コンテンツマーケティングを実施する7つの手順|認知の方法などを紹介
コンテンツマーケティングは、ユーザーに対して価値のある情報を届けることで、顧客の獲得や自社のブランディングを目指すマーケティング手法です。
ニーズの多様化や、購買行動の変化が激しい現代では、コンテンツマーケティングは非常に有効な手段といえます。
しかし、コンテンツマーケティングを成功させるためには、正しい手順をもとに戦略策定からコンテンツの運用を実施しなければなりません。
そこで今回は、コンテンツマーケティングを実施する手順について解説します。
認知の方法などについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、テクロ株式会社では「コンテンツマーケティング施策の始め方」資料を無料で配布しています。
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目次
- 1 コンテンツマーケティングをわかりやすく解説
- 2 コンテンツマーケティングを実施する4つのメリット
- 3 コンテンツマーケティングを実施する2つのデメリット
- 4 コンテンツマーケティングで認知させる方法12選
- 5 コンテンツマーケティングを成功させる7つの手順
- 6 コンテンツマーケティングを成功させる4つのポイント
- 7 コンテンツマーケティングが失敗する要因
- 8 コンテンツマーケティングの成功事例
- 9 コンテンツマーケティングの実施におすすめなツール
- 10 コンテンツマーケティングを実施するなら外部委託するのもおすすめ
- 11 コンテンツマーケティングの委託先の選び方
- 12 コンテンツマーケティングで自社のビジネスを加速させよう
コンテンツマーケティングをわかりやすく解説
コンテンツマーケティングは、価値のある情報を提供して見込み顧客を獲得し、関係を築くためいて顧客化させるマーケティング手法です。
ブログ記事やWebサイトのコンテンツ、動画コンテンツ、SNSをはじめ、さまざまな形式のコンテンツを使用します。
これらのコンテンツは、顧客の関心やニーズに合わせて制作され、価値のある情報を提供することで顧客との信頼関係を構築し、ブランド認知度を高める効果が期待できます。
また、顧客の課題解決を助けたり、ニーズを想起させるコンテンツを提供することで、顧客の購買意欲を高められる点もメリットです。
広告や直接的な販売メッセージではなく、コンテンツを通じて顧客に価値の面からアプローチできるため、より持続的な効果が期待できます。
コンテンツマーケティングを実施する際は、教育的で情報価値の高いコンテンツの提供に焦点を当てることが重要です。
コンテンツマーケティングの内容や手法については、以下の記事でも詳しく解説しています。
ぜひ本記事とあわせて参考にしてみてください。
関連記事:コンテンツマーケティングとは?実践方法や手法、事例まで徹底解説
コンテンツマーケティングが注目される背景
コンテンツマーケティングが注目される背景として、市場環境の変化が挙げられます。
顧客は製品やサービスに関する情報を自ら収集し、比較検討するといった購買行動の変化が生じ、顧客の関心を引き付けるための情報を提供が必要となりました。
そこで、ユーザーに対して有益なコンテンツを提供することで、比較検討時の役に立ったり、ニーズを想起させることが目的です。
また、コンテンツマーケティングはブランドイメージの向上や顧客との長期的な関係構築にも有効な手段です。
顧客との持続的な関係を築くために、メルマガなどのコンテンツを利用できることから、継続的なビジネスチャンスを生み出せます。
コンテンツマーケティングを活用することで、集客からブランディング、顧客との関係継続まで幅広く活用できます。
コンテンツマーケティングを実施する4つのメリット
コンテンツマーケティングの実施には、以下のようなメリットがあります。
- コストパフォーマンスが高い
- 半永久的な集客が見込める
- 自社のブランディングになる
- 潜在顧客を獲得できる
それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
メリット1:コストパフォーマンスが高い
コンテンツマーケティングは、長期的な目線で見るとコストパフォーマンスが高いマーケティング手法といえます。
コンテンツマーケティングは、初期費用がかかるものの、Web広告などのマーケティング手法に比べて低コストで運用ができる場合があります。
また、自社の専門知識を活用してコンテンツを制作することで、コストをかけずにマーケティングの運用ができる点もポイントです。
特に、オンラインプラットフォームやSNSなどを利用する場合は、無料もしくは低コストで利用できます。
これにより、広告費やプロモーション費用を抑えながら、多くの顧客に到達できます。
メリット2:半永久的な集客が見込める
コンテンツマーケティングは、一時的なプロモーションや広告と比較して、長期的な効果が期待できます。
良質なコンテンツは、インターネット上で永続的にアクセス可能であり、検索エンジンの結果にも表示されやすくなります。
そのため、一度作成したコンテンツが継続的に顧客にアクセスされ、ブランド認知度や信頼性の向上に寄与できる点が特徴です。
また、価値のある良質なコンテンツを制作することで、ユーザーと企業との信頼関係が築かれ、顧客との長期的な関係が構築されます。
長期的な集客と顧客関係の維持を保てることが、コンテンツマーケティングの大きなメリットです。
さらに、一度作成したコンテンツは、複数の形式やチャネルで再利用できます。
例えば、記事コンテンツをもとにしたメルマガ配信や動画コンテンツの作成などに展開可能です。
このように、一度作成したコンテンツが長期間にわたって、効果を発揮できます。
メリット3:自社のブランディングになる
コンテンツマーケティングを活用することで、企業のブランディングに役立てる点も大きなメリットです。
制作したコンテンツを通じて自社の専門知識や業界知識を共有することで、顧客に対して専門性をアピールするツールとして活用できます。
例えば、自社の持つノウハウの一部をまとめたホワイトペーパーを設置することで、自社の専門性や業界に対する知識をアピールできます。
結果的に、コンテンツを通して自社の信頼性を高め、顧客からの自社に対する信頼を高められる点がポイントです。
また、オリジナリティのあるコンテンツを制作することで、企業を他社と差別化する重要な要素となります。
価値のあるユニークなコンテンツは、顧客が他社との違いを理解し、商品やサービスを選択する際の判断基準にもなるのです。
自社のノウハウや知見を活用しつつ、ユーザーにとって有益な情報を提供できるようにしましょう。
メリット4:潜在顧客を獲得できる
コンテンツマーケティングは、自社の宣伝効果のみならず、直接顧客を獲得するツールとしても活用できます。
コンテンツを通じて顧客のニーズに合わせた情報や解決策を提供することで、顧客は企業の価値を認識し、関心を持つようになります。
このとき、すべての顧客が具体的な解決策を認識しているとはりません。
中には、潜在的なニーズでとどまっている顧客もおり、コンテンツマーケティングではニーズを顕在化できます。
顧客が認識していなかったニーズや価値を提供することで、自社に対する関心を高め、結果的に顧客化できるケースもあるのです。
また、コンテンツマーケティングを通じて獲得したリードは、ナーチャリング(育成)のプロセスにも活用できます。
顧客の興味や関心に合わせたコンテンツを提供し、関係を深めていくことで、最終的な購買意欲を引き出すようにしましょう。
リードナーチャリングについて詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:リードナーチャリングとは?意味や手法について徹底解説!
コンテンツマーケティングを実施する2つのデメリット
多くのメリットがあるコンテンツマーケティングですが、以下のようなデメリットもあります。
- 効果がでるまでに時間がかかる
- 継続的にリソースが必要
あらかじめデメリットを把握することで、リスクを回避しながら、有効なマーケティングを展開できるようにしましょう。
デメリット1:効果がでるまでに時間がかかる
コンテンツマーケティングの効果を最大化するためには時間が必要です。
例えば、コンテンツの戦略策定やコンテンツの制作にはかなり時間がかかります。
また、定期的にコンテンツを配信し続けることが求められることから、中長期的な運用が必要です。
そのため、マーケティングの成果に即効性を求める場合には、コンテンツマーケティングは不向きといえます。
結果を早く出すのであれば、広告などのマーケティング施策を組み合わせて実施するようにしましょう。
デメリット2:継続的にリソースが必要
コンテンツマーケティングの運用にはリソースが必要です。
例えば、オウンドメディアの運用には、
- 企画
- 制作
- 編集
- 配信プラットフォームの運用
- 効果分析
また、より質の高いコンテンツを制作するためには、SEOをはじめとする専門的な知識を持った人材も必要です。
すでに解説した通り、コンテンツマーケティングの成果がでるまでには時間がかかるため、中長期的なリソースの管理が欠かせません。
自社でリソースを確保が難しい場合は、外部の企業に委託することも検討しましょう。
オウンドメディアの運用代行については、以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:オウンドメディア運用代行5選を徹底比較!メリットやサービス内容も紹介
コンテンツマーケティングで認知させる方法12選
ここからは、コンテンツマーケティングで用いられる手法について解説します。
具体的には、コンテンツマーケティングの手法には以下のようなものがあります。
- SEO
- ホワイトペーパー
- メルマガ
- SNS
- 動画コンテンツ
- ウェビナー
- レビュー・事例
- ランディングページ(LP)
- プレスリリース
- コミュニティ
- シミュレーション
- 書籍の出版
コンテンツマーケティングを展開する際は、自社の製品やサービス、ブランドなどにあわせて適切な手法を選ぶことが重要です。
また、ターゲットユーザーによりリーチしやすい手法を選ぶことで、より効果的なマーケティグを展開できます。
それぞれの手法についてしっかりと理解したうえで、適切な手法を選択できるようにしましょう。
1.SEO
SEOは、コンテンツマーケティングの重要な手法の一つです。
WebサイトやWebページが検索エンジンでより上位に表示されるための技術や戦略のことで、GoogleやYahoo! JAPANといった検索エンジンから、ユーザーの流入を目指します。
具体的には、検索エンジンのアルゴリズムや基準に合わせてコンテンツやサイトの最適化を行い、より多くの自然なユーザーの流入を獲得することが目的です。
例えば、自社で立ち上げたオウンドメディアにSEOを施すことで、検索結果の上位に表示させ、ユーザーの流入を促します。
SEOでは、以下のような取り組みを行います。
- キーワードリサーチ
- サイトの最適化
- 高品質なコンテンツの作成
- 外部リンクの獲得
ユーザーの購買行動において、商品やサービスの購入前に比較検討が行われるようになったことにより、SEOは非常に重要性が高い手法となりました。
また、ニーズを持った顧客をより自然な形で流入を促せる点も、SEOのメリットといえます。
以下の記事では、SEOの基本について詳しく解説しています。
SEOコンテンツの展開を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:SEO対策の基本を徹底解説!施策や7つのステップを紹介
2.ホワイトペーパー
ホワイトペーパーは、専門的な知識や情報を提供する文書形式のコンテンツです。
主にWebサイトやブログ形式のコンテンツに設置され、ユーザーが抱える問題や課題に対して、解決策や具体的な提案を提供します。
例えば、自社のノウハウや、独自の統計データを提供することで、読者は企業の専門性や知識の豊富さに対する信頼性が生まれます。
ホワイトペーパーは、リードジェネレーションに有効な手段です。
ホワイトペーパーの提供の際に、ユーザーのコンタクト情報を入手でき、この情報を活用して潜在顧客との関係構築やフォローアップが行えます。
自社のビジネスや業界に関連するホワイトペーパーを作成し、ターゲットオーディエンスに提供することで、効果的なマーケティングを展開可能です。
ホワイトペーパーの活用方法については、以下の記事でも解説しています。
ぜひ本記事とあわせて参考にしてみてください。
リードジェネレーションについては、以下で解説しています。
関連記事:リードジェネレーションとは?見込み顧客を効果的に獲得する方法を解説
3.メルマガ
メルマガは、定期的に配信されるEメールのことです。
最新のニュースやプロモーション情報、業界のトピックなどを配信することで、主に顧客や見込み顧客に対して情報を提供し、継続的な関係を築くために利用できます。
また、リードジェネレーションとナーチャリングに活用できる点もポイントです。
例えば、さきほど紹介したホワイトペーパーの提供の際に、ユーザーからメールアドレスを獲得することで、メルマガによる追加のマーケティング活動やフォローアップが可能です。
さらに、開封率やクリック率などの配信状況を分析すると、マーケティングの効果を解析し、ユーザーニーズの見極めなどにも活用できます。
ただしメルマガの配信には注意点もあり、必ず自由に配信を解除できるような仕組みや、配信の可否を選択できるようにする必要があります。
メルマガについては以下の記事でも詳しく紹介しているため、ぜひ本記事とあわせて参考にしてみてください。
関連記事:メルマガって本当に効果あるの?具体的な効果やメリットを紹介
リードジェネレーションとナーチャリングの違いについては、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:リードジェネレーションとリードナーチャリングは何が違う?特徴や流れを解説
4.SNS
SNSは、FacebookやInstagram、Twitterなどの情報発信をするツールのことです。
マーケティングにおいては、企業が自社や製品・サービスに関する情報を発信し、顧客との関係を築くために活用されます。
SNSをマーケティングに活用する利点は、リアルタイムなコミュニケーションができることです。
最新のニュースやイベント情報、セール情報などを、迅速にユーザーへ共有できます。
また、顧客からのフィードバックや質問に対して迅速な対応ができるため、双方向のコミュニケーションを促進できる点もポイントです。
さらに、SNSは企業のブランド認知とイメージ構築にも大きく影響します。
定期的な投稿やコンテンツのシェアにより、顧客との関係を深め、ブランドの認知度を向上が可能です。
ただし、TwitterやFacebook、Instagramなどのプラットフォームによって、リーチしやすいターゲットが異なる点に注意しましょう。
自社の製品やサービスの特徴、獲得したいターゲット層にあわせて、適切なSNSプラットフォームを選択するのが大切です。
5.動画コンテンツ
動画コンテンツは、YouTubeやSNSなどの台頭によって注目されている手法です。
動画は視覚的なメディアであることから、視聴者に強いインパクトを与えることが期待できます。
製品やサービスのデモンストレーション、事業内容の説明、事例紹介など、情報をわかりやすく伝えられる点がメリットです。
特に、動画は複雑なコンセプトや専門知識をわかりやすく伝えるのに適しています。
文書やイラストだけでは表現が難しい説明などを、動きを加えて視覚的に表現することで、ユーザーのより具体的な理解を促せます。
また、動画コンテンツは現代の市場環境にマッチしている点もメリットです。
動画はモバイルデバイスでの視聴に適していることから、多くのユーザーが利用できます。
さらに、SNSやWeb上でのシェアが容易であるため、より拡散性のあるコンテンツとも言えます。
ただし、動画コンテンツの作成には、専門的な知識や機材などが必要になりますので、自社のターゲットやマーケティングの目的にあわせて導入を検討しましょう。
6.ウェビナー
ウェビナーは、「Webセミナー」の略であり、オンライン上で実施されるセミナーやプレゼンテーションの形式のコンテンツです。
ウェビナーの参加者は、主催者とリアルタイムで質問やコメントをやり取りでき、対話やディスカッションを通じて商品やサービスへのより深い理解を促せます。
特に、専門知識や情報を提供するために効果的な手段です。
また、ウェビナーは見込客の獲得にも効果を発揮する手法といえます。
例えば、無料で参加できる情報提供の機会を設けることで、参加者リード情報を獲得できます。
参加者に対して、フォローアップのメールを送信することで、見込客へのアプローチの機会を創出できる点がポイントです。
さらに、ウェビナーはオンライン上で実施されるため、物理的な場所や旅費の制約がなく、コスト面でも優れています。
ウェビナーの内容を録画すれば、後日オンデマンドでの視聴も可能となり、前述の動画コンテンツとしても利用可能です。
以下の記事では、ウェビナーについて詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
関連記事:ウェビナーの意味とは?メリット・デメリットや便利なツール6選を解説!
7.レビュー・事例
自社の製品やサービスに対するレビューや、導入事例などもコンテンツマーケティングの重要な手法です。
レビューや事例は、対外的に自社の有用性をアピールできます。
例えば、顧客からの肯定的な評価を自社のWebサイトに記載することで、新規ユーザーからの信頼を獲得できる可能性があります。
特に大手企業に導入した実績は、製品やサービスの導入を検討するユーザーにとっては、安心感を与える材料になるでしょう。
レビューや事例を記載する場合は、自社のターゲット層にあわせたものを紹介することがポイントです。
ターゲットユーザーと業界や事業規模が近い導入事例の紹介や、大手企業からの肯定的な意見など、よりユーザーが求める情報を記載しましょう。
8.ランディングページ(LP)
ランディングページは、特定のキャンペーンやオファーに関連する専用のWebページで、訪問者を特定の目的やコンバージョンに導くための最適化されたページです。
例えば、製品を特別な価格で販売するセールを実施する際に、専用のWebページを用意することなどが挙げられます。
また、新製品の発売にあわせて、特設ページを設けることもあります。
ランディングページを制作する際は、特定の目的に特化して作ることがポイントです。
セール情報や新商品の情報など、単一の情報をユーザーに対して効率的に伝えられるように、訪問者を目的の行動に誘導するために戦略的に配置しましょう。
さらに、ランディングページの制作においては、A/Bテストやマルチバリエイトテストによって検証と改善を繰り返し効果を最大化することも重要です。
異なるバージョンのランディングページを比較し、効果的な要素やデザインを特定しましょう。
9.プレスリリース
プレスリリースは、企業や製品・サービスに関する情報を、メディアや報道機関に発信する手法です。
プレスリリースを通じて企業の最新ニュースや重要な発表、成果、新製品のローンチなどを一般に公開し、メディア露出と知名度の向上を図れます。
メディアがプレスリリースを取り上げることで自社の情報を広く共有でき、顧客や見込み客のみならず、潜在的なニーズを持ったユーザーにも情報をリーチできます。
また、多くの情報を扱うメディアによって伝達されることで、情報の信頼性が高い点がメリットです。
プレスリリースを発信する際は、公式文書であることを意識し、情報に誤りがないかチェックしましょう。
さらに具体的に記載し、読者がイメージしやすい内容を意識してください。
10.コミュニティ
企業におけるコミュニティは、主に顧客のファン化を目的として実施されます。
例えば、自社製品を愛用している顧客を集めて、座談会などを開催することにより、顧客との相互コミュニケーションを生み出す機会が設けられます。
コミュニティは、顧客や業界関係者との相互作用を通じて、関係構築と信頼性の向上が図れる点がポイントです。
コミュニティ内での議論や情報共有により、企業と顧客との間に強いつながりや信頼関係を築けます。
11.シミュレーション
シミュレーションは、サービスを試しに使ってもらい顧客に良さを知ってもらう手法です。
例えば、通信会社がホームページなどに設置している、通信の使用状況にあわせて適切なプランや月額を提示するシミュレーションなどがあります。
顧客は、シミュレーションを通じて製品やサービスの具体的な利点や付加価値、コストなどを視覚的に理解しやすくなります。
また、シミュレーションを通じて将来のビジネスシナリオや成果を評価し、意思決定をスムーズにできる点もポイントです。
12.書籍の出版
書籍の出版は、企業がもつの知見や経験を書籍として出版することで、業界内での専門性やリーダーシップを確立し、ブランドの向上や顧客獲得につなげる手法です。
Webコンテンツと比べて、読者に対してより詳細な情報を提供できるため、他の競合他社との差別化を図れます。
また、企業に対する読者からの信頼性や認知が高まることで、ブランドの認知度を高める効果も期待できます。
さらに、書籍を販売することで、直接的に収益化できる点もメリットです。
コンテンツマーケティングを成功させる7つの手順
コンテンツマーケティングを成功させるためには、事前の準備から実施後の検証までの手順を踏むことが重要です。
コンテンツマーケティングの手順は、以下の7つのステップで実施されます。
- コンテンツの目標を設定する
- ターゲットを明確にする
- カスタマージャーニーマップを作成する
- コンテンツの内容を設計する
- コンテンツを作成する
- 効果測定をする
- 効果測定をもとに改善する
ここでは、コンテンツマーケティングを実施する手順について、それぞれ詳しく解説します。
手順1:コンテンツの目標を設定する
最初の手順は、コンテンツマーケティングの目標を明確にすることです。
目標が明確になっていないと、今後の手順で定めるターゲットユーザーや、コンテンツの内容が決められず、結果的に失敗に終わるケースもあります。
目標は、企業のビジネス目標やマーケティング戦略に合わせて設定することがポイントです。
例えば、コンテンツマーケティングの実施によってリード獲得やブランド認知の向上、もしくは顧客エンゲージメントの促進などが一般的な目標です。
目標が明確であれば、どのようなコンテンツを作成し、どのような効果を達成すべきかが明確になります。
目標設定には現状把握が重要
目標設定のためには、自社の現状を把握をしましょう。
自社の立ち位置と競合の状況、ブランドの認知度、ターゲットユーザーのボリュームゾーンなど、さまざまな視点から自社の状況を把握することが求められます。
また、社外だけでなく社内の状況を把握しておくことも重要です。
コンテンツの運営を適切に行えるリソースがあるのか、SEOなどの知識を持った人材が不足していないかなどを確認しましょう。
手順2:ターゲットを明確にする
コンテンツマーケティングの目標を決めたら、ターゲットを明確に定義します。
どのような顧客やセグメントに対してコンテンツを提供するのかを決め、ニーズや興味を徹底的に理解しましょう。
ターゲットのデモグラフィック情報や興味関心、課題やニーズなどを考慮して、具体的なターゲットプロファイル(ペルソナ)を作成します。
ペルソナは、性別や年齢だけでなく、住んでいる場所、仕事、役職、悩んでいることなどまで細かく設定するのがおすすめです。
ターゲットを明確にすることで、どのようなコンテンツを作成すべきかが明確になります。
また、設定したターゲットにあわせて、どの媒体にコンテンツを掲載するかも明確にすることが可能です。
手順3:カスタマージャーニーマップを作成する
カスタマージャーニーマップは、顧客が購買意思決定をするまでのプロセスを可視化するためのツールです。
顧客の視点から、購買行動の各ステージを視覚的に表現し、それぞれの段階で必要なコンテンツを計画するために利用します。
例えば、顧客が自社の製品を認知してから購入するまでを、認識、調査、購入、利用、サポート、継続に分類します。
カスタマージャーニーマップを作成する際は、各ステージや接点での顧客の感情、ニーズを考慮することがポイントです。
顧客がどのような感情を抱き、どのようなニーズを持っているかを把握することで、より適切な対応やアプローチ方法を検討できます。
また、顧客の購買フローを視覚的に表すことで、顧客との接点で最も重要視すべきポイントや、課題、障害が明確にできます。
手順4:コンテンツの内容を設計する
コンテンツの内容を設計する際には、前の手順で把握したターゲットのニーズやカスタマージャーニーマップに基づいて検討をします。
テーマやコンテンツを選択、メッセージの伝え方、付加価値の提供など、よりターゲットにリーチしやすいコンテンツを決定しましょう。
また、コンテンツの内容を設計する際は、以下の内容に注意しましょう。
コンテンツマップの作成
コンテンツマップは、Webサイトのコンテンツの構成を計画するために用いられるマップです。
すでに設定したターゲットの属性やニーズ、購買行動などを理解したうえで、有益で価値のあるコンテンツを提供するための基盤を作りです。
例えば、Webサイトなどを作成する際に、どこにどのようなコンテンツを配置するのかを計画します。
コンテンツマップを作成して視覚的に表すことで、どこでコンバージョンさせるのか戦略を練るための材料になり、チーム間での目標の共有がスムーズにできます。
コンテンツの方針を決める
コンテンツの内容を決める際は、方針を明確に定めておきましょう。
ターゲットユーザーに対して、どのようにアプローチするのかを決めておくことで、どのコンテンツに注力すべきかが明確になります。
例えば、ターゲットユーザーのファン化を目指すのであれば、メルマガで定期的なアプローチの機会を設けたり、SNSを使って相互コミュニケーションの場を設けたりすることが考えられます。
つまり、コンテンツマーケティングに期待する成果を考える段階です。
コンテンツの方針がずれてしまうと、もともと流入していたユーザーの離脱や、ターゲットとしていない顧客の流入など、十分なマーケティングの効果が見込めないケースもあります。
コンテンツマーケティングを実施する最終的な目的を明確にしたうえで、目標を達成するために最適なコンテンツの方針を決定するようにしましょう。
中長期的なコンテンツの運営体制
コンテンツマーケティングは、成果がでるまでに時間のかかる手法です。
そのため、中長期的な目線でリソースを確保する必要があります。
例えば、ブログ記事を制作する場合は、対策するキーワードの選定や文章の執筆、効果測定、改善など、1つの記事でもある程度のリソースが必要です。
また、より多くのユーザーにコンテンツを届けるためには、複数のコンテンツを作成し、新しい情報を届ける必要があります。
つまり、定期的にコンテンツを制作し、アップロードすることが求められます。
中長期的にコンテンツを制作し、PDCAサイクルを回すためには十分なリソースが必要です。
コンテンツの内容を計画する段階で、無理のないリソースの確保も行いましょう。
自社でリソースを確保できない場合は、外部の企業にコンテンツの制作を依頼することも手段の1つです。
自社の方針にあったコンテンツを制作できる、委託企業の選定を行いましょう。
コンテンツの指標(KPI)を決める
どのようなコンテンツを制作するかが決まったら、具体的な目標を定めましょう。
コンテンツの目的に応じて、数値的な目標(KPI)を設定することがポイントです。
例えば、ブログコンテンツから自社への問い合わせを獲得したい場合は、ブログの検索順位や閲覧数(PV数)、記事から実際に問い合わせが発生した件数(CV数)などを指標にします。
ここで設定したKPIに対して、定期的に達成度を確認し、どのように改善をすべきかを判断します。
コンテンツの指標を定めることは、マーケティングが効果的に機能しているかをチェックするために重要です。
数値目標を定め、いつでも振り返りができるようにしましょう。
KPIについては、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:BtoBマーケティングのKPI設定の手順と施策別のポイントを紹介
手順5:コンテンツを作成する
ここまでの準備が整ったら、実際にコンテンツの制作に取り掛かりましょう。
目標やカスタマージャーニーマップにしたがって、ターゲットに適切にリーチできるコンテンツを制作しましょう。
コンテンツの作成には、ライターやクリエイターなどの専門的な知識を持ったリソースを活用する場合もあります。
自社でノウハウを持った人材が確保できない場合は、外部リソースの活用などの検討がおすすめです。
手順6:効果測定をする
コンテンツがローンチできたら、設定した目標に対して、コンテンツがどの程度達成しているのかを評価します。
先ほど解説したKPIなどと照らし合わせ、達成度を測定しましょう。
例えば、ブログ記事を運営している場合は、検索結果の表示順位や流入数(CTR)、PV数、CV数などを測定します。
これらの数値を測定することで、計画通りにコンテンツが機能しているのかを確認し、改善すべきポイントを把握できます。
また、成果を挙げているコンテンツがあれば、同じ手法で横展開を行うことで、さらにコンテンツマーケティングの効果を拡大させることが可能です。
コンテンツの成果を把握する際は、Web解析ツールの利用がおすすめです。
具体的な数値に落とし込み、ボトルネックになっている部分がないかをチェックしましょう。
手順7:効果測定をもとに改善する
効果測定の結果がでたら、コンテンツマーケティングの改善を行います。
例えば、ブログ記事を展開する際に、PV数は獲得できているが、CVが少ないといった場合には、CTAや記事の構成の変更などが検討できます。
改善を行う場合は、効果測定の数値をもとに成功や失敗の原因を特定し、多くの仮説を出すことがポイントです。
仮説のなかから、改善することでより効果の大きいポイントから順番に着手していくようにしましょう。
コンテンツマーケティングを成功させる4つのポイント
ここからは、コンテンツマーケティングを実施する手順において、成功させるために意識すべきポイントについて紹介します。
コンテンツマーケティングを成功させるためには、以下のようなポイントを意識することがポイントです。
- 運用リソースを確保する
- コンテンツの配信スケジュールを決めておく
- コンテンツを組み合わせて利用する
- 適切なキーワードを選定する
ポイント1:運用リソースを確保する
すでに解説した通り、コンテンツマーケティングが成果を上げるためには時間がかかります。
成果を上げるまでの間も定期的なコンテンツの制作が必要になることから、あらかじめリソースを確保しておくことが重要です。
失敗の事例として、立ち上げからすぐに効果が現れないため、コンテンツに割く人員を減らしてしまった結果、定期的なアップデートが困難になってしまうケースがあります。
そのため、コンテンツの立ち上げの初期においては、収益などが挙げられないことを前提に、運営に必要なリソースを確保しておくことが必要です。
既存のチームメンバーの能力や必要なスキルを評価し、運用に必要な人員を確保しましょう。
ポイント2:コンテンツの配信スケジュールを決めておく
コンテンツの一貫性を確保するために、配信スケジュールを決めておくことも重要です。
定期的なコンテンツの提供は、ユーザーの自社に対するブランド認知や信頼性を高める効果が期待できます。
また、配信スケジュールを明確にしておくことで、ユーザーのコンテンツに対する期待を高め、積極的な閲覧や参加を促すことも可能です。
コンテンツの配信を計画通りに進めるためには、前述の通りに運営リソースの確保が欠かせません。
コンテンツの運営スケジュールを綿密に計画したうえで、スケジュール通りの運営ができるように準備しましょう。
ポイント3:コンテンツを組み合わせて利用する
コンテンツマーケティングを実施する際は、複数のコンテンツを組み合わせることで、より高い効果を発揮できます。
例えば、LPやウェビナーなどで集客したユーザーから、メールアドレスなどの顧客情報を収集することで、メルマガなどの別のコンテンツマーケティングにつなげられます。
また、ウェビナーの様子を動画として配信することで、ウェビナーと動画の2つのコンテンツを展開可能です。
異なるコンテンツを使用することで、情報を幅広くカバーでき、より価値のあるコンテンツを提供できます。
さらに、コンテンツごとに異なるターゲット層を獲得できるケースもあるため、顧客層の拡大の面でもメリットがあります。
より効果的なコンテンツマーケティング戦略を構築するために、複数のコンテンツを組み合わせて展開しましょう。
ポイント4:適切なキーワードを選定する
コンテンツマーケティングは、SEOとは切り離せない関係にあります。
そのため、ユーザーの検索ニーズにあわせた適切なキーワード選定が重要です。
適切なキーワードを使用することで、検索エンジンの検索結果ページでの表示順位を向上させ、コンテンツをより多くのユーザーの目に触れさせます。
また、ターゲットユーザーが自社のコンテンツにたどり着くためにもキーワードが重要です。
ターゲットユーザーがニーズを満たしたり、課題を解決するために、どのようなキーワードで検索を行うのかを考えましょう。
検索をしたユーザーに対し、課題や悩みを解決できるコンテンツを提供することで、より効果的なアプローチができます。
コンテンツマーケティングが失敗する要因
ここからは、コンテンツマーケティングが失敗する要因について解説します。
失敗の主な要因としては、以下のようなものが考えられます。
- 戦略設計が不十分
- ターゲットのニーズにマッチしていない
- 効果測定と改善のループができていない
あらかじめ要因を把握しておき、失敗を回避できるようにしましょう。
戦略設計が不十分
コンテンツマーケティングの戦略が十分に寝られていない場合、ターゲットユーザーとのニーズの不一致や、継続的な運営が困難になることから、失敗してしまう可能性が高くなります。
特に、コンテンツの目標設定は非常に重要な要素です。
最終的に自社のビジネスにとってどのような成果を求めるのか、具体的な数値に落とし込んで考える必要があります。
例えば、リードの獲得やブランド認知度の向上など、明確な目標を立てるようにしましょう。
ターゲットのニーズにマッチしていない
制作したコンテンツがユーザーのニーズにマッチしていない場合も、効果的な成果が挙げられない可能性があります。
コンテンツマーケティングは、特定のターゲットユーザーに対して効果的であることが必要です。
しかし、ターゲットの特性やニーズを把握せずにコンテンツを作成すると、ユーザーに利益のある情報を届けられず、結果的に成果を挙げられません。
また、ターゲットに対するアプローチ方法が誤っている場合も、同じく成果が挙げられないケースがあります。
コンテンツマーケティングを実施する場合は、ターゲットのニーズを正確に理解し、適切な手法やアプローチを選択できるようにしましょう。
効果測定と改善のループができていない
コンテンツマーケティングの成果を最大化するためには、PDCAサイクルを回すことが重要です。
コンテンツの展開と効果測定、改善は1つのセットで行うことが求められます。
コンテンツの成果を数値的に把握し、ボトルネックになっている部分を改善することで、より高い成果を生み出せます。
また、成功事例を積み重ねることで、制作段階から質の高いコンテンツを生み出すことも可能です。
効果測定と改善を繰り返し、より効果的な運用ができるようにしましょう。
コンテンツマーケティングの成功事例
ここでは、コンテンツマーケティングの成功事例を紹介します。
実際に成功している事例を参考に、ぜひ自社のマーケティングの参考にしてみてください。
事例1:株式会社SceneLive
株式会社SceneLiveは、PV数やCV数の増加を狙ってコンテンツマーケティングを実施しています。
テクロに依頼する前は、PV数はあったもののCV数の増加は見込めていない状態でした。
そこで新規記事の作成やリライト、内部SEOの実施、CTAの改善を実施しました。
現在では、月に1〜2件だったCV数が、1年を通して13件以上に増えています。
コンテンツを量産するだけではなく、戦略的に施策を実行してCVの改善に成功した事例です。
事例の内容を詳しく知りたい場合は、以下を参考にしてみてください。
関連記事:外注先をテクロに乗り換えCV数が増加|株式会社SceneLive様
事例2:株式会社ネオキャリア
引用:株式会社ネオキャリア
株式会社ネオキャリアでは、会社の人事担当に向けた情報を発信する「HR NOTE」を運営しています。
人材管理に関する情報発信を行うメディアでは、企業の人事担当者にとって価値がある情報を届けつつ、自社の採用支援や人材サービスの紹介を行っています。
内部施策の実施やランディングページの整備、タイトルやメタディスクリプションの改善などを実施しました。
結果的にキーワードの上位表示ができ、想定以上の問い合わせが来るといった結果がもたらされています。
以下の記事では、コンテンツマーケティングの成功事例について詳しく解説しています。
成功事例をさらに知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:コンテンツマーケティングの成功事例25選!日本・海外併せて紹介
コンテンツマーケティングの実施におすすめなツール
コンテンツマーケティングを成功させるためには、正確な効果測定が欠かせません。
そこで、コンテンツの成果を計測するために用いられるツールを紹介します。
CMS
CMSとは、コンテンツ管理システム(Content Management System)の略称です。
コンテンツ管理システムは、コンテンツを管理するためのソフトウェアツールやシステムのことで、コンテンツの作成や編集、公開などを効率的に行うための機能を持ちます。
管理画面を通じてコンテンツを一括で管理できるため、編集やレイアウトの変更をスムーズにできます。
例えば、オウンドメディアを運用する際に用いられるWordPressなどは、CMSの代表的な存在です。
CMSの利点の1つとして、技術的な知識がなくても管理ができる点が挙げられます。
Google アナリティクス 4
Google アナリティクス 4は、Googleが提供するWeb分析サービスです。
以前までは、Google Analyticsが使われていましたが、2023年7月からは完全移行されています。
Google アナリティクス 4は自社のメディアにおける、流入数やユーザーの行動データを収集し、詳細な分析とレポートを提供するツールです。
コンテンツの効果測定を行う際には非常に重要なシステムで、PDCAを回すために活用できます。
また、計測したい数値などに合わせて、柔軟なカスタマイズを施したデータを算出できる点もメリットです。
アプリの数値の計測もできるため、コンテンツマーケティング施策の評価をする際にも使えます。
Google Search Console
Google Search Consoleは、Googleが提供する無料のWebサイトのパフォーマンスツールです。
特にWebサイトやオウンドメディアの運営に需要となるツールで、検索アルゴリズムがサイトをどのように認識しているのかを把握できます。
例えば、検索アルゴリズムが自社のWebページをインデックスしているのかや、どのようなキーワードで検索を行った際に表示されるのかなどが確認できます。
Google Search Consoleを使用することで、Webサイトのパフォーマンスを改善し、検索エンジンでの表示を改善が可能です。
また、Webマスターツールとしての役割を果たし、Webサイトの管理とトラブルシューティングにも役立ちます。
コンテンツマーケティングを実施するなら外部委託するのもおすすめ
社内でコンテンツマーケティングを運営するためのリソースが確保できない場合は、外部企業の委託も検討してみましょう。
外部企業を活用することで、社内のリソースをほかの業務に割り当てつつ、効率的にコンテンツマーケティングの展開ができます。
また、専門的な知識を持った企業に依頼することで、より質の高いコンテンツの制作も可能です。
ただし、外部企業に委託する場合は、社内の事情にあった企業への依頼が重要となります。
例えば、戦略の策定から依頼するのか、コンテンツの制作のみを依頼するのかなど、社内のリソースや状況にあった依頼先を検討しましょう。
コンテンツマーケティングの委託先の選び方
最後に、コンテンツマーケティングを外部委託する際に、委託先を選ぶ基準について解説します。
コンテンツマーケティングの外部委託を検討する際は、以下のようなポイントに注意しましょう。
- 自社の足りてない部分を補える企業を選ぶ
- 委託先の専門分野を確認する
- 委託先の実績をチェックする
自社の足りてない部分を補える企業を選ぶ
外部委託先を検討する際は、自社の足りていない部分を補える企業を選定しましょう。
例えば、中長期的にコンテンツを制作することが難しい場合は、コンテンツの制作だけを委託できる企業を選べます。
もしくは、効率的なコンテンツマーケティングの戦略を立案できないなど、マーケティングのノウハウが不足している場合は、マーケティングの戦略支援を実施する企業に依頼もできます。
自社の現状を把握して、中長期的に不足する部分を委託するようにしましょう。
委託先の専門分野を確認する
さまざまなマーケティング支援会社があるなかでも、それぞれの企業には専門分野があります。
オウンドメディアの記事作成が得意な企業や、動画コンテンツに特化した企業など、それぞれの得意分野が異なります。
また、顧客のファン化やリードの獲得など、コンテンツマーケティングの目的によっても依頼すべき企業が異なるのが特徴です。
自社のマーケティング戦略にあわせて、適切な企業に委託できるように、専門分野は必ずチェックするようにしましょう。
ただし、戦略策定から委託したい場合は、マーケティングのトータルサポートを受けられる企業を選択することがおすすめです。
委託先の実績をチェックする
委託先を検討する場合は、企業の実績を確認することが重要です。
自社と同じ業界・業種での実績があるかや、作成したコンテンツのクオリティを確認しましょう。
企業の実績は、ホームページなどに記載されていることが一般的です。
また、企業によっては独自のコンテンツを制作している場合もあります。
例えば、企業自らのオウンドメディアやメルマガ、動画コンテンツを制作している場合があります。
これらのコンテンツは、企業の制作するコンテンツのレベルを知るのにぴったりです。
コンテンツマーケティングの支援会社を探している場合は、以下を参考にしてみてください。
関連記事:【2023年版】コンテンツマーケティングに強い支援会社18選と選び方を紹介
コンテンツマーケティングで自社のビジネスを加速させよう
今回は、コンテンツマーケティングを実施する手順について紹介しました。
コンテンツマーケティングは、継続的な顧客の獲得に有効な手段です。
ユーザーにとって価値のある有益なコンテンツを生み出すことで、効率的な集客を獲得できます。
ただし、本記事で紹介した通り、コンテンツマーケティングの展開には適切な手順をもとに実践することが求められます。
中長期的な目線で戦略を立て、効果的なマーケティングが展開できるようにしましょう。
テクロ株式会社では、オウンドメディアの運用支援を行っています。
Webマーケティングの基本について解説している「【BtoBのリード獲得に繋がる】コンテンツマーケティング施策の始め方」も配布しておりますので、自社の課題解決にぜひご活用ください。