• ブログ

中小企業がデジタルトランスフォーメーションに取り組むべき4つの理由

2021.01.26

ビジネスに変革をもたらしてくれるデジタルトランスフォーメーション。

デジタルトランスフォーメーションへの取り組みには結構な経費がかかってしまうため、予算に余裕のない中小企業は敬遠してしまいがちです。

ただし、デジタルトランスフォーメーションへの取り組みはこれからの企業にとって必要になっており、それは中小企業も例外ではありません。

そこでこの記事では、中小企業のデジタルトランスフォーメーションについて紹介していきます。

中小企業がデジタルトランスフォーメーションに取り組むべき理由などについて成功事例を交えながら紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは

デジタルトランスフォーメーションは単なるIT化を指す言葉ではありません。

「DX」とも呼ばれるデジタルトランスフォーメーションは、デジタル技術の導入によってビジネスに変革をもたらす取り組みを指す言葉です。

例えば、製造業の場合だと、

  • 工場をスマートファクトリー化して業務の効率化や品質・生産性の向上を図る
  • デジタル技術を取り入れることで工数の削減を図り、人材の不足を解消する
  • 製品の製造だけでなく、その製品を活用したサービスを開発し、製品とサービスをトータルで利用してもらう

などの目的を達成するためにデジタルトランスフォーメーションに取り組む企業が多くなっています。

製品の製造だけでなくその製品を活用したサービスを開発し、サービス込みで製品を利用してもらう取り組みは、まさしくビジネスの変革を体現しているのではないでしょうか?

中小企業にデジタルトランスフォーメーションが必要な理由4つ

中小企業にデジタルトランスフォーメーションが必要な理由4つ

冒頭でも紹介したとおり、デジタル技術の導入によってビジネスの変革を図るデジタルトランスフォーメーションへの取り組みは、中小企業にとっても急務だと言えます。

中小企業にデジタルトランスフォーメーションの推進が必要だと考えられる4つの理由についてみていきましょう。

理由1. 「2025年の崖」への対処

経済産業省は「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」において、「DXがこのまま進まなければ、2025年以降年間12兆円の経済損失が生まれる」と提言しています。

これは、古くなってしまっている既存のシステムを使い続けることによって引き起こされる問題ですが、この影響が中小企業にも波及する可能性は多いにあります。

この問題を避けるためにも、できるだけ早い段階でデジタルトランスフォーメーションに取り組む必要があるでしょう。

理由2. コストの削減

コストの削減も中小企業がデジタルトランスフォーメーションに取り組むべき理由の一つです。

どういった形でデジタルトランスフォーメーションを進めていくかによって削減できるコストの種類は異なりますが、先ほど紹介した製造業を例にあげると、

  • 業務の効率化による残業代などの人件費の削減
  • 品質に関するデータを蓄積し品質改善への取り組みを進めることによる製品基準を満たさない商品を製造する機会の削減

などによるコストの削減が見込めるようになります。

今現在、人件費や製品の基準を満たさない製品の製造にどれだけのコストがかかっているかにもよりますが、長い目で見た場合かなりのコスト削減に貢献してくれることが予想できます。

コストの削減はそのまま売上に直結するため、取り組むことで大きなメリットをもたらしてくれるでしょう。

理由3. 新しい製品やサービスを作るためのリソースの確保

中小企業がデジタルトランスフォーメーションへの取り組みを進めることで得られる代表的なメリットは、「業務の効率化」があげられます。

日々の業務を効率化できるようになるとそれだけ社員のリソースを確保できるようになるわけですが、それによって得られるメリットが、新しい製品やサービスを作るためのリソースの確保です。

製品やサービスには寿命があり、需要が頭打ちになると、その後は製品やサービスに対するニーズが減少していく傾向にあります。

このサイクルは早ければ5年ほどでやってくると言われています。

そのため、新しい製品やサービスの開発は中小企業にとって最重要タスクだと言えますが、デジタルトランスフォーメーションに取り組むことでそのリソースを確保できるようになるわけです。

理由4. 人材の不足への対策

慢性的な人材の不足は中小企業が抱える大きな問題の一つですが、デジタルトランスフォーメーションに取り組むことで解消できるようになります。

デジタルトランスフォーメーションはビジネスに変革をもたらしてくれるほどの規模でおこなわれる取り組みです。

そのため、期待できるメリットの一つである「業務の効率化」もかなり大きな規模で実現します。

業務の効率化が進むと必要とする人手も少なくなるため慢性的な人材の不足が解消できるようになるでしょう。

また、デジタルトランスフォーメーションへの取り組みを進めている企業は先進的な企業と言えるため、就活生や転職者からの人気も高まります。

「ここで働きたい」と思ってもらえるような企業になることも人材の不足への有効な対策となるため、デジタルトランスフォーメーションへの取り組みが推奨されるわけです。

中小企業がデジタルトランスフォーメーションを進めるときの課題

中小企業がデジタルトランスフォーメーションを進めるときの課題

中小企業がデジタルトランスフォーメーションを推進する場合、

  • デジタルトランスフォーメーションを進めるためのIT人材の確保と育成
  • 経営陣と社員のモチベーションのズレ

といった2つの課題を解消しながら進めていかなくてはいけません。

高齢化の進む中小企業は元々IT人材が不足している傾向にありますが、デジタルトランスフォーメーションの推進にはデジタルテクノロジーに関する知識とスキルを持ち合わせたIT人材が必要です。

そのため、IT人材の確保や育成が課題になってきます。

IT人材をすぐに確保するのが難しい場合や育成に時間がかかる場合は、外部に委託するなどの対応が必要になります。

また、「経営陣と社員のモチベーションのズレ」も、中小企業がデジタルトランスフォーメーションを推進する上での課題の一つです。

ビジネスの変革を図りたい経営陣はDX化に前向きです。

一方、DX化を進める初期の段階では逆に業務が増えたり工数が増えたりすることもあり、現場の社員はDXの推進に慎重だったり懐疑的になったりしてしまう傾向にあります。

そのため、現場の社員にデジタルトランスフォーメーションについて正しく理解してもらい、推進していける環境を整えていく必要があります。

中小企業がデジタルトランスフォーメーションを進める方法

中小企業がデジタルトランスフォーメーションを進める方法

中小企業がデジタルトランスフォーメーションへの取り組みを進める場合、どのように進めていけばいいのかについても確認しておきましょう。

中小企業のデジタルトランスフォーメーションは以下の手順で進めていくことになります。

  1. デジタル化
  2. 効率化
  3. 標準化
  4. 組織化
  5. 全社最適化

まず第一段階であるデジタル化では、デジタル機器やツールの導入で、業務のデジタル化やデータの蓄積を図っていきます。

その蓄積したデータを元に業務の効率化を図るのが、第2段階である効率化です。

第3段階の標準化では、

  • データの取得
  • 分析
  • 改善策の実施
  • 効果検証

を繰り返すことで、さらなる業務の効率化を図っていきます。

次の段階である組織化は、DXをより推進していくための組織づくりの段階です。

適切な人材を配置し、DXを組織で進めていきます。

これらの段階を経て、今後の事業のあり方などについて考え、ビジネスの変革を図るのが全社最適化の段階です。

業種によって細かな流れは異なりますが、基本的にはこのような流れで進めていくことになります。

中小企業のデジタルトランスフォーメーション成功事例2選

中小企業のデジタルトランスフォーメーション成功事例2選

ここからは、中小企業のデジタルトランスフォーメーションの成功事例を2つ紹介していきます。

成功事例1. 株式会社東京電機

株式会社東京電機は、非常用や防災用の発電機の製造・販売をおこなう中小企業です。

この株式会社東京電機は、「紙によるデータ管理と生産体制の非効率性」といった課題を抱えていました。

その課題を解決したのがデジタルトランスフォーメーションへの取り組みです。

同社では、タブレット端末の導入など生産管理システムのloT化により、ペーパーレス化や二重入力などの非効率な業務の削減に成功しました。

また、これまでは発注者が製品の検査に立ち会った場合の検査データを後日書類にまとめて発送していましたが、タブレットでの入力に切り替えたことでその日のうちに顧客へデータを渡せるようになりました。

この取り組みが業界内で高く評価されて受注数が増え、売上高が10%上昇したと言います。

【参考】第119回「中小企業のデジタルトランスフォーメーション」

成功事例2. 株式会社ダイイチ・ファブ・テック

CO23次元レーザやYAG複合機などの金属加工機で金属加工をおこなう株式会社ダイイチ・ファブ・テック。

株式会社ダイイチ・ファブ・テックは、それぞれの設備を同じくらいの時間・頻度で稼働させる、設備稼働率の「平準化」が実現できていないといった課題を抱えていました。

その課題を解決するためには稼働データの収集と取り扱う人材の育成が必要だと考え、loTに関する研修を実施するなどの取り組みを進めていきました。

これらの取り組みによって設備稼働率が標準化し始め、受注の上限値が上昇したことで、同社の売上高は3割(約9,000万円)も増加したと言います。

【参考】第119回「中小企業のデジタルトランスフォーメーション」

まとめ:中小企業のデジタルトランスフォーメーションはプロにサポートしてもらいながら進めるのがおすすめ

中小企業のデジタルトランスフォーメーションはプロにサポートしてもらいながら進めるのがおすすめ

最後に紹介した2つの成功事例からもわかるように、デジタルトランスフォーメーションへの取り組みは中小企業に大きな効果やメリットをもたらしてくれます。

また、国内の企業は「2025年の崖」と呼ばれる問題を抱えており、それは中小企業も例外ではないため、できるだけ早いタイミングでデジタルトランスフォーメーションを進めていくべきです。

しかし、デジタルトランスフォーメーションの推進には専門的な知識が必要になります。

そのため、中小企業がデジタルトランスフォーメーションを推進していく場合は、デジタルトランスフォーメーションの導入を支援している企業にサポートしてもらいながら進めていくのがおすすめです。

デジタルトランスフォーメーションの導入のプロに支援してもらいながらDX化を進めることで、より効率的にDX化を進めることができますし、DX化が成功する確立も飛躍的に高まります。

デジタルトランスフォーメーションの導入支援をおこなっているおすすめの会社については、以下の記事で詳しく紹介しています。

いずれも実績のある企業ばかりです。
ぜひ以下の記事を参考にしながら、デジタルトランスフォーメーションの導入を支援してもらう企業を選んでみてください。
>>デジタルトランスフォーメーションの導入支援をおこなっているおすすめの会社10選