オウンドメディアでマネタイズする3つの方法と5つのステップ
オウンドメディアは、商品やサービスを広く周知したり、自社の認知度を高められるマーケティング手法です。
オウンドメディアをうまく活用することで、長期的な集客効果を得られることから、マーケティングに導入する企業が増えています。
しかし、オウンドメディアをマネタイズするにはある程度のマーケティングの知識が必要です。
そこで今回は、オウンドメディアでマネタイズする方法について解説します。
ポイントや注意点についても解説しているため、オウンドメディアの運用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
オウンドメディアの本質はマネタイズではない
オウンドメディアは、単に広告収入を得るための媒体ではありません。
本質は、企業などが自社のブランドや商品・サービスの価値を伝えることです。
つまり、顧客満足度やブランドイメージの向上が主な目的です。
商業メディアとは違い、オウンドメディアは自社の情報発信が中心であり、編集方針にもある程度の自由度があります。
そのため、よりクリエイティブで有益なコンテンツを提供し、読者からの共感や信頼を得られる点が特徴です。
ただし、オウンドメディアでマネタイズすることも十分可能です。
ポイントをおさえながらオウンドメディアを運営することで、企業にとっての収益源に変化できます。
オウンドメディアの目的
オウンドメディアは、企業が自社のブランドや商品を紹介するために作成するメディアです。
目的は、読者への情報提供を提供することで、ブランドイメージの向上や顧客の獲得などを実現することにあります。
例えば、会計サービスの企業が経理のテクニックを紹介する記事を作成した場合、商品の説明や紹介文を含めた上で「経理はツールなども活用すると便利だ」と提示できます。
消費者に直接アプローチをかけ、商品にただ価格をつけるだけでなく、製品の「意味」を明確にして販売できるのです。
したがって、オウンドメディアは単なる情報発信の場ではなく、企業と消費者をつなぐ重要な媒体です。
以下の記事では、オウンドメディアの目的や運営方法について詳しく解説しています。
オウンドメディアの作成に興味がある方は、ぜひこちらもあわせてご覧ください。
関連記事:オウンドメディアの目的・役割とは?詳しい手順と活用事例を紹介!
オウンドメディアと商業メディアとの違い
オウンドメディアは、自社の商品やサービスと直接関係がある情報を提供することが主な目的です。
そのため、情報の質や信頼性を高めることで、読者の信頼を得ることがポイントです。
結果的に、自社の認知を高めることや顧客との関係性の構築ができます。
一方で商業メディアは、作成した記事で広告収益などを獲得するメディアです。
つまり、直接的に商品の購入を誘ったり、広告先にアクセスさせることが目的となります。
よって、記事の内容が広告主やスポンサーに影響されることもあります。
オウンドメディアと商業メディアは似ていますが、最終的な目標が異なる点に注意しましょう。
マネタイズに向いているメディアの特徴
マネタイズ向いているオウンドメディアの特徴は以下の2つです。
- 需要が高く、更新頻度が高い
- 記事の独自性が高い
利用者からの需要が高く、定期的に更新されるコンテンツはマネタイズに向いているメディアといえます。
コンテンツの需要が高いメディアは多くの利用者にアクセスしてもらえるため、より収益を生み出しやすくなります。
また、コンテンツの内容が独自性が高く、差別化ができるものである場合もマネタイズに向いているメディアです。
他のメディアとの差別化する点を盛り込むことで、ユーザーに見てもらえて収益が期待できます。
差別化の例は、特定の記事や特定のジャンルに力を入れたり、ユニークなコンテンツを提供するなどです。
つまり、オウンドメディアを収益化するためには、独自性のあるコンテンツで一定の読者が存在していることが条件といえます。
SEOをはじめとする適切な運営を実施し、オウンドメディアを成長させることがマネタイズのポイントです。
オウンドメディアでマネタイズする4つのメリット
オウンドメディアでマネイタイズするメリットには、以下のようなものがあります。
- 広告と収益を両立できる
- 自社のブランディングができる
- 見込客を獲得できる
- 広告コストを削減できる
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
メリット1:広告と収益を両立できる
オウンドメディアは、自社のブランドをプロモーションする場として機能します。
マネタイズの仕組みを取り入れることによって、オウンドメディアから収益を上げることも可能です。
例えば、広告を掲載することにより、広告主から報酬が得られます。
また、広告主によっては、特定の商品やサービスを紹介する記事を執筆してもらい、さらなる報酬を支払うこともあります。
ただし、自社の事業領域とかけ離れているメディアは、ブランディングの効果が薄くなる可能性もあるため、バランスを保つことが重要です。
メリット2:自社のブランディングができる
オウンドメディアは、自社の商品やサービスを宣伝する場として最適です。
膨大な数の読者を獲得でき、自社のブランドイメージの向上が図れます。
また、自社の商品やサービスを紹介する記事を執筆できるため、読者が興味を持ってくれる可能性が高くなります。
さらに、自社の製品やサービスに興味を持ったユーザーが購入に至ることで、オウンドメディアから直接収益を得ることも可能です。
ただし、直接的に商品やサービスのアピールをするだけでは、自社のブランディングにはつながりません。
大切なことは、オウンドメディアを通してユーザーに有益な情報を提供し、信頼を得ることです。
そのため、オウンドメディアで自社のブランディングを行う場合は、長期的な目線で顧客との付き合い方を考えることがポイントです。
メリット3:見込み顧客を獲得できる
オウンドメディアの記事は読者に向けて情報を伝えるだけでなく、自社の商品やサービスを紹介し、見込み顧客を獲得することもできます。
ストーリー性の高い記事の紹介により、読者は自社の商品やサービスに興味を持ち、購入しようという意欲を高められるのです。
また、すぐに購入につながらなかった場合も、メルマガ登録やお問い合わせフォームを設置することで見込み顧客化が狙えます。
企業と顧客との接点として、オウンドメディア本来の役割を活用しましょう。
メリット4:広告コストを削減できる
広告掲載には、掲載する場所に対して料金を支払わなければなりません。
しかし、オウンドメディアでは自社がコンテンツを制作し、自社のWebサイト上に掲載するため広告コストを削減できます。
また、自社の事業領域に関連性の高い記事を執筆することで、より温度感の高いユーザーの流入させることも可能です。
例えば、ユーザーが検索する悩みに関する解決案として、自社の製品やサービスを紹介する記事を制作すれば、悩みをインターネットで検索したユーザーの流入が見込めます。
さらに、オウンドメディアは一度掲載したコンテンツが、半永久的に残り続ける点も大きなメリットです。
オウンドメディアでマネタイズする2つのデメリット
オウンドメディアのマネタイズにはメリットもある一方でデメリットもあります。
特に以下の2点には注意が必要です。
- オウンドメディア本来の目的を見失う
- 成果が出るまでに時間がかかる
あらかじめデメリットを把握しておくことで、適切なオウンドメディアの運用ができるようにしましょう。
デメリット1:オウンドメディア本来の目的を見失う
オウンドメディアの本来の目的は、自社ブランドをアピールすることであり、マネタイズすることではありません。
しかし、マネタイズを目的にすると、本来の目的を見失うため注意が必要です。
企業が過度に広告に依存することで、読者が自社の記事への興味を失う可能性があります。
また、広告主やスポンサーとの契約によって、自社の事業領域から離れたメディアになるケースもあります。
そのため、オウンドメディアでマネタイズする際は、本来の目的を明確にした上で取り組むようにしましょう。
特に、アフィリエイトなどの広告を利用する際は、読者にオウンドメディア自体が有益だと思わせるような細かい工夫が必要です。
デメリット2:成果が出るまでに時間がかかる
オウンドメディアでのマネタイズは、成果が出るまでに時間がかかることがあります。
記事自体に一定数の読者がいなければ、収益を上げられません。
そのため、マネタイズのためにはオウンドメディア自体を成長させることが不可欠といえるでしょう。
コンテンツの質の向上や、集客のためのSEO、SNSでの宣伝活動などが必要です。
これらの結果が出るまでには時間がかかることがあり、成果を見極めるためにも長期的な視点が求められます。
オウンドメディアのマネタイズを検討する際は、長期的な戦略を練ることが重要です。
オウンドメディアでマネタイズする3つの方法
ここからは、オウンドメディアで収益を得る具体的な方法を紹介します。
オウンドメディアでマネタイズする方法としては、以下のようなケースが考えられます。
- オウンドメディアを自主事業に貢献させてマネタイズする
- オウンドメディアで広告収入を獲得する
- オウンドメディアに有料コンテンツを設置する
それぞれの方法について、いくつかの手法に分けて解説します。
方法1:オウンドメディアを自主事業に貢献させてマネタイズする
オウンドメディアでマネタイズする方法として、自主事業に貢献させることがもっともストレートな方法です。
例えば、オウンドメディアに訪問者を集め、製品やサービスの購入へ誘導をすることで自社事業への直接マネタイズができます。
また、オウンドメディアから問い合わせを獲得し、ビジネスチャンスへつなげることも有効な手段です。
ここでは、オウンドメディアを自主事業に貢献させてマネタイズする方法について解説します。
オウンドメディアの訪問者から直接マネタイズする
オウンドメディアによって自社の製品やサービスをアピールすることで、訪問者から直接収益を得られます。
重要なのは、オウンドメディアによって訪問者との関係性を築き、直接的な収益につなげることです。
そのためには、しっかりとニーズを持った顧客を誘引できるようなオウンドメディアの運営が重要です。
オウンドメディアの戦略設計や適切なキーワード選びによって、ターゲットユーザーへアプローチできるようにしましょう。
オウンドメディアから問い合わせを獲得する
オウンドメディアを活用することで、ユーザー問い合わせを獲得できます。
自社に興味を持ったユーザーからの問い合わせは、見込み客としてビジネスチャンスを生み出せる重要なポテンシャルを持っています。
例えば、商品やサービスに関するお問い合わせをしてくるユーザーは、自社の事業に興味を持っている可能性が高く、適切に応えることで顧客化が狙えるでしょう。
オウンドメディアから問い合わせを獲得するには、コンテンツや記事に問い合わせを促すフォームを設置するなどの工夫が必要です。
メールアドレスなどの情報を獲得する
オウンドメディアを通して、訪問者からメールアドレスなどの情報を獲得することもマネタイズに貢献する方法の1つです。
定期的な情報配信やキャンペーンなどを通じて、顧客リレーションシップを強化することで、次のマーケティングにつなげられます。
例えば、メールマガジン配信などにより情報を提供することで、顧客とコンタクトをとり続けることが可能です。
メールアドレスなどの顧客情報を獲得するためには、コンテンツや記事に登録フォームを設置するなどの工夫が必要です。
ただし、プライバシーポリシーや利用規約などを明確にするなど、コンプライアンスに関する対策が必要になる点には注意しましょう。
メールマガジンについては、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:メルマガって本当に効果あるの?具体的な効果やメリットを紹介
ユーザーからの認知を獲得する
ユーザーからの認知を獲得することで、ブランドイメージの向上や信頼性の向上などの効果が期待でき、結果的に自主事業の売り上げに貢献させる方法です。
ユーザーからの認知を獲得するためには、コンテンツや記事の質の向上やソーシャルメディアでの情報発信などの工夫が必要です。
多くのユーザーの関心を惹きつけられるようにオウンドメディアの運営を行いましょう。
方法2:オウンドメディアで広告収入を獲得する
オウンドメディアを活用したマネタイズの方法として、SSPやアフィリエイト広告といった広告収入を得るのも手段の1つです。
自社のコンテンツを通して、広告主の製品やサービスを販売もしくは宣伝することで、成果報酬を獲得できます。
ここでは、広告収益によってオウンドメディアをマネタイズする方法について解説します。
SSP
SSPとは、Supply Side Platformの略で、広告収入を得るためには欠かせないツールの一つです。
SSPを導入することで、オウンドメディアに広告枠を設置し、広告を掲載したい広告主に販売できます。
SSPは、広告枠の販売を自動的に行ってくれるため、運用コストがかからない点が魅力です。
例えば、旅行情報を届けるオウンドメディアを運用している場合は、旅行代理店の広告を掲載するなど、親和性の高い領域で自動で配信してくれます。
ただし、広告の単価はオウンドメディアの業界や業種によってばらつきがあります。
また、オウンドメディアへの流入数によっても収益が変わるため、ユーザー数が少ない段階ではマネタイズの効果が薄いこともあるのです。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告は、自社メディアに設置した広告から商品購入などの成果が発生した場合に、報酬を受け取ることです。
アフィリエイト業者との契約が必要ですが、成果が生まれると広告収入につながるため、効果的な広告手段とされています。
広告の単価は広告主によって変わり、消費品やサービスによっては高単価な成果報酬が受け取れます。
ただし、広告からの成果が認められるためには一定の条件が存在したり、広告主の承認を得なければならないケースもあるため、オウンドメディアの自由度が制限されることに注意しましょう。
インフィード広告
インフィード広告は、記事内に自然な形で掲載される広告です。
記事の一覧の中に、溶け込むように並んでいます。
ユーザーが記事を読む過程で、広告に目を向ける可能性が高いため、CTR(クリック率)が高いとされています。
また、記事内容に合わせた広告を掲載するため、読者が広告をクリックしやすい環境が整うこともメリットです。
記事広告
記事広告は、自社メディアに掲載する記事として、広告主の商品やサービスを紹介する広告手段です。
別名、タイアップ広告とも呼びます。
読者の共感を得られる記事を作成することで、広告主の認知度を上げられます。
記事広告の掲載によって得られる広告収入は、自社メディア運営において重要なポイントの一つです。
ただし、オウンドメディアのPV数を一定以上保証する必要があるなど、記事広告の運営には注意すべき点もあります。
また、オウンドメディアのテーマとずれた広告記事を掲載した場合、もともとの読者が離脱してしまう可能性にも注意しましょう。
方法3:オウンドメディアに有料コンテンツを設置する
オウンドメディアでマネタイズする方法として、自社の有料コンテンツを制作することも有効な手段です。
有料コンテンツとしては、以下のようなものが考えられます。
- 有料記事の販売
- サブスクリプション型メディアの配信
- 有料のウェビナーを開催する
それぞれの特徴や具体例について、詳しく解説します。
有料記事の販売
オウンドメディアでマネタイズする方法は、有料記事の販売が挙げられます。
例えば、読者にとって有用な自社が持つノウハウを盛り込んだ記事を販売することで、コンテンツに値段をつけて販売することなどが挙げられます。
オウンドメディアには多くのユーザーが訪れますが、そこで自社が提供する独自の記事や分析記事などを提供してニーズに応えることで、売上を伸ばすことが可能です。
また、有料のコンテンツにすることで、無料のコンテンツに比べて質の高い記事として認知されます。
有料記事は、読者にしっかりとした知識を提供できることが前提のため、読者からの信頼性を高められるようなコンテンツを制作しましょう。
サブスクリプション型メディアの配信
もう一つの方法としては、サブスクリプション型メディアの配信があります。
メディア配信を月額会員制で実施することで、特定のユーザーに対して特別な記事や情報を配信できます。
サブスクリプションによる収益は、安定した収益の獲得が見込めるためオウンドメディアの収益確保に有効です。
また会員になることで、特定の会員限定コンテンツが手に入るため、読者にとってもメリットが多いシステムです。
有料のウェビナーを開催する
有料のウェビナーを開催することも有効です。
ウェビナーとは、Web上で行われるセミナーのことで、特定のテーマを中心に解説や情報提供などが行えます。
例えば、特定のニーズを持ってオウンドメディアに流入したユーザーに対して、ウェビナーを開催して直接コミュニケーションを取れる場を獲得できます。
ウェビナーの形式では、参加者から質問を受けられるため、ダイレクトなフィードバックを得ることも可能です。
ウェビナーは、ユーザーとの関係性を構築し、商品やサービスのプロモーションにもつなげる手段として有効です。
ウェビナーについて詳しく知りたい場合は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:ウェビナーの意味とは?メリット・デメリットや便利なツール6選を解説!
オウンドメディアをマネタイズ化する5つのステップ
オウンドメディアは、正しい手順で運営することで、企業とユーザーを結ぶマーケティング手段として機能します。
ただし、オウンドメディアで収益を獲得する場合は、別のステップが必要です。
ここでは、オウンドメディアでマネタイズするための手順を以下の5つのステップに分けて解説します。
- オウンドメディアの戦略を決める
- CTRを高める
- サイトの回遊率を高める
- CVを獲得する
- PDCAサイクルを回して改善をする
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
ステップ1:オウンドメディアの戦略を決める
オウンドメディアをマネタイズ化する前に、メディアがどのような戦略で運営されているのかを把握しましょう。
例えば、大まかに以下のように分類できます。
- 自社の商品を紹介し、販売するためのメディア
- 外部広告を掲載し収益を上げるためのメディア
- 読者に提供する情報で集客し、企業のブランディングを行うためのメディア
メディアの目的によって、収益化をする方法が変わります。
戦略が決まったら、前述したオウンドメディアでマネタイズする方法で紹介した施策を活用して、どのように収益を得るかを検討しましょう。
オウンドメディアの戦略の決め方については、以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:オウンドメディアの戦略の立て方とは?手順や成功のポイントを紹介
ステップ2:CTRを高める
CTR(クリックスルーレート)を高めることが広告収益を上げる重要な要素です。
CTRを高める方法は多岐に渡り、細かく対策をすることがポイントです。
例えばオウンドメディアのPV数を上げることでユーザーの分母を増やしたり、コンテンツの質を高めることでユーザーの満足度を高めることが考えられます。
また、広告以外のCTA(Call to Action)を設置し、読者にアクションを促すこともCTR向上につながるでしょう。
ステップ3:サイトの回遊率を高める
サイトの回遊率を上げることはページビューの増加につながります。
また、読者がより多くのページを閲覧すると、読者にとって価値のある情報を発信できます。
サイト内でコンテンツの関連性をデザインすることで、読者に多くの情報の提供が可能です。
ステップ4:CVを獲得する
オウンドメディアでマネタイズする場合は、CTAを設置してコンバージョンを獲得することが重要です。
コンバージョンを促すためには、ユーザーをスムーズに誘導できる導線を整える必要があります。
例えば、特定の疑問を解決するためにサイトに訪れたユーザーが、さらなる情報が欲しくなるようなコンテンツを作成することで、ウェビナーへの参加につなげるなどです。
一連の流れを意識するよう心がけます。
ユーザーがどのようなニーズでオウンドメディアを訪れ、何を解決したいのかを考えるなど、ユーザー視点で物事を考えましょう。
ステップ5:PDCAサイクルを回して改善をする
マネタイズを成功させるためには、常にPDCAサイクルを回して改善することが必要です。
どのような戦略や方法を採用しようとも、メタデータやアルゴリズムは変化し続けています。
そのため、変化に合わせて戦略を修正したり、付加価値を提供する改修などのアクションが必要です。
常に収益化の状況をチェックしつつ、どこを改善することで最大化ができるのかを確認しましょう。
オウンドメディアの企画方法から知りたい場合は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:オウンドメディア企画書の作り方を設定項目とともに解説!
オウンドメディアでマネタイズするポイント
オウンドメディアでマネタイズするためには、以下のポイントをおさえることが重要です。
- 複数のマネタイズ方法を組み合わせる
- 中長期的な戦略を立案する
- ユーザーが自然に購入できる導線を作る
- CTAはシンプルにわかりやすくを意識する
- 外部企業への委託も検討する
ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
複数のマネタイズ方法を組み合わせる
オウンドメディアでマネタイズするためには、1つの方法だけに依存せず、複数の方法を選択し組み合わせることが大切です。
例えば、広告収入やアフィリエイト収入だけに頼らずに、スポンサー企業とのタイアップ、有料プランやコンテンツの提供など多角的な収益源を持つことが必要です。
オウンドメディアのターゲットや運営戦略によって、効果的なマネタイズの方法が変わるため、自社にあった仕組みを導入するようにしましょう。
中長期的な戦略を立案する
オウンドメディアでマネタイズするには、中長期的な戦略の立案が必要です。
オウンドメディアを収益化するデメリットでも解説した通り、メディアで収益が獲得できるようになるまでには時間がかかります。
また、効果的なメディアを運営するためには、定期的にコンテンツの更新が求められます。
コンテンツを作成するためにもリソースが必要になることから、しっかりと戦略的に取り組むことが重要です。
ユーザーが自然に購入できる導線を作る
オウンドメディアでマネタイズするには、ユーザーが自然に商品やサービスを購入できる導線を作ることが大切です。
例えば、記事の中で商品の紹介をする場合は、紹介文中に直接リンクを挿入するようにすることで、ユーザーが意識せずに商品購入に至る道筋を作ることが可能です。
オウンドメディアを訪れる読者の目線を意識することで、より効果的に収益が挙げられる導線を作りましょう。
CTAはシンプルにわかりやすくを意識する
CTA(Call-To-Action)を設定する場合は、シンプルにわかりやすく設定することが大切です。
例えば、「今すぐ購入」「無料お試しはこちら」「詳しくはこちら」など、ユーザーが一目で理解できるようなキャッチフレーズを用いてCTAを設定しましょう。
ただし、広告の意識が強いCTAを設置した場合、情報を求めて流入したユーザーの離脱を招く場合があります。
オウンドメディアの目的を明確にしたうえで、バランスを保つことが求められます。
外部企業への委託も検討する
すでに解説した通り、オウンドメディアの運営には適切な知識とリソースが必要です。
自社でノウハウやリソースが補えない場合は、外部の企業に委託することも検討しましょう。
伴走型のオウンドメディア代行企業を利用すれば、将来的にオウンドメディアの運用を内製化したい場合にも有効な手段となります。
外部企業への委託を検討している場合は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:オウンドメディア運用代行5選を徹底比較!メリットやサービス内容も紹介
オウンドメディアをマネタイズ化する注意点
オウンドメディアは、一度公開することで半永久的にWeb上に残り続けるため、定期的な収益を獲得する手段として有効な方法です。
しかし、オウンドメディアの収益化には注意点もあります。
オウンドメディアでマネタイズする注意点は、以下の3つです。
- オウンドメディアの目的を正しく見極める
- 収益が出るまでに時間がかかる
- Webマーケティングの知識が必要
いずれも効果的に収益を上げるためにおさえておきたいポイントのため、事前に把握しておきましょう。
オウンドメディアの目的を正しく見極める
オウンドメディアをマネタイズするにあたって、まずはオウンドメディアの目的を正しく見極めることが重要です。
例えば、ブランド認知度向上、商品のプロモーション、顧客ロイヤリティの向上などさまざまな目的があります。
オウンドメディアの目的がずれてしまうと、メディアに記載されている情報とユーザーのニーズに相違が生じることで、読者が途中で離脱してしまう可能性があります。
結果的にうまく収益化できないケースもあるため、それぞれの目的に合わせた収益化戦略を立てることが必要です。
将来的にマネタイズできるように戦略を練る
オウンドメディアをマネタイズするには、多くの場合時間と投資が必要です。
収益を出すためには、まずはコンテンツを充実させ、良質なフォロワーを集める必要があります。
また、広告やアフィリエイトなどの収益化の手段を見つけることも必要です。
収益化ができるようになるまでには時間がかかるため、焦らずにコツコツとオウンドメディアを運営し、着実に成長させることが必要です。
Webマーケティングの知識が必要
オウンドメディアを成功させるためには、Webマーケティングの知識が必要です。
例えば、SEOやSNSの活用、メルマガなど、オウンドメディアの運営において欠かせない知識です。
また、分析力や最新のトレンドにも敏感であることが求められます。
これらの知識を持っていることで、より効率的にマネタイズすることが可能となります。
自社でノウハウを持ったリソースを確保できない場合は、マーケティグ支援会社への外部委託などの検討をしましょう。
Webマーケティングの基礎を学びたい場合は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:Webマーケティングとは?基本の知識、施策の方法を詳しく解説
オウンドメディアのマネタイズの成功事例
最後にオウンドメディアでマネタイズに成功している事例を紹介します。
自社のオウンドメディアで収益を上げるために、ぜひ参考にしてみてください。
サイボウズ株式会社
引用:サイボウズ株式会社
サイボウズ株式会社は、自社のオウンドメディアとして「サイボウズ式」を運営しています。
サイボウズ式の特徴は、自社の製品やサービスを紹介する記載はほとんどないことです。
オウンドメディアの読者にとって有益な情報を届けることを優先しているため、一見するとマネタイズのポイントがありません。
しかしサイボウズ式は、自社の認知やブランディングの役割を担っており、結果的に自社事業への貢献ができているマネタイズの事例です。
株式会社資生堂
引用:株式会社資生堂
株式会社資生堂では「Watashi+」というオウンドメディアを運営しています。
Watashi+では、「化粧品や美容についての質問・お悩みに、さまざまな方法で答える」をコンセプトに、スキンケアやメイクに関する情報発信を行っています。
美容に関連する情報とともにオンラインショップへのリンクを設置することで、オウンドメディアから直接マネタイズができることが特徴です。
ユーザーとしても気になった商品をすぐに購入できるため、導線もしっかりと定められています。
また、メールマガジンの配信と組み合わせること、オウンドメディアから顧客とのつながりを作ることも成功しており、まさにマネタイズの好事例となっています。
自社の状況に合わせてオウンドメディアをマネタイズ化しよう
今回は、オウンドメディアでマネタイズする方法について解説しました。
オウンドメディアは、商品やサービスを広く周知したり、自社の認知度を高めるために効果的な手法です。
オウンドメディアを活用することで、長期的な集客を獲得しながらマネタイズができます。
ただし、今回紹介したようにマネタイズにはさまざまな方法があり、自社にあった収益方法を選ぶことが重要です。
また、オウンドメディアで収益を獲得できるようになるためには、中長期的な戦力をもとに取り組む必要があります。
今回紹介したステップを参考に、ぜひオウンドメディアの収益化を目指してみてください。
テクロではコンテンツマーケティング支援サービスを実施しており、豊富な実績に基づいたオウンドメディア運用代行を実施しています。
「Webメディア作成マニュアル」も無料で配布しているため、ぜひご活用ください。