コンテンツマーケティングで成果を出す企画・戦略設計の手順とコツを紹介 | テクロ株式会社
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コンテンツマーケティングで成果を出す企画・戦略設計の手順とコツを紹介

入念に戦略を練ってコンテンツマーケティングを成功させよう

コンテンツマーケティングを成功させるには、事前にしっかりと戦略を練ることが重要です。

とはいえ、

  • コンテンツマーケティングの戦略を立てる手順が知りたい
  • コンテンツマーケティングの戦略設計のポイントが知りたい
  • 現在のコンテンツマーケティング戦略を見直したい

といった疑問や悩みを抱えている方は多いでしょう。

そこで今回は、コンテンツマーケティングの戦略を立てる手順や、戦略設計のコツについて解説します。

また、コンテンツマーケティングをアウトソーシングする重要性にも触れ、おすすめの支援会社も紹介します。

これからコンテンツマーケティングに取り組む方や、現在のコンテンツマーケティング戦略を改善したい方はぜひ参考にしてください。

なお、テクロ株式会社では「コンテンツマーケティング施策の始め方」資料を無料で配布しています。

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コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングとは

まずはコンテンツマーケティングについて

  • コンテンツマーケティングの意味
  • コンテンツマーケティングで期待できる効果
  • 主なコンテンツマーケティングの手法
を解説します。

コンテンツマーケティングの意味

コンテンツマーケティングとは、記事や動画、メルマガなどの自社オリジナルコンテンツを主体としたマーケティング手法です。

コンテンツを通して役立つ情報を提供することでターゲット層に興味を持ってもらい、購買行動につなげることを目指します。

オフラインでも可能なマーケティング手法ですが、より多くのユーザーにコンテンツを見つけてもらうことが重要なので、オンラインでの情報発信がメインです。

関連記事:コンテンツマーケティングとは?実践方法や手法、事例まで徹底解説

コンテンツマーケティングで期待できる効果

コンテンツマーケティングで期待できる効果は、以下に挙げている3つです。

  • リード獲得
  • 認知度向上・ブランディング
  • 広告費の削減
それぞれ見ていきましょう。

リード獲得

リードとは、自社の商品・サービスに興味を持ってくれた潜在顧客のことです。

自社が発信したコンテンツからユーザーが有益な情報を得られれば、自社に興味を持つきっかけになります

例えば、リード獲得の主な方法には以下があります。

  • ホワイトペーパーをダウンロードする際に連絡先などを入力してもらう
  • ブログ記事にメルマガ登録を促すCTAを入れておく
  • 動画の概要欄に問い合わせページのリンクを掲載しておく

認知度向上・ブランディング

独自のコンテンツを発信し続けることで、認知度向上やブランディング効果があります。

情報が有益であれば、検索エンジンで上位表示されたり、SNSで拡散されたりして、その効果が大きくなります

また、一貫した発信を積み重ねて、ブランドイメージを作ることも重要です。

広告費の削減

Webで集客する場合はWeb広告を運用するのが定番ですが、月に数万円程度かかります。

一方のコンテンツマーケティングは、有益な情報を提供することで顧客を呼び込めるため、広告費を使って顧客を獲得するよりもコストパフォーマンスが高くなることが多いです。

検索エンジンで上位表示されたり、SNSで拡散されたりすると、多くの人の目に留まることが理由です。

ただし、効果を実感するには半年から1年ほどの時間がかかるので、初期費用は用意してください。

長期的に見ると費用対効果は高くなります。

コンテンツマーケティングで期待できる効果については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:コンテンツマーケティングの10のメリットと7つのデメリット

主なコンテンツマーケティングの手法

コンテンツマーケティングには、さまざまな手法があります。

ここでは、代表的なものを6つ紹介します。

SEO

コンテンツマーケティングに欠かせないのがSEO対策です。

SEO(Search Engine Optimization)とは「検索エンジン最適化」の略称で、記事コンテンツの検索順位を上げて、ユーザーにアクセスしてもらいやすくすることを目指します

使用するキーワードを適切に選定し、的確なタイトルと見出しを作成することが必要不可欠です。

また、文章はユーザー目線を意識して作成することが重要です。

SEOについては、以下の記事も参考にしてみてください。

関連記事:SEO対策の基本を徹底解説!施策や7つのステップを紹介

ホワイトペーパー

ホワイトペーパーとは、企業が抱える課題に対し、解決を実現する自社サービスなどをまとめた資料のことです。

BtoB企業がリード獲得を狙う際によく活用する施策です。

専門的な知識を提供することで、信頼性を高め、リード獲得につなげます。

SEOで集客し、ホワイトペーパーでリード獲得につなげる流れが一般的です。

価値ある資料を作る必要がありますが、1度作成すれば資産となります。

ホワイトペーパーについては、以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事:ホワイトペーパーとは?意味や種類・活用方法を解説

メルマガ

メルマガは、メールマガジンの略称です。

定期的にリリースされ、最新情報やお得な情報を提供することで、購読者との接点を深めます

既存顧客の育成に適しているのが特徴です。

また、年齢や職業などの属性ごとに分類して配信する「セグメント配信」を導入すれば、より戦略の幅が広がります。

メルマガの効果について気になる場合は、以下の記事も参考にしてみましょう。

関連記事:メルマガって本当に効果あるの?具体的な効果やメリットを紹介

SNS

SNSは、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアのことです。

リアルタイムで情報が流れるため、商品・サービスの宣伝やイベント告知、最新情報の発信などに使われます。

コンテンツのシェアやリツイートによって拡散される場合があり、認知度向上に効果的です。

YouTube

動画で商品やサービスについての情報を提供することで、視聴者に商品・サービスの魅力を伝えられます。

動画は音声や映像、テキストなど、さまざまな情報を一度に提供できるため、視聴者が理解しやすいのが特徴です。

特に、写真や文章では伝わりにくい複雑な情報を伝えたい場合は、動画を用いるのがおすすめです。

ウェビナー

ウェビナーとは、Webとセミナーを合わせた造語のことで、Web上で実施されるセミナーや勉強会のことをです。

オンライン上で開催するため、場所を問わず多くの人を集客できるのが特徴です。

そのため、従来のオフラインセミナーではアプローチできなかった層に接触できるチャンスがあります。

また、会場の予約や準備にかかる手間を削減できる点もメリットです。

ただし、ネット環境を整備したり、参加者とのコミュニケーションを図る仕掛けを作るといった工夫が必要です。

ウェビナーについては、以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事:ウェビナーの意味とは?メリット・デメリットや便利なツール6選を解説!

コンテンツマーケティングで戦略設計が必要な理由

コンテンツマーケティングで戦略設計が必要な理由

コンテンツマーケティングで戦略設計が必要な理由は以下の2点です。

  • 長期的な施策であるため
  • 経営資源を有効活用するため
それぞれについて詳しく解説します。

理由①長期的な施策であるため

コンテンツマーケティングは、短期で成果を得られる施策ではありません。

半年から1年以上継続して、着実に成果を積み上げるマーケティング手法です。

そのため、勢いで始めるのではなく、自社の現状を冷静に分析し、綿密な戦略を立てることが重要です。

ある程度方針が決まっていると、コンテンツの方向性を統一しやすくなります

その結果、ユーザーに意図する情報を届けやすくなり、リード獲得やブランディングといった面で効果的です。

また、獲得したリードを購買行動やファン化につなげる際も、戦略があると「この段階のユーザーにはこの施策」とったように、決まった施策を打ちやすくなります。

以上のように、コンテンツマーケティングでは1つひとつの積み重ねが大切となるので、戦略を立てて方向性を一致させることが重要です。

一時的なプロモーションとは異なり、時間をかけてユーザーとの信頼関係を築くことで、長期的なビジネス成長につながる効果が期待できます。

理由②経営資源を有効活用するため

普段の業務に加えてコンテンツマーケティングに取り組もうとすると、従業員の負担が増えてしまいます。

そのため、人材や予算といった経営資源をどう分配するか、事前に運用計画を練りましょう。

コンテンツマーケティングの施策はさまざまななので、最初は「あれもやりたい」「これもやりたい」と、手を広げてしまいがちです。

しかし、限られた経営資源を有効活用するには、自社に本当に必要な施策を絞り込み、その施策に集中的に取り組むのが重要です。

コンテンツマーケティングで企画・戦略を立てる手順

コンテンツマーケティングで企画・戦略を立てる手順

コンテンツマーケティングで企画・戦略を立てる手順は以下のとおりです。

  1. 現状を把握・分析する
  2. ペルソナを設定する
  3. カスタマージャーニーマップを作成する
  4. コンテンツマップを作成する
  5. コンテンツの方針とチャネルを決める
  6. コンテンツの制作体制を構築する
  7. KPIを設定する
  8. 具体的な計画を決める
  9. コンテンツを制作する
  10. 効果測定を改善をする

それぞれについて詳しく解説します。

手順①現状を把握・分析する

戦略を練る前に、まずは自社の現状を把握・分析しましょう。

現状把握の重要性

現状を把握することで、自社や競合他社の強みや弱みを分析し、戦略的なコンテンツ制作につなげられます

また、ターゲット層のニーズや課題に合わせたコンテンツの企画ができます。

現状把握の方法

現状把握には、自社のWebサイトやSNSのデータ分析や、競合他社のWebサイトやSNSの分析が有効です。

また、業界レポートや市場調査データなど、外部の情報も活用するとより分析が深まります。

分析する内容

分析する内容には、自社や競合他社のWebサイトの閲覧数やアクセス履歴、SNSのフォロワー数、投稿内容などが含まれます。

さらに、ターゲット層の属性や、ライバル企業のマーケティング戦略なども分析する必要があります

分析結果を元に、今後のコンテンツ戦略を検討が必要です。

手順②ペルソナを設定する

次にペルソナを設定します。

ペルソナとは、商品やサービスを利用する想定の顧客像のことです。

ペルソナ設定が重要な理由

ペルソナを設定することで、以下のようなメリットがあります。

  • ターゲットユーザーに合わせたコンテンツ制作ができ、コンバージョン率の向上が期待できる
  • 自社の強みを生かして、競合他社との差別化が図れる
  • 顧客との共感を生み出し、ロイヤルティの向上につながる

顧客像を明確化することで、サービスや商品の訴求力を高められます

ペルソナ設定は、コンテンツマーケティングにおいて非常に重要な手順の1つであることを忘れずに行いましょう。

ペルソナ設定の方法

ペルソナを設定するにあたっては、以下の情報を洗い出すことが大切です。

  • 年齢、性別、職業、家族構成などの基本情報
  • 趣味、関心事、好きなもの、嫌いなものなどの情報
  • サービスを利用する目的やニーズ、問題点などの情報
  • 現在抱えている悩みや課題に関する情報

この中でも、特に「抱えている悩みや課題に関する情報」は、コンテンツマーケティングのペルソナ設定で最も重要です。

その理由は、コンテンツマーケティングの目的は、コンテンツの提供を通してユーザーの悩みや課題を解決することであるためです。

ユーザーにとって価値あるコンテンツを提供することで、信頼の獲得やブランディングなどにつながります。

また、直接的に情報を得られる顧客像以外にも、間接的な情報として、競合他社のターゲットユーザー像や、データ分析によって明らかになった購買行動などを参考にすることも重要です。

手順③カスタマージャーニーマップを作成する

ペルソナ設定ができたら、次はカスタマージャーニーマップを作ります。

カスタマージャーニーマップとは?

カスタマージャーニーマップとは、顧客が商品やサービスを知ってから購入、利用するまでの購買プロセスを可視化したマップのことです。

このマップを作成することによって、顧客がどのような状況で商品やサービスを必要とするのか、どのような接点・触点があるのかを理解できます。

顧客一人ひとりの行動やニーズに合わせたマーケティング施策の考案も可能です。

カスタマージャーニーマップの作成方法

カスタマージャーニーマップの作成には、以下の手順が必要です。

  1. 顧客の行動パターンを洗い出す:調査や分析を行い、顧客が商品やサービスに出会うきっかけやどのような行動を取るかを洗い出す
  2.  顧客の体験や感情を理解する:商品やサービスを利用する上での顧客の感想を、インタビューやアンケート調査などから把握する
  3. 顧客のステージを定義する:購入前、購入中、購入後といったステージを定義し、顧客がそれぞれのステージでどのような行動をするかを分析する
  4. カスタマージャーニーマップの作成:洗い出した情報をもとに、購入前後の顧客の行動パターンを整理し、カスタマージャーニーマップを作成する

カスタマージャーニーマップの活用

カスタマージャーニーマップを活用することで、以下のようなことが可能になります。

  • マーケティング施策の最適化:顧客の行動パターンやニーズを把握することにより、最適なマーケティング施策を展開できる
  • 顧客満足度の向上:顧客の体験や感想に合わせた商品やサービスを提供することで、顧客満足度を高られる
  • チームで共通認識が得られる:チーム内で共通認識が得られるため、コンテンツのばらつきがなくなる

カスタマージャーニーマップは、顧客視点でのマーケティング施策を展開する上で欠かせないものです。

顧客との接点を最大限に活かし、顧客の体験を向上させることで、ビジネスの成長につなげれます。

手順④コンテンツマップを作成する

コンテンツマップとは、購買プロセスごとに必要なコンテンツを見つけるためのフレームワークです。

カスタマージャーニーマップを見ながら、各購買プロセスにおいて最適なコンテンツは何か、検討していきます。

そのため、カスタマージャーニーマップの精度が高くないと最適なコンテンツを設定できなくなるため注意してください。

手順⑤コンテンツの方針とチャネルを決める

次に、コンテンツの制作方針と、制作したコンテンツを配信するチャネルを決めます。

コンテンツの方針を決める

コンテンツの方針を決めるには、ペルソナやカスタマージャーニーマップ、コンテンツマップを参考にしながら、コンテンツの目的や特徴を明確にする必要があります

例えば、ブランディングを目的とする場合は、魅力的なストーリーや写真を用いたコンテンツが効果的です。

また、セールスを目的とする場合は、商品やサービスの特徴を明確に伝えるコンテンツが必要です。

チャネルを決める

チャネルを決めるには、ペルソナやカスタマージャーニーマップを参考にしながら、それぞれのチャネルの特徴や傾向を理解する必要があります

例えば、SNSを利用する場合は、若年層に向けた情報を発信することが効果的です。

また、メールマガジンを利用する場合は、特定のユーザーに向けた情報を提供できます。

チャネルの統合

複数のチャネルを組み合わせることで、より効果的にコンテンツの配信を行うことが可能です

例えば、ブログに掲載したコンテンツをSNSで紹介することで、より多くのユーザーが記事にアクセスできます。

また、記事コンテンツをメルマガに流用することで、工数の削減にもなります。

チャネルを統合することで、より効果的なコンテンツの配信を目指しましょう。

手順⑥ コンテンツの制作体制を構築する

コンテンツの方針が決まったら、コンテンツの制作体制を整備します。

コンテンツ制作で重要なのは、仕組みづくりと環境整備です。

以下の手順で、コンテンツ制作に取り組みやすい仕組みと環境を作りましょう。

1. チーム編成を決める

コンテンツ制作に必要なスキルや役割を明確にし、チームを編成します

ライターやデザイナー、エディターなど、必要な要素を揃えることが大切です。

2. スケジュールを作成する

コンテンツの制作スケジュールを作成することで、チーム全員が同じタイミングで作業を進められるようにします

また、スケジュールに余裕をもたせ、予期せぬトラブルにも対応できるようにすることも重要です。

3. コミュニケーションのルールを設ける

チーム内のコミュニケーションルールを設け、円滑な意思疎通を図ります。

報告や相談、フィードバックなど、効率的なコミュニケーションはクオリティの向上につながります

4. ツールの選定と設定

コンテンツ制作に必要なツールやソフトの選定と設定を行います。

チーム全員が同じツールを使用することで、ファイルの共有やバージョン管理がスムーズに行えるようにします

5. プロセスの確立

コンテンツ制作のプロセスを確立し、全員がスムーズに作業を行えるようにします

具体的には、記事のラフスケッチ作成、構成・執筆、デザイン・レイアウトなど、各工程の責任者を明確にし、チェックポイントを設けます。

手順⑦KPIを設定する

次に、KPIを設定します。

KPIとは

KPI(Key Performance Indicator)とは、達成したい目標に対して、どの程度進んでいるかを示す指標です。

日本語では「重要業績評価指標」と訳されます。

KPIを設定することで、コンテンツの効果測定ができるだけでなく、改善点を把握できます。

KPIの設定方法

KPIの設定方法は、以下のようになります。

  1. KGIを設定する
  2. KPIを設定する
  3. KPIツリーを作成し、矛盾がないか確認する

KGI(Key Goal Indicator)とは、企業が目指す最終的な定量目標のことです。

KPIは、KGIを達成するための中間指標です。

KPIを1つずつクリアしていけば、KGIを達成できるとイメージするとわかりやすいでしょう。

今回の場合、KGIはコンテンツマーケティングを通して解決したい自社の課題となります。

その課題解決に必要な要素を、KPIとして設定しましょう。

KPIの例

KPIの例としては、以下のようなものがあります。

  • アクセス数
  • コンバージョン率
  • 売上げ
  • 顧客満足度
  • リピート率
  • クリック数
  • 離脱率

達成したいKGIに合わせて、適切なKPIを設定しましょう。

なお、以下の記事ではKPIの詳しい設定方法を解説しています。

より詳しいKPI設定方法が知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

関連記事:オウンドメディアのKPIとは?目標とフェーズ別の指標設定方法を解説

手順⑧具体的な計画を決める

次に、具体的なコンテンツ制作の計画を立てます。

まずは、担当者と担当内容を決めます。

「誰が」「何を」「どこまで行うのか」といったことや、外注する部分について明確にしておきましょう。

次に、コンテンツの公開期間や頻度、更新のタイミングを検討します。

リリース後のアフターフォローや、反響に応じた対応策もあらかじめ計画しておきましょう。

公開前にはチェックリストを用意して検証を行い、内容の精度を高めていきます。

以上のように、具体的なコンテンツ制作の計画を明確にすることで、無駄な時間や手間を省き、効果的なコンテンツ制作に取り組めます

手順⑨コンテンツを制作する

ここまで準備をしてはじめて、コンテンツの制作を行います。

コンテンツ制作の手順は以下の通りです。

1.主題の決定

まずは、ターゲットが興味を引く主題を決定しましょう。

ターゲットの求める情報や興味、関心事を把握することが大切です。

2.構成の作成

主題が決まったら、コンテンツの順序や構成を考えましょう。

最初に問題提起することや、テーマを明確にすることで、ユーザーに伝えたいことが伝わりやすくなります。

3.コンテンツの制作

事前に作成した構成に従って、コンテンツ制作を進めましょう。

ターゲットの求める情報や、具体的な事例などを盛り込むことで、ユーザーにとって有益な情報を提供できます。

4.校正と修正

コンテンツが完成したら、校正や修正を行い、ユーザーの利便性を確認しておきましょう。

  • 文章は読みやすいか
  • 写真は見やすいか
  • 動画の流れは自然か
など、ユーザーが違和感なく利用できるようにしておきましょう。

また、情報の正確性やバランスの取れた内容にすることも大切です。

5.公開と配信

校正と修正が完了したら、コンテンツを公開しましょう。

手順⑩効果測定を改善をする

戦略を立てて施策を実施しても、必ず思い通りの結果になるわけではありません。

そこで重要なのが効果測定と改善です。

効果測定と改善を繰り返すことでより質の高いコンテンツを提供でき、ユーザーの満足度を上げられます

「コンテンツを配信したら終わり」ではなく、PDCAを回して、目標の達成を目指しましょう。

コンテンツマーケティングで成果を出す戦略設計のコツ

コンテンツマーケティングで成果を出す戦略設計のコツ

ここで、コンテンツマーケティングで成果を出す戦略設計のコツを10個紹介します。

目的を明確にする

まずはコンテンツマーケティングを通して何を達成したいのか、目的を明確にしましょう。

  • コンバージョン率を上げる
  • ブランドイメージを高める
  • 集客を増やす
など、目的はさまざまでしょう。

目的に応じて活用する施策や配信するコンテンツが変わってきます

何を目指すのかをはっきりさせ、目標達成のための施策を打ち出しましょう。

ROI(投資対効果)を明確にする

ROIとは、投資対効果のことです。

マーケティングにおいて広告費やコンテンツ制作費を投資する際に、その費用に見合う効果がどの程度得られるかを表します

ROIの重要性

ROIを明確にすることは、マーケティング戦略を立てる上で欠かせない要素となります。

なぜなら、投資した費用に対してどれだけの効果を得られているかを把握することで、戦略を改善するための具体的な施策を実施できるからです。

ROIを上げるための施策としては、ターゲットのニーズに合わせたコンテンツ制作や広告配信、リマーケティング施策の導入、コンテンツの改善などがあります。

さらに、SEO対策やSNSなどを活用した集客施策も、ROIを上げるためには重要な要素となります。

ROIの計測方法

ROIを計測する際には、以下の式を用いて算出することが一般的です。

ROI=(収益-費用)÷費用×100(%)

また、ROIを計測する際には、各種ツールを活用することが重要です。

その理由は、ROIの計測に必要なデータの収集を容易にしてくれるからです。

例えば、Webサイトの場合は、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを用いて、コンテンツのクリック率やコンバージョン数などを把握できます。

競合他社を分析する

自社の施策について効果検証を重ねるだけでなく、競合他社のコンテンツマーケティング施策の分析も行いましょう。

自社との共通点や違いを分析することで、新たな施策につながる可能性があります

例えば、実際に他社のメールマガジンに登録してみると、ユーザー目線でコンテンツを閲覧できるので、新たな気づきがあるかもしれません。

また、自分自身がコンバージョンした経験を記録しておくことも重要です。

自分が商品購入に至った決め手を覚えておくことで、新たな施策につながります。

フレームワークを用いた現状把握・分析を行う

フレームワークを用いた現状把握・分析は、マーケティング施策の成功に欠かせません。

フレームワークを用いることで、ターゲット層のニーズを把握し、最適なコンテンツを制作できます。

ここでは、SWOT分析とクロス分析について紹介します。

SWOT分析

SWOT分析は、企業やブランドの現状を把握し、問題点や改善点を明確化するためのフレームワークです。

SWOTは

  • Strengths(強み)
  • Weaknesses(弱み)
  • Opportunities(機会)
  • Threats(脅威)

の頭文字を取ったもので、それぞれの要素を分析し、企業やブランドの現状を整理できます。

内容や具体例は以下のとおりです。

内容 具体例
Strengths(強み) 企業やブランドの強みを分析する
  • 自社製品の品質
  • 特定の市場での地位や知名度
Weaknesses(弱み) 企業やブランドの弱みを分析し、改善点を洗い出す
  • 競合他社と比較して自社製品が劣っている点
  • 販売戦略の欠陥
Opportunities(機会) ビジネスチャンスや成長の機会を分析する
  • 新しい市場進出の可能性
  • 新製品の開発
Threats(脅威) 企業やブランドに影響を与える可能性のある脅威を分析する
  • 競合他社の攻勢
  • 消費者の嗜好の変化

SWOT分析を正しく行うことで、企業やブランドの現状を客観的に把握できます。

また、得られた情報をもとに、より効果的なビジネス戦略の立案や、改善点の洗い出しが可能となります。

クロス分析

クロス分析は、データの異なる視点からの相関関係を分析する手法です。

例えば、売上データを地域や商品カテゴリーごとに分け、その関係性を調べられます。

この分析を行うことで、ターゲットの属性やニーズに合わせた効果的な施策が打てます

また、他の施策との比較もできるため、ROIを算出する際にも役立つでしょう。

ただし、正確な分析を行うためには、データ収集や分類方法などに注意が必要です。

膨大なデータを扱うために、分析ツールの使用や専門家の協力が不可欠となります。

適切な分析を行い、的確な施策を打ち出すことで、ビジネスの成長につなげていきましょう。

カスタマージャーニーマップを作り込む

カスタマージャーニーマップを作り込むことにより、顧客がどのようなプロセスを経て商品やサービスを購入しているのかを明確できます

そして、カスタマージャーニーマップに合わせたマーケティング戦略を展開でき、購入促進につなげられます。

ユーザーのニーズに合ったコンテンツを配信する

コンテンツマーケティング最大の目的は、コンテンツによる情報提供を通して、ユーザーの抱える悩みや課題を解決することです。

そのため、ユーザーニーズに合ったコンテンツを配信できるかが、コンテンツマーケティング成功の大きな鍵となります。

以下のポイントを押さえて、ユーザーニーズに合ったコンテンツを配信しましょう。

ニーズを汲み取る

まずは、ユーザーが抱える問題やニーズを深く理解することが求められます。

調査やアンケート調査などを活用し、具体的な問題や欲求を明確にしましょう

課題解決につながるコンテンツを制作する

ユーザーが抱える問題に対して、課題解決につながるコンテンツを制作しましょう。

例えば、コンテンツを通じて商品やサービスの使い方を解説することで、ターゲットのニーズに応えられます

ユーザーが共感できるストーリー性を持たせる

単なる情報提供にとどまらず、

  • このような悩みを持っている方がいるかもしれない
  • 自分も同じような経験をしたことがある
といった共感できるストーリーを盛り込むことで、ユーザーとの結び付きを深められます

利用者の声にも耳を傾ける

コンテンツの制作にあたっては、実際に利用した人の声にも注意を払いましょう。

クチコミやSNS上での反応などから、改善点や新たなニーズをつかめます

フォーマットにもこだわる

テキストだけにとどまらず、画像や映像などの多様なフォーマットを活用することで、読者の興味を引き付けられます

また、ターゲット層に合わせてフォーマットを選ぶことも大切です。

成果が出るまで最低でも1〜2年は見込んでおく

コンテンツマーケティングは、成果が出るまでに時間がかかることが一般的です。

成果が出るまで最低でも1〜2年は見込んでおきましょう。

ただし、淡々とコンテンツを配信しているだけでは、時間が経っても成果が出にくいことがほとんどです。

そのため、コンテンツの見直しや改善を繰り返すことで、コンテンツの質を高めていきましょう。

コンテンツを継続的に制作できる体制を整えておく

コンテンツマーケティングは、すぐに成果を出すのが難しいため、継続的に制作できる体制を整えておくことも重要です。

以下のポイントを意識して、協力できる体制作りを行いましょう。

  • 常に新しいアイデアを出すための環境を整える
  • スキルの向上を図る
  • スケジュールを管理する
  • チーム内で円滑なコミュニケーションを図る

コンテンツ同士を連携させる

コンテンツマーケティングを行う上で、単発的なコンテンツではなく、複数のコンテンツをつなぎ合わせてメッセージを伝えることが重要です。

そのためには、コンテンツ同士を連携させることが大切です。

まずは、同じテーマで複数のコンテンツを作成し、ブログやSNSなどで相互にリンクを貼り合うことで、ユーザーを自社のWebサイト内に誘導できます。

また、動画やインフォグラフィックなどを活用することで、よりインパクトのあるコンテンツを制作できるでしょう。

さらに、ユーザーが求めるコンテンツを提供するためには、カスタマージャーニーマップを活用し、ユーザーが入手したい情報を段階的に提供することが必要です。

例えば、商品ページに製品の詳細情報を掲載するのではなく、まずは気になる商品に関するメリットや使用するシチュエーションを提供します。

その後、より詳細な情報を提供することで、ユーザーの興味を引き、購買につながる可能性が高まります。

最後に、コンテンツ同士を連携させることで、Webサイト内の滞在時間やページビュー数を増やし、リピーター化を促進できます

定期的なコンテンツの更新や適切なナビゲーションの設計が必須です。

成功事例を参考にする

成功事例を参考にすることで、他社の成功体験を学べます。

どのような手法でどの程度の成果があったのかを分析し、自社に適用できるかどうか検討しましょう

成功事例の見つけ方

成功事例は、インターネットやSNSなどで簡単に検索できます。

特に業界内の専門情報サイトやブログ、セミナーなどでは、より具体的で実践的な情報が得られます

成功事例を自社に適用するためのポイント

成功事例を自社に適用するためには、以下のようなポイントがあります。

  • 同じ業種、サービス、ターゲット層の企業を選ぶ
  • 成功した原因を理解し、自社にも同じ手法が適用できるかどうかを検討する
  • 成功するために必要な条件を確認し、自社でもその条件を揃えられるかどうかを検討する

成功事例を活用した具体的な手法

成功事例の具体的な活用方法は以下の通りです。

  • 成功事例の分析と比較を行い、自社の戦略の改善点を把握する
  • 成功事例をベンチマークし、自社の目標を設定する
  • 成功事例に共通する特徴・手法を抽出し、自社の戦略に取り入れる
  • 成功事例を顧客に紹介することで信頼感を高め、売上を増やす

なお、以下の記事ではコンテンツマーケティングの成功事例を、日本国内と海外合わせて25個紹介しています。

ぜひ参考にしてください。

関連記事:コンテンツマーケティングの成功事例25選!日本・海外併せて紹介

アウトソーシングもコンテンツマーケティング戦略の1つ

アウトソーシングもコンテンツマーケティング戦略の1つ

ここまで、コンテンツマーケティングの戦略を立てる手順とコツを紹介してきました。

やることや気を付ける点が多く「自分たちだけでできるだろうか」と、不安に思っている方も多いでしょう。

実際に、コンテンツマーケティングを成功させるには、さまざまな知識やスキルが必要です。

すべてを自社だけで賄おうとすると、膨大な時間とリソースがかかります。

そのうえ、確実に成果が出るとは限りません。

そこでおすすめなのが、コンテンツマーケティングを支援している会社にアウトソーシングすることです。

プロに任せることで、自社だけで取り組むより短い期間で、着実な成果が期待できます

また、社内リソースを最小限に抑えてコンテンツを量産できるうえに、会社によっては内製化までサポートしてくれる場合もあります。

もし「自社だけでコンテンツマーケティングに取り組むのは不安」と感じている方は、アウトソーシングも検討してみてください。

コンテンツマーケティング支援に強い企業3選

コンテンツマーケティング支援に強い企業3選

最後に、コンテンツマーケティング支援に強い企業として

  • テクロ株式会社
  • 株式会社ウィルゲート
  • 株式会社ルーシー
の3社を紹介します。

テクロ株式会社

引用:テクロ株式会社

テクロ株式会社の強み

弊社テクロは、BtoBのコンテンツマーケティング支援を行っています。

得意分野は、リード獲得を増やすことに特化したオウンドメディア運用です。

今まで蓄積してきたノウハウを活かし、オウンドメディア運用に必要な施策すべてを一括して運用代行します。

1年で1万PVから132万PVに増加した事例やお問い合わせが10倍になった事例もあります。

記事作成や更新作業といった実行部分も一緒に作業を進めるため、一揆貫通で依頼することも可能です。

また、お客様との密なコミュニケーションを大切にし、ニーズに応じたサービスを提供しています。

テクロ株式会社の実績事例

  • 株式会社ジェイアンドユー
    多くのキーワードで上位表示を達成し、PV数もアップ。他業種からの問い合わせも増加。
  • 株式会社soraプロジェクト
    PV数が6倍、資料ダウンロード数が0件から43件に増え、問い合わせ数も1.5倍に増加。
  • 合同会社Sampaguita
    問い合わせ数10倍を達成し、リードの質も向上。
ホームページ テクロ株式会社
実績紹介 導入事例
所在地 東京都渋谷区松濤1-28-2ワークコート渋谷松濤
主なサービス
  • BtoB特化のコンテンツマーケティング支援サービス
  • リード育成強化サービス
  • BtoBマーケティングコンサルティング

お問い合わせはこちら

株式会社ウィルゲート

株式会社ウィルゲート

引用:株式会社ウィルゲート

株式会社ウィルゲートの強み

株式会社ウィルゲートは業界内の老舗企業で、2006年の創業以来7,400社以上と取引した実績を誇ります。

得意分野は、戦略設計から実行支援まで一気貫通で行うSEOコンサルティングサービスです。

SEO歴14年以上の中で蓄積された膨大なデータを元に、コンサルタント、アナリスト、ライターが、成果を出す戦略を一緒に考えます。

また、キーワード選定の際も、売上アップやコンバージョンにつながりやすいキーワードから優先的に対策を打ってくれます。

信頼と実績のある支援会社を探している方におすすめです。

株式会社ウィルゲートの実績事例

  • アドバイザーナビ株式会社
    約200ワードが検索トップ10にランクインし、半年間で月に8万ユーザーが流入するサイトに成長
  • 日本PCサービス株式会社
    データに基づいたSEO対策で、SEO流入・CV数が3倍に増加
  • 株式会社春うららかな書房
    わずか7か月でオウンドメディアへの流入数が目標510%を達成し、Web全体での売上も倍増
ホームページ 株式会社ウィルゲート
実績紹介 支援事例
所在地 東京都港区南青山3-8-38 南青山東急ビル3F
主なサービス
  • コンテンツマーケティング事業
  • セールステック事業
  • M&A事業

株式会社ルーシー

株式会社ルーシー

引用:株式会社ルーシー

株式会社ルーシーの強み

株式会社ルーシーは科学的なアプローチを大切にする会社で、データに基づいた戦略設計とSEOによる質の高いコンテンツ制作が強みです。

直近2年で改善に取り組んだサイトのPV数を、平均で1,129%増加させた実績を誇ります。

コンテンツの分析もサポートしてくれるので、緻密な戦略設計と施策運用ができる会社を探している方におすすめです。

株式会社ルーシーの実績事例

  • 株式会社ホームセレクト
    記事代行サービスにより、PV数が13倍に増加
  • 株式会社LPN
    ECサイトにコンテンツマーケティングを導入し、月間140万PV・月間販売800件超を達成
  • おかざき歯科クリニック
    月間500万PVを達成し、毎月の新規来院患者数が657%増加
ホームページ 株式会社ルーシー
実績紹介 コンテンツマーケティング成功事例集
所在地 東京都港区西新橋2-7-4 CJビル11階
主なサービス
  • コンテンツマーケティング
  • 記事制作代行
  • コンテンツマーケティング研修
  • セミナー  など

なお、以下の記事ではコンテンツマーケティング支援に強い会社を18社紹介しています。

ここで紹介した企業以外にもさまざまな強みを持つ企業を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:【2023年版】コンテンツマーケティングに強い支援会社18選と選び方を紹介

まとめ:入念に戦略を練ってコンテンツマーケティングを成功させよう

入念に戦略を練ってコンテンツマーケティングを成功させよう

コンテンツマーケティングの戦略設計の手順やコツを紹介しました。

最後に、コンテンツマーケティングで戦略を立てる手順を整理しておきますね。

  1. 現状を把握・分析する
  2. ペルソナを設定する
  3. カスタマージャーニーマップを作成する
  4. コンテンツマップを作成する
  5. コンテンツの方針とチャネルを決める
  6. コンテンツの制作体制を構築する
  7. KPIを設定する
  8. 具体的な計画を決める
  9. コンテンツを制作する
  10. 効果測定を改善をする

長期的な施策であるコンテンツマーケティングは、事前にしっかりと戦略を練り、実行する中で改善を繰り返すことで、効果を高められます。

もし自社だけでコンテンツマーケティングに取り組むのが不安なら、アウトソーシングも含めて検討してみてください

なお、弊社テクロでは、BtoB向けのコンテンツマーケティングについて解説した「【BtoBのリード獲得につながる】コンテンツマーケティング施策の始め方」を発行しています。

コンテンツマーケティング成功の秘訣や、コンテンツマーケティングによってお問い合わせ数が0件から168件に増加した事例などを紹介しています。

これからコンテンツマーケティングを始める方や、現在のコンテンツマーケティングを見直したい方は、ぜひご活用ください。

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