オウンドメディアをグロースさせる7つの秘訣とは?成功事例も紹介
オウンドメディアの導入や運営を考えている方で、以下の悩みや不安を抱えていませんか?
「サイト内に次のアクションにつながる導線はないのかな?」
「SNSから来た読者は記事を満足して読んでいるかな?」
オウンドメディアのグロースには、データと定性の両面での分析が必要です。
この記事では、グロースさせる7つの秘訣や成功事例を紹介していきます。
オウンドメディア運営でさらなるグロースを目指してしていきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
オウンドメディアのグロースとは?
オウンドメディアのグロースとは、企業が所有するメディアを成長させることをさします。
そもそもオウンドメディアは、読者となるターゲット層に対して、情報発信しながら関係性を築いていくことが目的です。
オウンドメディアは作って終わりではありません。
問題点を改善することで、さらなるグロースが狙えます。
常に改善する意識を持って、オウンドメディア運営をしていきましょう。
オウンドメディアをグロースさせる上で、以下のポイントが重要です。
- コンテンツ戦略
- SEO
- SNS(ソーシャルメディア)の活用
コンテンツを戦略的に更新し、SEOの対策をしていくことで、上位表示ができる可能性が高まります。
SNSを同時に活用することで、拡散力も高まるでしょう。
それぞれの項目を満たすことで、オウンドメディアをグロースできます。
なぜオウンドメディアにグロースが重要なのか?
オウンドメディアのグロースが必要な理由は、世の中の商品やサービスのライフサイクルが短くなっていることが大きく影響しています。
近年、IT技術やAIが日々進歩し続けており、時間をかけて戦略を立てると、サービス・プロダクト投入後すぐに市場も変化してしまう可能性があります。
急スピードで変化し続ける市場にサービスやプロダクトを対応させ、競合よりも常に競争優位性を維持しなければなりません。
そのため、高速の仮説・検証・改善を繰り返し実施していくことが問われます。
オウンドメディアも市場のニーズを汲み取った企画をコンテンツに取り組み、読者を飽きさせないことが大切です。
すると、長くオウンドメディアも利用してもらうことにもつながり、グロースが必要とされるのです。
オウンドメディア運営でよくある失敗
昨今、さまざまな無料のCMSが活用できる状況であり、オウンドメディア参入も容易です。
しかし失敗に終わってしまうパターンもあります。
以下では、オウンドメディア運用でよくある失敗を紹介します。
データ分析が甘い
オウンドメディアを運営する上で、データ分析は非常に重要です。
正確なデータ分析を行わずに記事の作成や広告戦略を進めてしまうと、読者のニーズや興味に合わないコンテンツが提供される可能性があります。
結果的に、読者からの反応やアクセス数が低下し、マーケティング活動に影響も及ぼします。
またサイト分析ツールや広告運用結果の数値だけを見て、PVやUUの上がり下がりの一定の数値データだけで判断するのも危険です。
数値データがどう読者に影響があったのかを効果検証し、さらなる仮説を見つけていきましょう。
データと仮説を織り交ぜた定性分析を繰り返し、総合的に分析することが重要です。
オウンドメディアの分析については、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:オウンドメディアの効果を分析する方法とは?おすすめ分析ツールを紹介
現状維持を続けている
オウンドメディアは常に進化していかなければなりません。
一度成功した方法やノウハウに固執してしまうと「現状維持」の選択をしてしまいがちです。
現状維持を選択すると競合他社との競争力を失い、読者から見放されてしまう可能性も秘めています。
競争力を失わないためにも、常に新たな話題や独自視点のコンテンツ、情報収集の方法を取り入れましょう。
変化しつづけることで、オウンドメディアの成長と共に読者の興味と注目をもってもらい、ファンとしてSNSなどで情報拡散もしてくれる大きな味方になってくれるはずです。
読者ニーズがメディアに反映されていない
そもそもオウンドメディアは読者のために存在するものです。
しかし失敗しているオウンドメディアは、読者となるターゲット層のペルソナ設定や行動プロセスを意識していません。
自分たちの想いや商品やサービスを一方的に宣伝していることが多いです。
読者ニーズを十分に理解せず、自己満足的なコンテンツを提供することで、読者は自然と離れてしまいます。
常に読者とのコミュニケーションを大切にし、リアルな声や要望を反映させていきましょう。
双方向コミュニケーションを実現した証にもなり、メディアを成功させる鍵とも言えます。
さらに運営者側としても熱量をもちながら、読者ニーズをマッチさせたコンテンツを情報発信し続けていくことが重要です。
核となる運営するコンセプトを持ち、運営メンバー間の認識もズレないようメディア運営をしていきましょう。
グロースさせているオウンドメディアの7つの共通点
オウンドメディアでグロースにつながっているメディアにはいくつかの共通点があります。
これらの準備や施策を怠ったまま運用スタートをしてしまうと、後から取り返しのつかない事態になりかねません。
以下では、7つのポイントを紹介していきます。
1.ペルソナ設定をしている
オウンドメディアをどのような方向性で進めていくかを考える上で、訪問してほしい読者像である「ペルソナ」を明確に定めておく必要があります。
ペルソナを設定することで、読者がどのような生活スタイルで、どのようなときにオウンドメディアのサービスを求めるのか、仮説を立てられます。
仮説に基づいてどのようなコンテンツや企画を作っていくかで、メディアの質の向上にもつながっていくため慎重に設定しましょう。
ペルソナを設定するメリットは、
- オウンドメディアの企画が容易に設定しやすくなる
- ターゲットを絞り込み、強みが明確になる
- 運営メンバー間でターゲット人物を共有できる
- 読者視点のオウンドメディアを作れる
などです。
ペルソナは、以下のように設定しましょう。
【ペルソナの例(A子さん)】
- 性別:女性
- 年齢:32歳
- 居住地:大阪府吹田市
- 職業:小売店勤務
- 家族構成:4年前に結婚した会社員の夫と4歳の子どもと3人暮らし
- 趣味:知育玩具や時短家事の方法などの情報収集
- 価値観:効率的に家事をこなしたい、ミニマリスト志向
ターゲットを基にペルソナを設定することで、より読者のニーズを把握しやすくなります。
また潜在層の読者とオウンドメディアの価値観を近づけることにもつながります。
オウンドメディアのペルソナについては、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:オウンドメディアにペルソナ設定が重要な理由とは?設定方法や活用例も解説!
2.カスタマージャーニーを設定している
カスタマージャーニーとは、読者がオウンドメディアの活用に至るまでの過程のことです。
カスタマージャーニーを考えることで、潜在層の読者と接点を持つべきタイミングを見極められます。
また読者がメディアを活用するまでの「感情」「思考」「悩み」「課題」などを消費者行動のフレームワークと組み合わせます。
組み合わせて図式化したものを「カスタマージャーニーマップ」と呼び、読者心理の可視化が可能です。
読者に寄り添ったオウンドメディアを意識することで、読者の共感を得られるコンテンツに仕上ります。
具体的なカスタマージャーニーマップの作成方法については、関連記事で紹介しているため興味がある場合はご覧ください。
関連記事:カスタマージャーニーはオウンドメディア成功の秘訣?マップの作り方を解説
3.情報を定期的に更新している
オウンドメディアの運営する目的にもよりますが、定期的な情報更新は必要です。
定期的に情報更新することで既存の読者だけでなく、ペルソナ設定をしたような潜在層な新規読者も増えます。
読者の満足度向上を図るために、古くなった情報もリライトなどで記事を更新しながら、情報の鮮度を維持していくことは大切です。
オウンドメディアの更新は、立ち上げ期は週に2〜3記事を目安にしましょう。
記事が溜まってきて、成長段階に入ったら、週1〜2記事を目安に更新するのがおすすめです。
成長期は更新頻度が下がるため、記事の質にもこだわっていきましょう。
4.良質なコンテンツを多く作っている
オウンドメディアでは、質と量をどちらも重視しながらコンテンツを作り続けることが重要です。
仮にコンテンツ量が多くても、読者にとって魅力的に感じない質の低いコンテンツが多いと、読者はオウンドメディアから自然と離れてしまうでしょう。
露出につながるSEOを意識したコンテンツを量産作ることは必要です。
読者が求めているコンテンツを提供できているのかという観点で検証するとよいでしょう。
さらに目標KPIとなるPV数などの数値だけに囚われすぎても、よくありません。
読者にとっておもしろいなと思う企画があれば、主体的に楽しんで取り組み、コンテンツ化にしていく姿勢は必要です。
5.長期的な運用を想定している
オウンドメディアは成果が出るまでに一般的には、6か月以上かかると言われています。
そのため長期的な運用を見越して継続的にコンテンツを作ることが必要です。
さらに人材や企画、システムサポート、コストなどさまざまなリソースが必要なります。
よく失敗するケースとしてあるのが、運営体制が曖昧だったことで、コンテンツ更新が止まってしまうケースです。
サポート担当が不透明で、読者とのトラブルにつながってしまうケースなども起こり得ます。
そのため、社内外のリソースを見つめ直した上で、役割分担を明確にした運用体制の設計図をつくると良いでしょう。
6.KPIを設定して定期的に振り返りをしている
オウンドメディアの成功の鍵を握る上で欠かせないのが、運営のゴールを決めることです。
ゴールの設定をしっかり行わず、見切り発車してしまうと、メディアの方向が定まらず、成果が出せない可能性があります。
そこで成果のゴールに向けて近づくように設定する目標がKPIです。
目標のKPI指標に沿って、日時、週次、月次レベルで定期的に状況把握して運営メンバーと情報共有を図りましょう。
日々の変化に合わせて、改善をしながらメディア運営することが大切です。
オウンドメディアの主な目標KPIの例には、
- オウンドメディアの訪問数
- サービスサイトやECサイトへの送客数
- ホワイトペーパーやメールマガジンの申込数
- コンテンツの読了率や回遊率
などが挙がります。
さらにこれらの目標KPIを設定する上で、競合が運営しているオウンドメディアの平均値なども調査しながら、自社の目標KPIを定めていきましょう。
7.SEO以外のチャネルも活用している
近年、読者の購買プロセスや集客法が変化してきて、SEO施策だけで集客が成功しない場合もあります。
複数のチャネルを活用することで、検索から流入してきたユーザー以外にもオウンドメディアを知ってもらえるのです。
主なチャネルの種類は、以下の通りです。
- SNS
- メルマガ
- 印刷物
オウンドメディアはSEOによる集客が必須ですが、短期的に結果が出にくい側面があります。
それぞれの長所と短所を補完し合うことで、オウンドメディアのグロースをさせることが可能です。
他チャネル活用も視野に入れましょう。
オウンドメディアをグロースさせている事例3選
ここからはオウンドメディアのグロースを成功させている事例を厳選して3選を紹介していきます。
オウンドメディア運営を成功させるためのヒントになれば幸いです。
事例01:株式会社アジャイルウェア
引用:株式会社アジャイルウェア
株式会社アジャイルウェアは、タスク・プロジェクト管理ツール「Lychee Redmine」のオウンドメディアを運営しています。
ターゲット層となるBtoB向けにお得な情報発信をしています。
抱えていた課題は、プロジェクト管理やガントチャート、テレワークなどの関連キーワードの上位表示ができていないことでした。
記事作成はもちろん、サイト設計やサービスページの改善を実施して、上位表示されるキーワードが増え、サイト流入数は4.75倍にアップしました。
詳しい事例の内容を知りたい場合は、以下も参考にしてみてください。
関連記事:サイト流入数4.75倍!オウンドメディアで新たなターゲットへの認知拡大|株式会社アジャイルウェア様
事例02:株式会社 Wakka Inc
株式会社 Wakka Incは、DX・Web開発・IT企業向けのベトナム進出支援したい企業向けにオウンドメディア運営をしています。
コンテンツが資産になるオウンドメディアで、ターゲット層向けの定期的な記事公開や既存記事のリライト、ホワイトペーパーなどのお役立ち資料の提供などを実施しています。
グロース前の課題は、外部委託していたパートナーの納品記事の遅さや対応の悪さなどに課題がありました。
そこで弊社に乗り換え、記事10本とホワイトペーパー1〜2本をコンスタントに納品。
さらにCTAの改善を実施しました。
結果的にお問い合わせ数が増加し、PV数は2倍を達成しました。
詳しい事例の内容を知りたい場合は、以下も参考にしてみてください。
関連記事:【PV数2倍】他社からの乗り換えで問い合わせ数の増加に成功
事例03:株式会社マネーフォワード
引用:株式会社マネーフォワード
株式会社マネーフォワードは、「バックオフィスの悩みに答えを」のコンセプトでオウンドメディアを運営しています。
同社は、BtoCとBtoB両面で事業展開しており、経営者から個人事業主までの読者をターゲット層にした情報発信をしています。
バックオフィス領域で活躍する人々の働き方に焦点を当てたインタビュー記事、業界全体を応援する同社ブランディングの役割も担うオウンドメディアと言えるでしょう。
立ち上げ当初は、記事を量産することに注力していました。
しかし、独自性・面白さを保ったコンテンツでなければ上位表示できないことに気づき、ユーザーに寄り添ったコンテンツの発信をしていきました。
SEOに関してもあえて、特定のキーワードを◯回入れるといったこともしていません。
改善をしながらコンテンツ制作を実施して、月平均100万PVを獲得しています。
参考:amana iNSIGHTS「検索で流入の9割を獲得する「Money Forward Bizpedia」のコンテンツとアットホームなチームづくりとは」
まとめ:オウンドメディアのグロースは企業の成長戦略に必須!
昨今ではスマートフォンなどのデバイス普及に伴い、SNSやアプリなどデジタルに触れる機会が増えてきました。
情報が溢れている今だからこそ、読者の心に響く企画やコンテンツが求められています。
オウンドメディアのグロースは、企業の成長戦略に欠かせません。
グロースさせることで、お問合せや資料ダウンロード数が増加し、結果的に売上にもつながります。
読者の行動プロセスも分析しながら、ターゲット層に響くコンテンツを提供することで、オウンドメディアの価値を高めていけるはずです。
弊社では「記事の効果測定方法と原因に合った改善策」に関する資料も配布していますので、オウンドメディアのグロースにつなげるためにぜひ役立ててください。