オウンドメディア運営完全ガイド|成功の鍵は?仕事内容から費用、代行まで徹底解説

「自社の魅力を伝え、未来の顧客と繋がるためにオウンドメディアが重要らしい。」
「でも、具体的に何から始めればいいのか、Webサイトと何が違うのかよくわからない。」
企業のマーケティング担当者や経営者の中には、このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
オウンドメディアは正しく運営すれば、広告費をかけずに見込み顧客を獲得し、企業のブランド価値を高める強力な資産となります。
しかし、その一方で、明確な戦略なしに始めてしまい、時間とコストをかけたのに成果が出ないというケースも少なくありません。
この記事では、オウンドメディア運営の初心者の方でも安心して一歩を踏み出せるよう、以下の内容を網羅した完全ガイドをお届けします。
- オウンドメディアの基本的な役割と目的
- 運営の具体的な仕事内容7ステップ
- 失敗しないための5つの成功ポイント
- 運営にかかる費用と頼れる代行会社の選び方
この記事を最後まで読めば、オウンドメディア運営の全体像を掴み、自社で成果を出すための具体的な道筋が見えるはずです。
なお、テクロ株式会社では「オウンドメディア作成マニュアル」資料を無料で配布しています。
マーケティング会社が実践しているオウンドメディアの作り方を知りたいBtoB企業様は、ぜひご確認ください。
「オウンドメディア作成マニュアル」をチェック!
- オウンドメディアの基礎知識
- 担当者が抱えるオウンドメディアの課題
- オウンドメディアを作る手順
- オウンドメディアを作るにあたって大切なこと
オウンドメディアの基本から立ち上げまでの手順を解説しています。「オウンドメディア作成マニュアル」をお気軽にダウンロードください。
目次
そもそもオウンドメディア運営とは?基本を理解しよう
オウンドメディアの運営について具体的な話を進める前に、まずは基本的な言葉の意味や、他のメディアとの役割の違いを正確に理解しておくことが重要です。
このセクションでは、初心者が抱きがちな基本的な疑問を解消し、後の内容をスムーズに理解するための土台を築きます。
「運営」と「運用」の違いは?
「オウンドメディア運営」と「オウンドメディア運用」は、しばしば混同されがちですが、厳密には異なる意味を持ちます。
簡単に言うと、「運営」はより大きな視点での管理や計画を、「運用」は日々の具体的な作業を指します。
用語 | 読み | 意味 | 具体的な活動例 |
---|---|---|---|
運営 | うんえい | メディア全体の方向性を定め、戦略を立て、組織や仕組みを管理すること。 | ・目的や目標(KGI/KPI)の設定 ・ターゲット読者の決定 ・予算やリソースの確保 ・運用体制の構築 ・全体の進捗管理 |
運用 | うんよう | 立てられた計画に基づき、日々のコンテンツ制作や更新、分析などの実務を行うこと。 | ・キーワード選定 ・記事の執筆、編集 ・コンテンツの公開、SNSでの拡散 ・アクセス解析とレポート作成 ・コンテンツのリライト |
このように、成功のためには戦略的な「運営」と、それを着実に実行する「運用」の両輪が不可欠です。
本記事では、これら両方を含む広い意味で「オウンドメディア運営」という言葉を使っていきます。
コーポレートサイトやLP、SNSとの役割の違い
オウンドメディアは、企業が情報発信する他のメディアと、それぞれ異なる役割を持っています。
それぞれの目的とターゲットを理解し、連携させることがマーケティング効果を最大化する鍵となります。
メディアの種類 | 主な目的 | ターゲット | コンテンツの例 |
---|---|---|---|
オウンドメディア | 見込み顧客の育成、ファン化、ブランディング | 潜在顧客〜見込み顧客 | 課題解決のノウハウ記事、事例紹介、インタビュー |
コーポレートサイト | 企業情報の提供、信頼性の担保 | 株主、取引先、求職者、顧客全般 | 会社概要、IR情報、プレスリリース、採用情報 |
LP《ランディングページ》 | 商品・サービスの購入、問い合わせ獲得(CV) | 特定のニーズを持つ顕在顧客 | 商品・サービスの詳細説明、購入ボタン、入力フォーム |
SNS (アーンドメディア) | 認知拡大、ユーザーとの交流、情報拡散 | 潜在顧客、既存顧客 | 日常的な情報発信、キャンペーン告知、ユーザーとの対話 |
オウンドメディアは、まだ自社のことを知らない潜在的な顧客に対して、役立つ情報を提供することで関係性を築き、将来の顧客へと育成する役割を担っているのです。
なぜ今オウンドメディアが重要?4つの目的
多くの企業がオウンドメディアに注目し、力を入れているのには明確な理由があります。
ここでは、企業がオウンドメディアを運営する主な4つの目的を紹介します。
- 新規リード(みこみこきゃく)獲得
- 読者の悩みを解決する有益なコンテンツを発信することで、検索エンジンなどから自社のことを知らない潜在顧客を集客できます。
- 記事内に資料ダウンロードや問い合わせフォームを設置することで、将来顧客になりうるリード情報を獲得します。
- ブランディング強化
- 専門性の高い情報を継続的に発信することで、その分野の第一人者としてのポジションを確立できます。
- 企業の理念や価値観を伝えることで、共感を呼び、ブランドイメージの向上に繋がります。
- 採用活動への貢献
- 社員のインタビューや企業文化を発信することで、求職者に働く魅力を伝えられます。
- 求める人材像に響くコンテンツを通じて、ミスマッチの少ない採用を実現します。
- 顧客ロイヤルティの向上
- 既存顧客にとっても役立つ情報や、製品の活用方法などを提供することで、満足度を高めます。
- 継続的なコミュニケーションを通じて、長期的なファンになってもらい、リピート購入や紹介に繋げます。
これらの目的の中から、自社の課題に合わせて優先順位をつけ、運営方針を定めることが成功への第一歩となります。
オウンドメディアの目的については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
→オウンドメディアの目的とは?成功に導く4つの役割と始め方を徹底解説
オウンドメディア運営の具体的な仕事内容【7つのステップ】
オウンドメディアの運営と一言で言っても、その業務は多岐にわたります。
ここでは、オウンドメディアを立ち上げ、成果を出していくまでの一連の流れを、具体的な7つのステップに分けて解説します。
この流れを理解することで、「何をどの順番で進めれば良いのか」が明確になるでしょう。
Step1. 戦略設計(目的・KGI/KPI設定)
すべての土台となるのが、この戦略設計です。
なぜオウンドメディアをやるのか、その目的を明確に定義します。
例えば、「新規リードを月間50件獲得する」「採用応募者数を前年比20%増やす」といった、事業目標と連動した具体的なゴール(KGI/重要目標達成指標)を設定します。
そして、そのゴールを達成するための具体的な行動指標(KPI/重要業績評価指標)を定めます。
- KGIの例: 月間リード獲得数 50件
- KPIの例: 月間PV数 10万、記事からの資料ダウンロード数 100件、CVR 1%
この戦略が曖昧なままでは、後の施策がすべて的外れになってしまうため、最も重要なステップです。
オウンドメディアの戦略設計については、こちらの記事もあわせてご参照ください。
→【完全ガイド】オウンドメディア戦略の教科書|失敗しない設計図の描き方から成功事例まで徹底解説
Step2. 企画(ペルソナ・キーワード選定)
戦略が決まったら、「誰に」「何を」伝えるかを具体的に企画します。
まず、ターゲットとなる理想の読者像「ペルソナ」を詳細に設定します。
- ペルソナ設定の項目例
- 業種、役職、年齢
- 抱えている業務上の課題
- 情報収集の方法
- 価値観や性格
次に、そのペルソナがどのような言葉で検索するかを想像し、対策する「キーワード」を選定します。
Googleキーワードプランナーなどのツールを活用し、検索ボリュームや競合性を調査しながら、成果に繋がりやすいキーワードを見つけ出します。
Step3. コンテンツ制作(記事・動画など)
いよいよコンテンツの制作です。
選定したキーワードを元に、ペルソナの検索意図を満たす記事の構成案を作成し、本文を執筆します。
ただ文章を書くだけでなく、読者の理解を助けるために、以下のような多様なコンテンツ形式を検討することも重要です。
- 図解やインフォグラフィック
- 顧客インタビュー動画
- 導入事例紹介
- ホワイトペーパー(お役立ち資料)
読者にとって価値があり、分かりやすいコンテンツを提供することを第一に考えましょう。
コンテンツ制作については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→Webコンテンツ制作とは?【完全ガイド】企画から外注、成功事例までプロが徹底解説
Step4. 公開・発信(SEO対策・SNS拡散)
素晴らしいコンテンツが完成しても、読者に届かなければ意味がありません。
コンテンツを公開する際には、検索エンジンに評価されやすくするための基本的なSEO(検索エンジン最適化)対策を行います。
- 基本的なSEO設定
- 読者の興味を引くタイトル設定
- 記事の内容を要約したメタディスクリプションの記述
- 関連性の高い内部リンクの設置
さらに、TwitterやFacebookなどのSNSアカウントで記事をシェアし、より多くの人に情報を届けます。
これにより、検索エンジン経由以外の流入も期待でき、認知拡大を加速させることができます。
Step5. 効果測定・分析
コンテンツを公開したら、それで終わりではありません。
「やりっぱなし」にせず、必ず成果を測定し、分析することが重要です。
Google AnalyticsやGoogle Search Consoleといった無料ツールを活用して、以下のようなデータを確認します。
- 記事ごとのPV数やセッション数
- 検索キーワードと表示順位
- 読者のサイト内での行動(滞在時間、直帰率)
- コンバージョン(問い合わせ、資料DL)数
これらのデータを分析し、どのコンテンツが成果に繋がっているのか、どこに改善の余地があるのかを把握します。
Step6. 改善・リライト
分析結果をもとに、コンテンツの改善、すなわち「リライト」を行います。
情報が古くなったり、公開後に検索順位が伸び悩んだりしている記事は、テコ入れをすることでパフォーマンスを大きく向上させられる可能性があります。
- リライトの主な改善ポイント
- 最新の情報に更新する
- より上位の競合記事の内容を参考に、情報を追記する
- タイトルや見出しをより分かりやすく変更する
- 図解や画像を追加して視覚的な理解を促す
定期的なリライトは、オウンドメディア全体の資産価値を高めるために不可欠な作業です。
Step7. 問い合わせ・リードへの対応
オウンドメディアを通じて獲得した問い合わせや資料請求といったリードは、ビジネスの成果に直結する大切な宝物です。
獲得したリード情報をMA(マーケティングオートメーション)ツールなどで管理し、メルマガ配信などで継続的に関係を構築(リード育成)します。
そして、関心が高まったタイミングで営業部門へスムーズに引き継ぐ仕組みを構築することが、売上向上に繋がります。
オウンドメディア運営を成功に導く5つの重要ポイント
ここまで運営の具体的なステップを見てきましたが、ただ手順通りに進めるだけでは成功は保証されません。
ここでは、多くの企業が見落としがちな、失敗を避けて成功確率を格段に高めるための5つの重要なポイントをご紹介します。
ポイント1. 明確な目的とKGI/KPIを設定する
これは最も重要なポイントであり、何度でも強調すべき点です。
「なんとなく流行っているから」という理由で始めると、必ずと言っていいほど失敗します。
「誰に、どんな価値を提供し、その結果として自社に何をもたらすのか」という目的を常に意識することが、施策のブレを防ぎ、チームのモチベーションを維持する上で不可欠です。
設定したKGI/KPIは定期的に見直し、常に正しい方向に進んでいるかを確認しましょう。
ポイント2. 読者(ペルソナ)の課題を解決するコンテンツを作る
オウンドメディアの主役は、企業ではなく「読者」です。
自社が伝えたいことばかりを一方的に発信する「企業ブログ」になってはいけません。
設定したペルソナが本当に知りたいこと、悩んでいることは何かを徹底的に考え抜き、その課題を解決するための価値ある情報を提供し続けることが、読者からの信頼を獲得する唯一の方法です。
役立つコンテンツは自然とシェアされ、結果として企業の成果に繋がります。
ポイント3. SEOを意識したキーワード戦略とコンテンツ最適化
どれだけ素晴らしいコンテンツを作っても、それが読者の目に触れなければ存在しないのと同じです。
特にBtoBビジネスでは、課題を抱えた担当者が検索エンジンで情報収集を行うことが一般的です。
そのため、読者が使うであろうキーワードを的確に捉え、そのキーワードで検索結果の上位に表示されるためのSEO対策は必須と言えます。
コンテンツを作る際は、常に「このキーワードで検索した人が満足するか?」を自問自答しましょう。
ポイント4. 継続できる運用体制を構築する
オウンドメディア運営は、短期的なキャンペーンではなく、長期的な資産構築です。
最初の数ヶ月は頑張れても、成果がすぐに出ないことや日々の業務に追われることで、更新が止まってしまうケースが後を絶ちません。
そうならないために、無理のない更新頻度を計画し、担当者が一人ですべてを抱え込まないチーム体制を築くことが重要です。
必要であれば、記事制作の一部を外部のライターに依頼するなど、持続可能な仕組みを考えましょう。
オウンドメディアの制作会社については、こちらの記事もあわせてご参照ください。
→【2025年最新】オウンドメディア制作会社おすすめ19選!失敗しない選び方・費用相場をプロが徹底解説
ポイント5. 短期的な成果を求めすぎない(中長期的な視点)
Web広告が短期的に成果を出せるのに対し、オウンドメディアは効果を実感できるまでに少なくとも半年から1年程度の時間が必要です。
コンテンツが検索エンジンに評価され、少しずつアクセスが増え、それがリードに繋がるまでには時間がかかります。
この特性を社内、特に経営層に理解してもらうことが重要です。
短期的なPV数に一喜一憂せず、良質なコンテンツを積み重ねていくという中長期的な視点を持ち続けましょう。
【成功事例】オウンドメディア運営で成果を上げた企業の取り組み
理論やポイントを学んだ後は、実際の成功事例を見ることで、自社での展開をより具体的にイメージできます。
ここでは、特にBtoB企業のオウンドメディア運営において、弊社テクロ株式会社がご支援し、目覚ましい成果を上げた事例をご紹介します。
【BtoB事例】テクロ株式会社の支援実績に見る成功の型
弊社テクロ株式会社は、BtoBマーケティング、特にオウンドメディア運用に特化した専門家集団です。
データに基づいた戦略設計から質の高いコンテンツ制作までを一気通貫で支援し、多くの企業のビジネス成長に貢献してきました。
その中から、特徴的な5つの成功事例をご覧ください。
テクロのオウンドメディア運営支援実績①:株式会社LGブレイクスルー「自治体ビジネスドットコム」
メディア名 | 自治体ビジネスドットコム |
メディアURL | https://www.b2lg.co.jp/jichitai/ |
コンセプト・テーマ | 自治体ビジネスを成功に導くための情報発信 |
運営会社 | 株式会社LGブレイクスルー |
公開時期 | 2017年 |
目的 |
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「自治体ビジネスドットコム」は、地方自治体や官公庁からの業務を受託するためのソリューションを提供している企業です。
以前からオウンドメディアを導入していましたが、Webでは企業との接点がないと考えており、オウンドメディアの運営が進められていない状態でした。
状態を打破するべくコンテンツマーケティングを実施し、半年経過した頃にはPVが約20倍まで成長しました。
ここまでの成長を遂げた理由は、コンテンツを作成する際に数値のデータとして変化を記録し、改善を模索したことです。
オウンドメディアを事業に活用するという目的も達成されました。
同社は小さな会社でありながら、オウンドメディアを活用することで営業の自動化に成功した事例です。
参考:【半年でPV20倍】オウンドメディアでサイト流入数を増加|株式会社LGブレイクスルー様
株式会社LGブレイクスルーのコンテンツマーケティングを担当した株式会社テクロの実績は「実績ページ」で紹介しています。
テクロのオウンドメディア運営支援実績②:株式会社ジェイアンドユー「PAPER AD」
メディア名 | PAPER AD |
メディアURL | https://j-you.co.jp/blog/ |
コンセプト・テーマ | オフライン広告の情報を発信 |
運営会社 | 株式会社ジェイアンドユー |
公開時期 | 2020年 |
目的 |
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広告代理店である株式会社ジェイアンドユー様はオウンドメディアの立ち上げから支援させていただいており、オウンドメディアの「PAPER AD」を立ち上げ、運用を続けたことで、これまで問い合わせのなかった業界からの新規リードの獲得することに成功しました。
その後、リード情報の管理やナーチャリングのためHubspotの導入支援をさせていただきました。
営業フローの整理やHubSpotの設定を行い、営業の一元管理と効率化に成功。営業や在庫の状況を可視化したことで売り上げが5%アップしました。
事例の詳細は以下からご覧いただけます。
参考:「オウンドメディアで他業種からの問い合わせと営業のモチベーションアップを実現|株式会社ジェイアンドユー様」
参考:「【売上5%UP】HubSpotの運用支援で営業の可視化に成功。売上・利益率が前年より大幅アップした施策とは|株式会社ジェイアンドユー様」
株式会社ジェイアンドユー様のコンテンツマーケティングを担当した株式会社テクロの実績は「実績ページ」で紹介しています。
テクロのオウンドメディア運営支援実績③:株式会社リロクラブ「RELO 総務人事タイムズ」
メディア名 | RELO 総務人事タイムズ |
メディアURL | https://www.reloclub.jp/relotimes/article |
コンセプト・テーマ | 総務人事に関する情報発信 |
運営会社 | 株式会社リロクラブ |
代行時期 | 2023年 |
目的 |
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株式会社リロクラブは福利厚生の代行サービスを提供する会社で、自社のオウンドメディアとして「RELO 総務人事タイムズ」を運営しています。
非常に強いドメインパワーとPVがありましたが、お問い合わせまでつながらないのが課題でした。
そこで弊社にオウンドメディアの運用代行を依頼いただき、CVを意識したキーワード選定やサイト改善を行い、問い合わせの増加に成功し、より売り上げに貢献できるメディアに成長しました。
CV最適化によって売り上げが伸びた成功事例です。
参考:商材に近いキーワード選定とサイト改善でメディアのCVを最適化。信頼と安心の伴走型サポートとは|株式会社リロクラブ様
株式会社リロクラブ様のコンテンツマーケティングを担当した株式会社テクロの実績は「実績ページ」で紹介しています。
テクロのオウンドメディア運営支援実績④:株式会社NTT印刷「カチアルサポート」
メディア名 | カチアルサポートオウンドメディア |
メディアURL | https://kachiarusupport.nttprint.com/column |
コンセプト・テーマ | BPOサービスに関するサービス紹介 |
運営会社 | 株式会社NTT印刷 |
代行時期 | 2024年 |
目的 |
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株式会社NTT印刷はBPOサービスを提供する会社で、自社のオウンドメディアとして「カチアルサポートオウンドメディア」を運営しています。
社内のリソースが限られるなかで月1~2回の展示会出展など他の施策も回しながら、オウンドメディアに各種コンテンツを用意しなければならなかったので、リソース面でも知見の面でもパートナーが必要だと考えられていました。
オウンドメディア運用の外注により、社内工数を削減しながら、結果を出した成功事例です。
参考:本質的なコンテンツ作成でPV、CVアップに成功。担当者への丁寧な寄り添いと豊富な知見による支援とは | NTT印刷株式会社様
株式会社NTT印刷様のコンテンツマーケティングを担当した株式会社テクロの実績は「実績ページ」で紹介しています。
テクロのオウンドメディア運営支援実績⑤:株式会社JAFメディアワークス「JAFトレコラム」
メディア名 | JAFトレコラム |
メディアURL | https://jaf-training.jp/column/ |
コンセプト・テーマ | 交通安全に関する情報発信 |
運営会社 | 株式会社JAFメディアワークス |
代行時期 | 2024年 |
目的 |
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株式会社JAFメディアワークスはJAF交通安全トレーニングを提供する会社で、自社のオウンドメディアとして「JAFトレコラム」を運営しています。
社内にマーケティング部がない状態。集客に取り組んでみたものの、「これで効果が出ているのだろうか」「どんな施策が一番効果があるのだろう」といった悩みがありました。
そこでテクロのオウンドメディア支援にご依頼いただき、メディアの立ち上げからPVとCV獲得までサポート。コンテンツを通したリード獲得に成功しています。
参考:オウンドメディアの新規立ち上げからPV、CV獲得まで伴走。依頼の決め手となったデータドリブンな提案とは | 株式会社JAFメディアワークス様
株式会社JAFメディアワークス様のコンテンツマーケティングを担当した株式会社テクロの実績は「実績ページ」で紹介しています。
オウンドメディア運営に必要な体制と求められるスキル
「自社で運営するなら、どんな準備が必要なのだろう?」という疑問にお答えします。
成果を出すためには、適切なチームを編成し、各メンバーが必要なスキルを身につけることが不可欠です。
ここでは、理想的なチーム構成と、担当者に求められるスキルセットを具体的にご紹介します。
社内で行う場合の理想的なチーム構成
企業の規模や予算によって体制は異なりますが、理想的なチームには以下のような役割が存在します。
小規模なチームでは、一人が複数の役割を兼任することも珍しくありません。
- 編集長/プロデューサー
- メディア全体の責任者。目的・戦略を策定し、予算や進捗を管理する。
- コンテンツマーケター
- ペルソナ設計、キーワード戦略、効果測定・分析など、マーケティング施策全般を担当。
- ライター/コンテンツ制作者
- 記事の執筆や、動画・図解などのコンテンツを実際に制作する。
- 編集者/校正者
- コンテンツの品質を担保する。誤字脱字のチェックや、分かりやすさ、面白さを追求する。
担当者に求められる6つのコアスキル
オウンドメディアの担当者には、以下のような複合的なスキルが求められます。
すべてを完璧にこなせる必要はありませんが、チーム全体でこれらのスキルをカバーできることが理想です。
- マーケティング知識
- ターゲット顧客を理解し、どのようなアプローチが有効かを考える力。
- SEOスキル
- 検索エンジンの仕組みを理解し、コンテンツを上位表示させるための知識。
- ライティングスキル
- 読者の心を動かし、分かりやすく正確な情報を伝える文章力。
- 企画・編集力
- 読者が求める面白いコンテンツの切り口を見つけ、形にする力。
- 分析力
- データから課題を読み解き、次の改善アクションに繋げる論理的思考力。
- コミュニケーション能力
- 社内の関係部署や外部パートナーと円滑に連携し、プロジェクトを推進する力。
オウンドメディア運営にかかる費用相場【内製・外注比較】
「実際に運営するとなると、一体いくらかかるのか?」これは担当者にとって最も気になる点の一つでしょう。
費用は、内製するか、外部に委託(外注)するかで大きく異なります。
ここでは、それぞれのケースでの費用項目と相場をまとめました。
費用項目 | 内製の場合(目安) | 外注(代行)の場合(目安) | 備考 |
---|---|---|---|
初期費用 | |||
戦略設計・サイト構築 | 0円~100万円 | 50万円~300万円以上 | 内製でもサーバー代やWordPressテーマ代はかかる。外注はデザインの作り込み度合いで変動。 |
月額費用 | |||
担当者の人件費 | 30万円~ | (代行費用に含まれる) | 専任担当者を1名置いた場合の想定。 |
コンテンツ制作費 | 0円~50万円 | 30万円~100万円以上 | 記事本数や文字数、動画制作の有無で変動。内製でも外部ライターに依頼すれば費用発生。 |
ツール利用料 | 1万円~10万円 | (代行費用に含まれる) | SEOツール、MAツール、画像素材サイトなど。 |
合計(月額) | 31万円~ | 30万円~100万円以上 | あくまで目安であり、体制や目標によって大きく変動します。 |
内製はコストを抑えられる可能性がありますが、担当者のスキルやリソースに成果が大きく左右されます。
一方、外注は費用がかかりますが、専門家のノウハウを活用して早期に成果を出しやすいというメリットがあります。
関連記事:記事作成代行とは?依頼方法・メリット・費用相場まで徹底解説【2025年版】
リソース不足なら運営代行も選択肢!メリットと会社の選び方
「社内に専門知識を持つ人材がいない」「日々の業務が忙しくて、メディア運営にまで手が回らない」
こうしたリソース不足の課題を抱える企業にとって、オウンドメディアの運営代行は非常に有効な選択肢となります。
専門家に任せることで、失敗のリスクを減らし、最短ルートで成果を目指すことが可能です。
失敗しない運営代行会社の選び方【3つのチェックポイント】
しかし、代行会社ならどこでも良いというわけではありません。
自社に合わない会社を選んでしまうと、費用対効果が見合わない結果に終わることもあります。
ここでは、パートナー選びで失敗しないための3つのチェックポイントをご紹介します。
- BtoBや自社業界への専門性・実績があるか
- 最も重要なのが、自社のビジネスモデルを深く理解してくれるかです。特にBtoBとBtoCではマーケティング手法が全く異なります。
- 自社と同じ業界での支援実績や成功事例があるかを確認し、専門知識の有無を見極めましょう。
- 具体的な戦略とロジカルな説明力があるか
- 「記事をたくさん作ります」といった曖昧な提案ではなく、「なぜその戦略なのか」「なぜそのキーワードなのか」をデータに基づいて論理的に説明できる会社を選びましょう。
- 定期的なレポートやミーティングで、施策の進捗と成果を分かりやすく報告してくれるかも重要なポイントです。
- サポート体制と担当者との相性は良いか
- オウンドメディア運営は長期的な取り組みになるため、パートナーとして信頼できる担当者と二人三脚で進められるかが成功を左右します。
- どこまでの業務を代行してくれるのか、コミュニケーションは円滑か、質問や相談に迅速に対応してくれるかなど、契約前にしっかり確認しましょう。
関連記事:【2025年版】コンテンツマーケティングに強い支援会社30選を紹介
まとめ:成果の出るオウンドメディア運営でビジネスを加速させよう
この記事では、オウンドメディア運営の基本から具体的な仕事内容、成功のポイント、そして費用や代行会社の選び方までを網羅的に解説しました。
最後に、本記事の重要なポイントを振り返ります。
- オウンドメディアは、広告に頼らずに未来の顧客を獲得・育成するための「資産」である。
- 運営の成功は、目的を明確にする「戦略設計」で9割決まる。
- 仕事内容は「戦略→企画→制作→発信→分析→改善」のサイクルを回し続けること。
- 「読者視点」「継続性」「中長期的視点」が成功のための重要なマインドセット。
- 社内リソースが不足している場合、専門の「運営代行会社」に委託するのも賢い選択。
オウンドメディア運営は、決して簡単な道のりではありませんが、正しく続ければ必ず企業のビジネスを加速させる強力なエンジンとなります。
まずは、自社の課題を整理し、「何のためにオウンドメディアをやるのか」という目的を明確にすることから始めてみてはいかがでしょうか。
もし、「自社だけでは何から手をつければいいか分からない」「専門家の知見を借りて、確実に成果を出したい」とお考えでしたら、ぜひ一度、BtoBオウンドメディア支援のプロである弊社テクロ株式会社にご相談ください。
100社以上の支援実績で培ったノウハウで、貴社のビジネス成長を力強くサポートします。
なお、テクロ株式会社では「オウンドメディア作成マニュアル」資料を無料で配布しています。
マーケティング会社が実践しているオウンドメディアの作り方を知りたいBtoB企業様は、ぜひご確認ください。
「オウンドメディア作成マニュアル」をチェック!
- オウンドメディアの基礎知識
- 担当者が抱えるオウンドメディアの課題
- オウンドメディアを作る手順
- オウンドメディアを作るにあたって大切なこと
オウンドメディアの基本から立ち上げまでの手順を解説しています。「オウンドメディア作成マニュアル」をお気軽にダウンロードください。
オウンドメディア運営の成功事例にはどのようなものがありますか?
例えば、株式会社LGブレイクスルーは半年でPVを20倍に増やし、営業自動化と売上向上を実現しました。株式会社ジェイアンドユーはリード獲得と売上アップに成功し、株式会社リロクラブは問い合わせ増加とCV最適化を達成しています。これらはいずれも戦略と継続的改善が鍵です。
自社でオウンドメディアを運営するにはどのような体制とスキルが必要ですか?
理想的な体制は、編集長やコンテンツマーケター、ライター、校正者などの役割を担うチームです。各メンバーには戦略立案、コンテンツ制作、SEO対策、効果測定のスキルが求められます。小規模の場合は複数役割を兼任することもあります。
オウンドメディアを成功させるための重要なポイントは何ですか?
成功には明確な目的とKGI/KPIの設定、読者の課題解決に焦点を当てたコンテンツ作成、SEO対策、継続的な運用体制の構築、そして長期的な視点を持つことが不可欠です。これらを徹底することで結果を出しやすくなります。
オウンドメディアの役割と他のメディアとの違いは何ですか?
オウンドメディアは見込み顧客の育成やブランディングを目的とし、潜在顧客に役立つ情報提供を通じて信頼関係を築きます。コーポレートサイトやLP、SNSと比べて、目的やターゲットが異なり、それぞれを連携させることでマーケティング効果を最大化します。
オウンドメディア運営と運用の違いは何ですか?
「オウンドメディア運営」は管理や戦略の策定を指し、全体の方向性を決める活動です。一方、「運用」は日々の具体的なコンテンツ作成や更新などの実務を意味します。成功には両者のバランスが必要です。