オウンドメディアの失敗しない作り方を8つの手順で徹底解説!
2020.12.21

近年取り組む企業が増えてきているオウンドメディア。
そんなオウンドメディアですが、実際に立ち上げる際に知っておくべきなのが「正しい作り方」についてです。
オウンドメディアは作り方がある程度決まっていて、その作り方に沿って作成していくことで失敗してしまう確率をグッと低く抑えることができるようになります。
逆に、基本的な作り方を知らないまま進めてしまうと、オウンドメディアの立ち上げに失敗する可能性が高くなってしまいます。
そこで今回は、正しいオウンドメディアの作り方について紹介。
オウンドメディアの作り方の種類や事前にやるべきことなどについても紹介していくので、オウンドメディアの立ち上げを考えている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
オウンドメディアとは
オウンドメディアは、企業が運営するWebメディアの総称です。
Webサイトのようなメディアやブログ形式のメディア、SNSを活用したメディアや動画をメインとしたメディアなどその形態はさまざまです。
ただ、おこなっているビジネスと関係のないテーマを取り扱っているキュレーションメディアやアフィリエイトメディアなどは、基本的にオウンドメディアとは呼びません。
あくまで、自社のビジネスと関係のあるテーマを取り扱っているメディアをオウンドメディアと呼びます。
オウンドメディアを立ち上げる目的は企業によってさまざまです。
ただ、自社の商品やサービスを紹介することで認知を広げたり、商品の販売やサービスへの加入につなげる形でマネタイズしたりするのが定番の流れとなっています。
オウンドメディアについては以下の記事でより詳しく紹介しているので、こちらもぜひチェックしてみてください。
>>オウンドメディアとは?立ち上げる目的やメリット・デメリットについて解説
オウンドメディアの3つの作り方
オウンドメディアの作り方には3種類の方法があります。
それぞれの作り方の概要とメリット・デメリットについてみていきましょう。
作り方1. 自社で作る
デザインや実装する機能などにこだわってイチからオウンドメディアを作っていきたい場合におすすめなのが自社で作る方法です。
HTMLやCSSなどのマークアップ言語やプログラミング言語を使ってイチから形にしていくため、デザインや実装する機能などに制約がなく、自由にメディアを作れます。
競合他社のメディアとの差別化を図れるのもこの方法のメリットの一つですし、制作にかかる費用を抑えられるのもこの方法ならではの魅力です。
一方、イチから自社で作り上げていくことになるためWebサイトを作れるだけの知識とスキルが必要になり、複雑な機能を実装していきたい場合は高度なプログラミングのスキルも必要になります。
また、制作するのに時間と手間がかかるのもこの方法ならではのデメリットだと言えます。
作り方2. 制作会社に制作を依頼する
デザインや実装する機能にこだわったオウンドメディアを立ち上げたいと考えているものの、イチからWebサイトを形にできるだけの知識やスキルがない場合もあるかと思います。
そんなときにおすすめなのが、Webサイト制作のプロである制作会社に依頼する方法です。
制作会社に依頼するため、サイト制作に関する知識やスキルがなくても理想のメディアを形にできます。
また、デザインや実装する機能をプロと一緒に考えることでユーザビリティーの高いメディアを構築できるのもこの方法ならではのメリットの一つです。
ただし、プロに制作を依頼することになるため、それなりの制作費用がかかってしまいます。
制作にかかる費用は、制作を依頼する会社や実装する機能などによって異なってきますが、数十万〜数百万円はかかると考えておくべきです。
メディアの管理やコンテンツの更新もお願いする場合は、管理費や更新費もかかってくることになります。
作り方3. CMSで作る
オウンドメディアを作る方法で最近人気を集めているのが、CMSで作る方法です。
CMSは、Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の略称で、Webサイトやメディアを作るのに活用されるシステムです。
よく利用されているCMSとしては、
- WordPress
- Movable Type
- ShareWith
などがあげられますが、8割以上のシェアを誇るWordPressでの制作をおすすめします。
WordPressには、テーマと呼ばれるWebサイトのデザインテンプレートのような機能が用意されています。
テーマは無料のものだけでも数千種類用意されていて、それぞれのテーマはボタン一つでの実装が可能です。
そのため、基本的な操作方法さえマスターしてしまえば、サイト制作に関する知識やスキルがなくてもオウンドメディアが作れてしまいます。
また、コンテンツの追加や更新も直感的な操作でおこなえるようになります。
デメリットにはCMSの使い方を覚える必要がある点があげられますが、一週間もあれば基本的な操作はできるようになるでしょう。
オウンドメディアはCMSで作るのがおすすめ
オウンドメディアの作り方として3種類の方法を紹介してきましたが、その中でも特におすすめなのがCMSで作る方法です。
デザインや実装する機能などにこだわったメディアを作っていきたい場合は、自社で作るか制作会社に制作を依頼する必要があります。
一方、そこまでこだわらなくてもいいのであれば、CMSで簡単に作ることができます。
CMSでオウンドメディアを作るメリットは以下のとおりです。
- デザインのテンプレートが用意されていてWebデザインの知識がなくても見栄えのいいメディアが簡単に作れる
- プラグインでさまざまな機能を実装できる
- コンテンツの更新や修正を簡単におこなえる
- 制作会社に依頼する場合の費用を大幅に抑えることができる
こだわらなくてもいいとは言っても人気のCMSであるWordPressならデザインのテンプレートは無数に用意されていますし、プラグインを活用すれば競合他社とかぶらないメディアを作り上げていくことは可能です。
何より、CMSで作る方法には、オウンドメディアに必要不可欠なコンテンツの修正や更新を簡単におこなえるメリットがあります。
また、制作会社に依頼する場合であっても、CMSで制作するプランを選べば制作費用を大幅に抑えることが可能です。
デザインや実装する機能に強いこだわりがないのであれば、CMSでの作成を検討してみてはいかがでしょうか?
オウンドメディアを立ち上げる前にやるべき5つのこと
オウンドメディアを立ち上げる場合、いきなり立ち上げに着手するのはおすすめできません。
なぜなら、オウンドメディアの運営で失敗ないためには立ち上げる前の事前準備がとても重要になってくるからです。
この事前準備をおろそかにしてしまうと、見当違いなことをしてしまい、その結果オウンドメディアの運営に失敗してしまう可能性がグッと高くなってしまいます。
そうなってしまわないためにも、これから紹介する5つのやるべきことをしっかりと実践した上でメディアを立ち上げていくようにしましょう。
やるべきこと1. ペルソナ(ターゲット)を考える
これからオウンドメディアを立ち上げ運営していきたいと考えているのであれば、まずはペルソナを設定するところから始めましょう。
商品やサービスを利用してくれる理想的な顧客のことをペルソナと言います。
ターゲットと思ってもらっても問題ありません。
オウンドメディアの場合だと、「メディアにアクセスし、商品やサービスに興味を持ってくれる可能性のあるユーザー」がペルソナになります。
ペルソナは架空の人物ですのでどういったユーザーを想定してもらってもかまいませんが、
- 性別
- 年齢
- 住んでいる地域
- 仕事
- 趣味
- 趣向
- 生活のパターン
- 家族構成
- 物事に対する考え方
など、できるだけ細かく想定しておくべきです。
それにより、どういったコンテンツを用意すればいいのかが想像しやすくなりますし、ユーザーに刺さるコンテンツが作れるようになります。
やるべきこと2. メディアや発信する情報のコンセプトを考える
ペルソナの設定が完了したら、メディアやメディアで発信する情報のコンセプトを考えていきます。
「どういったメディアにしていきたいか」や「どういった情報を発信していきたいか」を考え、リストアップしていきましょう。
例えば、Webマーケティングについての情報を発信するメディアを運営する場合、
- 初心者でも理解できる丁寧な解説が魅力のメディア
- 漫画で楽しくWebマーケティングが学べるメディア
- シリーズものになっていてWebマーケティングを体系的に学んでいけるメディア
などがメディアのコンセプトになります。
コンセプトを決めておくことでメディア運営の軸がブレにくくなるので、必ず設定しておくようにしてください。
やるべきこと3. リサーチする
コンセプトの設定の次にやるべきことが、「リサーチ」です。
- 想定したペルソナが求めている情報
- 同じジャンルで有名なメディアが発信している情報
- 有名なメディアの強み
など、リサーチするべきことはたくさんあります。
リサーチが十分におこなえていないと、見当違いのコンテンツを発信してしまうことになりかねません。
メディアを立ち上げる前のリサーチは非常に重要で、リサーチに数ヶ月かける企業もあるくらいです。
好きなときに好きなだけ修正できるのがWebメディアの良いところですので、あまり時間をかけすぎてしまうのもよくありませんが、リサーチはできるだけ丁寧におこなうようにしてください。
やるべきこと4. コンテンツ案を考える
リサーチをおこない必要だと思われるコンテンツが明確になったら、コンテンツ案を考えていきましょう。
コンテンツ案は、「〇〇のコンテンツを作る」という単純なものではなく、「どういったコンテンツをどういった内容を盛り込んで作る」というところまで考えられた案です。
用意するべきコンテンツはビジネスのジャンルによって異なります。
例えば、Webマーケティングのサービスを提供している会社の場合だと、
- Webマーケティングの基礎知識
- それぞれのマーケティング方法についての解説
- 成功事例や失敗事例
などが掲載するべきコンテンツの一例としてあげられます。
可能であれば、おおまかにで構わないので、構成案まで考えておくようにしてください。
そうすることでコンテンツ制作をよりスムーズに進められるようになります。
また、20〜30案ぐらいを事前に出しておくことをおすすめします。
なぜなら、ユーザーを満足させるためにはある程度のコンテンツ数が必要になるからです。
メディア内のコンテンツが増えるとそれだけ多くのアクセスが見込めるようにもなるので、ぜひ事前に20〜30コンテンツ分の案を出しておくようにしましょう。
やるべきこと5. コンテンツの制作体制やメディアの運用体制を整える
オウンドメディアを立ち上げて運営していく場合、事前にコンテンツの制作体制やメディアの運用体制を考えておく必要があります。
コンテンツ制作とひとくちに言っても、
- リサーチ
- ライティング
- イラストや画像の作成
- 文章の校正
- メディアへの公開作業
などやるべきことがたくさんあります。
一人ですべて担当するのは現実的ではありませんし、ミスに気づきにくくなるといった弊害もあるので、コンテンツ制作はチームでおこなうのが一般的です。
- チームを統括する編集長
- 企画の立案や担当者のアサインをおこなう編集者(ディレクター)
- コンテンツのライティングをおこなうライター
- 画像やイラストを作成するデザイナーやイラストレーター
などを事前に決めておいて、コンテンツの制作体制を整えておくようにしましょう。
また、オウンドメディアの運営では、コンテンツを公開した後も、
- データの取得
- データの分析
- 既存のコンテンツの修正
などの作業が必要になってきます。
スムーズにメディアを運営していくためにも、メディアの運用体制についても事前に考えておくようにしてください。
CMS(WordPress)を活用したオウンドメディアの作り方
これからオウンドメディアを立ち上げるのであれば、CMSを活用する方法がおすすめと紹介してきました。
そこで、ここからは、人気のCMSであるWordPressを使ったオウンドメディアの作り方について紹介していきます。
これから紹介していく手順に沿って対応を進めてもらえれば、スムーズにオウンドメディアを立ち上げられるようになっているので、ぜひ参考にしてみてください。
手順1. ドメインを取得する
オウンドメディアを作る場合、まずはメディア用のドメインを用意しなくてはいけません。
ドメインはインターネット上でのWebサイトの住所のようなものです。
WebサイトのURLは「https://aaa.com/」のような形になっていますが、「aaa.com」の部分がドメインにあたります。
ドメインは好きな文字列で取得できるので、立ち上げるメディアの名前や企業名に関連する文字列で取得するのが一般的です。
ただ、ドメインの取得は早いもの勝ちですので、すでに誰かが取得している文字列のドメインは取得できません。
ドメインを取得する場合、なんとなくで選ぶ方がいますが、その選び方はおすすめできません。
なぜなら、メディア名や企業名と関連のないドメインだとユーザーが混乱してしまう可能性があるからです。
別のドメインに後からメディアを移動させることもできますが、結構手間がかかりますし、上手く移動できないリスクもあります。
そのため、最初からしっかりと関連のあるドメインを選ぶようにしてください。
すでに企業の公式サイトがある場合は、そのドメインのサブドメインやサブディレクトリにWordPressをインストールしてメディアを立ち上げることも可能です。
サブドメインは、取得したドメインに任意の文字列を追加して設定するタイプのドメインです。
一方サブディレクトリは、元々のドメインの下層に設けられた階層のことです。
- aaa.com/bbb/
- aaa.com/ccc/
- aaa.com/ddd/
は、すべて「aaa.com」のサブディレクトリになります。
サブディレクトリを利用する場合は既存のドメインの評価を受け継げ、新規ドメインよりも評価されやすい傾向があります。
手順2. サーバーを用意する
オウンドメディアを立ち上げる場合、ドメインと一緒に用意する必要があるのがサーバーです。
サーバーはサービスを提供する側のコンピューターで、ユーザーがあなたのオウンドメディアにアクセスした場合、サーバーに保管されているテキストや画像などのデータが読み込まれユーザーのデバイスに表示されます。
データの保管庫のようなものを想像してもらえるとわかりやすいかもしれません。
サーバーを自社でまかなうこともできますが、レンタルサーバーを利用するのが一般的です。
レンタルサーバーを利用する場合、利用料を支払う必要が出てきますが、利用料は月1,000〜3,000円程度ですのでそこまで大きな出費にはならないと言っていいでしょう。
国内で利用できるレンタルサーバーはいくつかありますが、特におすすめなのがXserver(エックスサーバー)です。
Xserverは安定性が高く接続できなくなるなどのトラブルが少ないため、オウンドメディアの運営に最適なレンタルサーバーです。
レンタルサーバーの中には月100円ほどで利用できるものもあります。
ただ、そういったサーバーは安定せず、エラーが発生しやすいというデメリットがあります。
サーバーにエラーが出るとユーザーがメディアにアクセスできなくなってしまうので、極端に安いサーバーは避けるようにしてください。
手順3. CMS(WordPress)をインストールする
ドメインとサーバーの用意が完了したらCMSをインストールしていきましょう。
CMSをインストールする際の大まかな流れは以下のとおりです。
- サーバーにドメインを設定する
- 設定したドメインにCMSをインストールする
この作業の操作方法は利用するサーバーによって異なるので、実際にインストールをおこなう際はそれぞれのサーバーのマニュアルを確認しながら作業を進めるようにしてください。
WordPressの場合だと簡単にインストールできるような機能がサーバー側の機能として備わっているので、5分程でインストールできるはずです。
ただ、インストールしてからWordPressの管理画面にアクセスできるようになるまでには少し時間がかかります。
この辺も利用するサーバーによる違いはありますが、Xserverの場合だと1時間ほどで管理画面にアクセスできるようになるはずです。
ただ、ごくまれに1日以上経過してもログインできないような現象が発生してしまう場合があります。
そういった場合は、「WordPress ログイン できない」などで対処方法を検索して対処するようにしてください。
手順4. CMS(WordPress)の初期設定をおこなう
WordPressの管理画面にアクセスできるようになったら、まず初めに初期設定をおこなっていきましょう。
やるべき初期設定に明確な決まりはありませんが、テーマの設定とプラグインの設定は絶対におこなっておくべきです。
テーマはメディアのデザインテンプレートのようなもので、好みのテーマを選んで反映させるだけで、プロのWebデザイナーがデザインしたようなメディアを用意できます。
テーマを設定する際の大まかな流れは以下のとおりです。
- 好みのテーマを探す
- テーマをインストールする
- インストールしたテーマを有効にする
数千種類のテーマが用意されているのでつい目移りしてしまうかと思いますが、メディアのデザインが頻繁に変わるとユーザーが混乱してしまうので、一度決めたテーマはできるだけ変更しないようにしてください。
次に、プラグインの設定をおこなっていきます。
プラグインを設定する際の大まかな流れは以下のとおりです。
- 好みのプラグインを探す
- プラグインをインストールする
- インストールしたプラグインを有効にする
WordPressでは、プラグインを追加することでメディアにさまざまな機能を実装できるようになっています。
プラグインは管理画面のメニューから検索できるようになっているので、必要だと思われるものをインストールするようにしてください。
手順5. コンテンツを作成する
WordPressの初期設定が完了したら、メディアに掲載するコンテンツの制作に取りかかっていきましょう。
コンテンツ制作の大まかな流れは以下のとおりです。
- 対策キーワードを決める
- 構成案を考える
- ライティングをおこなう
- イラストや画像を挿し込む
- 装飾する
- 校正する
- 公開する
Webメディアでは公開したコンテンツをいつでも修正できますし、追記もできます。
ただし、最近はどのメディアもコンテンツの質が高くなってきているので、初稿の段階でとことんこだわり抜いた質の高いコンテンツを作っていくようにしてください。
質の高いコンテンツの一例としては以下のようなものがあげられます。
- ユーザーが求めている情報が網羅されているコンテンツ
- 画像やイラストが適度に挿入されている見やすいコンテンツ
- オリジナリティのあるコンテンツ
手を抜いて作られたコンテンツはユーザーから評価されません。
ユーザーの評価が低いとSEO的にも評価され辛くなってしまいます。
そうなってしまわないためにも、「これ以上いいコンテンツは作れない」と思えるようなところまでこだわり抜いてコンテンツ制作をおこなっていくようにしましょう。
手順6. Google Analyticsを導入する
オウンドメディアを成功させるためには継続的な分析と改善が必要不可欠です。
分析と改善にはデータが必要になってきますが、そのデータを取得するためのツールがGoogle Analytics(グーグルアナリティクス)です。
Google Analyticsは検索最大手のGoogleが無料で提供しているWebマスター向けのツールで、Webサイトやメディアに導入することで、ユーザーのアクセスデータを自動で取得して蓄積してくれます。
Google Analyticsで取得できるデータには、
- ユーザーの属性に関するデータ
- ユーザーの行動に関するデータ
- 集客経路に関するデータ
など、さまざまなデータがあります。
また、Google Analyticsは分析ツールとしても非常に優秀です。
- 年齢
- 性別
- 住んでいる地域
- 使用しているデバイス
- 集客経路
など、さまざまな条件で絞ってデータを分析できるようになっているので、メディアや公開しているコンテンツの改善で大いに活躍してくれます。
Google Analyticsは完全に無料で利用できるツールで、どのWebサイトやメディアにも導入されているものです。
導入は簡単で、決められたタグをメディアのソースに埋め込むだけで完了するので、忘れずに導入するようにしてください。
手順7. Google Search Consoleを導入する
オウンドメディアを運営していく場合、Google Analytics以外にも忘れずに導入しておきたいツールがあります。
それが、Google Search Console(グーグルサーチコンソール)です。
Search ConsoleもGoogleが提供している無料のWebマスター向けツールですが、Google Analyticsとは異なる便利な機能を備えています。
特に便利なのが「検索パフォーマンス」の機能で、
- 検索キーワード
- 表示回数
- クリック数
- クリック率
- 掲載順位
など、オウンドメディアを運営する上で欠かすことのできないさまざまなデータを取得できるようになっています。
特に検索キーワードはコンテンツの修正や新規コンテンツのネタ探しに多いに役立ってくれるので、積極的に活用していくようにしましょう。
Search Consoleにはその他にも、コンテンツのインデックスをうながす機能や被リンクの情報を確認する機能なども備わっています。
導入も簡単で、決められたタグをメディアのソースに埋め込むだけでいいので、忘れずに導入するようにしてください。
手順8. 効果を測定する
オウンドメディアでおこなった施策の効果を測定する上で最も重要になってくるのが、狙ったキーワードでの掲載順位です。
ただ、Google Analyticsでは掲載順位をチェックすることができません。
Search Consoleでは掲載順位を確認できますが、データの正確性に難があります。
そこで必要になってくるのが、順位チェックツールです。
順位チェックツールは、日々の掲載順位の変動を自動でチェックし、記録してくれる便利なツールです。
順位チェックツールはいくつか種類がありますが、使用しているPCがWindowsなら「GRC」、Macなら「Rank Tracker」が定番となっています。
GRCとRank Trackerは価格がリーズナブルですし、分析のための機能が非常に充実しています。
無料で利用できるものもありますが、機能面での制約が多かったり安定して使えなかったりとさまざまなデメリットがあるので、GRCかRank Trackerを利用するようにしてください。
まとめ:オウンドメディアの失敗は正しい作り方を把握しておくことで防げる
オウンドメディアを自社のマーケティングに活用しようと考え、立ち上げる企業はここ数年で急増していますが、立ち上げの時点で失敗してしまっている企業も少なくありません。
立ち上げで失敗してしまっている企業の多くは、間違った方法でオウンドメディアを立ち上げてしまっている傾向にあります。
そのため、オウンドメディアを立ち上げるときには正しい作り方を把握し、その作り方に沿って立ち上げていくことが大切です。
正しい作り方さえ把握していれば立ち上げで失敗することはありませんし、立ち上げた後のメディア運営もうまくいきます。
今回は最も人気の高い方法であるCMS(WordPress)を使った作り方について解説してきましたが、今回紹介した手順通りに進めていけば失敗することはないはずです。
オウンドメディアの立ち上げで失敗したくなければ、オリジナルの方法で取り組もうとせず、この記事で紹介した内容通りに進めていくようにしましょう。
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