コンテンツマーケティングとは?実践方法や手法、事例まで徹底解説
オフラインでの新規顧客獲得が難しい今、コンテンツマーケティングを実施する企業も増えています。
しかし、
「コンテンツマーケティングにどのような種類があるか知りたい」
「どのように実践すればいいのかわからない」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、今最も勢いのあるマーケティング手法の一つであるコンテンツマーケティングやその実践方法について紹介していきます。
「コンテンツマーケティングとは?」などの基本的な内容から実践方法までわかりやすく紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
BtoB向けのコンテンツマーケティングの全体像の解説や成功事例を紹介した「【BtoBのリード獲得に繋がる】コンテンツマーケティング施策の始め方」も無料配布していますので併せて参考にしてみてください。
目次
- 1 コンテンツマーケティングとは
- 2 コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違い
- 3 コンテンツの種類
- 4 コンテンツの配信方法・配信するメディア
- 5 コンテンツマーケティングのメリット・デメリット
- 6 コンテンツマーケティングの実践方法
- 7 コンテンツマーケティングの手法
- 8 コンテンツマーケティングを成功させるために知っておきたい5つのコツ
- 9 コンテンツマーケティングで使える法則
- 10 コンテンツマーケティングで活用したい5つのツール
- 11 コンテンツマーケティングの成功事例
- 12 コンテンツマーケティングの勉強方法
- 13 コンテンツマーケティングに関するよくある質問
- 14 まとめ:コンテンツマーケティングとはコンテンツ主体のマーケティング手法
コンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングは、
- テキストコンテンツ
- 画像コンテンツ
- 漫画コンテンツ
- 動画コンテンツ
など、コンテンツを主体としたマーケティング手法です。
ユーザーにとって価値のあるコンテンツを制作し、インターネット上に公開する形で情報を発信していきます。
必ずしもインターネット上で実施されるわけではありませんが、コンテンツマーケティングは発信したコンテンツをより多くのユーザーに届けなくてはいけません。
発信したコンテンツをユーザーに見つけてもらう必要もあるため、オフラインよりもオンラインでの情報発信がメインです。
また、コンテンツマーケティングはコンテンツを発信して終わりではありません。
あくまでコンテンツはユーザーに興味を持ってもらうための入り口でしかなく、ユーザーを育成し、最終的には優良顧客になってもらうことを目標にマーケティングを展開していきます。
コンテンツマーケティングはなぜ注目されるようになったのか?
2015年ごろから日本でも取り入れる企業が増え始め、今では人気のマーケティング手法となったコンテンツマーケティングですが、そもそもなぜ注目されるようになったのでしょうか?
コンテンツマーケティングが注目されるようになった背景には、アウトバウンドマーケティングの問題点が大きく関係しています。
アウトバウンドマーケティングとは
アウトバウンドマーケティングは、企業側からユーザーに対して積極的にアピールするプッシュ型のマーケティング手法です。
代表的な施策には「広告」があげられます。
- TVのCM
- 新聞や雑誌の広告
- チラシ
- Web広告
など、さまざまな媒体や手法で広告をユーザーに届けていきます。
昔から実施されている定番のマーケティング手法ですが、近年アウトバウンドマーケティングの効果が薄れつつあり、代わりにコンテンツマーケティングに注目が集まるようになったわけです。
アウトバウンドマーケティングの問題点
アウトバウンドマーケティングは、企業側からユーザーに見つけてもらうタイプのマーケティング手法であるため、ユーザーの都合を無視する形でアプローチするケースが多々あります。
実際、TVを見ている中でまったく興味のないCMが流れることは少なくありません。
また、Webサイトを閲覧している途中でポップアップ広告が表示され、強制的に広告を見せられることも。
世界的な経済誌「Forbes」によると、ユーザーが1日に触れる企業の広告の数は4,000~10,000件にものぼるといったデータも。
(参考:Forbes「Finding Brand Success In The Digital World」)
過剰な広告によるマーケティングにユーザーが嫌悪感を覚え、避けるようになってしまったため、アウトバウンドマーケティングは昔ほど効果を見込めなくなってしまったわけです。
アウトバウンドマーケティングについてさらに知りたい方は「インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティングの違いとは」を御覧ください。
コンテンツマーケティングはアウトバウンドマーケティングと正反対のマーケティング手法
過剰なアプローチによって、ユーザーを疲れさせてしまうアウトバウンドマーケティングと正反対に位置するインバウンドマーケティング。
インバウンドマーケティングは、自社の製品やサービスの存在をユーザー自身に見つけてもらうプル型のマーケティング手法で、コンテンツマーケティングはその一種です。
こちらからユーザーに対して積極的にアプローチするわけではないため、ユーザーを疲れさせたりウンザリさせてしまったりしません。
また発信する情報が有益であればあるほどファンが増えていきます。
コンテンツマーケティングにはデメリットや難しさもありますが、情報過多な今の時代に即したマーケティング手法で高い効果が見込めるため、注目が集まっています。
インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングの関係について知りたい方は「インバウンドマーケティングにおけるコンテンツマーケティングの位置づけとは?」を御覧ください。
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違い
コンテンツマーケティングと混同されてしまいがちなものに「コンテンツSEO」がありますが、決して同じものではありません。
コンテンツマーケティングは、コンテンツがメインになるマーケティング手法です。
ユーザーのためになる魅力的なコンテンツを制作し、さまざまな媒体で発信していきます。
オンラインだけでなくオフラインでコンテンツの発信をすることもあります。
一方、コンテンツSEOで情報を発信するのは検索エンジンに対してのみです。
WebサイトやWebメディア、ブログでコンテンツを公開し、検索エンジン経由でアクセスを集めます。
セミナーや展示会などオフラインで何か実施することはありません。
このような特性から、コンテンツSEOはコンテンツマーケティングの一部ととらえられることもあります。
コンテンツの種類
コンテンツマーケティングで発信するコンテンツにはいくつか種類があります。
実際に取り組む場合、どの種類のコンテンツを発信してユーザー届けていくか決めなくてはならないため、コンテンツの種類と特徴を把握しておくことは大切です。
代表的な4種類のコンテンツについて解説していきます。
種類1. テキストコンテンツ
企業のWebサイトやWebメディア、ブログなどで「読み物」の形式で配信されているテキストコンテンツ。
2015年に日本でコンテンツマーケティングが流行り始めた当初から主軸を担っています。
要所に画像やイラスト、動画を配置するケースもありますが、テキストコンテンツのメインはあくまでも文字です。
ユーザーの悩みへの回答やユーザーが欲しているであろう情報を文字で届けます。
SEOではクローラーと呼ばれるGoogleのシステムが、テキストからコンテンツの内容を読み取って順位付けしており、コンテンツSEOに取り組む場合はテキストでの情報発信が必須です。
具体的には、
- ユーザーが知りたいことや困っていることに対して解決法を提供する情報コンテンツ
- 顧客の声を集めたレビューコンテンツ
- 製品やサービスを導入した企業の事例コンテンツ
などがあげられます。
種類2. 画像コンテンツ
TwitterやInstagramなどのSNSで活用されているのが、画像を主体とした画像コンテンツです。
画像コンテンツでは単純に製品の画像を掲載するわけではありません。
ユーザーが興味を持つ情報や役に立つ情報を端的にまとめ、画像内にテキストを配置する形でコンテンツ化していきます。
難しい本の内容をわかりやすく噛み砕いて数枚の画像にまとめる図解も、今人気が高まっている画像コンテンツの一つです。
種類3. 漫画コンテンツ
ここまで紹介してきたテキストと画像の弱点をカバーしてくれるのが、漫画コンテンツです。
テキストコンテンツは活字が苦手なユーザーには敬遠されてしまい、ボリュームのある読み物は忙しい方には敬遠されてしまいがちです。
画像コンテンツはテキストが少ないため気軽に楽しめますが、伝えられる情報が限られてしまいます。
対して漫画コンテンツでは、これまでテキストコンテンツで伝えていた内容を漫画化し、発信していきます。
漫画化するとコンテンツを読み進める心理的なハードルが下がるため、目を通してもらいやすくなり、最後まで読み進めてもらえるのです。
種類4. 動画コンテンツ
コンテンツマーケティングの種類の中で最も注目を集めているのが、動画コンテンツです。
これまでテキストコンテンツで発信してきた情報を動画化し、YouTubeなどの動画配信プラットフォームやSNSで発信していきます。
動画は、
- 映像
- テキスト
- 画像
- 音声
- アニメーション
など、さまざまなものを組み合わせて構成できるため、テキストや画像とは比べものにならないほど多くの情報をユーザーに伝えられます。
情報量の多さの例えで「動画はテキストや画像の5,000倍の情報量」と言われています。
テキストだと長文になってしまう内容のコンテンツも動画にすればコンパクトにまとめられ、難解な内容もテキストや画像、音声を駆使してわかりやすく解説できるでしょう。
コンテンツの配信方法・配信するメディア
コンテンツマーケティングで、コンテンツを配信できるメディアや配信方法は一つだけではありません。
配信方法は、
- SNS
- 動画メディア
- メールマガジン
- 広告
- ブログ・オウンドメディア
など、いくつも用意されており、それぞれの強みや特徴も異なります。
配信方法は目的やコンテンツとの相性を見て選ぶ必要がありますが、コンテンツの質や作り込みはどの配信方法でもクオリティの高いものを目指しましょう。
大手の配信メディアであれば解説書なども充実しており、マーケティング施策が打ちやすいため、これからコンテンツマーケティングに取り組むのであれば、大手の配信メディアを利用するのがおすすめです。
コンテンツマーケティングのメリット・デメリット
実際に取り組む場合、事前に知っておきたいのがメリットとデメリットについて。
コンテンツマーケティングにはその他のマーケティング手法にはないメリットもありますが、注意しなくてはならないデメリットもあります。
ここからは、コンテンツマーケティングのメリットとデメリットについて解説していきます。
コンテンツマーケティングのメリット
コンテンツマーケティングには、他のマーケティング手法にはないさまざまなメリットがあります。
代表的なものだと、
- 費用が最小限に抑えられる
- 参入のハードルが低い
- 資産になる
- 継続的に集客してくれる
- 潜在顧客や見込み顧客を新規顧客にできる
- ユーザーをファン化できる
- 精度の高いデータ分析が可能
- 改善ができる
- 外注化できる
などがあげられます。
コンテンツマーケティングでは、費用が最小限で抑えられ、資産になり継続的に集客もしてくれます。
また、潜在顧客や見込み顧客を育成して新規顧客やファンにできる点も大きなメリットの一つです。
さらに、ツールを活用して精度の高いデータの分析ができ、改善もしやすいメリットがあります。
対応に人員を避けない場合はコンテンツの制作など一部の外注もでき、マーケティング会社にすべて任せることも可能です。
コンテンツマーケティングのデメリット
さまざまなメリットがあるコンテンツマーケティングですが、いくつかデメリットもあります。
実際に取り組む場合ついついメリットばかりに目がいってしまいがちですが、後になって「こんなはずじゃなかった……」と後悔しないためには、デメリットも確認しておきましょう。
コンテンツマーケティングに取り組む上でのデメリットには、
- コンテンツの制作に費用がかかる
- 成果が出るまでに時間がかかる
- 必ず成果を上げられるとは限らない
- 常に分析と改善を実施する必要がある
- 年々難易度が増してきている
- Googleのアップデートに左右されやすい
などがあげられます。
コンテンツマーケティングは、制作に費用がかかり、時間もかかります。
また、必ず成果をあげられるとは限らない点や成果が出るまでに時間がかかってしまう点もデメリットでしょう。
その他にも注意すべきデメリットがいくつかあるため、必ず確認した上で取り組むようにしてください。
コンテンツマーケティングのメリットとデメリットについては「コンテンツマーケティングの10のメリットと7つのデメリット」でより詳しく解説しています。
ぜひチェックしてください。
コンテンツマーケティングの実践方法
コンテンツマーケティングの成功は、事前準備をどれだけ丁寧に実施できるかにかかっていると言っても過言ではありません。
実際に取り組み始める前にやるおくべきことについてまとめてみました。
1. ペルソナを設定する
コンテンツマーケティングを実施する前設定するべきことは、ペルソナです。
実際に作り始める前にペルソナを明確にしておかないと軸が定まらず、効果的な顧客の育成ができません。
コンテンツマーケティングでは、潜在顧客を見込み顧客にし、最終的に新規顧客や優良顧客に変えていきます。
ペルソナを設定しておくことで、潜在顧客の悩みに合ったコンテンツの作成ができるのです。
ペルソナを設定する場合、
- 性別
- 年齢
- 職種
- どのような生活を送っているか
- どのような思考を持っているか
- どのようなストレスや悩みを抱えているか
など、詳細な部分まで深堀りして考え、ペルソナを設定してください。
2. 目標(KPI)を設定する
コンテンツマーケティングに取り組む前には、KPIを設定しておくことが重要です。
コンテンツマーケティングは、長期的な取り組みになるため数値的な目標がないと、どのくらい自分たちが目的の達成率の可視化ができなくなります。
すると軸がブレてしまい、迷走してしまったり取り組みを中断してしまったりするのです。
安定したマーケティングを取り入れるには、目標を数値化したKPIを設定しましょう。
正しくKPIを設定できれば平等な評価基準ができるだけでなく、チームの進歩状況がわかりやすくなり、チームワークの向上にも繋がります。
3. 組織を編成する
規模にもよりますが、コンテンツマーケティングへの取り組みを一人で進めるのは不可能です。
コンテンツマーケティングでは、事前準備やコンテンツの制作だけでなく、
- 効果測定
- 分析
- 改善
- 改善策の実施
など、やるべきことがたくさんあります。
そのため、本格的に取り組むのであれば組織の編成はかかせません。
- ディレクター
- 編集者
- ライター
- デザイナー
- イラストレーター
- エンジニア
などの人材を確保してください。
もし自社でまかないきれない場合は、制作会社に依頼することも一つの手です。
コンテンツマーケティングは、継続することが大切です。
質の高い記事を継続して制作できるチームを作りましょう。
4. スケジュールを決める
コンテンツマーケティングは結果が出るまでに時間がかかるマーケティング手法です。
規模にもよりますが、事前準備の段階から考えると年単位でのスケジュール設定が必要になってきます。
まずはコンテンツ制作の全行程を洗い出し、やるべきことを可視化しましょう。
その後、実際のスケジュールに落とし込んでいきます。
スケジュールを設定する場合は、各工程に締め切りを設けて、遅れが出ないように設定してください。
取材などをする場合は、先方のスケジュールが未定であることが多いため分かり次第入れるようにしましょう。
5. コンテンツを作成する
コンテンツマーケティングは、闇雲に作成しても良いものはできません。
まずは構成を作って、どのような内容にしていくか決めていきます。
構成を作るときは、ペルソナの悩みを意識することが大切です。
構成が完成したら、本文を書いていきます。
本文を執筆するときも、悩みに回答することは意識しておきましょう。
必要であれば、図解などを用いて分かりやすく伝わるよう工夫してみてください。
その後、あらかじめ決めておいた媒体に公開していきます。
6. 効果測定を実施する
コンテンツマーケティングのメインとなるのはコンテンツですが、コンテンツを制作して配信するだけでは結果は出ません。
なぜなら、ペルソナを設定しても、いきなり完璧なコンテンツを作ることはできないからです。
ズレを修正するためにも、ツールでデータを取得し、改善してコンテンツをより洗練させていく必要があります。
正しく効果を測定できれば、改善案もよりクリアに見えてきます。
改善の目的によっても計測すべき情報が異なるため、目的に応じたデータを収集するようにしましょう。
コンテンツマーケティングの手法
コンテンツマーケティングと聞くとブログやオウンドメディアをイメージしますが、それ以外にもさまざまな手法があります。
ここからはコンテンツマーケティングの手法をいくつかご紹介します。
どの手法が自社の商品と相性がよさそうか検討しながら参考にしてください。
SEO
SEOは最も一般的なコンテンツマーケティングで、ブログやWebサイトに記事コンテンツを掲載し、検索によってアクセスを獲得する手法です。
Google検索エンジンのアルゴリズムの変更など順位変動こそあるものの、一度上位表示ができれば低コストで継続的な成果を獲得できます。
また、記事コンテンツを作成さえすれば、資産として残る点も長期的なコンテンツマーケティングならではの特徴です。
肝心の集客はコンテンツの質が重要となるため、SEOを意識した上質なコンテンツとなるように意識しましょう。
メールマガジン
企業が保有している顧客リストに対して一斉にメールを配信し、情報の提供や成約の獲得へとつなげるメールマガジンも人気な手法の1つです。
メールマガジンは定期的に配信することになるため、顧客との接点を増やしやすい点が特徴として挙げられます。
年齢・性別などの属性ごとに分類した顧客それぞれに適した情報を配信するセグメント配信を導入できれば、メールマガジンのデメリットでもある顧客にメリットのないメールを送ってしまうリスクを抑えられます。
既存顧客の育成や継続促進に適したコンテンツマーケティング手法です。
ホワイトペーパー
マーケティング分野でのホワイトペーパーは、企業が顧客に対して価値のある情報をPDFやebookで提供する代わりに、年来や企業などの個人情報を収集するマーケティング手法です。
ホワイトペーパーを見つけてもらうには集客しなければなりませんが、SEOと組み合わせることで、その欠点を補えます。
すぐに成約へとつながらないようなキーワードで集客した場合でも、ホワイトペーパーを無料で提供することによって成約へと近づけられるため、戦略の幅が広がるでしょう。
価値のある資料を作らなければなりませんが、一度作成すれば資産的な価値を持ちます。
SNS
最近ではSNSを使ったコンテンツマーケティング手法も広がってしており、他の手法に比べてブランディングやファン化に強いのが特徴です。
マーケティングでもFacebookやTwitter、Instagramなどがよく利用されており、それぞれのメディアによってユーザー層にも違いがあります。
Instagramではビジュアルをメインとした投稿に向いており、Twitterはトレンド性のある投稿が向いています。
商品やサービスの成約へつなげることはもちろんですが、企業のブランディングにも活用でき人材採用の面でも効果が期待できるでしょう。
YouTube
動画をコンテンツとしたマーケティング手法も急成長しており、テキストや画像だけでは伝わらない複雑な商品をアピールしたい場合に向いています。
動画配信メディアとしてもっとも人気があるのがYouTubeで、ユーザーにとってアクセスしやすいメリットがあります。
動画の投稿やアップロードも無料で実施できるため、企業にとってメリットが大きいです。
商品やサービスの利用方法を動画で解説できるため、新規顧客獲得だけでなく、既存顧客のフォローの面でも効果があります。
一見動画とは縁がなさそうな分野でも、動画コンテンツマーケティングを導入することで新たな戦略が見えてくるかもしれません。
ウェビナー
ウェビナーとは、Webとセミナーを合わせた造語で、オンライン上でセミナーを実施することを指します。
参加者を集めて説明会を開く点ではセミナーと変わりはありませんが、オンライン上で開催するため会場の制約がなく、直接を足を運ばなくても良い点がメリットとしてあげらます。
また参加者側としても気軽に参加できるため、まだ温度感の低い見込み客に対して早い段階で接触できる点も魅力です。
会場の確保などは必要なくなりましたが、電波や回線などのトラブルの対策も必要となるでしょう。
プレスリリース
プレスリリースとは業界の関係者に対して、価値のある情報を発表することを意味します。
第三者から発信されるため、信頼性が高いというメリットがあります。
発表する情報に価値があれば、ニュースメディアによって情報が拡散され爆発的な効果を生み出す可能性も少なくありません。
そのほかにも投資や業務提携のきっかけともなりやすいなど、思いがけないチャンスが手に入る効果もあります。
Web広告
Web広告とは、Webメディアやメール、SNSに掲載される宣伝広告のことです。
別名、インターネット広告やデジタル広告、オンライン広告と呼ばれています。
Web広告の主な種類は、以下のものです。
- リターゲティング広告
- バナー広告
- アドネットワーク広告
- アフィリエイト広告
- SNS広告
商品やサービスをただ宣伝するだけでは、ユーザーにクリックされません。
ユーザーの悩みに寄り添い、解決に導けると感じてもらえるようなコンテンツにする必要があります。
コンテンツマーケティングを成功させるために知っておきたい5つのコツ
先ほど紹介した進め方に沿って進めていけば、ひととおり取り組みは完成します。
しかし、その取り組みが成功するかどうかは別の話です。
コンテンツマーケティングを成功させたいのであれば、丁寧な準備と同じくらい、成功させるためのコツを把握しておくことも重要です。
取り組みを成功させる上で特に重要になってくる6つのコツについて解説していきます。
コツ1. ターゲットに刺さるコンテンツを配信する
コンテンツマーケティングを成功させたいのがであれば、ターゲットに刺さるコンテンツを制作し、配信しなくてはいけません。
ターゲットに刺さるコンテンツとは、ターゲットユーザーのためになる、ターゲットが求めているコンテンツです。
コンテンツマーケティングでは、今後顧客になってくれる可能性のある顧客に対してコンテンツを届ける必要があるため、自社の製品やサービスに興味を持ってくれない層に届けても意味がありません。
準備の段階で設定したターゲットが興味を持ってくれそうなコンテンツのみを制作し、配信しましょう。
ターゲットに刺さるコンテンツのみを制作して配信すれば「専門性が高くかつ自分が知りたかった情報を教えてくれる会社」とユーザーに認識してもらえます。
コツ2. 質の高いコンテンツを配信する
コンテンツマーケティングを成功させたいのであれば、コンテンツの質にもとことんこだわらなくてはいけません。
質の低いコンテンツや他のメディアと変わらないありふれたコンテンツでは、潜在顧客を顧客にできませんし、ファン化できません。
特に最近はコンテンツがあふれてしまっているため、埋もれてしまわないよう制作して配信し続ける必要があります。
ユーザーが必要な情報が網羅され、画像や装飾を駆使して上手くまとめられている、質の高いコンテンツ作りを心がけましょう。
コツ3. ユーザーの段階に合わせ適切なコンテンツを配信する
コンテンツマーケティングでは、
- 潜在顧客を見込み顧客に
- 見込み顧客を新規顧客に
- 新規顧客を優良顧客に
といったプロセスでマーケティングを進めていきます。
つまり、プロセスによってユーザーの種類が異なり、コンテンツもユーザーの段階に合わせて適切なものを配信する必要があります。
あなたの製品やサービスを認知していない潜在顧客に、新規顧客向けのコンテンツを配信してもいい反応は得られません。
逆に潜在顧客向けのコンテンツを新規顧客に配信しても興味を持ってもらうのは難しいでしょう。
そのため、ユーザーの段階に合わせたコンテンツを用意し、適切なタイミングで適切なコンテンツを配信する必要があります。
コツ4. 結果を焦りすぎない
コンテンツマーケティングは、ユーザーに見つけてもらえるようになるまでに時間がかかります。
Webサイトやブログで集客する場合、メインとなるのはSEOでの集客ですが、SEOで集客するには対策キーワードで上位表示を獲得する必要があります。
また、SNSやYouTubeで集客する場合はアカウントの認知度を高めなくてはいけません。
どちらの場合も一つ目のコンテンツでいきなり結果が出ることはありません。
それなりの結果が出るまでには半年~1年はかかると考えておくべきです。
短期間での結果に一喜一憂せず、結果を焦らずにじっくりと取り組みましょう。
コツ5. 成功している企業の事例を参考にする
コンテンツマーケティングは日本でも人気のマーケティング手法であるため、さまざまなジャンルの企業が導入しています。
もちろんすべての企業が結果を出しているわけではありませんが、大きな成果をあげている企業もあります。
そういった成功事例には参考になるところや学べるところが多くあるため、成功している企業のコンテンツマーケティングの事例はおおいに参考にするべきです。
参考にする場合は事例で紹介されている内容だけでなく、実際にメディアにアクセスしてコンテンツの内容などを細かくチェックしましょう。
成功事例については「コンテンツマーケティング成功事例16選!分野別にご紹介」で詳しく紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
コンテンツマーケティングで使える法則
コンテンツマーケティングを成功させるための秘訣は、すでに成果が認められている法則を使うことです。
過去のマーケティングのプロが編み出した成功の法則を利用すれば、大きな失敗は避けられます。
ここからはマーケティング担当者なら押さえておきたい法則をご紹介します。
DECAX(デキャックス)の法則
DECAXの法則は、株式会社電通が2015年に提唱したコンテンツマーケティング法則です。
- Discovery:発見
- Engage:関係作り
- Check:確認・注意
- Action:行動・購買
- eXperience:体験と共有
の頭文字をとっており、現代の時代に合わせた法則となっています。
これまでの消費者行動モデルでは、企業側が消費者に対して働きかけていたのに対して、DECAXの法則ではユーザーから見つけてもらう点が大きな違いです。
AIDMA(アイドマ)の法則
AIDMAの法則は、アメリカの広告パイオニアであるセント・ルイス氏が提唱した「AIDAの法則」に記憶(memory)が加えられた法則となります。
- Attention:認知・注意
- Interest:興味・関心
- Desire:欲求
- Memory:記憶
- Action:行動
の頭文字をとっており、ユーザーが商品の存在を知って記憶したのちに、その商品を手に入れるまでの消費者行動モデルを示しています。
認知してから購入までの期間が長い商品で、顧客がどの段階にいるのか知る上で有効とされています。
AISAS(アイサス)の法則
AISASの法則は、AIDMAの考え方をインターネットが普及した現代向けに調整した消費者行動モデルです。
- Attention:認知・注意
- Interest:興味を持つ
- Search:検索
- Action:購買行動
- Shere:共有する
の頭文字をとっており、SNSが普及した現代ならではのShere(共有する)が特徴的です。
今まで商品を調べる際はGoogleなどの検索エンジンを使うのが一般的でしたが、SNSで検索して意見を探す人も増えてきました。
消費者行動モデルは時代とともに変化していくため、AISASの法則は今後のマーケティング戦略を考えるうえでも重要な法則となりそうです。
コンテンツマーケティングで活用したい5つのツール
日本でもコンテンツマーケティングが盛り上がりを見せていることもあり、取り組みに活用できるさまざまなツールが登場しています。
ツールの活用によって作業が効率化されますし、より精度の高い施策がおこなえるようにもなるため、これらのツールはぜひ活用するべきです。
特におすすめの5つのツールについて解説していきます。
ツール1. ラッコキーワード
コンテンツマーケティングでは、ユーザーが求めているコンテンツを制作しなくてはいけません。
そのユーザーのニーズを把握するのに役立つのが「ラッコキーワード」です。
ラッコキーワードは、いわゆるサジェストツールで、特定のキーワードで検索しているユーザーのニーズを確認するのに重宝します。
例えば、住宅のリフォームを検討しているユーザーのニーズを把握したい場合、ラッコキーワードに「リフォーム」と入力します。
すると、
- リフォーム 会社
- リフォーム 費用
- リフォーム 補助金
など、リフォームを検討しているユーザーのニーズが、複合キーワードの形式で表示されます。
ターゲットのニーズは検索キーワードから把握できますが、どのようなキーワードで検索しているのかを想像だけで補おうとするのは難しいでしょう。
制作するコンテンツのアイデア出しに困っている場合は、ぜひ活用してみてください。
ツール2. キーワードプランナー
検索のボリュームを調べる際に有効なのが「キーワードプランナー」です。
キーワードプランナーはGoogle広告を利用しているユーザー向けに提供されている無料のツールでです。
キーワードプランナーを使えば、キーワードごとの需要の高さを確認できるため、制作するコンテンツの優先順位を決めるのに役立ちます。
ラッコツールはユーザーのさまざまなニーズを把握できる便利なツールですが、需要の高さまでは把握できません。
ラッコツールで洗い出したニーズの中には、数人が答えを求めているような需要の少ないニーズもあります。
初期の段階から極端にニーズの少ないキーワードに対してコンテンツを作っていると、ほとんとアクセスの集まらないこともあるため、ボリュームの確認は必ず実施しましょう。
ツール3. Google Analytics
コンテンツマーケティングを成功させるには効果の測定と改善のサイクルを回すことが大切で、そこで必要になるのが「Google Analytics」です。
Google AnalyticsはGoogleが無料で提供している高機能のアクセス解析ツールです。
Webサイトにアクセス解析を実施するためのタグを設置するだけで分析が実施できます。
より質の高いコンテンツを制作するには、ユーザーの反応の分析が欠かせません。
Google Analyticsを活用すれば、Webサイトに訪れたユーザーの行動がデータとなって可視化されるため、データを元に効果的な分析が実施できます。
しかしGoogle Analyticsは、2023年の7月1日にサービスが終了します。
サービスが終了すると、データの取得ができなくなるため「Google アナリティクス4」に移行をしておきましょう。
ツール4. Search Console
「Search Console」もGoogle Analytics同様、Googleがウェブマスター向けに公開している無料のツールです。
Search ConsoleはWebサイトの問題点や改善点を把握し、分析に役立てるツールです。
また、Webサイトの存在やコンテンツの更新をGoogle側に知らせて、インデックスしてもらうための機能も備わっています。
インデックスとは、GoogleのシステムがあなたのWebサイトや新しく制作したコンテンツの存在を把握し、データベースに加える一連の流れを指す言葉です。
Webサイトや新しく制作したコンテンツはインデックスされないと検索結果上に表示されないため、Google側に認識してもらう作業が必要になるのです。
Search Consoleは、Webサイトやブログをコンテンツマーケティングに活用していきたいと考えている方が、導入しておきたいツールです。
ツール5.SEranking
Webサイトやブログを中心にコンテンツマーケティングを展開していきたいと考えている方にとって必須なのが、順位チェックツール「SEranking」。
WebサイトやブログはSEOでの流入がメインになりますが、そこでチェックと分析が必要になるのが対策キーワードの検索順位です。
対策キーワードの検索順位のチェックは手動でも実施できますが、キーワードの数が多くなってくると1時間以上かかる場合もあるため、SErankingを使って自動で効率的に調べるのがおすすめです。
SErankingは、自社サイトを登録しているだけで自動で検索順位をチェックしてくれます。
競合との比較や地域単位での計測もできますし、毎日の順位や変動幅などのデータも蓄積されるため、分析や改善におおいに役立ってくれます。
コンテンツマーケティングの成功事例
コンテンツマーケティングに取り組む際、ぜひ参考にしたいのが成功事例です。
2015年ごろから日本でも流行り始めたコンテンツマーケティングは多くの企業が取り入れていますが、その中には大きな成功を収めている企業もあります。
代表的な事例には、
などがあげられるでしょうか。
HAPPY PLUS STOREはECサイトをオウンドメディア化している事例で、バイヤーのレビューやコーディーネート術を配信しています。
OMG PRESSはメガネに特化したメディアで、顧客の悩みに寄り添ったコンテンツの発信によって大きな成果をあげている事例です。
SUUMOタウンは地域の情報を発信しているメディアで、街に住んでいるライターが記事を書いているため、リアルな雰囲気が伝わるなどの理由で人気を集めています。
実績を残しているメディアにアクセスして分析するだけでもヒントが得られるはずです。
その他の事例が知りたい方やそれぞれの事例についてさらに詳しく知りたい方は「コンテンツマーケティング成功事例25選!成果が出ている企業の共通点」もチェックしてみてください。
コンテンツマーケティングの勉強方法
これからコンテンツマーケティングに取り組むのであれば、より深く学ぶことをおすすめします。
なぜなら、学ぶほど知識が増え成功する確率が高まりますし、より良い成果をあげられるようになるからです。
また、すでに取り組まれている場合も、学ぶことで分析や改善の精度をより高められます。
コンテンツマーケティングを学ぶのにおすすめの5つの勉強法について解説していきます。
勉強方法1. 本
コンテンツマーケティングは人気のマーケティング手法ですので、関連書籍が数多く発売されています。
Amazonで「コンテンツマーケティング」と検索すると400件以上の書籍が表示されることからも、人気ぶりがうかがえます。
数ある関連書籍の中でも、
などの書籍が有名です。
本は中身が厳しく精査された上で発売されるため正しい知識を身につけられますし、やるべきことが具体的に書かれていて体系的に学べます。
また「できるところからスタートする コンテンツマーケティングの手法88」のように、特定のテーマだけを深堀りして学べるのも本で学ぶメリットの一つです。
コンテンツマーケティングを学ぶのにおすすめの本について知りたい方は「コンテンツマーケティングは本で学ぼう!おすすめの良書を分野別に15冊紹介」を参考にしてみてください。
勉強方法2. Webサイトやブログ
本で学ぶ方法は、メリットがある反面
- 費用がかかる
- 最新の情報が入手しにくい
などのデメリットもあります。
本で学ぶ方法のそういったデメリットをカバーできる勉強方法が、Webサイトやブログで学ぶ方法です。
人気が高まっていることもあって、Webマーケティングのサービスを提供している企業のメディアを中心に、コンテンツマーケティングをテーマにしたWebサイトやブログが数多く登場しています。
Webメディアやブログは無料で学べ、最新の情報が手に入ります。
海外の最新の情報を翻訳する形で公開しているWebサイトやブログもあるほどです。
有名なWebサイトや著名な方のブログをいくつかブックマークしておいて、毎日のチェックを習慣化しておけば、コンテンツマーケティングについてかなり詳しくなれるでしょう。
ただ、不確かで根拠のない情報や古い情報も発信されているため、参考にするWebサイトやブログの取捨選択が重要です。
勉強方法3. SNS
SNSもコンテンツマーケティングが学べる便利なツールの一つです。
特におすすめのツールがFacebookとTwitterです。
専門家のリアルな意見を聞きたいなら「Twitter」がおすすめ
専門家のリアルな意見を聞きたいのであれば、おすすめは「Twitter」です。
コンテンツマーケティングに欠かせない、
- SEO
- ライティング
- 分析
- SNS
など、それぞれの分野の専門家がおり、日々参考になる情報をつぶやいているため、フォローしてタイムラインを眺めているだけでも勉強になるはずです。
また、過去のツイートをさかのぼって勉強するのもいいでしょう。
中には大企業で、コンテンツマーケティングを担当しているユーザーや海外の最新の情報を積極的に発信しているユーザーもいます。
まれに書籍やWebサイトではお目にかかれない有料級の情報が出されることもあるため、それぞれの分野で有名な方をフォローし、学習の参考することをおすすめします。
コミュニティを通して知識を得たいなら「Facebook」がおすすめ
コンテンツマーケティングの勉強には「Facebook」も活用できます。
Facebookではグループの機能があり、コンテンツマーケティングをテーマにしたコミュニティに入れば、公開されている投稿で学べます。
グループに参加すれば、同じくコンテンツマーケティングを学びたいと考えているユーザーと一緒に知識を深めたり、詳しいユーザーに教えてもらったりできるでしょう。
楽しみながらコンテンツマーケティングへの理解を深めたい方におすすめです。
勉強方法4. 動画配信プラットフォーム
コンテンツマーケティングの学習方法の中でも最先端をいっているのが、動画配信プラットフォームを活用する学び方です。
主に無料で視聴可能な「YouTube」がおすすめです。
これまで紹介してきた学習方法に比べると、教材や情報の充実度では見劣りしてしまいます。
しかし、最近はYouTubeにもビジネス系の情報を発信するチャンネルが増えてきており、コンテンツマーケティングに関する動画も多数アップされている特徴があります。
動画は本やWebサイトなどに比べると得られる情報量は多く、
- 映像
- 画像
- 音声
で構成されており、本やサイトよりも情報量が多いため、難しい内容を学ぶのにおすすめです。
ただ、それほど実績のない方が間違った情報を発信しているケースも少なくないため、どの動画で学ぶかを慎重に選ばなくてはいけません。
勉強方法5. オンラインスクール
動画で学べるオンラインスクールもおすすめです。
YouTubeは学習を目的としたプラットフォームではないため、本のように体系的に学べません。
その反面オンラインスクールは、学習を目的としているため、YouTubeの動画よりもわかりやすく、本のように体系的に学べます。
代表的なサービスには、世界中で利用されている「udemy」があげられます。
udemyはイラストなどの趣味に関することからマーケティングなどのビジネスに関することまで、さまざまなスキルを動画で学べるオンラインスクール型のサービスです。
udemy内で「コンテンツマーケティング」と検索すると、10,000件以上のコースがヒットします。
視聴するにはコンテンツを購入しなくてはいけませんが、書籍と変わらない値段で購入できるものも多いため、ぜひ一度サイトをのぞいてみてはいかがでしょうか?
勉強方法6.セミナー
「第一線で活躍している方から学びたい!」と考えている方におすすめなのが、セミナーです。
コンテンツマーケティングは注目されているマーケティング手法であるため、関連するセミナーがたびたび開催されています。
有料のセミナーも少なくありませんが、セミナーには、
- 一流の講師から学べる
- 外部に出ていない知見や情報が得られる
- 質問できる
など、他の勉強方法にはない魅力的なメリットがいくつもあります。
また、セミナーの講師や他の参加者と交流できることもメリットの一つです。
同じくコンテンツマーケティングに取り組んでいる方との交流を深めておけば、ノウハウや情報を共有できるため、学習に大いに役立ちます。
ただ、他の学習方法と同じくそれほど目立った実績のない講師が高額でセミナーを開催していたり、参加者に高額な商材を売りつけていたりすることもあります。
セミナーならではのトラブルもあるため注意が必要です。
コンテンツマーケティングに関するよくある質問
最後に、コンテンツマーケティングに関するよくある質問をQ&Aの形式で紹介していきます。
Q1. 内製と外注のどちらで取り組むべきでしょうか?
内製と外注のどちらで取り組むべきかについては、スケジュール感や予算感によって異なります。
予算が確保できない場合や、スケジュールが差し迫っていない場合はコスト対策・知見や経験を得るために、内製で取り組んでもいいでしょう。
しかし、スピード感を持って取り組みたい場合や成果をあげたい場合は、外注がおすすめです。
コンテンツマーケティングは、専門家にお願いした方が成功する確率を高められます。
社内にコンテンツマーケティングやコンテンツの制作に明るい社員がいない場合、制作方法や施策をイチから学んでいかなくてはいけません。
するとどうしても時間がかかりますし、質の高いコンテンツを作るのも難しくなってしまうでしょう。
プロにサポートしてもらうことで、記事の改善点や効果的な施策を教えてもらえます。
予算に余裕があり、コンテンツの制作方法をしっかり学びたい場合は、外注することも検討してみてください。
外注化に関してさらに知りたい方は「コンテンツマーケティングに強い会社10選!選び方のポイントも解説」をご覧ください。
Q2. すべてのプラットフォームを活用するべきでしょうか?
コンテンツマーケティングにおいて制作したコンテンツを発信できるプラットフォームや発信の方法には、
- Webサイト
- ブログ
- SNS
- 動画配信プラットフォーム
- メール
- 広告
など、さまざまな種類があると紹介してきました。
それぞれ特徴が異なるため、初めてコンテンツマーケティングに取り組む方は、すべてのプラットフォームを活用するべきだと考えてしまいがちです。
ただし、初心者で内製して進めていくのであれば、いきなりすべてのプラットフォームを活用しようと考えるのは得策ではありません。
経験やノウハウがない状態でいきなりすべてのプラットフォームに手を出してしまうと、すべてが中途半端になり、計画が頓挫してしまう可能性が高まります。
そのため、内製で進める場合は、注力するプラットフォームを絞った上で取り組み始めてください。
ペルソナを設定した後に、利用するであろうツールを選択することがおすすめです。
Webマーケティング会社などに外注する場合はそちらの提案に従って進める方が効率が良いですし、成果も出やすくなるでしょう。
Q3. 毎日更新していたらアクセスが集まるようになりますか?
ユーザーとの接点を増やすため、コンテンツは毎日制作して更新するべきと考える方は少なくありません。
実際、ブログの場合はそういった主張がいまでも目立ちます。
確かにコンテンツの数多ければ多いほどリーチできるユーザーも多くなりはしますが、どのプラットフォームでもユーザーに届くのは「質の高いコンテンツ」です。
毎日更新を目標してしまうとどうしてもコンテンツの質が低くなってしまい、プラットフォーム側から評価されません。
そのため、これからコンテンツマーケティングに取り組むのであれば、とにかく質にこだわるようにしましょう。
質の高いコンテンツは決して簡単にできるものではないため、制作するのに数日、あるいは数週間かかってしまう場合もあります。
しかし、質の高いコンテンツがアクセスやファンの獲得につながるため、ユーザーを満足させれられるよう心がけてください。
Q4. 有料のツールは活用するべきでしょうか?
先ほど紹介させてもらった、
などのツールは、いずれも無料で利用できるツールです。
ただし無料版だと最低限の機能しか利用できないため、必要に応じて有料のツールも導入を検討してみましょう。
コンテンツマーケティングに活用できる代表的な有料ツールは、
などがあげられます。
確かにいずれのツールも高機能なものばかりですが、コンテンツマーケティングに取り組み始めたばかりの段階導入するのは困難です。
これらのツールを導入した場合、操作方法や活用方法を学ぶ必要がありますが、時間をかけるくらいであれば一つでもコンテンツを多く制作するべきです。
これらの有料ツールは、結果が出始めた段階で、より成果を高めるために導入するかどうか改めて検討してください。
まとめ:コンテンツマーケティングとはコンテンツ主体のマーケティング手法
コンテンツマーケティングは、ターゲットとなるユーザーが求めており、役に立つコンテンツを制作して配信し、成果につなげるマーケティング手法です。
こちらから積極的にアプローチするプッシュ型のマーケティング手法ではなく、ユーザー自身にコンテンツを見つけてもらい、そこからアプローチを図っていきます。
そのため、結果が出るまでに時間がかかりますが、コンテンツでユーザーを育成し最終的にはファン化できる非常に魅力的なマーケティング手法です。
ペルソナやKPIの設定をはじめとした準備をしっかりと実施することが、コンテンツマーケティングの成功につながります。
当記事で紹介した手法や事例を参考すれば、これからコンテンツマーケティングに取り組む方でも安心してはじめられるはずです。
私たちテクロ株式会社は、伴走型のWebマーケティングが得意な会社です。
BtoB向けのコンテンツマーケティングの全体像の解説や成功事例を紹介した「【BtoBのリード獲得に繋がる】コンテンツマーケティング施策の始め方」も発行しています。
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