきます。

本ウェビナーはこのような方にオススメの内容となっています。

  • 他のマーケターがどのようなスケジュールで仕事をしているのか気になる
  • 今までにない内容のウェビナーを聞きたい
  • リモートワークを楽しんで仕事する方法を知りたい

高井さんの1週間のカレンダーと最近の動き

天野:それでは、高井さんの方から画面共有をよろしくお願いします。

高井:はい。そうしたら僕の方から簡単にご説明させていただきます。

今はやはりコロナ禍に入って、BtoBのマーケティングもタッチポイントがオンラインに増えているのでTwitterやClubhouse、後はnoteにかなり力を入れさせて頂いてます。

どれも実名でやっていて検索するといろいろ情報が出てきますので、フォロー頂けると嬉しいです。

それでは、よろしくお願いします。

高井さんの1週間のカレンダー

高井:僕はスケジュールをあまり入れない派なので1週間でこれだけですね。

仕事の定義ってタスクとクリエイティビティがあるなと思っていて、なるべくクリエイティビティの方に時間を使いたいなと思い、あまり決まったスケジュールを入れないようにしています。

ただ僕自身が会社の役員や株主でもあるので、会社の経営会議だとか株主総会・取締役会に出なくてはいけないので、そちらにも時間を使っていますね。

後はコンサルティングの事業もおこなっており、そちらもお客さんの都合に合わせる必要があります。

そこで時間を使ったりしてこんな感じのスケジュールになっていますね。

あまりスケジュールを入れない分、アウトプットはかなり出しています。

高井さんが最近おこなったアウトプットのまとめ

高井:それを1回まとめてみたものがこんな感じですね。

めぼしい成果物としては、今月1か月で100万くらいのサブスクのモデルを作ったりしてます。

2ヶ月ぐらいでリードの供給を僕単体で470件作ったり、案件自体のテストアップも5件できてたりとか…。

最近はけっこうTwitterに力を入れていて、思いつきでTwitterのRTキャンペーンで「RTしてくれたら資料を配布します」というキャンペーンをしたところ、これが45万リーチくらい数字が出ています。

BtoBのマーケティングも最近はオンラインに寄ってきているので、このようなTwitter・note、Clubhouseを利用していますね。

営業系のオンラインサロンのセミナーに登壇させていただいたことがあるのですが、その打ち合わせも思いつきでClubhouseでおこなったところ120130人ほど来たりして…。

スケジュールを入れない代わりに、何か新しいものをどんどん取り組む姿勢でやらせてもらっていますね。

マーケティングにおけるClubhouseの有効性について

松永:ちょっとお聞きしてもいいですか?
Clubhouseについて皆さん興味ある方もけっこう多いと思うんですけど、マーケティングには使えそうでしょうか?

今日来られている方って「ツールをどういう風にしたら、自分のビジネスに使えるかな」たいなことを考えていらっしゃる方が多そうなので、ぜひお聞きしてみたいですね。

高井:マーケティングよりもブランディングで使えると思います。

(お客様に対して)好印象を与えるイメージでウェビナーと同じか、ちょっと前のような感じで使っていくといいのかなって。

また、1番のメリットは人が寄ってきていることですね。

さきほどお話しした、Clubhouseでの打ち合わせのように、ポンって100名ぐらい入ってきたりするので。

しかも観察していると、著名人がやってるから人が集まるのは当然あるんですけど、内容が面白かったらけっこう人が入ってきて、誰かが入っていく様子を見てまた他の人が入ってくる、みたいなサイクルができていますね。

今の時期はインフルエンサーでなくても人を集められていたりするので、このタイミングで参入するのはコストも安いかなと思います。

なので、自分の意見や仕事の考え方を発信する場としては有りですね。

高井さんがおこなったSNSでの施策とコロナ禍における働き方

高井:ここ10日ぐらいでおこなったものはこんな感じです。

今週の月曜(2021年2月1日)くらいに始めた、TwitterのRTキャンペーンはまあまあバズっていますね。

TwitterのRTキャンペーンはけっこうやってるんですけど、ここから受注案件に繋がった例もあるのでsnsは切り離せないのかなと思って使っています。

後はマイクロインフルエンサーの方々をお呼びして、

Twitterの活用法についてウェビナーの企画をさせてもらったり、有料のカンファレンスやオンラインサロンに登壇させてもらったりとか、けっこう脈略のない活動をしています。

つまり最終的なアウトプットにフォーカスして、日常を過ごすのが僕のスタンスですね。

今はコロナ禍においてリモートワークが増えてきているので、逆に僕個人は仕事はちょっとやりやすいかな、という感じです。

サブスクモデルの積み上げ方について

松永:「サブスクモデルを新規で100万円積み上げる」っていうのはどんなことをやられたんですか?

高井:もともとずっとやっていたのですが、今マーケティングのコンサルティング事業に力を入れていて、そこで作っている感じですね。

は本来の仕事がベンダーなので、そこに対してのリードの供給とトスアップが今の役割というか、やるべきことかなと思ってやっています。

他にはメディア執筆をやっていますね。

メディアに対して社内のPRチームから営業をかけてもらって、記事の枠をいただいて書いています。

そのアウトプット口としてワークしてたりとか。

今はセールス陣さんやマーケ陣さんに記事を出させてもらっていますね。

ここもPRチームと協力して動いていて、ウェビナーをやるにあたってもメディアに営業かけて取材してもらい、コンテンツを記事化してもらうなどしています。

当たった例は、そこからNewsPicksに持っていってもらって、ピッカー500ピックぐらいつきました。

その時にやったのは「今営業はどうなっているのか、30社に聞きました。」と、うちでアンケートとったものをベースにウェビナーをやったことを取材・掲載してもらったものですね。

けっこうこういうものってクリエイティビティじゃないですか。

なのでタスク云々でやるよりも、そういった方面に時間を割いているのが今のスタンスですね。

自社の製品(サスケWorks)を、同じくRTキャンペーンで1年間、無料で出せますよ」という企画をやったところ、143件申し込みがあって新規で50件ぐらいアカウント開設したりとかそんなことやってます。

Twitterで僕のアカウントでフォローさんが1万2000人ぐらいいるんですけど、そこの活動も毎日地道におこなっていますね。

Twitterはやっぱりマーケティングですごい使えると僕は思います。

時間対コストが一番いいSNSの施策とは?

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天野:質問よろしいでしょうか。

noteやTwitterでいろいろやってらっしゃるのですが、1番に時間対コストがいいものは高井さんの体感で言うとどれになりますか?

高井:やっぱり全部、工数はかかりますね。

記事を書くのもそうだし、TwitterのRTキャンペーンをやるにしても機械でできないので、手作業で資料を配布しなきゃいけないんですよね。

そしてどれが効果がいいか、より1個1個手をかけていくとどこかで当たる、感じですかね。

ただ当たるところはメディアだったり、Twitterだったりと出力先は読めないのが正直なところです。

また、新しいところに手を出してくのは大事ですね。

例えばClubhouseの話でいくと僕は絶対、1番最初に手をあげるんですよね。

200人ぐらいルームでも絶対手をあげます。

そうしたら登壇に引き上げてもらえるので、フォロワーさんが30〜40人バッと増えたりするんです。

なので新しいことに手を出すところで活路が見いだせるって話だとすると、今のも分かりやすい例かなとは思いますね。

Twitterキャンペーン時に配布する資料の内容

天野:今ちょうど(参加者の方から)「RTキャンペーンでプレゼントするのはどういったものだと効果的ですか?」とご質問がきてますね。

高井:他の人のを見ていると調査の資料や企業の調査が多いですね。

僕は基本的に自分で作ったBtoBマーケティングの教科書だとかを出しています。

僕は10年以上前に起業してずっとそれから商売やってるので、以前それを活かした「プロダクトの作り方」や「プロダクトのパターン」の企画書を出したこともあります。

そのツイートは1500RT・90万リーチほどいったので、僕の名前が200万人くらいには出た感じになりました。

効果的な意味だと資料系、王道なのは調査系ですね。

松永:そうですね。バズったりRTされているツイートを見ると、そこでしかやってない調査ものが多いですもんね。

高井:僕がオススメなのは、登壇した時の資料を改定して出すやり方です。

全部一から作ると手間がかかっちゃうので、配布用に修正してから出すことをやってます。

オススメって意味だと

  • プレゼンの資料
  • 自社の調査を活用した資料

等、他の方に出していい資料を選んでコンセプト化し、シナリオに仕立てると興味あるお客さんがいるんじゃないかなと思います。

RTキャンペーンにおける有効なフォロワー数とその増やし方とは?

松永:もうひとつ「RTキャンペーンはフォロワーの母数が何人くらいいると効果がありますか?」と質問も来ていますね。

高井:僕より資料配布が上手な方からは5000人超えてから」とお聞きました。

Twitterってまずはアカウント育てるところから始まって、そこそこパワーが出てきたらそういう施策って感じなので、まずはフォロワーさんを増やす活動が大事だと思います。

天野:「5000人までアカウントを育てるために意識したことがあればお聞きしたいです」と質問も来ていますね。

高井:これはもう「フォローする」ですね。

僕は権威性とかそんな気にしてないのでどんどんフォローしてって、フォローバックが来たらそのまんまにするし、フォローバックしてもらえなかったら外して、もう1回フォローするっていうのを延々と地味に繰り返してました。

松永:FF(フォロー・フォロワー)比率の考え方をしている人もよく見ますけど、その辺りはどうですか?

高井:FF比はあんまり気にしなかったかな。

もうFF比意識してるなって分かるじゃないですか。

逆に(アカウントのフォローを)外して「嫌な人」って見られ方をする上に、もうそこに権威性を感じる時代じゃないんですよね。

後はシンプルにコミュニケーションなので、僕は積極的にフォローしていっていいツイートがあればからんでいくっていう感じでした。

なので「マウンティングではなく、対等に対話をする。」スタンスでやるのが正しいのかなって思いますね。

他にはプロフィールとかキャラ作りですよね。

アカウント自体がどうやったら目に留まりやすいかは、工数割いて考えた方がいいかなって思います。

個人から企業へのリード引き上げはどうするのか

松永:こういう質問も多いですね。「個人の興味があるリードは多いと思うのですが、企業のリードはどう引き上げていますか?」

これって必ずしもそれだけが目的じゃないですよね。

高井:そうですね。けっこう(個人と企業は)イコールになっているとは思いますね。

なので柔らかいファーストタッチで、まずは個人の興味からで僕はいいと思ってます。

例えば僕の考え方はBtoBのマーケティングって、つまるところリードの接点数なんですよ。

例えば webの広告でうちの会社を見ましたとか、ウェビナーで僕の名前見ましたってなった時に1回ファーストコンタクトを取っておけば、興味がぎゅって上がるっていうのが僕の理論なので。

まずファーストタッチで使って、2〜3回目で企業の興味に引き上げればいいのかなと思います。

SNS運用で宣伝を入れる数とタイミングは?

天野:「リンク込みのツイートが多いアカウントは伸びないですか?」と質問も来ています。

高井:僕はけっこう気にせず、営業ツイート出してますけどね。

でもエンゲージメントだけを考えるなら、あまりツイートにリンクを入れない方がいいですね。

テクニック論だと、みんなリプ欄とかに(リンクを)入れてます。

でもあんまりその辺りは本質的ではないかなとも思います。

宣伝を1個したいのなら、普通の日常や仕事のツイートを9個出して9:1の割合にする感じです。

その9個がないとただの宣伝アカウントになって、誰も興味持ってくれないんですよ。

1個の宣伝を埋めるために、自分をちゃんと出すっていうのが大事ですね。

松永:共通点あるなって思ったのが、マーケティングオートメーションでメール配信をするじゃないですか。

その時に僕らは事例とかお役立ち情報とかを発信しながらたまに宣伝をいれるんですねウェビナーに来てくださいとか、この製品の資料をDLしてくださいだとか。

いろんな会社さんで試してみてるんですけど、結果(数字がいいのは)本当に9:1の割合なんですよ。

9:1、10:1とかバランスであるのかもしれないですね。

高井:あくまでもコミニュケーションなんで、宣伝って一方通行じゃないですか。

コミュニケーションを考えるのであれば、やっぱり自分の意見や考え方で埋め尽くさないと、当然その人に興味が出ないですよね。

宣伝するなよって話でなく、宣伝したいんだったら他の要素で埋めた方がいいですよって話ですね。

松永:LINEの公式アカウントを運営する時も9:1とか10:1とか言いますね。

公式アカウントを登録したユーザーにすぐ宣伝メッセージを送ると、即ブロックされちゃうんですよ。

そういうのを事業で研究されている方に聞いたんですけど、18本出して2本(宣伝を)出すのがいいみたいです。

それくらいの比率で何か共通点ありそうですね。

高井:後は顔を出さない「中の人」アカウントはうまく行きづらいですよね。

あんまり最近うまくいってる例を聞かないですし、企業アカウントでやるのは興味を持ってもらいづらいかなと思います。

松永:(今うまくいってるのは)SHARPさんくらいですね。


後編では松永さん・天野のスケジュールを徹底的に分析しております。

こちらも是非、ご覧ください!

マーケターのコロナ前と後のスケジュールの変化【マーケターの1週間or1ヶ月を徹底解剖のウェビナーレポート:後編】


 

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