コンテンツマーケティングを始める3つの目的と取り組み方を詳しく紹介 | テクロ株式会社
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コンテンツマーケティングを始める3つの目的と取り組み方を詳しく紹介

コンテンツマーケティングは、今注目を集めているマーケティング手法の一つです。

コンテンツマーケティングを導入するべきだと考えつつも、具体的にどのような目的をもって進めていけばいいかわからない人もいるのではないでしょうか。

この記事では、コンテンツマーケティングを始める目的や取り組み方、メリットやデメリット、手法などについて詳しく解説しています。

コンテンツマーケティングを始めたいと考えている方はぜひご一読ください。

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コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングとは、企業やブランドが自社の製品やサービスを宣伝・販促するためにコンテンツを制作・配信するマーケティング手法です。

従来の広告手法に比べて、ユーザーに対して有益な情報やエンターテイメントを積極的に提供することによって関心を引きつけ、製品やサービスの購買活動やファン化につなげます

コンテンツマーケティングにおける具体的なコンテンツとしては、ブログ記事、SNS投稿、動画コンテンツ、ホワイトペーパー、電子書籍などがあります。

コンテンツマーケティングの目的3つ

コンテンツマーケティングの目的は、ユーザーに情報やエンターテイメントを提供するだけではありません。

目的は主に次の3つが挙げられます。

  • 顧客との接点をつくる
  • 自社をブランディングする
  • 求める人材とマッチングする

それぞれ、詳しく解説していきます。

顧客との接点をつくる

コンテンツマーケティングの主な目的の一つに、リード顧客との接点を作ることが挙げられます。

リード顧客は、製品やサービスへの認知度別で次のような層に分かれています。

  • 顕在層…自社製品やサービスの購入を検討している層
  • 潜在層…関連するジャンルや製品・サービスに興味はあるが自社製品に関して詳しく知らない層
  • 非認知層…自社製品やサービスに興味がない層

リード顧客を増やすためには、顕在層や潜在層にアプローチする必要があります。

コンテンツによって自社製品やサービスに関する情報を配信することで、ユーザーの疑問や悩みを解消し自社製品やサービスへ興味を誘導します。

さらに、ブログやSNSなどのコンテンツによってユーザーとのコミュニケーションを増やすことで、関係を良好にできます。

リード獲得には定期的な記事更新やSNSでの発信などで積極的にコミュニケーションをとり、ユーザーと信頼関係を築くことが大切です。

自社をブランディングする

コンテンツマーケティングによって自社のイメージを確立できれば、製品やサービスがより認知されるようになります。

ブランディングのためには、自社の強みを明確にすることが必要です。

自社がどのような価値観や哲学を持っているか、どのようなサービスや製品を提供しているかなどの情報を、コンテンツで積極的に配信し続けることによって自社のファン獲得につながります。

求める人材とマッチングする

コンテンツで自社の企業文化やビジョンを発信することで、コンテンツを目にした就職活動者とマッチングする可能性が高まります。

企業が求める人材とマッチングすることが、採用成功の鍵になります。

採用する人材には、業務に必要なスキルだけでなく、企業文化やビジョンにもマッチしていることが重要なためです。

コンテンツマーケティングで求める人材とマッチングできれば、長期的な人材確保に繋がります。

採用成功のためには、求める人材像を明確にし、それをアピールすることが重要です。

コンテンツマーケティングは、自社のアピールの一つとして重要な役割を果たします。

コンテンツマーケティングが必要になった背景

コンテンツマーケティングは、最近多くの企業から注目を集めているマーケティング手法です。

コンテンツ制作には時間や手間がかかり、簡単な方法ではないのにもかかわらず、なぜここまで必要とされるのでしょうか。

その理由について解説していきます。

企業からの押し付けマーケティングから顧客に「選ばれる」時代へ変化した

近年、企業がユーザーに「選ばれる」ためには、商品やサービスの特徴や魅力を一方的にアピールするだけではなく、コンテンツマーケティングによってユーザーが必要とする情報を提供し、信頼関係を構築することが重要になってきました。

今までのマーケティングの主流は、企業がテレビCMや雑誌の一部などに広告を出して、テレビ視聴や雑誌を読む合間に、商品やサービスを一方的に訴求するというものでした。

しかし、近年ではインターネットの普及によって、気軽にネット検索で情報を選択できる時代になりました。

ユーザーは見たいエンターテイメントや求める情報を、全て自分の意志で取捨選択できるようになったことが、コンテンツマーケティングが必要とされる背景の一つです。

また、Googleが検索エンジンにおいて高品質のコンテンツを重視するアルゴリズムを導入し、ユーザーファーストの検索を目指すようになったことで、さらにコンテンツマーケティングが重要視されるようになりました。

このように、ユーザーの目線に立ったより良いコンテンツの提供が、今欠かせなくなっています。

Googleからの評価がコンテンツ重視になった

Googleの検索エンジンは、昔はキーワードの密度などを重視してSEO(検索エンジン最適化)が盛んに行われていました。

しかし現在はコンテンツの質が重視され、その内容の有用性が検索順位に影響を与えるようになりました。

企業はSEO対策のために、検索エンジンに評価されるようなキーワードを駆使して自社商品やサービスをPRしていた時期もあります。

しかし、この手法は消費者にとってはあまり意味がなく、企業側の押し付けマーケティングだと感じられることも少なくありませんでした。

近年、Googleではコンテンツの質を非常に重要視しています。

検索するユーザーにとって有益な情報を提供するWebサイトは、高い評価を受け、上位表示されるようになっています。

つまり、企業がユーザーに提供する情報資源の質や価値が、マーケティングの成果に大きく影響を与えるようになっているのです。

従来の「検索順位を上げるためのSEO戦略」ではなく、消費者にとって有用なコンテンツを提供することが、今後のマーケティングにおいて最も重要な要素になってきました。

企業は消費者の視点を考慮し、質の高い情報提供を努めることが求められます。

新たな消費者行動「ZMOT」への対応するため

Googleが提唱する、ユーザーの購買意思決定に関するメンタルモデルのことを、マーケティング用語で「ZMOT(Zero Moment of Truth)」といいます。

消費者の購買行動は、インターネットの普及やスマートフォンの利用増加によって大きく変化しました。

以前は企業からの押し付け型のマーケティングが中心でしたが、今では消費者が店頭に行く前にインターネットで自ら情報を収集して、自己決定するようになっています。

そのため、店頭で商品を目にする「First」の瞬間よりさらに前になる「Zero」の時点で商品やサービスに接点を持っているといえるのです。

ZMOTに対応するためには、コンテンツマーケティングが重要な役割を担います。

インターネット広告の費用が高騰

現代のマーケティングでは、テレビCMや新聞広告に加え、インターネット広告も欠かせない存在になりました。

しかし、その一方でインターネット広告の費用が高騰している現状があります。

近年、ユーザーがオンラインを使用する時間が増加したことに伴い、インターネット広告の掲載数も大きく増加しました。

よりよい広告を掲載するために企業間での競争率と、広告費用は上昇の一途をたどっています。

中小企業などの広告予算の少ない企業にとっては、インターネット広告だけでは財政的負担が大きくなります。

また、大手企業でも、広告費用の増加と広告掲載スペースの争奪戦が激しさを増すことで、効果が限定される可能性もあります。

コンテンツマーケティングやSEO対策などを活用し、自社サイトへの流入を増やすことで、広告費用を抑えながら効果を上げる方法が今注目されているのです。

コンテンツマーケティングのメリット6つ

コンテンツマーケティングは時代に求められている手法であると同時に、メリットが数多くあります。

主なメリットとしては、次に挙げる6つです。

  • コンテンツの蓄積が資産になる
  • SNSでコンテンツを拡散できる
  • 広告コストを抑えられる
  • 顧客からの高いロイヤリティを得られる
  • 集客効率が上がる
  • 外部委託しやすい

次から、詳しい内容を見ていきましょう。

コンテンツの蓄積が資産になる

コンテンツの蓄積には、以下のようなメリットがあります。

  • 将来の検索エンジン対策になる
  • 顧客の信頼度を高めることができる
  • 販売促進や新しい商品のアピールに活用できる

コンテンツはインターネット広告などと異なり、一度配信したものは蓄積されるため、ビジネス資産となります。

定期的な更新を行い、コンテンツの質と量を高めていくことが重要です。

ユーザーニーズを満たした優良なコンテンツ配信を続けることによって、コンテンツ全体が検索エンジンに評価されることにもつながります。

SNSでコンテンツを拡散できる

SNSではコンテンツを拡散しながら、そのコンテンツを見た人たちがさらにシェアしてくれることで情報発信の拡大につながります。

さらにSNSでコンテンツを拡散することによって、企業のファンやリスナー、視聴者などに働きかけることができます。

また、ピンポイントでターゲットにアプローチすることも可能で、より効率的なマーケティングが行えます。

広告コストを抑えられる

コンテンツ作成にはコストがかかりますが、方法を選べば低コストから始めることが可能です。

  • サイト構築に無料のCMSを利用する
  • 既存の企業サイトへコラムを掲載する
  • TwitterなどのSNSで情報発信する

上記は一例ですが、高騰化し続けるインターネット広告を利用するよりもコストを抑えることができるでしょう。

顧客からの高いロイヤリティを得られる

ロイヤリティとは、和訳すると忠誠心という意味です。

顧客からの忠誠心というとイメージがしにくくなりますが、要するに企業や商品の熱心なファンになってもらえるということです。

コンテンツで提供する情報が顧客のニーズや悩みに沿ったものであると、顧客はその情報源であるサイトや企業に対して信頼を抱くようになります。

また、定期的に良質な情報を提供することで、ユーザーに必要とされる存在になれるでしょう。

ユーザーはサイトや企業を好きなブランドや人物のように思い、ファンになることがあります。

ファンになってくれたユーザーは、自然な形でそのサイトや企業を広めてくれるため、新たな顧客獲得にもつながります。

良質なコンテンツを提供することは、自社のビジネスに信頼性を与えます。

信頼できる情報をコンテンツから得られれば、ビジネスに対しての信頼感も高まります。

また、ユーザーに対して、自社が専門的かつ良心的に取り組んでいることをアピールできるでしょう。

集客効率が上がる

自社のサービスや商品にまつわるコンテンツを作成すれば、それを検索して目にするのはほとんどが元々興味を持っていたユーザーです。

自社が売りたいユーザー層に向けてのアピールができるため、集客の効率は良くなります。

また、サービスや商品に関連するキーワードを広げると、それだけ新たなリード集客にもつながっていくというメリットもあります。

外部委託しやすい

コンテンツ作成の中でも文章執筆などのライティング業務や動画作成などは、外部委託が可能です。

コンテンツマーケティングは中長期的に継続する施策であるため、社内でコンテンツを全て管理し続けるにはリソースがかなり必要です。

外部委託することによって、クオリティの高いコンテンツが安価で効率的に作成され、かつ自社のリソースをコア業務へ注力できます。

外注業者の中には、コンテンツの立ち上げから管理・効果測定まで請け負ってくれるところもあります。

信頼できる外注業者をパートナーとすれば、優良なコンテンツを効率的かつ安定的に配信し続けることが可能です。

コンテンツマーケティングのデメリット3つ

コンテンツマーケティングはメリットが豊富ですが、避けられないデメリットもあります。

  • コンテンツ制作に時間が必要
  • 効果がすぐにわかりにくい
  • 社内の協力を得にくい

詳しく内容を説明していきます。

コンテンツ制作に時間が必要

ブログであれ動画作成であれ、コンテンツの制作には時間がかかります。

コンテンツ制作には、企画、ライティング、編集、レビュー、修正という工程があり、それぞれの工程に時間をかける必要があります。

コンテンツ制作に時間をかける理由の一つに、クオリティの追求があります。

ユーザーが満足するコンテンツを作るためには、時間をかけて内容を練り上げていくことも必要になるためです。

効果がすぐにわかりにくい

コンテンツを作成した効果は、すぐに出ない場合がほとんどです。

たとえば、Webサイトの訪問数は初めはあまり増えなかったり、問い合わせ数が増えなかったりなど、目に見える成果は得にくいでしょう。

成果が出ないのは効果が見えにくい目標を立てていたり、ユーザーにとって必要性が薄いコンテンツばかりになっていることが原因になっている場合もあります。

そのため、効果測定を続けてブラッシュアップを続けつつも、長い視点で運営していくことが大切です。

社内の協力を得にくい 

先に挙げたように「効果がすぐにわかりにくい」といった理由で、継続をしたくても社内(主に営業などの他部署)の協力を得にくい場合もあります。

なかなか結果を出せないと、「本当に効果があるのか?」「やっても意味がないんではないか?」などと、ネガティブな意見が多くなり、継続ができなくなってしまったという事例もあります。

社内の協力を得るために、他部署のメンバーも巻き込み結果が出るまでに時間がかかることや企画を一緒に考えてもらうなどして、他部署の理解や協力を得ることが重要になってきます。

コンテンツマーケティングの手法8つ

コンテンツマーケティングには様々な手法があります。

ここでは、BtoBでのコンテンツマーケティングでメジャーな手法を8つ紹介します。

コンテンツseo

コンテンツSEOとはSEO対策の一種で、オウンドメディアや自社サイトで掲載されている記事などのコンテンツに対して、検索結果で上位表示されるように対策し、検索流入の増加を狙う手法を指します。

SEOは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の頭文字から付けられたWebマーケティング用語です。

具体的には、キーワードを効果的に使った記事やタイトル、見出しの使い方、ユーザビリティを高めたレイアウトなど、ユーザーにとって有益であると同時に、検索エンジンにも評価されるコンテンツを作成します。

近年、コンテンツSEOの重要性は増すばかりであり、最新のアルゴリズムに対応し、高品質で信頼性のある情報を提供することが求められています。

成功するコンテンツSEOのためには、次のような点に注意が必要です。

  • ターゲットを十分理解する
  • コンテンツに最適なキーワードを選定する
  • 適切なタグを使ったHTMLマークアップを行う

コンテンツSEOは、Webサイトのトラフィックの増加と、検索エンジンでの上位ランキングの獲得に直結するため、コンテンツマーケティングの中で欠かせない要素の一つと言えます。

ホワイトペーパー

ホワイトペーパーとは、自社製品やサービスの説明・比較・導入の方法などをまとめた資料です。

希望するユーザーへダウンロードページからメールアドレスなどを入力してもらい、pdfなどで作成したファイルをダウンロードする形式です。

潜在層から顕在層まで幅広くリード顧客の獲得が見込めます。

企業や組織にとってホワイトペーパーは、顧客やパートナーに対して、専門知識とともに自社の技術力や専門性をアピールできる貴重なツールのひとつです。

ホワイトペーパーを使い、実績・技術・戦略などに関する情報を提供することで、読んだユーザーに対して自社へのビジネスにおける信頼度や認知度を高めることができます。

ホワイトペーパーを作成する際は読者にとって価値のある内容となるようにわかりやすい説明を心がけましょう。

また、冒頭で具体的な問題提起を行い、その問題を自社の製品やサービスで解決できることを示すことも重要です。

ホワイトペーパーについて、詳しくはこちらの記事も参考にしてください。

参考記事:ホワイトペーパーとは?意味や種類・活用方法を解説

ウェビナー

ウェビナーとは、Web上で行われるセミナーのことです。

オンラインでの開催なので、時間や場所に縛られずに自宅やオフィスなどから参加ができます。

ウェビナーのメリットは、多くの人に参加してもらえることです。

常にきちんとしたスケジュールを立ててスムーズな進行を心がけることや、質問やフィードバックへの十分な対応が大切です。

中でも最大のメリットは、参加者と直接やり取りして高いコミュニケーションをとれることです。

また、参加者がリアルタイムで反応を示せることで、講師やプレゼンターがアンケートや質問などを通じて、フィードバックを得やすくなります。

さらに、ウェビナーは、リモートワークやテレワーク、フレックスタイム制といった、多様な働き方が求められる最近のトレンドに対応しているため、これからもさらなる需要が望めます。

ウェビナーを上手に活用して、新しいスキルや知識の提供へ取り組んでみてはいかがでしょうか。

ウェビナーでの集客方法については、こちらの記事も参考にしてください。

参考記事:ウェビナー集客の手法10選と成功のためのポイントを徹底解説!

動画

動画は視聴者に訴求力があり、記憶にもよく残ります。

また、SNS上で多くの人々がシェアするため、広告やプロモーションに役立つ媒体としても注目されています。

動画にはアニメーション、実写、モーショングラフィックスなど様々な種類があります。

また、テレビ番組などの長尺動画とSNS用のショート動画なども存在します。

具体的な活用方法としては、自社の製品やサービスなどを説明する動画を公式サイトに掲載する、事例紹介や顧客インタビューなどをYouTubeで配信するなどです。

動画配信を効果的に実施できれば、自社を強く印象づけられます。

動画制作は、わかりやすくシンプルな内容を心掛けることが大切です。

しかも、短い時間で伝えることができるようにまとめることも大切です。

また、映像のクオリティも高くすることで、より印象的な動画を制作できます。

事例資料

事例資料は、自社の製品やサービスについてまとめた資料であり「営業資料」ともいわれます。

ホワイトペーパーと内容は似ていますが、ホワイトペーパーはユーザー目線を中心とした内容になっている一方で事例資料は企業主体の内容になっています。

つまり、興味をもっているユーザーに積極的に売り込むための資料が事例資料であるといえます。

事例資料もホワイトペーパーと同様、ユーザーとダウンロードしてもらう形式であるため、個人情報を取得でき、リード顧客が獲得しやすい施策です。

一方で自社製品やサービスの内容により説得力が必要になるため、データやグラフ添付は欠かせず、作成には時間が必要でしょう。

プレスリリース

プレスリリースは、企業が経営に関する内容や新しい事業内容の告知、新商品の紹介などを関係者やメディアに公開する公式文書です。

メディアに公開する場合は自社の公式サイトリンクを挿入してもらえるため、SEOにも効果があり、拡散性も高いため、他のコンテンツへの相乗効果も期待できます。

SNS

近年、SNSにはFacebook、Twitter、Instagramなど、様々な種類があり、それぞれの特徴に合わせて企業でも広くコンテンツとして利用しています。

特に、商品やサービスを広く知らせるために使われることが多く、企業にとってもいまや欠かせないツールの一つです。

SNSは、情報を発信するのに適したプラットフォームとしても利用されています。

ニュースやトレンド情報など、様々な情報が瞬時に共有されるため、多くの人に知ってもらうことが可能です。

また、プラットフォームの特性にあわせて情報発信の仕方を変えることで、より効率的に情報を伝えることができます。

例えば、写真を中心に投稿するInstagramは商品の紹介に最適であり、Twitterは短い文章で効率的な情報発信が可能です。

さらにSNSは、ユーザーとの交流にも重要な役割を果たします。

ユーザーからのフィードバックを受け取り、それに応えることで、ニーズに沿った商品やサービスの提供につなげられます。

また、SNS上での評価や口コミ情報により、商品・サービスの信頼性や評価を高めることもできます。

SNS上でのコミュニケーションを通じて、ユーザーとの距離を縮め、顧客ロイヤリティを高めるためにも役立ちます。

メルマガ

メルマガは、顧客との良好な関係構築に欠かせないツールです。

適切に使われることで、商品やサービスの販売促進にもつながります。

まずはターゲットを決め、自社の商品やサービスに興味を持ってくれそうな顧客に絞って配信することで、より効果的なマーケティングが可能です。

また、タイトルとコンテンツの質に気を配りましょう。

タイトルには興味を惹くもの、内容には役に立つ情報やお得感を与えるものを選びます。

コンテンツには商品やサービスの説明や特典の案内など、読者のニーズに合わせた情報を提供するようにしましょう。

配信の頻度については、過剰な回数では読者の反感を買ってしまうこともあるため、適度な頻度で配信するようにします。

配信後には、反響やフィードバックに対応しましょう。

問い合わせには迅速かつ丁寧に対応することで、顧客からの信頼を獲得することができます。

ポイントを押さえたメルマガ配信は、顧客との信頼関係構築につながります。

メルマガの効果については、こちらも参考にしてください。

参考記事:メルマガって本当に効果あるの?具体的な効果やメリットを紹介

コンテンツマーケティングに取り組む6つのステップ

コンテンツマーケティングを始める流れは、自社における目的をもとに、最終目標を設定してから必要になるコンテンツを作成していくのが一般的です。

ここでは、具体的な取り組みを紹介していきます。

ステップ1.コンテンツの目標を設定する

コンテンツ作成にあたって、まずはどのような目的を持っているのかを明確にする必要があります。

例えば、リード顧客の獲得数を増やす、問い合わせ数を増やすなどです。

目的が明確になれば、その目標に向けたコンテンツのテーマや内容、配信媒体なども検討しやすくなります。

また、目的はあくまでも顧客中心に設定することが重要です。

顧客ニーズに即したコンテンツでなければなかなか効果は上がりません。

そのため、顧客を理解し、顧客にとって有益な情報提供をすることが重要です。

それにより、顧客とのエンゲージメントが高まり、コンテンツの効果も向上するでしょう。

ステップ2.ペルソナ像を設計する

コンテンツを作成する上で、誰に向けて作るかを明確にするために「ペルソナ」という概念が使われます。

ペルソナとは、ターゲットとなる人物像を具体的に設定して、その人物像をもとにコンテンツを作成するための架空の人物です。

ペルソナを設定することで、ターゲットとなる人物の嗜好やニーズを把握し、より効果的なコンテンツを作成することができます。

ペルソナを設計するためには、以下の要素を考慮しながらできるだけ詳しく考えましょう。

  • 年齢、性別、住んでいる場所
  • 職業(内容、役職)、収入、貯蓄状況
  • 最終学歴
  • ライフスタイル(起床・就寝時間、通勤時間、勤務時間、休日の過ごし方)
  • 性格、価値観
  • 人間関係、家族構成
  • 趣味、興味、不満、悩み

ペルソナを設計することで、以下のようなメリットがあります。

  • コンテンツの着眼点を明確にできる
  • ターゲットから共感を得ることができる
  • 情報の収集がしやすい

ターゲットとなる人物像を具体的に設定することで、より明確な着眼点を持ったコンテンツ作成ができます。

ペルソナが設計されたコンテンツは、読者から共感を得やすく、より受け入れやすいものになります。

さらに、ターゲットとなる人物の属性やニーズを把握するために、より具体的な情報収集が可能です。

BtoBマーケティングにおけるペルソナ設定の方法については、次の記事も参考にしてください。

参考記事:BtoBマーケティングでのペルソナ設定の手順・ポイントを徹底解説

ステップ3.カスタマージャーニーマップを作成する

カスタマージャーニーマップとは、顧客がある商品を買うまでの心理や行動の変化を図にしたものです。

カスタマージャーニーマップは、顧客があなたの商品やサービスを知り、利用するまでのプロセスを可視化するためのツールです。

このステップでは、ペルソナ像を基にしたカスタマージャーニーマップを作成します。 

まずはじめに、ペルソナが自社の商品やサービスを知るきっかけ、情報収集方法、問い合わせ方法などをリサーチしましょう。

その情報を基に、「認知」「興味関心」のフェーズをカスタマージャーニーマップに記入します。

次に、ペルソナが商品やサービスを検討するプロセス、比較するポイント、購入に至るまでのステップを洗い出し、「比較検討」「購入」のフェーズを作成します。

カスタマージャーニーマップを作成することで、コンテンツマーケティングにおいてどのように顧客とコミュニケーションを取っていくかの方針を決めやすくなります。

カスタマージャーニーマップは、マーケティングにおいて非常に重要なツールですので、ぜひ取り入れてみてください。

ステップ4.コンテンツの内容を設計する

作成したカスタマージャーニーマップを基に、コンテンツの内容を設計していきます。

ターゲットに向けて必要になりそうなコンテンツを洗い出してリスト化しておくと、属人化を防ぎます。

コンテンツは、顧客との成約・購入率が高くなりそうなものから優先的に作成するように計画しましょう。

ステップ5.コンテンツを作成する

コンテンツの内容を設計したら、コンテンツを具体的に作成していきます。

コンテンツ作成には多くの時間とリソースが必要になるため、運用を続けるための体制も同時に考えておく必要があります。

例えば、コンテンツを担当する社員を決めておく、ブログ記事作成には全社員が関わるようにするなどです。

どうしてもコンテンツを運用し続けるための人手が足りなくなりそうな場合は、外注を検討するのも良いでしょう。

ただし、その場合は内製よりもコストがかかることや、自社サービスや商品への知識が乏しいため知識共有などの打ち合わせが欠かせないというデメリットもあるため、注意が必要です。

ステップ6.コンテンツの効果測定をする

コンテンツの作成が進み、ある程度蓄積できたらそれぞれのコンテンツの効果を測定します。

具体的には、コンテンツごとのアクセス数やPV数、検索流入数を確認していきます。

BtoBでは最終的な目標は見込み客の獲得や成約・商品購入数の増加などになるため、顧客がコンテンツによって態度変容しているかどうかもチェックするポイントです。

分析結果を元に、コンテンツ改善の方針を決定します。

改善するポイントや具体的な施策を考え、次回のコンテンツ制作に反映しましょう。

その際に、KPI(Key Performance Indicator)を設定・見直しします。

KPIとは、最終目標を達成するまでに確認するための中間目標です。

例えば、最終目的が問い合わせ数の増加で、コンテンツ運用がブログ中心だとすると、KPIはブログのPV数を月5000件以上にするといった内容が考えられます。

改善点を反映した新しいコンテンツを制作した後、再度効果測定を行います。

このサイクルを回すことで、コンテンツの質の向上と、読者のニーズや要望に応えたコンテンツ制作が可能になります。

KPIの設定手順については、次の記事も参考にしてください。

参考記事:BtoBマーケティングのKPI設定の手順と施策別で見るべき箇所を解説

コンテンツマーケティングに役立つツール

コンテンツマーケティングには、次の2つのツールが役立ちます。

  • Google Analytics
  • Google Search Console

これらのツールを使いこなすことで、自分のサイトの弱点や強みを把握し、改善を行いながら集客に繋げていくことができます。

是非、使い方をマスターしてみてください。

次から、詳しい内容を説明します。

Google Analytics

Google Analyticsは、Webサイトやアプリのアクティビティを追跡、分析するための無料のウェブ解析サービスです。

主要な機能として、以下のようなものがあります。

  • リアルタイム分析
  • トラフィック分析
  • コンバージョン分析

リアルタイム分析では、現在Webサイトやアプリで何が起こっているか、リアルタイムで把握することができます。

また、訪問者数やページビュー、リファラー、コンテンツ、地理的情報などを確認することが可能です。

また、Webサイトやアプリの訪問者数、訪問履歴、コンテンツ閲覧状況、離脱率などを可視化し、分析することができます。

様々なデバイスからのアクセス比較や、地理的分布の分析も可能です。

さらに、SNS、広告、メールマーケティングなどから流入した訪問者をどのようにコンバージョン(成果)につなげているかを分析することができます。

特定の目的地(コンバージョンページ)に到達した訪問者数や、コンバージョンに至らなかった訪問者の行動分析も可能です。

Google Analyticsを利用することで、訪問者の行動や傾向を把握し、Webサイトやアプリの改善につなげられます。

今後の改善策を立てるための、重要な情報源として活用しましょう。

Google Search Console

Google Search Consoleは、Googleが提供している無料のウェブマスターツールです。

このツールを使用することで、自分のWebサイトの検索エンジン最適化(SEO)を行い、Webサイトをより高い順位に表示させることができます。

Google Search Consoleの主な機能には、次のようなものがあります。

  • 検索クエリの分析
  • クロールエラーの確認
  • サイトマップの送信
  • リンクの確認

どのような検索クエリであなたのWebページが上位表示されているかを確認できます。

強化していくべきキーワードやページの改善点を見つけられるため、使いこなすことができればSEO施策の効果を向上させられるでしょう。

また、Googleの検索巡回ロボットであるクロールがサイトを正しく巡回できているか確認します。

クロールエラーが発生している場合は、SEO的にマイナスになってしまうため、すぐに修正が必要です。

Google Search Consoleでクロールエラーを確認しながら、Webサイトの健康状態を常にチェックしておきましょう。

さらに、サイトマップをGoogleへ送信する機能や内部リンクや外部リンクの状況を確認する機能もあります。

Google Search ConsoleはSEO対策を効果的に行うために必要なツールの1つです。

今回紹介した他にも、コンテンツマーケティングに有用なツールは多くあります。こちらの記事も参考にしてください。

参考記事:徹底比較!おすすめのMAツール(マーケティングオートメーション)16選

コンテンツマーケティングの成功事例

コンテンツマーケティングには様々な手法があり、成功事例も数多くあります。

成功事例から、導入するためのヒントや成功のポイントなどを知れるため、多くの事例を知っておくことは大切です。

ここでは、テクロで支援したコンテンツマーケティングの成功事例を中心に紹介します。

株式会社ビーイングコンサルティング(テクロ支援)

引用:株式会社ビーイングコンサルティング

株式会社ビーイングコンサルティングは、物作りに特化したコンサルティング会社です。

具体的には、制作プロジェクトのスケジュール管理や生産性向上の援助などを実施しています。

ビーイングコンサルティングの特徴は、パフォーマンスを妨げる制約条件を改善して業務改善を測る「TOC(制約理論、制約条件の理論)」という考え型をベースにしてコンサルティングを進めている点です。

コンテンツマーケティングを見直す前は、サービスがニッチであるため「TOC」などのキーワードは検索上位になりやすく、サイトからの問い合わせもコンスタントにあったため特にコンテンツ制作などには力を入れていませんでした。

しかし、コロナ禍をきっかけに問い合わせ数が減ってから、改めてコンテンツマーケティングを見直すことに。

具体的な見直しとして、ホームページにコラム記事を定期的に掲載するようにしました。

その結果、ホームページへのアクセス数が月間3,500から14,000まで増加し、新規ユーザー数も1,200人から8,900人へと大幅な増加を達成しました。

さらに、ホワイトペーパーへの導線を見直すこともリード顧客の増加につながりました。

参考:ホームページ制作とコンテンツマーケティングで問い合わせ数が増加|株式会社ビーイングコンサルティング様

弁護士法人モノリス法律事務所(テクロ支援)

引用:弁護士法人モノリス法律事務所

モノリス法律事務所はIT系の事案に強い法律事務所として、IT企業やYouTuber、風評被害に悩む企業などが顧客層の中心です。

コンテンツマーケティングの担当者は、元々Web広告の仕事をしていましたがオウンドメディアの運用の知識が乏しく、伸び悩んでいました。

テクロからこれまでの記事のリライトを中心に支援を受け、PV数が増加しました。

その他、テクロではサイト内の弁護士プロフィールページに対して改善の提案やバナーへのアドバイスなども行っています。

参考:【PV増加!】オウンドメディア運営の効率化と全般的な提案でサポート|弁護士法人 モノリス法律事務所様

株式会社アジャイルウェア(テクロ支援)

引用:株式会社アジャイルウェア

株式会社アジャイルウェアでは、業務効率化のためのクラウドサービスを展開しています。

サービスに関連するキーワードである「プロジェクト管理」「ガントチャート」「テレワーク」などで自社サイト「Lychee Redmine」を検索上位にすることを目指していましたが、社内リソースが足りずコンテンツ運用が追いつかない状況でした。

テクロと外注パートナーを結び、コンテンツマーケティングへの支援を受けた結果、関連キーワードの中でもビッグワードである「ガントチャート」でサイト表示が21倍になる、サイト流入数が4.75倍になるという結果になりました。

コンテンツマーケティングへの具体的な支援としては、サイトにアップする記事執筆やSEOの観点からみたWebページの設計などです。

今後も継続的なアクセス数の増加が期待されています。

参考:サイト流入数4.75倍!オウンドメディアで新たなターゲットへの認知拡大|株式会社アジャイルウェア様

サイボウズ株式会社

引用:サイボウズ式

サイボウズ株式会社では、BtoBでクラウドサービスや業務改善ツールなどを展開しています。

コンテンツマーケティングの成功事例として有名なのは、サイボウズのオウンドメディアである「サイボウズ式」です。

働き方や生き方、SDGsやチーム運営についてなど、自社の考えをコラムとして発信しています。

サイボウズ式の運営目的は自社の認知向上とブランディングであり、記事内に自社製品やサービスにつながる導線がないことが大きな特徴です。

このオウンドメディアを定期的に見ているファン層の増加が、売上や採用に貢献し続けているという好例です。

参考:ログミーBiz「サイボウズ式」は少人数で、メンバー全員兼任状態——藤村編集長が語る、逆境のチームビルディング

株式会社ベイジ

引用:ベイジの日報

Web制作や開発で有名な株式会社ベイジでは、複数のオウンドメディアを運営し、どれも高いPV数を誇っています。

その中で、PV数では他のオウンドメディアに劣るものの、人材採用に大きく寄与しているのが「ベイジの日報」です。

ベイジ社員が毎日書いている日報の中で、外部に発表して良いものを選んで投稿しているという「ベイジの日報」では、社員の日々の業務の振り返りや自分が担当している業務への考えの掘り下げが掲載されています。

もともとベイジでは、日報を自分自身の仕事と行動指針を振り返る目的で書いていたようです。

Web業界で働くことを目指している人が、実際に働いている人がどのようなことを考えているのかを知ることができるのがこの「ベイジの日報」なのです。

実際に、ベイジでは外部メディアや採用エージェントを通さず、自社の採用サイトからの応募で採用しています。

ベイジという会社に興味を持ち、好感を持ってくれる人が増えれば取引先になってくれたり社員になってくれたりする、そのために自社の情報発信をしていくという理念の中で運営が続けられています。

参考:d’s JOURNAL「コロナ禍でも社員が倍に!採用・エンゲージメントに効く「ベイジの日報」とは【隣の気になる人事さん】」

その他、BtoBコンテンツマーケティングの成功事例についてはこちらの記事も参考にしてください。

参考記事:成功の秘訣がわかるBtoBコンテンツマーケティングの事例10選

まとめ:はじめにコンテンツマーケティングの目的を理解して取り組もう

コンテンツマーケティングの主な目的は、顧客との接点をつくってコミュニケーションを取り、信頼関係を作っていくことです。

また、自社のサービスや製品をブランディングしたり、自社が求める人材に対する情報発信の目的もあります。

コンテンツマーケティングは中長期的な施策であり、すぐに結果が出ないものであるため、はじめに自社におけるコンテンツマーケティングの目的を明確にしておくことが大切です。

テクロでは、コンテンツマーケティングの支援を実施しています。コンテンツマーケティングについて疑問や悩みを持たれている方は、以下で配布している「Webメディア作成マニュアル」をぜひご利用ください。

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