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デジタルトランスフォーメーションが失敗する5つの理由と事例を紹介

デジタルトランスフォーメーション(DX)は、日本でも取り組む企業が増えてきています。

「弊社もデジタルトランスフォーメーションの推進をしていきたい」と考えている企業も多いのではないでしょうか?

ただ勢いだけでデジタルトランスフォーメーションへの取り組みを進めてしまうと、失敗してしまう可能性があるため注意が必要です。

この記事では、デジタルトランスフォーメーションへの取り組みが失敗してしまう理由について紹介していきます。

失敗事例を踏まえながら、取り組みを成功させるためのポイントを読んで、貴社のDXへの取り組みの参考にしてみてください。

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デジタルトランスフォーメーションに取り組んだ企業の95%が失敗している

デジタルトランスフォーメーションに取り組んだ企業の95%が失敗している

デジタルトランスフォーメーションを推進しているのは日本の企業だけではありません。

日本はデジタルトランスフォーメーションが遅れており、世界の国々では日本の何倍ものスピードで取り組みが進められています。

しかし、その内の実に9割以上がデジタルトランスフォーメーションの推進に失敗していることをご存知でしょうか?

東京都内で開催された「デジタル・イノベーション・カンファレンス2019」において、「DX実行戦略」などの著者でDXの専門家で知られるマイケル・ウェイド氏は以下のように発言しています。

「世界の企業が取り組むデジタルトランスフォーメーション(DX)の95%は失敗に終わっている」

引用:世界の95%の企業がDXに失敗、調査で判明した衝撃的な事実と7つの過ち|日経クロステック

多くの企業が失敗してきているため、それだけDXの取り組みを成功させることは難しいと言えます。

これからDXを推進していきたいと考えているのであれば、失敗する理由と成功させるためのポイントの把握が重要です。

デジタルトランスフォーメーションへの取り組みが失敗してしまう5つの理由

デジタルトランスフォーメーションへの取り組みが失敗してしまう5つの理由

デジタルトランスフォーメーションへの取り組みが失敗してしまう企業にはいくつか共通点があります。

取り組みを始める場合、その共通点を把握しておくことで失敗に終わってしまうリスクを下げられます。

ここからは取り組みが、失敗してしまう企業に共通する5つのポイントについてみていきましょう。

理由1. 経営層がデジタルトランスフォーメーションを理解できていない

デジタルトランスフォーメーションへの取り組みは全社的な取り組みであり、従業員だけではなく経営層も理解が必要です。

取り組み方によっては会社の業績に響くため、会社の経営の舵取りを担う経営層は、特に正しく理解して従業員に説明しなければいけません。

しかし、失敗している企業の多くはデジタルトランスフォーメーションについて深く知ろうとせず、見切り発車でスタートさせている傾向にあります。

その結果、推進が上手くいかず失敗に終わってしまいます。

デジタルトランスフォーメーションを具体的に実施するのは現場や推進チームですが、推進するための道筋は経営層が示してあげましょう。

理由2. 組織で取り組む意識が欠けている

経営層が理解して現場のスタッフやチームに根拠のある説明できないと、組織全体で一丸となって推進する意識が欠如してしまいます。

ビジョンが無いまま進められれば、現場のスタッフやメンバーがDXを推し進める意味やその大切について理解できなくなってしまい、意識が欠如してしまうのです。

デジタルトランスフォーメーションは、ビジネスに変革をもたらす全社的な取り組みです。

一つの部門や部署だけで取り組むようなものではありません。

経済産業省が公表している「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン」でも、失敗例として以下に紹介されています。

経営者が明確なビジョンがないのに、部下に丸投げして考えさせている(「AI を使って何かやれ」)

引用:デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン|経済産業省

意識が欠如しないよう、経営者は理解し従業員がDXに魅力を感じるために、ビジョンを示す必要があります。

理由3. 間違ったゴールを設定してしまっている

デジタルトランスフォーメーションの推進に失敗する企業の多くが、ゴールを誤って設定している傾向にあります。

デジタルトランスフォーメーションは、デジタル技術の導入によってビジネスの変革を目指す取り組みですが、失敗する企業の多くがIT化をゴールに設定してしまいがちです。

デジタル技術の導入は、DXのスタートですがゴールではありません。

導入したデジタル技術をどうビジネスの変革に活用していくかが、その後の肝です。

最先端の技術を取り入れることで満足してしまうと、推進は失敗する可能性が高くなるでしょう。

理由4. デジタルトランスフォーメーションを推進するための人材が足りていない

デジタルトランスフォーメーションを推進するためには、

  • プロデューサー
  • ビジネスデザイナー
  • アーキテクト
  • データサイエンティスト
  • エンジニア・プログラマー
  • UI・UXデザイナー

などの人材の存在が必要不可欠です。

人材にはデジタル技術に関する豊富な知識と高いスキルが求められます。

しかし、これらの人材は現在不足しており、確保が難しいことが現状です。

実際、デル・テクノロジーズ株式会社が実施した調査では、「予算およびリソース不足」がDXの成功における阻害要因の32%を占めていると公表されています。
(参考:デル・テクノロジーズ、日本企業のデジタル トランスフォーメーション(DX)への取り組みの現状と課題を発表|デル・テクノロジーズ株式会社)

これらの人材をイチから育成するのは時間がかかり、新規採用するのも難しいため、外注化や専門家の力を借りることも検討が必要です。

なるべく早い段階で人材不足から脱却できるよう教育体制を整えていきましょう。

デジタルトランスフォーメーションの推進に欠かせないDX人材については「デジタルトランスフォーメーション人材に必要な7つのスキルと育成方法」を御覧ください。

理由5.失敗を恐れてPoCばかりで終わってしまう

新しい技術の導入によって本当に効果が得られるのかどうかを実証したり、アイディアが実現可能なものかを実証するためにおこなわれる、PoC(Proof of Concept)。

デジタルトランスフォーメーションの推進においてPoCの実施は必須と言えますが、失敗を恐れるあまりPoCばかりで終わってしまうと、取り組みを前に進められません。

PoCについては「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン」でも、以下のように失敗する原因として紹介されています。

戦略なき技術起点の PoC は疲弊と失敗のもと

引用:デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン|経済産業省

実証だけで満足せず、導入まで成功できるようPoCの目標値を明確に設置しましょう。

デジタルトランスフォーメーションに失敗した事例4つ

デジタルトランスフォーメーションに失敗した事例4つ

ここでは、実際にデジタルトランスフォーメーションに失敗した企業の事例を4つ紹介していきます。

事例1.一気にDXを進めたため効果が得られなかったG社

アメリカの大手複合機企業であるG社。

2020年までに同社をソフトウェア企業のトップ10にまで成長させる目標を達成するため、1,500名以上の従業員を新規で採用し、DXへの取り組みを一気に進めました。

しかしなかなか成果につながらなかったことで、当時のCEOは退任に追い込まれました。

失敗の原因は、質を重視せずに短期間のうちにDXを進めたことだと言われています。

デジタルトランスフォーメーションへの取り組みは質を重視し、まずは小規模のチームで取り組みをスタートさせるのが鉄則です。

質より量を重視するのは、避けるべきでしょう。

事例2.自社と合わないシステムを導入し業務が複雑化したB社

B社ではデジタルトランスフォーメーションを推進する部署のリーダーが、システムを発注する際に要件定義をせず、高機能なビッグデータの解析システムを導入しました。

しかし、導入したシステムが自社と合わない高機能なシステムだったため現場が混乱してしまい、業務が停止してしまったのです。

DXを推進する場合、現場の声を無視して自社と合わないシステムを導入してしまうと失敗してしまう可能性が高くなります。

よって現場の声や要望をしっかりとヒアリングし、その上でどのシステムを導入するべきか決めましょう。

事例3.目的のないDXを進めてしまい計画が頓挫したM社

目的のないマーケティングDXの取り組みで失敗に終わらせてしまったのが、大手商社のM社です。

M社は「海外の顧客ともつながりたい」という漠然とした目的を達成するために、アメリカの大手ソーシャルコマースサービスに出店しました。

しかし、想定したほどの反応は得られずコストに見合わないと判断し、早期の撤退を決めました。

目的がしっかりと定まっていないマーケティングDXでは、具体的な戦略が立てられず、失敗する可能性が高くなることがわかる事例の一つです。

事例4.部署名を「DX推進課」にして満足したA社

デジタルトランスフォーメーションの部署を立ち上げたり、部署名を「DX推進課」に変更したりしただけで満足したケースもあります。

DXの重要性やその中身をしっかりと理解しておらず、何も行動を起こしていないため、DXは失敗してしまうのです。

DXを推進するための部署を立ち上げるだけで満足せず、しっかりと目標を定め、その目標を達成するための取り組みをスタートさせましょう。

DXへの取り組みを成功させた事例を知りたい方は「デジタルトランスフォーメーション(DX)とは?成功事例40選とポイント解説を御覧ください。

デジタルトランスフォーメーションを成功させるために知っておきたい5つのポイント

デジタルトランスフォーメーションを成功させるために知っておきたい3つのポイント

デジタルトランスフォーメーションの推進を成功させるためには、失敗する理由を把握するのはもちろん、成功するためのポイントについて知っておく必要があります。

ポイントを知っておくことで、取り組みのハードルを下げられるでしょう。

ここからは、成功させるために知っておくべき3つのポイントについて解説していきます。

ポイント1. スモールスタートを意識する

デジタルトランスフォーメーションへの取り組みを成功させたい場合、スモールスタートを意識しながら進めるようにしましょう。

例えば、いきなり全社的にシステムを導入して大々的に進めるのではなく、まずは一つの部署から始めてみるといったイメージです。

小規模で始めながら意見や課題を抽出し、それらを改善しながら少しずつ取り組む幅を広げていくと、失敗を最小限に抑えつつ効率的に推進できます。

ポイント2. デジタルトランスフォーメーションを正しく理解する

前述の失敗する理由の項目でも挙げましたが、デジタルトランスフォーメーションを成功させるためには、正しく理解する必要があります。

舵取り役である経営層は、より深い理解が求められると言っていいでしょう。

経営層が必要性やビジョンを説明できないままだと、現場で働くスタッフやチームも必要性を理解しないまま、進めてしまうことになりかねません。

  • 概要
  • 取り組むべき理由
  • 取り組むことで得られるメリット
  • 取り組むことで実現できること

など、必要な知識を著書やWebサイト、セミナーから取り入れるようにしてください。

ポイント3. デジタルトランスフォーメーション人材の育成を並行して進める

デジタルトランスフォーメーションへの取り組みを推進するのと並行して、人材の育成も進めていくようにしましょう。

デジタルトランスフォーメーションの推進は、一度の実施で終わるようなものではありません。

PDCAサイクルを回し、長期的なスパンで取り組む必要があります。

専門家から内製化の方法などを聞き、デジタルリテラシーやビジネススキルを学べるよう整えましょう。

ポイント4.DXの成功体験を積み重ね社内に広める

DXへの取り組みを成功させるためには、成功体験の積み重ねが大切です。

小さな成功や成果でも問題ありません。

小さな成功体験を重ねて少しずつでも成果をあげることで精度が上がり、より大きな成果をあげられます。

また、それらの成功体験を社内に広めることも大切です。

成功体験を周知することで、DXへの取り組みに反発していた部署や社員も率先して参加してくれるようになります。

ポイント5.デジタルツールの導入をゴールとしない

DXを成功させたいのであれば、デジタルツールをDXのゴールとしないことも大切です。

DXへの取り組みは、短期間で効果を実感できるようなものではありません。

そのことを理解しておかないとツールの導入で満足してしまうでしょう。

さらに「ツールを導入したのに成果が出ない」「DXの意味はない」と間違った認識につながる可能性もあります。

DXは長期的な視点で取り組み、トライ&エラーを繰り返しながら少しずつ進めていく認識をしておきましょう。

DXへの取り組みの具体的な進め方については「デジタルトランスフォーメーションを導入する前に知っておきたい5つのステップを御覧ください。

まとめ:デジタルトランスフォーメーションの失敗は「理由」を把握して回避しよう

デジタルトランスフォーメーションへの取り組みの失敗は「理由」を把握して回避しよう

デジタルトランスフォーメーションへの取り組みを推進する企業は増加していますが、そのほとんどが思うような結果を出せていないのが現状です。

推進に失敗している企業は全体の95%にも及びます。

だからといって推進を怖がったり、保留したりする必要もありません。

デジタルトランスフォーメーションへの取り組みの失敗は「失敗する理由」を把握すれば回避できるからです。

この記事で紹介してきた失敗してしまう理由や失敗した企業の事例、成功させるためのポイントを把握しておけば、失敗を回避できるだけでなく大きな成果をあげられるはずです。

弊社テクロ株式会社は、DXに取り組みたいと考えている企業の支援を得意としています。

DXの活用方法について解説している「DX解説本」もありますので、ぜひご活用ください。

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