SEO対策におけるキーワードの選定方法 | 手順やおすすめツールを紹介
SEO対策において、キーワードの選定は非常に重要な作業です。
ただし、話題性のあるキーワードや需要の高いキーワードを選定するだけでは、十分なSEO対策の効果を得られないこともあります。
そこで今回は、SEO対策におけるキーワードの選定方法を解説します。
検索キーワードの分類や、キーワード選定の手順についても解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
SEO対策ではキーワード選びが重要
冒頭でも解説した通り、SEO対策においてはキーワード選定が非常に重要なポイントです。
SEO対策におけるキーワード選定は、自社サイトをターゲットへ適切にリーチさせるために必要な作業です。
コンテンツをターゲットとするユーザーに効率的にリーチさせることで、マーケティングの効果を最大限に発揮できます。
ただしキーワードの選定は、Webマーケティングの全体戦略の流れを汲み取った上で実施されていることが重要です。
検索キーワードの種類
検索キーワードは、ユーザーの検索ニーズやボリュームからいくつかの種類に分類できます。
効果的なキーワード選定を行うために必要になりますので、あらかじめ把握しておくようにしましょう。
検索ニーズによる分類
ユーザーが検索エンジンを利用する際の欲求は、以下4つのいずれかに該当します。
- 知りたい(Knowクエリ)
- 解決したい(Doクエリ)
- 行きたい(Goクエリ)
- 買いたい(Buyクエリ)
ユーザーの検索意図を把握することで、より効果的なマーケティングが展開できます。
知りたい(Knowクエリ)
キーワードの意味を知りたいときに検索される語句です。
例えば「フェーン現象 意味」など、直接的に語句の意味を知りたいときに検索されます。
キーワードの意味を知ることでユーザーが満足してしまうこともあり、その後のアクションにつながらないこともあります。
知りたいという検索ニーズからキーワードを選定する場合は、より知っておくべき情報を記載するなど、単純に意味を知るだけでは終わらないような工夫が必要です。
解決したい(Doクエリ)
なにかの困りごとを解決したい、もしくはなにかを実行したいときに検索されるキーワードです。
例えば、「SEO 対策 方法」などの検索を実行した場合は、SEO対策を理解した上で具体的な方法と実行を行いたいというニーズがあります。
具体的なアクションを実行したいというニーズがあり、ユーザー側の反応を期待できます。
ホワイトペーパーの設置や問い合わせ窓口の明記など、ユーザーがアクションを起こしやすい環境の構築が有効です。
行きたい(Goクエリ)
ユーザーが特定のサイトに移動したいときに検索するキーワードです。
例えば、検索キーワード中に「公式」が含まれる場合は、特定の公式サイトへ移動することが目的の可能性が高くなります。
このような場合、ユーザーの目的は公式サイトへ移動することですので、その他のサイトへ訪れる可能性は低くなります。
特定のサイトに行きたいという検索ニーズは、避けてキーワード選定を行った方が良いでしょう。
買いたい(Buyクエリ)
ものを購入したいときに検索するキーワードです。
本来は解決したい(Doクエリ)と同一ですが、ボリュームが大きいことから1つのニーズとして分離しました。
例えば「50代 プレゼント おすすめ」などのキーワードは、プレゼントの購入を検討するための検索ニーズといえます。
解決したい(Doクエリ)と同じく、ユーザーのアクションが伴うことを前提としていることから、高い反応が期待できます。
検索ボリュームによる分類
ユーザーの検索量の多さでも、以下の3つにキーワードを分類できます。
- ビックキーワード
- ミドルキーワード
- スモールキーワード(ロングテールキーワード)
ビックキーワード
月間の検索件数が1万件を超えるキーワードで、1~2つの語句で構成されていることが多い検索キーワードです。
例えば「旅行」などのキーワードがビックキーワードに該当します。
ビックキーワードは検索件数が多いことから、ユーザーの検索ニーズが高いことが分かります。
しかし大手サイトや競合サイトも多くなることから、上位表示させることが難しくなるのがデメリットです。
ミドルキーワード
ミドルキーワードは、月間の検索件数が1,000~1万程度のキーワードです。
1~2つの語句で構成されていることが多く、「旅行 北海道」ビッグキーワードをより具体化して検索している特徴があります。
ビックキーワードに比べると検索ボリュームは少なくなりますが、競合サイトが比較的少なく、よりユーザーのニーズを絞り込みやすいというメリットもあります。
スモールキーワード(ロングテールキーワード)
スモールキーワードはロングテールキーワードとも呼ばれ、3つ以上の語句で形成されるキーワードのことを指します。
月間検索件数は多くありませんが、よりニーズが具体的に示されているため、ピンポイントでユーザーに向けたキーワード選定が可能です。
例えば「旅行 北海道 海鮮丼」のように、北海道への旅行で海鮮丼を食べたいという細かい意図まで絞り込めます。
またニーズが細かく分類されていることから、競合サイトが少ないことも特徴です。
SEO対策に初めて取り組む場合や、サイトを構築したばかりでドメインパワーが弱いときは、スモールキーワードを選定することがおすすめです。
SEOキーワードの選定手順
ここからは、具体的なSEOキーワードの選定手順について解説していきます。
キーワードの選定手順は、以下の5つのステップです。
- サイトの目的と検索ニーズを考える
- メインのキーワードを決定する
- 関連キーワードを選定する
- 検索ボリュームをチェックする
- 競合の情報をチェックする
ステップ1:サイトの目的とターゲットを考える
キーワードの選定に取り組むまえに、サイト運営の目的とユーザーの検索ニーズを検討しましょう。
サイトの運営はあくまでリード獲得や売上を増加させるための戦略です。
検索上位を取れたとしても、最終的な目標が達成できなければ意味がありません。
どのターゲット層に向けたコンテンツをなぜ作成するのかを明確にしましょう。
ステップ2:メインのキーワードを決定する
サイト運営の目的とターゲットが決まったら、メインのキーワードを選定しましょう。
メインキーワードは、自社サイトのテーマともなる語句です。
メインキーワードは、できるかぎり具体化したキーワードを選定するのがおすすめです。
例えば「家電」という単語だけでは検索ボリュームが多くなり過ぎてしまい、狙い通りのターゲットにリーチしない可能性があります。
「家電」というキーワードをより具体化した「生活家電」のようなワードを選択しましょう。
ステップ3:関連キーワードを選定する
メインのキーワードを選定したら、より具体化できる関連キーワードを選定しましょう。
例えば「生活家電」をメインキーワードに選定する場合、「洗濯機」や「冷蔵庫」などが関連キーワードとして挙げられます。
メインキーワードの関連キーワードをつけることで、よりユーザーのニーズを具体化できるだけではなく、自社のターゲットへ適切にサイトをリーチさせる役割もあります。
少しボリュームは多くなりますが、ツールなどを使用して多くの関連キーワードを収集できるようにしましょう。
ステップ4:検索ボリュームをチェックする
メインキーワードと関連キーワードの選定ができたら、キーワードの検索ボリュームをチェックします。
Googleが提供している「キーワードプランナー」を利用することで、簡単にキーワードの検索ボリュームを確認可能です。
月間の検索件数が多いほどユーザーのニーズが大きく、よりヒットしやすいキーワードです。
ただし検索ボリュームが多くなるのにあわせて競合サイトも多くなり、検索上位が狙いずらくなる欠点もあります。
すでに紹介した検索ボリュームと合わせて、自社が狙いたいボリュームゾーンの選定を行いましょう。
ステップ5:キーワードの整理をする
キーワードの検索ボリュームがチェックできたら、実際に検索エンジンでキーワードを調べます。
ニーズが異なっていたり、被っているキーワードは削除または統合します。
また、大手サイトなどの強いドメインパワーをもつサイトが上位に並ぶ場合は、新規参入が難しいという判断もできるでしょう。
検索ボリュームだけでキーワードを選定せずに、競合サイトの状況も踏まえたうえで総合的に判断することがポイントです。
キーワード選定に使えるツール4選
ここからキーワード選定に役立つサイトについて紹介します。
より効果的なキーワードが選定できるようにしましょう。
ツール1:キーワードプランナー
キーワードプランナーは、Googleが提供している無料ツールです。
対象とするキーワードを入力することで、関連キーワードと検索ボリュームをチェックできます。
Google広告のために提供されたツールですが、キーワード選定にも応用が可能です。
メインキーワードの選定から、関連キーワードの検索まで幅広く利用できるので、必須のツールと言えます。
ツール2:ラッコキーワード
引用:ラッコキーワード
ラッコキーワードは、サジェストワードを検索する際に利用できるツールです。
サジェストワードとは、特定のキーワードとともに検索される機会の多い候補のことで、ユーザーの検索動向に応じて表示されます。
サジェストワードを自社のキーワードに取り入れることで、より幅広い検索ニーズを取り込めます。
ただしラッコキーワードの無料プランでは、検索ボリュームを把握できません。
検索ボリュームをチェックしたいときは、キーワードプランナーとの併用しましょう。
ツール3:SE Ranking
引用:SE Ranking
SE Rankingは、キーワードの順位チェックやサジェストキーワードの検索、競合サイトの調査など、さまざまSEO対策ツールを盛り込んだサービスです。
一部機能はトライアルで利用できますが、基本的には有料で利用します。
SEO対策に便利な機能を一括して利用できるため、自社サイトを運営する際には非常に便利なツールです。
また、自社サイトの動向をチェックする計測ツールとしても利用できます。
ツール4:SEOチェキ!
引用:SEOチェキ!
SEOチェキ!は、SEO対策に必要な情報を確認できるマルチツールです。
指定したサイトのURLを入力することで、キーワード数や表示順位などを一括で調べられます。
上位表示されているサイトをSEOチェキ!で確認することで、競合の分析をより数値的に可視化できます。
SEOチェキは無料で利用できますが、1日あたりの検索回数に限りがあります。
より効果的なキーワード選定とSEO対策ができるように、うまくツールを活用して上位表示を目指しましょう。
キーワード選定のポイント
最後にキーワードを選定するポイントを紹介します。
サイトの目的を明確にする
キーワードの選定を行う際は、必ずサイトを運営する目的を明確にしましょう。
SEO対策やキーワード選定は、自社サイトを上位表示することでリードや売上を獲得することが本来の目的です。
自社サイトが上位表示されたとしても、マーケティングの効果が出なければ意味がありません。
SEO対策とキーワード選定を行う際は、自社サイトを運営する目的を明確にしたうえで、適切なターゲットにリーチすることを意識することが重要になりまます。
読者のペルソナ像を設定する
効率的にターゲット層へリーチさせるためには、読者層をしっかりと意識したキーワード選定が必要です。
そのためには、読者層のペルソナ像を設定するようにしましょう。
ペルソナ像とは、ターゲットとなる人物を性別や年齢、家族構成や勤務状況など、よりリアリティある人物まで落とし込んだ架空の設定です。
よりターゲットをイメージしやすくなることで、リーチしやすいキーワードを選定できます。
競合記事をチェックする
競合サイトの記事をチェックすることは、SEO対策において非常に重要な作業です。
競合サイトの記事からキーワードが収集できるほか、選定したキーワードの検索ニーズを確認できます。
また、競合サイトに掲載されている情報をカバーすることで、網羅性においてSEO対策で優位に立てるというメリットもあります。
検索結果の上位に表示されているサイトは、必然的にSEOで評価されているため、参考にできる部分は必ず取り入れるようにしましょう。
はじめてのSEOの場合はスモールキーワードがおすすめ
初めてSEOに取り組む場合や、ドメインパワーがないときはスモールキーワードから取り組むことがおすすめです。
検索ボリュームの少ないスモールキーワードは、ヒットする確率こそ低いですが、競合サイトが少ないというメリットがあります。
また、3~4つの語句で構成されているキーワードが多いことから、ユーザーニーズにあった記事を作成しやすいというメリットもあります。
より効率的に自社のターゲット層にリーチさせることもできますので、初めての取り組みにはスモールキーワードがおすすめです。
1つのコンテンツにつき1つのキーワードを設定する
SEOでは、1つのコンテンツにつき1つのキーワードを設定するのが基本です。
1つのコンテンツに複数のキーワードを設定してしまうと、Googleが記事内容を正しく把握できません。
そのため、狙ったキーワードで上位表示できなくなってしまうのです。
さらに「旅行 メリット」「旅行 利点」というキーワードがあった場合、単語自体は異なりますが、ニーズが一致するためほぼ同じコンテンツが完成します。
「旅行 メリット」「旅行 利点」は、重複コンテンツとなり評価を下げる要因になるため、キーワード選定の際には削除や統合をしましょう。
適切にキーワードを選定して効率的なSEO対策を
今回はSEO対策でも重要な検索キーワードの選定方法について紹介しました。
不特定多数の人が利用する検索エンジンでは、より効果的にターゲット層が自社サイトへ流入するような対策が不可欠です。
そのために、キーワードの選定はかなり重要な作業になります。
マーケティングの効果を最大限に発揮するためにも、キーワードの選定は慎重に実施することが重要です。
今回紹介したツールなどを活用して、効果的なSEO対策ができるようにしてみてください。
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