リスキリングは何を学ぶべきか?おすすめのサービスと併せて紹介

2020年以降、世界中に蔓延した新型コロナウイルス感染症の影響で、世の中も大きく変わりました。
先を見通せない時代に変わり、企業が求めるスキルやポジションも変わってきています。
ただ働く従業員が、
- 会社の教育体制が整備されていない
- 研修を行っても効果がわからない
などの意見やお悩みのある企業担当者は、社内でのリスキリング導入がおすすめです。
なお、テクロ株式会社では人材育成eラーニングサービス「マーケブル」を提供しています。
マーケティングのリスキリングを検討している方は、無料で配布中の「BtoBマーケティング特化型eラーニング『マーケブル』サービス資料」をぜひご確認ください。
目次
リスキリングとは?
リスキリングは新しいことを学び、スキルを身につけ、新しい職務やサービス領域で実践することをさします。
経済産業省では、以下のように定義されています。
新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること
引用:経済産業省「リスキリングとは ―DX時代の人材戦略と世界の潮流―」
リスキリングは新キャリアプランの創出でもあり、働く人材のモチベーション向上にもなります。
そして企業への貢献度と自身の市場価値もより高まる行為です。
リスキリングの目的
現在は、VUCA(変動性や不確実性、複雑性、曖昧性)の時代と言われています。
自社事業のさらなる成長や新規事業を開発しないと市場の中で取り残されていきます。
そうならないために、企業は継続的な価値を創出していくことが必要なのです。
現代では価値を創出していく上でDX推進に対応できるデジタルスキルや知識を持った人材育成は急務です。
リスキリングと似た言葉との違い
リスキリングに似た言葉は多くあり、それぞれ違いがあります。
以下で詳しく紹介します。
リカレント教育との違い
リカレント教育とリスキリングとの主な違いは2点です。
- 学習の内容
- 学習の進行
リカレント教育は生涯学習の一つの手法であり、何を学ぶかは個人の自由です。
リスキリングは特定の仕事・職務に移行するためのスキル習得に特化しています。
リカレント教育では会社の退職(または休職)をして、大学などの教育機関で学び、再度仕事に就くケースが一般的です。
対してリスキリングは現職で働きながら、学習進行していきます。
学習期間もリカレント教育は複数年などの長期間の学習期間に対して、リスキリングは約1年~1年半程度の学習期間の違いもあります。
アップスキリングとの違い
アップスキリングとリスキリングとの主な違いは能力向上の方向性です。
アップスキリングは、現在の仕事・職務の専門性を高めていくことを意味しています。
例えるなら、経理担当者が業務の専門性を高めるため、関連するITスキルや専門資格を習得するなどです。
イメージとして職種の専門スキルが高まり、縦方向の能力の向上を目指します。
一方、リスキリングは、特定の仕事・職務に移行するためのスキル習得であり、新しいスキルを習得することを意味しています。
例えば、総務担当者がマーケティングスキルを習得して、営業促進をしていくなどの新たな役割を担うことです。
新しいスキルの獲得で能力の幅が広がり、横方向の能力の向上を目指します。
アウトスキリングとの違い
アウトスキリングとリスキリングとの主な違いは、従業員の今後のキャリアに合わせたリスキングの仕方になります。
アウトスキリングは企業が業績悪化などで人員整理の対象となった従業員に対して、退職前にリスキリングの機会を用意する支援策のことです。
例えばAmazon社では、従業員がAmazonや他の企業でキャリアを成功させるために「キャリアチョイス」と呼ばれるリスキリングのプログラムを用意しています。
学習の機会を与えて、次のキャリア形成に向けた支援をしています。
リスキリングでは何を学ぶべき7つのこと
ここからは、働く人材が必要と感じているスキルまたは学びたい知識について紹介します。
株式会社学情が行ったアンケート結果では、以下の図の結果が出ています。
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引用:PR TIME「株式会社学情 Re就活アンケート調査」
上位は「プログラミングスキル」「マーケティング」「ID・DX・AI関連スキル」などのデジタルスキルが上位にランクインしました。
さらにグローバル化には欠かせない語学スキル、ビッグデータ活用に欠かせない「データ分析・統計解析スキル」なども上位にランクインしています。
ここからはアンケートに含まれていた、リスキリングでニーズの高いスキルを7つ厳選して紹介していきます。
1.マーケティング
マーケティングの軸である企業が売るための仕組みではなく、お客様に買ってもらう仕組みを理解することで、顧客志向の柔軟な思考力が身につきます。
さらに昨今ではスマートフォンの普及に伴い、SNSやメール利用、ネット情報や動画活用などまでインターネットを介して、日常的な使用が普通になりました。
デジタル媒体を扱うデジタルマーケティングを活用するスキルは今後需要が高まるでしょう。
デジタルマーケティングを学ぶことで顧客心理を理解できます。
さらに商品やサービスをどのようにSNSなどのデジタル媒体で伝えて売ればいいのか?などのデータ分析力やデジタルならではの伝達力も身につきます。
Webマーケティングのスキルを学びたいと考えている方は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:Webマーケティングにおすすめな本16選!内容別に一挙紹介
2.英語(語学)
ビジネスの世界もグローバル化が進み、英語が話せることの重要性は増してきました。
英語を中心とした語学を学ぶことで、言語の表現や発想の手法はもちろんのこと、国の文化や思想も学びます。
結果的に、ビジネスパーソンとして価値観の多様性にもつながります。
実際に海外と関わる機会が多い企業では、英語レベルやTOEICスコアを訊ねられることは多いのも事実です。
特に海外進出をしている企業や、外国人とやり取りをする業務の場合は、英語などの語学習得は欠かせません。
3.プログラミング
昨今のIT進歩はめまぐるしく、DXやAIなどを組み合わせたプログラミングスキルなどの需要が、今後さらに高まっていくはずです。
実際に2020年から小学校課程においてプログラミングも必修化され、学校教育の中でもプログラミング的思考が必要とされてきています。
プログラミングスキルを習得することで、ロジカルシンキングや課題解決能力などが身につきます。
実際の業務などでトラブルが起きた際に解決策を出しやすい力なども養われるでしょう。
さらに試行錯誤を繰り返しながら効率的な方法を模索して、作業時間の短縮などにつなげることもできます。
4.データ分析
データ分析スキルを学ぶことで、客観的な事実にもとづいた思考が身につき、先入観を捨てて物事を見極める力が身につきます。
データから消費者のニーズをつかみ、一人ひとりに寄り添ったマーケティング手法も実現可能です。
近年では、多様なシステムが開発され、ビッグデータが日々蓄積されています。
しかしデータ整理をしてビジネスに有効活用できている企業が少ないのも事実なのです。
そのため収集したデータを分析して活かせる人材は、どの企業でも貴重な人材であると言えます。
5.動画編集
動画業界の市場規模は今後も拡大が予想され、成長市場と言われています。
YouTubeやTikTokなどのSNSでの人気により、動画編集のニーズが高まっています。
今後5Gなどの通信環境が国内外で整備されてくると、圧倒的な通信量のインターネット利用が可能です。
容量を気にせず、快適に動画を楽しみ、さまざまなコンテンツ需要が高まるはずです。
時代のニーズに合わせて動画編集を習得しておくことで、需要の高い人材として扱われるでしょう。
近い将来に向けた新たな商品・サービス展開や新規事業部の開設などを視野に入れながら、リスキリングスキルとして習得を目指す人も増えているようです。
6.情報セキュリティ
企業側からすると情報セキュリティ対策を強化することは、自社を外部の脅威から守ることであります。
そして重要な企業存続のミッションの一つであります。
そのためリスキリングでは、ニーズの高い分野です。
万が一、自社が取り扱う個人情報や取引先情報などが漏れたり、サイバー攻撃を受けてしまうといったケースは社会問題にもなりかねません。
さらに企業自体の信頼をお客様や取引先からも損ないます。
情報セキュリティ対策の実施は、自社だけの問題に終わらず、対外的な取引にも必要になってくるのです。
DXやAIを活用した社内管理体制や新事業展開を強化する上では、情報セキュリティ対策も並行しながら、リスキリングを実施することが前提です。
セキュリティについてより深く知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:DX時代に求められるセキュリティ対策とは?導入のポイントを解説
7.コミュニケーション
コミュニケーションは時代が変化しても、なくなることのないビジネスの大事なスキルです。
現代は、個人プレーで成果を上げることよりも、従業員の持つ多様なスキル・特性をかけあわせて、チームとして価値を発揮することが求められます。
その上で重要なのが「チームで話す力の向上」です。
チームワークを強化するためには、リーダーからメンバーへの働きかけが重要だと考えがちですが、実はメンバー同士の働きかけ・話す力が大切なのです。
お互いを理解し尊重しあうことで、メンバーそれぞれの強みを発揮できるチーム、組織として強化されていきます。
リスキリングにおすすめのサービス3選
ここからはリスキリングで効率的に各分野を学べて、実務に活かせるおすすめのサービス3選を紹介していきます。
BtoBマーケティング人材を12ヶ月で育成|マーケブル
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引用元:マーケブル
BtoBマーケティング人材を12ヶ月で育成できるeラーニングサービス「マーケブル」です。
1日5分の学習で、BtoBマーケティングに関する知識を得られます。
段階的にカリキュラムが設定されており、基礎から学べるため、マーケティングを学んだことがない方でも学習できます。
実践型で体系的に学べるカリキュラムで、短期間でマーケティング人材を育成します。
階層別に全21カテゴリの幅広い領域を網羅|Schoo
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引用元:Schoo
オンライン研修サービス「Schoo for Business」は、動画を通してリスキリングができるサービスです。
デジタル分野やコミュニケーション術など、ビジネスパーソンとして必要な最新スキルから、リベラルアーツなど未来に向けて必要な知識まで幅広く展開しています。
業界の最先端を走る講師による学習コンテンツを約7,800本提供しています。
また昨今の人材トレンドを踏まえ、新たに「次世代リーダー研修」「デジタルリスキリング」「DX人材育成」を加えました。
700以上のプログラムがいつでも受講可能|日本リスキリングコンソーシアム
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引用元:日本リスキリングコンソーシアム
日本リスキリングコンソーシアムは、国・地方自治体から民間企業まで一体となってリスキリングができる700以上ものプログラムがいつでも受講可能です。
就職支援、副業・フリーランス・アルバイトなどの幅広いジョブマッチングの機会を提供など、全国の人々が学び続ける機会を創り出していきます。
講座はデジタル技術や、マーケティング、学校教育など幅広く、就業支援サービスも受けられます。
まとめ:リスキリングをするときはまずは何を学ぶか決めよう
変化の激しい現代はリスキリングを通してスキルを習得し、業務に対応する必要性があります。
その上では会社側と従業員本人のキャリアプランを照らし合わせ、リスキリングのプランを立てることが重要です。
従業員一人ひとりの能力が伸びれば、DX推進や多様性の価値観に溢れた働き方を実現できて、企業としての成長にも貢献してくれるはずです。
なお、テクロ株式会社では人材育成eラーニングサービス「マーケブル」を提供しています。
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