コンテンツマーケティングの費用対効果を最大化する12個の戦略的方法 | テクロ株式会社
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コンテンツマーケティングの費用対効果を最大化する12個の戦略的方法

まとめ:費用対効果の高いBtoBコンテンツマーケティング戦略を!
  • コンテンツマーケティングの費用対効果を計る方法が知りたい
  • コンテンツマーケティングの費用対効果を高めるコツが知りたい

といった疑問を抱えていませんか?

コンテンツマーケティングは、Web広告に比べると低コストで施策を実行できます。

しかし、認知拡大やブランディングなど、成果を可視化しにくい側面もあるので、費用対効果の算出方法や高め方を知りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、コンテンツマーケティングの費用対効果の特徴や計測方法、費用対効果を高めるコツについて解説します。

これからコンテンツマーケティングに取り組む方はもちろん、現在のコンテンツマーケティングを改善したいという方も、ぜひ参考にしてください。

なお、テクロ株式会社では、Webメディアの基本から立ち上げまでの手順を解説した資料「Webメディア作成マニュアル」を提供しています。

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コンテンツマーケティングとは?

コンテンツマーケティングとは?

まずは、コンテンツマーケティングの意味や役割について解説します。

そもそもコンテンツマーケティングとは?

コンテンツマーケティングとは、ユーザーに有益な情報を提供することで、購買行動を促進するマーケティング手法です。

従来の広告のように、商品・サービスを一方的に売り込むプッシュ型のマーケティング手法ではありません。

ユーザーに見つけてもらう、プル型のマーケティング手法のひとつです。

おもにオウンドメディアやホワイトペーパー、動画などのコンテンツを通してユーザーの課題解決をサポートしたり、興味関心を高めたりする目的で活用します。

中長期的な視点でユーザーとの信頼関係を深め、最終的に購買につなげることを目指します。

必ずしもインターネット上で実施されるわけではありませんが、発信したコンテンツをより多くの人に見つけてもらう必要があるため、オフラインよりもオンラインでの情報発信がメインです。

  • 集客力向上
  • 認知拡大
  • ブランディング
  • 採用強化

などの効果が見込め、中長期的な視点で見ると広告よりも低コストで取り組めることから、コンテンツマーケティングに取り組む企業は年々増加しています。

なお、コンテンツマーケティングの基本的な内容は以下の記事で詳しく解説しているので、コンテンツマーケティングの基礎を理解したいという方は、ぜひ参考にしてください。

関連記事:コンテンツマーケティングとは?実践方法や手法、事例まで徹底解説

BtoBビジネスにおけるコンテンツマーケティングの役割

BtoBビジネスにおいて、コンテンツマーケティングは非常に重要な役割を担っています。

BtoBビジネスは高額な商品・サービスを購入することが多い上に、購入を決定するまでに関わる人が多いことから、慎重に検討を重ねる傾向があります。

そのため、コンテンツマーケティングで有益な情報を発信することで、ユーザーの意思決定プロセスをサポートすることが重要です。

有益なコンテンツが多く、ユーザーからの信頼を得られれば、購買プロセスを促進する効果が期待できます。

コンテンツマーケティングで費用対効果が重要な理由

コンテンツマーケティングで費用対効果が重要な理由

費用対効果とは、かけた費用(コスト)に対してどれだけの効果(リターン)が得られたかを意味する言葉です。

かけた費用より効果が大きいことを「費用対効果が高い」と言います。

ここからは、コンテンツマーケティングで費用対効果が重要な理由について解説します。

社内の理解を得るための材料になり得る

費用対効果が明らかであると、コンテンツマーケティングに取り組むかどうかの判断基準になったり、事業や部署ごとの予算配分を決めるときの説得材料になったりします。

一般的に、かけたコストに対して得られるリターンの比率が高く、会社全体の利益に対して貢献度合いが高いプロジェクトであれば、まとまった予算を確保しやすくなります。

コンテンツマーケティングは成果が出るまでに時間がかかる施策です。

最小限の予算でスタートし、翌年以降は予算を増やしたいと考えていても、定量的な効果が見えないと、予算を削減される恐れがあります。

実際に、取り組みの途中で予算が縮小されて、コンテンツマーケティングをやめてしまうケースもあるくらいです。

しかし、費用対効果が明らかであれば、このような事態は避けられます。

まだ初期フェーズであるため、具体的な数値を得られないという場合は、費用対効果のシミュレーションを行ってください。

たとえシミュレーションであっても、定量的なデータがあれば長期的に費用対効果が高まることを、経営陣をはじめとする社内に提示できます。

成果が出ていない初期フェーズこそ、継続的なコンテンツ制作体制が必要です。

予算をしっかり確保する重要性を、社内に理解してもらう工夫をしましょう。

現状を把握できる

コンテンツマーケティングの費用対効果を計測するには、現時点での成果を把握することが重要です。

成果を数値として明確化することで、今後の目標を具体的に設定しやすくなる上に、現在の達成状況を客観的に把握できるようになるからです。

目標達成には、現状に即した計画的なアプローチが欠かせません。

現状と目標のギャップが大きすぎると、目標に向けた具体的なアクションプランが立てにくくなり、目標を達成できない状態が当たり前になってしまいます。

適切な目標を設定するためにも、費用対効果をきちんと測定し、現状の成果を把握することが必要不可欠です。

改善策を検討しやすくなる

費用対効果を計測することで、成果と費用を比較し、費用対効果が悪い部分を把握できます。

このデータをもとに、費用対効果が悪い部分の改善に向けて、

  • 新たなツールの導入
  • 一部業務の外注
  • コンサルティングの活用

といった対策を検討するのは、コンテンツマーケティングを取り組むうえで重要なことです。

ま改善策をもとに目標値の再設定や計画の見直しができると、目標達成に向けた具体的なアクションを取れます。

費用の適正化を図れる

費用対効果を計測する際には、現在かかっている費用を数値化し、視覚的に把握することが重要です。

コンテンツマーケティングを長期にわたって実施していると、過去には必要だった業務が今では不要になっている場合もあります。

見直さないままコンテンツマーケティングを続けていると、不要な業務に費用をかけ続けることになりかねません。

費用対効果の測定で現状かかっている費用が明確になれば、費用が膨らんでいる部分を特定しやすくなる上に、不要な業務の見直しにもつながります。

費用対効果を定期的に計測すれば、費用を最適化できるため、無駄な費用を抑えながらコンテンツマーケティングに取り組めます。

コンテンツマーケティングの費用対効果の特徴

コンテンツマーケティングの費用対効果の特徴

次に、コンテンツマーケティングの費用対効果の特徴を4つ紹介します。

長期的な視点を持っておかないと費用対効果を計りにくい

一般的に「コンテンツマーケティングの効果は数値で表しにくく、費用対効果がわかりにくい」といわれています。

コンテンツを量産する必要がある上に、Googleの評価が安定するまでに半年以上かかり、具体的な成果が出るまでに半年から1年以上かかることがほとんどだからです。

しかし、成果が出るまで時間がかかることをあらかじめ頭に入れておき、計測する数値を明確にしておけば、費用対効果を計測できます。

一定の費用をかけないと効果が見込めない

コンテンツマーケティングでは、一定の費用をかけないと具体的な成果は見込めません。

コンテンツマーケティングで重要なことは、ユーザーにとって有益なコンテンツを制作し、発信することです。

コンテンツには「資産」としての側面があり、発信しているコンテンツが多ければ多いほど、集客効果やブランディング効果は大きくなります。

良質なコンテンツを継続的に制作するためには、一定以上の費用をかけなければなりません。

費用削減を気にしすぎていると、成果につながらない低品質なコンテンツばかりできあがってしまい、結果的に費用対効果は悪くなってしまいます。

長期的な視点を持ち、先行投資と考えてコンテンツ制作に費用をかけ続けることで、あるタイミングから指数関数的に成果が表れます。

成果が出るまで、ユーザーにとって有益なコンテンツを、粘り強く制作・発信し続けることが重要です。

コンテンツ量が増えると効果が出やすくなる

コンテンツマーケティングは、コンテンツの量が増えるほど成果に結びつきやすいという特徴があります。

継続的にコンテンツを発信することで、ユーザーの目に触れる機会が増え、集客につながるからです。

有益な情報を提供してユーザーの満足度を向上できれば、商品・サービスの売上向上やリード獲得につながる可能性も高まります。

また、コンテンツを定期的に発信することで、見込み顧客となるユーザー引きつけ、優良顧客へと育成できます。

他のマーケティング施策より費用対効果が高い

コンテンツマーケティングは、他のマーケティング施策に比べると低コストで始められる上に、費用対効果が高いマーケティング手法です。

リスティング広告やリターゲティング広告などのWeb広告は、費用に応じた成果が短期間で得られる点がメリットです。

しかし、広告を出し続けなければ期待するほどの効果は得られない場合が多く、継続的に費用がかかります。

高額な予算を確保できる企業でない限り、定常的な集客施策としてWeb広告を選択することはコスト的に難しいです。

一方のコンテンツマーケティングの場合、自社でコンテンツを制作する場合は

  • 人件費
  • ドメイン取得費
  • サーバー保守費

くらいしか費用がかかりません。

外注する場合は、どうしても外注費が発生するためコストがかかります。

ただし、一度制作した発信したコンテンツは、自社の資産としてオウンドメディアなどのオンライン上に蓄積されるため、デメリットにはなりません。

Web上で公開している限り、追加コストのかからない半永久的な集客装置となります。

長期的に見ると、コンテンツマーケティングは他のマーケティング施策より、費用対効果が高くなるはずです。

コンテンツマーケティングの費用対効果を計測する方法

コンテンツマーケティングの費用対効果を計測する方法

費用対効果の計算式は以下の通りです。

費用対効果(ROI)=(効果/費用)×100

コンテンツマーケティングの費用対効果を求めるには、この「費用」と「効果」の部分を求めなければなりません。

コンテンツマーケティングにかかる費用の計測

ここで取り扱う費用とは、コンテンツマーケティングにかかった費用全般を指します。

例えば、オウンドメディア制作・運用を自社で行う場合にかかる費用は以下の通りです。

  • 人件費
  • ドメイン取得費
  • サーバー保守費
  • CMS導入費

人件費を除けば、数万円ほどで済みます。

外注する場合は、上記の費用に加えて、

  • オウンドメディア制作費
  • SEO記事制作費
  • SEOコンサルティング費

などが必要です。

外注費は、オウンドメディア運用全般を外注するか、部分的に外注するかで大きく異なります。

コンテンツマーケティングで得られる効果の計測

コンテンツマーケティングで期待できる効果はさまざまです。

そのため、コンテンツマーケティングを行う目的によって、費用対効果の計測に用いる指標も変わってきます。

前もって、重視すべき指標を決めておきましょう。

目的別の効果を測る指標は以下の表の通りです。

目的 効果を測る指標
新規顧客獲得 リード獲得数
認知拡大 PV数
商品・サービスの売上向上 成約数

ただし、コンテンツマーケティングは以下のような副次的効果をもたらすこともあります。

  • 他のマーケティング施策と相乗効果を生み出す
  • 認知拡大を重視しているとブランディングが強化され、求人応募者が増加する

ひとつの指標だけで良し悪しを判断するのではなく、多角的な視点を持つことで、コンテンツマーケティングの効果を正しく把握できるようになります。

コンテンツマーケティングの費用対効果を高める12の戦略

コンテンツマーケティングの費用対効果を高める12の戦略

ここからは、コンテンツマーケティングの費用対効果を高める戦略として、以下の12個を紹介します。

  1. 明確な目的設定
  2. 明確なターゲット設定
  3. ユーザー目線でのコンテンツ制作を可能にするペルソナ設定
  4. カスタマージャーニーの設計
  5. ユーザーの購買プロセスに合わせたコンテンツ設計
  6. 継続的なコンテンツ制作
  7. 定期的なコンテンツの更新・調整
  8. 適切な導線設計
  9. SEO対策
  10. コンテンツの配信チャンネル選定
  11. 効果測定と改善
  12. 制作会社への外注

自社の状況と照らし合わせながら、読み進めてみてください。

1.明確な目的設定

まずはコンテンツマーケティングの目的を明確にしましょう。

コンテンツマーケティングの費用対効果を適切に判断するためには、施策の目的に沿った指標を選定する必要があるからです。

新規顧客獲得や認知拡大など、目的によって費用対効果の考え方は大きく変わってきます。

コンテンツマーケティングの目的に応じて柔軟な戦略を設計し、定期的に効果測定を行いましょう。

2.明確なターゲット設定

誰に情報を届けたいのか、ターゲットを明確にすることも、コンテンツマーケティングの費用対効果を高めるひとつの戦略です。

ターゲットが明確であれば、ニーズに合ったコンテンツを制作できるからです。

一方で、ターゲットが曖昧なままコンテンツを制作しても、明確な成果は期待できません。

ターゲットへ届けたいコンテンツを明確にして、ニーズを考えやすくしましょう。

3.ユーザー目線でのコンテンツ制作を可能にするペルソナ設定

ペルソナとは、商品・サービスを利用する典型的なユーザー像のことです。

年齢や性別だけでなく、仕事や家族構成、趣味、ライフスタイルなど、特定の人物がイメージできるレベルまで細かく設定するのが特徴です。

BtoBビジネスの場合、役職や勤続年数、これまでのキャリアなどを設定することもあります。

ペルソナを設定することで、ユーザーの立場になって考えやすくなるため、有益なコンテンツを制作できます。

ペルソナを設定して、ユーザーにとって価値ある情報提供ができるようにしておきましょう。

BtoBとBtoCでは、ペルソナ設定の手順やポイントが異なります。

BtoBでは、企業ペルソナと個人ペルソナの2種類を設定することが重要です。

BtoBのペルソナ設定については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:BtoBマーケティングでのペルソナ設定の手順・ポイントを徹底解説

4.カスタマージャーニーの設計

カスタマージャーニーとは、ユーザーが商品・サービスを認知してから購買に至るまでのプロセスを可視化したものです。

ユーザーがたどる一連の体験を旅に例えていることから、カスタマージャーニーと呼ばれています。

カスタマージャーニーは、認知から購買までのプロセスを時系列順に整理して図解します。時系列ごとのユーザーニーズや、フェーズごとのわかりやすいコンテンツが特徴です。

ユーザーの心理状況に応じたコンテンツ制作ができるため、より細かなニーズに対応可能となり、成果を期待しやすくなるでしょう。

カスタマージャーニーを元にチーム全体で方針やコンテンツの目的を共有できるため、全員が同じ方向性を持って施策に取り組めるというメリットもあります。

なお、カスタマージャーニーについては、以下の記事で詳しく解説しています。

作成手順も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:カスタマージャーニーはオウンドメディア成功の秘訣?マップの作り方を解説

5.ユーザーの購買プロセスに合わせたコンテンツ設計

カスタマージャーニーを作成することで、ユーザーの購買プロセスに合わせたコンテンツ設計ができます。

ユーザーの購買プロセスとは、具体的には以下の通りです。

  • ニーズ認識
  • 商品・サービス認知
  • 比較検討
  • 購入
  • 利用
  • リピート

コンテンツマーケティングでは、それぞれの段階に合わせたコンテンツを提供することで、ユーザーの購買プロセスを次のフェーズへと押し上げることが可能です。

ここからは、購買プロセスを大きく3つの段階に分けて、それぞれの段階で有効なコンテンツを紹介します。

認知段階のユーザーへのコンテンツ

認知段階とは、自身のニーズを把握しているものの、まだ商品・サービスの存在知らない状態を指します。

認知段階のユーザーに対しては、業界の課題やトレンド情報、ユーザーの課題解決につながるお役立ち情報を発信するなど、自社の商品・サービスの存在を知ってもらうコンテンツが効果的です。

具体的には以下の通りです。

  • オウンドメディア
  • インフォグラフィック
  • 動画コンテンツ

検討段階のユーザーへのコンテンツ

検討段階とは、自社の商品・サービスに興味を持っているものの、他社の商品・サービスと比較検討しながら、情報収集を行う状態を指します。

検討段階のユーザーに対しては、商品・サービスの詳細情報や導入事例を発信するなど、購買意欲を高めるコンテンツが効果的です。

具体的には以下の通りです。

  • 導入事例の紹介
  • ホワイトペーパー
  • ウェビナー

決定段階のユーザーへのコンテンツ

決定段階とは、最終的な比較検討を行い、購入が決定している段階を指します。

決定段階のユーザーに対しては、無料トライアルや個別相談など、ユーザーが行動を起こしやすいように後押しするコンテンツが効果的です。

具体的には以下の通りです。

  • 製品デモ
  • 無料トライアル
  • 個別相談

6.継続的なコンテンツ制作

コンテンツマーケティングで成果を出すには、一定量のコンテンツが蓄積されている必要があります。

そのため、継続的にコンテンツを制作し、着実にコンテンツの量を増やしていかなければなりません。

コンテンツマーケティングで成果が出ない理由のひとつに、コンテンツの量が不足していることがあります。

コンテンツマーケティングでは、コンテンツの量や運用期間に比例して成果が現れやすいのが特徴です。

コンテンツの量が少なかったり運用期間が短かったりする場合は、継続的にコンテンツを制作し、あらためて効果測定をするようにしましょう。

ただし、継続的なコンテンツ制作ばかりに気を取られて、コンテンツの質を軽視しないよう注意してください。

コンテンツマーケティングでもっとも重要なことは、ユーザーにとって有益なコンテンツを提供することです。

継続的に更新されていても、低品質なコンテンツばかりでは、ユーザーは見てくれません。

継続的に良質なコンテンツが制作できるような体制を整えておきましょう。

7.定期的なコンテンツの更新・調整

コンテンツを発信したら、定期的に内容を見直すようにしましょう。

一定の時間が経過すると、コンテンツに含まれる情報が古くなるからです。

「PV数が伸びない」「コンバージョン数が増えない」など、期待していた成果につながっていない場合も、コンテンツの見直しが必要です。

  • 市場ニーズを調査する
  • 既存コンテンツのアクセス解析を行う
  • 競合他社のコンテンツを分析する

などを行うことで、既存のコンテンツに足りない部分や改善点が見えてきます。

定期的に振り返りを行い、コンテンツの内容を更新・調整するよう意識しましょう。

8.適切な導線設計

費用対効果の向上には、コンテンツ内にCTA(ボタンやリンク)を適切に配置し、ユーザーをコンバージョンへと導く仕組みが必要です。

とはいえ、文脈を無視してCTAを設置しても、クリックされる可能性は高くありません。

文章の流れに合った自然な場所に、CTAを設置することが重要です。

そのため、コンテンツの目的を明確にし、目的から逆算してCTAへの導線を考えるようにします。

つまり、ユーザーが自然とクリックしたくなるような導線設計が求められるのです。

具体的には以下の通りです。

  • 質の高い記事コンテンツを最後まで読み、ユーザーの興味が高まったタイミングで、商品購入や会員登録のCTAを設置する
  • 記事のクライマックスで、続きが気になるところに無料登録してもらうCTAを設置する

さらに、すべてのコンテンツで同じ導線にするのではなく、コンテンツに応じて異なる導線を設計することも重要です。

CTAの配置や導線設計はコンテンツマーケティングにおいて非常に重要な要素なので、しっかりと意識して実践していきましょう。

9.SEO対策

SEO対策とは、検索エンジンの検索結果への最適化を表す言葉です。

SEO対策を行うことで、自社のコンテンツを検索エンジンの検索結果の上位に表示させられます。

検索結果の上位に表示されるほどクリックされやすく、より多くのユーザーに自社のコンテンツを見てもらえるようになるため、費用対効果の向上につながります。

検索エンジンはGoogleが圧倒的なシェアを占めているため、Googleの検索エンジンへの対策が、SEO対策の基本です。

ここからは、費用対効果を高める具体的なSEO対策の方法を紹介します。

なお、SEO対策の基本的な内容やメリット・デメリットについては以下の記事で詳しく解説しています。

SEO対策の基礎が知りたいという方は、ぜひ参考にしてください。

関連記事:SEO対策の基本を徹底解説!施策や7つのステップを紹介

キーワード選定

キーワード選定とは、自社のコンテンツに関連性の高いキーワードを選定することです。

キーワード選定を行う際は、ユーザーがどのようなキーワードで検索しているのかを分析することが重要です。

Googleキーワードプランナーなどのツールを活用すると、効率的にキーワード選定ができます。

コンテンツSEO

コンテンツSEOとは、Web上にコンテンツを投稿し続けることで、検索エンジンからの評価を高める施策です。

具体的には、

  • キーワードを適切に含める
  • ユーザーに有益な情報を提供する
  • 月々の制作本数や効果測定のタイミングなど、長期的な計画を立てておく

などが挙げられます。

なお、コンテンツSEOについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:コンテンツSEOの効率的な取り組み方を7つのステップで徹底解説

テクニカルSEO

テクニカルSEOとは、Webサイトの構造や設定を最適化することで、検索エンジンからの評価を高める施策です。

検索エンジンから正しくWebサイトを読み取ってもらうことで、検索結果画面で上位表示されることを目指します。

具体的な方法は以下の通りです。

  • モバイルフレンドリーへの対応
  • ページ表示速度の改善
  • URLの最適化
  • サイトマップの設置
  • タイトルの最適化
  • ディスクリプションの最適化
  • 内部リンクの設置
  • 重複コンテンツの削除

コンテンツの質

質の高いコンテンツとはユーザーニーズを満たすコンテンツのことです。

「ユーザーニーズを満たす」とは、ユーザーの課題解決に貢献する情報提供ができている状態を指します。

質の高いコンテンツは、ユーザーの満足度を高め、SNSでのシェアや口コミにつながりやすくなります。

質の高いコンテンツを制作するにはある程度の費用がかかります。しかし、それ以上のリターンを期待できるのは魅力です。

経験・専門性・権威性・信頼性(E-E-A-T)

Googleは、経験(Experience)・専門性(Expertise)・権威性(Authoritativeness)・信頼性(Trustworthiness)のそれぞれの頭文字を取った「E-E-A-T」を重視する、検索品質評価ガイドラインを示しています。

E-E-A-Tを高めるためには、

  • 専門家による執筆
  • 信頼できる情報源の引用
  • ファクトチェックの徹底

などが重要です。

参考:品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T にExperienceのEを追加|Google検索セントラルブログ

独自性

他のサイトと差別化を図るために、独自性のあるコンテンツ作成を心がけましょう。

独自の視点や切り口で情報をまとめたり、オリジナルのデータや事例を含めたりすることで、ユーザーの興味関心を惹きつけられます。

網羅性

ユーザーの課題を解決できるよう、網羅性のあるコンテンツ作成を心がけましょう。

網羅性を高めるには、関連性の高い情報を盛り込み、ユーザーが知りたい情報を漏れなく提供することが重要です。

網羅性の高いコンテンツはユーザーの満足度向上につながり、SEO評価にもプラスに働きます。

10.コンテンツの配信チャネル選定

コンテンツマーケティングでは、作成したコンテンツを適切なチャネルで配信することが重要です。

目的やターゲットに応じて、適切なチャネルを選びましょう。

主な配信チャネルには、以下のようなものがあります。

オウンドメディア

オウンドメディアとは、自社で運営するWebサイトやブログのことです。

自社のペースで情報発信できることや、ユーザーとの長期的な関係構築を図りやすいというメリットがあります。

また、SEO対策を施すことで、検索エンジンからの集客も見込めます。

オウンドメディアについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:オウンドメディアの意味とは?役割とスムーズな運用方法を紹介

SNSマーケティング

SNSマーケティングとは、FacebookやX(旧Twitter)、Instagramなどのソーシャルメディアを活用したマーケティング手法です。

拡散生の高さやユーザーとの距離の近さが魅力です。

ただし、炎上リスクなどの注意点もあります。

SNSマーケティングに取り組む際は、SNSごとの特徴やメインとなるユーザー層を理解し、目的に合うSNSを選ぶようにしましょう。

主なSNSプラットフォームの特徴やメリット・デメリットは以下の通りです。

SNSプラットフォーム 特徴
Facebook
  • 実名制で登録する必要があり、比較的フォーマルな雰囲気がある
  • 40・50代やビジネス目的での利用が多い
  • 詳細なターゲティングによる広告出稿が可能
  • 若年層へのリーチは弱い
X(旧Twitter)
  • 匿名性が高い
  • リアルタイムな情報発信が可能
  • トレンド情報の発信に向いている
  • 拡散性が高い
  • 炎上リスクがある
  • 情報の流動性が速い
Instagram
  • 写真や動画中心で、視覚的な訴求力がある
  • 若年層、特に女性の利用者が多い
  • ブランドイメージの向上に向いている
  • テキスト情報を伝えにくい
YouTube
  • エンゲージメント率が高い
  • 視覚的な訴求力が高い
  • 制作コストが高い
  • 競合が多く、コンテンツが埋もれやすい

メールマガジン

メールマガジンとは、登録者に対して定期的にメールで情報を発信するマーケティング手法です。

  • ユーザーとの関係性強化
  • 認知度の向上
  • 販売促進

といった効果があります。

登録者を属性ごとにグルーピングし、それぞれに合った情報を発信するセグメント配信や、視覚的な訴求ができるHTMLメールなどを活用すれば、より効果を高められます。

メルマガのメリットや効果を高めるポイントについては以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:メルマガって本当に効果あるの?具体的な効果やメリットを紹介

11.効果測定と改善

コンテンツマーケティングの効果を最大限に引き出すためには、定期的な効果測定と改善が欠かせません。

アクセス解析ツールなどを活用して、「どのコンテンツがどれくらい閲覧されているのか」「どのコンテンツからリードを獲得できているのか」などを分析し、改善策を検討しましょう。

効果測定の際には、良い点と悪い点の両方を評価してください。

悪い部分だけでなく、良い部分を成功事例として残しておくと、今後改善策を考える際の参考になります。

アクセス解析

Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを使って、Webサイトへのアクセス状況を分析します。

  • アクセス数
  • PV数
  • 滞在時間
  • 直帰率
  • コンバージョン率
などの指標を計測することで、ユーザーの行動を把握し、コンテンツの改善に役立てます。

リード獲得数

Webサイトやランディングページからの資料請求や問い合わせ、セミナー申し込みなど、リード獲得数を計測します。

コンテンツマーケティング施策を通してどれだけのリードを獲得できたかを把握することで、費用対効果を評価できます。

顧客単価

コンテンツマーケティング施策を通して獲得したユーザーの平均購入単価を計測します。

顧客単価を向上させるためには、高単価商品・サービスの訴求、クロスセル・アップセルなどの戦略を検討する必要があります。

12.制作会社への外注

自社だけでコンテンツマーケティングに取り組む自信がない場合は、制作会社への外注を検討するのがおすすめです。

コンテンツマーケティングでは、企業は以下のような課題を抱えがちです。

  • 継続性の問題:自社リソースだけでは継続的なコンテンツ制作・発信ができない
  • 質の問題:自社にノウハウがない、または経験が浅く、質の高いコンテンツを制作できない
  • 人材の問題:自社だけで必要な人材をすべて揃えられない

コンテンツマーケティングに取り組む場合、継続的な体制作りは、多くの企業が悩むポイントです。

専門チームを組めるのは理想ですが、人的リソースに余裕がある企業ばかりではありません。

既存の業務に加えてコンテンツマーケティングに取り組むとなると、一人ひとりの負担が増えてしまいます。

専門的なノウハウや経験がないと、ユーザーニーズを満たす質の高いコンテンツ制作は困難です。

コンテンツマーケティングには、

  • エンジニア
  • マーケター
  • ディレクター
  • ライターなど

さまざまなスキルを持った人材が欠かせません。

大企業でもない限り、すべての人材を自社で揃えるのは困難です。

実際はプロに依頼した方が成果につながる可能性が大きく高まるため、費用対効果を上げやすくなります。

制作会社によっては内製化サポートを提供している場合もあるので、将来的な自社運営を見越して、ノウハウを得ることもで魅力です。

このように、制作会社への外注は費用がかかるものの、それ以上の成果を見込める可能性が高く、結果として費用対効果が高くなると期待できます。

コンテンツマーケティングの外注については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:コンテンツマーケティングの外注先の選び方、費用、委託内容の中身を解説

具体的な費用対効果の高いコンテンツマーケティング事例

具体的な費用対効果の高いコンテンツマーケティング事例

次に、費用対効果の高いBtoBコンテンツマーケティングの事例を3つ紹介します。

事例1:顧客の声を活かした事例紹介コンテンツ

SaaSを提供する企業が、既存顧客の成功事例の紹介をWebサイトに掲載したところ、多くのリードを獲得できました。

ユーザーの声を具体的に紹介することで商品・サービスのメリットをよりわかりやすく伝えられ、購買意欲促進に成功しました。

このように、お客様の声や導入事例として、実際のユーザーの事例を紹介することは、マーケティングにおいて特に効果的です。

口コミ情報を参考にして商品を購入したり、飲食店を訪れてみたりした経験があるという方は多いでしょう。

自分と同じ目線から放たれた情報は、同じ悩みや不安を抱えているため、より説得力があるように感じます。

コンテンツマーケティングでも、事例紹介としてユーザーの声を紹介することは効果的です。

事例2:ウェビナーを活用したリード獲得

マーケティングオートメーションツールを提供する企業が、ターゲット層の関心の高いテーマでウェビナーを開催したところ、多くの参加者を集め、リード獲得につながりました。

ウェビナーは専門性の高い情報を提供することで参加者とのエンゲージメントを深め、購買意欲を向上させられるマーケティング手法です。

その理由は以下の通りです。

  • 参加者は商品・サービスに関心の高い人が多いから
  • 参加者との双方向的なコミュニケーションの機会になるから
  • 商品・サービスに対する理解を深められるから

丁寧なアフターフォローを行えば、獲得したリードの興味関心をさらに高められ、購入へとつながりやすくなります。

ウェビナーのポイントについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:ウェビナー集客のコツ12個とオンライン・オフライン手法を解説!

事例3:ホワイトペーパーを活用した顧客育成

ITコンサルティング会社が、業界のトレンド分析や課題解決方法をホワイトペーパーにまとめ、Webサイトで無料ダウンロードできるようにしたところ、多くのリードを獲得できました。

ホワイトペーパーはユーザーに有益な情報を提供するWeb上の資料で、リード獲得やリードナーチャリングに効果的です。

商品・サービスを紹介するのではなく、ユーザーの課題解決に有益な情報を提供するための資料なので、いかにユーザー目線で情報提供できるかが求められます。

なお、ホワイトペーパーについては以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:ホワイトペーパーとは?意味や種類・活用方法を解説

コンテンツマーケティングの費用対効果に関するよくある質問

コンテンツマーケティングの費用対効果に関するよくある質問

最後に、コンテンツマーケティングの費用対効果に関するよくある質問とその回答を紹介します。

コンテンツマーケティングの効果が出始めるまでの期間は?

コンテンツマーケティングは、すぐに効果が出る施策ではありません。

一般的には、効果が出るまで半年から1年、場合によっては1年以上かかることもあります。

そのため、長期的な視点を持って取り組み続けることが重要です。

外部の制作会社に依頼するメリットは?

コンテンツマーケティングを成功させるためには、専門的な知識やスキルが必要です。

自社にノウハウがない場合や経験が少ない場合は、外部の制作会社に依頼するのがおすすめです。

外部の制作会社に依頼することで、以下のメリットがあります。

  • 専門的な知識やスキルを活用できる
  • 自社のリソースを節約できる
  • コンテンツの制作や納期が安定する
  • 自社で扱ったことのないメディアの運用も任せられる
  • 制作会社によっては内製化支援のサービスがある

自社だけでコンテンツマーケティングを成功させられるか不安な場合は、外注も積極的に検討しましょう。

まとめ:費用対効果の高いBtoBコンテンツマーケティング戦略を

まとめ:費用対効果の高いBtoBコンテンツマーケティング戦略を!

長期的な施策であるコンテンツマーケティングは、費用対効果がわかりにくいとよくいわれます。

しかし、施策の目的を明確にし、それに応じた指標を設定することで、費用対効果を明確にできます。

以下の方法で、コンテンツマーケティングの費用対効果を高めることが可能です。

  1. 明確な目的設定
  2. 明確なターゲット設定
  3. ユーザー目線でのコンテンツ制作を可能にするペルソナ設定
  4. カスタマージャーニーの設計
  5. ユーザーの購買プロセスに合わせたコンテンツ設計
  6. 継続的なコンテンツ制作
  7. 定期的なコンテンツの更新・調整
  8. 適切な導線設計
  9. SEO対策
  10. コンテンツの配信チャンネル選定
  11. 効果測定と改善
  12. 制作会社への外注

今回紹介したポイントを踏まえ、ぜひ費用対効果の高いコンテンツマーケティングを実現させてください。

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